最終更新:
ice_cream313 2021年11月26日(金) 21:22:59履歴
グランドピアノの怨霊。
使われなくなって所々音の出なくなったピアノ。
“怨霊”として生まれてきた自分自身が嫌いだったため、自分は怨霊ではないと言い聞かせて、隠れるように生きてきた。
実のところ、怨霊であるかわいそうな自分に酔っているようにも思える。
使われなくなって所々音の出なくなったピアノ。
“怨霊”として生まれてきた自分自身が嫌いだったため、自分は怨霊ではないと言い聞かせて、隠れるように生きてきた。
実のところ、怨霊であるかわいそうな自分に酔っているようにも思える。
嗚呼、どうして。どうして出逢ってしまったのだろうか。
目の前に現れた“ホンモノ”の光には勝てなかった。己の醜悪さに反吐が出そうだ。
どうしてこんなにも似ていてこんなにも違うんだろうか。きみとぼくとでは何が違う?
凜然と立つきみは、とてもとても綺麗だった。
ぼくは悲しいマガイモノ。
どうせ消されてしまうのならば、他でもないきみの手で消して欲しい。
目の前に現れた“ホンモノ”の光には勝てなかった。己の醜悪さに反吐が出そうだ。
どうしてこんなにも似ていてこんなにも違うんだろうか。きみとぼくとでは何が違う?
凜然と立つきみは、とてもとても綺麗だった。
ぼくは悲しいマガイモノ。
どうせ消されてしまうのならば、他でもないきみの手で消して欲しい。
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