フリーゲーム「CardWirth」の世界観を元にしたPBCサイト「AdventureTownディグシード支部」のルールブック兼情報集積所です。

編集レベル:【条件付編集可】

気になることはあるが簡単すぎて記事にならないだろうなぁって?
よろしい、ならばまとめて紹介しようじゃないか!
‥‥記者の思いつき


Q. 何で潮騒横丁はメインストリートなのに潮騒「横丁」なのか?
A. ごもっともだ。本来横丁という言葉は大通りから一本入った脇道という意味だ。
これは開拓期に潮風埠頭があらゆる意味でのメインストリートだった名残である。埠頭の往来を目抜き通りとして見るなら、そこから脇道にそれた形になる潮騒横丁は文字通りの「横丁」となる訳で、この呼び名が現在まで続いているのだ。

今は御存知の通り、潮騒横丁が商店の立ち並ぶメインストリートとなり、潮風埠頭は港湾・行政・外交施設が主となり、港としての機能に特化している。

Q. 自警団って本来「職業」じゃないんじゃないの?
A. ごもっともだ。本来自警団は治安に不安を抱く住民達の自主的な集まりだ。

元々開拓初期のディグシードの自警団もあくまでも自主的な団体だった。だが街が大きくなり、騎士団が対外勢力としての性格が強くなっていき、街中での治安維持専門の組織が必要になった時、行政府が大規模な資金援助と法整備を行う事で自警団を傘下に置いたのだ。
これによってディグシードでは自警団は「仕事」として成立する事になった。

市民側はわざわざ本業の合間に警備なんかを行わなくても良くなったし、観察眼や腕っ節に自信のある人間は行政のお墨付きかつ騎士団よりも低いハードルで、治安を守る仕事を安定した本職に出来るようになった。
行政府側としても、既に市民側である程度の形を作っていた自警団の仕組みをそのまま利用する事で手っ取り早く治安対策を打つことが出来た。
当時の市民と行政にとって、まさしくWin-Winの取引だったというわけだ。

Q. シャーベットやアイスクリームの作り方を教えて!
A. 材料を揃えて「氷柱の槍」をぶち込め。‥‥というのも夢のない話だ。魔術に頼らない作り方をここでは紹介しよう。

まずは大きめの【外容器】の中に雪と塩をたくさん入れる。
その後に牛乳やジュースなどの材料を入れた【内容器】をこの中に入れる。【内容器】は銅や錫などの熱伝導率の良い金属で作ってある必要があるな。
後は量に応じて30分〜3時間、ひたすら中身をかき混ぜる、これだけだ。

‥‥誰でも出来るがかかる労力がとんでもないだろう? 多少最初の投資がかさんでも、魔道具が幅を利かせるのは当然の話という訳だ。

Q. ベッドや枕など、寝具のことについて教えてください。
A. ベッド等の「寝床」に絞って話をしよう。枕や毛布の種類はキリがないからな。
実は寝床の種類は驚くほど少ない。ハンモック等の布を直接張って寝床にしたものか、藁や干し草を木枠でまとめて、それに亜麻のシーツを敷いた「干し草ベッド」か、ベッドにもせずただ積んだ藁の中に潜り込むか、基本的にはこのどれかだ。

ディグシードでは大多数が干し草ベッドか布張りベッドだろうが、積んだ藁山も貧乏人の寝床と馬鹿にできない。保温性が高く手入れもほぼ不要、さらに古くなったり汚れたりしたら肥料か燃料にでもすれば良いから洗濯の手間も無い。この管理の楽さ故に、アルトリッシュなどの藁が潤沢に手に入る農村地帯では、金銭的な余裕があってもあえて藁山を好んで寝床に使う者もいるとか何とか。

綿や毛を存分に詰めた寝具か?
毛布などの「掛け布団」なら一般的だが、いわゆる「敷き布団」に使う奴はまず居ない。綿や毛だけで十分な寝心地の寝床を作ろうとするととんでもない量が必要になるからだ。
たとえ王侯貴族であろうとも、綿や毛の寝具を「寝床」に使うのはせいぜい表面だけで、貧富の区別なく、ベッドの基礎は「干し草ベッド」である事がほとんどだ。意外だったか?

Q. ディグシードには貴族っていないの?
A. 今はいない、と言っても良い。理由はセルティナ戦役までさかのぼる。
セルティナ戦役以前のディグシードには開拓時の指導者の末裔である貴族がいたが、街に関わる利権を独占する割に行政は放置気味の、典型的な腐敗状態だった。
(自ら開拓者を先導したご先祖は名実共に貴族と呼べたのだろうけれどな)

この状況に穴を開け、膿を抜くきっかけになったのがセルティナ戦役。
当時の貴族は街に迫る侵略者に対しろくな初期対応も出来ずに大損害を出し、民衆の怒りを買って街の中枢部から追放される事になったんだ。
(この時に商人・職人・冒険者の中での実力者や献身を決意した一部の貴族が臨時の司令部を作ったんだが、これが今の行政府の原型となっている)
そしてこの時の経験を元に、戦後、社会的地位の評価に対する改革が行われ、地位は「個人」の「今の実力」に対して与えられるものという考えが定着し、「家督」の「今までの実績」に甘んじて努力を怠っていた貴族達は居場所を失った。

故に今のディグシードにはシステムとしての貴族は存在しない。だがそれでも貴族を名乗り続ける者には二種類いる。
戦争時に民衆に頭を下げ、身銭を切り、危険に飛び込み汚名を返上し、今なお貴族を名乗るに相応しい実力を認められ続ける者が誇りと共に名乗るか、逆に地位を失い財を食いつぶしながらも過去の栄光に縋り続けている者が後ろ指を差される事も構わずに名乗っているかのどちらかだ。
【Prev】3・加熱、冷却、保存について本棚に戻す(一覧に戻る)【Next】番外2・創作市街に83の質問

Menu

タウンガイド

周辺エリア

どなたでも編集できます