概要

マイドルシンの戦いとは、アルファ1739年、5月、アリアス国内でおきていた内乱の決着をつけた戦いである。

戦闘に至るまでの背景



アリアス国は、空白となった王位を巡り、4つの派閥に別れて争っていた。
中でも、ゴルドリムクラブがその中の最大勢力であり、民衆の支持はバーチャの甥でありながら、暴君であったバーチャと違い、良識人であったリムクラブに傾いていた為、ヴァン・フレイ国は素早くリムクラブと接触、軍事協力と引き換えに、王位を継いだ後はヴァン・フレイ国と同盟を結ぶ交渉を行った。
当初は、ヴァン・フレイ国の傘下となることを危惧し、難色を示したリムクラブであったが、ゴルド派との戦力は拮抗しており、このまま自力で戦い続ければ勝利の保障もなく、また勝利を収めたとしても共倒れの可能性もあり、結局ヴァン・フレイ国が同格の同盟を結ぶと約束したことを信じ、この援軍を受けた。
リムクラブが国内問題に他国の力を借りた事に憤慨したゴルドではあったが、迫り来る連合軍の前に、堅固なマイドルシン山に籠った。

ヴァン・フレイ国がそこまでアリアス国に介入した理由は、アリアス国の混乱を収めた上で自国の仲間(実質上の部下)とし、その上でガライザラ内乱に介入する自国の将軍を、「アリアス国出身」と偽って潜入させる為であった。

アリアス国は、周辺諸国の力関係にそのまま翻弄された国である。
バーチャによって復興した時は、ガライザラとも敵対したが、元々それ以前の時代は、フェローラ国の支配下であった為、そのフェローラ国と親密だったガライザラとも友好的であった。
その為、次の支配者は、再びガライザラとの友好を望んでいるという形で、ヴァン・フレイ国から直接援助を申し込むよりは自然に将軍を送り込む事ができた為である。

両軍の戦力

攻撃側守備側

ヴァン・フレイ国軍
アリアス国軍
軍勢
アリアス国軍
総兵力25000兵力総兵力15000
リムクラブ総指揮ゴルド
軍師
主要参戦者

リムクラブ

ミッドガルツ

ティアナ

アゼル

ゴトラス

ゴルド

戦闘経緯



背面は断崖と川に守られ、水の心配もいらず、入り組んだ山道が敵軍の進軍速度を落とすという天然の要塞に立てこもったゴルド
アゼルが兵糧攻めを提案するが、この決戦は急ぎ決着をつけなければ、他の派閥の動きが読めないと説得され、短期決戦を仕掛けた。



ヴァン・フレイ国軍は、正面からの攻撃と平行して工作部隊を送り込むが、これは失敗する、しかしアゼルゴトラスが交互に攻撃を仕掛け、陣に穴を開けると、そこから全軍が突入する。



だが、第二陣の弓部隊の猛反撃を受け、ゴトラス部隊は半壊、リムクラブの本隊は動く気配を見せず、ヴァン・フレイ国軍の将軍の中に焦りが見え始めた。
リムクラブからすると、ヴァン・フレイ国が自分に加担するというのは、「どうせまた自分達を何かに利用する裏があるのだろう」という考えがあり、あまり好意的ではなかった。とはいえ、その戦力は何としても味方につけたいものであり、この戦いで最大限に利用するつもりであった。
リムクラブはようやく重い腰を上げ、全軍に総攻撃を伝令、これによりゴルドは討ち取られ、戦いは終わった。

戦いの結末

ゴルド派閥を撃ち破ったリムクラブ、これにより残り2つの派閥も相次いで降伏し、リムクラブがアリアス国王の地位に就く。
その後、ヴァン・フレイ国とアリアス国は、上下関係ではない同等の同盟を結ぶと、アリアス国からの支援という形で、ティアナミッドガルツガライザラシオンに送り込むことに成功する。

ゴトラス部隊が半壊したとき、元々罪人部隊だったゴトラス部隊の兵士が数多く戦場より離脱、アリアス国に残留して山賊となり、略奪行為を行う。しかし、アリアス国はこの件に関してヴァン・フレイ国に強く抗議できず、「同格の同盟」といいながら、現実における二国の力関係を示す明確な例として語られることとなる。


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