スマブラのエロパロスレまとめ

※注意※
フォックス、ウルフのお話なんですけど♂×♂苦手な方はスルー。 
と言っても今回もエロは薄いです。耳クソ程度です。


あと最後まで読まないと意味が分からないネタバレをここに書いときます。犯人はワリオ。サイコソーダは部屋に置きっぱなし。


フォックスはくじ引きで引いた棒を持ったまま困った顔をして立っていました。棒の先には青の塗料が塗ってあります。
そのフォックスの隣に、同じように先が青い棒を持ったウルフがつまらなそうな顔をして立っていました。
そのウルフから少し離れた後方に、先の赤い棒を持ち不満そうな顔しているファルコが地べたに座り込んでいました。
その三人のまわりを数人かが同じように何かしらの色がついた棒を持ってうろついています。

フォックスとファルコが同じ部屋に戻ると、ファルコが不満をベッドにぶつけました。
「なんでフォックスとアイツがチームなんだよ!ったく、気に入らねぇ!」
ドン!と殴られた部分が拳の形にへっ込み、じわーと戻っていきました。フォックスは困ったままの顔で笑いながら
「仕方ないだろ?クジなんだからさ。…で、ファルコは誰と?」
「そんなことどうだっていい!……よりによってなんでアイツが…」
話を変えようとしましたがダメでした。ファルコは溜息を吐いて殴ったベッドに仰向けになりました。フォックスは拗ねたように見える彼に飲み物を差し出します。ファルコはぐいっと一口流し込んでこう言いました。
「…心配なんだ、お前が。…もし、アイツが裏切ってお前に怪我でもさせたらって、怪我だけですむならまだしも、もしもの事があったらって思うと…」
冷静になったようなファルコにフォックスは「考えすぎだよ」と微笑しながら言うと「アイツは信用できねぇ」と返ってきました。

フォックスも少し不安でした。息が合わなかったり足手まといなったらどうしよう?…ということではなく、やはりファルコが言っていたことが本当に起こったら?です。

「……なぁ、ファルコ」
「ん?」
「もし、もしだぞ?もし、お互い戦う事になっても、オレのこと嫌いにならないよな…?」
「…ならねぇよ、変な奴だな」
「…そっか、よか……変な奴ってなんだよ!」
「そのまんまだよ」
そう言うとごろっと寝返りをしてフォックスに背を向けました。その口元は笑っているようでした。



トントンとドアが叩かれました。フォックスがドアを開けると、そこには誰もいなかった……かのように見えましたが、ルイージが立っていました。
「やあ、狐君、ファルコはいる?」
狐君は「そこにいるよ」とベッドでくつろぐファルコを指差しました。ずかずかとルイージが入ってきます。
ルイージは上半身だけ起き上がっているファルコに「僕とファルコでチームだったよね?だから作戦会議でもしようと思って」と言いました。
ファルコは「え?そうだったの?」と本音を言いそうになりましたが、「ああ、そうだな」とベッドから立ち上がりながら答えました。
「まぁ、秘密作戦会議と言うわけだからー…」
変な目でフォックスをルイージが見ていました。
「オレは席を外したほうがいいな。しばらく散歩でもしてくるよ」
そう言ってフォックスはドアを開け外に出ようとします。後ろからファルコが「知らない人に着いてくなよ」とちゃかし「子供扱いするなよ」と笑いながらフォックスが出ていきました。ルイージはその空間にいるかいないかはっきりしませんでした。

「さてと…、どこ行こうかな…」
歩きながらフォックスがつぶやきました。そして通路の突き当たりがぼやーと明るい、自動販売機がある所に目が行きました。決してワリオ社の自動販売機だからではなくそこに見たことのある人がいたからでした。
「ウルフ…」
ガタン!と飲料が落ちてくる音と同時にウルフが振り向きました。
「フォックスか…、何をしている…」
『ミックスオレ』を取出しながらウルフが聞いてきました。「暇つぶし、かな」とフォックスが答えながら自動販売機に近付きポケットを探りだしました。
「……」
フォックスが小銭を出すのにもたついてるのを見て、ウルフが先にコインの投入口にお金を入れました。「あ…」と驚いているフォックスに向かって
「…勘違いするな、小銭が鬱陶しいから処理しただけだ。さっさと買え」
「…あ、ありがとう。ウルフっていいとこあるんだな…」
にこっと笑ってフォックスが言うと「勘違いするなと言ったはずだ」と返ってきました。ボタンを押すと『サイコソーダ』が出てきました。



フォックスはふいにファルコとルイージを思い出しました。隣には立ち去ろうとするウルフがいます。
「なあ、ウルフ。オレたち一緒のチームになっただろ。…二人で作戦会議でもしないか?」
フォックスが手に持った『サイコソーダ』を引っ繰り返したりしながら言いました。栄養成分表示が行ったり来たりしています。
「作戦会議? ……」
ウルフはジュースの缶を強く握っていました。所々凹んでいます。しばらく黙ったまま立ち止まっていましたが、フォックスをちらっと見ると歩きだしながら言いました。
「悪くないな…。着いてこい、俺の部屋でいいだろ?」
まさか賛成すると思ってなかったフォックスでしたが、「うん」と返事をすると後を着いていきます。

二人は手にまだ開いてない缶ジュースを持ったまま通路を歩いていきます。
フォックスが何か会話をしようと「ウルフの部屋って初めてだな」とか「そのジュース美味しいのか?」など言いましたが、ウルフは全部「ああ」か「さあな」で返しました。会話は全く繋がりませんでした。

しかし、次のフォックスが聞いた内容には別の答えが返ってきました。
「……ウルフは、オレとチーム嫌か…?」
フォックスがおそるおそる聞きました。
「何故そんなことを聞くんだ。俺がお前を嫌っているように見えるのか?」
「えーっと……」
フォックスはどう答えたらいいか分かりませんでした。
「……そうか。…そうか……」
ウルフがなぜか二回同じ事を呟いたあと、二人の会話は無くなりました。


ウルフが一つのドアの前で止まり、「入れ」と開けながら言います。ベッド、テーブル、椅子、カーテン、必要なものしか無い部屋にフォックスは入りました。
ウルフは椅子に座ったので、フォックスはベッドの縁にウルフの了解を得て座ります。ウルフはベコベコになった缶ジュースを開け、一口飲みました。微かに甘いフルーツの香りがします。

フォックスが「じゃあ早速だけど…」と作戦会議を始めようとしたとき、ウルフの後方にあるテーブルの上に何かあるのに気付きました。
「なあ、ウルフ。それなんだ?」
フォックスがそれを指差し、ウルフが「ん?」と言いながらそれの存在に気付きます。



「なんだこ…」
残りの「れは」が出なくなる程の馬鹿らしさにウルフは呆れました。フォックスはそれを見てギョッと目を丸くしていました。

白い四角形の紙袋、薬袋そっくりなものに、薬の用法・容量みたいなものがピンク色で印刷されています。
『Hがしたくなる飴』
〔効能・効果〕:男女関係の円滑、夜のお供、性的行為の積極性向上、惚れ薬の代用品
〔用法・容量〕:朝昼三時夜深夜早朝、お好きなときにお好きなだけ
〔注意〕:大量に摂取し過ぎると興奮が納まらないことが稀にあります

「オレ…これ見たことある…。ホテルの売店とかで…」
「奇遇だな、俺もだ。ガキがしこたま買っていってるのをな」
フォックスが「ウルフのじゃないのか、よかった…」と言うと、ウルフが「誰がこんなくだらないもの買うか」と言いながら袋から一粒飴玉を取り出します。不気味なくらい濃いピンク色の飴が出てきました。
「なにするんだ?」
フォックスがウルフの指でつままれた飴玉を見て聞きます。「なにって食べてみるだけだ。所詮ただの飴だ」と行った後、ウルフはぽいっと自分の口に投げ込みます。
数秒間口の中で転がした後、ベッと吐き出してきました。変な顔になってしまったウルフが「…まずい」と言うのを見てフォックスが思わずクスクスと笑ってしまいました。
「…笑うな、お前も舐めてみれば分かるぞ…」
「まずいものは好きじゃないよ」
からかわれたウルフはちょっと不満そうな顔をしていました。
「しかし、誰がこんなもの置いていったんだ…、まったく…」
頭を掻きながらウルフが言いました。


「……じゃあ、オレは後方で援護射撃と中間距離による攻撃で。接近戦はウルフに任せるよ。…で、――」
フォックスが膝の上に置いたメモ用紙にすらすらとお世辞にも上手とは言えない字と二人の棒人間を書いていきます。
「相手がこんな感じでいたらオレが回り込んで……。…おい、ウルフ?」
一人で喋っていたフォックスが、ぽかーんと半分だけ口が開いたままフォックスの顔をぼーっと見つめているウルフに声をかけます。
「…ん、ああ。何でもない」
「ホントか?上の空だったぞ?…でさ、こういう位置で相手がいたら…」
メモ用紙に棒人間をもう一つ書き足していたフォックスの首筋に突然温かいものが触れました。ウルフの手の平です。



フォックスはびくっとして反射的に体を後ろに引きます。
「びっくりした…急に驚かすなよ。何か首に付いてた?」
「す、すまない…」
妙にウルフの様子が変です。フォックスは「?」と思いながら鉛筆を動かします。

一瞬の出来事でした。
ウルフがフォックスの首に手を回し、抱きついてきました。鉛筆がベッドに落ち、次に床に落ちました。そしてバッと抱きついてきたウルフが離れます。
「これは…!そのっ……」
ウルフが慌てた様子で言いました。顔が真っ赤になっています。一方のフォックスは何が起こったのかうまく呑み込めず、呆然としていました。
「…ウ、ルフ?」
「ハァ…、ハァ…、ハァ…、」
フォックスは理解しました。ウルフの湿った荒い呼吸、とろーんとした自分を見つめる目つき、まるで目の前の雌を見るかのような……
「…フォックス、俺はお前を……?」
そう言ってウルフはフォックスの首に顔を埋めてきました。発熱したように体が熱くなっています。さっき抱きついたときより、まるで捕えて逃がさないように抱きしめました。
「何やって…!くっ!」
ウルフを押し離そうとしますが無駄な抵抗でした。首筋に熱い吐息を感じます。首の後ろに回された手は、フォックスの後頭部をわしわしと撫でています。
「フォッ…クス……逃げて……くれ…」
耳元でウルフがそう言いました。フォックスは逃げるにも逃げれません。そしてわけが分かりませんでした。
フォックスは、密着しているウルフのあそこがだんだん固くなっていっているのに気付いていました。
「やめろ……、ウルフっ…!」

突如、ウルフの全身の力が抜け、フォックスにだらんともたれかかりました。重さでフォックスはウルフがかぶさったままベッドに倒れました。
「ハァ、ハァ、」
ウルフの荒い呼吸は収まっていません。フォックスはウルフを横に転がしてベッドから立ち上がりました。ウルフのズボンのそこだけが膨らんでいるのがはっきり分かります。
「ウルフ…なんで……」
「ハァ、ハァ……逃げろと、言っているだろ!!」
ウルフがフォックスに向かって吠えました。フォックスは一歩後退りしました。その時、テーブルの上にある“くだらないもの”に目が行きました。
「まさか、これで…?」



「とにかく、ドクターに…!」
フォックスは、力なくだらんとしたウルフを背中にもたれかけさせます。
「余計なこと…するな!ハァ、ァ…」
「余計なことじゃない!」
重たいウルフを乗せたまま部屋を出て医務室に向かいます。途中何度かウルフがフォックスのうなじを舐めたり、「離せ」など言葉としていることが一致しない行動をしていましたが、フォックスは黙って医務室に進んでいきます。



ガチャっとドアが開いたところにフォックスが座り込んでいました。ドクターがぽんぽんと肩を叩き
「もう落ち着いたようだよ、今はベッドに横になっている。“飴”の方は今成分を調べたが……異常なほど精神興奮成分と精力増強成分が検出されたよ。少しだけでよった…」
フォックスの不安そうな顔が少しだけで安心したように見えます。
「少しだけだったから理性が飛ばずに済んだようだ。……彼にはそれが苦になるかもしれない。理性があったってことは記憶もあるんだ。フォックス、君にそんなことをしたっていう記憶がね」
ドクターがフォックスにだけ聞こえるように言いました。
「今、犯人を探している。まあ、こんなものを作るといえば一人しかいないからな。ルカリオ君が波導とやらで居場所を突き止めているそうだ」
フォックスは小さな声でドクターに言いました。
「ウルフに、会ってもいいですか…」
ドクターは何も言わず親指でカーテンのかかったベッドを指差します。

フォックスはカーテンを開けてそこに入ると
「………」
フォックスを見て目線をずらしたウルフが横になっていました。
「……すまない、あんなことして………」
ウルフがフォックスとは逆の方向に向いて言いました。
「…いいよ、ウルフが悪いわけじゃないんだから」
「……怒ってないのか?」
「全然だよ、当たり前だろ?」
フォックスが軽く笑いながら言いました。

「……嫌いに、ならないのか?」
ウルフは小さい声で聞きました。フォックスはクスっと笑って答えます。
「嫌いになんてならないよ、変な奴だなぁ、ウルフは」
「………変な奴はお前だ」
「な、なんでオレが変な奴なんだよ!」
「…本当に変な奴だな」
ウルフの表情はフォックスには見えていません。ウルフは安心したように微笑んでいました。

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