あらゆる架空国家が併存するモザイク世界

国名ナルフィア公国
国歌大工房の槌の音
首都アイヴァイム
マリーネ・メルカディア
人口2010万人
面積12万540平方キロメートル
通貨ノリア

概要

ナルフィア公国(なるふぃあこうこく、ナルフィア語: Naluhwia gong / ナルフィア ゴング)は東アジアに位置する君主制国家。首都はアイヴァイム。 異世界より転移してきたナルフィア公オンリ・メルカディアが北朝鮮を滅ぼして支配し建国した国家。しかし、ナルフィア民族の人口は僅かに2万人であるため必然的に朝鮮民族主体の国家となり、朝鮮の伝統や風俗を基盤としつつ異世界のそれと融合させた独特な文化が形成された。

歴史

ナルフィア公オンリ

魔法と竜の異世界「マイムガルド」から大貴族メルカディア家とその従士団が北朝鮮へと転移した。
メルカディア家の当主であるオンリ・メルカディアは(科学技術が未発達で中世然としたマイムガルドと比べると)豊かで進んだ技術を持つ北朝鮮の征服を決意し、竜に平壌を襲撃させ北朝鮮首脳陣を打ち倒すと、そこを拠点に各地へ侵攻を開始した。
朝鮮人民軍は各地で奮戦したが、メルカディア家の軍団が扱う魔法と竜の前に次第に押され、やがて清津での決戦に破れてメルカディア家に膝をついた。

ナルフィア公国の確立

オンリ・メルカディアは平壌をアイヴァイムと改名。更に朝鮮半島北部の土地をナルフィアと命名すると、自らをナルフィア公と称して征服国家の建設に着手した。
新国家は多くの面でマイムガルドの政治方式を受け継いでいた。これは伯管区制と言って、公国を11の領地に分けてそれぞれに行政と軍事を統括する「伯」を置くという体制である。
伯には北朝鮮の征服において勲功を上げたメルカディア家の家臣が任命され、その地位を世襲していった。

沙里院闘争

ナルフィア公国は純然たる征服国家であり、朝鮮民族に対する支配は苛烈を極めた。ナルフィア公国政府の要職は全てナルフィア民族によって占められた。
しかし、そもそもナルフィア民族はマイムガルドより転移してきたメルカディア家の従士のみであり、人数は朝鮮民族より遥かに少ない。またマイムガルドの文明度は中世のそれであり、北朝鮮の方がよほど強大な国家だった。
北朝鮮が征服されたのは、魔法と竜という全く未知かつ非現実的な脅威を前にした混乱の隙を上手く突かれたというのが主な理由である。事態が1度落ち着くと、旧朝鮮労働党の党員、旧朝鮮人民軍の将校らは密かに連絡を取り合ってナルフィア公打倒の算段を進めた。
やがてアイヴァイムにほど近いアシュノーロ伯領(旧黄海北道)で旧朝鮮人民軍の元将校である呉鉛珠に率いられた蜂起が起き、瞬く間にフィリルゼア伯領(旧黄海南道)、ウジム伯領(旧江原道)、オトモス伯領(旧平安南道)が攻略された。
アイヴァイムを包囲する形となった旧朝鮮人民軍は「伯や官僚への朝鮮民族の任命」「議会の開設」「旧朝鮮人民軍のナルフィア国軍化」など朝鮮民族の地位を改善ための要求をナルフィア公へ突きつけ、これは全面的に受け入れられた。
1連の騒動は、蜂起の起きたアシュノーロ伯領の都であるエルメディアの旧称「沙里院市」から沙里院闘争と呼ばれる。

新ナルフィア公マリーネ

沙里院闘争後、心労からナルフィア公オンリは崩御した。新たなナルフィア公には、嫡子である長女のマリーネ・メルカディアと嫡男のクライシュ・メルカディアが候補として上がり、両者は対立を深めた。クライシュは有力諸侯であったウジム伯エルマリオの支持を取り付け、マリーネを辺境のアンドレイ伯領(旧咸鏡北道)に追放して、一時は次期ナルフィア公の地位を盤石とした。
しかし、マリーネはアンドレイ伯領でアンドレイ伯オルドン、その従士で公国最高の策士と呼ばれるエンヴィル・ククリ、北朝鮮時代の最高人民会議議長だった朴徳海らと図り、宮宰を調略してクライシュに対するクーデターを起こさせてアイヴァイムへ凱旋した。
正式にナルフィア公に即位すると新憲法を公布して政治体制の一新を行い、自身の地位を諸侯に承認させた。

政治

建国当初はナルフィア公とメルカディア家の「神より与えられし統治権」が憲法で規定される君主独裁体制であり、政府や議会、官僚などもナルフィア民族によって占められてきたが、朝鮮民族によるクーデター騒動後はナルフィア、朝鮮を問わず採用することが一般化した。

新憲法公布後はともに直接選挙で選出される一院制の公国神聖会議と宮宰が並立する二元主義的な議院内閣制を採用した。公国神聖会議はその後4年ごとに総選挙を行ってきたが、そのたびに政権が交代するという経緯をたどっている。

宮宰の役割は公の政務を補佐し大臣を取り仕切ることとされ、の可決した法案の拒否権や首相指名権などの実質的な政治権能を持つ。国家大会議に議席を持つ政党の被指名者しか立候補できず、また選挙のみによってただちに就任するのではなく、公国神聖会議が選挙で多数を確保した候補者を法律で認定する手続を経て就任する制約もある。公国神聖会議との関係は微妙であり、互いに不信任決議権と神聖会議解散権を持つ。

外交

外交について

経済

おもに農業と畜産業が中心で、ナルフィア民族は小麦、朝鮮民族は米を生産している。

現在のナルフィア公であるマリーネはナルフィア公国の食文化のナルフィア化を推進しており、小麦の生産を奨励している。しかし、依然として米の生産量は高い。商品作物の生産はほとんど行われていないため基本的に農作物は国内消費であり外貨獲得手段にはならない。しかしながら、朝鮮民族の農民や学者らから近代農業の知識を取り入れることで、ナルフィア民族の農民の生産力(ひいてナルフィア公国全体の生産力)は伸びており、余剰分の輸出が検討されている。

畜産は、ヒツジやヤギ、ウシ、ブタなどを飼育している。征服当初ナルフィア公は北朝鮮に建設された都市の多くを更地にし牧羊地としたため、国内には広大な畜産が広がっている地域が多い。

貨幣

ナルフィア公国成立後しばらくは、北朝鮮ウォンが名前だけナルフィア・ノリアに変えられ使用されてきた。ナルフィア民族の金属鋳造技術は北朝鮮に及ばなかったからである。
やがて自ら造幣を行うようになったが、始めは北朝鮮ウォンの貨幣の模造を行っていた。次第に公名入りの独自の金貨を発行させるようになった。

ただし、それでもナルフィア公は造幣権を独占することができず、ノリア貨幣は各地の造幣人に委託されて王や有力者の名の下で製造されている。各地の造幣人の都合によって貨幣の重量や品質がまちまちであるうえ、進歩したとはいえナルフィア民族の鋳造技術は不十分であることから、ノリア貨幣の質は非常に低い。
市場におけるノリア貨幣の信用度も低く、決済手段としては品質が安定している北朝鮮ウォンの貨幣を用いるか、貨幣を融解したり、純地金を秤ったりして行うことが広く行われている。

軍事

ナルフィア公国の正式国軍である聖ナルフィア機士団は、北朝鮮時代の朝鮮人民軍からナルフィア公国成立後に国軍として引き継がれた軍隊である。
ナルフィア公国では徴兵制度が敷かれている。満18歳以上の男子は、1年間の兵役義務を有しているが、兵役代替金と呼ばれる納付金を納付するか、海外に留学するなどで26歳までやり過ごせば兵役義務は消滅する。子供が幼少の場合も、免除される。

これとは別に、異世界より転移した際に引き連れていた軍隊は改組され近衛騎士団となっている。
彼らは純然たるナルフィア公の手勢であり、もっとも信頼のおける精鋭である。
また朝鮮民族の中にも、ナルフィア式の従士団を組織して近衛騎士団に加わった者たちもいる。彼らは北朝鮮征服の際に財産や身分を保証してもらう見返りとしてナルフィア公へ忠誠と軍事奉仕を誓った人々であり、その支持は公国の安定上きわめて重要である。

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