スマブラのエロパロスレまとめ

さて、それでは一応諸注意を。

・ガノツーといっときながらさりげなく無いほどにアイク×にょルス
・思いついてから30分足らずでつらつら書いたのでいつも以上にへたれ文
・涙が出るほどえろがない
・ミュウツーが乙女でやっちまった感満載…orz
・青髪夫婦の子供の名前借りますたw


それでも良ければどうぞ読んでやって下さい


『黒い日には女性が、白い日には男性が、それぞれ好きな人に贈り物をする。』
そんな風習はこの大会中の寮でも、当たり前のようにある。
バレンタインの日にみんなで焼いたというチョコケーキを振舞った女性陣が、「お返しはしなくていいわ。それまでにこの大会が終わってしまうかも知れな

いから」などと冗談めかして言ってから、早一ヶ月。
大会は人気を博したお陰で、一ヶ月や二ヶ月では終わらなかった。
皆に配られた義理絡みの贈り物には、ルなんとかが先陣を切って金を徴収し、クッキーやらなにやらを返していた。
が、個別に愛の篭った贈り物を貰った者は、それぞれ何を返すかで頭を痛めていた。
マリオとクッパは愛しの桃色姫君から貰った『個人的な贈り物』を、どちらが本命かで一ヶ月間喧嘩が絶えない。
その横では自分も貰ったと言い出せない弟配管工が、気まずそうにしていた。
青髪の傭兵団長は器用なお姫様から、チョコで作った薔薇をプレゼントされたらしい。
彼が勿体無いという理由でまだ食べられずにいるのを、苦笑しながら見ているのは傍目にも微笑ましいものだ。
良く出来たその贈り物に見合うものを、彼が深く悩んでいるのは誰が見ても明らかだった。
そして。

「白い日、とは今日だったかな?」
そらっとぼけて言ってやると、目つきの悪い金眼がぎろりとこちらを向いた。
「何の事だ?」
ホワイトデーというイベントで、試合も上手い具合に無い。
そんな日にも関わらず遅く帰って来たガノンドロフを迎える部屋の空気は、それはそれは冷たかった。
頑なに眼を合わせないミュウツーは、ベビーベッドで眠る我が子の安眠を確かめてから、ため息混じりに言う。
「どうせ白い日だから白いモノでもぶっかけようとかいうんだろう」
「…ほう?そういう態度がお望みか?」
そういうと、ガノンドロフは手にした包みをさりげなくテーブルに置くと、その力強い腕で妻の細い身体を乱暴にベッドへ転がした。
「ほら、お望み通り腹にも顔にもかけてやろう」
「…っ!本気か」
思わずそう云ってしまい、慌てて口を閉ざす。相手がどんな風に自分を扱うかを知って居たのに、眼が潤むのが悔しくてしょうがない。
何かしら贈り物など貰えるのではという期待が全く無かったと主張するのは、ミュウツー自身にも難しい。
だが考えてみれば一ヶ月前に、自分が渡したのは割れた削り屑の様なチョコ。
誰に渡すとも云わないウチからチョコ作りを率先して教えてくれたのは、母親仲間のマルスだった。
手先の器用な彼女は持ち前の優しさと面倒見のよさを最大限に発揮して、あれやこれやと工夫を凝らしてコツを教えてくれたものだが。
元々戦闘用の人工生命であるミュウツーに、製菓技術が見込めるはずも無く、出来上がったモノの前で二人で絶句したのも致し方あるまいと思う。
「気持ちが篭っていれば大丈夫だよ」
そう笑って励ましてくれた彼女には申し訳なかったが、気恥ずかしさに失敗の負い目が加わっては勿論まともに渡せるはずもなく。
結局「ゴミ処分だ」と憎まれ口を叩いた挙句、放り投げる様に投げつけた。
あれで伝わる気持ちなど、「ゴミ野郎」だとか「大嫌い」だとか「ドすけべ大魔王」とか、そんなものだろう。
伝わるわけがない。どんな気持ちで、慣れない菓子作りなどしたのかなど。
失敗作を手に扉を開ける、あの叱られた子供の様な居た堪れない気持ちなど。
否、伝わったところで、それは受け入れられる場所もなく打ち捨てられる想いなのだ。



前回大会ではまだ共に肩を並べて闘えた。だが今回はどうだ。
自分は最早選手ではない。こうして部屋で彼を待ち、彼の好きなように抱かれる。それしか出来ない。
破壊と戦闘の為にと生み出された自分が、只の妾として男に囲われるとはなんという笑い種だ。
この目の前の男にとって、自分は肉と声を持った性欲処理機か何かなのだろう。
最初は怒りもした。次に諦めが混じった。だが、最近は。
それを哀しいと、そう思う。
だがそんな心とは裏腹に、自分の中の雌は彼に抱かれる事を悦んでしまうのだ。
相変わらず手加減も無しに殆ど慣らされずに突き立てられた秘部すら、最近ではその痛みを快感に変えた。
打ち付ける様に出入りを繰り返すソレの熱さが、自分への愛情から来るものだったらいいのに。
そう思っていることなど、この男は知らないのだろうか。
そんなはずはない。どれ程最近の自分が解りやすいかなど、何も云わなくても協力を申し出るメンバー達の態度からも明らかだ。
きっと、知ってるのだろう。知っていて、弄んでいるのだ。この気持ちを。自分を。
恋人達がそこここで愛を確かめ合って居るこんな日まで。
そう思うと、余計に惨めさがこみ上げて、大きな金色の瞳はぽろりと雫をこぼした。
熱く火照った頬に、涙は独特の冷たさを持ってその存在を主張する。
と、その冷めた温度の通り道に、自分と同じ温かさが触れた。
大きな手。褐色の、筋張って太く長い、手。
驚いて見上げた相手の顔は、魔王の名を根こそぎ返上しなければならない程、穏やかで優しく愛を語っていた。
なんだ。そうか。結局のところ、伝わって受け入れられて受け入れて。だから今自分は、目の前の男に抱かれて居るのだ。
そんなことはもう、考えなくても解りきっていたことなのだと、唐突に感じた。
頬を再び雫が伝う。後から後から、溢れるように。
先程と同じモノなのに、先程とは比べ物にならない程、温かく思えた。
「お互い素直じゃないな…」
そう苦笑気味に呟くと、「何のことやら…」と返された。
たとえ共に闘えなくても、ここで彼に愛されるなら。
戦うために生まれた自分の腕が技を手放し、代わりに得たものがこれならば。
この掌はこの腕を掴むためだけにあるのでも構わない。
そう思ってミュウツーは、太く逞しい褐色の腕を、強く強く掴んだ。

「アイク…あの、念の為に訊くけれど、コレは…何?」
「……アークとマーヤだ」
テーブルに置かれた皿の上。ブードゥ人形とカカシを掛け合わせて腐乱死体のエッセンスを振りかけた様な物体を目の前に、若い夫婦は向かい合って

いた。
子供達はもう眠ってしまっている。それを見計らってそれを取り出したのは、余りにも見た目が恐ろしいと自覚している製作者の配慮だろう。
二つのヒトガタをした飴細工。子供達に「君達の人形だよ」と見せたら、一生の心の傷になりそうな一品である。
だが、不器用なアイクがそれを必死で作ったのだろう事は解る。
だからマルスは沢山の疑問符を飲み込んで、「そうか」とだけ答えた。
「すまない、…お前の様に凝ったものをと思ったんだ…。それで、ガノンの旦那と一緒に作ってみたんだが…」
どうやら同じ父親同士、一番の宝物である子供達をモデルに選んだらしい。
自分でもその見た目の恐ろしさは重々自覚しているのだろう。心底すまなそうにアイクはいう。
そんな様子にくすりと笑って、マルスはそっとその飴細工を指先で撫でた。
「子供達か…それじゃ、美味しく食べないとね。それともいっそ取っておこうかな」
君の薔薇みたいにね。
そういって、妻は夫に、優しくキスをした。

翌日、激しいまぐわいの後に眠ってしまったミュウツーが、得体の知れない泥人形の様なものをみて悲鳴をあげ、ガノンの心に秘かに傷を付けたのは、また別の話である…。

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