満天に広がる星々の瞬きを眺めながら、俺は家の屋根の上に寝転がってウトウトと惰眠を貪っていた。
深い深い森の奥にひっそりと佇む小さな町。隣の町まで行くには険しい森の中を5日は歩き続けなくてはならないというのだから、ここは正に陸の孤島という表現がぴったりくる。
何故こんな不便なところに町があるのか俺にはさっぱり理解できなかったが、それでも森の木々に浄化された空気が見せる眩い星空を見ていると、そんな悩みもどこかへ消えてしまう。
何しろ時折森へ迷い込んだ人が帰ってこなくなる以外は、この町はいたって平和だった。
争いや犯罪も起きなければ、食料だって豊富な山の幸と草食の獣達のお陰で十分に潤っている。
正直ここに骨を埋めたいとは思わないが、少なくとも自然の素晴らしさを満喫しながら暮らす分にはさして悪い環境ではなかった。

「ん?」
本で身につけたばかりの星座の知識を頼りに星の軌跡を目で追っていたその時、ふと何か黒いものが星の光を覆い隠した。
何かと思って目を凝らしてみるが、少し大きめの鳥ぐらいにしか見えない。
だがフラフラと上下動を繰り返しながら大空を回遊するその飛び方は決して鳥のそれではなく、どちらかというと蝙蝠に近いものだ。
やがて、その影が突然何かの目標を見つけたかのように真っ直ぐこちらに向かって急降下してくるのが見えた。
どんどん距離が近づいてくるにつれ、その正体が露わになる。
「う、うわぁっ!」
真っ赤な鱗を身に纏って巨大な翼をはためかせた1匹のドラゴンが、大きな足の指先から生えた鉤爪を振り翳しながら屋根で寝ていた俺の方へと突っ込んできたのだ。
そして妖しく光る緑色の瞳と目があった次の瞬間、俺は両の鉤爪で捕らえられてドラゴンと共に空を舞っていた。

「う、うわあああっ!は、離せ!離せぇっ!」
ドラゴンの湾曲した巨大な鉤爪にがっちりと腕ごと体を捕まえられ、俺は全く身動きができなかった。
必死で助けを求めてみたが、すでに体は町を遥か眼下に見下ろす雲の上。
生身で高所にさらされる恐怖とドラゴンに捕まったという恐怖が交錯し、俺は涙を流しながら呆然と鉤爪の檻から見納めになるであろう我が家の屋根をじっと見つめ続けていた。
だがやがてその町の光景すらもが、深い緑の絨毯の奥へと消えていく。
眼下一面がモコモコした木々の梢で埋め尽くされたその不思議な光景に、俺はこのままあの世まで連れて行かれるのではないかと身震いした。
このドラゴンは一体俺をどうするつもりなのだろう?
ただ俺を餌として捕まえたのなら、下手に暴れられる前にとっととこの鉤爪で締め殺せばいいはずだ。
それとも、巣に連れ込まれて生きたまま少しずつ食われるのだろうか・・・?
これからどうなるのかをあれこれと想像しているうちに、俺はますます絶望的な闇に未来が閉ざされてしまうのを感じていた。

30分程も飛んだ頃だろうか?
やがてドラゴンの行く先に、4本の尖塔が見えてきた。
正方形の頂点を構成するかのように丸い塔が規則正しく並べられていて、それらを結ぶように中央の建物から幾本もの通路が塔に向かって伸びている。
その上厚い石を積み重ねて作られたと見られる無骨な塔の外壁にはそれぞれ異なった色が塗られていて、薄暗い夜でもかなりカラフルな造形物であることが容易に窺えた。
東側にある塔には青い色が、西側の塔には灰色が塗られている。
南の塔の外壁は燃えるような赤で塗り潰され、北側の塔は薄い緑色で覆われていた。
「な、何なんだ・・・?」
その塔群に近づくにつれて、それがとてつもなく巨大で堅牢な建物であることがわかった。
どの塔も円錐状に削られた先端部分の一部に大きめの穴が空いている。
俺を捕まえたドラゴンは南側に立っていた赤い塔に目標を定めると、フワリと下降して先端の穴から塔の中へと飛び込んだ。
ドサッ
「ぐあっ!」
ドラゴンが着地する瞬間、俺は固い石の地面の上へと投げ出された。
予想外の衝撃で体中に痛みが走ったが、とりあえず踏み潰されずには済んだらしい。
「うう・・・」
地面に強く打ち付けた肩を押さえながら痛みに呻く俺を、塔と同じように赤い鱗で覆われたドラゴンがじっと覗き込んだ。
ドラゴンから離れようと、反射的に薄暗い石の通路の中を後ずさる。
しかしみっちりと筋肉の詰まった太い尻尾を体に巻き付けられ、俺はグイッと空中に持ち上げた。
「あうぅ・・・た、助けて・・・」
締め殺されるのかと思って、尻尾のとぐろの中でか細い声を絞り出す。
だがドラゴンは俺の命乞いの言葉を涼しく受け流すと、翼を畳んでそのまま塔の中へと歩き出した。

巨大なドラゴンが3匹は並んで通れそうなほどの広い通路をしばらく行くと、やがて鉄格子のついた8畳ほどの部屋が見えてきた。
柔らかそうな草と藁でできた広い寝床がポツンと1つあるだけの殺風景な部屋ではあったが、大きさを考えればそれが"人間用"に設えられたものであることは容易に想像がつく。
ドラゴンは鉄格子を開けて部屋の中へ入ると、尻尾を巡らせて俺を寝床の上へゆっくりと降ろした。
そして緑色に光る双眸に見据えられて震えている俺を見ながら、ドラゴンが初めて口を開いた。
「・・・怖いか・・・?」
言うと同時にドラゴンが少しだけ首を前に突き出した。
それに気圧されて、尻餅をついたままコクコクと何度も首を縦に振る。
「お、俺を食うつもりなんだろ・・・?」
「できればそうしたいものだな」
「・・・え?」
ドラゴンの放った奇妙な一言に、俺は呆けた顔でドラゴンの顔を見つめ返していた。

「お前は、ここが何のための建物か知っているか?」
少しずつ間合いを詰めながら、ドラゴンがゆっくりと俺の上に覆い被さってくる。
「い、いや・・・知らない・・・」
抵抗する術もなく寝床の上に押し倒されると、ドラゴンは俺の服を爪でビリビリと引き千切りながら先を続けた。
「ここにはな、凶悪で名の知られる数多の竜達が幽閉されているのだ」
あっという間に裸にされた俺を威圧するかのように、ドラゴンが無気味な笑みを浮かべる。
「た、例えば・・・?」
「意味もなく人間の町や村を滅ぼしたり、広範な森林を焼き払ったりした者達だ。我らにも秩序を守る掟がある」
つまりここは・・・人間で言うところの刑務所のような所なのか?
だとすれば、このドラゴンは看守か何かなのだろう。
「4つの塔にはそれぞれ火竜、氷竜、毒竜、そして属性を持たぬ竜達が雄と雌とに分けられて牢に入れられている」
「な、何でそんなことを・・・」
「1つは争いが起きても被害が大きくならぬからだ。火竜の炎は火竜には効かぬからな。そしてもう1つは・・・」
ドラゴンはそこまで言うと、突然俺の頬を分厚い舌でベロリと舐め上げた。
「うあっ・・・」
「雄の竜は人間の女が、雌の竜は人間の男が好物でな・・・フフフフ・・・」

「あ、あああ・・・」
そこまで聞いて、俺は何のためにここへ連れてこられたのかを理解した。
俺は餌なんだ・・・それも、こんな恐ろしい牢獄へ幽閉されるほど凶悪なドラゴン達の・・・
しかもここへ来た時の記憶が確かなら、多分この塔は・・・
「お前は明日、雌の火竜どもの餌になる・・・フフフ・・・心しておけ、火竜どもは皆気が短いぞ・・・」
「そ、そんな・・・嫌だ・・・食われるなんて嫌だぁ・・・」
「食われるかどうかはお前次第だ。我の情けで今日だけは休ませてやる・・・ゆっくり寝ておけ」
ドラゴンはそういうと、俺の体に少しだけ体重をかけてきた。
柔らかい寝床とブヨブヨしたドラゴンの白い腹に挟まれ、適度な圧迫感と暖かさが急激に眠気を誘ってくる。
恐怖と緊張で寝られるはずなどないと思っていたのに、俺はいつしか看守の火竜の下で深い眠りについていた。

翌朝、俺は太い尻尾が体に巻きつけられる感触で目を覚ました。
「フフフ・・・よく眠っていたようだな・・・」
寝起きのせいで声を出す間もなく尻尾のとぐろの中に再び捕われると、俺はドラゴンに連れられて部屋を出た。
昨日来た方向とは反対の通路に、広い螺旋階段が伸びている。
まるで地獄の底へと続くようなその階段をドラゴンが1歩降りる度に、尻尾で包まれた俺の体に軽い衝撃が伝わってきた。
想像していたよりもずっと短い階段を下まで降りると、ドラゴンが真っ直ぐに伸びていた暗い通路に向かって咆哮を上げる。
「グオオオオオオオオオオオオオォン!」
それと同時に、恐らくは他の塔で上げられたのであろう咆哮がいくつも重なって聞こえてきた。
きっと食事の時間を告げる合図なのだろう。
通路が再び静寂を取り戻すと、ドラゴンは独房が並んでいると見られるその通路に足を踏み出した。
岩の壁の上の方に、人間が1人通る程度の穴がいくつも空けられている。
やがてある穴の前で立ち止まると、ドラゴンは俺を尻尾で高々と持ち上げた。
そして、壁に空いた穴の中へとゆっくり俺の体を押し込める。
「喜べ!今日の餌は新鮮だぞ!」
その声とともに尻尾が解かれ、俺は真っ暗な石室の中へと放り込まれた。
「うぐっ」
バランスを失って尻から地面に落下したものの、床一面に厚く藁が敷いてあったお陰でさほど痛くはなかった。
慌てて辺りを見回すが、見えるのはただ真っ暗な闇ばかり。
だがその奥からは、ゴロゴロと獣が喉を鳴らすような不穏な音がいくつも聞こえてきていた。

不意に、黄色く光る8つの眼が闇の中で見開かれた。
「あ、ああ・・・」
よ、4匹も・・・そ、そんなの聞いてないぞ・・・
腹を空かせた火竜達の視線が、一斉に俺へと注がれる。
「う、うわあああああ!頼む!出してくれ!ここから出してくれぇっ!」
背後の分厚い石壁をドンドンと叩いて叫んだが、ドラゴン達ですら脱出することのできないこの堅固な牢を、人間の俺が破ることなどできるはずがなかった。
唯一の入口は手も届かぬ高さで口を開けたまま無情に沈黙している。
ズッ・・・ズッ・・・と、火竜達が藁の床を踏みしめる音が徐々に近づいてきた。
「た、助けて・・・うわああああぁぁ!」
必死にそう叫んだものの、俺は1番近くにいた火竜に片足を掴まれて引き寄せられた。
足を暴れされて振り解こうにも、その手が恐ろしい力を秘めているのが指越しに伝わってくる。
その気になれば、俺の足首を握り潰すことなど造作もないだろう。
「うああ・・・」
抵抗も空しく藁の上を引きずられ、なす術もなく4匹の巨大な火竜達の中央へと引っ張り込まれてしまう。
暗闇のせいで状況はよくわからないが、俺を睨みつける8つの眼には獲物を前にした歓喜の色が浮かんでいた。
なおも逃走を試みてその囲いから這い出そうとする俺の上に、1匹の火竜がゆっくりとのしかかってくる。
「ククク・・・貴様が今日の餌か・・・なかなか活きがいいではないか」
「ウフフフ・・・この子は何日もつか見物だわ・・・」
がっしりと俺を地面に押さえつけながら、火竜達が口々に恐ろしい会話を交わし始めた。

「や、やめて・・・死にたくないぃ・・・」
その瞬間、ゴオッという音とともに石室内がパッと明るくなった。
俺を組み敷いた火竜が、天井に向かって炎を吹き上げたのだ。
「うわあっ!」
その絶対的な脅迫に、思わずビクッと身を縮める。
「ククク・・・もし我らに逆らったりすれば、すぐにでも消し炭にしてやる」
ゴロンと俺の体を仰向けに引っくり返しながら、火竜が先を続ける。
その口の端から、チロチロと真っ赤な炎がまるで蛇の舌のように漏れていた。
「死にたくないのなら、せいぜい我らを飽きさせぬことだな・・・クク・・・」
「ええ・・・?」
そう言いながら、俺を組み敷いた火竜がそっと身を沈める。
チュプッ
「くあっ!?」
唐突に、形容し難い快感が全身に走った。いつのまにか、ペニスが熱い粘膜に包まれている。
「あ、ま、まさか・・・そんな・・・」
恐怖に駆られて闇に浮かぶ火竜の目を見つめると、それがニヤリと笑みを浮かべたように見えた。
「我ら皆を満足させることができれば、今日のところは生かしておいてやる。だがそれができなければ・・・」
「私達の腹の中ってことになるかもね・・・ウフフフ・・・」
「あうぅ・・・」
4匹の火竜達に囲まれながら、俺はようやく看守のドラゴンが言った"食われるかどうかはお前次第"という言葉の意味を理解していた。

ヌチュゥ・・・
「うく・・・ぅ・・・」
火竜の膣が、ゆっくりとペニスを締め上げてきた。
燃えるように熱い膣壁に沸騰した愛液が滴り落ち、中は文字通り火所のようだ。
その熱液がペニスに纏わりつく度に、痺れと快感がジンジンと塗り込められていく。
「ククク・・・悲鳴くらいは上げても構わんぞ?」
「あ、ああ・・・う・・・あ、熱・・・い・・・」
火竜の所以なのか、俺は粘膜の熱さに焼かれて両腕を床へ押さえつけられたままグネグネと身を捩って悶えた。
苦しさと快感がない交ぜになり、見る見るうちに射精感が込み上げてくる。
レロ・・・レロロッ・・・
「ひああっ」
その様子を見守っていた3匹の火竜が俺の周りをグルリと取り囲み、乳首と尻の穴へと分厚い舌を這わせ始める。
愛液と同じように熱い唾液を纏った舌で敏感な突起とすぼみを舐め回されて、俺はまるで電撃に撃たれたかのようにバタバタと快感に暴れ狂った。
「クククク・・・そろそろ限界のようだな・・・」
身を焼く熱さと容赦なく流し込まれる快感に喘ぐ俺を見つめながら、上に乗った火竜が俺の顎を舌でグリッと擦り上げる。
口内に渦巻く炎に熱せられた舌と唾液が皮膚に触れ、ジュッという音を立てた。
「それ、とどめだ」
それと同時にペニスがギュッときつく締め上げられ、肉襞がペニスの裏筋をやわやわと揉みしだいた。
「うあああああああ〜〜〜〜!」
一気に快感が爆発し、俺は悲鳴を上げながら火竜の膣内に大量の精を放った。
だが苛烈な責めは止むこともなく、躍る肉襞に射精中のペニスをこれでもかとばかりに弄ばれてしまう。
煮え滾る油のような唾液を尻の穴へと塗り込められ、その強烈な一撃に俺は身動きもできぬまま首だけを激しく左右に振ってもがいた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
長い長い射精がようやく終わり、周囲の火竜達が舌を離す。
「ほう・・・これでも気を失わぬとは・・・さすがは新鮮な餌だな・・・」
「う、ううぅ・・・お、終わりか?」
「あら、今度は私の番よ」
俺の上にのしかかっていた火竜がどけると、今度は尻を責めていた別の火竜が入れ替わるように俺を床へと組み敷いた。
「ウフフフ・・・私の責めは苦しいわよ・・・最後まで耐えられるかしらね?」
鋭い爪先で俺の喉をツツッとなぞり上げながら、2番目の火竜が妖しく笑う。
「ま、待って・・・少し休ませてく・・・」
ゴオオッという音が、再び石室内に響き渡った。先程の火竜が、今度は俺の頭の先へ向けて炎を吐き出したのだ。
「ひいぃ!」
チリチリと前髪が焦げ落ち、床の藁が燃え上がって小さな炎を上げる。
それをドシャッと踏み消すと、相変わらず口の端から炎を覗かせた火竜が俺の顔をグイッと横から覗き込んだ。
「何か言ったか?」
心臓を鷲掴みにされたような恐怖に、俺は涙を流しながら必死で首を左右に振っていた。

「ウフフ・・・」
獲物が黙ったのを確認し、火竜の膣が湯気を上げていた俺のペニスを捕らえる。
一気に根元までペニスが飲み込まれると、結合部から溢れ出した大量の熱い愛液が俺の股間を焼いた。
「うあ〜!」
熱さとペニスに焼き付けられた快感に暴れさせた両足を封じ込めるように、足首に火竜の尻尾が巻きつけられる。
ドスッ
「ぐあっ」
そして俺の抵抗を完全に封じた尻尾の先端が、尻の穴へと突き入れられた。

グリッグリグリ・・・
「うあああ・・・」
尻の中で火竜の尻尾が暴れ、耐え難い刺激を流し込まれてしまう。
「ウフフ・・・いくわよ」
火竜はそう言いながら少しだけ体を浮かせると、腰をゆっくりと前後に振り始めた。
グシッ・・・グシュッ・・・ヌチャ・・・グリッ、グチュッ・・・
「あ、あ、あ・・・」
徐々に徐々に、腰の動きが早くなっていく。俺の周囲を取り囲んでいた3匹の火竜達は、少し距離を取ってその"食事"の光景を眺めていた。
グチュゥ、ミチャッ、ズリュッ・・・
俺を体ごと激しく前後に揺さ振りながら、火竜がペニスを膣圧で力強く締め上げた。
「うあっ、うあ〜!」

一瞬の休みもなく荒れ狂う快楽と高熱の嵐に飲み込まれ、萎えていたはずのペニスが再び張り詰めてしまう。
しかも火竜が腰を振る度に、尻に突き入れられた尻尾が少しずつ少しずつ奥深くへと侵入してくるのだ。
「ほら・・・苦しいでしょう?」
「頼む、た、助け・・・ぐああああ〜〜!」
命乞いの言葉をかき消すように、ペニスが根元から肉襞にしごき上げられた。
ブシャッ
「が・・・は・・・」
半ば無理矢理に精を搾り取られ、限界を超えた快感に意識が白濁してくる。
だめだ・・・今気を失ったら・・・きっと食い殺されてしまう・・・
死の恐怖と戦いながら必死に意識の糸を繋ぎとめようと努力してみるが、次から次へと流し込まれる殺人的な快楽がそれを嘲笑うかのように俺の気力を削り取っていった。

ついにふっと気を失いそうになったその時、ようやく火竜の責めが止んだ。
息も絶え絶えで喘ぐ俺の顔を覗き込みながら、火竜が恐ろしい笑みを浮かべる。
「あら、まだ意識があるのね」
「うう・・・も、もうやめ・・・」
そう言いかけて反射的に横へ目をやると、あの火竜がメラメラと燃える紅蓮の炎を口に含みながら俺をギラリと睨みつけていた。

ゴオオオッという音が周囲に響き渡り、火竜の喉袋に蓄えられた炎が今にも吐き出されんと唸りを上げている。
「あ・・・ああ・・・」
あの炎を見せつけられてしまっては、とても火竜達に逆らうことなどできるはずもない。
俺は反論の声をゴクリと飲み込むと、目を瞑って静かに床に体を横たえた。
「ククク・・・大分従順になったものだな」
焼き殺される恐怖に震える俺をなじるように、火竜が炎を飲み込んで呟く。
2番目の火竜が俺の上からどけると、今度は3匹目の火竜が俺のペニスを口で咥え込んだ。
パクッ
「はぅ・・・」
俺の動きを封じるように2匹の火竜が手足を押さえつけ、残りの1匹が頭側から俺の顔を覗き込んでくる。
そして長い首をうねらせると、その巨大な顎で俺の口を塞いだ。

「う、うぅ・・・」
灼熱の炎を吐き出す火竜の口内は、膣以上に熱い唾液と粘膜に覆われていた。
そして熱せられた舌がペニスに巻きつけられると同時に、俺の口内にも火竜の舌が侵入してくる。
ジュルッ
「むぐ〜〜〜〜!」
唾液を搾りながらペニスを締め上げる舌の一撃に、俺は思い切り仰け反って悶え狂った。
その悲鳴を飲み込むかのように、口内の分厚い舌が俺の小さな舌を絡め取る。
次々と舌から溢れ出す熱湯のような唾液をほとんど無理矢理に飲まされると、食道を焼く熱さが快感に変わってペニスを強く焚き付けた。
上と下から同時に責められ、もはや限界だというのにペニスが懲りずに元の大きさと固さを取り戻してしまう。
た、助けて・・・とても耐えられないぃ・・・
ペニスの先端が舌先で転がされ、その快感に背筋がビリビリと痺れた。
クチュッ・・・レロ・・・ヌチュゥ・・・
俺の舌を奪ったまま、口を塞いだ火竜の舌が口内を無遠慮に舐め回し始める。
それが合図になったかのように、両手足を押さえつけていた火竜達が俺の乳首を舌先で弄んだ。
熱い・・・体中が燃えるように熱い・・・!
「うぐ〜っ!む、むぅ〜〜〜!」
微塵の容赦もない熱と快楽の狂宴に、俺はいよいよ死を予感し始めていた。
だが要所要所に塗り込められる鋭い快感のせいで、気を失うこともできそうにない。
ズリュッ・・・ズリュリュリュッ
とどめとばかりに、ペニスがザラザラした火竜の舌で激しく捻り上げられた。
「ぐ・・・うぐ〜〜〜〜〜!」
その快感に耐え切れずに精を放った瞬間、火竜が俺のペニスを思い切り吸い上げた。
精巣から直接精を吸い上げられているような感覚とともに、どこにそれだけの量が残っていたのかというような大量の精がペニスから迸る。

ビュビュッ・・・
正真正銘、それが最後の精だった。尿道に残った最後の1滴を搾るように、舌が裏筋をきつくしごき上げる。
そして俺の性感帯を犯していた4つの舌が離れると、俺は力なく床の上へガクリと崩れ落ちた。
腹を満たしていない火竜が、まだ1匹残っているというのに・・・

「クククク・・・どうやら、貴様もお終いのようだな」
「ウフフ・・・そうね。精が尽きたのなら、あなたはもう用済みだわ」
「あ、あああ・・・い、嫌だ・・・」
最後の気力を振り絞って体を起こすと、俺は力の入らない手足で必死に後ずさった。
誰に食われるのかはわかりきっている。
唯一俺の精にありつけなかった最後の火竜が、半ば怒りの混じった金眼で俺を見据えていたからだ。
「ククククク・・・」
「ウフフフ・・・」
狼狽する獲物の様子を楽しんでいるのか、食事を終えた3匹の火竜達は俺が逃げるのを止めようとはしなかった。
ただただ邪悪な笑みを浮かべながら、恐怖と絶望の淵に沈み込んでいく俺の顔をじろじろと見つめている。
「うわああああ!た、頼む!こんなの嫌だああぁ!」
俺はクルリと向きを変えると、決して開くことのない背後の石壁を再びドンドンと叩いた。
ズッ・・・ズッ・・・という火竜の足音が、少しずつ迫ってくる。
「う、うわああああああぁ・・・」
俺は振り返るのも恐ろしくて、ただただ壁に身を摺り寄せたまま泣き喚いていた。

「食事の時間は終わりだ!生きているのなら人間を外へ出せ!」
とその時、突然外の通路からあの看守の声が聞こえてきた。
一縷の希望を胸に恐る恐る後ろを振り向くと、すでに間近まで迫っていた火竜がギシギシと悔しそうに歯軋りしながら俺を睨みつけている。
「ウヌヌヌ・・・おのれ・・・明日こそはお前を食ってやるぞ・・・」
今にもその牙で俺を噛み砕くのではないかと思えるような剣幕でそう凄むと、火竜が俺の体に尻尾を巻き付ける。
多少の恨みがこもっているのかギリギリと息苦しい程に体を締め付けられながらも、俺は何とか石室の外へと生還することができた。
「はぁ・・・はぁ・・・た、助かった・・・」
「フフフフ・・・その様子では、危うく食われる寸前というところだったのだろうな?」
下で待っていた看守のドラゴンが、俺を尻尾で受け取りながら呟く。

無事に最上階の部屋へと連れ戻されると、俺は寝床の上で自分の体を眺めてみた。
どこも火傷をしているようにはみえなかったが、火竜の唾液にさらされた所が熱く火照っている。
「ゆっくり休んでおけ・・・明日もまた生き残れるとは限らんのだからな」
「ま、待ってくれ・・・もうあそこへ入れられるのは嫌だ!今度こそ食われちまう!」
俺は部屋を出ていこうとするドラゴンに必死にそう訴えかけたが、返ってきた返事は非情なものだった。
「フフフ・・・心配するな。お前の替わりなど、あの町へ行けばいくらでも手に入る。安心して食われるのだな」
「そ、そんな・・・そんな・・・う、うああぁ・・・」
俺1人では、とてもこんな所を逃げ出せるはずがない。
このドラゴンだけが唯一の頼みの綱なのに・・・
鉄格子の閉められるガチャンという金属音が響き渡る中、俺は藁の寝床の上に突っ伏して泣きじゃくった。

ガチャッ・・・
「はっ!」
いつの間に眠ってしまっていたのだろうか?
再び鉄格子の開く音に、俺はガバッと飛び起きた。
看守のドラゴンが、ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら部屋に入ってくるのが見える。
「よく眠れたか?・・・そろそろ食事の時間だぞ」
「ま、待て・・・助けてくれ!頼む!あんたにしか頼めないんだ!」
「フン・・・我に頼んだところで無駄なことだ」
そう言いながら後ずさる俺の体を捕えようと、ドラゴンが尻尾を伸ばしてくる。
「なに、仮に力尽きたとしてもゆっくりと丸呑みにされるだけだ。さして苦しくはないぞ・・・フフフ・・・」
「そ、そんなの嫌だぁ・・・」
嘆いている間にも、尻尾の先が足首から太腿へと這い上がってくる。
「う、うわああっ!」
まるで死神の手のようなその尻尾を足で蹴り払うと、俺は寝床の上から這い出して開いたままの鉄格子へ向けて走り出した。

だがドラゴンの脇をすり抜けようとした瞬間、ブンという音とともに振り回されたドラゴンの強靭な尻尾が鈍い音を立てて俺の鳩尾に食い込んだ。
ドスッ
「ぐあぁっ!がはっ・・・ぐぅ・・・うああ・・・」
呼吸が止まり、耐え難い苦痛が下腹部から全身に広がっていく。
俺は腹を押さえたまま床の上に崩れ落ちると、激しい苦悶にゴロゴロとのた打ち回った。
「おとなしくしていれば痛い目には遭わずに済むものを・・・」
「あ・・・はぁ・・・ぅ・・・」
口の端から唾液を垂らしながらフラフラと立ち上がり、なおもヨタヨタと部屋の入口に向かって足を踏み出す。
だがその行く手に、ドラゴンが巨大な体で立ち塞がった。
そして大きく翼を左右に広げ、甲高い咆哮を上げる。
「グオオオオオオオオオオオオォン!!」
「ひぃぃっ・・・」
食事の合図と威嚇を兼ねたその声に、耳を塞いでその場に蹲ってしまう。
ドラゴンはその隙にサッと俺の体に尻尾を巻きつけると、ゆっくりと中空へ持ち上げた。
「う、うあぁ・・・頼む・・・あそこへは入れないでくれぇ・・・うわあああ・・・」
俺が必死で暴れるのも意に介さず、ドラゴンが螺旋階段を降りていく。
独房の通路に差し掛かると、まるで暗闇の中から昨日の火竜達が俺を手招きしているかのような幻影が見えた。
1歩、また1歩と、あの石室の入口が見えてくる。
やがて昨日の穴の前へと辿り着くと、ドラゴンが俺を尻尾で高く持ち上げた。
「あ・・・ああ・・・あ・・・や、やめろ・・・」
ぽっかりと空いた穴が、まるで自分の墓場の入口のように見える。
ドラゴンはその恐怖の空洞の中へと俺を押し込むと、巻き付けていた尻尾をシュルリと解いた。

昨日のように藁の上へドサリと落ちることを予想していたが、意外なことに俺の体は落下の前に火竜の尻尾で受け止められた。
「グフフフ・・・この時を首を長くして待っていたぞ・・・」
「あ、あああ・・・」
昨日食事にありつけなかった火竜が、俺が差し入れられるのを今か今かと待ち構えていたのだ。
しっかりと俺を尻尾で捕まえると、火竜が背後にいた3匹の仲間たちに向かって念を押す。
「今日はワシの好きにさせてもらってもよいのだな?」
その問に、闇に浮かぶ6つの眼が縦に揺れた。
「グフフフフ・・・というわけだ・・・覚悟するがいい」
爛々と輝く瞳で俺を射抜くように睨み付けながら、火竜が尻尾を巻きつけた獲物を顔の高さまで持ち上げる。
そして極太の尻尾で作られた牢獄に俺を捕らえたまま、火竜が俺のペニスを口に含んだ。
バクッ・・・
「うああああ〜〜!」
忘れかけていた熱さが、一気に股間を焼き尽くした。
ペニスをコロコロと舌の上で転がされる度に、例えようもない快感がじわじわと染み込んでくる。
ギュゥ・・・
俺の体を尻尾でゆっくりと締め上げながら、火竜が独り占めにした獲物を容赦なく貪った。
「た、助け・・・ひゃあああ・・・」
睾丸を丸ごと舐め上げられ、抵抗しようとする力が一気に抜け落ちてしまう。
その拍子に、火竜の尻尾が更に深く身に食い込んだ。

クチュ・・・ミシッ・・・ジュルルッ・・・グシュッ・・・メキ・・・
「う・・・うあ・・・」
少しずつ少しずつ、万力のように俺の体を締めつけながら、ペニスがザラついた火竜の舌ですりおろされる。
「グフフ・・・それ、もっとよくしてやる・・・」
ズブ・・・ズブブ・・・
息苦しさと快感に喘ぐ俺の尻に、火竜の爪が突き入れられた。
決して焦らず、至極ゆっくりと、だが確実に、太い指の先から伸びた滑らかな鉤爪が体内に侵入してくる。
「い、いや・・・いやぁ・・・」
まるで昨日の恨みを晴らすかのような火竜の苛烈な責めに、ペニスが限界一杯まで膨張した。
「さあ、残らず搾り取ってくれるわ・・・ついでにその肉も喰らってやるぞ・・・」
尻穴に突っ込まれた火竜の指がグリッと捻られた瞬間、ペニスに巻き付いた舌が熱い唾液を噴出しながらペニスを握り締めた。
グチュゥゥゥ・・・
「ああああああああ〜〜〜〜!!」
ドバッという音が、火竜の口内で炸裂した。
白濁液を吐き出すペニスを強烈に吸引されるだけでも辛いというのに、まるで俺の体中から精を絞り出すかのように、体に巻き付いた尻尾がことさらに強く締め付けてくる。
ギシ・・・ミシミシミシ・・・
「うあ・・・は・・・」
容赦のない締め付けに体中の骨が悲鳴を上げ、押し潰された肺のせいで息が詰まる。
その苦しさに意識が飛びそうになった瞬間、火竜に吸い尽くされた精がようやく底をついた。

獲物が肉としての価値しか持たなくなったのを確認し、火竜が尻尾を緩める。
受身を取ることもできず、俺は藁の床の上へドシャッと崩れ落ちた。
「グフフフ・・・さてと・・・どう料理してくれようか・・・」
「うぅ・・・だ、誰か・・・」
食欲の色を露わにし始めた火竜の様子に、俺はぐったりと床に横たわったまま心の底から震え上がった。
こ、こんなところでドラゴンに食われるなんて・・・誰か・・・誰か助けてくれぇ・・・
声にならない叫び声を上げるが、目の前の火竜にすらその声は届かなかった。
看守のドラゴンが助けにきてくれる気配もない。
も、もうだめだ・・・
絶望に打ちひしがれた俺の頭上で、火竜が巨大な顎を開いた。
その大きさをもってすれば、人間1人を飲み込むなど朝飯前だろう。
「うあ・・・うああ・・・」
逃げようにも、どこにも逃げる場所などなかった。第一、体がピクリとも動かない。
激しい締め付けと、身を焦がす熱さと、そして射精の快感に消耗し、俺の四肢はまるで他人の手足のように俺の命令を聞いてはくれなかった。

シュル・・・シュルル・・・
開いたままの巨口が近づけられると同時に、俺の首に、脇腹に、火竜の熱く長い舌が巻きつけられていく。
そしてそのまま、俺は頭から灼熱の肉洞の中へと引き込まれていった。
「た、助けてくれぇぇ・・・」
顔に吹きつけられる熱風が、捕食される恐怖をさらに昂ぶらせる。
腰の辺りまでを口に咥えると、火竜はそのままガバッと頭を起こして口を上に向けた。
「あ・・・あ・・・」
重力にまかせて、なす術もなくズルズルと熱い口の中へと飲み込まれていく。
「うわああああああああ・・・・・・」

バクン
人間の足先までが完全に火竜の口内へ消えると、火竜は満足そうに口を閉じた。
「グフフフフ・・・ごちそうさま・・・」
「食事の時間は終わりだ!生きているのなら人間を外へ出せ!」
その直後、看守のドラゴンの声が真っ暗な石室内に響き渡った・・・

いくら呼びかけてみても、あの人間が入った部屋からは何の返事も返ってはこなかった。
やはり、途中で力尽きて食われてしまったのだろう。やれやれ・・・また仕事が増えてしまった。
我は静かに踵を返して階段を昇ると、翼を広げて尖塔の先から夜空へ飛び立った。
また新しい餌を探さなければならない。
まあいい・・・新たな餌など、あの町へ行けばいくらでも手に入る。
その為に、遠い昔に我らが作った町なのだからな。
そうとも知らず、呑気な顔で暮らしている人間達の憐れなことよ。

30分ほど飛び続け、我は人間達の"養殖場"へと辿り着いた。
ふと見ると、町の外れで若い男が2人、こそこそと夜遊びをしている。
「フン・・・2匹も攫っておけば、少しはゆっくり休めるかもしれんな・・・」
我はそう呟きながら、新たな獲物に向けて捕獲用の鉤爪を構えると静かに滑空を開始した。

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