「輝劇公演 星降る夜と舞台の光」にて、ユニット「夢に惹かれた妖精たち」として妖精のユリユリ、ルミ、ミユのその後が描かれる。
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――誰にだって、夢はある。子どもにも、かつて子どもだったあなたにも。 | |
これは、少女だったアタシたちが、在りし日の夢を叶える物語。 | |
…なんて出だしは、ちょっと大仰っスかね?でも、漫画の序章はやっぱカッコよくないと! | |
それに、大げさかもしれないけど……。アタシが、みんなと夢を叶えたのは、本当っスから。 | |
ヒナ | うぅ……キツい……。一刻も早く布団に入りたい……。 |
ユリユリ | 頑張るんだじぇ、ヒナセンセ!センセには、あたしと夜食と、さっき買ったスタドリがついているっ! |
ヒナ | はは、そうっスね……。今日のノルマは、あと10ページ……。寝ずにやれば、なんとか……。 |
ユリユリ | 本当は寝てほしいけどねん。健康第一!計画通りにいけば1日8時間は寝られたはずよ? |
ヒナ | それは難しい話っス。現実は計画通りに進まないんで……。人には、できることとできないことがあるんスよ。 |
ユリユリ | それじゃあ、早割入稿も? |
ヒナ | アタシには夢のまた夢っス。 |
ユリユリ | ぐぬぅ……。買い専のあたしは、何も言えない……。でも、余裕は必要だと思うんだわ。 |
ユリユリ | ただでさえ、ヒナセンセには魔法少女活動……略して、マホカツがあるわけだし? |
ヒナ | ちょっ、外でマホカツのことは言わない約束っスよ!!!どこで誰が聞いてるか、わからないんスから! |
ユリユリ | だいじょーぶっ!こんな時間に外にいるのは、あたしとセンセ。あと怪人になっちゃった人くらいだじぇ! |
ヒナ | ……怪人になっちゃった人? |
ユリユリ | そそ。ほら、あそこに! |
怪人 | グオオォオォォオオォォ!! |
ヒナ | ……ああ、懐かしいっスね。ユリユリに出会った日を思い出すっスよ……。 |
ユリユリ | ヒナセンセ、現実逃避してる場合じゃないじぇ! |
怪人 | グオオォオオォォオオオ!!働キタクナイヨォオオオオ!!労働ニ八夢モ希望モナイィイ! |
ザシュッ | |
ヒナ | 危なっ! |
ユリユリ | 仕事が嫌で攻撃とは……。とんだ八つ当たりだじぇ! |
ユリユリ | ヒナセンセ、さくっと変身よ!そんで、魔法のステッキで殴るなりなんなりで怪人を浄化するんだじぇ! |
ヒナ | えぇ〜……。本当にやるんスか?アレ、地味に恥ずかしいんスよね……。 |
ユリユリ | ここでやらなきゃ、魔法少女の名がすたるっ!それに、ストーリーだって始まらないじぇ? |
ヒナ | うぅ……。しょうがないっスね……。 |
キラキラキラ〜☆ | |
ドリーミィ・ヒナ | 夢見る力は無敵の力!私は、夢を守る愛の戦士!ドリーミィ・ヒナ! |
ドリーミィ・ヒナ | みんなに夢をばらまくっスよ☆ |
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ボスユニット『怪人』
登場 | 怪人「何ノタメニ働イテルンダァ!モウワカラナイ!ワカラナイママ、明日モ明後日出勤ナンダ!!」 ドリーミィ・ヒナ「働くのは夢のためっスよ。欲しいモノや、したいコト…思い出すっス!」 |
LIVE | 夢……?ワカラナイ……何モ…… |
LOSE | ダッテ夢ハ叶ワナイ……頑張ッテ働イテモ、報ワレナイコトガ多スギルンダ……!! |
DRAW | 夢……ソウダ。働キ始メタ時ハ、輝イテタ……。欲シイモノガ、イッパイアッタ……!! |
WIN | 怪人「ココデ…終ワリジャナイノカ……?オレハ、マダ働ケル……?働イテ、オ金持チニ……」 ドリーミィ・ヒナ「夢があれば。でも、無理は禁物っス。今日はもう帰って休むっスよ」 |
シナリオ
ドリーミィ・ヒナ | ぜぇ……はぁ……浄化完了!ふぅー……怪人も無事、人間に戻って、おとなしく家に帰っていったっスね〜。 |
ユリユリ | ヒナセンセ、ナイスファイト!怪人も、5000億円ほしいって夢を思い出せてよかったじぇ! |
ドリーミィ・ヒナ | 夢っていうか、欲望っスけどね……。でも、生きるためには大切なことっスから。 |
ドリーミィ・ヒナ | それにしても、最近は怪人が多くなってきたっスね。 |
ユリユリ | まあ、夢も見づらい時代だし? |
ドリーミィ・ヒナ | 世知辛いっスねー。少しでも、ユリユリの故郷を助けられてたらいいんスけど。 |
ユリユリ | もちろん大助かりよ!まあ、怪人の大量発生は、時代のせいだけじゃないっぽいけどねん……。 |
ドリーミィ・ヒナ | やっぱりいるんスか?怪人を生み出してる、悪の組織!すべての元凶!みたいな存在が……。 |
ユリユリ | 女王チアキによればね。でも大丈夫っ!魔法少女ドリーミィ・ヒナはドリームランドの希望の星よ! |
〜回想〜数か月前のドリームランド | |
女王チアキ | クッ……。ドリームランドに、落日なんて…来させないわ。たとえ、この身が滅びようとも……っ! |
ユリユリ | 女王チアキ……。 |
女王チアキ | ユリユリ……。貴女が頼みの綱です……。 |
女王チアキ | 私たち妖精は、人々の夢を糧にして生きる種族……。しかし、この時代では、夢を見ることも難しい……。 |
女王チアキ | しかも、近頃では人々から夢を奪い、怪人へと変貌させる者が現れたとの報告もあります。 |
ユリユリ | でもでもっ!妖精たちが、地球の人々を……夢を助けに向かったんじゃ……? |
女王チアキ | ええ、そうね。しかし音沙汰がないの……。もしかしたら、既に絶望にのまれてしまったのかも……。 |
ユリユリ | そんな……っ!…………ううん。女王チアキ、希望を捨てちゃダメだじぇ! |
女王チアキ | わかっています。だからこそ……ユリユリ、貴女に頼みたいのよ。 |
女王チアキ | 貴女は決して希望を捨てない。どんなに黒歴史を背負おうとも、たくましく生きています |
ユリユリ | じぇ!? |
女王チアキ | そして、持ち前の妄想力で、数々の同志に夢を抱かせた。さらに、年2回は地球を訪れ、誰よりも地球に詳しい……。 |
女王チアキ | そんな貴女なら……夢見る人間を見つけ、魔法少女の力を与えることができます。 |
女王チアキ | だから、どうか私たちのドリームランドを救うため、戦ってちょうだい……! |
ユリユリ | なんか途中で、謎の暴露があったけど……任されたっ!あたし、このご時世でも、夢見てる子を知ってるし! |
〜回想〜数か月前の地球 | |
ヒナ | やっぱ原稿のお供には、キンッキンに冷えたスタドリっスね……! |
ヒナ | これであと2時間は頑張れる……。ありがたいことっス……! |
キランツ☆ | |
ヒナ | お、流れ星?せっかくだし願い事でも……。 |
ヒナ | 無事入稿でき……いや、夢はでっかく!『アタシの力で、みんなに夢を見せられますように……!』 |
??? | …………その願い、聞き届けたじぇ。 |
ヒナ | …………じぇ? |
ズガガガガガッ | |
??? | ヒナセンセ!あたしと契約して、魔法少女になろっ! |
ヒナ | えっ……なんかすごい音したんスけど……。誰……?っていうか、………………何? |
ユリユリ | あたしは、ユリユリ!ドリームランドから来た妖精なんだじぇ! |
ヒナ | ………………あー……。アタシ、連日の原稿作業で疲れてるんスね。 |
ヒナ | 我ながら、幻覚にしても展開が早すぎっス……。もうちょっとプロット練った方がいいっスよ。 |
ユリユリ | むむぅ……。ユリユリは幻覚でもないし、この物語は妄想でもないっ!こうなりゃ物理よ!えい☆ |
キラキラキラ〜☆ | |
ヒナ? | うえっ!?服がピンクのひらひらにっ!? |
ユリユリ | どうよ、ユリユリの力はっ!魔法少女になって、人々に夢を与えよう!ね、そうしよっ?ヒナセンセの夢も叶うじぇ? |
ヒナ? | いや、夢を見せたいってのは今描いてる漫画のことで……アタシみずから、魔法少女になりたいってワケじゃ……。 |
ユリユリ | じゃあさ、その漫画の参考になるかもってことで、どう!? |
ユリユリ | それに、あたしの故郷がピンチなんだわ。助けるには魔法少女の……ドリーミィ・ヒナの力が必要で……。 |
ユリユリ | とにかく諸々助けると思って!お願いっ!このとーりっ!! |
ドリーミィ・ヒナ | …………うう〜ん、そこまで言うなら、まぁ。原稿作業の合間にって感じにはなるっスけど。 |
ユリユリ | ホントに!?意外と乗り気!? |
ドリーミィ・ヒナ | 乗り気じゃないっスよ。ただ……昔、アタシは魔法少女に助けられたことがあるんスよね。 |
ドリーミィ・ヒナ | あの時もたしかこの公園で、触覚の生えた不審者が、夢を奪ってやるー!って突然暴れ出して……。 |
ドリーミィ・ヒナ | アタシは、スケッチブックを破られた上に、ヘタクソって言われてボロ泣きだったんスけど……。 |
ドリーミィ・ヒナ | そんな時、すごい服着たお姉さんが助けてくれたんス。それから、あっという間に破れた紙も直してくれて。 |
ドリーミィ・ヒナ | で、こう言ったんス。『夢のある漫画だじぇ!これからも神作を描いてちょ』って。 |
ドリーミィ・ヒナ | そのあとは『薄い本一冊にこもった汗と涙と努力と夢を考えろ!』って、不審者をボコボコにしてたなぁ。 |
ドリーミィ・ヒナ | 当時は何が起こったかわからなかったんスけど……。魔法みたいなの使ってたし、ユリユリと喋り方も似てるし。 |
ドリーミィ・ヒナ | もしかして、ユリユリの仲間だったのかなって! |
ユリユリ | あー……、んー…………、たぶん? |
ドリーミィ・ヒナ | へへっ!だとしたら、あの時の彼女に恩返しするチャンスっスよね♪ |
〜回想終了・現在〜 | |
ユリユリ | それからというもの、ヒナセンセは数か月にわたり、怪人をばったばったとなぎ倒し、浄化した······。 |
ユリユリ | にゅふふ、ユリユリの目は正しかったじぇ!初めて見た時から、目をつけてたしねん♪ |
ドリーミィ・ヒナ | 初めて見た時……?ああ、アレっスか?実は、年2回の祭典ですれ違ってたとか? |
ユリユリ | ま、まあね!そんなことより、早く帰って原稿の続きだじぇ? |
ユリユリ | 今日のユリユリ特製夜食は、卵と麺が濃厚に絡み合う『かきたま×うどん』よ! |
ドリーミィ・ヒナ | おー、いいっスね。ユリユリの夜食、名前はともかく味は最高っスから。 |
??? | へぇ……アイツらが、噂の魔法少女ドリーミィヒナね。アンタはどう思う? |
??? | そうですね〜。ピンクで、フリフリで、とっても可愛いなぁって思いました〜♪ |
??? | そういうことを聞いてんじゃないわよ、まったく! |
??? | ドリーミィ・ヒナ……。 |
??? | アイツは、邪魔よッ! |
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ボスユニット『ムーリィー怪人』
登場 | ムーリィー怪人「エッ……、怪人ニナッテルンデスケド……目立チタクナンテナイノニ……ドウシテ……?」 ユリユリ「むむっ、また新たな怪人だじぇ!早く人間に戻さないとっ!」 |
LIVE | ビーム撃ツンデスケド…ビビビ… |
LOSE | アノ…ソノ…モウイイデスカ……?一刻モ早ク静カナ森ニ帰りタインデスケド…… |
DRAW | アゥアゥ…ナンカ目立ッチャッテルンデスケド……。心が折レル寸前ナンデスケド…… |
WIN | ムーリィー怪人「ナンデソットシテオイテクレナインデスカ?モウ、ムーリィィィィィィ……!!!」 ユリユリ「大人しそうな顔して、いきなり攻撃の構え!?ヒナセンセ、避けてっ!」 |
シナリオ
ガッシャアアアアアン | |
ドリーミィ・ヒナ | くっ……! |
ユリユリ | ヒナセンセ、大丈夫!?この敵、すごく強いじぇ…すばしっこくて、隙がないっ! |
ドリーミィ・ヒナ | ユリユリ、ごめん……アタシはもう、連日の徹夜と戦闘で、体力が限界っス……。 |
ドリーミィ・ヒナ | 街灯の明かりも敵のビームも、今のアタシにはめちゃくちゃ眩しくって……。 |
ムーリィー怪人 | アノ……?ソロソロトドメヲ刺シタインデスケド……。 |
ムーリィー怪人 | ビ、ビーム……! |
ユリユリ | ヒナセンセ、危ないっ! |
ザシュッ! | |
ドリーミィ・ヒナ | ………これは、炎の攻撃?あの怪人のじゃないっスよね?なら、いったいどこから……? |
ユリユリ | 敵がひるんでるっ!ヒナセンセ、今のうちにドリームステッキで浄化だじぇ! |
キラキラキラ〜☆ | |
少女 | あ……夢、思い出しました。期待して、応援してくれた人のために、もうちょっとだけ頑張ってみたいって……。 |
少女 | ありがとう、ございます。モリクボは、森……ではなく、あの人の机の下に帰ります……。 |
ドリーミィ・ヒナ | じょ、浄化……、できたみたいっスね……。 |
ユリユリ | これでひと安心……じゃなかった!さっき飛んできた、炎の正体を確かめないとっ! |
ドリーミィ・ヒナ | でも見たところ、攻撃が飛んできた方向には誰もいないし……なんかの見間違いかもっスよ?それか、もう帰ったとか。 |
ユリユリ | 魔法少女を助けといて無言で帰る人とかいる!? |
ドリーミィ・ヒナ | どうっスかね〜?いるんじゃないっスか?……ん?なんか聞こえる? |
??? | ……ちょっと!アンタが邪魔するから、炎が当たらなかったじゃないのッ!コハルのくせに、なによ! |
??? | だって〜……。そんな大きな魔法をうったら、レイナちゃんだってビックリしますよね〜? |
レイナ? | しないわよッ!アタシはレイナサマなの!平気に決まってんでしょッ! |
コハル? | でも、コハルはレイナちゃんが心配だったんです〜……。 |
レイナ? | もうッ!このお人好し妖精ッ! |
ドリーミィ・ヒナ | ……どうやら、飛んできたのとは真逆の方向にいたみたいっスね。 |
ユリユリ | 何か言い争ってるっぽい?とりま声をかけてみるじぇ! |
ドリーミィ・ヒナ | あのー………、ちょっといいっスか? |
レイナ? | うるさいわね、今は取り込み中……って、うげぇっ!?なんでバレてんのよッ!? |
ドリーミィ・ヒナ | さっきから聞こえてたっス。気をつけた方がいいっスよ?人間、夢中になると途端に声量の調整できないんで。 |
ユリユリ | うっ!妖精だけど心当たりありすぎるじぇ……! |
レイナ? | コハル、ほら見なさい!これじゃレイナサマの計画が台無しじゃない!! |
レイナ? | あの弱そうな怪人もろとも、目障りな魔法少女を始末するつもりだったのにッ! |
コハル? | だから、ダメですよ〜っ。魔法少女はみんな仲間だって言ってるのに〜。 |
ドリーミィ・ヒナ | もしや、おたくも魔法少女なんスか。じゃあ、お願い!アタシたちの仲間になってくれないっスか? |
ドリーミィ・ヒナ | やっぱりストーリー的に魔法少女は2人……いや、アタシはキャラが弱いんで3人はいてほしいんスよ! |
レイナ? | ハァ!?アンタ、このアタシを誰だと思ってんのッ!? |
ドリーミィ・レイナ | 夢見る力は魔王の力!悪を愛する炎の戦士!ドリーミィ・レイナ! |
コハル | それから、妖精のコハルです〜♪ |
ドリーミィ・レイナ | よくわかんない怪人も、アタシ以外の魔法少女も、夢の力でボッコボコよッ! |
ドリーミィ・レイナ | そして、アタシは世界のトップに立ってみせるの!アーッハッハッハ……ゲホッ! |
コハル | わわっ!レイナちゃん、大丈夫ですか〜? |
ドリーミィ・ヒナ | 飲み物いるっスか?アタシのでよければっスけど。 |
ドリーミィ・レイナ | けっこうよッ!あーもうッ!なんでここには、アタシの調子を狂わせるヤツしかいないのよ……ッ! |
ドリーミィ・レイナ | 魔法少女ドリーミィ・ヒナ!覚えてなさいッ!アンタはアタシがぶっ倒してやるんだからッ! |
ユリユリ | 行っちゃったじぇ……。 |
ドリーミィ・ヒナ | さっきの子、アタシと同じ『魔法少女』ってことでいいんスよね……? |
ドリーミィ・ヒナ | 台詞が敵役っぽかったし、怪人騒ぎの元凶って可能性もなくはない気が……。 |
ユリユリ | んー……。ラスボスって感じじゃないし、怪人倒すの手伝ってくれたし、違う気がするじぇ。 |
ユリユリ | ま、敵か味方かわからないってのも、王道でいいと思うけどねん♪ |
ドリーミィ・ヒナ | あー、ちょっとわかるっス。ラストバトルで味方を庇ったりすると、もう最高。 |
ユリユリ | さすがヒナセンセ、わかりみが深いじぇ!んじゃこの後は、原稿しながら語り合いといこっ! |
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ボスユニット『ユリユリ』
登場 | ユリユリ「ラスボスやレイナのことも気になるけど…もうひとつ、あるのよねん」 ヒナ「あー…もしや、アタシの体力のなさっスかね?と言われてもなー…」 |
LIVE | スポ根ジャンルも滾るじぇっ! |
LOSE | 立てー!立つんだセンセー!健康のために体力をつけろーっ! |
DRAW | にゅふっ!熱血コーチの気分だわ!特訓はまだ始まったばかり! |
WIN | ユリユリ「ふぃ〜。頑張ったし、そろそろいつもの公園で休憩いっとく?」 ヒナ「お…お願いするっス……。はぁ〜……もうへとへとっスよ……」 |
シナリオ
第3話 いつもの公園 | |
ごくっ、ごくっ、ごくっ…… | |
ヒナ | ぷはぁーっ!スタドリはやっぱイイっスねぇ〜。この一杯のために生きてるって感じっス! |
ユリユリ | ヒナセンセ、顔、顔。今、魔法少女がしちゃいけない顔してるんだわ。 |
ヒナ | 薄い本読んでる時のユリユリも、妖精がしちゃいけない顔してるんで、おあいこっス。 |
ユリユリ | いいのいいの、幸い周りに誰もいないし。気にしなーい! |
ヒナ | ……あ、そうだ。「周り」といえば、常々疑問に思ってることがあるんスけど。 |
ユリユリ | うん?ユリユリで答えられることなら何でも答えるじぇ? |
ヒナ | んじゃ、遠慮なく。疑問ってのは、魔法少女のことで。 |
ヒナ | いくら変身するとはいえ、アタシの顔かたちが変わるわけじゃないんスよね? |
ユリユリ | うんうん、そうね。それで? |
ヒナ | なのに、周りに正体がバレないの不思議だなーって。もしやユリユリの妖精パワーでアタシの姿を隠してるとか? |
ユリユリ | 別に隠してないじぇ。 |
ヒナ | えっ。 |
ユリユリ | ユリユリは地球外生命体だから普通の人間には見えないけど、ヒナセンセは地球人。だから、周りの人には見えてるじぇ? |
ヒナ | えぇ〜……。隠してなかったんスか……。 |
ユリユリ | そう!ばっちり丸見え! |
ヒナ | じゃあ、正体がバレるのも時間の問題じゃないっスか。 |
ユリユリ | 眼鏡があるから大丈夫っ! |
ヒナ | 眼鏡に信頼置きすぎっスよ、それ……。 |
ヒナ | 仮に、眼鏡があるとして……敵が同じ街に住んでて、しかもご近所さんで、ある時突然バッタリしたら……? |
ユリユリ | それはバレる……かも? |
??? | ちょっと!離しなさいよッ! |
??? | ダメよ。もうイタズラはしないって、ちゃんと約束してから……ね? |
??? | レイナサマがしてるのは、イタズラじゃなくて調査よッ!ちょーうーさーッ! |
ヒナ | はは、さすが昼間の公園。賑やかっスね。元気そうな子どもの声が響いて夜の公園とは大違いっス。 |
ユリユリ | そういえば、昨日会った魔法少女も、あれくらいの子どもだったじぇ。 |
ヒナ | ホントっスね〜。名前も『レイナ』で一緒だし。 |
ユリユリ | それに、よく見たら顔もそっくりだじぇ。 |
レイナ | うっさいわね、外野ッ!こっちは今取り込み中…… |
ヒナ&ユリユリ | あっ。 |
レイナ | あっ。 |
女性 | あら、もしかしてレイナちゃんのお友達……? |
レイナ | ハァ!?何言ってんの!?コイツは、まほうしょ……むぐっ! |
ヒナ | それはオフレコで頼むっス!オタクとしても、まほ…ごにょごにょとしても忍んで生きたいんで……っ! |
女性 | その話し方……。もしかして、貴方……ヒナちゃん? |
ヒナ | えっ…………あ!もしかして、トウコ姉!? |
トウコ | ふふ、そうよ。大きくなったのね。最初は誰かわからなかったわ。今も漫画は描いてるの? |
ヒナ | もちろん描いてるっスよ。まープロットは絶賛迷走中って感じっスけど。でも、まあまあ楽しくやってるっス。 |
トウコ | そう……。完成したら、また読ませてちょうだいね。 |
ヒナ | が、がんばるっス……。 |
トウコ | でも、よかったわ。レイナちゃんにも、ちゃんとお友達がいたのね。 |
トウコ | この子、最近ここら辺に引っ越してきたのだけれど、色々な人にイタズラしてばかりなの……。 |
トウコ | もしかしたら一緒に遊ぶ子がいないからかしら?って、心配してたのよ。寂しい思いをしてるのかも……って。 |
レイナ | なにそれ!?邪推はやめなさいよッ! |
レイナ | アタシは寂しい子なんかじゃないわ!調査も悪事ももちろんイタズラだって、好きでやってるだけよッ! |
レイナ | わかった!? |
トウコ | ……そうよね。ごめんなさい。人からとやかく言われるなんていい気はしないわよね……。 |
レイナ | そうよッ!わかればいいのよ、わかれば! |
トウコ | ヒナちゃん、レイナちゃんと仲良くしてあげてね。ふたりとも、可愛らしいお人形を持ってるんだもの。 |
トウコ | きっと、仲良く遊べると思うわ……。 |
ヒナ | あ……えっ、はいっス。 |
トウコ | それじゃあ、またね。 |
コハル | 行っちゃいましたね〜。 |
ユリユリ | ヒナセンセに、美人な知り合いがいるとは! |
ヒナ | えっと……、それじゃあ、遊ぶっスか? |
レイナ | 遊ばないわよッ! |
レイナ | ……ううん、待って。ここで会ったのもいい機会ね。 |
レイナ | 決着をつけましょう、ヒナ!アタシとアンタで、最強の魔法少女の座をかけてねぇ!! |
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ボスユニット『レイナ』
登場 | レイナ「のんびりしてんじゃないわよ!キリキリ歩きなさいッ!わかった!?」 ヒナ「それはいいんスけど…レイナちゃん、いったいどこに行くんスか…?」 |
LIVE | レイナサマのお屋敷よ!ククッ… |
LOSE | ていうか、アンタ、体力なさすぎ!レイナサマの敵じゃないわねッ! |
DRAW | 寄り道禁止よッ!…新刊?そんなの後で買えばいいでしょ!? |
WIN | レイナ「もうちょっとで到着よ。クククッ…せいぜい楽しみにしてなさい!」 ヒナ「…見たことない景色っス。近所にこんな場所あったっスかね?」 |
シナリオ
レイナ | さぁ、到着よ。どうぞ、くつろいでいって。庶民にくつろげるものならね! |
ヒナ | お邪魔しまース。 |
ユリユリ | あ、ヒナセンセ。扉の上に、黒板消しが挟まってるじぇ。危ないからとっとくねん。 |
ヒナ | ありがとっス。お、椅子の上には、ブーブークッションっスか。 |
ユリユリ | 椅子の裏には、座った時の重さで作動するっぽい手作りクラッカーもあるじぇ。 |
ヒナ | あはは、ユニークなお屋敷っスね。 |
レイナ | …………ちょっと。 |
ヒナ | ん?どうかしたっスか? |
レイナ | なんでアタシのイタズラをひょいひょいひょいひょいかわしてくのよッ!ひっかかりなさいよッ! |
レイナ | 黒板消しに気付くとか、どうかしてるわッ!せっかくチョークの粉塗れにしてあげるとこだったのにッ! |
レイナ | ブーブークッションにも、気付くんじゃないわよ!座って恥ずかしがりなさいよ!クラッカー鳴らしなさいよッ! |
コハル | そうですよ〜。レイナちゃんが、三日三晩寝る間も惜しんで、頑張って作ったんですから〜。 |
レイナ | ちょっ、そういうことは言わなくていいのッ! |
レイナ | ……ええい、こうなったら! |
ドリーミィ・レイナ | レイナサマの攻撃を食らいなさいッ! |
ユリユリ | やば!ヒナセンセも早く変身をっ! |
ドリーミィ・ヒナ | ほんとにやるんスか? |
ドリーミィ・レイナ | フンッ!トーゼン!けど、変身したからって勝てるとは思わないことね!ほらッ! |
バシィッ! | |
ドリーミィ・レイナ | ほらほらほらッ! |
ドゴォッ! | |
ドリーミィ・ヒナ | く……っ! |
ドリーミィ・レイナ | アハハッ、防戦一方ね!庶民にはやり返せないでしょ? |
ドリーミィ・ヒナ | せめて……せめて、場所を変えてほしいっス!高そうな家具が壊れたらどうするんスか!? |
ドリーミィ・レイナ | アーッハッハッハ!それがレイナサマの狙いよッ! |
ドリーミィ・レイナ | 壊したあかつきには、きーっちり弁償してもらうわ! |
ユリユリ | くぅっ、卑怯だじぇ……。こうなったら、なにか……!レイナちゃんの弱みになるものを探すしか……! |
ガサゴソ | |
コハル | あぁっ!本棚はダメですぅ〜!本棚だけは、やめてください〜っ!! |
ドリーミィ・レイナ | え……?あ、そこの妖精!アタシの華麗なる本棚に、何してくれてんのよ!?ちょっ、待ちなさいッ!! |
ユリユリ | ビンゴ!人の弱みってのはだいたい本棚にあるんだじぇ! |
ドリーミィ・ヒナ | 最近は、電子書籍派も多いっスけどね。 |
ドリーミィ・レイナ | ぐっ…………!卑怯なことするじゃない……! |
ドリーミィ・ヒナ | これで、形勢逆転っスね……! |
ユリユリ | むむっ!この本は! |
ドリーミィ・ヒナ | お、なんスか?まさか、ユリユリも驚くほどのヤバい本があったとか? |
ユリユリ | うんにゃ?ただ……装丁は小難しいアンティーク書なのに中身は真っ白なんだわ。なんか、おかしいような……。 |
ユリユリ | ……はっ、わかったじぇ!ドリーミィ・レイナの魔法は、すべて『幻』! |
ユリユリ | 幻を作り出してる当人が持つ知識に限界があるなら、本の中身が伴わないのも当然!ユリユリ、見破ったわー! |
ドリーミィ・ヒナ | なるほど、幻かー。それなら、見たことのないお屋敷が近所にあるってのも納得っスね。 |
ユリユリ | もしや、前の怪人との戦闘で変なとこから炎が飛んできたのも、その力のおかげとか? |
ドリーミィ・レイナ | チッ……。よくも見破ってくれたわね……。 |
ドリーミィ・ヒナ | あ、普通の部屋に戻った。これでやっとくつろげるっス。 |
ドリーミィ・レイナ | くつろぐんじゃないわよ! |
ユリユリ | ヒナセンセ、これ見てちょ〜!レイナちゃんの自由帳! |
ドリーミィ・レイナ | アンタも何読んでんのよ!? |
ドリーミィ・ヒナ | ……あれっ?ここに描かれてる漫画……昔、アタシが描いた魔法少女モノと同じ設定っスね。 |
ユリユリ | そそ!視点は悪役になってるけどねん。 |
ドリーミィ・レイナ | チッ……。バレちゃあ仕方ないわね。そうよ。それは、アンタの漫画のオマージュ。 |
ドリーミィ・レイナ | 元のと違って、かなり爽快な展開に変えてやったけどね!フフッ、感謝しなさいッ! |
ドリーミィ・ヒナ | それは別にいいんスけど……なんでレイナがアタシの漫画を知ってるんスか? |
コハル | レイナちゃん、昔もこの辺に住んでたんですよ〜。一回、ご両親のお仕事の都合で引っ越しちゃったんですけど。 |
コハル | 引っ越す前に、ヒナさんとトウコさんが公園でしてた魔法少女ごっこを、遠目に見てたって言ってました〜♪ |
ドリーミィ・レイナ | ちょっと!何勝手に暴露してんのよ! |
ユリユリ | ねぇねぇヒナセンセ。魔法少女ごっこ is 何? |
ドリーミィ・ヒナ | ああ。アタシとトウコ姉の昔の遊びっス。アタシが漫画を描いて、アイドルを目指してたトウコ姉が演じるっていう。 |
ドリーミィ・レイナ | ……あの時アンタたちを見て、アタシはひらめいたの。もし、アタシがその物語の悪役だったら……。 |
ドリーミィ・レイナ | よい子ちゃんな魔法少女を力でねじ伏せられたなら、どんなに気持ちがいいだろうってねッ! |
ユリユリ | ほぉーん、なるほどねぇ。レイナちゃんもヒナセンセのファンだったとは……。 |
ユリユリ | にゅふ!ヒナセンセのファンに悪いヤツはいない!仲良くしようじぇ♪ |
コハル | はい〜♪レイナちゃんは、とってもいい子なんですよ〜。 |
ドリーミィ・レイナ | な、何よアンタたち……。あのねぇ!アタシは、ファンでも、いい子でもないわよッ! |
ドリーミィ・ヒナ | でも、これで疑問がひとつなくなったっス。 |
ドリーミィ・ヒナ | レイナは、自分自身の手で魔法少女を倒したいようだし、怪人を生み出してる元凶じゃなさそうだって。 |
ユリユリ | そーねん。はぁー……ラスボスの件は、いまだ何も掴めずかぁ……。 |
ドリーミィ・レイナ | ハァ!?アンタたち、まだそんなところでちんたら止まってんの? |
ドリーミィ・レイナ | ……しょーがないわね。レイナサマが、独自に調査した結果を教えてあげる。心して聞きなさいッ! |
ドリーミィ・レイナ | 怪人を生み出してるのはね…… |
ドリーミィ・レイナ | ………………トウコよ。 |
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ボスユニット『ドリーミィ・レイナ』
登場 | ドリーミィ・レイナ「トウコの様子がおかしいのに気づかないなんて…とにかく調査よッ」 ドリーミィ・ヒナ「たしかに、少し元気がなかったような…でも、そんなまさか…」 |
LIVE | …しっ!気配がするわ! |
LOSE | ちょっと…!大きな音出すとバレちゃうじゃない!静かに…! |
DRAW | じっと待ってると退屈ね…ヒナ、何か一発芸とかしてみなさいよ! |
WIN | ドリーミィ・レイナ「……来た!ほら、ご本人のお出ましよ。これでわかったでしょ?」 ドリーミィ・ヒナ「でも見間違いってことも……あの人影、やっぱりトウコ姉…!?」 |
シナリオ
トウコ | さぁ、いらっしゃい……。すぐ楽にしてあげるわね……。 |
若い男性 | うぅ……っ。 |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉、待っ……むぐっ! |
ドリーミィ・レイナ | 大人しくしてなさい!アタシの調査が正しければ、この後、トウコがアイツを怪人にするはずなんだから! |
若い男性 | う、うぅ……。 |
トウコ | そう……落ち着いて、ね?私にゆっくり身を委ねて……。そうすれば、すぐにでも貴方は楽になれるわ……。 |
シュウゥウウゥ | |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉、待って! |
ドリーミィ・レイナ | ああもうッ!何勝手に飛び出してんのッ! |
トウコ | ヒナちゃん……? |
ドリーミィ・ヒナ | 嘘っスよね……?あんなに優しかったトウコ姉が夢を奪って……人を怪人にしてるなんて······っ! |
トウコ | …………いいえ。本当よ。貴方も見たでしょう? |
トウコ | 人々から夢を奪っているのは、私なの。 |
ドリーミィ・ヒナ | そんな……どうして、そんなことするんスか……?夢は、みんなが生きるために必要なものなのに……。 |
トウコ | 本当にそうかしら?私は知っているのよ。夢を見ることは……無駄。 |
トウコ | アイドルになりたくて、この街を出て……。手にすることができたのは、努力が実らない現実だけ。 |
トウコ | 誰もがスポットライトを浴びられるわけじゃない。……夢を叶えられるわけじゃないのよ。 |
トウコ | 分不相応な夢は、やがて、人を押しつぶすわ。 |
ドリーミィ・ヒナ | だからって……。だからって、人の夢を奪っていいはずがないっス! |
若い男性 | うぅ……うぅ……っ。 |
ドリーミィ・ヒナ | ほら!その人だって、夢を奪われそうになって、苦しんでるじゃないっスか! |
トウコ | …………そうかしら?ねぇ、よく耳を澄まして。そして……彼の絶望を、聞くといいわ。 |
若い男性 | うぅ………夢を、追いたい……。でも……才能がない……。辛いんだ……夢を追うのも……諦めるのも…………。 |
若い男性 | なぁ……お姉さん……。お願いだよ……早く……、早く……俺から……夢を、夢を……奪ってくれ……っ! |
ドリーミィ・ヒナ | そんな……! |
??? | ふふ……。これでわかったでしょう? |
??? | そう。大きすぎる夢は、人には毒なんです……。 |
コハル | ルミさんに、ミユさん!? |
ユリユリ | どぅぇぇぇぇ!?なんで、ふたりが!? |
ドリーミィ・レイナ | アンタたち、知り合いなの? |
コハル | はい……。ドリームランドで、お世話になったお姉さんたちです……。 |
ユリユリ | 人々の夢を愛し、育ててきたふたりが、どうして闇堕ちしてるんだじぇ!? |
ルミ | 気づいたからよ。人に夢を与えても、意味なんかないんだって……。 |
ルミ | ある人は言ったわ。夢を見たせいで、自分は絶望する羽目になったと。 |
ミユ | また別の人は言いました……夢を見なければ、自分は平穏な人生を送れたはずだったと。 |
ルミ | それでも、人が夢を見る意味があると思う……? |
コハル | ……聞いたことがあります。妖精が、夢でなく絶望を糧にすると……人に、夢を奪う力を与えることができるって。 |
ミユ | ええ、その通り……。さぁ、トウコさん。早くその人から夢を奪ってあげましょう。 |
トウコ | ええ。みんなには、私のようになってほしくないもの……。夢を必死に追いかけても、その先には、何もないのよ。 |
トウコ | 私みたいに苦しむことになるのなら……。人に夢なんていらないわ……。 |
…………ザシュッ! | |
ドリーミィ・レイナ | ヒナ、アンタ……! |
トウコ | ヒナちゃん……。どうして、私の邪魔をするの? |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉……覚えてるっスか? |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉と出会った頃のアタシは、三次元が嫌いで、イラストばっかり描いてる日陰者だったっスよね。 |
ドリーミィ・ヒナ | でも、夢を見られるようになったんス。なんでだと思いまス? |
トウコ | さぁ……なんでかしらね。 |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉のおかげなんスよ。トウコ姉が、アタシの漫画を褒めてくれて、もっと読ませてって言ってくれたから! |
ドリーミィ・ヒナ | アタシが描く魔法少女が、これからも描き続けてって言ってくれたから……! |
ドリーミィ・ヒナ | だから夢を見れた……。あんなに嫌いだった現実が、キラキラ輝きだしたんス! |
ドリーミィ・ヒナ | 明日は何を描こう、どんな物語にしようって、未来が楽しみになったんスよ。 |
トウコ | ヒナちゃん…………。 |
ドリーミィ・ヒナ | そんなアタシだから言える!言い切ってみせるっ! |
ドリーミィ・ヒナ | 夢を見ることは、苦しいだけじゃない!! |
ユリユリ | ヒナセンセ……! |
ドリーミィ・ヒナ | 夢があるからこそ、人は頑張れるっ!そして、夢の先で、また素敵なことに出会えるんス! |
ドリーミィ・ヒナ | だから、人から夢を奪うなんて真似は、これ以上させないっスよ! |
パァァァァッ…… | |
ユリユリ | この光は、まさか……っ!? |
ルミ | そんな!?嘘よ!あれは、ドリームランドの伝説……ただのおとぎ話に過ぎないはず……っ! |
ドリーミィ・ヒナ | 夢見る力は無敵の力!私は……みんなの夢を守る、愛と希望の戦士! |
ドリーミィ・ヒナ | ドリーミィ・ヒナ!ミラクルフォーム! |
ドリーミィ・ヒナ | みんなの夢は、アタシが守ってみせる! |
ボスユニット(MASTER)『ルミ&ミユ』
登場 | ルミ「地球には、迷える哀れな人ばかり…。苦しい夢を持ってるの…」 ミユ「だから、私たちが奪うんです…。その先に、安寧があるから…」 ドリーミィ・ヒナ「う…なぜだか、背筋が凍るような何か嫌な予感がするっス…」 |
LIVE | ミユ「さぁ、早く来てください…」 ルミ「貴方の夢も奪ってあげる…」 |
LOSE | ルミ「雑魚なんてお呼びじゃないわ。その程度の強さの夢は、すぐに潰える…」 ミユ「ふふっ…。その程度では、私たちの絶望は、止められません…」 |
DRAW | ミユ「辛い思いをするなら、夢は見ないで…。それが、私の願いです…」 ルミ「これは慈悲…。言うなれば…私たちからの贈り物ね」 |
WIN | ルミ「私たちの邪魔をしようとするなんて…本当に、野暮な人よね」 ミユ「けれど…そんな彼女から夢を奪うのも、また一興ですよね」 ドリーミィ・ヒナ「夢を奪う…?駄目っス。そんな寂しいことは、させないっス…!」 |
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ボスユニット『トウコ』
登場 | トウコ「どんなに大きな夢を持ってても、ヒナちゃんに私は倒せないわ」 ドリーミィ・ヒナ「アタシはみんなの夢を取り戻してみせるっス!この翼に誓って!」 |
LIVE | これが、絶望の大きさよ |
LOSE | 無念…悲痛…嘆き…夢の代償が、私に力を与えてくれているの |
DRAW | 時間は残酷ね。夢を追う若さだけの日々は、もう戻らない… |
WIN | トウコ「目先の希望なんて綺麗事。だから、貴方に私は倒せないのよ」 ドリーミィ・ヒナ「くっ……!このままじゃ、避けきれないっ…!あああああっ!」 |
シナリオ
ドリーミィ・レイナ | えっ、ウソでしょ!?フォームチェンジしても、ヒナの方が押されてる!? |
ドリーミィ・ヒナ | ぐっ……強いっス……!今までの敵よりも、段違いで……っ! |
トウコ | 奪った夢たちには、大きな絶望がついてきたわ。それが、今の私の力の源……。 |
トウコ | ごめんなさい、ヒナちゃん、レイナちゃん……。これは、みんなを苦しませないためなのよ。わかってね? |
ルミ | それじゃあ……まずは、生意気なお嬢さんの方からトドメを刺しましょうか。 |
ミユ | あなたが使えるのは、ちっぽけな幻影魔法だけ。たったそれだけで、よく今まで戦えましたよね……。 |
ドリーミィ・レイナ | ……ッ!能力なんて関係ないわよ!アタシには、世界征服って夢があるんだから……ッ! |
ミユ | そうですか。けれど……そんな夢も、ここでなくなっちゃいますね……?ふふふっ……。 |
コハル | レイナちゃん、危ないっ! |
ザシュッ! | |
ドリーミィ・レイナ | …………あれ?痛く、ない……? |
ユリユリ | コハルちゃん!?大丈夫っ!? |
ドリーミィ・レイナ | コハル……?ウソ……でしょ……?どうして、弱小妖精のアンタがアタシを庇ってんのよ……? |
コハル | だって……レイナちゃんが、大切だから……。 |
コハル | コハルは、ドジな妖精で……。でも……レイナちゃんはそんなコハルを……見捨てませんでした……。 |
コハル | だから……ずっと、隣で……支えたかった……。でも……ごめんなさい。もう、叶わない、かもですね……。 |
ドリーミィ・レイナ | 何寝ようとしてんのよッ!目を開けなさい、コハルッ!お願いだから……ッ! |
ルミ | ほら、苦しいでしょう?貴方ひとりの夢のせいで、友達がいなくなるのは……。 |
ドリーミィ・レイナ | そんな……アタシのせい……?夢を見たからだってアタシが、言うの……? |
ドリーミィ・ヒナ | レイナちゃん、しっかり!ここで諦めたら、コハルちゃんだって! |
トウコ | ヒナちゃん……貴方、他人を心配する余裕があるの?漫画も描いて、魔法少女もしてそろそろ体力も限界でしょう? |
トウコ | ねぇ……そんなに頑張って、どうするの? |
トウコ | 完成した漫画が面白いのか、たくさんの人に読んでもらえるのかすらわからないのに……。 |
ドリーミィ・ヒナ | それは……っ。それでも、アタシは……漫画を描きたくて……っ! |
ミユ | まぁ、可哀想……。苦しいですよね?諦めたら、すぐ楽になれますよ?ほら…………。 |
ドリーミィ・ヒナ | アタシは……それでも……。 |
ユリユリ | ヒナセンセっ!諦めちゃダメぇぇぇっ!!! |
パァァァァッ…… | |
ユリユリ | ヒナセンセが、みんなの夢を守るなら……ヒナセンセの夢は、あたしが守るじぇっ! |
ドリーミィ・ヒナ | ……へへっ。ユリユリ、遅いっスよ。魔法少女になるのが。 |
ユリユリ | ……もしや、気づいてた?あたしが、昔センセを助けた魔法少女だって。 |
ドリーミィ・ヒナ | そりゃもう、当然!語尾が「じぇ』なんて、キャラ立ちすぎなんスよ! |
ルミ | なぜ変身できたというの!?人々が夢を失いつつある今、妖精たちは、生きているだけで精一杯のはず……。 |
ユリユリ | そんなの簡単だじぇ!だって、あたしには―― |
ドリーミィ・ヒナ | アタシたちには―― |
ヒナ ユリユリ | 『『夢があるからっ!』』 |
ドリーミィ・ヒナ | そう!絶賛スランプで放置してる原稿を、早割入稿で完成させる夢が! |
ユリユリ | ヒナセンセ、そこはもうちょっと……。もっとカッコいいこと、言いたかった……。 |
ドリーミィ・ヒナ | あ、ごめん。 |
ユリユリ | いや、あたしの方こそ……。もっと前に、あたしがあの時の魔法少女だって言えばよかったんだけど……。 |
ドリーミィ・ヒナ | 大丈夫。わかってるっスよ。腐女子と魔法少女は忍ぶ者だから、っスよね? |
ユリユリ | それもあるけど……、躊躇いがあったんだわ。再会した時のあたしは、変身できなかったから。 |
ユリユリ | ヒナセンセをがっかりさせるかもって、怖かったのね。それで……変身したいって夢を失くしてた。 |
ユリユリ | ずっと言えなくて……、ヒナセンセを信じきれなくてごめんだじぇ。 |
ドリーミィ・ヒナ | なんだ、そんなことっスか。気にしなくてよかったのに。 |
ドリーミィ・ヒナ | どんな姿だってユリユリは、アタシに原稿を完成させるっていう、大きな夢をくれた魔法少女なんスから! |
ユリユリ | へへへ……ヒナセンセこそ!あたしに、センセを守りたいって、尊い夢を見せてくれて、ありがとねん♪ |
ドリーミィ・レイナ | ……ふふ、あははっ!アンタたち、こんなピンチに何やってんのよ、もう! |
ドリーミィ・レイナ | (あ〜あ、バカみたい。さっきまで、もうダメだって思ってたのに……) |
ドリーミィ・レイナ | (コハルも倒れて、絶体絶命。なのに……笑っちゃうなんて) |
ドリーミィ・レイナ | (ほんと、変なふたりッ!決める時にも、決まらないし。それでいて……めちゃくちゃ諦めが悪いじゃない!) |
ドリーミィ・レイナ | (こんなヤツらを倒して、アタシが最強になる……。……それが、アタシの夢。アタシと……コハルの夢よ!) |
ドリーミィ・レイナ | ……あ〜、何よさっきから!ふたりで、いいムードになってんじゃないわよッ! |
ドリーミィ・ヒナ | レイナちゃん!復活したっスか!? |
ドリーミィ・レイナ | 正直ボロボロよ!でも、今は嘆いてる場合じゃない!あの弱っちいコハルだって、きっとそう言うわッ! |
ドリーミィ・レイナ | それにアンタ、前に言ってたわよね? |
ドリーミィ・レイナ | 『魔法少女は3人ほしい』って! |
ドリーミィ・レイナ | しょーがないから、協力してあげるッ! |
ユリユリ | おっ。遂によい子の決心?そういう展開も捗るわー。 |
ドリーミィ・ヒナ | いいっスね!アタシと、ユリユリと、レイナちゃん。3人揃って、強キャラ加入で、これぞ魔法少女って感じっス! |
ドリーミィ・レイナ | ごちゃごちゃうるさいわね! |
ドリーミィ・レイナ | いい?協力は今だけよ!これが終わったら、アンタに勝って証明するんだからッ!アタシが、最強だってね!! |
バシィッ! | |
トウコ | くっ、こざかしいわね……! |
ズガガガガガッ! | |
ユリユリ | ふひひっ♪どうよっ、ユリユリの特大魔法は!絶望にだって、まっけねー! |
ドリーミィ・レイナ | ほら、ヒナ!今よ! |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉、これで、チェックメイトっス。 |
ドリーミィ・ヒナ | あーでも。その前にひとつ、訊かせてほしいっス。 |
ドリーミィ・ヒナ | 夢なんて見ない方がよかった。……そう言ってたっスよね。今でも、そう思ってるんスか? |
トウコ | …………ええ、もちろんよ。 |
ドリーミィ・ヒナ | じゃあ、どうして……?夢を失くした今も、どうしてそんなに苦しそうなんスかっ!! |
ドリーミィ・ヒナ | アタシは……夢を見なければ、大好きなものにも…·大切な人とも出会えなかった。 |
ドリーミィ・ヒナ | だから、どれだけ辛い道のりでも……目指さなきゃよかった、なんて言わない。 |
ドリーミィ・ヒナ | 絶対に、言えないんスよ! |
ドリーミィ・ヒナ | トウコ姉っ!どうか思い出してほしいっス!夢を見ることは、本当に、辛いだけだったんスか!? |
ドリーミィ・ヒナ | 楽しいことなんて、一度もなかったって……夢を見なきゃよかったって、言い切れるんスか!? |
トウコ | ……………………いいえ。 |
トウコ | いいえ!違うわ!本当は、楽しかったっ!辛いレッスンだって!オーディションだって! |
トウコ | だから……ずっとアイドルを続けたかった!でも……何年も上手くいかなくて。続けられなかったのよ……! |
ドリーミィ・ヒナ | 続けられないなんて、誰が決めたんスか!?20歳だって、魔法少女になれるんスよ!? |
ドリーミィ・ヒナ | 夢を見るのに、遅すぎることはない!!! |
トウコ | ……………っ! |
トウコ | ……………ごめんなさい、ルミさん、ミユさん……。私ってば、ダメね。やっぱり諦めが悪いみたい。 |
ルミ | 貴方は……まだ足掻くのね。この先で待ち受ける未来が、今以上に辛くても……。 |
トウコ | えぇ、それでもよ。 |
トウコ | だからね……もし叶うのなら、私は貴方たち、ふたり……ルミさんと、ミユさんにも、夢を叶えてほしいの……! |
トウコ | 『誰かの夢を応援する』というふたりの夢を……どうか、私とともに……っ! |
ミユ | …………ふふ。それもまた、トウコさんらしいですね……。ねぇ、ルミさん。 |
ルミ | やんなっちゃうわ……。本当、ずるいんだから……。でも仕方ないわね。貴方って、どこかほっとけないんだもの。 |
パァァァァッ…… | |
トウコ | これは……? |
ミユ&ルミ | その姿は……ドリーミィ・トウコ! |
ユリユリ | 妖精たちが、本来の力をとりもどしたんだじぇ! |
ドリーミィ・ヒナ | それじゃあ……、これで、浄化完了っスかね。 |
ドリーミィ・トウコ | …………。ごめんなさい、ヒナちゃん。 |
ドリーミィ・トウコ | 本当の問題は別にあるのよ。 |
ボスユニット(MASTER)『レイナ』
登場 | レイナ「相手はトウコとチビ妖精たち…なのにどうしてこんなに強いのッ!?」 コハル「無理です…。レイナちゃんの魔法は、幻だとバレたら通じないから…」 |
LIVE | コハルまで諦めないでよ…ッ! |
LOSE | アタシは所詮ここまで…?嫌ッ!そんなの信じたくない…ッ! |
DRAW | 考えるのよ…。どんな手を使ってでも勝つのがアタシなんだから… |
WIN | レイナ「まだやれるわ…絶対、アンタたちを跪かせてやるんだから……ッ!」 コハル「無理しないで…。コハルは、夢よりもレイナちゃんの方が大事です〜…」 |
ページトップ
ボスユニット『ユリユリ』
登場 | ユリユリ「てことで、ヒナセンセには、最後の仕上げを頼みたいんだじぇっ!」 ドリーミィ・ヒナ「眠気がヤバいっスけど…あとひとつくらいなら…なんとか…!」 |
LIVE | ヒントは、そのステッキなんだわ! |
LOSE | ヒナセンセ、聞いてる?…って寝ないで〜っ!あとちょっとだから! |
DRAW | 地球を夢でいっぱいにするのが、ドリームランドみんなの夢だじぇ! |
WIN |
シナリオ
ドリーミィ・トウコ | 怪人化してしまった人々は、いつもヒナちゃんが、元に戻してくれていたでしょう?けれど……。 |
ルミ | たとえ怪人化されなくても、夢を持てない人々が、今の地球にはいるのよ……。 |
ミユ | 私たちは、そんな人たちをたくさん見てきました……。 |
ユリユリ | そこで、ヒナセンセの登場よ!ヒナセンセなら、人々に夢をばらまけるからっ! |
ユリユリ | あと、人々が夢を取り戻せば、今、エネルギー不足で眠ってるコハルちゃんだって、パチッと目を覚ますじぇ! |
ドリーミィ・レイナ | え?コハルって寝てるだけだったの!? |
コハル | すぴ〜。すやすや……。 |
ドリーミィ・レイナ | アタシはてっきりもう……フンッ、まぁいいわ。だったらヒナ、さっさとやりなさいッ!ほら早くッ!! |
ドリーミィ・ヒナ | まあまあ落ち着いて……まずは、どんな方法なのか聞いてみないと。 |
ユリユリ | ここに取り出しますは――じゃじゃんっ! |
ユリユリ | ヒナセンセが持ってる、ミラクルフォームになったドリームステッキ!羽部分を引っ張ると…… |
キュポンッ☆ | |
ドリーミィ・レイナ | へぇ、羽ペンになってたのね。 |
ドリーミィ・ヒナ | ただのビームを出したり、怪人に物理攻撃を加えるステッキじゃなかったんスね。 |
ユリユリ | あたぼーよ!んで、ここからが本題。このペンで、ヒナセンセに漫画を描いてほしいんだわ。 |
ルミ | ああ、そうね……そういうこと。いい考えだと思うわ。 |
ドリーミィ・ヒナ | どういうことっスか? |
ルミ | そのペンは夢の力で作られた魔法のペンなの。そのペンで描かれた絵は『夢』となって、人々のところへ飛んでいくわ。 |
ミユ | だから、そのペンで人々に夢を与える漫画を描けば……。 |
ユリユリ | みんなに夢をばらまけるっ!それに、ヒナセンセが描く漫画の面白さは、ユリユリが太鼓判を押すじぇ! |
ドリーミィ・ヒナ | ちょっ……ちょっと待ってほしいっス!そりゃあプロットは毎晩練ってたけど、今は原稿用紙もないし……。 |
ドリーミィ・トウコ | あら……ヒナちゃん、昔はひらめきを忘れないよう、ネタ帳を持ち歩いてたわよね? |
ユリユリ | ほんでもってユリユリは、ヒナセンセが、今も持ち歩いていることを知ってるじぇ! |
ユリユリ | それと……ヒナセンセ。あたしは今こそ、ヒナセンセの夢を叶えてほしいんだわ。 |
ドリーミィ・ヒナ | アタシの夢?…………あっ! |
ヒナ | これであと2時間は頑張れる……。ありがたいことっス……! |
キランツ☆ | |
ヒナ | お、流れ星?せっかくだし願い事でも……。 |
ヒナ | 無事入稿でき……いや、夢はでっかく!『アタシの力で、みんなに夢を見せられますように……!』 |
…… | |
………… | |
……………… | |
ヒナ? | うえっ!?服がピンクのひらひらにっ!? |
ユリユリ | どうよ、ユリユリの力はっ!魔法少女になって、人々に夢を与えよう!ね、そうしよっ?ヒナセンセの夢も叶うじぇ? |
ヒナ? | いや、夢を見せたいってのは今描いてる漫画のことで……。アタシみずから、魔法少女になりたいってワケじゃ……。 |
ドリーミィ・ヒナ | あー…………まったく……。ユリユリは、人をその気にさせるのが上手いっスね。 |
ドリーミィ・ヒナ | それでこそ名アシスタント。いや……んー……この場合は、編集っスか? |
ユリユリ | にゅふふっ!『相棒』だじぇ♪ |
ドリーミィ・ヒナ | よーしっ、わかったっス!まず描くのは、魔法少女と妖精の出会いから…… |
…… | |
………… | |
……………… | |
ドリーミィ・ヒナ | できたっス! |
ユリユリ | それじゃあ、後は…… |
全員 | 『この夢、みんなに届けっ!』 |
キラキラキラ〜☆ | |
通行人の女性 | 懐かしい……。そうよ。私も、みんなを笑顔にしたかったんだわ。魔法少女みたいに……! |
スーツ姿の男性 | 見ているだけで、元気になるんだよな。俺も、魔法少女みたいに頑張ろーって思うよ。 |
未来の魔法少女 | あーっ!これ、魔法少女のお話だーっ!可愛くてカッコイイ〜っ♪ |
コハル | ん〜……。むにゃむにゃ……。おはようございます〜。 |
ドリーミィ・レイナ | コハルッ!目が覚めたのね? |
コハル | はい〜……。コハル、夢を見てました〜。レイナちゃんと世界征服する、とってもいい夢を〜♪ |
ドリーミィ・レイナ | なによもう……ばか……。 |
ドリーミィ・レイナ | ……ぼけっとしてると、レイナサマがひとりで、世界征服してやるんだからッ! |
ヒナ | こうして、地球の人々は夢を取り戻したっス。 |
ヒナ | そして、妖精のみんなも、ドリームランドへ帰っていき、アタシたちはというと……。 |
レイナ | ねぇ、次の原稿はッ!? |
ヒナ | えぇっと……、あとちょっとなんスけど……。 |
トウコ | こんばんは……って、どうやら修羅場みたいね。 |
レイナ | あ、トウコ。そこに消しカス、大量に落ちてるから踏まないようにしなさいよ? |
ヒナ | トウコ姉、いらっしゃいっス。今日のオーディションは、どうだったんスか? |
トウコ | ふふ、けっこう自信あるわ♪ |
トウコ | それと、会場の近くにね、美味しそうなケーキ屋さんがあったの。差し入れに持って来たわ。 |
ヒナ | やった!疲れた頭には、やっぱり糖分っスよねー! |
レイナ | 口より手を動かしなさいよ!このレイナサマが手伝ってやってんのよ!?ケーキは没収ッ! |
ヒナ | そんなぁ〜っ。うぅ……やっぱり早割入稿なんて夢のまた夢……奇跡が起きないと絶対に無理……。 |
キランッ☆ | |
ヒナ | あの流れ星は……まさか!……いや、たぶん!『早割入稿、間に合いますように!!!!!!!』 |
???? | にゅふふん♪ |
ユリユリ | その願い、叶えてしんぜよう! |
ヒナ | ユリユリ! |
ユリユリ | ヒナセンセに会いたくて来ちゃった♪それに、明日は新刊の発売日だし! |
コハル | コハルもいますよ〜♪ルミさんとミユさんも、地球を少し調査してから合流するそうです〜! |
――この物語は、奇跡のようで奇跡じゃない。夢を抱いた先にある、今。 | |
そして、諦めの悪いアタシたちが、これから夢を叶え続けていく物語。 | |
だって、夢を叶えた先には……もっと素敵な夢が、待ってるんスから! | |
END |
ボスユニット(MASTER)『コハル』
登場 | コハル「(これは…夢…。コハルが、レイナちゃんと出会った時の夢です…) 」 レイナ「コハル…眠ってるだけよね?まったく、どんな夢を見てるんだか…」 |
LIVE | (コハルは、夢を見つけました) |
LOSE | (レイナちゃんは、寂しがり屋のコハルと、いつも一緒にいてくれた…) |
DRAW | (強くて優しい友達…彼女の夢を叶えるのが、コハルの夢でした…) |
WIN | コハル「(コハルは、大切な夢を…なんで、諦めようとしてたのかな…)」 レイナ「早く起きなさいよ、コハル。このレイナサマが待ってあげてるんだから…」 |
ページトップ
楽屋 | |
比奈 | みんな、お疲れさまっス! |
全員 | お疲れさま〜! |
比奈 | いやあ、やっぱり魔法少女ものは、ハッピーエンドが鉄板っスよね。 |
由里子 | それよ!メリバも好きだけど、王道も大事にしたいっ! |
麗奈 | めり、ば……?はぁ……またアンタたちしか、わからない言葉で話してる。 |
瞳子 | でも、ハッピーエンドがいいって気持ちはわかるわね。今回のお話からは、たくさん希望をもらえたもの。 |
瞳子 | 私自身も……それから、かつて過去に頑張っていた自分も報われたような……そんな気がしているのよ。 |
瞳子 | きっと、比奈ちゃんの演技がとても素敵だったからね。ありがとう。 |
比奈 | いやいやそんな!アタシも、瞳子さんの演技からはいっぱい学べたし、いい刺激になったっス! |
麗奈 | ま、アタシの演技がトップだったけどねッ! |
比奈 | たしかに!麗奈ちゃんのクライマックスの、あの演技!あれは迫真だったっスね〜。 |
比奈 | あれって、本当に泣いてたんスよね? |
麗奈 | なっ……!そんなわけないでしょ!?目薬よ、目薬ッ!! |
由里子 | んじゃ、真相は相棒に聞くとして…………って、あれれ?小春ちゃんはいずこに? |
小春 | みなさん、お疲れ様です〜。お待たせしました〜! |
留美 | みんなへの差し入れを預かって来たわよ。はい、どうぞ! |
美優 | ゲスト出演の千秋ちゃんや千佳ちゃん、乃々ちゃんが持って来てくれました。有名店のケーキだそうですよ♪ |
麗奈 | いいタイミングね!ちょうどお腹も空いてたし! |
瞳子 | いっぱい動いたものね。でも、おやつもいいけれど、打ち上げもあるのよ? |
麗奈 | どっちも余裕よ!レイナサマは、育ち盛りなんだからッ! |
瞳子 | ふふ、じゃあ少しだけね? |
美優 | では、ティータイムにしましょうか。プロデューサーさんもお呼びして……。 |
留美 | 物語の感想でも語り合いながら、ね……♪ |
由里子 | ……ぬぬ?比奈センセ? |
由里子 | おーい!センセー!みんな、行っちゃったじぇ? |
比奈 | あっ!つい考えごとしてて……完璧に乗り遅れたっスね。 |
由里子 | もしや、次回作の構想でも練ってた? |
比奈 | みたいなもんっスね。この後、ヒナが見る夢の続きを考えたんスよ。 |
比奈 | きっと、彼女は夢を叶えた後も、どんどん新しい夢に出会うのかなって。 |
比奈 | たとえば、そう……アタシとプロデューサーが仕事をする度に、新しい夢を見つけるみたいに。 |
麗奈 | ちょっと比奈!なにぼーっとしてんの!?主役が来なきゃダメじゃない!由里子、アンタもよッ! |
比奈 | おっと、麗奈ちゃんがお呼びっスね。 |
比奈 | ……あー、ユリユリ。今の話は内緒に。その……ちょっとクサすぎまスし。 |
由里子 | へへへー、おけ!それじゃ、いきますか、比奈センセ♪ |
比奈 | はいっス♪ |
END |
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