ヌナブト連邦共和国憲法は「徹底的平和主義」の観点から、戦車及びその他戦闘車両、空母、駆逐艦、軍用潜水艦、軍用航空機、軍用ヘリコプター、長距離ミサイル及びその発射基地の保有を禁止している。
そのため、ヌナブト連邦共和国の兵器は非致死性兵器で構成されている。
ただし、例えば敵対国都市を停電させる『樋熊』を使用した場合は同都市にある病院の生命維持装置が止まって患者が死ぬ可能性があり、またコンクリートを腐食させる戦布菌を使用した場合は周囲を巻き込む建築物の倒壊事故が起きる可能性があるなど、「直接的に誰かを殺すことはないが、死者が出る事態を間接的に引き起こすかもしれない」兵器は存在する。
そのため、ヌナブト連邦共和国の兵器は非致死性兵器で構成されている。
ただし、例えば敵対国都市を停電させる『樋熊』を使用した場合は同都市にある病院の生命維持装置が止まって患者が死ぬ可能性があり、またコンクリートを腐食させる戦布菌を使用した場合は周囲を巻き込む建築物の倒壊事故が起きる可能性があるなど、「直接的に誰かを殺すことはないが、死者が出る事態を間接的に引き起こすかもしれない」兵器は存在する。
パワードスーツの一種で、その最高傑作と呼ばれる。全長2mの巨体で、コンクリート壁を簡単にぶち破るほどのパワーがある。重機の代わりに物資を運搬したり災害時の瓦礫除去作業などでの使用が期待される他、様々な砲『王の盾』を扱い戦闘でも運用される。
鉛で作られた弾芯を真鍮で覆った、いわゆる普通のフルメタルジャケット弾。当たれば敵対者を傷つけ、場合によれば死に至る。ヌナブト連邦共和国の警察官、国境警備隊員、海上警備隊員、国外特殊作戦群隊員はこれを5発分携帯している。弾丸のケースには「Use this according to your conscience when you deem this absolutely necessary to protect the homeland and the citizens after the gun.(祖国と銃後の市民を守るため、どうしても必要と判断される時、あなたの良心に従ってこれを使って下さい)」と書かれている。
特殊な銃器。言わば小型の放水砲で、発射機である「インパルス銃」と水と圧縮空気を詰めたタンクの「バックパック」で構成されている。圧縮空気で水の塊を発射する事により、銃器のサイズでありながら放水砲と同等の制圧力を実現した。
お手玉のような構造をした弾丸で、小さな布袋の中に極小の鉛粒が詰めてある。筋肉のけいれんなどの反応を引き起こして敵対者の動きを一時的に止めることができるが、長期的な外傷は最小限に抑えられる。
特殊な爆弾。爆発の威力そのものは限りなく低いが、爆発時の爆音と閃光が極めて大きい。これにより付近の人間に一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状と、それらに伴うパニックや見当識失調を発生させる。
特殊な爆弾。敵対国都市への空爆を想定して作られており、爆発の威力そのものは限りなく低いが、爆発時に炭素繊維を主体とするワイヤーを撒き散らすことで発電所や電線路などの電力送出を妨害する。対象都市は慢性的な電力不足に陥るため、人や一般の建物への被害を抑えつつ都市機能を喪失させることができる。
放水砲を搭載した放水車。一般的な放水車と違い回転する砲塔と無限軌道、強固な装甲を備えており、様々な場所で活動を行う。火砲の代わりに放水砲を備えている点を除けば、見た目も性能も戦車と変わりない。
全高4メートル、全長12メートルの巨大な人員輸送車。複合装甲で守られている。6メートルのブロック2つが蛇腹状の接続部で繋げられた構造をしている。その巨体ゆえに市街地では運用できず、運転も高い技術が必要である。こうした欠点があるにも関わらず運用が続けられるのはその防御力ゆえであり、放射性物質や様々な細菌、毒ガス、竜巻などから内部の人員を保護できる。酸素や電気を生産する機能も内部に備わっているため、約2週間は外部と隔絶されても問題ない。
音響兵器。指向性を持たせた音波を投射することにより、敵対者の行動能力を奪ったり聴覚器官や脳に軽度かつ一時的なダメージを与えたりする。遠い地点に音声メッセージを伝えることにも利用でき、無線受信機がない相手に適切な指示を伝える用途でも用いられる。
音響兵器。音声を記憶させたマイクロ波を敵対者に照射し、外耳を介さずに頭蓋骨伝導で脳神経に音声を伝える。音響兵器は敵対者が耳栓などの防音措置をとると威力が下がるが、脳内音声兵器は外耳を介さないため無関係に使用できる。また原理を知らない者にはテレパシーとしか思えない現象を引き起こすため、敵対者を怯ませる効果も期待されている。
化学兵器。吸った者の上部気道や眼を強く刺激し、催涙効果と激しい咳クシャミ、嘔吐、不快感を引き起こす。催涙ガスは常にガス状でガスが目に見えるのに対し、嘔吐剤は常温では固体で使用時は溶媒に溶かして使い、空気中に溶け込んで目に見えない。
化学兵器。水に界面活性剤とポリアクリルアミドを加えた液体で、地面に撒くことで摩擦係数を0.004にまで低下させる。これにより敵対者の行動を封じる。ちなみに氷の摩擦係数が約0.05であるため、単純に考えて氷の上より12倍以上滑りやすい事になる。
細菌兵器。感染力が極めて強く、また経口感染、飛沫感染、空気感染など様々な経路で敵対者に感染し、高熱やめまい、嘔吐などを引き起こす。繁殖力が弱く約1週間で死滅する。敵対者に占領された町の奪還作戦前に散布することで、敵対者を無力化して奪還作戦を容易にすることを期待されている。
細菌兵器。遺伝子組み換えが施された硫酸塩還元細菌と硫黄酸化細菌を同時に散布するもので、コンクリートを腐食させる効果がある。硫酸塩還元細菌が空気中に放出した硫化水素が硫黄酸化細菌によって硫酸に変化し、その硫酸がコンクリートの主成分である水酸化カルシウムを硫酸カルシウムとシリカゲルに変えてしまう。普通、これらの反応は非常にゆっくりと進むが、それを数日〜十数日で完了するようにしたものが戦布菌である。
対空兵器。地上に極めて強力な磁石を設置し、磁場で鉄器を捉え動けなくさせるというもの。空中の戦闘機に影響を及ぼせるほど強力な磁場を発生させると、周囲の人間の健康を損ったり精密機械が使用不能になるなど地上に多くの悪影響を及ぼすため、これらを解決できない限り実用化は不可能である。このコンセプトはニューゲート計画?に転用されたと言われている。
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