kagemiya@ふたば - ヒルドルブ
「舌で語らう時は過ぎた。これより先は戦いで語るがいい！」

基本情報

【元ネタ】北欧神話
【CLASS】バーサーカー
【真名】ヒルドルブ
【異名・別名・表記揺れ】〈戦狼ヒルドルブ〉(Hildólfr)、ヒルドルブル、ヒルドールヴル、虐殺の狼、"勇者の賢者レックル・イン・ラーズスヴィニ"(rekkr inn ráðsvinni) 他ガグンラーズの同項目参照
【性別】男性
【身長・体重】220cm・94kg
【肌色】白　【髪色】灰　【瞳色】金
【外見・容姿】狼頭の獣人。服装はマントを羽織った一般的なヴァイキング時代の旅装*1
【地域】北欧
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型・猛獣・巨人
【ステータス】筋力：A+　耐久：B++　敏捷：C　魔力：D　幸運：C　宝具： A

【クラス別スキル】

狂化(真)：E〜B(EX)

バーサーカーの原典、北欧の狂戦士本来の狂化技能をクラススキルの狂化に上乗せしたもの。
戦闘時に狂化を発動し、ある程度制御することができる。

詳細

対魔力：C〜A

原初のルーンにより加減可能な対魔力耐性を持つ。
魔術師やその他に対してはAランクの効果を発揮するが、戦士に対しては魔術を併用した戦闘技術を教導するため、あえてCランクまで落として魔術使用を促す。

【保有スキル】

拡縮自在：A

北欧の巨人が使うと言われる、身体サイズを自在に遷移させる能力。
サクソ著"デンマーク人の事績"の中で女巨人ハルドグレイプが使用した記録がある。
サーヴァントとしての発動には制限があるが、魔力を消費すれば大幅に筋力・耐久ランクを向上させることも可能。

原初のルーン

現代にルーン魔術の基盤を再構築した冠位の魔術師、蒼崎橙子が"北欧の巨人の御業"と呼ぶ、始まりのルーン魔術。
ヒルドルブは対魔力や自己バフなどに使用する。

咆哮詠唱：A

獣の吠え声に呪歌(ガルドル)を織り交ぜる、北欧の狂戦士用の特殊技術。
通常の戦闘行動や狂化と同時に魔術を併用し続けることが可能。
魔術の特性上、自己強化・集団強化・威圧・恐怖・朦朧などの咆哮と相性のよいもの以外は効果が薄くなる。

神授の智慧：B+

北欧の智神ミーミルの泉、あるいは生首から大神が得たと言われる智慧の一部。
独自のものを除くほぼ全てのスキルにCからBランクの習熟を示し、他者にスキルを一時的に付与することも可能。

【宝具】

『大狼宣言ヒルドルブ』Hildólfr

ランク：A+　種別：対防宝具　レンジ：_　最大捕捉：_
拡縮自在と獣化能力、原初のルーンの併用によって巨狼形態へトランスフォームして攻撃する宝具。
この形態にあるヒルドルブは金狼を超える原初の巨狼の神代回帰を纏い、一部の特殊なものを除く特防・結界・伝承防御(突破に伝承由来の条件を満たす必要のある特殊な特防効果)・その他常時発動の無効系宝具などの類を突破する。

『獣を被るものデュールヘズナル』dýr héðnar

ランク：_　種別：対人礼装　レンジ：0　最大捕捉：1人
熊の皮を被るベルセルク、狼の皮を被るウールヴヘズナルの特性と、大神の変身術の特性を融合させたもの。
獣の皮を被り、その獣そのものの概念を被ることができる。
ヒルドルブの場合は狼の皮と熊の皮を使い分け、狼形態と熊形態にスイッチすることができる。

通常の狼形態から熊形態へ移行すると、筋力と耐久のステータスが相互に置換され、真名が〈緋熊ブリューニ〉(Brúni)へと変化。
第一宝具名も『大熊宣言ブリューニ』 に切り替わる。効果はほぼ同じで巨熊形態になる宝具となる。

【Weapon】

『牙』

『爪』

『拳』

『咆哮』

『槍』

稀に呼び出す槍。一見何の変哲もない槍に見えるが……？

『剣』『斧』『短剣』『盾』『弓』『弩』『棍』

使用頻度は少ないが、戦士の教導者として各種武装は一通り扱える。

【解説】

ヒルドルブとは、『名の諳誦』にてオーディンの息子の1人として数えられる名前。
『ハルバルドの歌』では助言の島に住む賢者だとハルバルド*2に語られる。

……いくつかの近代の解説ではオーディンの名前にも数えられる。

泥設定

しかしてその実態は北欧の大神オーディンの異名のひとつ。
ベルセルクやウールヴヘズナルなどと呼ばれる北欧の狂戦士たちへ、その技能を伝授する者としての側面を表す名である。


北欧の狂戦士たちはオーディンの信者であると語られているが、その狂戦士の技能がどのように大神から授けられるのか……などは現存する文献には残されていない。
その役割を担うのがこの分霊である。

戦闘教練に携わる性質上出番が多いため、"オーディンの息子"、あるいは"戦場の野狼"といったカヴァーを纏って単独で活動していた。

───全ての狂戦士は生涯に一度は、何らかの形でこの者と戦うことになる。
それは時には白昼夢で訪れた戦死者の館であるかもしれないし、戦場で出会った猛獣であるかもしれない。あるいは墓所の幽鬼(ドラウグ)か、はたまた戦場で遭遇した名も無き戦士のいずれかがそうであったのかもしれない。

神々の前に姿を現わすことは基本的になかったらしく、同じくオーディンの息子であるトールはハルバルドからヒルドルブの名を聞かされても無反応であった。

サーヴァントとして現界する理由は以前と同じ。
英霊エインヘリアルたちへ教練を行うためである。

【人物・性格】

戦士たちの教官に相応しい、教導者的な人格を纏う。
戦死を誉れとする武闘派コーチ。
一見その武闘派志向は北欧の大神の狡猾さとそぐわないように見えるが、根底には大神の狡知が確固としてあり、表層に出されにくいだけである。

『ハルバルドの歌』では変装したオーディンがトールをからかう片棒を担ぐなどしている。

イメージカラー：灰
特技：指導
好きなもの：戦士・猛獣・ジョギング
嫌いなもの：脳筋・憶病者・頭でっかち
天敵：大神の本体
願い：サーヴァントとの戦いを通して英霊たちを鍛える

【一人称】私　【二人称】お前　【三人称】彼、彼女

セリフ


【因縁キャラ】

オーディン

グリームニル
「……面白い！ "顔を隠せしものグリームニル"！ お前の槍と打ち合える機会が巡ってこようとは！」
グリムリーパー
「貴様が一個の存在として独立できる器かどうか、その力で示すがいい！ 鍛え直してくれるわ！」
ガグンラーズ
「……"勝利を導くものガグンラーズ"か！ その槍で……いや、魔術師の姿だったか。すまないが今私は戦士を鍛えるので忙しい。そういう仕事の紹介があるなら応じないでもないが」
フラフナグズ
「……"鴉の神"！ その弩と戦える機会が巡ってこようとはな！ その恐ろしさはよく知っているぞ！」
ヴァルティーヴァ
「……"死者の神"！ その剣を見掛ける機会がこの私にあろうとは思わなかった！ ましてや剣士としてのお前と戦えるかもしれないとは！」
クィアラル〔水着サンタ〕
「……この毛皮で日本の夏は辛い。任せたぞ"船荷のもの"よ。……任せて良かったのか？」
泥新宿のアサシン(6)
「"狐ゾロ"の仮面とは、新たなる在り方を見出したのか！ いいぞ！ お前には戦士の矜持を感じる！」
ヘリアル
「"軍勢"とやら！ 知らぬ貌だが、見事な作品作りの腕前だ！ 采配の手際も見せてもらおう！」

戦乙女

スクルド
「ある意味我らの中でも最年長とも言える貴女には失礼かもしれないが、私と戦場にてあいまみえた以上、試さないわけにはいかぬ！ 修練を絶やしていないか、見せてもらおう！」
レギンレイヴ
「新入りか！ 一からみっちり教えてやろう！」
「かの大神は"全ての父"。人類皆兄弟という意味では、お前とも兄弟と言えるかもしれんな」
サングリズル
「"暴虐なるもの"よ！ お前には知性が足りぬ！ 日課のルーン書き取りは欠かさずやっているかね！」
スケッギョルド
「"斧の時代"！ 徒手格闘くらいは覚えてもらうぞ！」
「だからそれはただの肉体斧だろう！ よし、まずは投げと当て身から教えてやるか！」
ヘルフィヨトル
「"軍の戒め"！ 私から教えることは特にない！ 個人的な問題ならガグンラーズにでもあたるんだな！」
ソグン
「"沈黙"！ お前が死者をヘルに送ろうがヴァルハラに送ろうが私には関係無いことだ！ 私が試すのはお前の練度のみ。 見せてもらうぞ！」
ヒルドル
「"戦"！ 鍛練はスケジュール通りにこなしているか！ よし！」
エルルーン
「"麦酒の秘術"！ アルコールはもう少し抜いてこい！」
「休息や祝いの場であっても、正体を失うほどに呑むのは褒められたものではないぞ。数多くの勇士たちが、ブラギの杯にかけた誓いで身を滅ぼしたのだ。お前は知っててやっているのだろうがな」
レギンレイヴ(罪)
「"神々の娘"！ 馬鹿者が！ 我がルーンで実体化させて引きずり出してでも鍛え直してやろう！」
ブリュンヒルデ（原作）
「"勝利を撒き散らす者シグルドリーヴァ"！ まだ結婚していないのかお前は！」
ランドグリーズ
「"境界を制する者"！ あえて敵の堅固なる一点に挑まんとする心意気やよし！ ルーンで爆破盾を大量に配置してやろうかとも少し思ったが、此度は正面から受け止めてやろう！」
ラーズグリーズ
「"論戦を制する者"！ 近接戦が苦手なら、私から離脱できるような立ち回りを覚えてみるがいい！」
スルーズル
「雷神の娘、"剛力"か！ 馬鹿力だけでは勝てぬ戦いもあると教えてやろう！」
ヘルヴォル・アルヴィト
「"白鳥の女戦士"！ さすがに武勇と智謀のバランスが見事だな！ お前になら教官の仕事も任せられる。まずはエルルーンやサングリズルどもの監督でもやってくれるか」*3
エイル
「"助け"の女神か。前線でどれだけ耐え切れるか、試してやろう！」
青楊(偽)
「"氷嵐"……いや違うか。その力に相応しい魂か、試させてもらおう」
グリムゲルデ(オルタ)
「"仮面の囲いグリームガルズル"……いや、新入り志望か！ たっぷり鍛えてやろう！」*4
オルトリンデ
「"薄き切先オッドリンル"か！ その刃が錆びていないか、試すとしよう！」*5
シュベルトライテ
「"剣の統率者スヴェルズレイザ"！ ずいぶんハイカラな武器を使っているな！ 獲物の特性に振り回されていないか、戦いぶりを見せてもらおう！」*6

他

ベルセルク
「今再び見せてもらうぞ！ お前の力を！」
ベオウルフ（原作）
「やはりお前は素晴らしい！ そうだ！ 戦いの根源はそこにある！」
ベオウルフ【老】
「いいぞ……。力を失ったその時こそ、魂の真なる輝きが試される！」
トールヴ・ベルセルキル
「志半ばで果てても狂戦士の魂を貫く、その意気やよし！ 腕前も鈍っていないか、試してやろう！」
ベズワル・ビャルキ
「熊の戦士よ、我が身も狼。一介の獣身同士として力を試さないかね」
平常時や味方としての遭遇では、神性の無さと外見の相違の大きさをいいことに、オーディンの化身であることは隠し通し自身をただの狼とうそぶく。
一方で、敵として遭遇した際には存分に利用し、相手を防衛対象から遠ざけたり各個分断などのために必要と判断したらオーディンの名を持ち出し挑発することだろう。