スマブラのエロパロスレまとめ

以降の作中では、ふたなりや女体化などのアブノーマルな表現を多数含みます。これらが苦手な方は、読まれる事をお控えください。
また、「煉獄の煌めき」「てのひらの命」「砂の器」に登場するゼルダやサムス、リンクとは全く関係性はありません。

【虫の居所は別天地】


 緑衣の勇者、リンクはその戦いの前から違和感を感じていた。今、彼は盾と剣を構え、一人の女性と対峙している。その姿を彼は良く知っていた。
しかし、何かが違った。何かが…。
 敵の女は普段目にするような紫と純白のドレスでは無く、新月の夜空のような漆黒のドレスに身を包んでいた。ブラウンの美しい髪は銀色に染まり、
その優しい瞳さえ獲物を狙う獣のように見えなくもない。自分の愛する人、ゼルダとはその容姿は瓜二つなのに、あまりにも様子が…おかしい。
「どうしたの?かかって来なさいよ。私相手じゃ剣も振り下ろせないほど、あなたは臆病者じゃなかったでしょう?」
 ゼルダは戸惑うリンクを挑発する。今日のゼルダは最初から様子がおかしかった。人気の無い森の中に誘いだしたかと思えば、突然の決闘の申し込み。
今までもリンクはゼルダとの戦闘術についての稽古を行った事は何度もあるが、今日の彼女の声には稽古などというクリーンな雰囲気が一切感じられない。
彼女は何かを…何かを狙っている。リンクは、嫌な胸騒ぎがしてならなかった。
「来ないの?丸腰の私相手に情けないものね…。」
「勝負を挑んできたのは君の方だろう。君の方からこそ向かってこいよ。いつでもいい。」
「そう。それじゃ、遠慮なく…。」
 彼女は右の指で印を結ぶと、彼に向かってその指を振り上げる。
「ディンッ!」
 彼女の得意魔法であるディンの炎は、確実にリンクを狙っている。彼はそれをとっさに右へと転がって回避するが、彼女の魔法は爆発すると、
その周りを膨大な熱が襲った。まるで燃え盛る火事場の中に放り込まれた気分だ。実際にその火は浴びていなくとも、炎熱が彼の身を焦がす。
「くそっ…熱ッ!」
「……!」
 彼はその熱からの逃亡をも兼ねて、彼女ゼルダへと突進した。剣を構え、それは目にも止まらぬ高速での接近。彼女の美しい肌に傷を付ける事は辛いが、
今日の彼女の気配には鬼気迫るものを感じている。早いところ彼女を戦闘不能にしなければ、自分の身が危うい。彼女を切り裂くと言う行為を、彼は躊躇することは無かった。
「うおおおおおアアアアッ!」
「ッ!!」
ザクッ
 次の瞬間、辺りを鮮血の雨が降り注いだ。彼のマスターソードが、彼女の右肩に入り、左脇腹へと向けて胸を切り裂いたのだ。胸を覆うドレスははだけ、
おびただしい量の出血。ゼルダはただ目を丸くするしかない。彼女にこんな傷を負わすのには心が痛んだが、彼の持つ回復アイテムを駆使すれば、
この傷も出血を止め、治癒させる事が出来る。彼はゼルダが出血多量で意識を失う事を願った。しかし、ゼルダの顔には決して想像することの出来なかった笑みが浮かんだ。
「アハ…ハハ…アハハッ……アハハハハハハハッ!!」
「ゼ…ゼル…ダ…!?」
 突如、彼女はその美しい声で笑い始めたのだ。彼は全く分けもわからず、ただ茫然とするばかり。ゼルダは口を閉じると、左のてのひらを患部にゆっくりと当てていく。
すると、酷い出血をしていた患部の肉が、何事も無かったかのように再生していくではないか。ご丁寧にも、ドレスも元通りになっている。
「これよ…この痛みッ!あなたの本気から受ける剣撃って、こんなにも痛かったの!?アハハハハハハハッ!なんて心地いいの!?さいっこう!アッハハハハハ!!」
「ゼルダ…君は一体…。」
 あまりの彼女の変貌ぶりに、リンクは驚きを隠せなかった。あの清楚で大人しかった彼女が、何故ここまで変わってしまったのか…。
彼は1年前に起きた。ザントのハイラル侵攻事件の事を思い出す。ガノンドロフが彼女に乗り移った、あの時の雰囲気に…彼女は似ている。
「お前は…ゼルダじゃないな!?お前は誰だ!?何故ゼルダの姿をしている!?」
「え…?」
 ゼルダは両手を広げて、オーバーに呆れたようなしぐさを取る。
「何を言っているの?私は私よ…。今の私は決して誰彼に操られているわけでも、誰かが化けているわけでもない。私はゼルダ。あなたのようく知っている、ね。」
「だとしても、今の君はあまりにも変わってしまった。一体どういう事なんだ!」
 ゼルダはその細い腕を組むと、これまたオーバーに思案しているようなポーズを取る。そして、その吸い込まれそうな瞳を開けると、懐より1冊の本を取り出した。
「もう、そんなにピリピリしないでよ。私は、この素晴らしい本で生まれ変わる事が出来たの。今まで隠し通していた、本当の自分にね。」
「本当の…自分?」
「これ以上お喋りしたところで仕方がないわ。私はあなたを連れて行く。ハイラル城の、私の部屋に。する事は…大体想像できるでしょう?
フフ…。でもね、その前にあなたには素晴らしいプレゼントを渡そうと思っているの。」
 ゼルダはパラパラとその古臭い本をめくり始めると、あるページでその指を止める。そのページとリンクの顔。その2つを見て、彼女は微笑みを浮かべた。
そして、すぐさま右の指に印を作ると、その本に書かれているのか聞いたことも無い呪文を唱え始める。
「!?」
「さぁ、リンク。あなたも生まれ変わって。私の魔法で、本当の自分に。」
「まずいっ!」
 果たして、その魔法は彼女の指から放たれた。その禍々しい気を感じ、リンクは咄嗟に避けるものの、その魔法は彼を追尾しその身体を包みこんでしまった。
「こ、これは…!?」
「ちょっと痛みがあるけどね…。あのガノンドロフと戦ったあなたなら、少しくらいの痛み屁でも無いでしょ?さぁ、私の魔法を受け入れてリンク。
そして、また逢いましょう。」
「う…うあああああああっ!!」
 次の瞬間、リンクの全身を激痛が襲った。まるで、強力な電流を浴びているような感覚。そして、うっすらとではあるが自分が今までの自分とは違う、
何かに変わっていくことを感じ取っていた。それは身体なのか、心なのか見当もつかない。その痛みは30秒ほどで彼の身体を解放した。
傷は一切見当たらないが、疲れ果てた彼はその場へ倒れ込む。
「フフ…。こんにちは。そして初めまして。リンク…ちゃん。」
「リンク…ちゃん?私は一体…。ッ!?」
(な、何この声…。今までの私のものとは違う!……私!?な、何で自分の事を…。私は俺でしょう!?男なのに!?)
 何が起こったのか分けもわからず、疑問が彼の脳を次々と支配していく。ゼルダは懐から小さな鏡を取り出すと、リンクの顔の前へと掲げて見せた。
「自分がどう変わったのか、気になるの?ほら、見てよ。これで自分の姿を。」
「え!?」
 彼…いや、彼女は驚かずにはいられなかった。自分の顔では無い。いや、自分が女になったらこんな顔をしていただろうと想像できる顔が、
そこにはあったのだ。そして、うつ伏せに倒れている彼女だが、胸のあたりには地面と身体に挟まれ、何かぷにぷにとした感触の物が付いていることが分かる。
そして痺れる手で股間を確認してみるが…。男のシンボルであるその器官は、そこには無かった。
「こ、これは…どうして…。」
「男の子なら、1度くらいは女の子になってみたいと思った時は無かった?あなたはどうか知らないけれど、女になってみた感想はどう?」
「く…そっ!」
 リンクは身体に残る力を振り絞って立ち上がる。彼女の帽子の裾からは、肩にかけて伸びる長髪が美しくなびいていた。そして、彼女の胸は服の上から
その大きさが分かるくらい、十分に盛り上がっている。彼女は剣を再び構えると、ゼルダに向かって切りつけようとしたが…。
(剣が…重いっ!?)
 思うように剣を扱えずふらふらしてしまう彼女を尻目に、ゼルダは掌から雷のようなものを放電させると、それを彼女へと向けて降り注いだ。
感電による痛みのために、リンクは悲鳴をあげ、彼女の服もボロボロと崩れていく。胸の辺りの布も焼け落ち、その美しい乳房はあらわになってしまっていた。
ゼルダは、最早気力のみで立っていたリンクからマスターソードを取り上げると、再び放電により彼女を地面へと這いつくばらせる。
「く…あ…。」
「本当に、あなたはおバカさんね。私はあなたの身体をただ、女の子に見えるように作り替えただけじゃないの。あなたには文字通り、身も心も
女になってもらったのよ。あなたの身体には、もう男としての筋力は残っていないわ。そんなか細い腕で、こんな剣を扱えるわけがないでしょう?」
「……くそぅ…。」
 全身の力を使い果たし、仰向けになるリンク。未だに彼女は、自分の身体の変化を信じられないでいた。文字通り、煮るも焼くもゼルダの自由となった彼女を、
ゼルダは勝利者の眼で見下ろす。
「ゼルダ…あなたは一体、私に何を……。」
「詳しい話はまたあとで。今のあなたの姿、知り合いにでも見られちゃったら恥ずかしいでしょ?それじゃ、ちょっと眠っててね…。」
「!」
 ゼルダは伏しているリンクへと手のひらを向ける。その掌にバチバチと雷のようなものが光ったのを見たとき、リンクの意識は虚空へと消えていた。


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