バーチャルキャストから生まれた、創作系 RPG シェアワールド

おしお 作





入院生活もそろそろ一週間くらいか。
義足はまだスムーズに動かないがその状態でも掴まり立ちは出来る様になった。
とは言えまだベッドでの生活が多い。

「邪魔するぞ。」
「こんにちは。」
病室のドアが開き叔父が入ってくる。
ベッドの隣に椅子を置き腰かけたので私も胴を起こして出迎えた。
「今日はどうしました?」
「顔を見に来た。」
「あぁ、そうですか。」
「一度首都の方にも帰ろうと思ってな。その前にちらっと。」
「それは寂しくなりますね。」
叔父は家も職場も本来首都にある。当然だろう。
「しかし、事件がひと段落するまではほっとくこともできんししばらくしたらまた来るけどな。」
「それはご苦労なことで」
会話がひと段落してしばらく間が開いたので以前からの疑問をぶつけてみる。
「そういえば、私の件で今取り調べしてるのは9人ですよね。」
「そうだな。」
「あの事件に関与したのは10人って聞いたような気がしますけど。」
叔父はやや大げさに頷きながら言った。
「あと一人か、それならお前に飛びかかったっていう獣人の少女だ。」




《ヒストリー》
・2020/06/27 投稿

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