モザイク架空国家

マグネットライフルは、国際平和維持軍が運用する特殊な銃器である。その特徴は、電磁石によってスチール製の弾丸を発射するスナイパーライフルであることだ。銃身は人間の足首くらいの太さの金属筒に、鋼の箱をゴチャゴチャと取り付けた強力なソレノイドコイルで構成されており、使用時にはスーツケース大の巨大バッテリーを必要とする。
マグネットライフルは、通常の銃器とは異なり、火薬を使用しないため、反動がなく、音もほとんど出ないという特徴がある。初速は、音速よりやや遅い秒速290メートル程度であり、単純な威力は火薬を使う普通の狙撃銃よりも低いが、それでも高い命中精度を誇る。また火薬を使わないことで反動を抑え、超精密で精巧な照準装置を取り付けることが可能となっており、非常に高い命中精度を実現している。これによって遠距離から正確に狙撃することができ、特に暗殺に向いた銃器であるとされている。
マグネットライフルは、国際平和維持軍の任務である紛争地域や危険地域における人命救助、平和維持、治安維持などに使用される。反動がなく音がほとんど出ないという特徴は、作戦行動中に周囲に不必要な騒音を発生させず敵に発見されることを防ぐことに役立っている。ただしマグネットライフルは非常に高度な技術を必要とするため、専門の狙撃手でなければ扱うことができない。また、電力供給が必要なため、長時間の使用は困難であるとされている。