「……やった!」
 勝ったのはサトミだった、すぐに嬉しそうにパワポケに飛びかかる。
「…………わあああああん」
 タケミはうなだれて泣き始めたミソラにゆっくりと近づいて、
優しく抱きかかえた。 何となく、頭を撫でる、少しだけ湿った柔らかい髪。
「はいはい、負けちゃったからもう少し我慢だね。
大丈夫、後二回ぐらいはなんとかなるって……たぶん」
「うぅ〜……ぐすん」
 そのまましくしくと泣き始めるミソラを、隣のベッドに運ぶ。
サトミはというと、パワポケの縄をほどき終わったはいいが、
いざとなるとどうしていいか分からないようだった。
「えっと……」
 困惑した表情で、彼を見ている。と。
「……サトミー!」
「あ……」
 突然パワポケがサトミを押し倒した。薬の効果が出たらしい。
「んっ、ん〜〜!」
 口づけを交わし――あれがサトミの
ファーストキスになるはずだが――激しくお互いの身体をまさぐり始める。
「ん……はぁ、や……」
 乱暴にブラを外し、放り投げるパワポケ。
彼も恋愛感情とはいかないまでも、サトミのことは憎からず思っているはず。
理性が外れればあんなものだろう。
「…………はぁ」
 小さな溜息が聞こえ、タケミは悲しそうに二人を見ているミソラに気づいた。
……ただ待っているだけというのも酷かもしれない、
座っているミソラを後ろから抱き締め、耳を噛んでみる。
「ひゃん! タ、タケミさん! あん、何をするんですか!」
 はみはみと噛みながら、体を撫でまわす、ブラを外し、
平らな胸を優しく揉むと一段と強い反応。
「ん、……あぅ、そんな、やめてくださ……やぁ!」
 平らだとは言っても、全くないわけではない。……まあ膨らみとは呼べないかもしれないが。
それでも柔らかく、上質の絹よりも心地良い肌ざわりはタケミが嫉妬するほど魅力的だ。
「うぁ……んっ、はぁ、はぁ、んんん!」
 ミソラが喘ぎ始める、それに水音が混じり隣を横目で見ると。
「やぁぁぁ……そんなの、駄目……駄目だって、んっ、言ってるでしょ、ぁぅ!」
 サトミのぐっしょりと濡れたショーツをずらし、
パワポケは犬のように股間を舐めはじめていた。
「駄目、嫌、嫌ぁ……んはぁ! そ、そこは……ひぅ!」
 わずかに残っている理性が抵抗しようとしているのか、
サトミの両手はパワポケの頭を懸命に押して舐めるのをやめさせようとしている。
「うぁ……はぁ、はぁ、んっ! あっ、いい……」
 だが抵抗の効果は無く、サトミの身体は小さく震えながら快楽を享受する。
くちゅくちゅという淫らな音が部屋に響く……媚薬の効き目は絶大なようだった。
「ホラ、見て。サトミすごく気持ちよさそうだよ? ミソラちゃんもパワポケさんにああいう風にされたい?」
 タケミがミソラの耳元で囁く、
自分がされているのを想像したのだろう。ミソラは恥ずかしそうに身をもじもじとさせた。
その姿があまりに可愛らしく、タケミも興奮していく。
「はぁ、はぁ、はぁ…………」
 しばらくの間攻められて、トロンとした目つきになったサトミ。
夢心地と言った感じの表情……それを見てミソラの瞳に強い嫉妬の炎が燃えあがる。
……タケミもミソラと同じ瞳になっていたが、それを自覚することはない。
「サトミ……」
 パワポケはなめるのに飽きたのか、
それとももう十分だと判断したのか、ショーツを無理やり脱がせ、
身体を起こしてサトミの秘所にモノを押しあてた。
「えっ! こ、こんなのが……入るの?」
 舐めているときは夢中で気づかなかったのだろう、
今から凶暴な形状のモノが自分を貫くと理解して
サトミの顔におびえが走る。
「……………………?」
「…………!!」
 その表情を見てパワポケがサトミの耳元で何か囁いた。
あまりに小さかったため、タケミ達には聞き取れなかったのだが、
「え……ええ」
 謎の言葉はサトミに効果絶大なようだった。
小さく頷いたサトミの中へと、パワポケのモノが埋まっていく。
「んっ! あぁぁ!! いっ、……ん!!」
 歯を食いしばり痛みに耐えているサトミ、だがその表情には苦痛だけでなく喜びも見える。
「……うらやましいです」
「可愛いこと言うねぇ、あむ」
「うわっ、だ、だめ、耳はダメです! タケミさ、ぁん!」
「〜♪」
 ゆっくりと、ゆっくりと膣内に侵入していくモノを、
タケミとミソラは食い入るように見つめる。
貫かれるサトミを見て、タケミの体が自然に熱くなり、性器が刺激を求めるように疼く。
「……さーて、ミソラちゃんのここはどうなってるかな?」
 そのもやもやをぶつけるために、
タケミはミソラのしましまパンツをずらした、覗きこむとそこには。
「へぇ〜、そうじゃないかと思ったけど、やっぱりそうなんだ」
「み、見ないでください!」
 そこには毛がなかった、全体的な形もかなり子供っぽい。一本筋。
コンプレックスなのか、
ミソラはタケミの手を押しのけようと必死にもがいている。
「駄目駄目、これからパワポケさんに
もっとじっくり見られるんだよ? 恥ずかしさは捨てないと」
「う〜〜〜」
 ミソラの動きが止まる。事実を言われて納得したのか、それとも諦めたのか。
「ん!」
 ゆっくりとミソラの愛液のにじみ出ている入り口をなぞり、
刺激していく。
……女性を攻めるというのは初めての経験である、
なぜか楽しくて、タケミは無意識のうちに微笑んでいた。
「ん……あぅ、そこ、そこです……ん!」
 素直な声を上げ始めるミソラ。もとより薬の影響で我慢できるわけもない。
「ああああああああ!!! あっ! はぁ! やぁ! ん!」
 絶叫が聞こえ、サトミの方に視線を向ける、
全てを侵入させたパワポケが腰を動かし始めたようだった。
かなり激しい動き、肉のぶつかる音が部屋に響く。
「んっ、あっ、ん! も、もうちょっと、んっ、ゆっくり、あっ!」
 サトミは痛みに顔をしかめているが、
薬のおかげだろう。声は気持ちよさそうだった。
タケミもパワポケに負けずにミソラへの攻めを強めることにした、
うなじを舐め、胸の突起を強く掴む。
「はぁ、あっ、んっ! ひゃ!」
 秘所から小さな水音が立つたびに、ミソラの口から小さな可愛らしいあえぎ声が漏れる、
「ああっ、あんっ、はぁ……あああっ!」
 それを聞き、背筋がぞくぞくする快感がタケミを襲う。
自分はバイセクシャルではない、と思うのだが、
それでも心地良い快感が生まれることは変わらない。
「やっ! いやぁ!」
 敏感な部分に指を当てると、痛みを感じたのかミソラが悲鳴をあげた。
嗜虐心、とまでは言わないが、もっと可愛い反応が見てみたくなる。
「……こうすると、どうなるかな?」
「な、何を……ひゃぁ! 」
 ミソラからは見えないように注意しながら、タケミは片手の指先を細い触手に変化させた。
膨れ上がった豆に巻きつけ、少しだけ締め付けてみる。
「な、何ですかこれ! ……ん! あ、中に、は、入って……」
 残った指は膣内へと侵入させていく、一本でもかなりきつい。
おそらく初めての経験であることにくわえ、体が小さいことも関係しているのだろうが。
「あっ……ん! 動いて……や、嫌……うぁ!」
「えぇ?! こんなにぐちゅぐちゅ音が鳴ってるのに?……嫌だなんで嘘だよね?」
「う、嘘なんかじゃ、やぁ! あっ、んん〜」
 わずかな声の変調、小さく震える身体、そういったものを吟味して、弱い部分を探し当てる。
「だめ、だめだめ、だめです! あ、ああっ!」
「もしかして……イっちゃう?」
「ちが、あっ! ああぁ!」
 いやいやと首を振りながら、
ミソラが痙攣し始める。とどめを刺そうとしたところで……
「あんっ……え? ちょ、ちょっと?! や、やだぁ!」
 サトミの妙な言葉が聞こえた、気になって動きを止め、隣を見ると……
「……うわ、なんか向こうがすごいことなってる」
「んっ、んっ、あっ! あぁん、はぁ! あっ」
 パワポケがサトミの体を後ろから突いていた。
犬のように四つん這いになっているサトミ。思わず眼が釘付けになる。
「嫌ぁ! こんなの、恥ずかしい……やぁ!」
 恥ずかしい、そういう気持ちもわからないでもない。
正常位で繋がっている時には見えなかった部分まで、
パワポケに見られているのだから。
……サトミが気持ち良さそうだったため、特に止めようと思わなかったが。
「うぁ! うんっ、んんぁ! はぁ、はっ! あんっ」
 サトミはシーツをギュッと握りしめ、なんとか痛みと快楽を耐えているようだ。
シーツに飛沫が飛ぶほど強く、激しく、パワポケのモノが出し入れされている。
「あ、あの……」
 小さな声、荒い息に交じってタケミの耳に届く。
「ん?」
 見るとミソラの熱っぽいまなざし、一滴の涙が彼女の目の端から流れおちた。
「えっと……あ……うぅ」
 タケミの動きが止まったことで、もの足りないと感じたのだろう。
ミソラが自ら腰を動かしてきた。
湧き上がる衝動、抑えることはせずに強く抱きしめる。
「う〜可愛いなぁ、ホント……そろそろ向こうも終わるだろうし、準備しないとね」
「……え? ん!」
 いきなりパワポケのモノを入れるのは少しきついだろうと思い、
ミソラの中に挿入している指を左右に動かす。
快楽を与えるというよりは、拡張するような動き。
奇麗なピンク色の肉が、愛液で濡れて光っているのがとても厭らしい。
「うぁ…………んっ」
 タケミはミソラの入り口を丹念にほぐしていく。
相変わらず締め付けはきついが、少し余裕ができた気がした。
「ん〜、大丈夫、かな?」
 ゆっくりと、二本目の指を挿入する。
異物を押しだそうと、あるいは本番で相手に快楽を与えるための予行演習か。
さらに強く締め付けてくる。
「あぅ! う゛ぁ!」
 耐えられないのか若干苦しそうな声。
快楽と共に味わせたらどうだろうと、タケミは巻きつけた触手を上下に動かした。
「あっ! んっ、んんっ! んぁ!」
 同時に中に入れた二本の指をゆっくりと暴れさせる、
だらだらと流れ出る愛液がタケミの手を濡らしていく。
「……あたしの手、すごいびしょ濡れだよ……そんなに気持ちいいい?」
「はぁ、ふぅ……は、はい、気持ちいいです……」
 意識がぼうっとしているのか、うつろな声で返事をしてくるミソラ。
……隣からは断続的に肉のぶつかる大きな音が響いてくる、
どうやら今はゆっくりとぎりぎりまで引き抜いて、
勢いよく腰を叩きつける、そんな動きを繰り返しているようだったが。
「ん…………あ?!」
 ミソラがわずかに身じろぎして、
タケミの指がとある場所に当たった。逃げようともがくミソラ。
「あ! だ、だだだだめです! そ、そこは! だめぇ!」
 尿道口、なんだか意地悪がしたくなってそこをつついてみると。
「あ、ああああああああ!!! は……ああ……」
「わ、わわわ!」
 ちょろちょろと漏れ始める液体、
どうやら身体が弛緩しているところを刺激されておもらしをしてしまったらしい。
「えーっと、その、えーっと……」
 タケミがどうしようかと迷っていると、液体を出し終わったミソラが
「う、うぅ……うわあああああああああああああああん」
 火がついたように泣き始める、子供のように甲高い泣き声。
「ご、ごめん! えっと、落ち着いて!」
「ひっく、ひっく、うわああああああああああん」
 タケミが慌てて頭を撫でるものの、泣きやまない。
まあこの年齢で人前でおもらしをするというのは、かなり恥ずかしいだろう。
それも好きな人が目の前にいるのだ。
もっとも彼はミソラを見ている余裕はないようだったが。
「パ、パワポケさん! そろそろミソラちゃんに変わってあげない?
あたしじゃ泣くの止められないから」
「わああああああああああああん」
「ああ、わかった。じゃあ最後に……」
「うぁ! あ゛ぁ! あんっ!!」
 パワポケの動きが激しくなる、
サトミの声がさらに苦しそうに、けれども明らかに快楽の色も濃い、そんな声に変わった。
「ひっく、うぅ、すん、ひっく」
「ほらほら、パワポケさんはもう少しだから、ね?」
「パ、パワポケさん、おもらしなんて、
ぐすっ、あたしのこと嫌いに……うわああああああん」
「えーっと、男の人って案外そういうのも好きだったり……」
「ひっく…………本当ですか?」
「うん、……まあそういうのが大嫌いって人もいるけどね」
「わあああああああああああああああん」
「ああ! 大丈夫だって、パワポケさんなら。落ち着いて落ち着いて」
 まったく確証はないが、
まあその程度で女性を嫌いになるような器の小さい男ではないだろう。
「よし! 出すぞ、サトミ!」
 ようやく限界が訪れようとしているらしく、パワポケが宣言した。
「あ、ああ……な、なに? なにか……くる……あっ!!」
 それにサトミが戸惑いの声で応え、そして。
「あ、あああああああぁぁぁぁぁ!!!」
 サトミが絶叫――確実に隣の部屋まで聞こえている――をあげると同時に、
パワポケが腰を痙攣するサトミのお尻に限界まで押しつけた。
「あ……は………………あぁ」
 気持ちよさそうな二人の顔、タケミはそれを見てサトミに強い嫉妬を覚えた。
できることなら、自分もあのように好きな人を気持ち良くさせたい、
……でも。
「……」
「ひっく……?」
 ミソラの不思議そうな顔が自分を見つめていることに気づき、タケミは笑顔を作った。
「タケミ……さん?」
 再び頭を優しく撫でまわす、涙は止まっていないが、ミソラは少し落ち着いたようだった。
「…………良かったよ、サトミ」
「う……あぁ」
 パワポケがサトミの耳元で囁いて、こちらを向いた。
性欲に支配された邪な瞳。タケミの背筋がぞくぞくとしびれた。
「次は……ミソラだな?」
 名前を呼ばれ、ミソラの小さな体が震える。
歓喜、あるいは怯え、どちらにも取れるような震えかただった。
「ほら、ミソラちゃん……」
「ひっく。……は、はい」
 最後にサトミの頭を撫でて、パワポケがベッドを移動してくる。
一つのベッドに三人も乗るとさすがに狭い、
タケミはパワポケと入れ替わりに隣のベッドへと移った。
「あ、ミソラちゃんは……えっと、あんまり激しくしないで上げたほうがいいと思うな」
 ちらちらと視線をパワポケの股間に注ぎながら、タケミ。
二度出したと思えないほど元気なそれは、ミソラの体には少々きつい一物なのは間違いない。
「わかっているさ」
「ぐすん、パワポケさん……」
 ミソラのもとにたどり着いたパワポケは、まず彼女の頬に手を添えた。
「…………」
「!!!」
 そのまま何事か耳元で囁いた、
なんとなくサトミに言ったのと同じ内容ではないかと思ったが。確認する術は無い。
「…………」
 見つめあい、二人はゆっくりと顔を近づける。
「んっ……」
 唇と唇が重なって、目を閉じるミソラ。
そのまま小さな水音を立てながら、深い口づけを交わす二人。
「…………」
 タケミはそれをまともに見つめることができなかった、悔しくて。
自分がもし、普通の人間なら……あまりにも馬鹿らしいことを思いついて首を振る。
でも、もしかしたら。
「…………そんなわけ、ないか」
 期待してはいけない、それはわかっているつもりなのだが。
「……はぁ、はぁ、はぁ……タ、タケミ?」
 息も絶え絶えと言った様子のサトミの声が耳にはいる、
……そういえばまだ薬の効果は残っているはず。
再び湧き上がったもやもやとした感情をごまかすために、
タケミはサトミに飛びかかった。
「え? ええ?!」
 押し倒し、股を開く。
「うわ、なんかちょっと痛々しいね」
「み、見ないでよ!」
 さすがに初めてであれだけ激しくされたのは、
サトミの成熟しきっていない性器――それでも
ミソラよりはかなり大人に近い――にはきつかったようだ。
愛液に混じった赤い液体が、パワポケがサトミを女にしたことを語っている。
……自分の初めてはどうだっただろうか。タケミは少し考えて。
「……ああ、そうだったっけ」
「?」
 目隠しをされ、後ろ手を縛られて犯されたのが初めてだったのを思い出した。
事後の記憶も定かではないため、自分に破瓜があったかどうかさえわからなかったが。
まあそれはどうでもいいことだ、今はサトミを気持ち良くさせたい。
「……痛いだろうから、優しくしてあげるね」
「えっ?! ちょ、ちょっと!」
 ゆっくりと舌でなめ始める、やはり自分のものとは匂いも味も少し違う愛液の味。
「ん……あぁ……」
 タケミの優しい攻めは心地良いようだった。サトミも抵抗はせず、快楽に身をゆだねている。
「……? あ、でてきた」
「あ……う……」
 ドロッとした白い液体がほんの少し出てきた、
生臭く、最低の味だと断言できる。
それでも彼の出したものだともっと味わいたくなるのはなぜだろうか、
タケミは自問しながらサトミのそこに唇を寄せた。
「い、やぁぁぁぁ!」
 卑猥な音を立て、吸い上げる。サトミがその音を耳にして羞恥の悲鳴をあげる。
だが、それも隣から聞こえる大きな声にかき消された。
「や、嫌です! あっ、あんっあああ! き、汚いですよ!」
 眼の端で見ると、パワポケがミソラの秘所を舐めはじめたようだった。
サトミの時と同じ行動ではあるが、
大抵の女性のもっとも気持ち良くなる部分だから間違った行動でもない。
「そ、そこを舐めないでくだ……ひぅ!」
 ミソラは懸命に止めようとしていた、普通に舐められるだけでもきついものがあるだろうが、
加えておもらしのすぐ後だ、拒絶したくなるのは当然だと言える。
「大丈夫……奇麗だよ、ミソラ」
「そ、そんな……やぁ!」
 確かに、大きい方とは違い、そこから出したばかりの液体には雑菌も何もないらしい。
……だからと言って好んで飲む人はあまりいないが。
「やだぁ……うあ! あああぁ! あっ!」
 軽く絶頂を迎えたのか、そんな気配のする声をミソラがあげる。 負けじとタケミもサトミの中に舌を差し込んで、暴れさせた。
「た、タケミ……んっ、んんっ、あっ!」
 さきほどの激しい攻めを思い出したのか、サトミの身体が痙攣し始める。
舌を暴れさせた後は、音を立ててサトミから溢れる液体を味わう。
「んっ」
 サトミの愛液に混じり、口の中にかすかに広がる彼の出した液体の味。
「んくっ………………苦い」
 それを飲み込んで、タケミの体がさらに熱くなる。
もやもやを消すための行動が、さらにそれを深めたことに気づいて、小さく溜息。
……自分は一体何がしたいのだろうか。考えても答えは出そうにない。
「タケミ……」
 サトミの求めるような声、それを聞いてタケミは
「じゃあ次は……これだね」
「……えっ?!」
 指を先ほどより太い触手に変化させて、入口に押し当てる。
「そ、それは流石に! っていうかそこにミソラが!」
「大丈夫、見えないようにするから」
 ミソラには見えないように注意しながら、ゆっくりと中に侵入させていく。
きつく、熱い。パワポケのモノよりかは細い触手なのだが、それでもかなりの締め付けだ。
「う、あぁ!」
 痛みを訴えるような声、無理もない。だが止めようとは思わなかった。
なにしろサトミがそれを望んでいるのだから、やめることが出来るはずもない。
「いやぁぁぁ!」
 触手をゆっくりと動かし始めたところで、ミソラの悲鳴。
「パ、パワポケさん! こ、こんなの、恥ずかしいです!」
 パワポケがミソラの体を後ろから抱えあげ、腰を動かしてモノを秘所に擦りつけている。
「いいだろ? ほら、二人に見てもらおう」
「い、いや……あ、んっ! やぁ、動かないで下さ、あっ!」
 さらにこちらに見せつけるようにミソラの体をこちらに向けた。
彼女の体重が軽いことで、彼も余裕をもって動くことができるようだった。
「うーん、あんまり激しくはしてないみたいだけど、あれは恥ずかしいよねぇ」
「……そ、そうね、ひゃぁっ!」
「じゃあこっちも負けずに恥ずかしいところを見せてあげないとねぇ〜」
「な、なんで? うあっ! あっ、はぁん!」
 タケミも攻めを強める、触手を膣内で暴れさせ、胸にかぶりつく。
「ん〜〜!! あっ、はぁ!! ん〜!」
 舌で乳首を転がし、歯で乳房を軽く噛む。
サトミは必死に快楽の声を押し殺しているが、あまり意味はないようだった。
痛みすら心地よいのか、悶えながら嬌声をあげる。
「あ、あの! んっ、パワポケさん!」
「……どうした?」
「そ、その……は、早く挿れてください!」
 気持ちよさそうなサトミを見て我慢ができなくなったのか、
ミソラが可愛らしいおねだりをした。
だがパワポケは。
「駄〜目」
 一言で切り捨て、腰の動きを止める。
「そ、そんな……」
 悲しそうな声をあげるミソラ、タケミは少し不思議に思ったが……すぐに納得する。
あんな可愛い姿を見て、もっといじめたくならない方がおかしいだろう。
「は、早く! お願いですからぁ」
「うーん、どうしようかなぁ」
 意地悪なパワポケを、ミソラはせいいっぱいに目を怒らせて睨んでいる。
なんとなくほほえましい。いや、当人にとってはその感想は侮辱でしかないだろうが。
「……あ、あたしも早くサトミさんと同じに……その、お、女にしてほしいです……」
「うわ、なんか凄いセリフだね」
「…………確かに、凄いな」
 幼い少女のようなミソラにそんなことを言われて、パワポケの顔が罪悪感に包まれる。
タケミもさっきした行動が、なんだか悪いことをした気になってしまった。
「そ、そんなことどうでもいいですから! は、早く!」
 二人の葛藤も気にせずに、ミソラはおねだりを続ける。
「……パワポケさん、あんまりいじめたらまた泣いちゃうよ?」
 さすがにこれ以上先延ばしにするのは酷だろう、パワポケをうながす。
「それもそうだな……じゃあいくぞ、ミソラ」
「は、はい……あ! あああああああああああ!!!!」
 パワポケは下手に長引かせると良くないと判断したのか、一気に貫いた。
絶叫を上げるミソラ、タケミ達もかたずをのんで見守る。
「う……く……いっ!」
「……大丈夫か?」
「は……はい……ん!」
 いくら薬で快楽が強化されているとはいえ、さすがにサイズの問題と言うものがある。
パワポケもきつく締められて、快楽と言うより苦しそうな表情だ。
「ミソラ…………」
「んっ、はぅ……はぁ……」
 首筋にキスをして、ゆっくり頭を撫でるパワポケ。
ゆっくりと、ゆっくりとミソラの表情が柔らかくなっていく。
「…………いいなぁ」
「……タケミ?」
 思わず本音が口から飛び出す、慌ててタケミはごまかすように
「やぁん! あっ、ああっ!」
 サトミへの攻めを再開した、触手をさらに奥へと侵入させる。
「パ、パワポケさん……もう大丈夫です」
「……わかった」
「ん!」
 それを見て気丈にもミソラは誘う言葉を紡ぐ、パワポケがそれに応えゆっくりと動き始めた。
「ん! う、うぁ! ひっ! あっ!」
 ミソラの秘所からあふれ出る液体は、繋がった部分を伝い、彼の足を濡らすほどだ。
それが潤滑油となってどうにか動くことができるようだった。
「んっ、あっ、ああっ、んぁ、い、いい……んん!」
 初めは辛そうだったミソラも、ゆっくりとではあるが声の調子が良くなっていく。
「はぁ、……ぁ、中で、暴れて……うぁ!」
「パ、パワポケさん……ああ! パワポケさん!」
 部屋に二人の少女の嬌声が響き渡り、タケミもなんだか楽しくなってきた。
もう片方の指先も触手に変化させて……
「ひっ! タ、タケミそこは!」
「大丈夫、大丈夫!」
「い、いや! いやぁぁぁ! うぁ!」
 後ろの穴に侵入させる、サトミが必死に逃れようとするが、
タケミは上から押さえつけて逃さない。
「あああぁ! だ、ダメ。……だめぇ!」
「ふーん、感度はいいみたいだねぇ」
「あっ! 動かさない、でぇ!」
「サトミって……」
 耳元に口を近づけ、囁く。
「後ろの穴で感じちゃう変態なんだ?」
「ああああぁ!」
 前と後ろ、両方を同時に攻められサトミが泣くような声を出す。
相変わらず気持ちがよさそうなので、止める気はもちろん無い。
「あ……いやあああああああああ!!!」
 サトミと似たような、ミソラの泣き声が聞こえた、見ると……
「うわ…………初めてなのにそれはちょっと酷いような……」
「み、見ないでくださいタケミさん! いやぁ!」
 パワポケがミソラの身体を後ろから抱えているのはかわらない。
だが、ベッドの上に立ちあがっていた。いわゆる背面立位。
ミソラの軽い身体ならこのような体位を試してみたくなるのも無理はないかもしれない。
……それでも少しばかり過激だとは思うが。
そのままパワポケはベッドを下りてゆっくりとタケミたちのもとに近づいてきた。
「ほら、二人とも、じっくりと見てあげてくれ」
「い、いやぁぁ!」
「……パワポケさん、ちょっと悪趣味だね」
 結合している部分を見せつけながらパワポケは動く。
今までより水音がはっきり聞こえ、ミソラが顔を真っ赤にして悶える。
「……やっぱりこっちも恥ずかしい姿を見せてあげないとね」
「タケミ! いい加減に……ああああっ!」
 ミソラに触手を見せるわけにはいかないが、
すでに変化させている部分はすべてサトミの中に入っている。
たぶん正体がばれる心配はないだろう。
……もしミソラがこれからもついてくるのなら、
いつかは正体をばらさないといけないが、今はその必要はない。
「両方を攻められてこんなにシーツを濡らすなんて、
本当にサトミは変態さんなんだね」
「ちがっ、あぁぁ!!!!」
 言葉攻めは普段強気なサトミをいじめるのに最適だった。
自らの痴態を認識させて、快楽に頭を溶かさせていく。
「ほら、ミソラもサトミのことじっくり見てるよ。
…………後ろの穴で感じてるところを見られるのってどんな気分?」
「や、やあああああああああ!!!」
「……ノリノリだな、タケミ」
 ちょっと引いたようなパワポケの声、タケミはむっとしながら反論する。
「だってしょうがないじゃん、
薬の効果はまだ残ってるみたいだし、 こうしてあげないとサトミも辛そうだからね」
「……いいわけにしか聞こえないが」
「そう? 本心だけど」
 ミソラの身体を揺らしながら、パワポケが冷たく返事をする。
「ああぅ……あっ! あぅ、あぁ、んっ」
 ミソラはもう痛みを強くは感じていないらしく、熱にうなされたように喘いでいた。
何度も絶頂を迎えたのか、眼が虚ろになりかけている。
「…………まあいいか、……ん、こっちはそろそろ……」
 限界が近いらしく、パワポケが顔をしかめた。
そしてミソラの小さな身体を翻弄するように激しく動き始める。
「ん〜、じゃあこっちもラストスパートだね、あむ」
「あぅ! や、いやぁ! あんっ! ああああ!!!」
 タケミもそれに合わせて、さらに動きを強めた。
飛沫が飛ぶほどに激しく、サトミの中に出し入れして。
「んむっ、サトミ……パワポケさんもじっくり見てるよ……あむ」
 耳を噛み、さらに囁く。
「あぅ、なんか、変です………………いあぁぁぁ!」
「お、おかしくな…………いや、いやぁ!」
 サトミとミソラが同時に絶頂を迎え、二人は小さく痙攣しながら大きな声をあげた。
だがそれでも攻めている二人の動きは止まらない。
「ああああ!!! と、止めてください!! ああああああああ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「だめぇぇ! ああああああ!!!!」
 少女二人の懇願する声を無視して、パワポケとタケミは限界まで動きを速めて。
「出すぞ、ミソラ!」
 ようやく再びパワポケが宣言、動きを止めた。
「あ、はあぁん!! き、来てます……入って……あああ!!! …………あぅ」
 強く押しつけられた状態で注ぎ込まれ、ミソラの顔が恍惚に歪む。
「あ゛あ゛ああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 遅れてサトミも大きく痙攣して、体を弛緩させた。
……意識が飛んだかもしれない。
「はぁ、はぁ、はぁ、……ふぅ、ふぅ…………はぁ」
 パワポケの荒い息、いくら体重が軽いとはいえ、
少々きつい体位だったのだから仕方がないだろう。
彼はミソラの身体を隣のベッドに優しく置いた、
抜いたばかりのそりあがった男根が揺れている。
さすがに三度も出したあとなためか、急速に元気がなくなっていくが。


次でおしまい

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