スマブラのエロパロスレまとめ

・DX〜X移行について独自の解釈あり
・ピチューは♀かつ原型
・筆者が封印の剣未プレイにつきロイの性格や口調が違う
・挿入はしない 大丈夫な方は↓へ


ある夜、マスターハンドはスマブラメンバー全員をホールに呼び集めた。
「何の話だろう。」
「ピチュピチュ。」
 全員が呼び出される事は滅多になく、またその度重大な告知がなされてきた。
 赤毛の剣士、ロイは気を引き締めてホールへと続く長く薄暗い廊下を1歩1歩
進んでいく。その傍らには、隣室と言う事もありすっかり彼に懐いたこねずみポケモン、
ピチューの姿があった。
 
 1人と1匹が到着したときには、他に誰の姿もなくがらんとしていたが
次第にメンバーが集まり、全員が揃うと巨大な白い手、マスターハンドが壇上に
姿を現した。
「来月から、試合に新ルールを導入する。ただしこの中の数名はその新ルールの
試合には参加できなくなる。」
 マスターハンドの言葉は予想通り、否今までにないほど衝撃的でホールが
全メンバーの驚きの声で振動するほどであった。来月から試合に参加できなくなる
可能性は皆にあるのだから。
「しかし諸君、万一新ルールの試合に参加できなくなってもお役御免と言うわけでは
ないから安心するように。これまでのルールの試合もちょくちょく行うし、
そっちには参加できるのだから。」
 どよめきをかき消すように、マスターハンドは付け足した。
「なお、新ルールの試合に参加できないメンバーはこれから回すくじで決定する。
1人1枚づつ箱から取り、全員が取ったら私の合図で開くように。」
 くじの箱は、まずホールに一番乗りを果たしたロイに渡される。こういう重大な事を
くじなどで決めてしまって良いのだろうかと思いつつ箱に手を突っ込んで一枚掴み取り、
ピチューにも取らせて隣のマルスに箱を回した。

 ロイが手元の折りたたまれた紙切れを見つめ続けてどれほどの時間がたったであろうか、
マスターの「3・・・」と言う声が重々しくホールに響き渡る。あと2秒で彼は
もちろん、全員の運命の明暗が分たれる。
「2・・・」
 運命の明暗、とまで言うと流石に大袈裟か。しかしこなせる試合の数ががくんと
落ちるのを避けたい、そして新ルールに興味津々なのは皆同じである。
「1・・・はい開け。参加できる者が取ったくじには、赤い星印があるはずだ。」
 ロイは固く目を閉じ、ゆっくりとくじを開く。眼を開けば、そこには――
 ただ一面の白が広がっているだけで、赤い星印どころかごく小さなしみすらなかった。
 まごうかたなき外れくじである。今まで通りのルールで行われる試合ならば
参加可能であるとわかっていても、新ルール試合への参加権を逃がした悔しさは
薄まらなかった。彼は自分は無理でもせめてピチューは、と心の中で祈りながら
そちらを振り向く。
「ピ、ピチュー・・・。」
 ピチューはうつむいて小さな声ですすり泣いていた。ロイの祈りも虚しく、その前足に
つかまれていたのはやはり真白い紙片。そんなピチューに慰めの言葉をかけようとしたとき
マスターハンドの声がホールに響いた。
「各自、引いたくじを持ってこっちへ結果報告に来る事。報告が済んだ者から退出して良い。」
 ただでさえロイの足取りは重かったが、もともと身体が小さい上同じように
足取りの重くなったピチューの歩調に合わせれば、マスターハンドのいる壇上までの
距離ほど遠いものはなかった。
 他のメンバーの大多数、颯爽とそちらへ向かう者達は見事参加権をつかみ取った事が
明らかである。ピチューの次にくじを引いたマルスもその1人で、口元には笑みが浮かび
瞳に宿る光は星そのものであった。
「ロイ、ピチュー、本当に残念だったな。」
 結局、この1人と1匹の報告が最後となった。他のメンバーはとうに退室しており、
マスターハンドも最後の報告を聞き届けると短い言葉を残してすっと姿を消した。
「ピィッ、ピチュッ、ピチューッ!!!」
 だだっ広いホールに、今や自らのほかには信頼するロイしかいない。ピチューは
声を殺すことなく泣きじゃくり始めた。
「ピチュー、実は僕も外れを引いちゃったんだ。」
 ロイは先程かけられなかった言葉とともに、ひょいと抱き上げる。
「ピチュ?」
 突然の事に、ピチューはロイの腕の中で首をかしげた。ほどなく抱き上げられたのに
気づいて慌てて前足で涙を拭う。
「そうだよ、僕も新ルール試合に出られない。でもこれで良かった、ピチューが出られないのに
僕だけ出てもきっと楽しくなんかないから。」
「ピチュピチュ!」
 彼が穏やかな口調で話しかけながら抱きしめるうち、すっかり泣き止んでピチューは
いつもの元気なピチューに戻り、嬉しそうに四肢をばたつかせる。ロイはピチューを
抱きかかえたままホールを出、部屋まで送ることにした。
 長い廊下を通り、ピチューの部屋の前に到着した。
「ピーチュー・・・」
 ロイが下ろしてやろうとすれば、ピチューの発する鳴き声が突如、無邪気なものから
こねずみらしからぬ艶を含んだものに変わる。腰の辺りを支えていた彼の手の指先が、
後ろ足の間の敏感な箇所に触れてしまったのであった。ロイはそれに気づくと謝りながら
手の位置を変えてピチューを床に下ろしてやる。
「ピチュ・・・」
 彼の手がそこから離れると、明らかに悔し涙ではない涙に濡れた瞳で名残惜しげに見つめる。
 こねずみながら、その表情は彼を誘惑するには十分すぎるほど色めいていた。
「ピ、ピチュー、もしかして気持ち良かったの?」
「ピチュ!」
 満面の笑みで頷く。普段ピンク色の頬は真紅に染まっていた。
「・・・つまり、もっと触ってほしいってこと?」
ピチューは頷きながらベッドに飛び乗り、仰向けで後ろ足を大きく開いた無防備な体勢をとった。
「この辺だったかな。」
「ピ、チュー・・・」
 後ろ足の間を走る割れ目の前方を探れば、小さいが確かに指先に引っかかる突起があり、
触れた瞬間ピチューは全身を震わせ甘ったるく鳴いた。これによりロイはピチューを
下ろしてやる際うっかり触ってしまった箇所はここであると確信し、指先で撫でたりつついたりと
さまざまに刺激を与える。
 ピチューの敏感さは、ロイを大いに驚かせた。ピチューはポケモンとしてはまだまだ子供であり、
繁殖能力は未だ存在しない。にもかかわらずほんのアクシデントで触れただけでも快感に
艶かしい声をあげ、まして意図的に刺激すれば濡れこそしないが面白いように鳴くのである。
「ピチュッ、ピチューッ!!!」
 どれほど触れ続けたであろうか、「その瞬間」が訪れピチューは一際大きな鳴き声を発した。
大きな黒い瞳は固く閉じられる。耳と尾は大きくばたついて敷き布団を叩き、後ろ足の爪先は
ぴんと張っていたが次第に力を失いだらりと垂れてゆく。
「ピチュー、どうだった?」
 ロイが呼びかけても返事はない。恐らく快楽の余韻の中、すでに夢の世界へと旅立って
いったのであろう。
「これからもお互い頑張ろうね、おやすみ・・・。」
起こさないように、静かにピチューの部屋を出るロイ。
 何があっても、ピチューと一緒に乗り越えていける。そんな確信が彼の心に生じていた。(完)

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