バーチャルキャストから生まれた、創作系 RPG シェアワールド

おしお 作





今私は叔父に背負われている。
「まさかこの歳になっておんぶとは」
「仕方ないさ、足を切られたんだから。」
あれから叔父は例の少女を見に行こうと言い出した。
どうやら彼女はまだ怪我の治療が終わっていないらしい。
「北の大地を東へ進み新たな地を切り拓け〜」
「なんですか、それ」
「昔の国の国歌だ。」
「ああ、そんな歌詞なんですね。」
メロディは何度か聞いた事があるが歌詞にはあまりなじみがなかった。
「ん?ああ、そうだな鼻歌を歌うことは多かったが歌を聞かせたのは初めてか」
どうでもいい会話をしながら廊下を歩いた。
若いころは武に生きていたというだけあり今でも体は大きい。
私を背負いながら軽い足取りで歩いてるように見えるが左側はなかなか安定しない。
「左足に引っ張られる。本体が軽すぎるんだ、もっと鍛えろ。」
「はいはい」
一週間の病院生活で私の左足の体重は増えてその他の体重は減っていた。





《ヒストリー》
・2020/06/27 投稿

《クレジット》



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