創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド>否定論・陰謀論を信じる理由

我々がともに歩むために、心理学ができること


LiveScienceによるインタビューで、カリフォルニア州ClaremontのClaremont McKenna Collegeの認知心理学者Diane Halpemは、高まりゆく共和党と民主党の対立について、心理学者の立場から、できることを述べている。
WASHINGTON ? The U.S. government is broken. That is how Diane Halpern, a cognitive psychologist at Claremont McKenna College in Claremont, Calif., opens her talks on the psychology of political partisanship.

米国政府は壊れている。カリフォルニア州ClaremontのClaremont McKenna Collegeの認知心理学者Diane Halpemは、政治的党派性の心理学についてのトークを、その言葉で始めた。

LiveScience: あなたは議会と政府が壊れていると言っていますが、それはどういう意味でしょうか?

Halpern: 議会も政府に何もしていません。我々には、国家として実行しなければならない非常に重要な仕事がありますが、何も為されていません。我々は米国政府に対して、歴史的なレベルで否定的であり、政府と議会に対して、最低レベルの信頼と確信しか持っていません。Gallupの世論調査では、議会は、広告会社や弁護士や、保険のセールスや自動車のセールスよりも信頼されていません。とても悪いです。過去数十年で最も何もしない議会という烙印を押されています。

LiveScience: 常に大きく分裂していたのではないでしょうか?

Halpern: より悪化しています。評論家たちの意見が一致することがありません。共和党と民主党の意見が一致することがないという人々が多くいます。それは部分的には確かに正しいです。我々が二大政党制をとる理由のひとつです。しかし、その不一致は、さらに敵対的なレベルに達しています。

LiveScience: 党派性については政治科学の分野で多く語られてきました。認知心理学者として、新たに言えることは何でしょうか?

Halpern: 心理学者たちは、過去数十年のステレオタイプの研究の成果を通して、党派性を見ることができます。我々は70〜80年にわたり、これについて研究してきました。我々は、ある種の協調的相互作用などを通して、ステレオタイプを打破することを助ける方法を知っています。みなさんが正しい方向へ動くように、そっと背中を押す方法を知っています。したがって我々はシステムの背中を押すことができます。

LiveScience: 我々は、科学を使ってハイパー党派性に対処できるでしょうか?

Halpern: 確かに、それを軽減できるでしょう。それは容易なことだとは言いません。しかし、あなたや私のような普通の市民が事態に影響を及ぼすことができます。我々にとって重要な物事について、いっしょになって働くことの必要性が、シダに高まってくると私は考えています。

LiveScience: 両者の対立は、健全な議論を促進し、政府に対するチェックをし続けることを可能とするでしょう。しかし、「健全」と「敵対」の境界線をどこに引けばよいのでしょうか?

Halpern: 常にそうできるわけではありませんでした。事態はより敵対的になっています。70年代、80年代、90年代を通して、大半のリベラルな共和党支持者よりも保守的な民主党支持者がいて、その逆もいました。しかし、今では、そんなことはありません。穏健派が選挙で当選することはありません。この敵対性は、新種の人種差別に例えることができます。House(下院)のメンバーたちは別の部屋で新聞を読み、コーヒーを飲み、話をしていて、デファクト別居状態のようになっています。政党支持が強く違っている人々の間での結婚はほとんどなくなりました。大半の人々は自分と同じ見方をする友だちしかいません。これらのことは、かつての人種差別とよく似ています。私たちは現代の人種差別が、より巧妙になっていると考えます。というのは、公然たる人種差別発言は、受け入れられないものになっているからです。しかし、対立する正当に対する公然たる敵対的発言は、受け入れられています。まさしく、かつての人種差別のようなものです。

LiveScience: このようなハイパー党派性への対処について、心理学は何か言えるのでしょうか?

Halpern: これは複雑な現象の集まりです。これについて多くの人が研究しています。他の学術分野の見方を私は侮辱したくありません。というのは、彼らは問題を別な角度から見ているからです。しかし、心理学分野では、エスカレートしゆくステレオタイプと偏見と敵対性を見ています。

LiveScience: そのような大きな分裂があることをしって、なお我々は、ともに歩むことができるでしょうか?

Halpern: できます。まず、それを我々自身に求めます。そして同じく、我々の選良にも求めます。私のソリューションはどれも問題を解決しませんが、全体として、ハイパー党派性を緩和し、協調的な政府を実現する方向に進むことを助けることはできます。

LiveScience: あなたの助言の例をひとつ挙げてください

Halpern: 現時点では、我々はゼロサムゲームをしています。たとえば、失業率が下がり、経済成長率が上がれば、Obamaと民主党は大勝します。それを阻止できれば、共和党は勝利できます。協調した人々に報償を与えるなら、このゲームを変えることができます。「妥協」はダーティな言葉ではありえません。討議が終われば、議会の議員たちは自問できるでしょう。「協調して法律を成立させるために、何をしたか?協調的な方法で、審議を進めただろうか?」と。前へ進むために、いずれかの党の極端なメンバーを排除しようと考えているわけではありません。しかし、米国民と同様に、うんざりしている多くのメンバーたちに、前進することを求め、要求することができると、私は考えています。

心理学では、何かを気に懸けるなら、それを測定しようと言います。我々は、議員候補者たち1人1人について、これを追跡し、広報し、求めていく必要があります。

LiveScience: 事態を変えていくために、他にすべきことがありますか?

Halpern: 我々は多様な視点を知らなければなりません。あなたがステレオタイプな民主党支持者あるいは共和党支持者であるかのように、私があなたに対応するなら、私はあなたの立場にいかなるメリットも見いだせないでしょう。しかし、私があなたの頭の中に入って、敬意を持って議論できるなら、私はあなたの立場にメリットを見出せるかもしれません。

そしてまた。我々は、論点について立場を変えた人を「考えをコロコロ変える人」と呼ぶのを止めなければなりません。そうではなく、「証拠に立つ人」と呼ぶことを奨めます。考えを変えた理由を問う必要はあります。政治的便宜のためなのか、新たに手にした情報によるものなのかと。学んだことが変化するので、私たちは常に変わり続けなければなりません。事実の如何によらない、単一の結論への揺るぎなきコミットメントには、報償を与えるべきではありません。

LiveScience: 何故、この問題に関心を持たれたのでしょうか?

Halpern: 私はこの問題に取り組み機会があったことに気づきました。私は、最も差し迫った問題にひとつを考えたかったのです。明かに、これは私にとっても悩ましい問題です。長年にわたり、私は批判的思考を教え、本も書いてきました。この研究の多くは、人々に自分自身の仮定を再考させ、持っているバイアスを排除させるには何ができるかについてでした。仮定には何か? 証拠は何か?と。 それによって、我々は同じことを考えるに至るですが、そうはいきません。しかし、我々がどのように考えるかについての、理性的な基礎を与えることになります。

[ Denise Chow: "Can't We All Just Get Along? What Psychology Tells Us About Political Gridlock" (2013/05/30) on LiveScience]





コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

サブメニュー

kumicit Transact


管理人/副管理人のみ編集できます