(ほうじゅう ぬえ / Houjuu Nue)

封獣ぬえ

  • 封(ほう)
    • ぬえは地下に封じられていたから?
      ただし、「ほう」と読んだ場合は封印の意味は無い。
    • 鵺は様々な動物の特徴が寄せ集められたような妖怪。
  • 封獣
    • 法中(ほうじゅう。ほっちゅうとも)
      「僧侶の仲間」の意味。(広辞苑より)
      ぬえは、僧侶である白蓮の元で暮らすようになっている。
  • ぬえ
    • 鵺。種族の項参照。

備考
  • 封(ほう)
    • 江戸時代後期に書かれた随筆集『一宵話』より、徳川家康が駿府城にいた頃(17世紀前半)に駿府城の庭に突然現れた謎の肉人。
      この肉人はひたすら指のない手で天を指していたとされる。(片手を上げる封獣ぬえのポーズと共通項がある)
      この話に登場する人物によると、この肉人は『白沢図』に載る「封(ほう)」と呼ばれる怪物であるとする。
      この怪物の肉を食べると多力となり、武勇も優れるようになるとしている。
      ただし、『白沢図』は中国の北宋時代(10世紀〜13世紀)に散逸して失われており、『白沢図』に「封」なる怪物が本当に掲載されていたのかは不明。
      『一宵話』のこの話以外に「封」なる名称の怪物の存在が書かれた書物は確認されていない。
  • 猩々との関係
    • 七福神において、寿老人と福禄寿を同一とみなす時、 六福神に「猩々」を加えて七福神とすることがある。 「猩々の顔が猿に似ている」=鵺との関連性

二つ名

  • 未確認幻想飛行少女 (星蓮船)
    • 未確認飛行物体はUFOのこと。
    • キメラは「幻想」の比喩として使われることがある。
  • 虎だったり鳥だったりする奴 (ダブルスポイラー)
  • 古の妖怪その1 (神霊廟)
    • 神子たちに対抗するために、幻想郷の外から友達を呼んだようだ。
  • 正体不明の正体 (求聞口授)
  • 正体不明のアンノウンX (鈴奈庵)

能力

  • 正体を判らなくする程度の能力
    • 「正体不明のタネ」を対象に仕込むことによってその正体を隠すことができる能力。
    • どういう風に見えるかは見る人の経験に左右される。従って見た目を別のものに変えるだけの二ッ岩マミゾウの能力とは、大きく異なる。

種族

    • 『平家物語』『源平盛衰記』などに登場する正体不明の妖怪。
      出現したのは平安時代後期とされる。
    • 各文献の見た目
      • 『平家物語』では顔が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇。
      • 『源平盛衰記』では顔が猫or猿、背が虎、手足が狸、尾が狐。
    • 鳥のトラツグミ(鵺鳥)のような気味の悪い声で鳴いた、とある。
      平安京にある天皇の御所に出現し、人々を恐怖に陥れた。
      • 鵺は朝廷から命を受けた源頼政により退治される。頼政の矢によって撃ち落された後、刀で9回刺されて死んだという。
        頼政の鵺退治の詳細は恨弓「源三位頼政の弓」を参照。
      • 退治された鵺のその後については、多数の伝承がありはっきりしない。
        一説には、頼政の従者、猪早太の一太刀で切り殺され、摂津蘆屋(現在の兵庫県芦屋市)の海に流されたとされる。
        能「鵺」では、討たれた後に丸太をくりぬいた「うつほ舟」に押し込められて淀川から流され、
        後の時代に摂津蘆屋の海岸で流された鵺の亡霊が旅の僧侶の前に姿を現す。
        他にも、鵺の死体は京都の清水寺に埋められたとするもの。
        鵺の死体は川に流されたが流れ着いた先で丁重に葬られた(場所については伝承により異なり、複数の鵺塚が現代まで伝えられている)とするもの。
        後の時代に葬られた鵺を掘り返したり塚を壊したら祟りがあったとする伝承も多い。
        経緯は不明だが、鵺のバラバラとなった遺体の各部位が奥浜名湖地区(現在の静岡県浜松市)の西側に降り注いだとする伝承もある。
      • 鵺の正体は源頼政の母だという伝説もある。
        頼政の無事を龍神に祈っていた母が、敵である平氏への憎悪から鵺に化身したとするもの。
    • 「鵺」はかつては夜に鳴く鳥の一種を指す言葉だった。夜に「ヒュイー」と嫌な鳴き方をするため凶兆とされた。
      (妖怪としての鵺は当初は「鵺の声で鳴く正体不明の妖怪」とされていた。)
      いつしか妖怪の名前が鵺だとされるようになり、妖怪の名前が有名となるにつれ鳥の名前として使われることはなくなっていった。
      「鵺」の名前を妖怪に奪われた鳥は、今ではトラツグミ(虎鶫)と呼称されている。
      • 現代でも、トラツグミの鳴き声をUFO襲来と勘違いし、騒動になることが幾度もある。

備考
  • 鵺を退治した源頼政(1104年〜1180年)
    • 頼政は、酒呑童子退治(参照:伊吹萃香茨木華扇)や土蜘蛛退治(参照:黒谷ヤマメ 種族)で有名な源頼光の直系の子孫。(4代目の子孫)
    • 頼政はのちに源平合戦の初期の時期に、宇治の平等院で平氏に討たれ亡くなる。源頼朝や平清盛らと同時代の人物である。
    • ちなみに、鎌倉幕府で有名な源頼朝(みなもとのよりとも)は源頼光の弟の子孫となるため、氏は同じだが遠い親戚関係となる。
  • ラクシャーサ
    • インド神話・ヒンドゥー教に登場する悪神の一族。
      自在に変えられる姿を持ち、月の無い夜に現れる。
      • 仏教における羅刹天。夜叉と共に毘沙門天に仕える。
  • スタジオぬえ
    • 平仮名で「ぬえ」と表記する、日本の製作団体。
      SF上の漠然とした概念を、真に迫る具体的な視覚イメージとして結ぶ事が主な活動である。
      ぬえの「(実際には存在しない)UFOを使う」部分の原点の一つ?
  • 鵺=レッサーパンダ説
    • 2016〜2017年にかけてSNS上で広まった説。
    • この説は元々は妖怪にも造詣が深い古生物学者の荻野慎諧氏がJR東日本発行のフリー情報誌「トランヴェール」で紹介したもの。
    • レッサーパンダとはいっても現在の種ではなく、数百万年前に日本に棲んでいた太古に絶滅した大きなレッサーパンダのこと。
      この太古のレッサーパンダの生き残りが平安時代に目撃されて鵺とされたとする仮説。
      • SNSでは「鵺の正体がレッサーパンダだったという研究結果が出た」として拡散されたが、
        荻野氏本人によれば、あくまで『源平盛衰記』における鵺の姿の描写が太古に絶滅したレッサーパンダと共通点があることに気付いた時に浮かんだ「思い付き」であるとしている。
        荻野氏としては雑誌の妖怪企画のネタになればと考えてこの「思い付き」を取り上げたつもりだったが、意図せず尾ヒレはひれが付いてネット上で拡散してしまったとしている。
        荻野慎諧氏は著書において、ネット上で言われているほどには自身はこの説を支持していないと述べている。*1

見た目

  • 腕に巻きついた蛇
    • 鵺は蛇の尾をもつ。
  • 赤い羽、青い羽、緑の蛇
    • 作中に登場するUFOの色。
    • 光の三原色。
  • スカートの模様
    • 巴文(ともえもん)。原型は弓具の鞆(とも)の形、勾玉の形、蛇や虫の象形文字、雷・雲の形、水の渦巻く様子などといわれているが不明である。
      防火のまじないとされ、平安末期から鎌倉時代にかけて流行した。
    • 正体不明関連?
    • 鵺と関連付けられる要素が多い(頼政の弓、蛇の尾、黒雲を連れて現れる)?

備考
  • 片手を挙げた姿
    • 宇宙探査機パイオニア10号・11号の金属板に描かれた絵?
    • 『一宵話』に載っている「封」と呼ばれる肉人は、ひたすら指のない手で天を指していた。
    • 飛行するための羽(もしくは翼)と言うには奇妙な形状。
      • フランドールもこうした(飛べそうにない)奇妙な形状の翼を持っていた。
  • 三叉槍
    • 歌川国芳の浮世絵に、宮本武蔵が槍で鵺と戦う絵がある。 手に持った三叉槍はこの絵がモチーフ?
    • 毘沙門天の三室戸寺像などは宝塔を持たず片手を腰に当て片手に三叉戟を持つ姿である。
  • 体の各部は惑星神の武器がモチーフになっている?
    • 腕に巻きついた蛇
      • ヘルメス(=水星の神メルクリウス(マーキュリー))のケーリュケイオン。 ギリシャ神話に登場。
    • 三叉槍
      • ポセイドーン(=海王星の神ネプトゥーヌス(ネプチューン))のトリアイナ(トライデント)。
        ギリシャ神話に登場。
    • 赤い羽
      • 土星の神サトゥルヌス(サターン)の鎌。
        ローマ神話に登場。
    • 青い羽
      • 火星の神マルス(マーズ)の槍。
        ローマ神話に登場。
        ♂の記号の↑部分はマルスの槍ではないかという説は俗説。

スペルカード背景

  • Extraボス恒例の立ち絵背景が無い。
    • 未確認、正体不明のため?
  • モザイク
    • 正体不明
  • 「スペースインベーダー」のインベーダー?
    • ぬえには他にもスペースインベーダーを元ネタとしたものが多い。

登場

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このページへのコメント

一宵話に出てくる肉人とも関係があるんじゃないかな、
中国で封(ほう)と呼ばれる謎の怪物ですが
手を天に上げている=宇宙と交信している?
ツトヘビ(ツチノコ)、ソウタの類=未確認生物
など考察出来る点があります
また笹間良彦著の「日本未確認生物辞典」には
UFOに乗って飛来したエイリアンの一種かもしれない、と書かれてます。

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Posted by 名無し(ID:DlN60mZmJg) 2018年01月16日(火) 22:31:43 返信数(1) 返信

備考に「封(ほう)」について記載しました

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Posted by 名無し(ID:ntL1ovsuVw) 2018年11月07日(水) 21:56:01

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