(もののべのふと / Mononobe no Futo)


物部布都

  • 物部
    • 大和時代の有力豪族の一つ。物部氏。
      日本神話の神の子孫である神別氏族(しんべつしぞく)の一つであり、物部氏は饒速日命(にぎはやひのみこと)の子孫とされる。
    • 物部氏は廃仏派の筆頭として、崇仏派の蘇我氏(参照:蘇我屠自古)及び聖徳太子(厩戸皇子、関連:豊聡耳神子)と激しく対立した。
      西暦587年の丁未の乱(ていびのらん)において蘇我馬子と厩戸皇子の連合軍に物部氏は敗北。これにより物部氏は事実上滅び、没落した。
  • 布都
    • 布都姫。太媛とも。
      • 資料によって多少の差異はあるが、一説では物部守屋の妹で蘇我馬子の妻。
        夫である馬子に計略を授け、自分の兄の守屋を謀殺させた。
        物部氏の出身ながら蘇我氏に与した人物であり、蘇我と物部の戦争の一因として
        彼女の謀があったとする説がある。
    • 布都御魂(ふつのみたま)
      • 日本神話に登場する剣の名称。『古事記』では、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)がこの剣を海上に逆さまに突き立て自身がその切先に胡座をかいて座りながら大国主(おおくにぬし)に対して国譲りをするよう直談判をしている。また、神武東征神話においては神武天皇が使用している。
      • 奈良県天理市に存在する石上神宮は物部氏が祭祀していた神社で、布都御魂を御神体として祭っている。
        この神社の主祭神は布都御魂に宿る神霊である布都御魂大神(ふつみたまのおおかみ)。
  • 物部布都
    • 物部布都神社(ものべふつじんじゃ)
      • 長崎県壱岐市にある神社。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)。
        現在は天手長男神社(あめのたながおのじんじゃ)内の小社として存在しているが、元々は別の場所にあり独立した神社だった。
        昭和四十年に天手長男神社に合祀され、現在の形となったとされる。
      • 経津主神(ふつぬしのかみ)
        物部氏(物部連)の祭神。
        『日本書紀』では独立した一柱の神とされているのに対し、『古事記』では建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)の別名として建布都神(たけふつのかみ)、豊布都神(とよふつのかみ)があげられており経津主神と建御雷之男神を同一の神とみなしている。
        国譲り神話において『日本書紀』では、経津主神が十束剣を海上に逆さまに突き立て自身がその切先に胡座をかいて座りながら大国主に対して国譲りをするよう交渉している。一方、『古事記』ではこの役割は建御雷之男神が担っており(上記の「布都御魂」の項を参照)、経津主神はその存在自体が建御雷之男神に取り込まれてしまっている。
        『古事記』と『日本書紀』の違いについては諸説あるが、経津主神は没落した物部氏の祭神であり、建御雷之男神は隆盛を極めた藤原氏の祖である中臣氏(なかとみし)の祭神であることから、経津主神の神格を建御雷之男神が結果的に奪いとった名残とされる。

備考
  • 経津主神(ふつぬしのかみ)は、剣である布都御魂(ふつのみたま)を神格化した神との説がある。
  • 建御雷之男神は国譲り神話で建御名方神(たけみなかたのかみ)を打ち負かして諏訪に追いやった神であり八坂神奈子と関連がある。
  • ふと
    • 仏教の開祖「ブッダ」は中国で「仏陀」の字が当てられる以前、漢字で「浮屠(ふと)」「浮図(ふと)」と表記した。

二つ名

  • 古代日本の尸解仙 (神霊廟、求聞口授)
    • 尸解仙
      • 道教の仙人の一つ。一度疑似的に死ぬことで肉体を捨て、仙人になった者。
      • 『抱朴子』に書かれた仙経の引用には、上位の人間は生きたまま天へと昇り天仙になれる、
        中位の人間は山中にて地仙になれる、
        下位の人間はまず死んでから蛻(脱皮するが如く生まれ変わる)して尸解仙になるとある。
        蛻することを蝉化ともいい、中国には死人が尸解仙になれることを期待して
        死体の口に玉蝉(蝉をかたどった玉)を入れて埋葬する風習がある。
      • 尸解仙になる際は肉体を物品に託す必要があり、(因みに、布都が使った物体は皿である。)
        その物品が術者の人間としての肉体の属性を持った死体になる。
        死体埋葬後、術が完全になったとき死体は元の物品になり、術者は仙人になる。
        それ以前に墓を掘り返されると尸解仙になる術は不完全に終わり
        物品を身に付けた本当の死体になる。
  • 龍脈を司る風水師 (心綺楼)
  • 番町!皿を割る尸解仙 (深秘録)
  • 風水でお皿を割る尸解仙 (憑依華)

能力

  • 風水を操る程度の能力 (神霊廟)

種族

  • 人間?(尸解仙を自称する道士)

見た目

自分の信仰は隠しているので、格好は道士に寄り過ぎないように巫女に近い物をイメージしました。
(東方Project人妖名鑑 宵闇編 ZUNコメントより)
  • 各部位に5色のリボンを身に着けている。
    • これらは風水(陰陽五行説)の5色に対応している。*1
部位リボンの色五行方角
右袖
左袖
烏帽子西
両足中心

スペルカード背景

  • 和紙

テーマ曲

登場

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