スマブラのエロパロスレまとめ

ガノツーガノ様封印物、文章がスイーツ(笑)なのは許してオクレ兄さん


「リンク、お顔が険しいですよ」
ゼルダ姫の問い掛けに、退魔の剣から放たれる聖の光を目に宿した勇者が振り返る。
「明日はかの魔王との決戦、顔が強張らない戦士など何処に居りましょう」
明日の昼から魔王討伐が始まる。
朗らかに返せども、鋭さは拭えない。命を散らす可能性の方が断然高いからだ。
それはゼルダも同じこと、しかしこれは逃れられない力と知恵と勇気の因縁。須らく戦うべき縁。
 だがこの二人の溜息を憂鬱めいたものにするのはその理由だけではない。
「ミュウツーさんは……元気なのかしら」
懐かしい戦友の名、憂いの絶えぬ紫の目。
そしてある催しで出逢った暴虐の魔王に拾われ、現在その男の許で暮らすあの人工生命体が意識に浮かぶ。
 リンクの顔が俄かに曇る。剣を床に突き、項垂れて羽音のように微かな声で訊ねた。
「ゼルダ姫……、我らがもし、ガノンドロフを打ち負かしたならば、世界は確実に幸せになります。
……しかし、不幸な未亡人を生み出してしまいます。これも確実に……」
そのような葛藤を、今まで幾度繰り返しただろう。姫の金糸の睫毛が震える。
 正義と悪、光と影、魔王と勇者と姫、それだけで戦う理由はできる。
ゼルダの瞳から綺麗な涙が零れ落ちた。リンクはその肩をそっと抱く。
夜が更けてゆく。


天高く、満月の昇るガノンドロフの根城の空。
ここでもまた、泣く造りものの命が一つ。
泣くとはいってもあくまで表情は非常に静かに、されどもその内心は涙に濡れ
「負けは……しないな?」
ガノンドロフは答えない。
「何とか言え、無理ならば私も加勢しよう。私がいれば、あんな人間ども、虫けらの如く薙ぎ払ってやる」
するといきなり男は笑い出す。明るく、酒に酔っているような笑い方であった。
「何が可笑しいか!」
「笑止、あの者らにこのガノンドロフ様が負けるとでも?」
一呼吸おいてさらに吐く。
「それに妾に助力を請う王など……笑い者だ」
「私は貴様の妾などでは……!」
「ならば妻になるか?」
戯言を、と謗りたいが巧く言葉を紡げない。
顔を紅くし、俯いてしまったミュウツーをいじらしく思い、こちらに抱き寄せた。
腕の牢から出ようともがくが口を吸うと幾分大人しくなる。
「くだらぬ憂慮だ。……そうだな、戦利品を持って帰って来てやる。さあお前は何が……」
「今更貴様に消えて欲しくない」
宝石のように濡れて輝く眼に、自身の胸中に芽吹いた一抹の不安さえ見透かされた気がして、ガノンドロフは絶句した。
「揺るぎ無い勝利とは言えぬだろう? だから」
「もうそれ以上言うな」
己の覚悟に疑いを持たぬよう、魔王はミュウツーを寝台へと押し倒した。



 体重をかけて唇を貪る。人とは異なる歯列を割って舌を捕らえた。
乱暴な接吻ももう慣れたはずなのに、ミュウツーの反応は生娘のそれである。
 流されまいとガノンドロフの蠢きに合わせ、必死で舌を動かした。
送られて来る唾液はことごとく脳髄を蕩かし、理性さえ流そうと襲ってくる。
 数分の間そうした後、ガノンドロフは口唇を解放して、無防備に露出した首筋に吸い付いた。
「やめっ……! ふぁ……い、今は、そんな……気分じゃ……」
「嘘が下手だな。息が甘いぞ」
薄い胸を擦りながら楽しげにミュウツーを崩そうとする。どうにかして抗おうと懸命に腕で男の胸を遠ざけ、素早くうつ伏せになった。
だがこの男の前ではそんな抵抗も無に等しい。むしろ両者をさらに密着させ、ミュウツーを追い込んだ。
 後ろから抱き締められ、互いの心音や荒い息遣いも分かる。服越しに当たる硬い雄の存在も。
 前に手が回されて、再びねっとりとした指遣いで、立派な性感帯となってしまった胸板をまさぐられる。頭がどうにかなりそうだった。
「あ、あう……んぐ、ひああ……!」
 ガノンドロフの触る所は全てくすぐったくて気持ちいい。だけど、こんな痴態を見られたくない。
 そんなミュウツーの憂いも知らずに、ガノンドロフは今や雄を渇望して蜜に濡れる秘所に手を伸ばす。白い身体は激しく反応した。
「ほう……。まだ此処には触れていないが……。どうしてこんなに濡れているのだろうな。ええ、ミュウツーよ?」
 さらに頭に熱が上る。雪の様だった肌は所々紅を刷いたようにほんのりと赤い。
敷布を握り締める手を振り解かして仰向けの体勢に戻してやる。
ミュウツーは恍惚とした表情で熱のこもった吐息を吐き、全身がうっすらと汗を帯びて、官能の色に染まっている。
 無意識の媚態だが、ガノンドロフの劣情を酷く煽ることをミュウツーは知らない。
本格的に秘所を弄くりだす。桃色の真珠に似た陰核を摘めばあられのない声を上げる。
襞は指にまとわり付き、じゅくじゅくと溢れる淫汁をまぶした。

「うあ、あああ……! も、もう、やっ……がっ、ガノ、ンドロフぅ……ひぅぅ」
「もう我慢できんのか?」
好色な目つきで、ガノンドロフは目の前の雌を見て言い放つ。
かくかくと首を立てに揺らしたから肯定の意であろう。
男は満足げに頬を歪ませるとゆっくりと大仰な動作で衣服を脱いでいく。
「はや……く……」
待ちきれず急かすが、男の動きは腰を掴んだところで止まった。
「どうした……? あ、熱くて堪らない……早くぅ……ん」
「なあミュウツーよ……俺の今生の願い、聞いてくれまいか?」
惚けた顔でガノンドロフを見る。いつもの自分を抱いている時の、あの多淫な眼の色とは違うものが見えた気がした。
「……今生とは、幼子のようなことをほざく……何だ?」
「俺の子を、産んではくれぬだろうか」
「えっ?」




 突然の要求に驚くも、答えを待たずして硬い肉棒は侵入を開始する。
何度情事を重ねても、巨大なそれは窮屈なミュウツーの蜜壷に引っ掛かり息が詰まる。
「いや、俺の子を産めミュウツー。お前なら、それは愛しい稚児を産んでくれるだろう」
ずるりと律動が始まる。流されそうになる中で、喘ぎ喘ぎ、反論した。
「ひやっ、ば、馬鹿め! 私が、ふにゃ! 子をっ、産めないことは、お前も知ってえぇぁぁあああああ!」
「ふっ、だからその為に毎夜お前と交わり、呪をかけてきたのだ。……今宵こそ、俺の子種を孕ましてやる」
膣壁をごりごりと擦られ、ぬらついた愛液と絡み合い、えも言えぬ心地よさが全身を伝わる。
恨み言を言おうにも、呂律が回らず意味を成さない叫びとなり、結合部から上がる水音や、肉のぶつかる音は聴覚さえ犯した。
亀頭と幹のくびれすらはっきり分かる程過敏になった胎内で熱く硬いものが暴れているから堪らない。
「んああっ! うああ、が、ガノン……き、もち、ひぃ……。はあっ……あっ……ぁ……」
「素直な良い子だな……。さて、お前は今どんな気分だ?」
容赦なく腰を打ちつけ、涼しい顔をしながら怒張を突く。
子宮口が先端をくすぐり、魔王を悦ばした。とめどなく、混合液が零れ落ちる。
「おっきいのが……ぐちゅぐちゅいって……はぁぁ、お腹の、中が……あっつくてぇ……
ひゃん! あ……そ、そこ。そこが、一番ぴりぴりするっ……もぉ……っとぉ」
もはやミュウツーの世界には目の前のガノンドロフしかいないのだろう。淫らな言葉も平気で吐く。
もっとも、元よりこの魔王に惚れた時から、ミュウツーの視界にはこの男しかいなかった。
「こ、こわ、壊れるっ! やぁぁあ……うっうぁ……くひぃ」
「こんな淫乱な穴が、壊れるわけないだろう? くく……肉が蠢いて……絡み付いてくるわ。そんなに俺の子種が欲しいか?」
 欲しいに決まっている。子宮にたっぷりと熱い湯が注がれたような満ち足りた感覚。
それと同時に襲ってくる甘い甘い悦楽。その感覚が愛しい男がもたらしたものと思うとこの上もなく幸せなのだ。
だから
「はっ、はひぃ……欲しいからぁ……早く……出してくれガノっ……ン……。き、さまの精液も、子も……ほ、欲し、い……」
「愛い奴め……!」
その語尾に重なるか重ならないか、律動の間隔が短く、力強くなる。
ミュウツーは息も絶え絶えに背を曲げて、粗暴なガノンドロフの熱を受け止める。
溶け出して、一つになっていくような一体感で視界がどんどん狭く白くなる。
そして陰茎が膣を一層深く抉った時、互いに絶頂を迎えた。
「くっ……」
「ああああああぁ……ぁっ……!」
痙攣し、膨張した雄からどくどくと注がれた精液が注がれ広がり、全身に行き渡る錯覚を覚える。
収まりきらずに溢れた淫液が、結合部からミュウツーの臀部を伝って敷布に落ちていく。
荒い息を吐くガノンドロフに頭をさらりと撫でられて
ミュウツーの意識は闇に霞んだ。



「新しい居所を用意しておいた。お前ならここから半日も飛べば着くだろう」
慣れた手つきで手甲を装着しながらミュウツーに背を向けて話す。
「随分と……遠いのだな」
「近くにあれば残党どもが嗅ぎ付けて来るかもしれん。それに子を育てるには静かで良い所ぞ」
その言に恥じらいを覚え、床に潜り込んでしまった紫の尾を見てガノンドロフは苦笑した。
すると布団の中から微かな声がする。
「お前はいつ頃来る?」
純粋な疑問の言葉にちくりと胸が痛むのは気のせいか。
「ガノンドロフ?」
「……いつかだ、いつか必ず行く。どんなに遅くなろうともな。そこでしっかり待っていろよ」
くすりと穏やかにミュウツーが笑う。寝台から起きて、外套を着ける手伝いをした。
「私からもしっかり来てもらうよう願おうか、貴様は嘘つきだから……」
「……そうだな、俺は……嘘つき、だな……」
「ええい、大の男がそんな言葉で落ち込むな。分かった、信じてやる。手土産にハイラルの王の称号とやらを持って来いよ」
全ての準備が整った。かちゃりと剣を掴んで振り返る。
「絶対に此処へは戻って来るな。どんなに遅くなっても……」
「同じことをくどくど言うな。妾に助けられたくないのだろう」
窓の前に立つ。こちらも出発の準備は出来ていた。
「ではまたな魔王よ。待ちすぎて、貴様が来た頃には子が産まれていたりしてな」
そう言ってミュウツーは飛んで行ってしまった。朝焼けの空に白い点が浮かび、そして消える。

そんな光景を眼に焼き付けて、ガノンドロフは呟いた。
「ああ……さらばだ我が愛しい妻よ。これが永の別れなのだ」
外套を翻し部屋を出る。
自身の討伐戦へ赴く為に。



静かな、実に静かな星月夜。新たな住処たる此処で、一体幾夜を一人で待ち続けたことか。
いや、正確には二人。ミュウツーと、その胎の中の魔王の植え付けた命。
胸に上る不安を頭を振るって紛らわす。この人の訪れぬ場所には風の便りも届かない。
「大丈夫、お前の父は必ず来ると言ってくれた。だから共に待ち続けよう」
いつか来る、そう、いつか来てくれるのだ。
遅れたことに一切侘びも入れず、いつか絶対来てくれる。
天に広がる星屑の海を仰ぎ、ミュウツーは胎児に話しかける。
――ほら我が子よ、あれが月だ――
最後の交わりから四度目の満月を映す瞳から、自身も分からぬ涙が落ちた。

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