スマブラのエロパロスレまとめ

―それは夢か、現か、幻か。
桜の花びらが降り、静かな川の流れに従っていく。
同舟の魔王は天を仰ぎながら悠々と酒を嗜んでいた。
「飲むか?」
「…貰おう」
差し出された盃に口を付ける。
―甘い。
後からやってきたほのかな熱に身を委ね、月明かりに照らされる桜を眺めた。
このまま風にでも流されていきそうな風景だ。
「このまま全て置き去りにされるのが怖いか、ミュウツーよ」
あの小娘の時ようにと付けたし、魔王のいつものしたり顔がこちらを向く。
「ああ、怖いな…」
こんな言葉が出るのも酒のせいだろうか。
「あの虚無感、けして戻りたくはない。ガノン、お前は?」
「時を伺うにしても、慣れぬものよ…」
ふいに目を伏せた魔王からこちらに来いと言われた気がした。
舟を揺らさぬように腕の中に滑り込む。
「今宵の月は美しい…」
「ああ…」

―舟よ、どこへ流れ着く。

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