あらゆる架空国家が併存するモザイク世界

人工島アルカディアは、万国会議〈グランド・コングレス〉の議場や執行機関の本部が置かれる人工島である。
▲人工島アルカディアの空撮写真

概要

 どの国にも属さない万国会議管理区域であり、あらゆる国の軍隊の上陸が禁じられている。モザイク世界でもっとも大きい人工島であるとされており、その規模は他の海上施設と比べても圧倒的に巨大である。島内は18の街区に分けられ、それぞれがひとつの街として機能している。この島に暮らす人々の大半は、世界会議によって招集された理事たちやその配偶者、そして子供たちで占められている。そのため、彼らが快適な生活を送れるよう多くのインフラが整備されており、治安は極めて良好であるという。各区にはそれぞれ独立した行政機関が設けられているほか、行政府の建物の中には銀行などの金融サービスを受けるための専用フロアまで存在する。
 アルカディア島の街々はモザイク世界でもっとも先進的なシステムを導入し、普通の国では見られないような様々な設備を備えていることで知られている。特に島の中心にある万国会議の本会議場は象徴的な場所とされ、各国から集まった要人の安全を保証するため核ミサイルが降り注いでも耐えうるように設計されているらしい。また万国議会が開催する式典の会場としても利用され、地球上に存在するあらゆる文化様式を網羅したような巨大なドーム会場も設置されている。

行政区画

 アルカディア島は18の街区に分割されている。このうち島の中心地となっているのが、万国会議の本会議場やアルカディア島統治委員会の委員長官邸を置かれる第一街区で、地理的にも島の中央部に位置する。他の街区もそれぞれに特色があり、例えば第二街区は娯楽、サービス業地区の色合いが強く、会議のため訪れた各国要人が利用する宿泊施設なども用意されている。第五街区には農業地帯が存在し、そこから万国会議が支援する国々への食料供給が行われている。また第一二街区には教育施設が設けられ、その周辺には住宅地が並んでいる。第一七街区には病院などが設けられており、第一八街区は歓楽街や風俗産業などが軒を連ねるエリアになっている。
 それぞれの街区はゲートで隔てられている。これは24時間365日開放されているため普段は気にならないが、有事の際は閉じて厳重に警戒することになる。その状況下で他街区に移動するには、万国議会が発行する入管許可証を取得するなど煩雑な手続きが必要になる。また普段も、住民がゲートを通る際は身分証を自動でスキャンされているため、島内の人の動きは全て万国会議によって把握されている。これは犯罪捜査などに役立てられているが、管理社会だとして批判もある。

沿革

制度

 アルカディア島の統治は、万国会議執行部の内部組織であるアルカディア島統治委員会が担っている。その権限は一国の政府にほぼ等しいが、いくつかは統治委員会ではなく執行部内の別組織が握っている。例えば防衛や治安維持を担うアルカディア島警備隊は国際平和維持軍からの出向組織扱いで、統治委員会が完全に掌握しているわけではない。また流通通貨アルマの発行も社会理事会が行い、金融政策も万国会議銀行との調整が必要である。統治委員会の現長官はアデルバート・リーガンという人物で、彼の妻はとある国の王族の娘である。彼の影響力はかなり大きく、妻の出身国の人間が委員会の要職を占めている。
 それぞれの街区には区統〈ドミニオン〉がおり、彼らはそれぞれ独自の自治組織を率いている。例えば商業と金融の中心地である第四街区は万国会議銀行とも深いつながりのある巨大資本の企業体『オリンポス商会』が支配しており、国際平和維持軍の本部や訓練施設がある第一五街区は軍が区統を選出するなどしている。ただし街区の自治権自体はさほど強いものではなく、アルカディア島統治委員会の業務の一部を分掌するに過ぎない。具体的には身分証の発行や各種手続きの窓口となったり、住民の文化活動や健康診断などを行うのが主な役割である。

文化

このページへのコメント

万国会議の設定大好きです
アルカディアカッコいいです

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Posted by n枚舌べろ太 2022年12月11日(日) 23:39:45 返信

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