ディグシード図書館wiki

CardWirthの世界観はシナリオ作家さんの数だけあると言ってもいいから諸説分かれるんだけど、ここでは本家ことGroupAskさんの世界観を大体のベースにして、他様々なシナリオが加味された世界になってるよ。一言でいってしまえば、『旧文明期』と呼ばれる特徴の違ったいくつもの文明が過去に繁栄と滅亡を繰り返し、現在は剣と魔法により栄えている世界に存在する港湾都市。これがディグシードの姿だ。

ここは陸路・海路など全てを含めた近隣一帯の貿易の要で、交易品でここを通らないモノは無いともいわれてる。当然そうなれば荷物の護衛に港の人手、面倒ごとの処理なんかもあるだろうから冒険者にとっては食い逸れない環境なんだ。そうやってさまざまな交流がある場所だから、モノだけじゃなくて技術やヒトなんかにもほぼ不自由しないはずだよ。
しかもこの街の地下には今でも下水道や排水設備として機能し続けてる旧文明期の遺跡があるからね。たまにそこから…今モニタの前に座ってる君達の時代のものが出てきたりもする、一攫千金のチャンスが眠る場所でもあるんだ。

ここ『海洋都市ディグシード』はCardWirthの舞台となる『交易都市リューン』をはじめとした西方諸国とは少し離れた場所にある。そっちの世界でいう地中海を隔てたような感じで、海の向こうにリューンやカルバチアが存在するってイメージかな。ここにも時々リューンからの旅人は来るし、行く気になればあっちへの船も出てると思ってくれてOK。勿論ちょっと遠いけど……まあ船と徒歩で一週間も見ておけばリューンに辿りつけるはずだ。行って帰ってくるにしてもご大層な長旅にはならないよ。

街の周辺は…タウンマップでも察せる通り、北は海になってる。もちろんそこから上がる魚介類の美味さは保証つき。そして陸のほう地理は…南と西に街道が続いてる。南の街道の先にはいくつかの村と霊峰ドルゼと呼ばれる山脈地帯があって、西の街道の先には海峡と大きな橋、そしていくつかの都市がある。大体こんな感じかな。

でもこれ以外の細かい地理関係は実はまだまだ不明瞭だ。さっきの説明だと広く開拓されているように感じるかもしれないけど、ディグシードから周辺都市までは旅慣れた冒険者の足でなら長くても数日で移動できる距離でしかないし、そこから先はいまだ詳細の知れない未知の領域なんだ。街、村、山、森、川、砂漠、草原、遺跡に洞窟。どんなところに行きつくかは君たちの足と依頼と想像力にかかってるよ。

行ったことがある人やそこに住んでた人も実際街の人の中にいるからね。でもその人達に実際東洋の国について聞いてみると微妙に文化や国の形が違ってたり、手に入る情報がバラバラなんだ。だからこっち、西方では東洋の国については未だはっきりと解明されていない。

ちなみに東方からのモノ……緑茶や烏龍茶とか日本酒とかは此処にも良く輸入されて来るんだけど、どこかの港で中継されてくる物ばかりだから、船乗りとかに聞いても東方の情報はまちまちの場合がほとんどなんだよ。まあとにかく今もその謎は解明されきってはいない。これについて研究する人たちも大勢いるから、そんな研究をしてるキャラを作ってみても面白いかな。

そう、実はリューン同様このディグシードも古代遺跡の上に建ってるんだ。銃や鋼鉄の箱などといった古代（そっちでは現代かな？）の道具は基本的にCWと同じで遺跡からの産物と思ってくれると嬉しい。

発掘品の中には使えるものもあってそれを真似して武器や道具を作ったりすることもあるんだけど、そういう技術を持ってるヒトは決して多くない。 しかも素材の金属を加工する技術が違い過ぎるからね。実際に出回ってるものは木や魔法で効果を代用した幻想武器や構造をとことん簡略化した模造品が多いよ。例えば君達の世界で言う無線機だったら、実用化できるものは遠話の魔力が込められた水晶玉だったりね。

触れられない、扱えないものを知りえないのは知識だって同じだ。過去に存在した……つまりそっちでは当たり前に存在する……「ぱそこん」とか「あにめ」も触れる機会がまずないキャラクター達は知らないハズだよ。せいぜい考古学者とか、その道の専門家がおぼろげに知って居る、程度だろうね。もしもそれを知って居るキャラクターが現れたなら……それはきっと、冒険（イベント）の幕開けを意味して居るんだと思う。

発掘された武器（現代武器、銃など）をそのまま使うことは…相当な年季ものばかりなんだ、ほぼ無理だろうね。それに何だかんだいっても古代武器はそのものが珍しいから……オリジナルは冒険者やってるうちに１度でもお目に掛かれれば本当にラッキー、くらいしか見つからないよ。仮に運良く持てたとしても、専門の知識と技術が無いと整備すらできないし、使うには手間も金もかかりすぎてしまうんだ。君たち冒険者が持つにはそれなりの覚悟を決めなきゃならないシロモノかもしれないね……。