フリーゲーム「CardWirth」の世界観を元にしたPBCサイト「AdventureTownディグシード支部」のルールブック兼情報集積所です。

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アタノオル

大量の書物は薬液の香りが染み付き、
ほどよい照明はフラスコの水銀を照らす。

・・・ここが私の空間である。

冒険者、かく語りき(語り部:ハイアー=アルジェント)
古代語を操り現象を書き換え戦う冒険者としての職能を持つ以上、
この街での私という存在の分類は魔術師であるのだが、
物質に宿る力を見出し、引き出し、操るというその特性は錬金術士に程近い。
別に私は「原初の一」に至る気も「賢者の石」を手にする気も毛頭ないが、
私の過去と、そして未来の目標に至るまでの間には実に沢山の副産物が転がっている。

金属や鉱石を用いて仮初の命や武器を練成する技術。
物質に宿る魔力を引き出し薬へと変え、必要な時に解き放つ技術。
無論、賢者の塔の教育者として後進に伝えるべき基本的な術も心得ている。

これら全てを自らのものにするには時間も余力も足りないし、必要性もまた感じない。
その時その時に有用性を見出した技術を抽出し、具象化し、自らの手足とするのだ。
どれも研究と迷走の行き止まりに立った墓標ともいうべき技術の数々だが、
冒険者としての私が生き永らえるための力にはなるだろう。

周りに存在する全てを理解し、使えるものは何でも使う。
私は魔術師、そしてディグシードの冒険者としてこの境地に至ったが、
きっと世の錬金術士も同じような事を思い、また実践しているのではないだろうか。
研究の合間にふと、そんな思いを遥か遠い空の向こうへと向けてしまうのだ。
プレイヤーから一言
抽象的になってしまいますがこの店シナリオの雰囲気は個人的にはこんな感じ。
店ではなく、錬金術や魔術の技能を持つ冒険者の一人称で語られる独特の言い回しと、
彼(ないしは彼女)の空間たる工房で生み出される技能の数々。
ぱっと見るだけなら余計なものはなく、しかし設定を読み始めると引き込まれていく。
そんな店シナリオとしての深さを持っているシナリオだと思います。
扱っている技能はデータ的にも設定的にも程良くとんがっており、
きっとみなさんの宿の冒険者にいい味をつけるスパイスとなってくれるでしょう。

……最後にすいません、このシナリオの性質上ヒアはリューンに遠征せずに日誌を書いています。

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