スマブラのエロパロスレまとめ

やあ(´・ω・`)変態仮面だよ
また凝りもせずガノツーを書いたんだ。すまない。
オルガンなガノンを書こうと思って、よく考えたらゼル伝シリース゛自体プレイしたことがなかったことに
気付いたんだ。ストーリーはある程度知っているんだけどね。そのへんは妄想カバーで勘弁してくれ。

長くなりそうだったから分けたんだけど、もしかしたら文章が思いつかず途中完結になるかもしれない。
頑張るけどもし力尽きたら全力で全裸土下座するよ(´・ω・`)続けられたらエロになる予定。
とりあえず今回はエロ無しだよ


「おーいミュウツー!」
 偶然途中で鉢合わせたカービィと共に廊下を歩いていたところ、不意に名を呼ばれ、ミュウツーは顔をあげた。
前方からドタドタとあわただしくこちらに駆けてくる人影。ワリオだ。
「わりおー」
「よおカービィ、相変わらずプニプニしてんな。
って、そうだミュウツー、ガノンの旦那見なかったか?」
「もう控え室に行ってるんじゃないのか」
「それがいないんだよなあ。そろそろ始まるっつーのに」
 ミュウツーは訝しんだ。ガノンなら次の乱闘に出る予定だったはずだ。自分達もそれを見に会場に向かうところだったというのに。
「おなかいたくしたんじゃないの?」
「医務室と自室と、念のためミュウツーの部屋も覗いたんだけどよ、結局いなかったんだよ。
今皆で手分けして探してるんだが。まいったな、お前も知らないとくると俺にはもうお手上げだよ」
 さも困ったと言わんばかりに、頭を掻く代わりに鼻をほじっている男の言葉に、ミュウツーは眉間にしわを寄せた。
「何故私なら知っていると思った。そもそも私の部屋まで見る必要はないだろう」
「だって、あんたはガノンの旦那と『仲が良い』みたいだし……ねえ?」
 何か言いたげににやにやとしている表情に、カービィは不思議そうに首を傾げ、ミュウツーは殺気も露に念力をぶつけようとした。が、その前におっと、とワリオは身を翻した。
「もう時間がないんだった、早く見つけねえと。お前達ももし見つけたら頼むな!」
 そう言うや否や、逃げるように去っていったワリオに、ばいばーいとカービィは無邪気に手を振って
その後ろ姿を見送った。ミュウツーは舌打ちし、殺意を滾らせた手を下ろした。あんな品のない男に何の話をしているのだガノンは。



「どこいっちゃったんだろうねーがのん。」
 カービィが呟く。本当にどこに行ったのだろうか。奴は存外時間に関しては律儀だったと記憶している。
思えば朝食以降から姿を見ていない気もするが、何かあったのだろうか。
 暫し考え、ミュウツーはカービィに向き直った。
「すまないカービィ、少し用事ができた。先に観客席に行っててくれないか」
「えー?」
「では私と行こうかカービィ」
 そんな声が聞こえたかと思うと、曲がり角からメタナイトが顔を出した。いつからいたのだろう。
 では頼む、とメタナイトにカービィを任せると、背後からのはやくきてねーという声に手を振って答え、
ミュウツーは元きた道を戻り始めた。

 ワリオがいなかったと言っていたものの、念のため自分の目で医務室とガノンの部屋、そして自室を覗いたが、
やはりガノンの姿はなかった。
 ミュウツーとて他にガノンの行く場所に思い当たるところなどない。もう乱闘に駆けつけたのではと思った
矢先、寮内のスピーカーからガノンを呼ぶ放送が流れた。
何故自分がこんなにも苦労しなければならないのだと、ミュウツーは理不尽な憤りを覚えた。そもそも自分が
奴のために苦労する必要性などハナからなく、自分には関係のないことなのだから放っておけばいいとも思う。
だが、やはり乱闘に出る選手達や観客達に、奴のせいで迷惑をかけさせるわけにもいかないだろう。
 はぁ、と深くため息をつき、とりあえず一通り部屋を覗いていこうと思ったとき。




 不意に、聴覚が小さなメロディを捕らえたような気がして、ミュウツーは足を止めた。
 辺りには音を発するようなものは何もなく、大多数が乱闘を見に行っているため人影すらない。
だが確かにどこからか聞こえる。何の音なのか。
 驚異的な聴覚を持つ自分ですら小さく聞こえるのだから、音源はもっと離れた場所にあるのかもしれない。ミュウツーは目を閉じ、全神経を耳に集中させる。
そして気付いた。これは外からの音だ。
 ミュウツーは思わず本来の目的も忘れ、玄関へと向かった。

 音を頼りに庭を歩き、やがてミュウツーは倉庫の前に辿り着いた。
倉庫と言っても乱闘で使うアイテム等が保管されているわけではなく、中には日常的には使わない道具や
ガラクタなどがまぜこぜに収まっていて、寮から離れた場所にあることもあり誰も滅多に足を運ばない。
ミュウツー自身も来ようと思って来たのはこれが初めてだった。
 壁に阻まれくぐもってはいるが、さきよりもメロディが大きく聞こえる。確かにこの中からしている。
今までひっそりと建っていた倉庫がこのような自己主張をしたことなどなかった。
一体中で何が起こっているというのか。
 警戒心も露に、ミュウツーはそっとドアノフ゛を握ると、一気に扉を開け放った。

 瞬間、遮るものがなくなり、洪水と化した音がミュウツーの耳を直撃した。
倉庫中に響く重々しいメロディは猛々しく目に見えぬ迫力があり、しかしどこか悲壮感も漂わせる。
繊細な小鳥の囀りなどとは違う、大音量でも不快感のない、綺麗に洗練された美しい音色。
 ミュウツーがそれに圧倒され立ち尽くしていると、不意に音が止んだ。
「お前か」
 代わり聞こえた声に驚き、そちらに視線を移す。
 倉庫内は道具が積み重なり、遮られた窓から漏れる光しか明かりはないので気付くのが遅れたが。



「ガノン…?」
 真っ正面、丁度窓からの光が当たる場所にて、椅子に掛けているガノンドロフはいつものしたり顔でこちらを振り向いていた。無意識のうちミュウツーは安堵の息を吐く。
「こんなところで何をしている…?乱闘が始まるぞ」
「何、もうそんな時間か。久方ぶりだったのでな、つい時間を忘れてしまった」
 何がだ、とミュウツーは訝しみ、漸くガノンが前にしているものに気付いた。
 乱闘をするための場所であるここに何故こんなものがあるのか。そこにはほこりに塗れ古びてはいたが、
立派なパイプオルガンが置いてあった。音色はさきに聴いた通り、未だ廃れてはいないらしい。
「用事でここに足を運んだ際偶然見つけたのだ。」どこか楽しげにガノンが言った。
「…お前に音楽的な才能があったとは知らなかったな」
「封印されて以来なかなか触れる機会がなかったんだがな。
だがお前が聞き惚れるくらいなら、まだ俺の腕も衰えていないようだ」
「聞き惚れてなど…!」
 クツクツて笑うガノンに、ミュウツーはついむきになり否定しようとして、
しかし椅子から立ち上がる気配と共にその頭に手を置かれた。
「何にしても、わざわざここまで探しにきてくれたのか。すまなかったな」
 普段のからかう口調ではない、二人きりのときだけにする優しい声色でそう言われ頭を撫でられては、
ミュウツーは言葉を飲み込み俯くしかない。赤らんだ顔を隠すためだ。




 暫くその状態のまま沈黙が貫かれたが、寮内から漏れ聞こえたガノンを呼ぶ放送に、「もう行かなくては」と
手が離れた。離れる気配にミュウツーはそちらに顔を向ける。
「…さっきの曲。曲名は何というのだ」
 既に背を向け倉庫から出て行こうとしていたガノンに、ミュウツーは咄嗟にそう尋ねた。本当は曲名など
どうでもいいのだが。名残惜しかったわけではない、決して。
 ドアノフ゛を握ったままに、ガノンは振り向き、笑った。
「百数年も昔の曲だ。忘れてしまったな」
 そしてマントを翻し、ガノンは倉庫を出て行った。ミュウツーだけがそこに取り残される。
 余韻の残る静寂の中。自分も乱闘を見に行こうと出ていきかけて、ふとミュウツーは振り返った。
 ひっそりと在るパイプオルガン。数日前まではただのガラクタだったろうに、ガノンによって
本来の役目を果たしたからは、ほこり塗れにも関わらず、新品同様の輝きを放っているように見えた。

「――フン」
 何故だか、無性に気に食わない。何が気に食わないのか自分でもわからないのだから余計に苛立ちが募る。
 不可解な感情に苛まれながらも、乱闘会場からあがった歓声にミュウツーは倉庫を後にした。

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