「はい、小波君。お弁当。」 「先輩、お弁当をどうぞ。」 「小波君、お弁当よ。」
 小波の目の前に三者三様のお弁当が並んでいる。
「うーん、困っちゃうな。どれから食べれ良いんだろう」
小波は腕を組みながら考えている。
明日香のお弁当はタコを中心にしたお弁当。 由紀のお弁当は女の子らしいピンクや黄色のお弁当 智美のお弁当は安い食材などで作り上げたボリュームたっぷりのお弁当
まさによりどりみどりである。
そしてこれらは全て小波のために作った弁当なのだ。
「だったら少しずつ食べたら?」
「そうだな」
明日香の提案を小波は受け入れ、それぞれの弁当に箸を伸ばす。
箸をつけた瞬間、小波はそれぞれの弁当を次々と口の中に放り込んで行く。
「美味い!美味いよ、みんな!」
まるで掃除機のようにガツガツガツとご飯をかっ込む。
そんな小波を見て三人は思わず笑みがこぼれる。
「あっ、先輩。口にご飯粒が付いてますよ。」
由紀は小波の口元についたご飯粒そっと取り自分の口元に運んだ。
「うぐ!」  食べている途中で思わず喉に突っかかる
「もう少し落ち着いて食べたらどうなの?」
智美が呆れながら小波にお茶を渡す。
小波は渡されたお茶を一気に飲み干し言った。
「仕方ないだろ? 本当に美味いんだから。」
「な!?」
その言葉に思わず赤くなる智美。
そんな感じで昼休みはゆっくりと過ぎていった。

「くぅぅぅぅ!!悔しいでやんす!」
 さっきの様子を亀田が歯軋りをしながら見ていた。
なんともまあ暇な死者である。
「うるさいでやんす!」
 亀田はイライラしながら辺りを見渡し大声で叫ぶ。
「おい!悪魔!いるでやんすか!?」
「はい、何でしょうか?」
 悪魔が亀田の目の前ににゅにゅっと出てくる。 「計画は順調でやんすか?」 「無論でございます。」  悪魔はいやらしい笑みを浮かべて答えた。  ええ、貴方が不幸になる筋書きはね…
「じゃあ早速実行してくるでやんす!」
「かしこまりました・・・」  悪魔は亀田の目の前から煙のように消えていった。

 亀田と悪魔がそんなやり取りをしている間に時は過ぎ去り、放課後になった。 「ZZZ」  小波は誰もいない教室で机に屈服していびきを掻いている。  そこに智美が入ってきた。 「ふぅ、真面目に掃除なんてやるものじゃないわね…あら、小波君じゃない」
「ZZZ」
 智美は呆れた顔で小波に近付く。 「まったく、人の気持ちも知らないで良い顔して寝てるわね。  爆睡している小波を見ていると、智美にちょっとしたいたずら心が芽生えた。 「ちょっといたずらでもしちゃおうかしら」  智美は小波の鼻を摘まもうと手を伸ばすが・・・
「智美・・・」
「!?」  小波の寝言に思わず手を引っ込める智美。 「ZZZ」  小波は再びいびきをかき始めた。  今、智美って言った・・・
 智美は自分の気持ちを抑えながら再び小波の寝顔を見た。
 小波は口を大きく開けてだらしない顔で眠っている。  智美はそっと彼の口の中に指を入れようとする。  私は変態じゃない、でも・・・触りたい・・・
 智美の考えを見透かしたかのように小波の口から唾液がこぼれそうになる。
「!?」  智美は思わず小波の口元に唇を近づけ唾液を吸った。  これが小波君の味・・・   ジュルジュルと粘着的な音が二人だけの教室に響く。  智美は小波の口から唇を離すとゆっくりと自分の下着を下ろしていく。 「・・・・・・小波君が悪いんだから・・・」  そんな言い訳を小波に・・・いや、自分にしながら・・・


「うわ、すご・・・こんなに濡れたの?」
 自分の濡れたパンツを見て思わずため息が漏れる。
そして小波を起さないようにそっと彼の手を自分の股間に持っていく。
 くちゅ・・・
「んんっ・・・」
 小波の指が膣口に触れると智美の身体に電撃は走った。  嘘・・・こんなに・・・すごいものなの? 彼に触られているってだけなのに・・・
 智美は小波の手を擦るようにして動かす。
 勃起したクリトリスを指の先に触れる。 「ひぅ!!」  思わず大きな声が出てしまう。  智美は動きを止めて辺りに耳を済ませる。  しかし、どこからも音は聞こえなかった。  智美はホッとすると再び指を動かそうとすると・・・
「・・・すごいわね、あたしってこんなにスケベだったんだ・・・」
 既に自分の愛液は小波の指だけではなく、手を濡らし床にまで達していた。  智美は思わず唾を飲み込む。  小波君に抱かれたらどうなってしまうんだろう・・・
 幸せすぎて卒倒? それとも興奮のし過ぎで鼻血でも出ちゃうのかしら?
 今の智美には小波のことで頭がいっぱいになってしまった。
「う〜ん。」  小波が身をよじる。 「!?」  智美の身体に緊張が走る。 「ZZZ」  しかし小波は起きる様子はまったくなく、再び寝息を立て始めた。  智美は鼓動を抑えようと胸に手をやり深呼吸する。  こんな所見られたらきっと変態扱いされるわね・・・きっと。  智美は今の自分の状態を冷静に分析する。  だが股間は逆に熱くなっていたのか未だに愛液がとまらない。  折角だし、最後までしちゃおうっと・・・
 智美はそう決めると机に座り小波の中指を自分の膣の中へと案内する。
 ズププゥ
「あっ、ん・・・」
 柔らかな肉と肉との間にゆっくりと沈んでいく小波の中指。  そして智美は水音を教室内に響かせるように小波の指を動かし始める。 「んっ、やぁ、あっ、あぃ」  智美は一心不乱に小波の手を動かす。  小波の指が智美の膣口から出たり入ったりする度に愛液がニュプニュプと音を立てて噴出していく。  そして興奮の高まりと同時に胸にも手をやる。  胸全体を優しく子ね、少しずつ激しさを増していく。 「ああっ!ひぃう!ああん!」  智美の高鳴りと共に指の出入りも激しくなっていく。  胸も揉むではなく乳首を指先で摘まんでいる。  コリコリとした硬さが指先から感じる。  もう限界のようでスパートををかける。 「小波君、小波くぅぅうん!」  智美は小波の名前を叫びながら指を膣の奥深く突き入れた。  そして身体を痙攣しながら力なく崩れた。  膣口から熱い愛液がドロリと噴出し、入り口はパクパクとうごめいていた。

「小波君、いつまで寝てるの? 起きなさい!」  智美は小波の身体を揺る。 「ううん? なんだ、智美じゃないか。」  小波は身体を起こし智美の顔をマジマジと見る。 「もう、今何時だと思ってるのよ?」 「へ?今?」  小波は教室に備え付けられている時計を見た。 「ああ!もう6時じゃないか!」  小波は突然立ち上がる。 「まったく、もう下校時間は過ぎてるんだからさっさと帰り支度をしなさい!」 「そうだな・・・ん?」  小波は自分の手の違和感に気づいた。  手をよく見ると若干湿った感じがしている。  そしてなにやら匂いが・・・
「どうしたのよ?」
「いや、手が・・・」 「そんなものは後々、さあ、でましょ」 「ああ・・・」  小波と智美は校舎から出た。
「なるほど、彼女は彼の事が好きなのですね・・・」
 悪魔が二人の姿を遠くから見ている。
「しかし早とちりは禁物ですね、もう少し様子を見るとしましょう・・・」
 悪魔は大空高く翼をはためかせ夜の空へと消えていった。
続く!? .

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