11月・・・一雨降る毎に風が冷たくなり本格的な冬の気配が近付いてくるこの時期は、何かと忙しい年末に向けた準備期間ということもあって心の落ち着かない日々が続くものだ。
かく言う俺も入社から半年が経過した職場ではいよいよ本格的な業務へ参加する機会が増えてきて、ここ最近は先輩社員の指導にメモを取りながら1日中PCと向き合う日々が続いていた。
「よし・・・今日はこのくらいにしておこう。俺は来週の会議の資料を作るから、お前達はもう上がっていいぞ」
やがてそんな先輩の声が聞こえてくると、長らく続いていた緊張の糸が解けた代わりに重い疲労感が襲ってくる。
とはいえ、今日は金曜日。
俺は明日からまた待ちに待った週末がやってくるという歓喜を伴った感覚が今頃になってようやく胸の内に湧き上がって来たことを感じ取ると、同期の同僚よりも一足先に先輩達への挨拶回りを終えて会社を後にしていた。

今の時刻はまだ18時過ぎ・・・
ここ最近では異例の早さで仕事を終えられただけに、帰りの電車に乗る段になってから2ヶ月振りにまたあの店へ足を運んでみようかという欲求が俄かに頭を擡げてくる。
新宿歌舞伎町の一角にひっそりと店を構える、本物の雌竜と奇妙な一夜を過ごすことの出来る風俗店、雌竜天国。
前にあの店に行った時は夜通し終わりの無い幻覚の世界で容赦無く嬲り抜かれ、あまつさえ一時的にではあるものの雄のドラゴンに姿を変えられて巨大な妖竜の玩具にされたものだった。
だがあれ程過激な目に遭ったというのに、ほんの少し時間を置くとまたあの店に足が向いてしまうのは俺が本当の意味で身も心もあの店の虜になっているという証左なのだろう。

やがて仕事から解放された喜びに沸く週末の帰宅ラッシュに揉まれながらも何とか家に帰り着くと、俺は本能の求めるがままにスーツを着替えて再び家を出て行った。
今の時間は18時45分・・・また夕食はコンビニのおにぎりになってしまうだろうが、一刻も早く雌竜達に逢いたいという思いが空腹をも押さえ込んでいるのかそれに対して特に不満は無い。
そして例によって途中のコンビニで買ったおかかのおにぎりを頬張りながら薄暗い通りを歩いていくと、俺は19時10分頃になってようやく目指す天国がその頭上に戴いているビジネスビルへと辿り着いていた。
正直に言えば開店に間に合わなかったのが少し癪ではあるのだが、何れにしろ他の客は深夜にならないとやってこないということだから多少入店時間が遅れたところで別に問題は無いだろう。

「えーと・・・入館証を翳して・・・と・・・」
ピピピッ
2ヶ月振りに見る入口の新しいカードリーダーにはまだ慣れていないせいもあるのだが、財布からカードを出すのは手馴れているはずだというのに少しもたついてしまうのは期待に浮き足立ってしまっているのかも知れない。
だがやはり他に開店と同時に入店した客はいないのか相変わらず1階で止まったままになっているエレベーターに乗り込むと、俺は素早く「B1」のボタンを押して最後の長い長い十数秒を耐えることにしたのだった。

ポーン・・・
「あらいらっしゃい。お久し振りね」
「ああ・・・今日はたまたま仕事が早く終わったんだけど、丁度週末だったからね。また楽しませて貰うよ」
「ええ、歓迎するわ」
俺はそんな黒フードのお姉さんの声を背に受けながら電子メニューのディスプレイに向かうと、カードの読み取り装置に入館証を通していた。
ピピピッ
「さてと・・・今日はどんな雌竜がいるのかな・・・あれ、何だこれ?」
やがて暗転していた画面が起動すると、マイページのトップに"お知らせ"の文字が躍っている。
試しにそれをクリックしてみると、すぐさま画面に幾つかの雌竜の写真が表示されていた。

★オフシーズン割引のご案内★
寒さの厳しい季節となりましたので、オフシーズンにつき下記の雌竜の指名料金を千円割引させて頂きます。
●クリオラ(Sサイズ)
●アイシア(Mサイズ)
●ヴェラン(Lサイズ)
●フブキ(東洋龍Mサイズ)
割引期間 2015/11/1〜2016/2/29

「これ、どういうこと?オフシーズン割引って」
「その雌竜達は全員水竜や氷竜で、特に冷気を使った責めが得意なの。だから夏場は人気があるんだけど・・・」
「成る程・・・冬は余り指名が入らないから、その分安くしてるってわけか・・・」
そう言えば以前この店に通い始めた頃、不人気なLサイズの雌竜の指名料が安くなっていたことがあったっけ・・・
それを考えれば、この措置は季節柄需要が低くなってしまう雌竜にとってはそれなりに有用なのだろう。
だがそれよりも何よりも、俺は画面に表示されていた雌竜達の中に1匹だけ何となく見覚えのある雌竜がいるのを目にして思わずその写真をクリックしたのだった。

名前:アイシア(41歳)
体高:2.08メートル(Mサイズ)
体色:白
眼色:緑
翼:無し
性格:受★★★★★★☆☆☆☆攻
得意なプレイ:冷気責め
口調:勝気なお姉さん
部屋:ノーマル
指名料金:5,000円/日
人気度:125/193(指名回数/勤務日数)
コメント:雪山出身の氷竜、スノーの娘です。
母親と同じくフサフサの白毛を纏っていますが、全身から発する冷たい冷気の為に特に夏場に絶大な人気を誇る雌竜です。
またリニューアル後は母親との同時指名も可能になった為、母娘の息の合った冷熱の責めもお勧めしています。

スノーの娘・・・か・・・
道理で、写真も彼女にそっくりなわけだ。
前にスノーを指名したのはこの店が1回目のリニューアルをした去年の2月、東京でも珍しく大雪が降った時期だったように思う。
今年ももう寒くなってきたことだし、またあのフカフカで心地良い懐に抱かれて一夜を過ごすのも悪くないだろう。
それにこのアイシアという雌竜は、どうやら同じ氷竜にもかかわらず暖かいイメージのあるスノーとは対照的に全身から冷気を放っていて、それを使った責めが得意らしかった。
冷気責めというものがどういうものなのか俺には今一つ想像が付かないのだが、試しにお勧めの通りスノーと母娘で指名を入れてみるのも面白いかも知れない。

「これ、Mサイズの雌竜でも複数指名出来るんだよね?」
「ええそうよ。実を言うと、複数の雌竜の指名条件をリニューアル後からコスト制に変えてあるのよ」
「コスト制って?」
俺がそう訊くと、カウンターから出て来たお姉さんがディスプレイのサイズの欄を指で指し示していた。
「Sサイズが5、MとLが7、LLが15っていう具合に重みがあって、それを合計で15まで組み合わせて指名出来るの」
「東洋龍の場合は?」
「東洋龍や海竜はサイズにかかわらずコストが7だから、地下2階の雌竜同士なら2匹まで組み合わせられるわ」
成る程・・・ということは3匹同時に指名出来るのは全員がSサイズの場合だけで、後はLLサイズを除けば基本的に2匹まで好きな雌竜を組み合わせることが出来るということだろう。
「じゃあ、このアイシアとスノーを指名してみるよ」
そう言ってアイシアのチェックボックスをオンにしてみると、親切なことに画面に"お勧めの組み合わせ"というボタンとともにスノーの小さな写真が表示されていた。
恐らくはあのテノン達3姉妹のような集団プレイの得意な雌竜や、こういう母娘など特定の組み合わせを自動的にお勧めする機能があるのだろう。
これも、新しいサービスの一環ということか・・・

「あ、ちなみにお勧めの組み合わせで指名すると指名料金が更に2千円安くなるから、とてもお得になるわよ」
「はは・・・商売上手なんだな」
とは言え、そう言う特典があるならば利用しない手は無いだろう。
そしてお勧めに従って画面に表示されたスノーのチェックボックスもオンにして指名ボタンを押してみると、画面に1万2千円の料金と地下1階11番の部屋番号が表示されていた。
「そっか・・・Mサイズでもペアになる場合は大部屋が割り当てられるんだな」
「ふふ・・・電子メニューって色々なことが出来るでしょう?お陰で私も助かってるわ」
「それじゃあ、楽しんでくるよ」
俺はお姉さんにそう言って奥に進むと、本来Lサイズの雌竜を指名した時に割り当てられる大きな部屋を目指して少しばかり薄暗い通路を歩いて行ったのだった。

それから十数秒後・・・俺は指定された11番の部屋に辿り着くと、だだっ広いその部屋の中にまだ誰もいないことを確かめてから先に服を脱いでベッドの上に座っていた。
まさか現実に全裸で正座待機などという状況を経験することになるとは思わなかったのだが、これから出逢う雌竜は1年半以上前に正に天上の閨とも呼ぶべき寝心地で俺を癒してくれたあの氷竜なのだ。
彼女の娘であるアイシアという雌竜もその氷竜らしい冷気を使った責めが得意だということだから、親子ということもあってきっとスノーとはさぞかし相性が良いのだろう。
Mサイズ以上の雌竜を複数指名するのはこれが初めてだっただけに今夜は一体どんな天国を味わえるのかなど全く想像も付かなかったものの、心中に湧き上がる期待と興奮に俺のペニスは既に大きく膨らみ始めていたのだった。

それからしばらくして・・・
とは言っても実際にはほんの2分足らずではあったものの、やはり2匹同時だと準備に多少の時間は掛かるのか俺はようやく壁の向こうから薄っすらと聞こえて来た何者かの足音に聞き耳を立てていた。
客を待たせていることに若干の焦りでも感じているのか、少しばかりテンポの違う2組のその足音からはやや忙しない印象が感じられる。
そしてやっと部屋の壁が左右に開くと、その奥に何もかもがそっくりな大小2匹の白竜が姿を現していた。
「おお・・・お主は・・・初めての夜にワシを指名してくれた人間ではないか。忘れもせぬぞ」
「へぇ〜・・・このお客さんが、ママの最初の相手だったの?」
「そうじゃよ。あの時はお主も、ワシの懐で随分と心地良さそうな寝顔を見せてくれたのう?」
ずんぐりとした白毛に覆われた2匹のその会話に何だかむず痒い気分になってしまうのは、姿や口調が随分と若々しく見えるアイシアの目の前で全裸になっていたことによる興奮のせいだろうか?
或いはスノーが語る過去の俺の痴態をアイシアに聞かれていることに対する、一種の羞恥心のせいだろうか?
だが何れにしても、いよいよ妖しげな緑色に輝く4つの竜眼がこちらに向けられると俺は余りの期待に思わず全身をピンと硬直させてしまっていた。

「クフフフ・・・もう待ち切れぬと言った風情じゃな」
そう言いながら、ゆっくりと近付いて来たスノーが突然長い尻尾で俺の体をクルリと絡め取る。
「わっ・・・は・・・あぁ・・・」
俺はそんな巨竜の行動に思わず驚きの声を上げたものの、全身に押し付けられた温かい白毛の感触に一瞬にして全身の力を吸い取られてしまっていた。
「あら、だらしない顔ね。フフ・・・弄び甲斐がありそうだわ・・・」
だが不意に背後から聞こえて来たそんなアイシアの美しい声にハッと我を取り戻すと、何時の間にかベッドに仰向けに寝そべっていたスノーが俺をその逃げ場の無い白毛の海の中へそっと降ろしていく。
バフッ
「ふあ・・・あぁ・・・」
初めてスノーと出逢ったあの日から21ヶ月・・・これまで俺を含めた数多の"獲物"を篭絡して来たのだろう彼女の懐は以前とは比べ物にならない程に温かく、俺は成す術も無くそこに身も心も絡め取られてしまっていた。

「クフフフ・・・ほれアイシア、お主も来るのじゃ」
「ええ・・・」
そしてまるで底無し沼のように獲物を捕らえて離さないスノーの胸元でもがいていると、突然背後から巨大な影がゆっくりと覆い被さって来たのが視界の端に映り込む。
バフン!
「ひああぁ!」
フサフサでモフモフで、それでいて上質の絹のような滑らかな肌触り・・・
そんな極上の毛皮に上下から挟み潰されて、全身が柔らかな2匹の氷竜にグギュッと押し付けられる。
だが背中に感じるアイシアの毛皮は、スノーのそれとは対照的にまるで体毛の1本1本が氷で出来ているのではないか思える程の凄まじい冷気に満ち満ちていた。
「つ、つめ・・・た・・・ひいぃ・・・」
「フフフ・・・気持ち良いでしょう?坊や・・・」
これが・・・冷気・・・責め・・・
ふわりとした温もりに満ちたスノーの上で、極寒の冷気を纏ったアイシアが微かにその身を揺らす。
そんな壮絶な冷熱の共演に、俺は甲高い悲鳴を上げながらなけなしの体力を更に容赦無く削り取られていった。

ズシッ・・・ミシ・・・
「あぅ・・・は・・・うぅ・・・」
グリグリと背に押し付けられる、冷たくも心地良い毛皮の感触。
それに体高2メートルを超える巨竜の凶悪な体重が遠慮無く浴びせられ、逃げ場の無い極上の愛撫が氷竜親子の餌食となった憐れな獲物を少しずつ、しかし着実に弱らせていく。
だがやがて白毛の海で揉みくちゃにされた俺が弱々しい呻き声しか上げられなくなったのを目にすると、いよいよ痺れを切らしたらしいスノーが少しばかり懇願するような声を上げていた。
「アイシア・・・そろそろワシも疼いてきたんじゃがのぅ・・・お主より先に、搾っても良いかえ?」
「あら駄目よ。ママの手に掛かったら、人間なんてあっという間に枯れ果てちゃうでしょう?私が先よ」
「うむぅ・・・仕方が無いのぅ・・・」
そんな恐ろしげな会話が頭上で交わされている間にも、アイシアが腹下の俺をこれでもかとばかりに磨り潰す。
そして完全に俺が力尽きたことを確認すると、彼女がそっと俺の首筋に長い舌を這わせていた。

ペロォ・・・
「ひぃっ!?」
次の瞬間、まるで氷水のように冷たいアイシアの唾液が半ば麻痺し掛けていた俺の感覚器官を一気に覚醒させる。
更にはスノーと息を合わせたかのように4本の大きな腕で体をクルリと反転させられると、俺は眼前で妖しげな笑みを浮かべているアイシアの姿に寒さとは別の理由で体を震わせていた。
だが冷たく冷え切っていた背中が今度は温かいスノーの腹に押し付けられた心地良さに、そんな本能的な危機感さえもが空しく蕩けて消え去ってしまう。
「フフフフ・・・観念しなさい坊や・・・私がその気になれば、人間なんてあっという間に氷漬けにも出来るのよ」
「は・・・あぁ・・・」
背中に母親のじんわりとした温もりがあるお陰でそのアイシアの脅迫自体はさして恐ろしくは感じなかったのだが、微かに細められた彼女の緑色の瞳は胸の内に秘めた嗜虐的な期待感に爛々と輝いていた。

ガシッ・・・ワシッ・・・
そしてただでさえもがく気力を奪い取られた俺の抵抗を封じるかのように両手足を背後のスノーの屈強な四肢で押さえ付けられると、アイシアが無防備に晒されていた俺の乳首に細く尖らせた舌先を躍らせる。
チロッ・・・チロチロ・・・
「ふあっ・・・や、止め・・・てぇ・・・」
氷のように冷たい穂先が敏感な蕾を撫でる度、俺はまるで電流が走ったかのようにビクンと全身を跳ね上げていた。
その上冷気に縮み上がっていた肉棒にもキンと冷えたフサフサの毛尾が押し付けられると、ワシャワシャと軽い音を立てて愛撫された雄槍があっという間に天を衝いて屹立してしまう。
「あぁ・・・そ、そん・・・な・・・」
「クフフフ・・・お主は相変わらず容赦が無いのぅ・・・ワシの分は、しかと残してくれるんじゃろうな?」
「さあ・・・それはこの人間次第ね」
やがて自らの意思とは無関係に結合の準備が完了してしまった俺の肉棒に、体を浮かせたアイシアがゆっくりと狙いを定めている様子が伝わってくる。
「フフ・・・氷竜に食べられる気分はどうかしら?もう想像が付いてると思うけど、私の中は物凄く冷たいわよ?」
まるで疲労と拘束で全く身動きの取れない獲物の恐怖心を煽るかのように、アイシアがゆっくりと押し広げた自身の肉洞を俺の眼前にこれ見よがしに見せ付けてくる。
そこには俺が想像していたような真っ赤な花弁ではなく・・・薄暗い青紫色の粘膜が折り重なった、風雪渦巻く氷洞のような暗い竜膣がぽっかりと口を開けていたのだった。

「わっ・・・う、うわああっ!」
その極寒の性器が誇っているであろう壮絶な威力に、雌雄の結合を前にして俺の理性が甲高い警鐘を乱打する。
だが巨竜に押さえ付けられた両手足が動かせる気配は微塵も感じられず、俺はゆっくりと焦らすように迫って来たアイシアの肉壷に自らの雄が呑み込まれて行く様を否応無く見せ付けられていた。
ジュブ・・・ジュブジュブジュブ・・・
「あっ・・・が・・・ぁ・・・」
その刹那、まるで無数の氷礫が浮かんだ氷水に肉棒を漬け込んだかのような絶望的な冷たさが股間から全身へと一瞬にして弾け飛んでいく。
「ほぉら坊や・・・凍て付く抱擁に悶えなさい・・・」
ギュグッ・・・ズシッ・・・
更には根元まで呑み込んだペニスを極寒の肉襞で締め上げられながら再び巨竜の重圧が浴びせ掛けられると、俺は悲鳴を上げる間も無く荒れ狂う氷海の波間に屈服の白濁を搾り取られたのだった。

グジュ・・・ジュグブ・・・ビュクク・・・
「が・・・ぁ・・・」
全身が凍り付きそうな程のアイシアの冷たさと、それを温めるスノーの心地良い温もり。
そんな相反する2つの熱に強烈な射精の快感が加わり、奇妙な浮遊感が体中を駆け巡る。
ザワ・・・ザワザワザワ・・・
その上何の前触れも無く小刻みに擦り合わせられたスノーの体毛が更にその熱量を上げると、俺は氷点下の竜膣に幾度と無く肉棒を扱き上げられながら2匹の巨竜に押し潰されていた。
気持ち・・・い・・・た、助け・・・て・・・
グリグリと冷たい腹で悶える獲物を磨り潰すアイシアの顔に、酷薄な捕食者の笑みが貼り付いている。
そして一頻り白濁の奔流が途絶えた雄を荒々しくしゃぶり尽くすと、彼女がようやく俺をその恐ろしい極寒の牢獄から解放してくれたのだった。

クチュ・・・
「は・・・ぁ・・・」
さ、寒い・・・
全身の精気を抜き取られた上にその氷のような巨体に抱き締められて、体が芯まで冷え切ってしまっているようだ。
「アイシアはもう良いのかえ?」
「ええ・・・これ以上やったらあっさり枯れちゃいそうだし。後はママが止めを刺して良いわよ」
そしてそう言いながら、ピクリとも力の入らない俺の体をまた2匹の氷竜がうつ伏せに引っ繰り返していた。
バフッ
「ぐあぁ・・・」
その瞬間体の前面と背面に感じる熱量が逆転し、甘い恍惚感にも似た眩暈が襲ってくる。

「さてと・・・では、お主のモノを頂くとしようかのぅ・・・?」
だがスノーはぐったりと弱り切った俺の姿に微塵の遠慮も見せること無くそう呟くと、何処までも沈み込むかのような深い毛海をうねらせて半ば凍り付いた瀕死のペニスを己が火所へと咥え込んでいた。
ジュプッ
「ひああっ!」
ただでさえ熱い愛液に満ちたスノーの竜膣が、冷え切った肉棒にはまるで燃え盛る煉獄の業火の中にでも突っ込んだかのような峻烈な熱さに感じられる。
そして一気に根元まで呑み込まれたペニスが膣口でギュッと締め付けられると、それを見越したかのようにアイシアが片腕で俺の首をグイッと後ろに反らせたのだった。

ミシ・・・ギシッ・・・
「ぐ・・・く、苦し・・・」
「ウフフフ・・・大丈夫よ・・・今に気が狂いそうな程、気持ち良くしてあげるから・・・」
そうは言うものの、フサフサの冷たい毛が生えた腕で首を締め上げられる息苦しさに声が上手く出て来ない。
ギュゥ・・・
「ひ・・・ぃ・・・」
しかしそんな俺の状態にも構わずにスノーが自らの中に咥え込んだ肉棒を軽く締め上げ始めると、アイシアが何を思ったのか擦れた悲鳴を上げた俺の胸元をもう一方の手で弄り始めていた。

スス・・・サワサワ・・・コリッ
「くぁっ!?」
更には氷塊のような2本の爪先で乳首を抓み上げられ、想像だにしていなかった鋭い快感が背筋を駆け上がる。
「ほらほら、暴れちゃ駄目って言ったでしょう?今の坊やは私達に捧げられた獲物・・・」
コリ・・・クリクリ・・・
「徹底的に犯し嬲り抜かれて、悶え狂うことしか許されていないのよ」
「や、止めてぇ・・・」
片腕で首を絞められながらなおも乳首を弄ばれ、グネグネと身を捩る動きがスノーの体内で更に快感を増幅させる。
「クフフ・・・ほれアイシア、お主も舐めてやるのじゃ」
そしてそんなスノーの声にきつく閉じていた目をそっと開けてみると、あろうことかスノーとアイシアが俺の両乳首を同時に舌先でペロリと舐め上げていた。

「ひむぐっ!」
やがて温かい舌と冷たい舌が敏感な2つの蕾をそっと擦り上げた未知の快感に嬌声を上げようとした瞬間、背後のアイシアがその冷たい手で顔を握り締めるようにして俺の口を塞いでしまう。
レロ・・・ペロペロ・・・
「うぐ・・・んぐ〜〜〜!」
半ば海老反りのような体勢で突き出した乳首への切ない愛撫と、熱い肉洞の奥深くでねっとりと咀嚼される苛烈な雄としての悦びに、俺は呼吸器を塞がれた息苦しさを振り払うように目をカッと見開きながら身悶えていた。
「フフ・・・」
「クフフフ・・・」
耳元に聞こえる2匹の氷竜の妖しい笑い声が、屈辱的な興奮となって俺の下半身へと昂りを伝えていく。

「ほぉれ、果てるが良いぞ」
グチュグチュッ・・・ゴギュッ・・・
「んごぉっ・・・!」
そしてそんな止めの一言とともに無数に折り重なった肉襞の群れがペニスを吸い込むように蠕動すると、俺はほとんど声を上げることも出来ないままスノーの体内に屈服の証を吐き出していた。
ジュブ・・・グジュッ・・・
「ご・・・ぁ・・・が・・・」
「フフ・・・ママの中は気持ち良さそうねぇ・・・でも、まだ気絶はさせないわよ・・・?」
だがもう意識が飛びそうな程の快楽に悶えていると、アイシアが不意に不穏な動きを見せる。
相変わらず俺の胸元に舌を這わせたままそっとその体を浮かせると、彼女が空いた右手で俺の尻をそっと撫で始めたのだ。

「うぐ・・・う・・・うぅ・・・」
突然予想だにしていなかった場所へ触れた冷たいアイシアの手の感触に、何となく嫌な予感が込み上げてくる。
「あらぁ・・・どうしたの?そんなに震えて・・・もしかして、何をされるか判っちゃったのかしら?」
言いながら、冷え切った大きな手がなおも俺の臀部をいやらしく弄っていく。
ま、まさ・・・か・・・
「や・・・やむ・・・ぐ・・・」
「駄目よ坊や・・・私達からは逃げられないわ・・・フフ・・・それに、坊やも少しは期待してるんじゃないの?」
「お主は焦らすのも好きじゃのぅ、アイシア。憐れな獲物が怯えておるではないか」
そんなフォローなのか追い打ちなのか分からないスノーの声に、いよいよアイシアが指先に生えた氷のような爪先を俺の尻穴へと触れさせる。

ツプ・・・
「うぐ・・・んっ・・・んんっ・・・!」
「静かにしなさい坊や・・・ママも早く黙らせてあげてよ」
グギュッ!
「むぐぅっ・・・!」
やがて余りにも無慈悲な娘の催促に、スノーが無言のまま俺の肉棒を強めに締め上げる。
ズブブ・・・
「ん〜!やっ・・・んごっ・・・!」
そんな俺の制止の声を涼しく受け流しながら、太い氷柱のようなアイシアの爪がまた少し肛門へと侵入していく。
その上俺が大声を上げようとする度に無防備な雄槍を痛め付けようと獰猛な肉襞が波打つと、俺は必死に歯を食いしばりながら前後から襲い来る冷熱の快楽にじっと身を縮込めていた。

ズ・・・ズズ・・・
ああ・・・ま、また・・・
ゆっくりと、決して焦らずに、肛門の粘膜が凍り付きそうな程の冷たさが押し付けられていく。
だがそれから逃れようと腰を振れば更に直腸内が氷の爪先で抉られ、そうかと言って肛門を締めようとすると抵抗のお仕置きとばかりにペニスが竜膣の中で凄惨な拷問を受けるのだ。
「フフフ・・・体内を氷で貫かれるのは恐ろしいでしょう、坊や?」
ズググ・・・
た、助け・・・て・・・
そんな命乞いの言葉を心中で呟いた俺の目に映ったのは、温厚そうな見た目の裏に隠された2匹の氷竜の嗜虐心。
逃げることも抵抗することも許されないまま、俺はまた少し尻穴に押し込まれた氷柱の感触に震え上がっていた。

ズチュ・・・グブ・・・グシッ・・・ズグ・・・
「んっ・・・んぐ・・・」
徐々に徐々に、尻穴へと突き入れられるアイシアの爪が太くなっていく。
そしてついに長い爪が付け根の部分まで体内に消えてしまうと、アイシアが一旦その動きを止めていた。
「う・・・ふぐ・・・ぅ・・・」
「ウフフ・・・苦しそうねぇ、坊や・・・」
グリグリッ
「ひぐっ!」
そう言いながら尻の中で爪を左右に捻られると、耐え難い冷たさと排泄感が同時に込み上げてくる。

「お望みならもっと深いところまで入れてあげても良いんだけど、どうして欲しいかしら?」
そんな・・・こ、これ以上奥に入れられたら・・・
そう思いながらも視界の端に僅かに映ったアイシアの顔に目を向けてみると、その口角が微かな含み笑いを隠すかのように小さく上がっていた。
泣き叫ぶ獲物を捻じ伏せながら弄ぶのが得意なアイシアのこと・・・
あれはきっと、俺が決して受け入れられることの無い拒絶の声を上げるのを待っているのだろう。
だが答えに窮して沈黙を保っていると、スノーが容赦無く熱い肉襞で俺のペニスをゴリゴリと磨り潰していた。
「うぐあああぁっ・・・!」
「ほら、早く答えなさい・・・黙っていると、どんどん苦しくなるわよ」
「も、もう・・・止め・・・」

ズグズグッ・・・
「うひいぃっ・・・!」
その瞬間、長い爪を通り越して今度はフサフサの冷たい体毛に覆われた太い指先が尻穴を更に押し広げていく。
「良く聞こえなかったわ坊や・・・もう1度言って貰えるかしら?」
「クフフ・・・お主も意地が悪いのぅ・・・」
「あら・・・そういう割には、ママも随分と彼を甚振ってるみたいだけど?」
やがてそんな娘の切り返しに答えるかのように、スノーの中に囚われた肉棒がまたしても軽く扱き上げられていた。
グシュシュッ・・・
「あぅ・・・」
「ワシは早くこの人間の熱い雫を搾りたいだけじゃよ。別に構わぬじゃろう?」
「もう・・・ママはせっかちなのね。そんな風に歳は取りたくないわ」
だがそんな親子のやり取りが終わった次の瞬間、アイシアの指が一気に根元まで俺を刺し貫いていた。

ドスッ・・・!
その強烈な衝撃に、スノーの秘所に埋もれていたペニスまでもが彼女の最奥を勢い良く突き上げてしまう。
「っ・・・ぁ・・・!」
「流石はワシの娘・・・誰に似たのか口は悪いが、物分りは良くて助かるのぅ・・・」
そしてそれまで終始温厚そうだったスノーの顔にも娘と同じ残虐な子供っぽい笑みが浮かんだのが目に入ると、俺は咄嗟に上げようとした叫び声を素早く首筋に巻き付いてきたアイシアの尻尾で握り潰されていた。
ギュゥッ・・・
「かっ・・・ぐ・・・え・・・」
キンキンに冷え切った柔毛の束に首を締め上げられ、俄かに呼吸が苦しくなる。
「これこれ、余り力を入れ過ぎるでないぞ」
「心配無いわよ。どうせママが本気で責め立てたら同じことでしょう?」
「クフフフ・・・まあ、それもそうじゃのぅ・・・」

やがてそんなスノーの声が終わった次の瞬間、俺はザワザワと蠢き出したスノーの体毛の海で溺れ掛けていた。
まるでコタツかサウナにでも入っているかのような激しい暑さが俺の体を急激に温めると同時に、背後のアイシアが凍て付いた尻穴をグリグリと乱暴に抉りながらもう一方の手と舌先で敏感な乳首を弄ぶ。
「ほれ、お待ちかねじゃ・・・一思いに果てるが良いぞ・・・」
そしてスノーの大きな手で慈しむように頭を撫でられると、俺は唐突に踊り狂った肉襞の海で揉みくちゃにされた肉棒からおぼろげな意識諸共盛大に最後の白濁を搾り尽くされたのだった。

カーン・・・カーン・・・カーン・・・
翌朝、俺は全身を包み込む心地良い温もりの中で朝9時を告げるチャイムの音に意識を取り戻していた。
やがて薄っすらと目を開けてみると、その大きな懐と両腕で俺を抱き締めたスノーと枕代わりに冷たい毛尾を頭の下に敷いてくれているアイシアの姿が視界に映り込む。
そんな2匹の氷竜達が作り出す究極の快適さを追求した寝床に、俺はうっとりと身を任せていた。
確かこの店は規定上は正午まで滞在出来るということだから、今日くらいは少し彼女達の好意に甘えてみることにしようか・・・
そしてそんなことを考えながら心地良いスノーの体毛の感触を味わうように少し両足を動かすと、俺が目覚めたことに気付いたらしい2匹がほとんど同時にその緑色の竜眼を見開いていた。
「おや・・・もうお目覚めかえ?」
「あ、ああ・・・でも、もう少しこうしてても良いかな?」
「クフフ・・・構わぬぞ」
そんな俺とスノーの遣り取りを横で見ていたアイシアが、その尻尾の先をクルンと丸めて俺の首に軽く巻き付ける。
「坊やったら、もうすっかりママの虜になっちゃったみたいね」
そしてそう言いながらミンクの毛のように肌触りの良い冷たいマフラーを首筋に巻かれると、俺は恍惚の表情を浮かべながらこれまでに経験したことが無い程の幸福な二度寝に意識を落ち込ませたのだった。

それから、2時間程が経った頃だろうか・・・
俺は朝の9時以降正午まで1時間置きに鳴るらしいカーンという単発のチャイムで2回程目を覚ましながらも、昼近くまでスノーの手に愛しく背中や頭を撫でられながら極楽気分で惰眠を貪っていた。
「坊や、そろそろ正午になるわよ」
「ん・・・ああ・・・もうそんなに時間が経ったのか・・・」
昨夜の激しい行為による疲労も手伝って、余りにも心地良いスノーの懐から自力で這い出そうという気力がどうしても湧く気配が無い。
だがそれでも何とか彼女達の手を借りて床に降ろしてもらうと、俺はフラフラとした足取りのまま床に脱いであった衣服を身に着けていた。
「余程ワシの懐が気に入ったのか、まだ少し眠そうじゃのぅ・・・」
「フフフ・・・また私達が恋しくなったら、何時でも指名して頂戴ね」
「あ、ああ・・・そうするよ・・・ありがとう。それじゃあまた・・・」
俺はそう言って彼女達に手を振ると、ほとんど全力を込めるようにして部屋の扉をゆっくりと押し開けたのだった。

やがてロビーへと戻って来ると、俺はサラリーマン風の若い2人組の男達が丁度帰りのエレベーターに乗るところを偶然目撃していた。
これまで俺の他に客の姿を見たことが無かっただけに本当に繁盛しているのか半信半疑の部分もあったのだが、やはりこのくらいの時間だと他の客と退店が被ることもあるのだろう。
「あら、お疲れ様でした。スノー親子は楽しんで貰えたかしら?」
「ああ・・・彼女は相変わらず最高の寝心地だったよ」
「それは良かったわ。それじゃ、料金は1万2千円よ」
そう言われて財布から取り出した3枚の紙幣を黒フードのお姉さんに手渡すと、俺はまたしてもカウンター奥の予定表に付けられていた赤丸にふと視線を吸い寄せられていた。

「あれ・・・明日のパートの雌竜だけどさ、横に"予定"って書いてるのは来るかどうか分からないってことかい?」
「ああ、実はそれ、パートじゃなくてレギュラーで出勤する雌竜なんだけどね・・・」
そう言いながら、彼女が俺から受け取った料金をレジに仕舞い込む。
「秘境の奥で最近見つかった新しい種族だからか生態が余りに謎だらけらしくて、準備に時間が掛かってるのよ」
生態が謎だらけだって?
「でも、あなたなら多分気に入ってくれると思うわ。何でも、悪魔みたいな雌竜らしいわよ」
「あ、悪魔・・・?」
それは見た目がそうだということだろうか?それとも、性格が・・・?
「まあ何にしても明日出勤するかどうかはまだ分からないから、実際に来てみてからのお楽しみってところね」
「じゃあ、期待して待ってるよ」
「ええ、ありがとう。また来てね」
俺はそんなお姉さんの声に見送られながらエレベーターに乗り込むと、土曜日の昼過ぎを迎えて既に無数の人々で溢れている現実の世界へと帰還したのだった。

さてと・・・まずは家に帰って、シャワーを浴びるとしようか。
普段は朝の9時過ぎに退店していたのが今日はもう正午を過ぎているから、軽い昼食を摂って一眠りすればもう夕方になってしまうだろう。
折角の休日の過ごし方としては少しもったいない気もしないでもないのだが、あんなに心地の良い寝床で一夜を明かしてしまったら何時までも寝ていたいという欲求が首を擡げてしまうのも致し方無いというものだ。
それに、今夜もあの店で激しい夜を過ごすのなら睡眠は取れる時に取れるだけ取っておいた方が良いだろう。
そしてそんな思考が求めるままに家でシャワーを浴びると、俺は軽食を摂ってそのままスノーの懐とは比べ物にならない寝心地の悪いベッドへと身を横たえたのだった。

それから数時間後・・・
俺は18時にセットしていた目覚ましが鳴る数分前にふと目を覚ますと、すっかり疲れが取れたらしい体をゆっくりと起こしていた。
そして目覚ましのスイッチを切ると、早めの夕食を食べてしまうべくキッチンへと向かう。
別に空腹を満たすだけなら何時ものようにコンビニのおにぎりでも構わないのだが、あの店に通い続けるには何よりもまず体力が必要不可欠なだけにたまにはちゃんとした栄養の有るものを食べるべきだろう。

やがて久々の手料理に四苦八苦しながらも何とか18時半過ぎには食事を終えると、俺は財布と会員証を持ったことを確認して足早に家を後にしていた。
早く雌竜達に逢いたい・・・
もう俺にとっては日常でしかないのだが、この開店前の数十分は何時も胸が焦がれるような感覚に襲われてしまう。
そして相変わらず大勢のカップルや若者達のグループで賑わっている新宿駅を横目に歌舞伎町へ足を踏み入れると、俺は例のビジネスビル目指してなおも早足に歩き続けたのだった。

「よし・・・着いたぞ。時間もピッタリだ」
やがてほんの少し息を切らせながらもようやく目的地に辿り着くと、首尾良く18時59分を示している腕時計が俺の期待感を更に煽り立てていく。
更には財布から会員証を取り出している間にカードリーダーが緑色のLEDを点灯させると、俺はまるで吸い込まれるように薄暗いビジネスビルの中へと足を踏み入れていた。
ポーン・・・
「いらっしゃい・・・今日も相変わらず早いのね」
「もう一旦ハマり出すと毎日開店が待ち切れなくってね・・・」
「フフフ・・・嬉しいわ。何かお目当ての雌竜はいるのかしら?」
お目当ての雌竜か・・・そう言えばこのお姉さんは新入りやパートの雌竜は良く紹介してくれるけど、こちらから積極的にお勧めの雌竜を訊いたことは余り無いような気がする。
「特にまだ決めてないんだけど・・・何かお勧めでもあるのかい?」
「そうねぇ・・・あなただったら、この雌竜なんてどうかしら?」
そう言いながら、彼女が俺のマイページを表示していたディスプレイを軽く操作する。
だがやがてその画面に1匹の雌竜のプロフィールが表示されると、俺はその内容に思わず目を瞠っていた。

名前:カルマ(157歳)
体高:1.88メートル(Mサイズ)
体色:青
眼色:黄
翼:有り
性格:受★★★☆☆☆☆☆☆☆攻
得意なプレイ:手コキ、足コキ、フェラチオなど
口調:冷淡
部屋:ノーマル
指名料金:6,000円/日
人気度:101/145(指名回数/勤務日数)
コメント:砂漠地方出身のやや小柄な雌竜です。
食料不足に見舞われた故郷から日々の糧を求めてやってきましたが、元来人間嫌いなこともあり性格は非常に冷淡です。
それでも仕事には真面目な為、その器用な手足を駆使して極めて淡々と事務的に嬲り抜いてくれるでしょう。
ハマる方はとことんハマるらしく、初出勤以来常に80%以上という高いリピート率を誇っています。

「カルマか・・・星は少ないけど、確かに俺の好みかも知れないな・・・」
「余りに接客向きの性格じゃないから最初は私も少し戸惑ったんだけど、意外にも評判は良いらしいわ」
「じゃあ、彼女を指名してみるよ」
俺はそう言ってカルマのチェックボックスをクリックすると、お姉さんを一瞥してから画面に表示された地下1階2番の部屋へと向かっていた。
「2番は・・・ここだな」
そしてたくさんの部屋が並んだ通路に出てすぐ見えてきた大きな扉の前で一旦立ち止まると、何時も新たな雌竜と出逢う前に昂ってしまう呼吸を落ち着けるように数回深呼吸する。

それから数秒後・・・
いざ部屋の扉を押し開けて中に入ってみると、既に大きなベッドの上に蹲っていたMサイズにしては少しばかり小さく見える真っ青な鱗を纏った雌竜がじっと俺を睨み付けていた。
だが鋭く細められた彼女の黄色い竜眼から感じられるのは殺気や敵意のような負の感情ではなく、どちらかというと無関心に近い冷たさと言った方が正しい表現だろう。
「・・・お前が、今夜の私の相手か・・・」
「あ、ああ・・・」
「フン・・・人間の分際で竜に欲情するなど随分と奇特な連中だと思っていたが、存外珍しい存在でもないのだな」
そう言いながら、カルマが気怠そうに体をずらして俺の為のスペースを空けてくれる。
「まあ、寡少な糧の為に夜毎人間如きにこの身を許している私が言えた義理ではないがな・・・」
俺はそんな彼女の何処か自虐的な呟きに少しばかり警戒を解くと、その場で服を脱いでそっとベッドで待つ彼女へと近付いていった。

それにしても、間近で見ると一見して小柄に見えたカルマの姿が想像以上に大きく見える気がする。
全身に纏った透き通った青色の鱗はまるでその1枚1枚がサファイアででも出来ているかのように深い光沢を帯びていて、恐らくは砂漠の強い日差しを受けても過剰に熱を持たないような構造になっているのだろう。
背中から生えている1対の翼はやや灰白色の薄くて丈夫な翼膜を張っているものの、過酷な自然条件の中で生きてきたからか翼の下部の方はところどころ小さな穴が開いていたりボロボロになってしまっているようだ。
「どうした・・・何を見ているのだ?さっさとここへ来るが良い」
バンバン!
自分の体をジロジロ見られていることが多少気に障ったのか、カルマが少しムッとした様子で乱暴にベッドを叩く。
俺はそんな彼女の催促に慌ててベッドへ攀じ登ると、枕元に伸ばされていた彼女の左腕に恐る恐る頭を乗せていた。

その瞬間、ギロリという音が聞こえて来そうな巨竜の視線がじっと俺の顔に突き刺さる。
「グルルル・・・」
「うっ・・・」
それと同時に明らかな怒りの感情が滲む低い唸り声が聞こえ、俺は思わずビクッと体を強張らせると微かな緊張と恐怖にゴクリと息を呑んでいた。
だがおもむろに彼女の右手が俺の股間へ伸ばされてくると、滑らかな鱗に覆われていたその掌が小さく縮み上がっていた俺の肉棒を静かに握る。
ギュゥ・・・
「うあっ・・・」
目を合わせるだけで背筋に冷たい汗を掻いてしまう程の険しい表情で見つめられながらペニスをきつく握り締められて、俺は一瞬このまま大事なモノを握り潰されてしまうのではないかと危惧していた。

シュッ・・・シュシュッ・・・
「う・・・?く・・・あっ・・・」
しかしそんな俺の不安を知ってか知らずか、やがてゆっくりと上下し始めたカルマの手から何とも言い難い絶妙な快感がペニスへと擦り込まれてくる。
そして絶え間無く与えられた甘美な刺激に耐えられず立派な雄の尖塔がそそり立ってしまうと、いよいよカルマがその敏感な先端を3本の指で摘み上げたのだった。

キュゥ・・・
「うあっ・・・!」
滑らかな、それでいて力強いカルマの指先が、固く隆起した雄槍を静かに締め付ける。
ショリ・・・ショリショリ・・・
「うあああぁ・・・」
更にはそのまま亀頭の部分を軽く扱くように手を上下されると、俺は人間の快感のツボを的確に捉えたカルマの手淫に大きく背筋を仰け反らせていた。
「フン・・・この程度で情けなく善がり狂うとは・・・」
シュリッ・・・ギュッ・・・グリグリ・・・
「くあっ・・・あ・・・ぐぅ・・・」
決して急がない、しかし確実に雄から精を搾り取る為だけに特化したカルマの無慈悲な責めに、我慢も限界に達しつつある肉棒がピクピクと断続的に戦慄いている。
そして秘められた裏筋の弱点を太い指先でグリグリと抉られると、俺は甲高い嬌声を上げながら全身を震わせて精を放ってしまっていた。

「は・・・ああぁっ!」
ビュビュッ・・・ビュクク・・・
その瞬間、勢い良く飛び出した熱い白濁が美しい青鱗を纏ったカルマの手を汚す。
ゴシュッ・・・ズシュッ・・・ゴリュッ・・・
「なっ・・・あ・・・や、止め・・・ひぃっ・・・」
だが激しい射精に身悶えたのも束の間、カルマはドロリとした精に塗れた俺のペニスをなおも無表情のまま今度は掌全体で扱き始めていた。
白と青の斑模様になった雌竜の手がリズミカルに上下する度、脊髄を電流にも似た強烈な快感が走り抜ける。

グチュッ、グチュッ、ゴシュッ・・・
「ぐああぁ・・・ま、またぁ・・・」
ピュルルッ・・・ビュル・・・
グチュッ!グシッ!ズリュッ!
「あががが・・・がぁ・・・」
一瞬の休みも無く与えられ続ける容赦の無い快楽刺激に、絶頂に次ぐ絶頂が徐々に俺の理性を削り取っていく。
その間カルマは相変わらず片腕を俺の枕にしたまま一言も声を発さずにただただ淡々とペニスに絡み付いた手を激しく動かし続けていた。

ピュピッ・・・ピュク・・・
「ひ・・・ぃ・・・」
これで、一体何度目の射精になるのだろうか・・・
俺はもうほとんど空撃ちに近い微かな精の雫が溢れると同時に、ぐったりと力尽きてベッドの上に倒れ込んでいた。
「何だ、もう終わりなのか?」
そう言いながら、カルマがべっとりと精に塗れた自身の手をベロリと大きな舌で舐め上げる。
更には俺の腹や股間に飛び散った白濁もペロペロと綺麗に舐め清めると、例によって何の感慨も見て取れないその無機質な黄色い竜眼が力尽きた獲物を鋭く突き刺していた。
「は・・・はぁ・・・」
見た目の剣呑さとは裏腹に繊細な指技をたっぷりと味わわされ、声を上げる気力さえもが枯れ果ててしまっている。
だが僅かに与えられた休息に微かな息を吹き返してしまったらしい肉棒がピクリと震えたのを目にすると、俺はカルマがほんの少しだけその顔に不気味な笑みを浮かべたような気がした。

「ほう・・・生意気な・・・最早息も絶え絶えだというのに、お前の雄はどうやらまだ物足りぬらしいな・・・」
そう言いながら、少しばかり体を起こしたカルマが自身の口をゆっくりとペニスに近付けていく。
パクッ・・・
「ふあっ・・・!」
やがて何の前触れも無く萎れた雄を蒸し暑い口内に含むと、突然ザラ付いた彼女の舌が獲物に襲い掛かっていた。
シュルッ・・・ギュッ・・・
肉棒の根元を少しきつめに咥え付けたまま、熱い唾液をとっぷりと纏った肉塊がまるで蛇のように無防備なペニスへと素早く絡み付いてくる。
そして睨め上げるような鋭い視線を俺の顔へ注ぎ込みながら、カルマが憐れにも舌のとぐろに締め上げられてしまった雄の象徴をゆっくりと吸い上げたのだった。

ズズ・・・ジュルルル・・・
「うひいぃぃ・・・!」
既にもがく気力も体力も尽き果てたはずの体がビクンビクンと跳ね回る程の、凄まじい吸引の快感。
とうの昔に空っぽになった精巣からまるで生気そのものを吸われているかのような危機的感触に、俺は必死で両手を伸ばすと思わず彼女の頭から生えていた純白に染まる2本の角を掴んでいた。
ガシッ
だがそんな俺の精一杯の抵抗にも表情1つ変えることなく、カルマがペニスに巻き付けた舌のとぐろをゆっくりと引き絞っていく。
ミシ・・・ギュ・・・ギュグ・・・
「うああああぁ〜〜!」
更には小さな突起がびっしりと生え揃っているかのようなザラザラの舌が、漲った雄槍の裏筋を、カリ首を、亀頭を、更には鈴口までもを丹念に時間を掛けて摩り下ろしていった。

ジョリジョリ・・・ジョリジョリジョリジョリ・・・
「ぐああぁ・・・あぐ・・・た、たす・・・け・・・おかしくなるぅ・・・」
数え切れない程の射精の直後なだけになかなか絶頂の気配がやってこないことが、この甘美過ぎる快楽による拷問を無慈悲に長引かせていた。
カルマはというと俺に頭を引っ掴まれているというのにそれを振り解こうとする素振りさえ見せずに、自らに楯突いた獲物を甚振るように舌を躍らせながら喉を鳴らしている。
グジュ・・・ギュブ・・・ジュリリ・・・
「がっ・・・あがぁ・・・」
そして一向にやって来る気配の無い射精感に甘い絶望が全身を覆い尽くすと、俺はクタッと全身を弛緩させながら掴んでいた彼女の角も手放してしまっていた。

だがそんな俺のささやかな抵抗が敢え無く剥がれ落ちてしまった次の瞬間、カルマがあろうことか肉棒を咥え込んでいた頭をゆっくりと8の字を描くように左右へ揺すり始める。
ゴジュ・・・ギュチュ・・・ズチュッ・・・
「ひ・・・ぃ・・・う、動かさ・・・ない・・・でぇ・・・」
ただでさえザラ付いた目の粗い肉塊に締め上げられたまま壮絶な吸引の責め苦を味わっているというのに、そこへ更に艶かしいグラインドによる前後左右の揺さ振りという残酷な追い打ちが掛けられたのだ。
その脳が沸騰しそうな程の快楽の嵐に、幾許か生産が追い付いたらしい精の雫が体の奥から啜り上げられてくる。
やがて彼女も全身を激しく痙攣させ始めた俺の様子に射精が近いことを悟ったのか、ペニスを取り巻く全ての器官が雄をしゃぶり尽くすという意思の下に荒々しくざわめいていた。

ピュルルッ・・・ジュルルルルル・・・!
「んがああああぁぁっ・・・!」
その数秒後、微かに漏れ出した数滴の雄汁を吸い尽くすようにカルマが俺の肉棒を全力で吸い上げる。
ペニスを根元から丸ごと持っていかれるのではないかと思える程のその吸引力に、俺はまるで高圧電流に触れたかのようにベッドの上で盛大にもんどり打っていた。
ジュル・・・ジュルルル・・・
「や、止め・・・止めへ・・・ひ・・・ひぬぅ・・・」
最早誰が見ても雄が枯れ果てたことは明白だというのに、そんなことはお構いなしとばかりにカルマがなおもペニスを吸い続けている。
きっと彼女は、客である俺の身がどうなろうとどうでも良いのだろう。
獲物がその余りの快楽に耐え切れず完全に気を失ってしまうまで、ただ淡々と地獄の責め苦を味わわせ続けることだけが彼女の仕事なのだ。

ジュル・・・キュッ・・・キュウゥ・・・
「うぁ・・・ひ・・・ぎぃ・・・」
そして十数分にも亘って休み無く続いた口淫がようやく終焉を迎えると、俺はやっとのことで解放されたヘニャヘニャのペニスを目にして擦れた安堵の息を吐き出していた。
「何だ、まだ意識があるのか・・・?まぁ、脆弱な人間の割にはよく耐えたと言いたいところだが・・・」
だがそう言いながら、すぐさまカルマが完全に力尽きた俺の上へ跨るように両手足で柔らかなベッドを踏み締める。
「お前の場合は、素直に気を失っていた方がまだ幸福だったかも知れぬぞ」
「ぅ・・・な、何を・・・す・・・るんだ・・・?」
限界を超えた疲労と快楽に打ちのめされて大きく息を吸っても短い声を出すのがやっとの状況だというのに、どうやら彼女は虫の息の俺をまだまだ嬲り足りないらしい。
そしてまたしても感情の読めない無表情な彼女の顔を見つめ返していると、やがてその視界の端でベッドに深々と沈み込んでいた彼女の大きな足がゆっくりと持ち上げられていったのだった。

ドスッ・・・
「うぐっ・・・」
その数秒後、カルマがその足で俺の股間を無造作に踏み付ける。
もちろんさして体重を掛けられたわけではなかったものの、熱い砂の大地を踏み締めて生きてきた彼女の足の裏はまるで象皮のように深い皺とザラ付きを帯びた固い皮膚に覆われていた。
そんな粗めの鑢にも似た足で射精直後の敏感なペニスを踏み躙られ、屈辱的な快感が背筋を駆け上がっていく。
グリグリッ・・・ミシッ・・・
「うあっ・・・く・・・うぅ・・・」
更には萎びた肉棒を遠慮無く足の裏で磨り潰しながらゆっくりと凶悪な体重が浴びせ掛けられると、俺は股間を踏み潰されそうな予感に疲れ切って動かなかったはずの上半身を思わず跳ね起こしていた。

ガシッ・・・ドサッ・・・
だがそんな俺の抵抗を捻じ伏せるかのように、カルマが起き上がろうとした俺の胸を片手で受け止めるとそのままベッドの上へ勢い良く押し付ける。
「ぐ・・・ぁ・・・」
「子種の枯れた人間になどもう用は無い。お前も無駄な足掻きなどせずに、おとなしく私の足で悶え果てるがいい」
ズシッ・・・
「ひぃっ・・・」
下が柔らかいベッドでなければ間違い無く大事なモノが潰れていただろう恐ろしい重圧に、重大な危機を察した雄の本能が情けない悲鳴を上げてしまう。
グリ・・・グシッ・・・ゴリリッ・・・
そしていよいよカルマがその大きな足を僅かに上下させながら左右に抉り始めると、俺は彼女にベッドの上へ押さえ付けられたまま乱暴な快楽に激しく身を捩っていた。

ドドドドドド・・・
「うあああああぁぁ〜〜〜!」
小刻みに震えるカルマの足が徐々にその激しさを増していき、睾丸諸共肉棒を容赦無く蹂躙する。
だが抵抗しようにも胸元にまで少し息苦しい程の体重を預けられてしまっては、巨竜に踏み躙られる雄を救い出すことはどうやっても不可能だった。
「ひあああぁ・・・も、もももう止めめめめ・・・」
全身が揺さ振られる程の強烈な振動に声を上手く出すことが出来ず、乱暴な快感がなおも際限無く増幅していく。
そしてそんな甘い痺れにも似た陶酔感がやがて全身に込み上げて来ると、俺はほとんど空撃ちと区別の付かない小さな絶頂を迎えてしまっていた。

ピュルッ・・・
「うががががががぁぁ・・・!」
だがそんな射精の余韻に浸る間も無く、彼女が空しい戦慄きを繰り返すペニスをこれでもかとばかりに嬲り尽くす。
極めて屈辱的な、それでいて暴力的な快楽の嵐に、俺の視界がバチバチと明るい火花を散らしていた。
肉体的にも精神的にもとうの昔に限界は超えているはずだというのに、依然としてカルマの足捌きによって盛大に揺さ振られているお陰か気を失えそうな兆しが一向にやってこないのだ。
こ、このままじゃ・・・く・・・狂い死んでしまう・・・
両手足の自由は利くというのに胸元を押さえ付けられたままペニスを足で磨り潰されるという地獄の責め苦に、俺はバタバタと善がり狂いながら硬い青鱗に覆われたカルマの腕を必死に掻き毟っていた。

「言っておくが、早く力尽きた方が身の為だぞ。それとも、こんなものよりももっと恐ろしい目に遭いたいのか?」
これより・・・恐ろしい・・・目だって・・・?
全身の血液が沸騰するかのような暴虐とも言える快楽責めに最早何時意識が飛んでもおかしくないと言うのに、彼女にはまだ獲物を甚振る術が残っているというのだろうか?
しかしそんな思考が脳裏に流れるよりも早く、俺はそれが一体何なのかを既に理解してしまっていた。
もしかしてカルマがあの巧みな手淫やフェラチオで執拗に俺を気絶に追い込もうとしていたのは、彼女に残されたその最後の手段がとてつもない威力を誇っているからなのではないだろうか・・・?
人間嫌いという性格も相俟ってこれまで淡々と俺の精を搾り尽くしてきた冷酷なカルマでさえもが思わず人間に対して使うことを躊躇う程の危険性を持った、彼女の体の奥深くに秘められた雌の器官。
だが最早筋金入りと言って良い程の被虐的な性格の持ち主である俺にとって、彼女のそんな脅し文句は寧ろ破滅的で危険な魅力を備えた睦言にも等しいものだった。

心中に湧き上がる本能的な危機感と、それを僅かに上回る危険な好奇心。
そんな葛藤に意識の大半を持っていかれたせいなのか、最初の頃よりも一層苛烈さを増したはずのカルマの足捌きにも何だか不思議な耐性が付いてしまったような気がする。
ズドドドドド・・・
「ぐ・・・ぅ・・・」
絶え間無く股間に叩き付けられるその痺れるような快感が辛くないのかと問われれば辛いことには違いないのだが、カルマの方も流石に長時間の責めには疲れてきたのか少しその動きが鈍ってきているような気がした。

それから更に十数分後・・・
「フゥ・・・フゥ・・・」
「は・・・はぁ・・・ぅ・・・」
俺はようやく疲れ切ったらしいカルマの電気按摩から開放されると、グタッとベッドに倒れ込んでいた。
何とか気絶することだけは免れたものの、あれから更に数回の空撃ちにもう米粒程の体力も残ってはいないらしい。
その証拠に、拘束を解かれた今も俺は手足の指先さえ動かすことが出来ない程に消耗し切っていた。
「ご、強情な人間め・・・私の忠告を聞かぬとは、今更後悔しても知らぬぞ・・・」
そう言いながら、まだ息を切らせているカルマが微かな怒りと哀れみの滲んだ眼で俺を睨み付ける。
だがそんな恐ろしい竜の視線にもある種の興奮が湧き上がってくると、俺は必然的にその視線を彼女の股間へと吸い寄せられてしまっていた。

やがてそんな俺の何処か期待を孕んだ眼差しに気が付いたのか、カルマが煌々と輝く黄色い竜眼を大きく見開きながら少しばかり呆れた様子で首を傾げたのが目に入る。
「フン・・・成る程、覚悟の上というわけか・・・その無謀な愚かさも、ここまでくると賞賛に値するな」
そう言うと、彼女がいよいよ俺の両手足をグッとベッドの上に踏み付けていた。
ミシッ・・・
その瞬間体高2メートル近い巨竜が誇る体重が俺の柔な四肢に余すところ無く浴びせられ、そこに感じる微かな痛みと心地良い圧迫感が心中の期待感を否が応にも煽り立ててくる。
そしてじっと俺の顔を睨み付けたまま彼女がそっと音も無く腰を上げると、サファイアの如き輝く青鱗に覆われていたその股間についに真っ赤な一輪の花が危険な花弁を押し開いていた。

クチュ・・・
もう幾度聞いたかも分からない、獲物を待ち侘びた竜膣が発する淫靡な粘液の弾ける水音。
その魅惑の響きに奇妙な陶酔感が湧き上がってくるような気がして、俺はふぅっと全身の緊張を解いたのだった。
「言っておくが・・・お前が如何に泣き叫ぼうとも、もう私の耳には届かぬぞ」
そう言うと、彼女が自身の耳を俺にも見えるように顔を傾ける。
そしてその眼前で、厚い膜のようなものがゆっくりと耳の穴を覆い尽くしていった。
あれは恐らく強風の吹き荒ぶ砂漠で眠る時に砂粒が耳に入らないようにする為の進化なのだろうが、同時に睡眠の妨げとなる騒々しい風の音を掻き消す為に強力な耳栓としての役目も果たすのだろう。
つまり彼女にはもう本当の意味で、俺の声が届かないのだ。

やがて俺との意思の疎通の手段を断ち切った青竜が、図らずも破滅的な期待感にほんの少し首を擡げてしまった俺のペニスへ狙いを定めながらゆっくりと腰を下ろしていく。
彼女の中は一体どんな感触なのだろうか・・・
これまで幾度と無く獰猛な竜膣の餌食にされてきた俺にとって、それは最早恐れの対象というよりはどちらかというと身の程知らずな好奇心の矛先へと変わってしまっているらしい。
だが数秒の沈黙を挟んでそそり立った先端が彼女の淫唇に触れると、俺はそのまま一気に根元まで深い竜膣の奥へと肉棒を丸呑みにされてしまっていた。

グブブブブッ・・・!
「んぐっ・・・!」
幾重にも折り重なった分厚い肉襞が、そんな不埒な侵入者を手厚い歓迎の愛撫で迎えてくれる。
そして砂漠に照り付ける灼熱の太陽を想起させるような高温の愛液で俺の雄をねっとりと包み込むと、何を思ったのかカルマが俺の胸の上に組んだ腕を枕代わりにその大きな頭をゆっくりと乗せていた。
と同時にその巨体を支えていた彼女の両足からも力が抜け、獲物を押し潰すかのようなずっしりとした体重が俺の体全体に容赦無く浴びせ掛けられる。
「うぐ・・・ぐ・・・えっ・・・」
お、重い・・・まさか彼女は・・・こうして俺の上に圧し掛かったまま眠る気なのだろうか・・・?
やがてそんな俺の予感を裏付けるかのように、収まりの良いところを探して自身の腕に頭を擦り付けたカルマがフゥーという大きな息を吐き出してゆったりと眼を閉じてしまう。
一応彼女の両肘や足はベッドの上に付いているようだから全体重を預けられているというわけではないのだが、それでも両手足の自由がほとんど利かない程度には絶望的な圧迫感が俺の体を縛り付けていた。

「く・・・苦し・・・ぃ・・・カ、カル・・・マ・・・」
ギシギシと全身が軋むようなその恐ろしい重量のせいで声を上げるのさえ一苦労だというのに、やがて強固な耳栓をして目を閉じてしまった彼女の鼻先から唸り声にも似た寝息が聞こえ始める。
「グオオオォ・・・・・・・・・グオオオオオゥ・・・・・・」
だが次の瞬間、俺は眠りに就いたはずの彼女の一部が急激に活動を開始した感触に思わず短い悲鳴を上げていた。
グジュ・・・グジュ・・・
「ひっ・・・!?」
それまで肉棒を呑み込んだまま微動だにしていなかった彼女の竜膣・・・
その内側にびっしりと並んだ無数の分厚い肉襞が、ゆっくりとした蠕動を始めたのだ。
既に根元まで押し込まれたペニスを更に奥へと誘うように、淡々とした規則正しい漣が敏感な雄を舐め上げる。

グジュ・・・グジュ・・・グジュ・・・
「うぐ・・・ぅ・・・あっ・・・き、気持ち・・・良い・・・」
決して激しい搾動ではないのだが、俺は一定の周期で蠢き続けるだけの執拗な愛撫に激しく身悶えていた。
「カ、カルマっ・・・ちょ・・・はな・・・してくれぇ・・・」
グジュ・・・グジュ・・・
「ひいいぃ・・・」
全く緩急の感じられない極めて単調な襞の波に、全身を拘束されたまま延々と肉棒を扱かれ続けるという拷問。
そんな一瞬の休みも無く続けられる意思の無い機械的な責め苦に、俺はようやく彼女の言葉の意味を悟っていた。
美しい青鱗に覆われた大きな顔に微かに綻んだ表情を浮かべながら、すっかりと熟睡しているらしいカルマ・・・
その様子から察するに俺は果たして絶頂を迎えることが出来るのかどうかさえ疑わしいこの生殺しの快感と今にも押し潰されそうな重圧をたっぷりと味わいながら、一睡も出来ないまま朝までひたすら嬲り抜かれるのに違いない。

バシ・・・バシッ・・・ガリガリガリ・・・・
「お、起きて・・・カルマ・・・早く起き・・・うああぁっ・・・」
何とか眠っている彼女を起こそうにも、その耳栓を突き通せる程の大声を上げる体力が俺にあるはずもなく・・・
全身を覆う強固な鱗は叩いても掻き毟っても、彼女自身には蚊に刺された程度の痛痒さえ与えられそうになかった。
しかもそうこうしている間にも、徐々に精力が回復しつつある雄が膨張とともに肉襞の波に呑み込まれていく。
グギュ・・・グジュ・・・ゴギュ・・・
「た・・・すけ・・・だ・・・誰・・・かぁ・・・」
与えられているのはとても苦痛とは程遠い、紛れも無い上質の快楽・・・
にもかかわらず、俺は一向に終わりの見えない絶望感が次第次第に大きく膨れ上がっていくのを感じていた。
グイングインと円を描くように踊る肉襞が、煮え滾った愛液に焼かれる怒張を下から上へと煽り立てていく。

だがそれから5分程が経った頃・・・
俺は相変わらず実を結ぶ気配の無い空しい抵抗を続けている内に、ある微かな変化を敏感に感じ取っていた。
グギュ、ズシュ、ギュグ・・・
「う・・・ぅ・・・?」
何だか、さっきまでよりもほんの少しだけ蠕動の間隔が短くなったような気がする。
それに伴ってもうすっかりギンギンに漲ってしまっていたペニスに感じる快感が僅かに増し、俺は薄っすらとした疼きが体内に小さな炎を灯したことを実感していた。
ま、まさか・・・
俺はてっきり朝までこの単調な愛撫に弄ばれ続けるのかと思っていたのだが、もし時間とともに少しずつこの蠕動の周期が早くなっていったとしたら・・・
何れは何処かで我慢の限界に達して、溜まりに溜まった精を漏らしてしまうことだろう。

まあ正直に言えば、それは別に問題無い。
寧ろ、このまま朝までの12時間余りを1度も達せられないまま甚振られ続けるよりは遥かにマシというものだ。
だがいざ待望の絶頂を迎えることが出来たとして、その後は・・・?
これまでのカルマの言動から考えても俺が射精したところで彼女が目を覚ます可能性は低いだろうし、ましてや責めるのを止めてくれる可能性などほとんど有り得ないと言っても良いに違いない。
それなのに途中で我慢出来なくなってしまったとしたら、そこから先には正に生き地獄が待っていることになる。
この徐々に激しさを増していく淫らな肉壷の躍動に彼女自身による制止が期待出来ない以上、一度精を放ったが最後そのまま成す術も無く搾り殺されてしまう可能性だって十分に有り得るのだ。
グジュ、グシュ、ズジュッ、チュックチュッグキュッ・・・
「うああっ・・・ま、また・・・」
そしてそんな恐ろしい思考が脳裏に浮かんだのが彼女に伝わったかのように、いよいよペニスを嬲る妖しい肉襞の動きがその獰猛な牙を剥き始めたのだった。

「ふぁ・・・ぐ・・・ああああぁっ・・・!」
少しずつその搾動を早めていく眠れる竜の肉壷が、腹下に組み敷かれた獲物の雄をこれでもかとばかりに責め嬲る。
だがどんなに泣き叫んでももがいてもカルマが目を覚ます様子は無く、俺は次第に逃れ得ぬ高みへと追い詰められていく恐怖にほとんど半狂乱になっていた。
ゴシュッジュグッズチュッグシッ・・・
「カル・・・マ・・・も・・・止め・・・うわああああっ・・・!」
次から次へと溢れ出して来る熱い愛液にとっぷりと浸された肉棒が、一瞬の休み無く根元から先端に向かって執拗に扱き上げられていく。
その時間を掛けた丹念な愛撫に一旦は精が枯れたはずのペニスが、再び我慢の限界を迎えてヒクヒクと震えていた。
そして・・・

「もう・・・だ・・・駄目・・・だぁ・・・」
ビュククッ・・・ビュルルル・・・
グチュッグチュッグチュッグチュッグチュッ・・・
「あ〜〜〜〜〜〜っ!!」
案の定射精の最中も激しい肉襞の脈動に晒されて、頭の中が真っ白になる程の凄まじい快感が爆発する。
ビュビュビュッ・・・ピュルル・・・
「うわあああっ!ひあああああっ!」
更には萎える暇も無く無情な蠕動に翻弄された肉棒が止め処無い連続射精に導かれると、俺は断末魔にも似た悲痛な叫び声を上げながらただひたすらに悶え狂わされたのだった。

カーン・・・カーン・・・カーン・・・
「う・・・ん・・・もう朝か・・・」
耳を塞いだ皮膜越しにも伝わってくる、朝を告げる周波の高いチャイムの音。
私はそんな聞き慣れた音にそっと目を開けると、腹の下に感じる微かな温もりにそっと視線を落としていた。
その視界の中に、夜通し雄をしゃぶり尽くされて身も心も疲弊し切った悲惨な人間の姿が飛び込んで来る。
半ば白目を剥いて気を失っているらしいその惨状はさながら魂の抜け殻のようにも見えたものの、それでも辛うじて弱々しい呼吸はまだ保っているらしい。
愚かな人間め・・・私の忠告を聞かずに意地を張るからこのような目に遭うのだ。
だがそれでも客として私を指名してくれた以上は彼をこのまま蔑ろにするわけにもいかず、私は仕方無く人間を押し潰していた巨体をそっと退けると最早完全に力尽きたらしい憐れな雄を自らの秘所から解放してやった。
ズルッ・・・
そしてすっかり全身を弛緩させてしまっている人間の顔を舌先で幾度か舐め上げてやると、遥か遠くを彷徨っていたらしい彼の意識がようやく現実の切れ端をその手に掴む。

「う・・・ぅ・・・」
俺は・・・一体どうなったのだろうか・・・?
何だか長い長い夢を見ていたかのような現実味の無い倦怠感に苛まれながら、俺はほとんど無意識的に閉じていた目をそっと開けていた。
やがてその眼前に、例によって全くの表情の読めない青い雌竜の姿がぼんやりと浮かび上がってくる。
「気が付いたようだな・・・?」
「あ・・・あれ・・・カル・・・マ・・・?」
そうだ・・・俺は確か・・・眠ってしまった彼女の腹下に組み敷かれて一晩中嬲り尽くされたのだ。
何十回目かの絶頂の感覚とともに生命の危機を感じた本能が俺の意識を消し飛ばしたその瞬間まで、一瞬たりとも休むことなくペニスを扱き続けられたあの恐ろしい記憶がまざまざと脳裏に蘇ってくる。

「もしかして・・・介抱・・・してくれてたのか?」
「フン・・・私も日々の糧の為にこの店に籍を置いている以上、客の身の安全は護らねばならぬからな・・・」
そしてそう言いながら、カルマがその大きな手で俺の体をそっとベッドから起こしてくれていた。
「だが・・・これに懲りたらもう私の前でつまらぬ意地を張るのは止めることだ」
しかしそこまで言うと、彼女がまるで照れ隠しのように突然に俺から視線を外す。
「尤も、お前にまたこの私を指名するつもりがあるならの話だが・・・」
「ははっ・・・そうだな・・・考えておくよ」
俺はそう言って床に脱ぎ捨ててあった服を身に着けると、相変わらず俯いたままこちらを見ようとしないカルマに手を振ってからそっと部屋を後にしたのだった。

それから数十秒後・・・
短い通路を歩いて受付に戻ってくると、黒フードを被ったカウンターのお姉さんがその顔に何処か期待に満ちた表情を浮かべながら俺を待ってくれていた。
「お疲れ様でした。カルマはどうだったかしら?」
「ああ・・・凄かったよ。危うく搾り殺されそうになったけど、俺もどうやら彼女にハマっちゃったみたいだ」
「フフフ・・・やっぱりね。それじゃ、料金は9千円よ」
やがて期待通りの返事をしたからなのか、彼女が嬉しそうに顔を綻ばせたまま俺から受け取った料金を仕舞い込む。
「そうそう。そう言えば例の新しい雌竜のことなんだけど、予定通り今夜から出勤することになったわ」
「あの、悪魔みたいだっていう雌竜のことかい?それは楽しみだな」
幾度かこの店に通う内にすっかり攻めっ気の強い雌竜好きになってしまったこともあってか、そんな本来なら少し腰が引けてしまうような物騒な売り文句にも寧ろ激しい期待感が湧き上がってきてしまうのはどうしたものか・・・
「ただ、まだうちの店でもどう扱って良いのか分からない雌竜だから、また感想を聞かせてくれると嬉しいわ」
「もちろん、そのつもりだよ。それじゃあ、今夜また」
「ええ、待ってるわ」

俺はそう言って彼女に別れを告げると、現実の世界へと続くエレベーターに乗り込んでいた。
そして明るい日差しが降り注ぐビジネスビルの外へ出ると、カルマに明け方近くまで嬲り尽くされたお陰でかなり寝不足気味の頭を覚醒させるように冷たい空気を胸一杯に吸い込んでみる。
今日は日曜日か・・・
もう11月ということもあって長袖を着込んでいても肌寒さを感じる程度には気温が低いものの、流石に大都会の真っ只中とあってかまだ開いている店も少ない時間帯だというのにもう駅の周りは大勢の人々で賑わい始めていた。
まあそれでも、今日の俺の予定は何時もの"天国の週末"と何ら変わることは無いだろう。
このまま近くのコンビニ辺りで朝食を買って家に帰り、熱いシャワーを浴びてから夕方まで昼寝する・・・
普段は会社勤めなのにもかかわらず時折やって来るそんな昼夜逆転の生活にもすっかり慣れてしまい、俺は道を歩きながら密かに苦笑を漏らしてしまっていた。

ピピピピピピピピピピピピ・・・ガシャッ!
昨夜の疲労のお陰もあってぐっすりと眠っていたところに突如として突き刺さった、甲高い目覚まし時計の音。
俺はほとんど反射的に伸ばした手をスヌーズボタンへ乱暴に叩き付けると、ゆっくりと体を起こして目覚ましの設定を解除していた。
「さてと・・・そろそろ準備するか・・・」
今の時刻は18時丁度・・・
休日の日中を丸々寝て過ごすというのもよくよく考えれば贅沢な生活なのだが、それでもこの先に待っている"本番"の楽しみに比べれば大した問題ではないだろう。
だが明日は普通に会社があるだけに、以前店に寄った週明けに遅刻し掛けた時の反省を生かして今回は予めスーツを着ていくことにしよう。

俺はそう思い立ってこれから風俗店に行くと言うのにクリーニングに出してあった洗い立てのスーツを着込むと、夕食を食べながら丁度良い時間を見計らって家を後にしていた。
そして相変わらず無数の人々でごった返している駅前を通って歌舞伎町へ向かうと、その奥に佇む天国へと向かってひたすらに歩き続ける。
「ふぅ・・・何だかスーツを着てると何時もより疲れる気がするな・・・」
それからしばらくして首尾良く19時直前に例のビジネスビルへと辿り着くことに成功すると、俺は少し待ってから緑色のLEDを点灯させたカードリーダーに入館証を読み取らせたのだった。

ピピピッ
やがて毎日健気に1階で最初の客を待ち侘びているエレベーターに素早く乗り込むと、「B1」のボタンを押して扉が閉じたのを見届けてからゆっくりと目を閉じる。
ポーン・・・
「いらっしゃい、待ってたわ」
そして軽快な着階音とともにエレベーターの扉が開くと、黒フードのお姉さんが何時ものようににっこりと笑みを浮かべながら静かにカウンターの奥に佇んでいた。
「こんばんは・・・早速だけど、例の雌竜を指名しても良いかな?」
「ええ、"新着雌竜"に入ってるから確認してみて」
そう言われて入館証を読み取らせたディスプレイから「新着雌竜」のボタンをクリックしてみると、そこにまるで悪魔のような太くて黒い巻き角を生やした恐ろしげな雌竜の写真が表示されていた。

名前:ラム(推定500歳)
体高:6.66メートル(Lサイズ)
体色:紫色
眼色:朱色
翼:有り
性格:受★★★★★★★★★★攻
得意なプレイ:体外膣責め、産卵責め
口調:古老
部屋:ノーマル
指名料金:9,000円/日
人気度:新
コメント:人跡未踏の秘境で見つかった新種の竜です。
体外に出すことの出来る特殊な膣を用いた責めが得意とのことですが、極端に個体数が少ない為その生態はまだ完全には解明されていません。
ただし性格は極めて冷酷な為、指名は星10個の雌竜の指名経歴が5回以上ある方に限定させて頂きます。

指名は星10個の雌竜の指名経歴が5回以上・・・
以前スネアを指名した時は3回以上だったはずだから、あれよりも更に指名条件が厳しいということか。
とは言えあれからスネアとシヴァリアスを指名したお陰で、俺はギリギリ条件をクリア出来ているらしい。
「確かに凄そうな雌竜だね・・・」
「ラムっていうのは竜の言葉で"悪"を意味するそうよ。実際、人間を傷付けないように説得するのは大変だったわ」
もしかしてこの雌竜が今夜から働けるかどうか分からなかったのは、客の身の安全を保証するというこの店の大前提を納得させるのに手間取っていたということなのだろうか?
「ほ、本当に大丈夫なのか?」
「そこは信用して貰っても良いわ。でもお客さんに怪我をさせないこと以外には、何をされるか分からないわよ?」
まあ、俺としては無事に朝を迎えられればその他の部分については一応何でも受け入れるだけの心の準備は出来ているつもりだ。

「じゃ、じゃあ取り敢えず・・・彼女を指名してみるよ」
俺はそう言ってラムを指名すると、続いて画面に表示された地下1階の11番の部屋に向かって歩いていった。
人跡未踏の秘境の地で見つかったという、悪魔のような雌竜。
確かに頭の横にまでグルリと湾曲した黒い角は、悪魔という言葉で一般的に連想するあの巻き角そのものだ。
それに深い紫色の鱗と鋭く細められた朱色に輝く竜眼が、その姿を目にした者に凄まじい恐怖感を抱かせる。
しかもほんのつい今朝方まで人間を傷付けないことを約束させるのに梃子摺っていたという程の危険な凶暴性をも持ち合わせているとなれば、確かに相当なツワモノでなければ指名には耐えられないに違いない。
そしてそんなことを考えている内に目的の大部屋の前に辿り着くと、俺はドキドキと緊張に胸を鳴らしながらもゆっくりと扉を開けていた。

「あ、あれ・・・?」
だが部屋の中で待っているだろう巨竜の姿を想像しながら中に入ってみると、そこには誰もいない広々とした空虚な空間が広がっていた。
「何だ・・・まだ来てないのか・・・」
電子メニューになってからというもの特別な理由が無い限りは指名した雌竜がすぐに部屋にやってくるということが続いていただけに、受付から遠いこの部屋に来るまでにお相手の雌竜が到着していなかったことが意外だったのだ。
「まあ良いや・・・たまには少し待つのも期待感が膨らむし、良いかもな」
俺はそう呟いて気を取り直すと、取り敢えず着ていたスーツをハンガーに掛けてすっかり裸になった体をベッドに横たえながらラムの到着を気長に待つことにした。

だが広いベッドの上にゆったりと横になったまましばらく待ってみても、体高6メートルを超える巨竜が部屋にやって来る気配はまだ感じられない。
「・・・遅いな・・・部屋に入ってからもう7、8分は経ってるぞ・・・」
やはり、ラムはまだこの店で働くことに納得していないのだろうか・・・?
カウンターのお姉さんの話からするとその辺りは信用しても大丈夫ということだったのだが、ちょっと時間が掛かると言われたクイーンを指名した時でさえこんなには待たされなかったはずなのだ。
「ん・・・?」
しかしその時、俺はぼんやりと高い天井を見つめていたはずの視界が何だかほんの少しばかり歪んだかのような錯覚を覚えて自分の目を擦っていた。
今のは・・・何かの見間違いだろうか?
幾ら周囲を見回してみても、ラムがまだ来ていないことを除けば部屋の中には特に何の異常も無いように見える。
でも何と言えば良いのか、俺は何処からかは分からないものの何者かの視線を注がれているようが気がしていた。
あの誰かに近くからじっと見つめられている時の、理由の分からない緊張感と奇妙な落ち着かなさ。
ただの気のせいと断じるには余りにはっきりと感じるその不穏な気配に、それまで平静だった心臓の鼓動が少しずつ早くなっていく。

「誰か・・・いるのか・・・?」
やがてしばらくそんな理由の分からない緊迫した雰囲気に晒され続けている内に、俺はついに耐え切れなくなって誰もいない虚空にそう誰何していた。
だがその瞬間、ふとある1つの仮説が唐突に俺の脳裏へと浮かび上がってくる。
もしかして何時まで経ってもラムがやって来る気配が無いのは・・・既にこの部屋の中にいるからなのでは・・・
そしてそんな突拍子も無い思考にキョロキョロと周囲を見回した直後、俺は突然高温のザラ付いた肉塊で頬を擦り上げられて思わず情けない悲鳴を上げてしまったのだった。

ジョリィッ・・・
「ひあぁっ!?」
全く予想だしていなかったその完全な不意打ちに軽いパニックを起こしてしまい、顔を舐められたのだという事実を認識するのに長い時間を要してしまう。
そして頬に塗り付けられたねっとりとした熱い唾液の熱も冷めやらぬ内に、俺は突如として眼前に出現した深い赤紫色の鱗を身に纏う巨竜の姿に声を詰まらせていた。
「ひ・・・ぃ・・・」
まるで殺意という感情そのものが凝縮しているかのような、冷たい輝きを宿した朱色の瞳。
写真で見た印象とはまるで違う、黒々とした悪意を放つ漆黒の湾曲した双角。
本当に刃引きされているのかどうか疑ってしまう程に鋭い煌きを帯びた、四肢の指先に生え伸びた長い鉤爪。
そして数人の人間を纏めて一呑みにしてしまえるだろう巨口の端から飛び出した、不自然な程に純白な無数の竜牙。
そんな相対しただけで憐れな獲物に確実な死を予感させるだろう禍々しい悪魔が、たったの一舐めで腰を抜かしてしまった俺を遥かな頭上からギラリと睨み付けていた。

ドスッ!
「ぐえっ!」
そして心中に込み上げてきた本能的な恐怖心がしばしの間硬直していた体を衝き動かそうとした次の瞬間、素早く振り下ろされたラムの大きな掌が微塵の容赦も無く俺をベッドの上に押し潰す。
「た・・・たす・・・け・・・はぁっ・・・」
だが絶望的な圧迫感とともに圧し掛かってくる死の予感に擦れた命乞いを漏らした俺の眼前に、僅かに開けられた口元から覗く恐ろしい牙の群れが突き付けられる。
「グフフフ・・・これはまた美味そうな餌の差し入れだな・・・1匹だけでは我の腹には少々物足りぬが・・・」
「ま、待って・・・くれ・・・や、止め・・・」
ジョリリッ!
「うわあぁっ!」
このままでは食われてしまう・・・
何の疑いも無く瞬時にそう結論付けてしまえる程の剥き出しの殺気に、俺は慌てて制止の声を上げていた。
だがそんな些細な抵抗さえもが鑢のように目の粗い舌での一撃に無理矢理捻じ伏せられると、柔らかいベッドの上だというのに声も出せない程更に強く押し付けられてしまう。

「黙れ小僧・・・そんな食欲をそそる姿で我の前に姿を現しておきながら、食われたくないとでも言うつもりか?」
メキ・・・ミシミシ・・・
「あ・・・う・・・うぅ・・・」
ただでさえ1つ返答を間違っただけで今にも食い殺されかねない状況だと言うのに、反論さえ許さぬとばかりに押し潰された全身の骨が鈍い軋みを上げる。
「まあ、それならそれでも構わぬが・・・貴様の気が変わるまで、戯れに甚振ってやっても良いのだぞ?」
俺の・・・気が変わるまで・・・?
つまりそれは、俺が自ら彼女に食い殺される結末を望むまでということだろうか?
確かに、まるでカメレオンのように体色を自在に変えるという未知の能力で部屋に入ってきた俺を10分近くもじっと観察し続けていた彼女のこと・・・
本来はゆっくりと時間を掛けて、獲物を心身共に徹底的に嬲り尽くす方が得意なのだろう。

やがて巨竜に押さえ付けられる息苦しさに呻いていた俺を見かねたのか彼女が僅かに圧迫を緩めてくれると、急速に回復した思考が激しい恐怖と混乱の最中にも辛うじて幾許かの冷静さを取り戻していた。
「じゃ、じゃあ・・・もし明日の朝まで俺の気が変わらなかったら・・・助けてくれるのか・・・?」
「フン・・・卑小な餌の分際で、我と根競べでもしようと言うのか?」
やがてそんな俺の提案に気分を害すどころか寧ろ愉しげな笑みをその顔に浮かべると、彼女が俺の目の前に真っ赤な長い舌をそっと差し出してくる。
「まあ良い・・・それが最期の望みなら、まずは貴様の悲鳴と絶望の嘆きをじっくりと味わわせて貰うとしよう」
そしてそう言うと、眼前に垂れ下がっていた彼女の舌に白い湯気を放つ熱い唾液がジュワリと滲み出したのだった。

ベロォッ・・・
「うああぁっ・・・!」
その数秒後、たっぷりと熱い唾液を纏ったラムの大きな舌がゆっくりと俺の頬を撫で上げる。
全く身動きの取れないまま顔を舐め上げられるというその絶望的な状況と顔に纏わり付いた高温の唾液が、巨竜の餌となった俺の心中を凄まじい恐怖で満たしていった。
ジョリッ・・・ジュルルルッ・・・
「ひっ・・・あ・・・つ・・・うわあぁっ!」
焼け付くように熱い滑った肉塊が首を、頬を、鼻の頭を、微塵の遠慮も無く無造作に這い回る。
だが鼻の穴が垂れ落ちた唾液で塞がる息苦しさから逃れようと僅かに首を振ると、そんな俺の抵抗を封じるかのように一旦は緩んでいた圧迫感が一気に俺をベッドの上に押し付けていた。

ミシミシッ・・・メキキ・・・
「ぐ・・・ええっ・・・や、止め・・・てぇ・・・」
このままでは心が折れるとか折れないとかよりも先に、彼女の手でペシャンコに踏み潰されてしまう・・・
無力な獲物を弄ぶ愉悦に歪んだラムの顔を目にした瞬間、俺はそんな確かな予感に背筋を凍り付かせていた。
「グフフ・・・苦しいのなら音を上げても構わんのだぞ?その時は我の腹の中で、じっくりと溶かしてくれるわ」
「ひいぃ・・・」
メリッ・・・ミシィッ・・・
く、苦し・・・い、息・・・が・・・
極上に柔らかいはずの丈夫なベッドが今にも拉げ潰れてしまいそうな軋みを上げる度、押し潰された肺が容赦無く俺から呼吸の自由を奪っていく。
彼女にしてみれば俺の存在は持て成すべき客でも一夜の夜伽の相手でもなく、その底無しの空腹を満たす為に与えられた単なる一握の餌でしかないのだ。
それでも問答無用で俺を食い殺すでもなくこうして曲がりなりにも獲物の心を屈服させようとしているのは、一応彼女なりにこの店の存在意義を認めているが故の行動なのかも知れない。
尤もこんな調子で夜通し朝まで加減を知らない拷問責めに遭ったのでは、俺のような脆弱な人間が最後まで正常な意識を保っていることなど出来ないかも知れないのだが・・・

「はっ・・・はぁ・・・」
「どうした・・・まだほんの少し舐めてやっただけだと言うのに、もう虫の息なのか?」
体中の骨が軋む程の重圧で無慈悲に俺を押し潰したことはすっかり棚に上げながら、やがてラムが侮蔑と嘲笑の滲んだ笑みをこちらに向けてくる。
「うぐ・・・ぐうぅ・・・」
「フン・・・声は枯れても、まだ我を睨み付けるだけの気力は残っていると見えるな・・・」
そして何とかその燃えるような朱色の竜眼を見詰め返すと、ようやく彼女が俺の上からその巨大な手を退けてくれたのだった。

「はぁっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
やっと・・・呼吸が出来る・・・
正直に言って巨大な舌に顔を舐め回されることよりも窒息と圧死に怯えていただけに、体の自由が利くようになった今は最初の時程ラムのことを恐ろしいとは思わなくなっていた。
だが俺が荒れた呼吸を整えたのを見計らったかのように、今度は不意にこちらへ伸ばされてきた濃い紫色に染まった彼女の手にゆっくりと鷲掴みにされてしまう。
ガシッ・・・
「うあっ・・・」
そして2本の指で器用に俺の両腕を左右に広げたまま掌へ磔にすると、彼女がそんな無防備な獲物を自身の眼前にそっと掲げていた。

「な、何をするんだ・・・?」
「グフフフ・・・何、これはただの味見よ。先程までと、大して変わりはせん」
そう言いながら、彼女が俺にも良く見えるようにその大きな口から長い舌をゆっくりと垂れ下がらせる。
「我はこう見えても、早く貴様を喰らいたくて気が逸っておるのだ。生憎と、本能には逆らえぬのでなぁ・・・」
そ、そんな・・・か、彼女は・・・本当に俺を食い殺すつもりなんだ・・・
だが曲がりなりにもこの店の方針に納得した以上は、如何に悪魔のように残虐で容赦の無い彼女であっても獲物の同意を得るという名目で俺を食い殺す前に屈服させる必要があるということなのだろう。
だとすれば俺に怪我をさせないという店としての最低限の規則は守りながらも、これまでの彼女の性格を考えればその他の部分については決して手段は選ばないのに違いない。
そしてそんな凶悪な雌竜の掌中に捕らわれてしまっているという自身の状況を改めて自覚すると、俺は途端に襲ってきた冷たい感情に思わず動かぬ身をブルッと震わせてしまったのだった。

やがて自身の絶望的な境遇を自覚した獲物の身震いに微かな笑みを浮かべた彼女が、ゆっくりと俺の前にその荒々しくザラ付いた大きな舌を近付けて来る。
「う・・・うく・・・」
細い舌先で頬を舐め上げられただけで体中の力が抜けてしまう程の乱暴な刺激を味わわされたというのに、それで全身を摩り下ろされたら一体どうなってしまうのか・・・
もうすぐ現実となるその恐ろしい想像に、俺は逃れられるはずなど無いと言うのに彼女の掌中で身を捩っていた。
「グフフフ・・・無駄な足掻きだなぁ・・・」

ジョリジョリジョリジョリジョリジョリリッ・・・
「んっ・・・が・・・あああぁっ!」
その数秒後、何の前触れも無く押し付けられた鑢の如き分厚い肉塊が俺の体を容赦無く磨り潰す。
まるで魂ごと削り取られるかのような壮絶な快感と焼け付くような熱い唾液に浸された感触に、思わず悲鳴とも嬌声とも付かない叫び声が俺の喉から迸っていた。
「は・・・あ・・・あぅ・・・」
やがて特に股間に強く押し当てられた舌先が顔の上にまで勢い良く跳ね上がると、半ば強制的に昂らされた肉棒が本能的な喜びに打ち震えながらそそり立ってしまう。
「何だ?表面上は嫌がっているように見えても、体の方は随分と正直なのだな?」
更にはそう言いながらギンギンに張り詰めてしまった雄槍にザラザラとした熱い舌先をそっと宛がわれると、俺は今度こそ耐えられないだろうという諦観にカチカチと歯を鳴らしながら震えることしか出来なかった。

「それ、さっさと止めを刺してくれるわ」
ゾリゾリジョリジョリリリリッ・・・!
「うひゃあああぁぁっ・・・!」
ビュビュビュッ・・・ビュクク・・
そしてまたしてもたっぷりと唾液を含んだ舌にペニスを蹂躙され、我慢する間も無く強制的に搾り出された屈服の白濁が彼女の舌へと盛大に噴出してしまう。
だが彼女は俺から搾り取ったその精を1滴残らず美味そうに舐め取ると、あろうことかなおもその凶器以外の何物でもない危険な舌を俺の体に擦り付けていた。
ジョリジョリゾリリリッ・・・
「うぶ・・・う、うわあああっ・・・!」
その皮膚を焼くような唾液の熱さと射精の余韻に疲れ切った体へ叩き込まれる乱雑な快感に、半ばパニックに陥った頭が甲高い悲鳴を広い部屋中に轟かせてしまう。

「グフフ・・・随分と良い声で鳴く餌だ・・・このまま舐め殺してくれようか?」
じょ、冗談じゃない・・・早く何とかしないと・・・
ジョリリリィ・・・ビュピュッ・・・
「あががが・・・ぁ・・・」
しかしそんな俺の逼迫した危機感さえ事も無げに磨り潰さんとする巨竜の舌責めに、声を上げる気力が徐々に枯れ果てていくのが自分でも自覚出来てしまっていた。
ゾォリ・・・ジョリリッ・・・
まるで自分の掌を舐めているかのように、巨掌に磔にされた俺の体を熱い舌が幾度と無く駆け上がっていく。
「や、止め・・・たすぐえっ・・・」
彼女にしてみればただ単に捕まえた獲物を舐め上げているだけなのだろうが、俺はたったそれだけで度重なる射精と疲労感に打ちのめされて既に虫の息となってしまっていた。

「う・・・うぐ・・・ふ・・・」
「どうだ・・・まだ続けるか・・・?」
なかなか冷える気配の無い高温の唾液に塗れて喘いでいた俺の眼前になおもその危険な舌をチラつかせながら、ラムが勝ち誇ったかのような微笑を浮かべて恐ろしい選択を迫ってくる。
これまでこの店ではどんなに凶暴な雌竜を相手にしても実際に命を奪われることは無いだろうという根源的な安心感があったお陰で、本当の意味で死の恐怖を感じたことはまだ無かったのだ。
もちろんそこには風俗店というこの店の特質に殉じようとする彼女達の立ち居振る舞いによるところもそれなりに大きかったのだが、この悪魔そのものを体現しているかのような邪悪に染まる雌竜はそんなことお構い無しらしい。
あの黒フードのお姉さんは今朝方までラムを説得するのに骨が折れたと言っていたものの、結局のところこの悪竜が理解したのは身も心も屈服した獲物は食い殺してしまっても構わないという部分だけ・・・
その最初の犠牲者に自ら選ばれてしまった俺は、目の前で不気味に揺れる彼女の舌を見つめながら今更ながらに差し迫って来た圧倒的な死の予感に震え上がっていたのだった。

「うぅ・・・」
獲物の心を折る為だけに続けられる執拗な舌責めに、乱暴な快感と疲労に打ちのめされた体の方は既にぐったりと力が抜けて完全に白旗を上げてしまっていた。
ラムの方もそんな俺の状況は良く分かっているのか、胸の内にまだ微かに残っている生への執着心を残らず削り取ろうとそのザラ付いた熱い舌先で俺の顎をそっと掬い上げていた。
ゾリッ・・・ゾリリ・・・
「ひいぃっ・・・」
やがて唾液を纏った肉塊がゆっくりと右の頬を這い上がっていくおぞましい感触に、思わずそんな引き攣った悲鳴が漏れてしまう。
だがもしこの拷問のような責め苦に屈してほんの一言でも制止の言葉を口走ろうものなら、それは彼女にとって俺を食い殺すことに対する正式な許可以外の何物でもないのだ。

「グフフフ・・・」
ジョリ・・・ジョリゾリッ・・・
「うぐ・・・うっ・・・は・・・ぁ・・・」
そして俺の生死に直結するそんな恐ろしい問いを肯定も否定も出来ないまま延々と彼女に舐め続けられる顔を必死に捩って抵抗していると、いよいよ業を煮やしたのか邪悪な笑みを浮かべていたその巨竜の顔が微かに歪んでいた。
「これだけ嬲ってやっても折れぬとは呆れる程に強情な餌だな・・・貴様はそんなに我に食われるのが嫌なのか?」
「あ、当たり前・・・だろ・・・」
「フン・・・愚か者め・・・だが、どうしても我の慈悲が受け入れられると言うのなら仕方が無いな・・・」
慈悲・・・?慈悲だって?
今彼女は・・・慈悲って言ったのか?
自身の掌程度の大きさしかない小さな人間をこれでもかとばかりに嬲り者にして俺に自ら贄となることを選ぶよう強要しておきながら、あろうことかそれを慈悲と呼ぶだなんて・・・正に"悪"の名に恥じないとんでもない雌竜だ。

だが心の中だけで吐き捨てるようにそんな悪態を付いた俺は、目の前に浮かんでいたラムの顔が何故か怒りと言うよりはどちらかというと愉快そうに綻んだ表情を浮かべていたことに一抹の不安を覚えていた。
そしてそんな不穏な気配を漂わせている彼女の姿に、思わず震えた声が喉から零れ出してしまう。
「い、一体・・・何をするつもりなんだ・・・?」
「グフフ・・・決まっておるではないか。我に食われるのが嫌だと言うのなら、別の方法で腹を満たすまでのこと」
やがてそんな彼女の言葉が終わるや否や、俺は突然何処からか聞こえてきた禍々しい気配の滲んだ激しくも粘着質な音に身の危険を感じてつい反射的に身を縮込めてしまっていた。

ズリュリュリュッ・・・!
「ひっ!」
一体、何が起こったのか・・・
それが絶対に俺にとっては良くないことだろうという確信があったものの、俺は彼女の指で羽交い絞めにされていたせいで結局ほとんど動かすことの出来なかった体からそっと力を抜くと閉じていた目をゆっくりと開いていった。
「あっ・・・う、うわああああっ!」
だがその直後、不意に視界の中へと飛び込んできたモノに今度こそ甲高い本物の恐怖の悲鳴を上げてしまう。

「憐れな奴だ・・・黙って我の糧になっておれば、少なくともこの餌食にはならずに済んだというのになぁ・・・」
そこにあったのは、彼女の股間から生え伸びた極太の赤黒い肉の巨塔・・・
だがぬらりとした粘液を纏ったそのグロテスクな肉棒はよく見るとどうやら雄の象徴などではないらしく、むしろこの残忍極まりない巨竜が紛れも無い雌であることを示す恐ろしい器官の一部であるらしかった。
「は・・・あは・・・ぁ・・・」
「グフフ・・・恐怖で言葉を失ったか・・・貴様が想像している通り、これは我の雌穴・・・卵管そのものよ」
彼女の言う通り、人間の胴体などよりも遥かに太くて長いその卵管の先端には確かに最早見慣れてしまった竜膣の淫唇がぱっくりと花開いているらしい。
しかしその中に広がっている肉洞はこれまで指名してきたLサイズの雌竜達の膣よりも更に幾分か大きいらしく、LLサイズだったシヴァリアスのそれにも匹敵する程の圧倒的な存在感を放っていたのだった。

グブッ・・・ズ・・・ジュブ・・・
やがて巨大な掌に磔にされた俺の前へ、粘液の弾ける不気味な音を響かせながら毒々しい肉棒が迫ってくる。
「あ・・・あぁ・・・」
「今更後悔してももう遅いぞ。我の肉欲はもう滾ってしまっておるのでな・・・じっくりと呑み込んでくれるわ」
そう言いながら、桃色の粘液が糸を引く深い竜膣が俺の眼前でゆっくりと左右へ開いていく。
あのエステルに大きく口を開けた尾孔を見せ付けられた時も俺は恐ろしさの余り体が硬直してしまったものの、尾孔竜のそれはあくまでも獲物を無力化して呑み込む為のある意味で真っ当な捕食器官だった。
だが体外に大きく迫り出したこの奇怪な竜膣は、明らかに尾孔などとは別物の危険な気配を漂わせている。
とは言え巨竜の手に捕らわれてしまった俺に許されているのは、恐怖と断末魔の叫び声を上げることだけだった。

グジュ・・・ゴプ・・・
「ひっ・・・ひぃ・・・」
膣口から立ち昇る湯気に乗って届いてくる、ムッとする熱気と微かに甘い愛液の匂い・・・
やがて底が見えない程に暗くて深い肉洞が、中空に持ち上げられた俺の足元で更にその牙口を広げていく。
「や、止めて・・・止めてくれぇ・・・!」
正直に言えば、巨竜の膣に呑まれること自体はそれ程酷い恐怖を伴うものではなかったのかも知れない。
実際これまでにも漆黒の闇に染まる熱い肉洞の奥に閉じ込められて弄ばれたことは何度かあるし、それでもなお決して客には身体的な危害を加えないというこの店の方針は確かなものだった。
果たしてそんな店の方針に納得しているのかどうか怪しいこのラムでさえ、取り敢えず今のところは問答無用で俺の命を奪うような真似をする様子が無いことを考えればそこについては信用しても良いのだろう。
だが俺が自ら望まぬ限り決して殺されることは無いと確信していながらも、今正に俺をその深い竜膣の奥へ呑み込もうとしている彼女の顔に貼り付いた危険な愉悦の笑みは到底安心の出来るものではなかったのだ。

「グフフフ・・・それ、灼熱の我が火所に呑まれたくなければ、精々必死に足掻くのだなぁ・・・」
やがてそんな空恐ろしい言葉を漏らしながら、俺を掴み上げた彼女の手が少しずつ傾けられていった。
「わっ・・・あ・・・う、うわあああぁっ・・・!」
太い指先で羽交い絞めにされている上半身だけを残して、支えを失った両足が空中にブラリと垂れ下がる。
そのすぐ下には不穏な水音を響かせる煮え滾った深い肉洞がぽっかりと口を開けていて、俺は恐ろしさの余り自由になった両足をバタ付かせてしまっていた。
「フン・・・死に物狂いの抵抗がその程度とは・・・どうやら、貴様の運命が変わることは無いようだな」
そしてそんな呆れ気味な声とともに、俺の両脇を2本の指で摘み上げた彼女がいよいよ憐れな獲物を逃げ場の無い膣の真上へと吊り下げる。

「た、助けて・・・頼むから・・・放してくれえぇ・・・!」
「ほう?放しても良いのか?んん・・・?」
やがて思わず漏らしてしまったその情けない泣き声に、ラムが愉快そうに笑いながら俺の体を微かに揺すっていた。
その瞬間左の脇の下に差し込まれていた彼女の長い爪が僅かに滑って抜けてしまい、突然ガクンという衝撃とともに体が落下する絶望的な感覚が全身に叩き付けられる。
「うわあああっ!」
ガシッ!
だが生存本能に直結した極限状態の反射神経が成せる業なのか、俺は咄嗟に両手で右脇の下に差し込まれていた彼女の爪を掴むと自分でも信じられないような力を込めてその滑らかな突起に全力でぶら下がっていた。

「もう潔く諦めたらどうなのだ?幾ら我の爪にしがみ付いたところで、貴様が助かる見込みなど絶無だというのに」
「う・・・ぐうぅ・・・」
しかしそうは言われても、高所から落ちそうになった体を支えようとしてしまうのは最早本能の所業でしかない。
しかも眼下に広がっているのが落ちたら万に一つも無事には済まないだろう獰猛な巨竜の雌穴なのだから、たとえ無駄だと分かっていたとしても俺はこの両腕から力を抜く気にはどうしてもなれそうになかった。
「うぐ・・・あ・・・も、もう・・・力が・・・」
普段から大して体を鍛えているわけでもない俺が滑らかな円錐形の彼女の爪にぶら下がったままの体勢を長く続けられる道理などあるはずもなく・・・
やがて疲労に痺れ始めた両腕から徐々に力が抜けていく感触が、より深い絶望で脳裏を黒々と埋め尽くしていく。
「グフフフ・・・どうやら、もう限界のようだな・・・我ももう、待ち切れぬわ・・・」
ゴボッ・・・グブブッ・・・
そんな期待に満ちたラムの声を追うようにして、間も無く捧げられるであろう獲物の気配に妖しく戦慄く無数の肉襞が歓喜の水音を俺の足元に響かせる。
そしてそれからものの1分もしない内についに体力の限界が訪れると、俺は悲鳴を上げる気力も潰えたままズルッと彼女の爪から滑り落ちてしまったのだった。

その数瞬後・・・
ズボボボッ!
ほんの微かな浮遊感を感じる間も無い刹那の時を挟んで、下半身が熱く蕩けた肉壷の中に嵌り込んだ絶望的な感触が競り上がってくる。
「う、うわああっ!」
ねっとりとしたとろみのある高温の愛液が両足を余すところ無く包み込み、俺はまるで火炙りにでもされているかのようなその恐ろしい熱さに甲高い悲鳴を迸らせていた。
グジュッ・・・グブッ・・・ジュブ・・・
「ひっ・・・ひいいぃ・・・」
だが身を焼かれるようなその凄まじい熱に暴れ悶える俺の体を、巨大な肉洞の内部にうねる無数の分厚い襞の群れが更に奥へと引き擦り込もうと不気味な蠕動を開始する。

「や、止め・・・助けてくれえぇ・・・」
憐れな獲物を呑み込む歓喜にグネグネとその長大な身を躍らせる、おぞましいラムの体外膣。
まるで俺の体そのものが1本の雄の肉棒にでもなったかのように、闊達に躍動する肉襞が泣き叫ぶ犠牲者を執拗に愛撫しながら無慈悲な嚥下の動きを繰り返していた。
そしてあれよあれよという間に脇の辺りまで彼女の膣に吸い込まれてしまうと、煮え滾った粘液の海に浸された全身がジュブッジュブッと揉み洗いされるかのように捏ね繰り回されてしまう。
「あっ・・・あぐ・・・うあ・・・ぁ・・・」
「グフフフ・・・これはなかなかの入れ心地よ・・・それ、もっと激しく悶え狂うが良いわ!」
更にはそう言いながら一気に収縮した膣肉で全身をギュッときつく締め上げられると、俺は肺を押し潰されるかのような余りの息苦しさに彼女の望み通りバタバタと虚空を掻き毟っていた。

「う・・・あぅ・・・ぁ・・・」
ほんの数分・・・
燃え盛る熱い膣に半身を咥え込まれて嬲られただけで、暴れるどころか声を上げる気力までが尽き果ててしまう。
だが彼女は両腕と頭だけを膣口から出したままぐったりと項垂れた俺を何処か怪訝そうな表情を浮かべてしばらく見つめると、まるで弱った獲物に止めを刺すかのようにまたしても俺をきつく締め付けていた。
メキッ・・・ミキキッ・・・
「がっ・・・ぐあ・・・は・・・」
硬い鱗を纏った長い尻尾や首を巻き付けられて締め上げられるのとは違い、全方向から圧縮するように収縮する屈強な筋肉による締め上げはそれ自体に独特の圧迫感がある。
獲物の体に締め付けようとする力が均一に掛かりやすい為か骨が軋むような痛みの類は余り感じないものの、その分小さく圧縮された肋骨や胸骨が肺の膨らむ動きをあっという間に封じ込めてしまうのだ。

「グフフ・・・どうしたのだ・・・?この程度の責めで音を上げているようでは、ここから先は到底耐えられぬぞ」
こ、ここから・・・先・・・?
何処までも何処までも続くかのような深い底無しの肉壷に俺をここまで呑み込んでおきながら、彼女はまだこの俺を苦しめる手段を隠し持っていると言うのだろうか?
しかしそんな疑問が脳裏に浮かんだ数秒後、灼熱の肉洞の中で突然不穏な変化が起こっていた。
何か細長い触手のような物が2本、足元の方から俺の肌を擦りながら這い上がってくる感触がある。
「うっ・・・な、何だ・・・?」
シュル・・・シュルル・・・
明らかに意思を持って駆け上がってくるその不気味な触手の正体を確かめることがどうしても出来ず、俺は不安な面持ちを浮かべたままじっと身を固めていることしか出来なかったのだ。

やがて正体不明の奇妙な2つのこそばゆさが脹脛から太腿へと登ってくると、その内の1つがおもむろに俺のペニスの根元へと絡み付く。
キュッ・・・
「ふあっ・・・」
細くて頼り無い感触だった割には肉棒を締め付けたその力が意外に強く、俺は突如として与えられた鋭い刺激にビクッと体を震わせてしまっていた。
ツプ・・・シュルシュル・・・
だがその一瞬の間隙を衝いて、腿の内側に入り込んだもう1つの触手が今度は俺の尻穴を擽り始める。
更にはペニスに巻き付いたそれがチュプッという音とともにまるで管のようになっていた触手の内部へ肉棒の先端を咥え込んだ瞬間、俺はそれらが他でもない彼女の産卵管なのだという事実に気が付いたのだった。

ギュッ・・・ギュウゥ・・・
「うぐ・・・ぐ・・・ふ・・・」
やがてゆっくりとペニスを呑み込んだ細い卵管が、断続的に収縮しながら鋭い快感を送り込んでくる。
だが肉棒を激しく揉み拉きながら吸い上げられるかのようなその耐え難い気持ち良さに身を捩ると、俺の体を咥え込んだ彼女の膣が恐ろしい力で全身を締め上げてくる。
「グフフフ・・・その様子では、どうやら我の卵管は気に入ったようだな?」
そんなラムの声が聞こえると同時に、俺は肉棒を扱き上げる管の動きが一層活発になったような気がした。
き、気持ち・・・良い・・・
体中を握り潰されるかのような強烈な締め付けに呼吸もままならないというのに、そんな息苦しさまでもが被虐的な快楽へと変換されて俺の理性をじっくりと侵していった。

ミシ・・・メリリッ・・・
グシュッ、ゴシュッ、ジュプッ・・・
「ひいいぃ〜〜!」
明らかに俺を果てさせようという明確な意思を孕んだ苦痛と快楽の共演に、間も無くして体の中を熱い滾りが競り上がってくる。
だが屈服の白濁を搾り取ろうと躍動する卵管の蠢動に身を任せそうになった正にその時、不意に彼女がその巨大な口を俺の耳元へと近付けてきた。
「何だ、これしきでもう折れてしまうというのか?」
不甲斐無い獲物を詰る嘲笑の言葉・・・だが俺はそんな彼女の声に、明らかな警告の響きを感じ取っていた。

「一応言っておくが、もし我の中で精を漏らせば、貴様は正にこの世の地獄を味わうことになるだろうなぁ・・・」
「な・・・あっ・・・」
この世の・・・地獄だって・・・?
もう既に身も心も散々痛め付けられた上に雄としての矜持もあっけなく圧し折られ、俺としても彼女に対して降参の意思表示をすることに抵抗感が薄くなってきた頃合だったというのに・・・
だがそうは言っても、この状況で俺に出来ることは徐々に激しさを増す卵管の乱舞に必死に耐えることだけだった。
もし万が一この乱暴な快楽に耐え切れずに精を放ってしまったら、俺は一体どうなってしまうと言うのだろうか。
そんな不安が脳裏に過ぎり、俺は恐らくは無駄骨になるだろうと分かっていながらも彼女の容赦の無い快楽責めに耐えるべく両の拳をきつく握り締めていた。

「ぐぅ・・・う・・・はぁっ・・・」
「グフフフ・・・そうだ・・・貴様も雄の端くれならば、少しは気概のあるところを見せなくてはなぁ・・・?」
しかしそんな俺のささやかな抵抗をあざ笑うかのように、ペニスを根元まで咥え込んだ卵管がその無数の細かな襞に覆われているらしい内壁をじっくりと波打たせている。
グチュ・・・ジュルル・・・チュブ・・・
「うああぁっ・・・!」
こんなの・・・何時までも耐えられるはずがない。
執拗な愛撫と吸引が延々と続けられるそのラムの責めは悪く言えば単調な部類に入るのかも知れないのだが、それでも雄の精を強引に搾り取るという目的には十分過ぎる程の威力が備わっていた。

それから数分後・・・
延々と続けられる終わりの無い責め苦に少しずつ磨り減っていった俺の忍耐力にもついに限界が訪れてしまうと、射精を我慢しようという自身の意思とは無関係にペニスの先から熱い雫が噴き出してしまう。
ビュル・・・ビュグッ・・・ビュククッ・・・
「うあはっ・・・あぁ・・・」
「フン・・・ついに果てよったか・・・」
そして次々と溢れ出す白濁を一頻り卵管で啜り上げられると、彼女がその顔に不気味な笑みを浮かべていた。
精を漏らしてはならないという警告にもかかわらずその禁を破ってしまった愚かな獲物を見つめる彼女の朱に染まった竜眼に、殺意とも怒気とも趣の違う残酷な輝きが宿っている。
だがそんな彼女の黒い思惑を推し量っていたその時、俺はそれまで微かに尻の穴を擽っているだけだったもう1本の卵管らしき触手が不意にその先端を体内に捻じ込んできた感触にビクンと体を震わせたのだった。

ズブッ・・・
「ぐあっ・・・!あぐ・・・な、何・・・を・・・」
細く尖らせた卵管の先端が尻穴の中へと突き入れられ、鋭い快感が背筋を突き上げてくる。
「言ったはずだぞ。我の中で精を漏らせば、この世の地獄を味わうことになるとなぁ・・・?」
そう言いながら直腸内を擽る卵管をなおも奥へと押し込まれると、俺は思わずその異物の侵入を食い止めようと全身を硬直させていた。
ズズ・・・ズブブブ・・・
「く・・・う・・・はぁっ・・・」
だが如何にお尻に力を入れてみたところで細長い触手の動きを止めることなど出来るはずも無く・・・
恐らくは大腸内にまでそのおぞましい卵管を挿入されてしまう。

「は・・・ぁ・・・うく・・・」
「グフフ・・・さてと・・・覚悟は良かろうな・・・?」
一体・・・彼女は何をする気なのだろうか・・・
そんな先の見えない不安に怯えていると、やがて尻に突き入れられた彼女の卵管がゆっくりと膨らんでいった。
グ・・・ググ・・・
「あぐっ・・・なっ・・・や、止め・・・」
突如として恐ろしい力で肛門を拡張され、全身から脂汗が噴出すようなざわめきが走る。
これまでにも雌竜に尻尾の先端を尻に突き入れられたことはあったものの、初めて味わう肛門を内側から押し広げられるかのような感触に俺は激しく身悶えていた。

ミシ・・・メリッ・・・
「ひいっ・・・そ、それ以上やったら・・・さ、裂け・・・」
今にも何かが壊れてしまいそうな嫌な音が聞こえ、限界まで広げられた尻穴を窄めようと必死に歯を食い縛る。
しかし見上げるような巨竜に蹂躙される卑小な獲物の人間に抵抗の術などあるはずも無く・・・
ゆっくりとだが着実に俺の肛門が大きく押し広げられていった。
「た、助け・・・て・・・止めて・・・くれぇ・・・」
その細長い卵管の一体何処にそんな力が秘められていたと言うのか・・・
尻穴が裂けてしまうのではないかと思える程の凄まじい膨張具合に、情けない悲鳴を迸らせてしまう。
「グフフフ・・・無駄が足掻きよ・・・それ・・・まずは1つだ・・・」
そしてそんな不穏な言葉とともに、俺は何か固くて大きな異物が広がった卵管の中を通って体内に送り込まれようとしている気配を感じ取っていた。

いや・・・卵管の中を通っている以上、"それ"が何なのかは考えなくても分かってしまう。
だがその瞬間俄かに俺の心中を不安で満たしたのは竜の卵を産み付けられそうになっているというこの恐ろしい状況そのものよりも寧ろ・・・
その卵の大きさが、限界まで広げられた俺の肛門よりも更に一回り程大きいらしいという事実の方だった。
グ・・・ググ・・・ミシ・・・ミリ・・・
「ま、待って・・・む、無理だよ・・・そんな・・・お、大きいの・・・あぁっ・・・!」
そんな俺の抗議の声を涼しく受け流しながら、ラムがニヤ付いた顔のまま大きな竜卵を俺の体内に押し込んでくる。
メリ・・・メキメキメキ・・・
「うぐあああぁっ・・・!」
だが広い部屋中に響き渡るそんな俺の苦悶の叫び声が枯れ果てたその時、グポンという奇妙な音がして大きな卵が直腸内に送り込まれた絶望的な感触が全身に走っていた。

「はっ・・・あぁっ・・・う・・・」
「グフフ・・・まだ1つ入れただけではないか・・・貴様の精の量なら、後3つは産めるだろうなぁ・・・?」
「そ、そん・・・な・・・」
こんなのが・・・後・・・3回も・・・?
だがそんな彼女の言葉を否定したくとも、腹の中に感じる大きな異物感が非情な現実を否応無しに突き付けてくる。
「それ、次の卵だ。精々貴様の穴が裂けぬように祈るのだな」
そしてそんな言葉とともに新たな卵が卵管の中を近付いて来た感覚に、俺はゴクリと大きな息を呑んだのだった。

グ・・・ググ・・・ミシッ・・・
「ぐぅ・・・あっ・・ぅ・・・」
無慈悲に、淡々と、肛門の径よりも大きなラムの卵がゆっくりと卵管の中を押し進んでくる。
最初の卵は奇跡的にと言うべきか無事にその狭き門を通り抜けることが出来たらしいものの、既に耐え難い程の鈍痛と不気味な軋みを訴える俺の尻穴が今度も無事である保証は何処にも無い。
だが両目一杯に涙を浮かべて悶えているそんな俺の不安など何処吹く風とでも言うように、彼女は相変わらず嗜虐的な微笑を浮かべながら2つ目の異物を俺の尻へと押し込んでいた。

ミキ・・・メキメキ・・・グギギ・・・
「うぅぅ〜〜〜っ・・・!」
グポッ!
「グフフ・・・どうやら入ったようだな・・・」
「は・・・ぁ・・・はぁ・・・あ・・・」
与えられているのは紛れも無い苦痛・・・それも肛門を無理矢理拡張されて得体の知れない卵を体内に産み付けられるというとんでもない目に遭っていると言うのに、胸の内には微かな被虐心が燻ってしまっている。
そんなある意味で救い難い自身の性癖に、俺は今この時ばかりは感謝していた。
「それ、呆けている暇は無いぞ。卵はまだ2つも残っているのだからなぁ・・・」
後・・・2つ・・・
そんな死刑宣告にも等しいラムの言葉に、絶望の2文字が脳裏を埋め尽くす。
大腸内に産み付けられた卵がこの先どうなるのかという不安も無いわけではなかったものの、今はそんな先のことよりも目の前に突き付けられた現実を直視することが何よりも重要だったのだ。

やがて卵管を伝ってくる蠕動の刺激に3つ目の卵が迫って来た気配を感じ取ると、俺は敢えて全身の力を抜いて筋肉の緊張を取り払っていた。
その瞬間抵抗の無くなった体を押し包んでいた彼女の膣がギュッときつく締め上げてきたものの、卵を押し潰さないようにということなのか予想通り俺の下半身の方は締め付けが弱いらしい。
そして出来るだけ大きく息を吸って気持ちを落ち着けると、俺は肛門に達した卵の侵入を静かに受け入れていた。
ズ・・・ズグ・・・ゴポン・・・
その数秒後、大きさ自体は先の2つと遜色の無かったはずの卵がほとんど抵抗らしい抵抗を感じないまま押し広げられた肛門を素通りして体内へと送り込まれてきた。
「ほう・・・こうもあっさり入るとはな・・・もしや、裂けてしまったのではなかろうな?」
「ま、まさか・・・ただちょっとその・・・力を抜いてただけだよ」
実際に2つの卵が多少窮屈ながらも無事に肛門を通り抜けたということは、卵自体の大きさは物理的に肛門を通らない程ではないということになる。
にもかかわらずそこに大きな苦痛が発生するのは、体内に侵入する異物を排除しようと俺が必要以上に体を強張らせていたことが原因の大部分を占めていたのだ。

「フン・・・ならば最後の卵も、さっさと産み付けてくれるわ」
先程まで苦悶の表情を浮かべながら泣き叫んでいた俺が急に些かの心の余裕を取り戻したのが面白くなかったのか、ラムが少しばかり不機嫌そうにそう言いながら4つ目の卵も俺の中へ押し込めようと卵管を躍動させていた。
ズグッ・・・グボッ・・・
そして何とか最後の卵も無事に肛門を通り抜けると、役目を終えた卵管がゆっくりと尻穴から引き抜かれていく。
その腸内の空気が吸い出されるかのような奇妙な排泄感には流石にビクンと体を反らせてしまったものの、彼女は彼女で産卵の疲労があるのか少しばかり大きな息を吐きながら俺の体を膣の外へと押し出していた。
ジュブ・・・ズ・・・ズルッ・・・ドサ・・・
「うあっ・・・は・・・」
数十分振りに熱い肉の牢獄から解放され、疲弊し切った体が力無く床の上に崩れ落ちてしまう。
だが依然として腹の中に感じる大きな4つの異物の存在が、そんな俺の胸を新たな不安で締め付けていた。

「こ、この卵・・・どうなるんだ・・・?」
やがて息も絶え絶えにラムにそう訊いてみると、疲労に項垂れていたはずの彼女が途端に不気味な笑みを浮かべて俺を覗き込んでくる。
「決まっておるではないか・・・明日の朝には卵から孵った子供達が、貴様の腹を食い破って飛び出してくるのだ」
「なっ・・・!?あ・・・は、腹を・・・食い破って・・・?」
その瞬間、4匹の小さな仔竜達が俺の腹の中から我先にと飛び出してくる恐ろしい光景が脳裏に過ぎってしまう。
「そ、そんなの嫌だよ・・・頼むから・・・た、助けて・・・」
「グフフフ・・・だから言ったではないか・・・この世の地獄を味わうことになるとなぁ・・・?」
成す術も無く床の上に転がったまま未曾有の恐怖に顔を歪ませた俺の様子を愉しそうに眺め回しながら、ラムがもうすぐ無惨な最期を迎えることになる眼前の獲物を憐れんでいるかのような声でそう囁き掛けてくる。
「う、うわあぁっ!」
その瞬間腹の中の卵が微かに震えたような気がして、俺は情けない悲鳴を上げながら両腕で彼女の愛液に塗れた自身の体をきつく抱きすくめたのだった。

ゴロ・・・ゴロロ・・・
体内に押し込まれた大きな異物が蠢くような不穏な感覚に、言いようの無い恐怖が競り上がってくる。
昔見た映画の中では異星人の卵を産み付けられた人間がその幼生に胸を食い破られて惨い最期を迎えるというようなシーンがあったような気がするが、今自分が置かれているのはそんな死を待つ犠牲者の立場そのものだったのだ。
「ひっ・・・ひぃ・・・」
ラムは明日の朝に卵が孵ると言ったものの、先程からまるで意思があるかのように腸内を転げ回る卵の様子に何時獰猛な仔竜が飛び出してくるのかという不安がゆっくりと膨れ上がっていく。
そして何とか仰向けだった体を慎重に裏返すと、俺はすぐ傍でニヤニヤと俺を見つめていた彼女の腕に縋っていた。

「た、助けて・・・お願いだから・・・」
彼女の熱い愛液に塗れた体は激しい疲労も相俟って酷く怠かったものの、このままでは死んでしまうという危機感が深い紫色に染まった彼女の鱗を力強く握り締めていく。
「グフフフ・・・残念だが、それは出来ぬなぁ・・・」
そう言いながら、彼女が大きな舌で俺の顔をベロリと舐め上げてくる。
「だが、貴様は生まれ来る我が仔達の父親だ。悶え狂いながら息絶えるその最期は、我がしかと看取ってくれるわ」
「そ・・・そんなぁ・・・」

やがて取り付く島も無いそんな無慈悲な言葉とともに、ラムの体がゆっくりと消えていった。
初めてこの部屋に来た時にもそうしていたように、体色を周囲の景色と同化させて姿を見えなくしているのだろう。
そしてついさっきまで縋り付いていたはずの彼女の腕までもがほとんどその存在が分からない程に目の前から消えてしまうと、俺はだだっ広い部屋の中に完全に独り取り残されてしまっていた。
もちろんラムは今も近くで俺の姿をじっと見つめているのだろうが、今ではもう見慣れてしまったこの部屋がまるで死刑執行を翌朝に控えた死刑囚の独房の中のように見えてしまう。
それに唯一彼女の存在を知覚出来ていた腕を離してしまった今となっては、きっと部屋の何処を探してももうラムを見つけ出すのは難しいのに違いない。
慈悲を訴えるべき相手を完全に見失ってしまい、俺は絶望の余りその場にドサリと崩れ落ちていた。

ゴロゴロ・・・ゴロッ・・・
「うぅ・・・」
ここは何時訪れるかも分からない恐ろしい最期の瞬間をただ待つだけという、残酷な静寂に満ちた人生の終着点。
ラムの姿が見えない以上部屋を出てカウンターのお姉さんに助けを求めるという手も無いわけではなかったものの、静かに俺の様子を監視している彼女が素直に俺を部屋から出してくれるとは考えにくい。
それに仮に部屋を出ることが出来たとしても、間も無く孵化してしまう竜の卵を素早く俺の腹の中から取り除くことが出来るとは考えにくかった。

仕方無い・・・とにかく、シャワーを浴びてこの体だけでも綺麗にしてこようか・・・
先程から不気味な唸り声のようにゴロゴロと音を立てて腹の中を動く卵の存在に体を動かすのは正直少し不安だったものの、そうかといってこんな粘液塗れのまま最期を迎えるのだけは流石に御免被りたい。
俺はそう思い立って静かに体を起こすと、何処からか感じるラムの視線を浴びながら風呂場へと向かっていた。
そして恐らくは人生で最後になるのだろう熱いシャワーで体を清めながら、20年余りという長いようで短かった自身の人生を静かに振り返る。
その瞬間何だか理由の分からない涙が滲み出して来て、俺は頭からシャワーを被りながらシクシクと泣いていた。
だがそんなすっかりと弱り切ってしまった俺の心へ追い打ちを掛けるかのように、非情な現実を思い起こさせるべく腹の中の卵がまた少し犇き合っているのを感じてしまう。

やがて綺麗になった体を拭いて風呂場から出て来ると、俺は相変わらず無人のように見える広大な部屋を一頻り見回してから近くにあった巨大なベッドに静かに体を滑り込ませていた。
"その瞬間"が来るまでに後何時間あるのかは分からないものの、このまま無様に怯えた姿を性悪なラムに眺められながら過ごすくらいならいっそ眠ってしまった方がマシというものだろう。
もうすぐ死んでしまうという生物としての根源的な恐怖心は相変わらず俺の意識を鋭く叩き続けていたものの、風呂上がりの体に心地良いベッドの感触と深い疲労が静かに俺を眠りの世界へと送り込んでいったのだった。

グル・・・グルルル・・・
「う・・・ぅ・・・?」
それから、どのくらいの時間が経った頃だろうか・・・
俺は半ば諦観の滲んだ最後の眠りからふと目覚めると、自身の腹の中で何かが蠢いたのを感じていた。
それまでずっと下腹部の辺りを圧迫していた感触が和らぎ、同時に何処かこそばゆい感触が腸内を動き回っているような気配がある。
そしてその不穏な蠢動に体内の卵が孵化したことを感じ取ると、俺はガバッとベッドから飛び起きていた。

「う、うわっ・・・うわあああっ・・・!」
1、2、3、4・・・
腹越しにも感じられる4匹の小さな仔竜達が、俺の腸内をあちらこちらへと走り回っているのが確かに感じられる。
「た、助けて・・・嫌だ・・・ひいぃ・・・」
まだ微かな異物感とくすぐったさの他に苦痛の類などは一切感じないのだが、何れこの仔竜達が俺の内臓を食い破って飛び出してくるおぞましい光景が何度も脳裏に再生される。
そして余りの恐ろしさにベッドから転がり落ちると、俺は両手で腹を押さえたまま床に這い蹲っていた。
「はっ・・・はぁ・・・あっ・・・」
間近に迫った死の恐怖が、俺の肺から呼吸の自由までもを容赦無く奪っていく。
「だ、誰・・・か・・・うあ・・・ぁ・・・」
だが誰にも届かないだろう助けを求める俺のか細い声に、意外な存在が反応を示していた。

「グフフフ・・・呼んだか?小僧・・・」
何処か残酷な喜悦を含んだその声とともに、再び毒々しい紫色の体色を露わにしたラムが姿を見せる。
「ラ、ラム・・・頼むから・・・死・・・死ぬのなんて嫌だよ・・・あぁっ・・・!」
今にも凄まじい苦痛とともに腹を突き破ってきそうな仔竜達の乱舞に、俺はほとんど半狂乱になりながら両目一杯に涙を浮かべて彼女に助けを求めていた。
だがそんな無様極まりない獲物の姿に、相変わらず意地の悪い微笑を浮かべていた彼女の口元が静かに歪む。
「残念だが、今更我にはどうすることも出来ぬわ。おとなしく、己の運命を受け入れるのだな」
「そんな・・・そんなあぁ・・・はぅぁっ!」
次の瞬間、俺は唐突に猛烈な便意を催してその場に崩れ落ちていた。
そして何かが腸内を駆け回る奇妙な感触がしばらく続くと、突然尻の穴から分厚い粘膜に覆われた仔竜の鼻先が外へと突き出してくる。

ズズ・・・ズリュリュッ・・・
「ひぐっ・・・う・・・ぁ・・・」
小さくて細長い、しかし尖った爪と四肢を持つ異物がバタバタと激しく暴れながら肛門を掻き分けて這い出してくる不思議な感触に、俺は断続的な喘ぎ声を上げながら床に突っ伏していることしか出来なかった。
ズッ・・・ビュルッ!
やがて数秒の間を置いてようやく狭い肉洞を通り抜けたらしい1匹の仔竜がピョコンと床の上に降り立つと、全身に纏っていた透明な卵膜を両手で突き破って薄紫色に染まったその小さな体を外気へと晒していた。
え・・・?う・・・産まれた・・・?
しかしそんな疑問の声がふと脳裏に浮かんだ次の瞬間、他の3匹の仔竜達もまるで我先にと争うように俺の肛門から外に這い出してくる。

ググッ・・・ズ・・・ズリュッ!グイッ・・・ズリズリッ・・・グリュッ・・・ゴリュリュッ!
「がっ・・・あ・・・はぐ・・・ぅ・・・」
そして次々と襲ってくる微かな快感を伴った排泄感に身悶えながらも無事に腹を食い破られること無く4匹の仔竜が体外に飛び出してきたことを確認すると、俺は疲労と安堵の余り大きな息を吐いてその場に項垂れていた。
「は・・・ぁ・・・た・・・助かっ・・・た・・・」
「グフフ・・・なかなかに面白い狼狽振りだったぞ小僧。まさか、泣きながら我に縋り付いて来るとはなぁ・・・」
「ラ、ラム・・・仔竜が腹を食い破って出てくるっていうのは・・・う、嘘だったんだな・・・?」
そして謀られた怒りを滲ませながらラムを睨み付けてそう言うと、彼女が少しも悪びれた様子を見せないまま尊大に言い放つ。
「フン・・・当然ではないか。子供を産むのにいちいち父親を死なせる愚か者が、本当にいるとでも思ったのか?」
確かに、冷静に考えればその通りなのかも知れない。
彼女の残酷な性格や言動のせいで、俺はそんな簡単なことにも気が付いていなかったのだろう。
とは言え彼女の言葉を信じて本当に今の今まで死を覚悟していただけに、俺は無様な醜態を晒してしまったことを今更ながらに後悔していたのだった。

「きゅっ・・・きゅう・・・」
やがてそんな羞恥に塗れた俺の心をまるで癒すかのように、生まれたばかりの仔竜が甲高い鳴き声を上げる。
透明だが丈夫な卵膜で全身を包んでいた仔竜達は、俺の腸内から出てきたというのに体は一切汚れていないようだ。
更にはラムをそのまま100分の1に縮めたかのような仔竜の薄紫の鱗が、既に擬態の能力を有しているのか光の加減によって時折虹色に変化しているのが見て取れる。
小さな手足の爪先には生まれたての子供にしては鋭く尖った爪が生え揃っていたものの、分厚い卵膜を纏っていたお陰で彼らを産んだ俺の体の方にはどうやら傷1つ付いてはいないらしかった。
「しかし・・・やはり人間の体と雄汁ではこの程度の大きさが限界なのだな・・・」
「に、人間のって・・・他の生き物にも卵を産み付けたりするのか?」
その問いに、ラムが少しばかり邪気の抜けた表情を浮かべながら俺の顔を覗き込んでくる。

「我はここでは一応雌という扱いだが、本来は雌雄同体・・・つまり、単体で卵を産むことが出来るのだ」
「え・・・?」
「だが産んだ卵が孵る為には、相応の栄養と一定の温度・・・それに適度な刺激とある程度の時間が必要になる」
そう言うと、ラムが大きな指先の爪で俺の腹を軽く小突いてくる。
ドスッ
「うっ・・・」
「それらの条件を最も簡単に得られる産卵場所が、恒温動物の体内なのでな・・・」
成る程・・・仮に卵への栄養は雄の精を搾って与えるとしても、長時間定温で絶えず刺激が与えられる場所を自然界の中に探すのは確かに難しいかも知れない。
そう考えれば、彼女の膣が大型の獲物を拘束して卵を産み付ける用途に特化している理由も頷けるというものだ。

「そ、それで・・・この子供達は一体どうするんだ?」
「店の主に頼んで、我の故郷へ送ることになるだろう。だがその前に1つだけ、やっておかねばならぬことがある」
俺はその言葉とともに彼女の顔に不穏な微笑が浮かんだことに気が付くと、ふと感じた嫌な予感に床に転がっていた4匹の仔竜達へほとんど反射的に視線を振り向けていた。
そんな俺の様子に、こちらを見上げた8つの小さな朱色の竜眼が妖しく光る。
「お、おい・・・まさか・・・」
「グフフフ・・・そ奴らはある意味で貴様の子供でもあるのだ・・・父親らしく、しっかりと餌をやるのだぞ」
そしてそんな彼女の言葉が合図になったかのように、突然4匹の仔竜が俺に向かって飛び掛かってきたのだった。

「きゅきゅぅ!きゅう〜〜!」
「きゅふっ!きゅきゅきゅっ!」
「う、うわああっ!」
尻尾を含めれば体長20センチ余りにもなろうかという仔竜達の襲撃に、激しい疲労の溜まった体が何の抵抗も示せないまま床の上へと押し倒されてしまう。
そして目的の場所に目掛けて素早く散った彼らに両の乳首を小さな口で咥え込まれると、俺は突如として走った鋭利な快感に思わず素っ頓狂な声を上げながら仰け反ってしまっていた。

パクッ、チュッ、チュルッ・・・
「ひゃあぁっ!」
やがて敏感な蕾を細い舌で舐め転がされながら細かな牙で甘噛みされるという容赦の無い攻撃に、思わず彼らを引き剥がそうとその小さな体を鷲掴みにしてしまう。
ギュゥッ・・・
「くあっ!?」
だが直後に感じた微かな痛みとこそばゆさに視線を落としてみると、彼らが咥え込んだ乳首を少しばかりきつめに噛み締めていた。
万が一こんな状態で仔竜を力任せに引き剥がしたりしたら、乳首など簡単に噛み千切られてしまうに違いない。
そしてそうこうしている内に別の1匹が俺の腹の上に飛び乗ってくると、その仔竜が度重なる乳首攻撃で大きく膨れ上がりながら天を衝いてしまっていた俺の肉棒に向かって何やらごそごそと自身の体を弄っていたのだった。

一体何を・・・?
そんな俺の疑問の声が脳裏に過ぎった数瞬後、突然ズリュッという不穏な音とともに腹の上に乗った仔竜が自身の股間から何かを引き摺り出す。
だが仔竜の体の陰にチラリと見えたその赤黒い器官を眼にした瞬間、俺はそれまで心の何処かで予想はしていたものの敢えて考えないようにしていた最悪の事態が現実のものになったことを思い知らされていた。
まだ小さな仔竜の体から飛び出したその体外膣が、人間のペニスを咥え込むのに丁度良い歪な肉洞を形作っている。
「う、うわっ・・・うわあっ!」
そしてまるで獲物の狼狽振りを確かめるかのようにこちらを一瞥した仔竜の朱色の竜眼と目があった瞬間、俺は思わず仔竜を振り落とそうと必死に体を捩っていた。

ガブッ・・・ギュゥッ・・・
「あぁっ!」
しかしそんな獲物の抵抗を捻じ伏せようと、両乳首が仔竜達の小さな牙でじっくりと噛み締められてしまう。
更には細やかな舌先でチロチロと口内の乳首を弄ばれると、俺はまるで高圧電流を流されたかのように床の上でもんどり打っていた。
やがて激しく入り混じる痛みと快感に悶える俺の腹の上で、見た目の可愛らしさとは裏腹に危険な獰猛さを秘めた竜膣を引き出した仔竜がその小さな両手で膨れ上がった雄槍をしっかりと抱き抱えてしまう。
キュウッ・・・
「ひ・・・ぃ・・・」
そして恐らくは全力を込めたのであろうその仔竜の抱擁に情けない悲鳴を上げてしまうと、いよいよ不気味な肉洞が俺のペニスへゆっくりと被せられていった。

ズズッ・・・ジュブブブ・・・
「は・・・あぁ・・・」
ねっとりとした愛液で潤う仔竜の膣はラムのそれ程熱くはなかったものの、そもそものサイズが小さい故に締め付け具合は強烈なものだった。
ギュ・・・ギュグ・・・ミシ・・・
「ぐ・・・あ・・・あぁ・・・!」
やがて肉棒に覆い被せられた仔竜の膣がビクビクと激しく蠕動し、両乳首に噛み付いた仔竜達が小さな舌を躍らせながら容赦無くその首を左右へと振り乱す。
だが成す術も無く悶絶する獲物の様子を窺っていた4匹目の仔竜が隙を見て俺の股間へと飛び付いて来た気配に、俺はこれからなにをされるのかをほとんど瞬時に悟ってしまっていた。
「や、止め・・・止めてくれぇ・・・」
そして悶え転げながらも力無く発したそんな俺の制止の声を涼しく聞き流すと、両手足で睾丸を抱き締めたその仔竜が細長く尖った自身の鼻先を俺の肛門へと勢い良く突き入れていた。

ドスッ!
「ぐがががぁっ・・・!」
人体で最も性感を感じる数箇所の弱点をピンポイントで責め抜かれ、一瞬にして屈辱的な射精感が込み上げてくる。
やがて獲物を制圧した4匹の仔竜達にまるで息を合わせたかのように止めの一撃を叩き込まれると、俺は擦れた嬌声を漏らしながらペニスを包み込んだ仔竜の膣の中へ盛大に精を放ってしまっていた。
ビュビュビュッ・・・ビュグッ・・・ビュルル・・・
「が・・・ぁ・・・」
更には射精中の肉棒を激しく躍動する小さな膣で何度も扱き抜かれ、尿道に残っていた精の最後の一滴までを無慈悲に搾り取られてしまう。
そして実に数分もの時間を掛けて雄汁を根こそぎ奪い尽くされると、俺は余りの快楽と疲労にぐったりと倒れ伏したのだった。

「はっ・・・はぁ・・・は・・・ぁ・・・」
気を失わなかったのが不思議なくらいの、余りにも壮絶な快楽の嵐。
俺はつい先程産まれたばかりだとはとても思えない仔竜達の手練手管に、最早すっかりと力尽きてしまっていた。
だがそんな俺の様子を先程から何も言わずじっと見つめていたラムが、何だか少しばかり面白がっているような表情を浮かべてそっと俺の眼前に顔を突き出してくる。
「グフフフ・・・これしきでもう虫の息なのか?憐れな奴だ・・・まだ3匹も残っておると言うのになぁ・・・」
「え・・・?さ・・・3・・・匹・・・?」
「何を呆けておるのだ。まだ貴様に餌を貰っていない子供達が、大勢残っておろうが」
ま、まさか・・・こんなのを・・・あと・・・3匹にも・・・?
ただでさえもう指先にも力が入らない程憔悴し切っているというのに、これ以上やったら一体どうなってしまうと言うのか・・・
しかしそんな俺の不安をよそに今度は股間に取り付いていた仔竜が腹の上の仔竜と入れ替わったのを目にすると、俺は半ば絶望的な面持ちで彼らの"食事"の光景を眺めていることしか出来なかったのだった。

カーン・・・カーン・・・カーン・・・
「う・・・うぅ・・・」
遠い遠い彼方を彷徨っていた意識の残滓に鋭く突き刺さる、朝を告げるチャイムの音。
4匹の仔竜達に徹底的に精を搾り取られたお陰で、俺は何時の間にか気を失ってしまっていたらしい。
しかし疲労の末に気絶したせいか、数時間の休息は取れたはずだというのに体が異常な程に重く怠い気がした。
そして軋むような悲鳴を上げる体をゆっくりと起こして周囲を見回してみると、床の上に蹲って眠っているラムと俺の横でベッドの上に寝転がっている4匹の仔竜達の姿が目に飛び込んでくる。
何だか随分と悲惨な目に遭ったような気がするのだが、取り敢えず五体満足で朝を迎えられたのは確からしい。
「おっと・・・そう言えば今日から会社に行かなきゃならないんだったな・・・」
俺はそう思い立って仔竜達を起こさないようにそっとベッドから抜け出すと、手早く熱いシャワーを浴びてからハンガーに掛けてあったスーツに着替えていた。

「フン・・・起きたのか・・・一応は無事なようだな・・・?」
だがやがて静かに部屋を出ようとしたその刹那、目を覚ましたらしいラムの低い声が俺の背に浴びせ掛けられる。
「あ、ああ・・・」
そう言えば、ラムは俺が仔竜達に散々弄ばれている最中に一足早く眠ってしまったんだっけ・・・
冷静に考えれば俺の安否が完全に子供達任せになっていたということだからとんでもない話なのだが、一応無事に済んだ以上はそれを今更ラムに問い詰めたところで仕方無いだろう。
「貴様のお陰で、昨晩はなかなかに愉しめたぞ・・・また父親になる気分を味わいたくなったら、我を選ぶが良い」
「そ、そうだね・・・考えておくよ」
そして相変わらず安心の出来ない微笑を浮かべていた彼女から逃げるように部屋を出ると、俺は少しばかり千鳥足になりながらお姉さんの待つカウンターへと歩いていった。

「お疲れ様でした・・・ちょ、ちょっと、大丈夫?」
「あ、ああ・・・多分ね・・・何処も、怪我はしてないと思うよ」
とは言うものの、何時もは冷静なお姉さんが少しばかり慌てて声を掛けてきたということはきっと傍目から見ても俺が随分と酷く消耗しているように見えたのだろう。
「その様子だと相当激しくされたのね・・・ラムは大丈夫そうだったかしら?」
「そうだな・・・もしかしたら、意志が弱い人は本当に食い殺されちゃうかも・・・それ以外は悪くは無かったよ」
「じゃあ、後で少し彼女と話してみるわ。あなたは・・・少し休んでいく?」
確かに、その時間があるなら休んでいきたいのはやまやまなのだが・・・
今日はこれからまた忙しい1週間が始まる月曜日。
社会人として、流石に週末の休日明けからいきなり会社に遅刻するわけにはいかないだろう。
「いや・・・これから急いで仕事に行かなくちゃいけないからさ・・・また来るよ」
「ええ・・・それじゃ、料金は1万2千円よ」

やがて料金を支払うと、俺は辛い体を引き摺るようにして現実世界へと続くエレベーターへと乗り込んでいた。
これからしばらくは年末に向けて仕事量も増えていくだろうし、残業で帰りが遅くなる日も多くなることだろう。
次にまたここへ来るのは何時の話になるのか・・・
今の俺にそれは分からなかったものの、俺はさっきまで鉛のように重かった体に何故だか急に不思議な活力が漲ってくるのを感じていた。
「あ、あれ・・・何だ・・・これ・・・?」
まるで、全身が羽みたいに軽くなったかのような気分だ。
だが幾ら昨夜の記憶を思い返してみても、こんな不思議な現象を引き起こすような要因がまるで見当たらない。
いや・・・強いて原因を挙げるとするならば、俺の腹の中に残されたままになっている仔竜達の卵の殻・・・
丈夫な卵膜を残して割れたはずの4つの卵の殻の感触が朝にはすっかり消えていたことから察するに、もしかしたらあの卵殻に仔竜の餌食にされた父親役の生物の体力を回復させる効能があったのかも知れない。
まあ何れにしても、これでまた多忙な1週間を戦えるというものだろう。
俺は自分の心にそう言い聞かせて気持ちを切り替えると、職場へと急ぐべく週初めの憂鬱な気分に染まる大勢の人々に混じって混雑する新宿駅へと駆け込んでいったのだった。

このページへのコメント

では来週の水曜日によろしくお願いします。

0
Posted by 風竜 2016年05月21日(土) 14:27:46 返信

>>風竜さん
来週の火曜か水曜くらいであれば取れそうです

0
Posted by SS便乗者 2016年05月20日(金) 23:41:45 返信

まずはお疲れ様です。
そろそろお時間の方取れそうでしょうか?

0
Posted by 風竜 2016年05月20日(金) 22:19:37 返信

多分向こう2週間は朝帰りレベルなので無理そうです・・・

0
Posted by SS便乗者 2016年05月01日(日) 21:17:08 返信

お時間よろしければ絵チャでお話いかがでしょうか?

0
Posted by 風竜 2016年05月01日(日) 11:35:36 返信

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