最終更新:ID:yMOZ1of3xw 2020年05月13日(水) 13:14:43履歴
人の手では読み解けん代物だが、同時に調べればすぐ分かる程度の中身であるような予感がする。
先日、匿名で「ディグシードの生活史」編集部に文章らしき物が届けられた。
これは既存のどの文章とも文字・文法・書き方が異なっており、
我々編集部の専門家の知識をもってしても、一部の解読しか叶わなかった。
我々に分かったのは3つだけ。
この文章は「街」に関する質問状である事、
差出人は人の理から外れた地へと冒険者を導く者である事、
回答者は恐らくこの街に関係し、これを深く知る者であろう事、である。
以下、原文を可能な限り忠実に複製し、掲載しておくので、
我こそはと思う者は解読に挑戦して欲しい。
(*「万魔の街シュカー」でお馴染みののりしろ様が作成いたしました
創作市街に83の質問への回答です。対象は勿論「海洋都市ディグシード」。
管理人の思い描くディグシード像に、過去イベントを加味した回答となっております。
記事にするほどおおごとではない「かゆい所に手が届く」設定を開示していますので、
街を利用したイベントの背景づくりの参考になれば幸いでございます。
なお、当然ながらこの文章はプレイヤーの皆様向けであり、
ディグシードのPCの皆さんが解読することは出来ないと思われますので、
悪しからずご了承くださいませ)
海洋都市ディグシード(Marine-City Digsead)です。
「藍の大洋」「採掘者の巣窟」「電子の種」のトリプルミーニングで、
「どの要素も含み、かつどれにも読めない」ような書き方になっています。
冒険者と職人が多く統一性のないごった煮感溢れる雰囲気です。
冒険者という職業が街の機能の中核に組み込まれており、
武器屋や冒険者の宿などの彼ら向けの店が多いのが特徴です。
フリーゲーム「CardWirth」の舞台である西方諸国から離れた、
南方の未踏の大地‥‥通称「暗黒大陸」の片隅の北岸にあります。
ディグシードを中心として旅慣れた足で数日分ほどの周辺地域は比較的穏やかですが、
この地域を少しでも離れると、西方の民の手の及ばぬ大自然や異文化が広がっています。
そのため「暗黒大陸」の未踏の地を舞台とした様々な冒険シナリオの描写との
致命的な矛盾が発生することは余程のことがない限りはありません。
もともとこの地にあった旧文明期の遺跡を再利用する形で発展した街なので、
街の中に自然の地形というものはほぼありません。
逆にその無駄なく整理された街並みが特徴と言えます。
100年前には既に人が住んでいたようですが、
街が興った詳しい時期は住民は誰も知りません。
40年ほど前の戦乱において冒険者の目覚ましい活躍が有り、
これをきっかけに冒険者の社会的地位の整備が為されています。
さらに十数年前に街の中にある遺跡が大崩壊を起こした影響で
遺跡に依存した産業が一時衰退し、現在の街の形になりました。
北の「潮風埠頭」、西の「潮騒横丁」、
東の「ダウンタウン」、南の「細波広場」の四区画に分けられます。
この街は北の「潮風埠頭」から広がるように開拓が始まったのですが、
西側にある遺跡の基礎を街とするために、まず東側に仮の集落が築かれました。
やがて西側の街並みの整備が終わると次々と住人はそちらに移住しましたが、
様々な理由で移住をしなかった者達は仮集落をそのまま発展させていきました。
これが「潮騒横丁」と「ダウンタウン」の原型になります。
「細波広場」はその後周囲に町や村が出来、陸の玄関口が必要になった際に
それまでに発展していた3つの区画の住民の総意で新区画として整備されました。
街ぐるみで冒険者として高い資質を持つ者が居着く事を歓迎しているため、
おおよそ理性があって冒険者として活動できる種族はだいたいいます。
この世界で代表的な街である「交易都市リューン」には遠く及びませんが、
僻地とはいえいち地方のまとめ役になれる程度には人が住んでいます。
実用性・耐久性に優れ、使い回しと組み合わせの幅が広い服が好まれます。
ただしディグシードといえばこの格好、というような服はありません。
住民は種族も好みも役割も多種多様、気温は夏と冬で差が激しいという、
一つの服ではどうにもならないような環境で服飾技術が進歩して行ったため、
都市文化としての伝統衣装が根付く機会が無かったのです。
一般的な街に比べると女性の比率が若干多いです。
実力さえあれば性別を問わず成功を掴むチャンスがあるからでしょうか。
俗に「若者」と呼ばれる世代が比較的多めなので、他都市と比べて低めです。
お世辞にも長いとはいえません。
冒険者が多いと言うことは、志半ばで散る者もまた多いのです。
CardWirthの舞台である西方諸国からだと、船が一般的です。
最寄りの港町から内海経由でさらに数日くらいと見ておくと良いでしょう。
近隣に点在する遺跡群からの発掘品です。
また、冒険の装備を潮風から守るための防腐・防錆技術も一級品で、
この街の工房の製品は雑に扱っても壊れにくく錆びにくいと評判です。
何よりの逸話は数多の災害に晒されながらも現在進行形で街として在る堅牢さでしょう。
時に街の外から、時に地の底の遺跡から、街を脅かすものがやってきますが
時の冒険者を中心に街が一丸となって跳ね返してきています。
今から40年と少し前に起こった戦争「セルティナ戦役」です。
南方の資源を我が物にしようとした西方諸国の急進派と
ディグシードをはじめとした南方都市国家群との間で戦争が起こりました。
“六海渡る者達(ゼクシーズ)”と呼ばれる六人組の冒険者パーティです。
当時の冒険者達を率いて、倍近い戦力差をカリスマと奇策でひっくり返し、
「セルティナ戦役」の逆転勝利に貢献したと言われています。
なにしろ人の入れ替わりが激しい街なのでこの戦争を知らない者も多いですが、
戦争を知る者にとっては感慨深く“六海渡る者達”の名も有名です。
しかし何者かの手により緘口令が敷かれていたらしく、
この戦争の裏で何があったかを知る者はほんの一握りに過ぎません。
街全体が直接戦争に巻き込まれたのは「セルティナ戦役」くらいですが、
およそ十五年ほど前、西方諸国のとある“冒険者の街”が戦火に飲まれた際、
そこを拠点としていた冒険者を一手に受け入れた事があります。
細波広場にある時計塔が代表的です。
これは水の魔道具の駆動装置と浄水・貯水場を兼ねており、
時計の動力は発生する水の流れで賄われています。
レンガか木です。どちらも原料は近隣の山岳地帯から取れます。
比較的整備されてないダウンタウンに家を建てる場合のみ可能です。
潮騒横丁には煉瓦造りの家が無駄なく建てられているため、
基本は中古の家を買うしか住居を手に入れる手段はありません。
実は家屋の雨樋や街の石畳や広場などが取水設備を兼ねています。
取り込まれた水は時計塔に集められ、ろ過や除菌を行って
飲料水として問題ない品質にしてから各家庭に送られます。
徒歩か馬車です。といってもそこまで広い街でもないので、
街中の移動手段として馬車が用いられることはあまりありません。
馬車が使われるのは主に荷物の移動や都市間の移動手段としてです。
前述の通り、街の広場、道、建物が時計塔を中心とした巨大な取水・濾過装置となっており、
雨や雪、そのままでは飲用に適さない井戸水などを一箇所に集め、飲料水に変えています。
それでも不足する分は遺跡からの発掘品である水の魔道具を使う事で補っているようです。
最たるもので周期的なものは冬の雪です。
陸の交易路が半ば麻痺するため、街は静まり返ります。
また、周囲の未開の地や遺跡の奥から魔物がやってくることも有り、
この際は冒険者が一丸となって立ち向かいます。
「荒波に逆らって進む三角帆の帆船が描かれた盾紋」です。
町の南にある荒野と、北の海に浮かぶ孤島です。
荒野には「あるもの」を封じた地下迷宮が広がっており、
迷宮目当ての冒険者以外を寄せ付けない空気が漂っています。
北の孤島は“セルティナ戦役”におけるある惨劇の舞台であり、
その傷跡と緘口令により島を知る者も現在は少なくなっています。
街中で最たる所は細波広場と潮風埠頭の通りに面した土地です。
広さと場所によっては商会が本拠地を構えるのに十分な条件の土地もあり、
そういった場所に店を構える事は商人にとっては最大級の憧れです。
「工業」「交易」および「人材派遣業」です。
「工業」はもちろん遺跡からの産物の研究成果です。
「交易」は南方都市国家群と西方諸国の中継地点としての発展の成果、
「人材派遣業」‥‥即ち冒険者は遺跡攻略や災害対策を街一丸となって
やっていく必要があったからで、その結果冒険者ギルドという
街のシステムとして冒険者を抱え育てる構造が出来上がっています。
第一次産業は殆ど無く、第二次、第三次産業が中心です。
(漁業も細々と続けている人こそいますが、周辺の村のほうが盛んです)
普通の街にある店は概ね揃っていますが、冒険者、職人、交易商、
そして彼らを支える仕事が多めです。
冒険者、職人、交易商問わず「一山当てる」事が憧れと言えます。
大きな功績を打ち立てた者は行政府や査察部などの要職としての道が拓け、
それを断った場合でも街から活動の全面的な補助が約束されます。
性質上、街全体がひとつのギルドのようなものであるため、
職業を問わず、街の信用を失墜させる者を許しません。
領主を議長とした街の有力者で構成される「行政府」が政治を行っています。
普段の政策決定の遅さと非常時の対応の速さに定評があるようです。
メインとなるのは西方諸国でも絶大な勢力を持つ聖北教会ですが、
実利を尊び必要以上の権力を嫌う街の性質上、政治的な力は強くありません。
ただし初歩の読み書き講座や貧困者の補助を積極的に行っているため、
教育・福祉機関としての方向で結構な支持を得ています。
「実利があり筋を通し害を為さないなら来るものは拒まない」という
開拓地の実利・実戦観念が根底にあるため非常に寛容です。
聖北教会の影に隠れてはいますが、探せば様々な宗教の教会を見つける事が出来ます。
逆を言うとそれが街に害を為すならどんな宗教だろうと徹底的に排斥されます。
ディグシード単体の国庫は正直あまり裕福とは言えません。
ですが行政府に遺跡群や周辺都市の生み出す利益を堅実に運営するノウハウがあるようで、
経営が傾いた事は数えるほどしかありません。
街そのものがひとつのギルドと言う通念上、結構あります。
聖北教会で初歩の読み書き教育を積極的に行っているほか、
高等教育になると魔術師学連「賢者の塔」の支部が存在します。
また、語学に疎い冒険者に対しての代筆・代読屋や講習制度も整っているため、
読み書きを覚えるためにディグシードに滞在する冒険者も時々います。
公共以外で、という括りを付けるならかなりのものです。
職人・商人ギルドの何割かは新人の育成に専門の施設を用意していますし、
新人冒険者のために冒険のイロハを教える場所まであるとか何とか。
この街は創作においても行動においても実用一辺倒のきらいがあります。
そのため武道やスケッチ術など、実利に直結するものは発達していますが
純粋な趣味としての芸術・スポーツは未だ発展途上です。
無論起きます。盗み・殺し・密売など、人が集う場所で起きうるものは一通り。
ただしこれらの行為には表では自警団、裏では盗賊ギルドが目を光らせており、
野放しになると街が傾きかねないものに関しては冒険者の力も借りて即座に鎮圧されます。
街の東側、ダウンタウンが治安が特に悪く、普段から盗みや喧嘩の知らせが絶えません。
ですがちょっと周りや懐に気を配る事が出来るなら、
人情味も感じられる良い地区だと旅慣れた冒険者は言います。
おおむね現在の日本の刑法を大雑把にしたようなものですが、
「正当防衛」と「現行犯逮捕」については寛容かつ法制度も整っています。
現行犯の確保に関しては報奨金の支払い制度も存在するため、
自警団が到着する前に犯人が冒険者に叩きのめされている、ということも有ります。
(この際に詐欺や冤罪が極力出ないよう、自警団による状況検分はきちんと行われます)
他の大多数の都市でならず者と見られる冒険者が主体の街であるが故、
彼ら自身で自浄作用が働くように仕組みを整えてあるわけです。
行政府付きの調停施設が裁判所の役割を果たしています。
牢獄は自警団の詰め所に小規模なものが、沖合の離島に騎士団管理のものがあります。
刑務所はなく、懲役刑では罪人の証の装身具を掛けられた上で街指定の労働を行います。
この期間内にさらに犯罪に走ると即座に「生死問わず」の賞金首になり、
冒険者や騎士団の剣の錆になる運命が決まります。
「現場的な意味で」かなり発達しています。
冒険者達が大小様々な生傷や病気を貰って街に戻ってくるため、
それらへの対処の経験値はそこらの戦場を遥かに上回ります。
これもかなりのものです。
もともと旧文明の遺跡の下水処理施設が生きている上、
衛生観念を持たない者は冒険者として良い印象を受けず、
食いっぱぐれていったという話が昔から伝わっているため、
最低限人の前に出られる程度の衛生観念は皆持ち合わせています。
なにしろ街の住人の何割かが非常勤の軍隊のようなものなので、
冒険者と常設武力である騎士団が手を組めば、小国の軍隊くらいなら余裕で勝てます。
しかし「質は高いが量が足りない」という致命的な弱点を抱えており、
消耗を回復出来ないまま物量戦や連戦にもつれ込まれると一転して辛くなります。
同じ南方大陸北端の都市国家群との交流はありますが、
西方諸国からは「知る人ぞ知る街」程度の認識でしか無く、
定期便がある程度運行している程度です。
筋さえ通せれば来るもの拒みません。常に優秀な人材を歓迎しています。
職業柄飢えた経験を共有しやすいようで、
都市の文化としてはゲテモノ食いに比較的抵抗がありません。
えっこれ食えねえだろ、という代物ですら、
よく調べれば美味しく頂ける調理法が伝わっていたりします。
10月の半ばに行われる「豊漁祭」が代表的なお祭りです。
まだこの街でも漁業が盛んだった時代から伝わる海の精霊に感謝を捧げる祭りですが、
主産業が移り変わった今でも街を上げての一大イベントとして残っています。
近隣の村から(街からも少々)水揚げされる新鮮な魚がおいしいです。
また、他の街ではおいしく頂けないようなものも大概は美味しく食べられます。
羊皮紙と紙が混在しています。
紙は周辺都市である程度の量産体制こそ整っていますが
製法の関係ですぐに酸化し黄ばんだり崩れたりしてしまうため、
長期保存が前提の歴史書や魔導書の製作は羊皮紙一択です。
職人勢が「残し伝える」事に重きをおいている上に教育体制も整っているため、
識字率はこの時代の平均以上で、西方諸国の共通交易語の読み書きは大概の住人が行えます。
潮風横丁やダウンタウンなど、地区単位での交流頻度・結束力はかなりのものです。
逆に地区をまたぐと、個人的な付き合いを除いてはそれほどでは無いようです。
真っ当な活動で成長した商会やギルドの長が行政府に招かれます。
それを束ね、行政機関として機能させるのが一番の有力者、領主の仕事です。
今代の領主は緊急時には進んで陣頭に立つ行動力がありますが、
普段の雑務をサボる際にもその行動力が遺憾なく発揮され、
秘書たちを毎日のように困らせています。
冒険者、商人、職人問わず、優秀な人材を集める活動です。
過去の経歴を問わない代わりにギルドで能力・性格審査を行い、
真っ当な活動ができると判断した者を積極的に登用します。
そのため行政府の一角に食い込むような優秀な構成員でも、
実はこの街に来る前に「脛に傷を負っている」なんて事もよくあります。
うまい飯には事欠きませんし、盗賊ギルドの管轄であるダウンタウンには
船乗りや冒険者が鬱憤を晴らすのにうってつけの歓楽街的なお店も数多くあります。
(ちなみに殆どが「店側もプロ」で、後ろ暗い事をしている店は極少数です。
で、そういう店は見つかり次第自警団のガサ入れか盗賊ギルドの粛清が待っています)
賭博場はそこまで多くありません。
そういう事が好きな人間は酒場の一角で勝手にトランプを引き合ったり、
外で冒険者同士が行う模擬戦や闘技場の試合などを賭けの対象にしていたりします。
職種問わない共通のホットな話題というのはなかなか出ないもので、
それぞれの職業・立場別に色々と語り合うのが常であるようです。
職人なら今どんな鉱石がアツいかとか、商人なら新たな交易路とか、
冒険者なら最近の依頼とか、新たな遺跡とそこからの発掘品についてとか、
大抵は飲むか、買うか、遊ぶか、次の仕事に備えるかのどれかです。
そしてそのどれをするにしても、世界中から集まった商品を扱う数々の店が
休日の欲求を満たしてくれる事でしょう。
潮騒横丁にある冒険者の酒場「Non-of-Hurt」の店長兄妹が有名です。
兄のジェバーグはあらゆる食材をまともな料理にする天性の調理技能、
妹のマミスは冒険者相手に笑顔で渡り合う度胸と愛嬌と格闘技能の持ち主です。
新たな遺跡の発見の報はどんな住人にとっても喜ばしいものです。
冒険者は活躍の舞台を得、職人は発掘品を参考に自らの腕を磨き、
商人は彼らに様々な援助を行うことで利益を得る事が出来るからです。
時々、重犯罪者や魔物が街に近づいてくることが有りますが、
多かれ少なかれ街に害を及ぼすものなのでいい顔はされません。
ですが腕に覚えのある冒険者はここぞとばかりに活気付き、
その首をとって名を挙げようとこぞって討伐に向かっていきます。
この街の冒険者への信頼を逆手に取ったり英雄の関係者を騙ったりして
詐欺まがいの活動をしている冒険者もたまに存在します。
もちろん、こういった輩は事が明るみに出れば賞金首として手配され、
真っ当な活動をしている冒険者に追われる事になります。
リューンほどではありませんが、それなりに沢山。
この地の特産品を買い付けに来る商人や、
暗黒大陸の探索の前線基地に宿を借りに来る冒険者などなど。
大概は西方諸国で手に入らない物資や技術が目的です。
中には別の町で何かをやらかし、再起のために逃げて来る者もいるようですが。
行政府やギルドへの届け出など、多少最初の締め付けがきつい代わり、
それさえ片付ければ過ごしやすく行政サービスも充実していると評判です。
通りごとに結構な人数がいますし偉業を成し遂げた冒険者も多いですが、
名物という意味ではダウンタウンの闇市広場の仕切り役「パイプの男」でしょう。
闇市広場を見渡せる一角で常に煙草をふかす彼の素性を知る者は少なく、
存在だけは誰でも知ってるが何者かは誰もわからない、という謎の人物です。
ぶっちゃけ知られていません。かなりローカルです。
ただし一度でもこの街で裏の仕事をしたことがある人間なら、
彼の所に挨拶に行き、顔を合わせている事でしょう。
概ね良好です。特性上自身の活動が街にフィードバックされやすく、
自分たちで街を動かしているという誇りを持つ者も少なくはないようです。
違う天地で一旗揚げたいという冒険者が多めです。
この街の周辺は遺跡が点在するため食うだけなら困らない環境なのですが、
十分な実力をつけてきた冒険者がさらなる高みを目指すため、
あえてもっと激しい事件や戦乱が起きている場所に赴くのだとか何とか。
行政府の皆様方が丁重に応対します。しかし対等な対話とならないと判断した場合は
応対は丁寧なまま容赦なく先方の話を突っぱね、丁重にお帰り頂きます。
ある種開拓村的な性質を持っているこの街は、
中央や本国のお偉いさんというものを基本的に信用していません。
冒険者や騎士団が迎撃体制を取ると思われますが、
大概はディグシードに火の粉がかかる前に隣町から救援要請の張り紙が出され、
悪人を倒す大義名分を得た冒険者がこぞって討伐に向かっていきます。
賢者の塔の構成員や市井の魔術師達が全力を尽くすと思われます。
隕石ではありませんが、約10年前に街がドラゴンの襲撃を受けた際は
魔術師や僧侶たちの援助を受けた冒険者が市街戦でこれを撃破しています。
恐らく能動的・対外的にはどうしたいとも思っていないでしょう。
ただし自分たちの出来る範囲で少しずつ街を内側から良い物にする努力は惜しみません。
街としての規模が大きくなるか小さくなるかは知りませんが、
この街はまだまだ街としての活動を続けていくでしょう。
人が居て未知があって冒険者が居る限り、この街は滅びません。
なにしろ20年近く創作の土壌にしてきている街である上に、
自分以外のプレイヤーの皆様のエッセンスも加味されていますので、
ディグシードという街の明確なモデルは今までもこれからもありません。
あくまでいちプレイヤーとしての主観としてイメージの近い街を挙げる場合、
今のディグシードに近いイメージの街は幻想水滸伝3のビネ・デル・ゼクセ、
PBCの舞台となる前の工業主体のディグシードのイメージは
ワイルドアームズ2ndのギルドグラードでしょうか。
地理的、文化的、社会的、あらゆる意味で「はみ出し者の楽園」。
質問は以上です。お疲れ様でした。
‥‥記者のつぶやき
先日、匿名で「ディグシードの生活史」編集部に文章らしき物が届けられた。
これは既存のどの文章とも文字・文法・書き方が異なっており、
我々編集部の専門家の知識をもってしても、一部の解読しか叶わなかった。
我々に分かったのは3つだけ。
この文章は「街」に関する質問状である事、
差出人は人の理から外れた地へと冒険者を導く者である事、
回答者は恐らくこの街に関係し、これを深く知る者であろう事、である。
以下、原文を可能な限り忠実に複製し、掲載しておくので、
我こそはと思う者は解読に挑戦して欲しい。
(*「万魔の街シュカー」でお馴染みののりしろ様が作成いたしました
創作市街に83の質問への回答です。対象は勿論「海洋都市ディグシード」。
管理人の思い描くディグシード像に、過去イベントを加味した回答となっております。
記事にするほどおおごとではない「かゆい所に手が届く」設定を開示していますので、
街を利用したイベントの背景づくりの参考になれば幸いでございます。
なお、当然ながらこの文章はプレイヤーの皆様向けであり、
ディグシードのPCの皆さんが解読することは出来ないと思われますので、
悪しからずご了承くださいませ)
基本
01.街の名前を教えてください。 |
02.街の名前の由来は何ですか?作中で伝えられること、あるいは裏話でも。 |
「どの要素も含み、かつどれにも読めない」ような書き方になっています。
03.街の雰囲気はどんな感じでしょう? |
冒険者という職業が街の機能の中核に組み込まれており、
武器屋や冒険者の宿などの彼ら向けの店が多いのが特徴です。
04.その街はどんな土地にありますか? |
南方の未踏の大地‥‥通称「暗黒大陸」の片隅の北岸にあります。
ディグシードを中心として旅慣れた足で数日分ほどの周辺地域は比較的穏やかですが、
この地域を少しでも離れると、西方の民の手の及ばぬ大自然や異文化が広がっています。
そのため「暗黒大陸」の未踏の地を舞台とした様々な冒険シナリオの描写との
致命的な矛盾が発生することは余程のことがない限りはありません。
05.街の中に特徴的な自然の地形はありますか。川、湖、長い坂など。 |
街の中に自然の地形というものはほぼありません。
逆にその無駄なく整理された街並みが特徴と言えます。
06.いつの時代からありますか?(人が住み始めた時期など) |
街が興った詳しい時期は住民は誰も知りません。
07.街が現在の形になったのはいつ頃でしょう。 |
これをきっかけに冒険者の社会的地位の整備が為されています。
さらに十数年前に街の中にある遺跡が大崩壊を起こした影響で
遺跡に依存した産業が一時衰退し、現在の街の形になりました。
08.地区はどれくらい別れていますか。 |
東の「ダウンタウン」、南の「細波広場」の四区画に分けられます。
09.別れているなら、どんな理由でそうなったのでしょう。 |
西側にある遺跡の基礎を街とするために、まず東側に仮の集落が築かれました。
やがて西側の街並みの整備が終わると次々と住人はそちらに移住しましたが、
様々な理由で移住をしなかった者達は仮集落をそのまま発展させていきました。
これが「潮騒横丁」と「ダウンタウン」の原型になります。
「細波広場」はその後周囲に町や村が出来、陸の玄関口が必要になった際に
それまでに発展していた3つの区画の住民の総意で新区画として整備されました。
10.街にはどんな人が多いですか?種族、性格、あるいはどちらもどうぞ。 |
おおよそ理性があって冒険者として活動できる種族はだいたいいます。
11.現在の街の人口はどれくらいですか。 |
僻地とはいえいち地方のまとめ役になれる程度には人が住んでいます。
12.どんな衣服を着ていますか? |
ただしディグシードといえばこの格好、というような服はありません。
住民は種族も好みも役割も多種多様、気温は夏と冬で差が激しいという、
一つの服ではどうにもならないような環境で服飾技術が進歩して行ったため、
都市文化としての伝統衣装が根付く機会が無かったのです。
13.住人の男女比はどれくらいですか。 |
実力さえあれば性別を問わず成功を掴むチャンスがあるからでしょうか。
14.住人の平均年齢はどれくらいですか。 |
15.住人の平均寿命はどれくらいですか。 |
冒険者が多いと言うことは、志半ばで散る者もまた多いのです。
16.街に行くための交通手段はどんな感じですか? |
最寄りの港町から内海経由でさらに数日くらいと見ておくと良いでしょう。
17.『この街と言えばこれ!』という、特産品はありますか? |
また、冒険の装備を潮風から守るための防腐・防錆技術も一級品で、
この街の工房の製品は雑に扱っても壊れにくく錆びにくいと評判です。
歴史
18.街に伝わる逸話はありますか。 |
時に街の外から、時に地の底の遺跡から、街を脅かすものがやってきますが
時の冒険者を中心に街が一丸となって跳ね返してきています。
19.街の歴史の中で特徴的な出来事・事件は何ですか? |
南方の資源を我が物にしようとした西方諸国の急進派と
ディグシードをはじめとした南方都市国家群との間で戦争が起こりました。
20.先の質問の続きです。その出来事の中で、重要な役割を演じた方は誰ですか。 |
当時の冒険者達を率いて、倍近い戦力差をカリスマと奇策でひっくり返し、
「セルティナ戦役」の逆転勝利に貢献したと言われています。
21.先の質問の続きです。その出来事について、現在の住人はどう思っていますか。 |
戦争を知る者にとっては感慨深く“六海渡る者達”の名も有名です。
しかし何者かの手により緘口令が敷かれていたらしく、
この戦争の裏で何があったかを知る者はほんの一握りに過ぎません。
22.戦争に巻き込まれたことはありますか?あるいは、今も渦中にありますか? |
およそ十五年ほど前、西方諸国のとある“冒険者の街”が戦火に飲まれた際、
そこを拠点としていた冒険者を一手に受け入れた事があります。
突っ込んだ基本:地理編
23.街の中に、目印になるような建物などはありますか。 |
これは水の魔道具の駆動装置と浄水・貯水場を兼ねており、
時計の動力は発生する水の流れで賄われています。
24.建築物の材質は何でしょう?どこで採れます? |
25.街に新しく家を建てられますか。資材・技術・スペースなどの都合。 |
潮騒横丁には煉瓦造りの家が無駄なく建てられているため、
基本は中古の家を買うしか住居を手に入れる手段はありません。
26.街の施設や家屋に秘密の仕掛けはありますか? |
取り込まれた水は時計塔に集められ、ろ過や除菌を行って
飲料水として問題ない品質にしてから各家庭に送られます。
27.街中での主な交通機関は何ですか。 |
街中の移動手段として馬車が用いられることはあまりありません。
馬車が使われるのは主に荷物の移動や都市間の移動手段としてです。
28.飲料水はどこから汲んでいるのでしょう。 |
雨や雪、そのままでは飲用に適さない井戸水などを一箇所に集め、飲料水に変えています。
それでも不足する分は遺跡からの発掘品である水の魔道具を使う事で補っているようです。
29.災害はありますか?頻度と大まかな種類をどうぞ。 |
陸の交易路が半ば麻痺するため、街は静まり返ります。
また、周囲の未開の地や遺跡の奥から魔物がやってくることも有り、
この際は冒険者が一丸となって立ち向かいます。
30.街の紋章(市章)はありますか。 |
31.禁足地はありますか。あるのなら、理由は何でしょう。 |
荒野には「あるもの」を封じた地下迷宮が広がっており、
迷宮目当ての冒険者以外を寄せ付けない空気が漂っています。
北の孤島は“セルティナ戦役”におけるある惨劇の舞台であり、
その傷跡と緘口令により島を知る者も現在は少なくなっています。
32.どんな場所が『値段が高い』ですか? |
広さと場所によっては商会が本拠地を構えるのに十分な条件の土地もあり、
そういった場所に店を構える事は商人にとっては最大級の憧れです。
突っ込んだ基本:政治経済編
33.街で最も発展している産業・技術は何でしょう。(酪農・工業・漁業・軍事・観光など) |
34.最も発展している産業について、その理由などを語ってください。 |
「交易」は南方都市国家群と西方諸国の中継地点としての発展の成果、
「人材派遣業」‥‥即ち冒険者は遺跡攻略や災害対策を街一丸となって
やっていく必要があったからで、その結果冒険者ギルドという
街のシステムとして冒険者を抱え育てる構造が出来上がっています。
35.住人は主にどんな仕事をしているのでしょう。 |
(漁業も細々と続けている人こそいますが、周辺の村のほうが盛んです)
普通の街にある店は概ね揃っていますが、冒険者、職人、交易商、
そして彼らを支える仕事が多めです。
36.住人にとって憧れの職業、名誉職は何ですか。 |
大きな功績を打ち立てた者は行政府や査察部などの要職としての道が拓け、
それを断った場合でも街から活動の全面的な補助が約束されます。
37.逆に、忌み嫌われる職業は? |
職業を問わず、街の信用を失墜させる者を許しません。
38.政治形態はどんな感じでしょう。 |
普段の政策決定の遅さと非常時の対応の速さに定評があるようです。
39.宗教はどんな感じです? |
実利を尊び必要以上の権力を嫌う街の性質上、政治的な力は強くありません。
ただし初歩の読み書き講座や貧困者の補助を積極的に行っているため、
教育・福祉機関としての方向で結構な支持を得ています。
40.主な宗教とは違う宗教を法律で認めていますか。 |
開拓地の実利・実戦観念が根底にあるため非常に寛容です。
聖北教会の影に隠れてはいますが、探せば様々な宗教の教会を見つける事が出来ます。
逆を言うとそれが街に害を為すならどんな宗教だろうと徹底的に排斥されます。
41.街を維持するための資金繰り、困っていませんか? |
ですが行政府に遺跡群や周辺都市の生み出す利益を堅実に運営するノウハウがあるようで、
経営が傾いた事は数えるほどしかありません。
42.公共の施設・設備はどれくらいありますか。 |
43.街に教育・学習施設はありますか。 |
高等教育になると魔術師学連「賢者の塔」の支部が存在します。
また、語学に疎い冒険者に対しての代筆・代読屋や講習制度も整っているため、
読み書きを覚えるためにディグシードに滞在する冒険者も時々います。
44.美術アカデミーなど、何かに特化した教育施設はありますか。 |
職人・商人ギルドの何割かは新人の育成に専門の施設を用意していますし、
新人冒険者のために冒険のイロハを教える場所まであるとか何とか。
45.芸術・スポーツは発展していますか。 |
そのため武道やスケッチ術など、実利に直結するものは発達していますが
純粋な趣味としての芸術・スポーツは未だ発展途上です。
46.犯罪は起きますか?どんな犯罪が多いですか? |
ただしこれらの行為には表では自警団、裏では盗賊ギルドが目を光らせており、
野放しになると街が傾きかねないものに関しては冒険者の力も借りて即座に鎮圧されます。
47.地区によって治安に差がありますか。 |
ですがちょっと周りや懐に気を配る事が出来るなら、
人情味も感じられる良い地区だと旅慣れた冒険者は言います。
48.刑法はどんな感じですか? |
「正当防衛」と「現行犯逮捕」については寛容かつ法制度も整っています。
現行犯の確保に関しては報奨金の支払い制度も存在するため、
自警団が到着する前に犯人が冒険者に叩きのめされている、ということも有ります。
(この際に詐欺や冤罪が極力出ないよう、自警団による状況検分はきちんと行われます)
他の大多数の都市でならず者と見られる冒険者が主体の街であるが故、
彼ら自身で自浄作用が働くように仕組みを整えてあるわけです。
49.裁判所や刑務所、牢獄はありますか。 |
牢獄は自警団の詰め所に小規模なものが、沖合の離島に騎士団管理のものがあります。
刑務所はなく、懲役刑では罪人の証の装身具を掛けられた上で街指定の労働を行います。
この期間内にさらに犯罪に走ると即座に「生死問わず」の賞金首になり、
冒険者や騎士団の剣の錆になる運命が決まります。
50.医療はどれくらい発達していますか。 |
冒険者達が大小様々な生傷や病気を貰って街に戻ってくるため、
それらへの対処の経験値はそこらの戦場を遥かに上回ります。
51.衛生観念はどうでしょう。 |
もともと旧文明の遺跡の下水処理施設が生きている上、
衛生観念を持たない者は冒険者として良い印象を受けず、
食いっぱぐれていったという話が昔から伝わっているため、
最低限人の前に出られる程度の衛生観念は皆持ち合わせています。
52.自衛の手段はありますか。どの程度の敵襲なら耐えられますか。 |
冒険者と常設武力である騎士団が手を組めば、小国の軍隊くらいなら余裕で勝てます。
しかし「質は高いが量が足りない」という致命的な弱点を抱えており、
消耗を回復出来ないまま物量戦や連戦にもつれ込まれると一転して辛くなります。
53.あなたの街は、他の街と交流していますか。 |
西方諸国からは「知る人ぞ知る街」程度の認識でしか無く、
定期便がある程度運行している程度です。
54.外部から来た者を、新たな住人として迎え入れますか。 |
突っ込んだ基本:風習編
55.特徴的な、珍しい風習はありますか。 |
都市の文化としてはゲテモノ食いに比較的抵抗がありません。
えっこれ食えねえだろ、という代物ですら、
よく調べれば美味しく頂ける調理法が伝わっていたりします。
56.特徴的なお祭りはありますか。 |
まだこの街でも漁業が盛んだった時代から伝わる海の精霊に感謝を捧げる祭りですが、
主産業が移り変わった今でも街を上げての一大イベントとして残っています。
57.街には美味しい食べ物はありますか。 |
また、他の街ではおいしく頂けないようなものも大概は美味しく食べられます。
58.紙・羊皮紙など、書きつけるものは何ですか。 |
紙は周辺都市である程度の量産体制こそ整っていますが
製法の関係ですぐに酸化し黄ばんだり崩れたりしてしまうため、
長期保存が前提の歴史書や魔導書の製作は羊皮紙一択です。
59.街の住人の識字率はどれくらいでしょう。 |
識字率はこの時代の平均以上で、西方諸国の共通交易語の読み書きは大概の住人が行えます。
住民の交流・娯楽
60.住人同士の交流はどの程度ですか。 |
逆に地区をまたぐと、個人的な付き合いを除いてはそれほどでは無いようです。
61.町の有力者は誰で、どんな方ですか。 |
それを束ね、行政機関として機能させるのが一番の有力者、領主の仕事です。
今代の領主は緊急時には進んで陣頭に立つ行動力がありますが、
普段の雑務をサボる際にもその行動力が遺憾なく発揮され、
秘書たちを毎日のように困らせています。
62.有力者・統治者が、街のために力を入れている事業は何ですか。 |
過去の経歴を問わない代わりにギルドで能力・性格審査を行い、
真っ当な活動ができると判断した者を積極的に登用します。
そのため行政府の一角に食い込むような優秀な構成員でも、
実はこの街に来る前に「脛に傷を負っている」なんて事もよくあります。
63.どんな娯楽がありますか? |
船乗りや冒険者が鬱憤を晴らすのにうってつけの歓楽街的なお店も数多くあります。
(ちなみに殆どが「店側もプロ」で、後ろ暗い事をしている店は極少数です。
で、そういう店は見つかり次第自警団のガサ入れか盗賊ギルドの粛清が待っています)
賭博場はそこまで多くありません。
そういう事が好きな人間は酒場の一角で勝手にトランプを引き合ったり、
外で冒険者同士が行う模擬戦や闘技場の試合などを賭けの対象にしていたりします。
64.街で話題になっていること、話題になりやすいことはありますか? |
それぞれの職業・立場別に色々と語り合うのが常であるようです。
職人なら今どんな鉱石がアツいかとか、商人なら新たな交易路とか、
冒険者なら最近の依頼とか、新たな遺跡とそこからの発掘品についてとか、
65.住人はそれぞれの仕事のないとき、何をして過ごしますか。 |
そしてそのどれをするにしても、世界中から集まった商品を扱う数々の店が
休日の欲求を満たしてくれる事でしょう。
66.街一番の美男、美女といった人はいますか。看板娘などでも大丈夫です。 |
兄のジェバーグはあらゆる食材をまともな料理にする天性の調理技能、
妹のマミスは冒険者相手に笑顔で渡り合う度胸と愛嬌と格闘技能の持ち主です。
67.住人にとって、好ましい出来事・人物とはどんなものでしょう。 |
冒険者は活躍の舞台を得、職人は発掘品を参考に自らの腕を磨き、
商人は彼らに様々な援助を行うことで利益を得る事が出来るからです。
68.逆に、嫌な出来事などは? |
多かれ少なかれ街に害を及ぼすものなのでいい顔はされません。
ですが腕に覚えのある冒険者はここぞとばかりに活気付き、
その首をとって名を挙げようとこぞって討伐に向かっていきます。
69.周りのみんなを困らせている人物はいますか。(ガンコじいさん、ガキ大将など) |
詐欺まがいの活動をしている冒険者もたまに存在します。
もちろん、こういった輩は事が明るみに出れば賞金首として手配され、
真っ当な活動をしている冒険者に追われる事になります。
70.来訪者は年にどれくらい来るのでしょうか。 |
この地の特産品を買い付けに来る商人や、
暗黒大陸の探索の前線基地に宿を借りに来る冒険者などなど。
71.来訪者はどんな目的で街にやってくるのでしょうか。 |
中には別の町で何かをやらかし、再起のために逃げて来る者もいるようですが。
72.来訪者の街の評判はいかがでしょう。 |
それさえ片付ければ過ごしやすく行政サービスも充実していると評判です。
73.街の有名人はいますか。歴史上の人物でも、名物おばあちゃんでも大丈夫です。 |
名物という意味ではダウンタウンの闇市広場の仕切り役「パイプの男」でしょう。
闇市広場を見渡せる一角で常に煙草をふかす彼の素性を知る者は少なく、
存在だけは誰でも知ってるが何者かは誰もわからない、という謎の人物です。
74.その有名人は他の街に知られていますか? |
ただし一度でもこの街で裏の仕事をしたことがある人間なら、
彼の所に挨拶に行き、顔を合わせている事でしょう。
75.住人達の、自身が住む街への評判はいかがでしょう。 |
自分たちで街を動かしているという誇りを持つ者も少なくはないようです。
76.街を出ていく住人はいますか。いるなら、どんな理由でしょう。 |
この街の周辺は遺跡が点在するため食うだけなら困らない環境なのですが、
十分な実力をつけてきた冒険者がさらなる高みを目指すため、
あえてもっと激しい事件や戦乱が起きている場所に赴くのだとか何とか。
仮定・裏話
77.突然お偉いさんが街に来ることになりました!どうする? |
応対は丁寧なまま容赦なく先方の話を突っぱね、丁重にお帰り頂きます。
ある種開拓村的な性質を持っているこの街は、
中央や本国のお偉いさんというものを基本的に信用していません。
78.隣の街に悪人が攻めてきました!どうする? |
大概はディグシードに火の粉がかかる前に隣町から救援要請の張り紙が出され、
悪人を倒す大義名分を得た冒険者がこぞって討伐に向かっていきます。
79.隕石が街を直撃しそうです!どうする? |
隕石ではありませんが、約10年前に街がドラゴンの襲撃を受けた際は
魔術師や僧侶たちの援助を受けた冒険者が市街戦でこれを撃破しています。
80.住人は街をこれからどうしたいと思っているでしょうか。 |
ただし自分たちの出来る範囲で少しずつ街を内側から良い物にする努力は惜しみません。
81.作者として、将来の街はどうなると思いますか。 |
この街はまだまだ街としての活動を続けていくでしょう。
人が居て未知があって冒険者が居る限り、この街は滅びません。
82.この街を作成するにあたり、モデルにした街はありますか。 |
自分以外のプレイヤーの皆様のエッセンスも加味されていますので、
ディグシードという街の明確なモデルは今までもこれからもありません。
あくまでいちプレイヤーとしての主観としてイメージの近い街を挙げる場合、
今のディグシードに近いイメージの街は幻想水滸伝3のビネ・デル・ゼクセ、
PBCの舞台となる前の工業主体のディグシードのイメージは
ワイルドアームズ2ndのギルドグラードでしょうか。
83.貴方は街を通して何を表現したいですか。 |
質問は以上です。お疲れ様でした。
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