戦艦ロドニー:英国の仲間にして唯一の妹(弟)。
完全に「妹」と認識していたためか、まさか英国面と紅茶を引っさげて“紳士”として現れるとは予想外だったようだ。
とはいえ妹であることに変わりはないので、仲は良好。その三枚舌なジョンブル的性格も軽くあしらえるなど、やはり雰囲気や見た目に違いはあれど「姉妹」である。
勝つためには手段を選ばない、という点ではわりと一致しているものの、その“隠し玉”を聞けば「えっ……それを宝具にしたの……?」と若干引く。
また、“ネルソン提督”は「ビスマルクを沈めたその功績は素晴らしい!だが、その性格は……うん、若干アーサーのやつを思い出すな!あいつはもっと軍人気質だったけど!」と評している
「ははっ、君も人のことは言えないだろロドニー!私は「英国軍人」を取り込んだが、君は「英国紳士」を取り込んだ、と!ああ、やはり似通っているな私達は!」
「今日のお茶会は……そうだな、ティー・ロワイヤルはどうだろう?ブランデーは無いが、ラム酒ならいくらでも用意できるぞ?」
戦艦ウォースパイト:英国海軍の仲間にして偉大な先輩。
輝かしき戦績の数々はまさに「英国の誇り」であり、二度の戦争を駆け抜けた生き様に最高位の賞賛を抱く。
英霊となって尚その仲は変わらず、二人揃っていると宛ら女王とその付き人を彷彿とさせる、気品に溢れた“王国”の雰囲気を醸し出す事だろう。
また共に
史上最大の作戦で戦った仲でもある為、コンビネーションは抜群。ついでに
戦艦ネバダとの相性も良い。
ちなみに彼女に限った事ではないが、「軍艦」であるサーヴァントと接する際は基本「戦艦ネルソン」としての人格が表に出るため、一人称も“私”となる。
「レディ・ウォースパイト!再び戦線を共に出来る事を光栄に思います!此度もまた、我々に勝利を!」
戦艦ドレッドノート:英国海軍の仲間にして偉大な先輩。
戦艦を戦略兵器という“抑止力”にした第一人者でもあり、その革新的な偉業からウォースパイトに並んで尊敬を置く。
やはり大英帝国の斬新な設計は素晴らしいな!ドレッドノート、オライオン、フューリアス、そしてこの私達……我らイギリス海軍に陰りなし!
……実は初対面の時、戦艦だと気が付かず駆逐艦か軽巡洋艦の子だと勘違いしていて、直後「エンタープライズはいいけど後輩に間違われるとかさいっあくよ!」と泣き出してしまった。
この件に関し、ウォースパイトからは「アンタは軍師としては優秀だけど人を見る目はないね」と叱責されてしまったとか。
「ああっ、またやってしまった!…………ほんと、人を推し量るのが苦手だなあ、僕は……」
戦艦オライオン:英国海軍の仲間にして偉大な先輩。
世界初の超弩級戦艦であり、ドレッドノートに次ぐ技術躍進であるとして尊敬している。
が……思っている以上に豪快な性格だったので驚いた。まあ、イギリスらしいといえばらしいんだけれどネ!
度々超弩級の先輩としての教示を承ったり、演習と称したステゴロを行ったり大忙しである。
…………しかし何故素手で?
「ええ、無論ですよサー・オライオン!超弩級戦艦として、そして何よりビッグセブンとして!私は誰よりも栄えある戦艦として在りましょう!」
戦艦長門:ビッグセブン仲間にして同期の戦艦。
WW2では敵国同士であったが、それ以前に英国海軍と日本海軍は友好的な間柄であった為、ネルソンはそちらの関係を重んじている様子。
戦艦……即ち「戦う艦」でありながら、大震災の際には被災地へと赴き、また燃料を失って尚「国の守護者」として在った彼女を「誇り高き
国の防人」として尊敬する。
また、防御力の面で少々問題の在ったネルソンとは異なり、二度に渡る原子爆弾を受けて不沈であった防御力を羨ましく思っていたり。
普段から行動を共にする事が多く、“彼”の思想を以て戦術を説いたり、逆に日本式の海軍戦法を学んだりしている様子。
加えて互いに「抑止力」として在った者である故か、七ツ星のもとに引かれ合う事が多いようだ。戦艦ネルソン単体では現界までは行かないが。
ちなみに余談だが、彼女の同型艦である『陸奥』は、ネルソンにとってある意味「救世主」とも呼べる存在である。
理由は明快。彼女の建造をゴリ押しした影響で軍縮条約は改稿され、伴って英海軍に「ネルソン級戦艦」二隻の建造許可が下りた為だ。
ある者は「陸奥一隻のために随分と米英の戦力を増してくれたものだ」とボヤいたそうだが……ネルソンはまさに文字通り、陸奥に対して感謝の念を抱いている。
「やぁ長門、久し振りだね!こうして肩を並べて戦える日が来るだなんて思っても見なかった……ああ、本当に…“僕”には感謝しないと」
「その“大和魂”に背中を預けよう――――さあ行こうか、今こそ“ビッグセブン”の本懐を見せる時だ!!」
戦艦長門(オルタ):ビッグセブン仲間……?
少々認識に困るが、戦艦同士の仲であることに変わりはない。シールダーの長門と同様に友好的な態度を示す。
武人然とした長門とは異なりお淑やかで育ちの良い振る舞いのためか、ネルソンもまた一定の礼節と礼儀を以てお嬢様へと接する。
余談だが、初めて出会った時はてっきり「ビッグセブン」の一人、『陸奥』であると勘違いし、上述のエピソードに依ってか感謝の念を告げた。
が、見に覚えのない感謝に困惑する長門オルタの表情を見て自分の間違いを悟ったのか、その後は何事もなかったかのように態度を改めた事があった。
「しかしキミの事は何と呼べば良いんだろうか?長門オルタ……ナガオル……ああそうだ!ナガト、と呼ぶことにしよう!」
戦艦大和?:大日本帝国が誇った鋼鉄の城。
帝国が生み出した“大艦巨砲主義”の体現者であり、ネルソンという戦艦の、或いは“ネルソン”が見出した戦略を体現する存在でもある。
その威信に賞賛を抱く反面、ビッグセブンとまで謳われた自身の主砲をも上回る“46cm三連装砲”に畏怖を抱かずにはいられない。
彼女の思想もあってかあまり積極的には接さず、戦闘に於いて共闘する機会があるに留まる。
「大和型……彼女達の存在こそ、真に“抑止力”足り得たモノだったのかもしれない……米海軍がアイオワ型を、我々英国海軍がドレッドノートを築いたように……」
戦艦ネバダ:同盟国の戦友にして先輩。
「火力と防御力の両立」を目指したネルソンとは異なり、彼は徹底して「防御力」に重点を置いた集中防御の体現者である。
ノルマンディー上陸作戦にて肩を並べて戦った盟友。共に同盟国の勝利を導いた仲として、“復讐者”として在る彼にも対等に接する。
一方で、米軍式と英国海軍式では食い違う作法も多いため、そういった面では相容れないちぐはぐな仲。
「ネバダ!キミが何と言おうと――――ティータイムには絶対に紅茶だ!コーヒーブレイクなんて認めないぞっ!」
戦艦ミズーリ:同盟国の戦友にして後輩。
大和型や長門型に対抗すべく生み出された戦艦の集大成であり、英国海軍戦艦ヴァンガードと志を同じくする“対大和型”。
近代……というよりもはや現代兵装を積み込んだその在り方に目を丸くし、ネルソンよりも“ネルソン”がその兵装や戦術に興味を示す。
お互い落ち着いた性格故に相性は良く、共に戦術を練ったり参謀役として手を貸すことも多い。アイス好きな事には気づいていない。
「しかし、それ程の兵装が必要になる戦争とは一体どんなモノなんだ?私たちには想像も付かないな……」
エンタープライズ:同盟国の戦友にして後輩。
アメリカ海軍が誇る武勲艦であり、その武勇は英国にも伝わっていた。同盟国に勝利を齎した者として賞賛を抱く。
また彼女の戦友である空母サラトガが英国海軍の東洋艦隊に加わっていた事もあり、空母という艦種でありながら接する機会は多く友好的。
が、アイスは貰わない。勧められても曖昧な言葉でやんわり断る。その理由はただ一つ…………アイスを食べると、猛烈に頭が痛くなる体質である為だ。
「彼女が居るのなら心強いな!米国の武勲艦……ジョン提督が知ったらさぞ喜ぶことだろう! え、アイス?あ、ああ、えっと……ごめん、私は遠慮するよ!」