最終更新: daichi0083 2009年01月01日(木) 23:27:02履歴
・ガノン→ミュウツー。ただしミュウツー不在の世界です。
・エロ無し。
・さらにガノン善玉、ポエマーにつき注意。それよかあんまりガノツーっぽくない気もする。
・本編は『ピカ様の〜』ですが単品でも楽しめるかと思います。
以上です。苦手な方はスルー推奨お願いいたします。
このSSの姉妹品を本スレに投下していますが興味のある方はどうぞ。
ヨルノソラ (ガノン編)
その瞳は 例えるならば夜の空
どこまで暗く、暗く、全てを拒絶するような―
その瞳は 例えるならば夜の星
光すら飲み込む闇の中、尚も輝きを失わない光のように
随分と強い瞳をしている、それが最初の印象だった。
果てしない闇の中で、それでも信念を持った輝き。
――ただひたすらに「欲しい」と思った――
何かを「欲しい」と思ったのは初めてだ。
望めば全てを手にする自信と力はあった。
なのに―、
手に入れたかった。欲した。その強く美しい輝きを、自分だけのモノにしたかった。
ひたすらに。がむしゃらに。まるで、届きもしない天上の星に手を伸ばそうとする子供のように。
手に入れるためならどんな手段も使った。
力。圧倒的な力。力。力。それしか知らないし、それが全てだ。
身体を支配し、心を支配し、何もかもを支配し―
やがて、望んでいたモノを手に入れた。
その手で掴んだ時、すでに星は輝きを失っていた。
途端に興味を失った。あれほど渇望した筈のモノだったのに。
光を持たぬ星に意味は無い。星を失った空は暗黒に包まれる。
輝きを無くした星は光を求めて、求めて、求めて―、やがて消え去った。
地に墜ちた星が天上(そら)に戻れはしない。そんな事にも気付かずに。
その瞳は 例えるならば闇の淵
どこまで深く、暗く、遠く、光すら届かない
・ ・ ・ ・ ・ ・
窓辺には一人の男が居た。炎のような赤い髪。明かりの無い部屋の中は闇そのもの。
「いや…光すら飲み込む暗黒は、俺の方だったか。」
らしくないな、と自嘲気味に吐き捨て男は闇に溶け混んだ…。
END
・エロ無し。
・さらにガノン善玉、ポエマーにつき注意。それよかあんまりガノツーっぽくない気もする。
・本編は『ピカ様の〜』ですが単品でも楽しめるかと思います。
以上です。苦手な方はスルー推奨お願いいたします。
このSSの姉妹品を本スレに投下していますが興味のある方はどうぞ。
ヨルノソラ (ガノン編)
その瞳は 例えるならば夜の空
どこまで暗く、暗く、全てを拒絶するような―
その瞳は 例えるならば夜の星
光すら飲み込む闇の中、尚も輝きを失わない光のように
随分と強い瞳をしている、それが最初の印象だった。
果てしない闇の中で、それでも信念を持った輝き。
――ただひたすらに「欲しい」と思った――
何かを「欲しい」と思ったのは初めてだ。
望めば全てを手にする自信と力はあった。
なのに―、
手に入れたかった。欲した。その強く美しい輝きを、自分だけのモノにしたかった。
ひたすらに。がむしゃらに。まるで、届きもしない天上の星に手を伸ばそうとする子供のように。
手に入れるためならどんな手段も使った。
力。圧倒的な力。力。力。それしか知らないし、それが全てだ。
身体を支配し、心を支配し、何もかもを支配し―
やがて、望んでいたモノを手に入れた。
その手で掴んだ時、すでに星は輝きを失っていた。
途端に興味を失った。あれほど渇望した筈のモノだったのに。
光を持たぬ星に意味は無い。星を失った空は暗黒に包まれる。
輝きを無くした星は光を求めて、求めて、求めて―、やがて消え去った。
地に墜ちた星が天上(そら)に戻れはしない。そんな事にも気付かずに。
その瞳は 例えるならば闇の淵
どこまで深く、暗く、遠く、光すら届かない
・ ・ ・ ・ ・ ・
窓辺には一人の男が居た。炎のような赤い髪。明かりの無い部屋の中は闇そのもの。
「いや…光すら飲み込む暗黒は、俺の方だったか。」
らしくないな、と自嘲気味に吐き捨て男は闇に溶け混んだ…。
END
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