昨年の冬辺りから全世界に広まった未知の感染症によって、2020年は大混迷を極める年になった。
予てより開催の決まっていた東京五輪は翌年に延期を已む無くされ、戦後70年以上に亘って特に大きな混乱も無く平和を保って来たこの日本でも政府による緊急事態宣言が発令。
特に感染者の多かった東京や大阪などの都市では企業や商店の休業や閉業が相次ぎ、人と人とが接触する機会の多い飲食店や風俗店は今もなお時短営業や営業自粛を続けているところが目立つ。
雌竜と夢の一夜を過ごせる雌竜天国もその余波を免れることは出来ず、以前俺達があの店に足を運んだ直後の4月7日に東京を含めた7都府県に緊急事態宣言が発令されて以降、もう8ヶ月余りもの間ずっと休業を続けていた。
通常通りに稼働を続けている企業もビデオ会議の導入やテレワークの推進によって人同士の接触を減らす努力を続けており、ITに強い俺の会社も当然のように第一次緊急事態宣言が解除された5月からテレワークに移行したのだ。

ポロロン・・・
とその時、25度に設定されたエアコンを効かせながら快適な自室でPCに向かっていた俺は不意に後輩からチームスチャットが届いた音で仕事の手を休めていた。
「ん・・・何だろう?」
今の時刻はもう17時20分・・・仕事の定時まではもう後10分しかない。
それに今日は折りしも金曜日、一応はまだ勤務中だというのに、既に俺の思考は仕事を離れてこの暇な週末をどう過ごそうかという方面に傾き掛けていたところだった。
だが取り敢えずチャット画面を立ち上げて内容に目を通してみると、全くの予想だにしていなかった驚きの文面がそこに書かれているのが目に入る。
「雌竜天国が・・・今日から営業再開だって・・・?」
それを見た俺は、すぐさまスマホを取り出して雌竜天国の会員サイトを開いていた。
するとそのトップページに、会員へのお知らせが大きく表示されている。

"Dragoness Heaven営業再開のお知らせ"
日本政府による緊急事態宣言の発令と性風俗店の営業自粛要請に伴い、2020年4月7日より長らく休業を続けておりましたが、この度晴れて2020年12月11日19時より歌舞伎町支店の営業を再開出来る運びとなりました。
ご来店の際はマスクの着用、店舗入口での手指消毒の徹底、各自ソーシャルディスタンスの確保をお願い致します。
また営業の再開に当たりまして、GO TO Dragonキャンペーン並びにGO TO Be Eatenキャンペーンを実施致します。
2021年3月31日まで宿泊料2千円引き、捕食系プレイの雌竜の指名料が半額となりますので、是非ご活用くださいませ。
感染症対策を万全にして、獲物の皆様のご来店を従業員一同心よりお待ち致しております。

「うおっ、本当だ・・・」
俺はそれを見ると、続いて表示されていた後輩からの"今日行きませんか?"というメッセージにすぐさま了承の返事を書いていた。
やがて時計に目をやってもう後3分で勤務時間が終了することを確かめると、今日も華麗な定時上がりをキメる為に予め余計なソフトをシャットダウンする。
幸い今週の仕事も特にトラブル無く片付いたから、今夜はゆっくり天国を満喫出来ることだろう。
そして"じゃあ他の2人にも声を掛けておきますね"という後輩のメッセージに"いいね"をしてPCを閉じると、俺はまず腹拵えをしようと冷蔵庫へと向かったのだった。

「うっ・・・寒いな・・・」
やがて18時40分を回ってから家を出ると、俺は肌を刺すような寒風に身を竦めていた。
そして両手でコートの襟を締めながら足早に歩くこと十数分、例のビジネスビルが視界の中に入って来ると、やはり自宅から出て来るのは皆早いのか既に他の3人が入口の前に集まっているのが目に入る。
「お疲れ様です先輩!」
ここしばらくはテレワーク続きでビデオ通話する以外では直接顔を合わせる機会の少なかった同僚達の元気な姿に、俺はマスクの中でホッと熱い息を吐いていた。
「ああ、お疲れ。こうしてみんなで集まるの、4月以来だな」
「緊急事態宣言が出てから、ずっと休業とテレワークでしたもんね」
「自宅が快適過ぎて、俺なんてもう会社で仕事出来る気がしないよ」
そうして皆変わりないことを確かめ合うと、俺は丁度店の入口のカードリーダーが受付を開始した瞬間を目にして真っ先に入館証をそこに読み取らせたのだった。

ピピピッ
最後に聞いたのがもう大昔のように思えるカードリーダーの読み取り音が、かつて味わっていた雌竜達との邂逅に臨む期待と緊張を煽り立てていく。
やがて寒風から逃れるようにビルの中へ入ると、俺は通路に設置されていた非接触型のアルコールスプレーと顔を翳して体温を測る測定機器を目にして微かに苦笑いを浮かべていた。
この床の下にいるのは見上げるような巨躯を誇り人間を餌としか思っていないような狂暴な怪物ばかり・・・
にもかかわらず昨今の世情に合わせてこんな最新の感染症対策が施されているというギャップが、何だか途轍もなく滑稽に感じられてしまうのだ。
そして全員平熱であることを確認してアルコールで濡らした手を擦りながらエレベーターホールへ向かうと、エレベーターの呼び出しボタンの傍にも除菌シートが備え付けられているのが目に入る。

「何だか、凄い徹底振りだな・・・」
「一時期感染が落ち着いたにもかかわらず今まで休業してた事といい、慎重に慎重を重ねてるんだろ」
「確かにこんなお店でクラスターなんか発生して話題になったら、とんでもない騒ぎになっちゃいますもんね」
まあ当の雌竜達にしてみれば感染症なんて関係無いのだろうが、この店を経営しているDHグループには当然人間だって働いているのだろうし、企業として衛生面に気を配るのはある意味で当然なのかも知れない。
そしてポーンという聞き慣れた着階音とともに扉が開くと、エレベーター内の四隅に足跡マークが貼られているのが目に入る。
「これも何処かで見たことあるな・・・」
「ここでもソーシャルディスタンスなんですね」
「ていうか4人グループで来る客なんて俺達くらいのもんだろこれ」
だがそんなことを話しながら受付のある地下1階に辿り着くと、来客に気付いたイザベラが満面の笑みで俺達を出迎えてくれていた。

「あらいらっしゃい。あなた達ならきっと来てくれると思ってたわ」
「ああ、お久し振りです。イザベラさんもマスクするんですね」
「お店の規則で、人間の姿の時は仕方無くね・・・それじゃあ、雌竜の指名は向こうよ」
そしてそんなイザベラの案内に従って壁の方へ目を向けると、指名用のディスプレイの間が透明なパーテーションで仕切られているらしかった。
本当に万全な感染対策なんだな・・・
まあ、一度雌竜の待つ部屋の中に入ってしまえば全てはこれまで通りなのだろうけれど。
「8台もあるし、一応間空けて座りますか」
やがて後輩もそんな店の雰囲気に感化されたのか、そう言いながら真っ先に端の席へと向かったのだった。

「どれどれ、新しい雌竜は増えてるかな」
そう言いながら会員証を読み取らせてディスプレイを起動した俺は、まず最初にトップ画面に表示されていた"お知らせ"の文字をクリックしていた。
「えーと・・・そう言えば割引キャンペーンをやってるんだよな・・・」
相変わらず特殊な店の性質にもかかわらず世間の波に乗るのは上手いのか、開店から今年度一杯まではGO TO DragonとGO TO Be Eatenという何処かで聞いたような名前の割引キャンペーンを実施しているらしい。
宿泊料が2千円引きに捕食系プレイの雌竜の指名料が半額ということは、相手によっては3千円未満の会計で済んでしまう計算になる。
当然これは日本政府による旅行業や飲食業への事業支援とは全くの無関係なのだろうから、単にオープン再開記念の割引システムを上手く捩っただけなのに違いない。
まあ、Sサイズで捕食系のプレイが出来る雌竜なんて極々限られているだろうから実際にはそこまでではないのかも知れないが・・・
だが一応は探してみようかと思って雌竜検索で"Sサイズ"、"GO TO Be EatenCP対象"の項目にチェックを入れてみると、意外にも数件の雌竜のプロフィールがヒットしたのだった。

名前:メルタナ(586歳)
体高:0.9メートル(Sサイズ)
体色:黄
眼色:青
翼:無し
性格:受★★★★★★★★★★攻
得意なプレイ:尾孔による捕食、フェラチオ、拘束など
口調:古老
部屋:ノーマル
指名料金:1,500円/日
人気度:105/447(指名回数/勤務日数)
コメント:タオリバー島出身の尾孔竜、デステルの母親です。
野生で暮らしていた期間が長く成竜となってからも多くの毒物を摂取していた為、体液の組成が全体的に通常の尾孔竜とは異なる方向へと進化しました。
他の尾孔竜と同様に彼女の体液には人体への後遺症はありませんが、解毒の為に朝に血を飲ませて貰うことをお勧めしています。
また、指名はデステルの指名経歴が1回以上あるお客様に限定させて頂きます。

名前:ウズメリ(351歳)
体高:0.8メートル(Sサイズ)
体色:桃
眼色:赤
翼:有り
性格:受★★★★★★★★★★攻
得意なプレイ:丸呑み、圧迫、フェラチオなど
口調:古老
部屋:ノーマル
指名料金:1,500円/日
人気度:81/178(指名回数/勤務日数)
コメント:子宝と学問を司るという、異形の神竜の一種です。
普段は指名料を抑える為に小さくなっていますが、その正体は理知的で厳粛な雰囲気とは裏腹に底無しの残酷さと嗜虐心に満ちた巨大な雌竜です。
獲物をありとあらゆる快楽に漬け込み老獪な手練手管で屈服させるという彼女の責めに虜となり、老若男女を問わず自らを供物に捧げに来る者が後を絶たないのだとか。
より責めのバリエーションを増やす為、以前までよりも更に凶悪な姿へと変態をしたそうです。

「メルタナにウズメリか・・・メルタナは前に指名した時はMサイズだったような気がするけど・・・」
まあ以前に指名した時は自分で体のサイズを自由に変えられるようなことを言っていたから、敢えてサイズを落として指名が入りやすいようにしているのかも知れない。
ただでさえ星10個の上にエステルやデステルの指名経歴が無ければリストにすら出て来ない雌竜なのだから、指名の為のハードルは出来る限り下げておきたいという思惑があるのだろう。
それにもう一方のウズメリは・・・前に後輩が指名して随分と苛烈な責め苦を味わわされたと言っていた雌竜だ。
プロフィールの文章を読む限り以前とは少々体付きが変わっているらしいのだが、この際彼女達をペアで指名してみるのも悪くないかも知れない。
そしてメルタナとウズメリにチェックを入れて指名を完了させると、宿泊料を含めて実に4千円という驚く程に安い料金が画面に表示されていた。

冷静に考えると凄い割引だな、これ・・・
「あれ・・・でも部屋は地下3階の1番か・・・たしか大部屋になったんだっけ」
「何だ、もう雌竜の指名終わったのか?」
そんな俺の呟きが聞こえたのか、1席空けて隣に座っていた同僚が声を掛けてくる。
「ん?ああ・・・Sサイズ2匹の指名なのに大部屋を指定されたから、ちょっと面食らってさ」
「大部屋って、確か2部屋しかないんだろ?俺のこの雌竜、指名しても大丈夫かな?」
そう言われて彼の席のディスプレイに目を向けてみると、巨大な桃色の竜人のような写真が表示されていた。
そのプロフィールには、俺の指名した2匹とは違って最初から大部屋が割り当てられているらしい。

名前:アカネ(145歳)
体高:14.00メートル(LLサイズ)
体色:桃
眼色:赤
翼:有り
性格:受★★★★★★★★☆☆攻
得意なプレイ:圧迫、パイズリ、丸呑みなど
口調:高圧的
部屋:大部屋
指名料金:6,000円/日
人気度:新
コメント:この雌竜天国でも最大級の圧倒的な体躯を誇る雌竜人です。
その巨大な爆乳の威力もさることながら、懐に抱き締めた獲物をそのまま取り込み捕食してしまうという恐ろしい能力をも持ち合わせています。
徹底的な体格差プレイをお好みのお客様にお勧めしています。

「体高14メートル!?いや、竜人みたいだからこの場合は身長か・・・でも、多分天井ギリギリくらいの大きさだぞ」
「ああ・・・だから一体どんな雌竜なのか、一目見てみたいと思ってさ」
「まあ部屋の割り当ては先着らしいから、他の2人がまだ指名を終えてないなら大丈夫なんじゃないか?」
俺がそう言うと、彼は2人の後輩達を見やってからアカネという名の雌竜人を指名を終えたらしかった。
「それじゃ、俺達は先に行ってるぞ」
「はい先輩、ではまた明日」
そして同僚とともにエレベーターに乗り込むと、「B3」のボタンを押して地下3階へと向かう。
「それにしても、ただでさえデカかった部屋を3部屋分も繋ぐだなんて一体どんな広さになってるんだろうな?」

やがて長い長い下降時間を挟んでエレベーターの扉が開くと、俺は真っ直ぐに伸びている通路の左右に大きめの扉がたったの1つしか取り付けられていない光景を目にしていた。
「本当にこれで1部屋なのか・・・」
そしてそんな声を漏らしながら同僚と別れて1番の扉を開くと、想像以上の部屋の広さに呆気に取られてしまう。
以前6部屋あった時でさえ一辺30メートル近い広さがあったというのに、それが3部屋分連なっているお陰で長辺方向は実に90メートル近い幅がある。
大きめの体育館なんかよりも遥かに広い空間だ。
だがややあって奥の壁が開いてメルタナとウズメリが部屋の中へと入って来ると、体高1メートルにも満たないその小さな体とこの部屋の広さのコントラストが余計に際立ったような気がした。

「ほう、お主は何時ぞやの・・・またこの儂に身を捧げたくなったとは、随分と物好きな小僧じゃな」
「何じゃ、お主の顔見知りかえ?くくく・・・ならば、随分と嬲り甲斐のある供物なのじゃろうなぁ・・・」
目の前にいるのは俺の身長の半分程しか無い小さな2匹の雌竜・・・
だが彼女達から放たれている気配は、正しく妖気と呼ぶに相応しい並々ならぬ険を孕んだものだった。
かつて1度指名したことのあるメルタナはともかくとしても、淫靡な桃色と純白の艶やかな皮膜を纏い尾の代わりに4匹の白蛇を生やしているウズメリの姿は可愛らしい見た目とは対照的に隠し切れぬ残忍さをその顔に滲ませている。
「くくくく・・・」
かつて後輩が彼女を指名してとんでもない目に遭わされたという話を聞いていただけに、俺はゆっくりとこちらに躙り寄ってくるウズメリの姿を目にして思わずその場から数歩後退さっていた。
だが・・・

ドサッ・・・
「う・・・ぁ・・・?」
途端にバランスを崩して尻餅を着くようにその場にへたり込んでしまうと、俺は何時の間にか手足がじんわりと痺れていることに気が付いていた。
これは・・・まさか・・・
そう思ってウズメリの背後で静かに佇んでいたメルタナの方へ視線を向けてみると、彼女の尾孔が小さく開いて空気中に霧のような物を散布している様子が目に入ってくる。
まさか彼女は・・・胃液だけではなく獲物の体の自由を奪う尾孔の麻痺毒さえも霧状にして周囲に巻き散らすことが出来るのだろうか・・・?

「ひ・・・ひぃっ・・・」
「おやおや、どうしたのじゃ?潔く観念した割には、随分と怯えておるようじゃのぅ・・・?」
そう言いながら、間近まで迫って来たウズメリが不気味な笑みを浮かべながら俺の顔を覗き込んでくる。
シュルッシュルルッ
そしてあっという間に手足に4匹の白蛇が巻き付けられると、俺はそのまま広大な床の上に大の字に体を広げて縫い付けられていた。
「くく・・・お主のその毒・・・大層な効き目じゃのぅ」
「ほっほ・・・なぁに、本領はまだまだこれからじゃよ」
2匹の老竜のそんな会話が、彼女達の獲物と化した俺の耳にじんわりと沁み込んでくる。
だがひたひたと足音を殺しながらこちらに近付いて来たメルタナがチロリと舌を舐めずった様子を目にして、俺はハッと息を呑んでいた。
そ、そうだ・・・確かメルタナの唾液には、肉棒を2本に分裂させる効果があったはず・・・
ウズメリが体の痺れた俺を蛇の尾で捕えておきながらまだ何も手を出そうとしないのは、そんな彼女の唾液のことを知っているからなのだとしたら・・・
そしてその恐ろしい想像を裏付けるかのように歓喜に歪んだ赤と青の竜眼に睨み付けられると、俺は声を出すことも出来ないまま麻痺した背筋が冷えていくような感覚を気配だけで味わったのだった。

「どれ・・・少々手狭で済まぬが、まずは儂らの口淫に悶えて貰うとするかえ」
やがてメルタナはそう言うと、四肢を広げられたまま身動ぎすら出来ずにいた俺のペニスをねっとりとした熱い唾液を絡めながら舌先でゆっくりと舐め上げていた。
レロォ・・・
「うあっ!」
尾孔の毒を吸わされて全身の感覚が希薄になっていたところへ突如として鋭い快感を擦り込まれ、俺は甲高い嬌声を漏らしながらも手足をピクリとも動かすことが出来なかったのだ。

そしてそんな俺の反応に満足すると、彼女がいよいよギンギンにそそり立ってしまった肉棒を熱く焼け爛れた口内へと咥え込んでいく。
ジュプ・・・ジュルル・・・ジョリリリッ・・・
「ひぎぃっ・・・!」
火傷しそうな程に熱い唾液を肉棒へと塗り込められるだけでも耐え難い刺激が脳を焼き焦がしていくというのに、ザラ付いた舌で敏感な粘膜を摩り下ろされる苛烈な快感が俺の精神をもガリガリと削り取っていくのだ。
だが溢れ出す淫らな声とは対照的に静かに悶絶していた俺の様子を存分に堪能すると、メルタナがたっぷりと唾液を絡ませた俺のペニスからそっとその口を離していた。

「なっ・・・あ・・・そ、そんな・・・」
だがそこで起こっていた事態を目の当たりにした瞬間、熱く火照っていたはずの体が再び冷たく凍り付いていくかのようなざわめきが魂を震わせる。
メルタナの口内から姿を現した俺の肉棒は・・・あろうことか2本ではなく3本の極太の雄槍へと変化していたのだ。
「くくくく・・・よもや三つ又とは、何とも面妖な雄じゃのぅ」
そう言うと、ウズメリが邪悪な笑みを漏らしながら眼前の3本の肉棒をしげしげと眺め回していく。
「とは言え、こんな物を儂らに弄ばれては脆弱な人間など命が幾つあっても足らぬじゃろうなぁ・・・」
毒々しい紫色に染まった分厚い舌をこれ見よがしに舐めずりながら無力な獲物の心を容赦無く蹂躙するそのウズメリの様子に、俺は膨れ上がった恐怖で胸がきつく締め付けられるような感覚を味わっていた。

やがて今にも肉棒をその熱い口内に含まれしゃぶり尽くされそうな気配に怯えていると、不意に手足に巻き付いていた4匹の白蛇達がそれぞれの手首と足首にガブリと毒牙を突き立てる。
幸い体が麻痺していたお陰で痛みの類は感じなかったものの、俺はその瞬間から突然全身を蝕んでいた痺れがサーッと引き波のように消え去ったことに気が付いていた。
いや・・・それどころか、何だか体中に激しい活力のようなものが湧き上がってくるような感触さえある。
それに従ってただでさえ大きく膨れていた肉棒がますますギンギンに漲ってしまい、俺は麻痺が癒えた安堵とその数倍の不安に表情を歪ませながらウズメリの顔を見つめ返していた。
「な、何をしたんだ・・・?」
「なぁに・・・お主の身に、少しばかり儂の生気を注入してやったのじゃ」
「せ、生気だって・・・?」
確かに、歳を取る度にこれまでずっと慢性的に体に感じていた疲労や痛みや倦怠感のようなものが軒並み吹き飛んで、まるで何時間でも元気に動き回れそうな程の力が体中に溢れ出しているのが自分でも良く分かる。
「くくく・・・お主の雄槍が宴の最中に枯れ果てぬように、儂が力を授けてやったのじゃ。感謝するが良いぞ」
「ほっほ・・・お主も気が利くのぅ・・・ならば儂の方も、加減は無用というわけじゃな」
そしてそんな不気味な声と共にメルタナが細く先を窄めた尾孔をこちらから見えるように背後へ翳すと、俺はどうして彼女が俺の肉棒を3本に増やしたのかを半ば本能的に理解させられてしまっていた。

「では準備も整ったところで・・・そろそろ儂も小僧の精気を味わわせて貰うとしようかえ」
「ほぉれ・・・儂らの口淫を同時に味わえるなど、そうあることではないのじゃからな・・・存分に悶えるが良いわ」
「う、うわああああっ・・・!」
パクッ、あむっ・・・チュブッ・・・
そして儚い抵抗も空しく2匹の雌竜の口内と尾孔に3本の肉棒をそれぞれ囚われてしまうと、俺は数倍にまで性感の感度を高められた雄の弱点へ感触の異なる3つの強烈な刺激を同時に叩き込まれたのだった。

ジョリジョリジョリッ・・・ジュッグジュッ・・・チロチロッ・・・
「ひっ・・・あっ・・・!」
喉まで出掛かった悲鳴が寸切れになる程の快感が、まだ全身の感覚が復活して間も無い敏感な体へまるで高圧電流のように激しく弾け回っていく。
メルタナのザラ付いた舌による愛撫が、その尾孔による情熱的な吸引が、そしてウズメリのむっちりとした長い舌による鈴口への切ない擽りが、3本の肉棒それぞれに感じられながら俺の脳内で積み重なっていくのだ。
だが人智を遥かに超えた快楽に跳ね上がる体は白蛇による拘束の前には用を成さず、俺は手首と足首をギリリと鬱血する程きつく締め上げられながら四肢を一杯に広げられていた。

「あが・・・あぁっ・・・!」
肘と膝が伸び切るような恐ろしい力で四方に手足を引っ張られながら肉棒をこれでもかとばかりに弄ばれて、限界を超えた苦痛と快楽がやがて熱く滾った白濁を押し上げてくる。
「くく・・・ほぉれ、果てるが良いわ」
そしてそれまでチロチロとペニスの先端を舐め回していたウズメリの舌がシュルリと極太の肉棒に巻き付けられたかと思った次の瞬間、まるで大蛇が捕らえた獲物を締め殺すかのようにその熱い肉塊が勢い良く引き絞られていた。
グギュッ!
「ぎゃっ!」
ビュグッ!ドビュッ・・・ビュククッ・・・
その微塵の容赦も無い止めの一撃にただの人間の俺が耐えることなど出来るはずも無く、三つ又に分かれた大きな肉棒から大量の精がまるで噴水のように激しく噴き上がる。
ジュッ・・・ゴキュッ・・・ジュルルルッ・・・
「あひっ・・・や・・・ぁ・・・」
更には止めど無く精を吐き出すペニスをそれぞれの口で激しく吸い上げられると、俺はビクンビクンと全身を戦慄かせながら自分でも驚く程に大量の精を搾り取られたらしかった。

ドサッ・・・
「は・・・はが・・・ぁ・・・」
視界が真っ白にスパークする程の未曽有の快感に打ちのめされ、軽い呼吸困難の苦しみに断続的な声が微かに漏れ出していく。
「くくくく・・・これはこれはなかなかの美味じゃな・・・」
「そうじゃろうそうじゃろう・・・この小僧の味は、儂も気に入っておるからのぅ・・・」
ウズメリから注ぎ込まれる生気のお陰なのかあれだけの射精にもかかわらず精力の方は体の疲労とともにすぐさま回復したものの、精神の方には早くも重大な負担が掛かったのか俺は息を荒げながら高い部屋の天井を見つめていた。
こ、こんな責めを・・・俺は今夜一体どれだけ味わわされるというのだろうか・・・
たった1度精を放っただけでもう心が折れそうな程に心が疲弊しているというのに体の方は残酷なまでにピンピンしているこの状況が何を意味するのかを、俺は既に嫌という程に理解してしまっていたのだ。

「ふむ・・・ならば次は、こちらでしゃぶってくれようぞ」
やがてウズメリは低い声でそう言うと、自身の股間からズルリと真っ赤な触手のようなものを引き摺り出していた。
「な、何なんだ・・・?それ・・・」
「これは儂の女陰よ。雌雄を問わず獲物を犯し嬲り抜く神の魔羅、存分に味わうが良いぞ」
そう言いながら、彼女が不気味に蠢くその触手を俺の方へと向けてくる。
その先端に、ドロリとした粘液が糸を引く無数の襞に埋め尽くされた余りにもグロテスクな膣口がうにぃっと口を開けていた。

「ひ・・・ひっ・・・」
だがそんなウズメリの体外膣の想像以上の悍ましさに恐れを生して逃げようという意思が手足に力を込めると、彼女が突然何の前触れも無く俺の上へと飛び掛かってくる。
ドスッ!ガシッ・・・
そして俺の両手と左足を踏み付けながら床の上へと縫い付けると、そこに噛み付いていた3匹の白蛇達が口を離して俺の上半身へと迫ってきた。
ギュルッ
「うあっ・・・ぐ・・・えっ・・・」
やがてその内の1匹が俺の首に素早く巻き付くと、ムチムチと力強い蛇体でじんわりと締め付けてくる。
手足の骨を締め潰せそうな程の膂力を秘めた蛇が首に巻き付いているというだけでも絶体絶命の窮地だというのに、その上残った2匹の蛇達が無防備に露出していた俺の乳首へと狙いを付けながら静かにその鎌首を擡げたのだった。

チロッ・・・チロロッ・・・
「はうっ!」
次の瞬間、二股に分かれた細い蛇の舌が2つの小さな突起を擽り回す。
その鋭い快感にビクンと背筋を仰け反らせると、ウズメリの股間から伸びて来た真っ赤な触手が先程まで彼女が咥え込んでいた肉棒へと伸びて来た。
チュポッ
そしてその先端に備わっていた不気味な肉穴で俺のモノを捉えると、まるで挨拶代わりだとでも言わんばかりに熱く蕩けた襞を蠢かせながらゴキュリとそれを搾り上げられる。
「ひあぁっ!」
口淫などとは次元の違う、文字通り搾精の為の器官によって与えられたその暴力的な快感に、俺は情けない悲鳴を漏らしながら彼女に踏み付けられた手足を痙攣させていた。

「くくく・・・どうじゃ、天にも昇る心地じゃろう・・・?」
だ、駄目だ・・・こんなので搾られたら・・・命が幾つあっても・・・
依然として右足首に噛み付いている白蛇からはウズメリの生気が注入され続けているお陰で体の方はもう万全の状態だというのに、それでもなお命の危険を感じる程の禁断の快楽。
だが俺が何より恐ろしかったのは、このウズメリという雌竜がこと残忍さにかけては俺がこれまで見てきた狂暴の代名詞と言えるような雌竜達と比べても遜色が無いどころか、寧ろそれ以上の冷酷さを秘めていたことだった。
「や、止め・・・」
ズギュルッ
「あぎゃぁっ!」
思わず本能的に漏らしてしまった制止の声を捻じ伏せるかのように、プルンとした柔らかそうな見た目以上に力強いウズメリの体外膣がギンギンに張り詰めた俺の肉棒を容赦無く握り潰す。

「ほっほ・・・流石にお主は容赦が無いのぅ・・・ならば儂も、小僧が壊れる前に火所で味わい尽くしてやろうぞ」
メルタナはそう言うと、クルリと身を翻して俺の方にその背を向けていた。
そして2本のペニスを手で鷲掴みにすると、内部が二股に分かれている竜膣へとその先端を誘導していく。
「あっ・・・う、うわああっ・・・!」
そうして俺の上で尻を合わせるように2匹の雌竜が座り込むと、3本のペニスが再び熱く蕩けた恐ろしい搾精器官の中へと収められてしまっていた。
「くく・・・恐ろしいか?じゃが、心配せずとも死にはせぬ。儂の生気を、たっぷりと注いでやるからのぅ・・・」
「ほぉれ・・・桃源の園へ逝く準備は整ったかえ・・・?」
「ひっ・・・い、いや・・・助け・・・」

ズジュッ!グジュッ!ゴシュッ!グギュッ!
「ぎゃはっ・・・あっ・・・」
必死に吐き出した命乞いの言葉を擦れた悲鳴に塗り替える破局的な快楽が、3本のペニスを無慈悲に蹂躙する。
ウズメリの膣にしゃぶり上げられ、メルタナの左膣に扱き抜かれ、右膣に揉み潰されるという三つ巴の快楽地獄。
その人間が耐え切れるであろう限界を数十倍も飛び越した壮絶な責め苦に、俺はものの5秒と持たずに再び白濁の奔流を爆発させてしまっていた。
ドバッ!ゴボッ・・・ドプッ・・・
「うわあああああっ!」
太い肉棒から有り得ない程の大量の精が噴出し、その吐精の快感が理性を焼き尽くしていく。
激しくのた打つ体を押さえ付けるウズメリの手足にも力が入り、俺は床に拘束されたまままるで陸に打ち上げられた魚のようにビクビクッと跳ね回り続けていた。

ジュポッ・・・
「は・・・ぁ・・・」
そんな修羅の時間が、一体どれ程過ぎた頃だろうか・・・
ようやく3本のペニスを焼け付く肉洞から解放されると、俺は正しく魂そのものを吸い取られたかのようにぐったりと疲弊した体を床の上に横たえていた。
実際にはほんの数分だったのかも知れないが、妖しく笑うウズメリの顔を見せ付けられながら無限に精を吐き出し続けた時間が何分にも何時間にも感じられた気がする。
「ふぅ・・・流石は神の生気の溶け込んだ精じゃな・・・儂のこの小さき身では、最早満腹じゃよ」
やがてメルタナはそう言うと、如何にも満足気な表情を浮かべながらウズメリへとその視線を投げ掛けていた。
「じゃが、お主はまだ搾り足りぬのじゃろう?そう顔に書いてあるぞよ」
「くく・・・そうじゃのぅ・・・本番の前に、もう少々腹拵えしたいところじゃな」
「そ、そん・・・な・・・」

2本のペニスから精を啜り上げていたメルタナと違って、ウズメリはどうやらあれでもまだ満足してはいないらしい。
しかも・・・本番の前に・・・だって・・・
如何に神竜の生気を注がれて無限の体力と精力を溢れさせているとは言え、俺の心はもう文字通り瀕死の様相を呈していた。
これ以上あんな快楽を味わわされたら、間違い無く精神が崩壊してしまう・・・
だがそんな俺の不安などまるで意に介していないかのように、ウズメリは股間から生えた触手を俺の眼前に見せ付けると更に大量の触手をまるで花を咲かせるかのように引き摺り出したのだった。

ズリュリュリュリュッ!
「うあっ・・・!」
その瞬間、更に9本の少し細い触手がグニグニと蠢きながら俺の前に迫ってくる。
ヌジュ・・・グチュ・・・
「う・・・うぅ・・・」
だがねっとりと不気味な粘液を滴らせるその触手の群れから思わず顔を背けると、先程まで乳首を舐め擽っていた白蛇が俺の左手首に素早く巻き付いていた。
そしてガブリと毒牙を突き立てながら生気の注入を開始すると、彼女が代わりに自由になった右手で俺の口をガシッと握り締める。
そして半ば強制的に抉じ開けられた口の中へ、細い触手の内の1本がゆっくりと差し込まれていた。

「うぐ・・・う・・・むううぅ〜〜!」
気色の悪い触手を口内へ捻じ込まれるという強烈な嫌悪感に、両目から涙がじわりと溢れ出して来る。
「くくく・・・抗っても無駄じゃ・・・儂の甘露を、とっぷりと飲ませてくれようぞ」
そしてそんなウズメリの声が聞こえると、喉の奥にまで押し込まれた触手の先から何かドロリとした奇妙な液体が溢れ出していた。
「んんっ・・・おっ・・・おぐっ・・・」
一体、何を飲まされているのだろうか・・・
グチャグチャとのた打つ触手の先から得体の知れない粘液を飲まされて、人間としての尊厳を蹂躙されているかのような屈辱感が胸の内を満たしていく。
だがややあって口内から触手を引き抜かれると、俺は腹の中に溜まった異物の感触に呻いていた。

「うぶ・・・は・・・ぁ・・・な、何を・・・飲ませたんだ・・・?」
「くくく・・・それは儂特製の淫毒じゃ。枯れず狂えず死ねずの妙薬じゃが、ちと効き目が強過ぎてのぅ・・・」
チロッ
「ひあっ!!」
そんなウズメリの言葉に合わせるように右の乳首に蛇の舌を軽く這わせられると、俺はビリッと弾けるような強烈な快感にビクッと全身を跳ね上げていた。
「ほぉれ・・・効くじゃろう・・・?お主はこれから、その敏感な体を儂の玩具にされるのじゃ」
「は・・・は・・・ぁ・・・そんな・・・い・・・や・・・」
「時にメルタナや・・・10・・・いや、8つには出来るのかえ?」
8つ・・・?一体何のことだ・・・?
俺は突然ウズメリが放ったその言葉の意味に思わず思考を割かれたものの、満腹となった腹を摩っていたメルタナが再び舌を舐めずった様子を見て意味を理解してしまっていた。
「ほっほ・・・もちろんじゃ・・・」
そして彼女がゆっくりと俺のペニスへ顔を近付けて来たのが見えると、何とかこの場から逃れようと必死に身を揺すってしまう。
「うあっ・・・は・・・」
だが数十倍にまで性感の感度の高められた体はウズメリに踏み付けられ蛇に締め付けられるだけでもじんわりとした快感を流し込まれ、俺は抵抗どころか暴れようとしただけで情けない喘ぎ声を上げさせられてしまっていた。

「くくく・・・観念するのじゃな小僧・・・儂らを相部屋に呼んだのが運の尽きよ」
そうしてウズメリが少し体を浮かせると、その背後からやって来たメルタナが俺の肉棒を3本纏めてその口に咥え込んでいた。
モグッ・・・
「ん〜〜〜〜〜〜っ!!」
ただでさえ感度の高いペニスを3本同時に舌で弄ばれ、ザラ付いた肉塊を擦り付けられる快感が頭の中を真っ白に吹き飛ばしていく。
だがやがてメルタナが静かに口を離すと・・・
恐ろしいことに8本の太い肉棒が俺の股間から新種の茸か何かのように天高くそそり立っていたのだった。

「あ・・・あ・・・」
自分の物だとはとても思えぬ程に大きく立派な雄槍・・・
先端が円を描くように8本も並んだその槍衾が、雄々しく天を衝いて聳え立っている。
「おお・・・これはこれは壮観じゃなぁ・・・」
そしてウズメリの股間から生えていた10本の触手の内8本がその肉棒へそれぞれ狙いを付けると、ウネウネと揺れながら先端の肉洞をズニュリと開いていった。
「や、止め・・・ぐ・・・えっ・・・」
そんな獲物の必死の声を、首に巻き付いていた白蛇が事も無げに締め潰す。
「くく・・・良い顔をするではないか小僧・・・恐怖と不安と期待の入り混じった、極上の獲物の顔じゃのぅ・・・」
ミシ・・・メキ・・・
「んっ・・・うぐ・・・」
更には呼吸が出来ない程にきつく首を絞め上げられると、俺は左の乳首を彼女の指先でクリッと捻られていた。

「ふぐうぅっ!」
やがてその痛烈な快感に両目をカッと見開きながら背筋を仰け反らせた瞬間、8本のペニスが彼女の触手の中へと一気に呑み込まれていた。
ズボボボッ!
「んごぉっ!!」
挿入の刺激だけでも果てそうな程の気持ち良さに、窒息して酸素不足になった脳がパニックを起こす。
だが今にも意識が飛びそうな程の息苦しさに喘いでいると、ようやく首に巻き付いていた蛇がその身を締め付けを緩めていた。

「ぶはっ・・・はっ・・・はぁっ・・・」
「さて小僧・・・覚悟は・・・良いかのぅ・・・?」
否定しようと首を振ろうとする動きさえ性悪な蛇に押さえ付けられ、余りにも無力な獲物の心境をじっくりと思い知らされてしまう。
そして残っていた2本の触手が今度は乳首へ吸い付くと、俺はウズメリとお互いの指を握り合うようにして両手を封じられていた。
「助け・・・て・・・」
「くくくく・・・何を言っておるのじゃ・・・たかが前戯で命乞いとは、情けない小僧じゃなぁ・・・」
「全く、お主も随分な性悪じゃの・・・小僧が心底怯えておるではないか」
そう言うと、静かに頭の方へと回り込んだメルタナが間近から俺の顔を覗き込んでくる。
「尤も・・・儂が言えたことではないがのぅ・・・」
「う・・・ふぐ・・・ぅ・・・」
もうどう足掻いても助からない・・・そんな絶望と諦観が胸の内を真っ黒な感情で満たしていくと、2匹の白蛇達が左右から俺の脇腹をその舌でチロチロと舐め擽っていた。

「ひゃわっ!」
ゴシュッ!ずりゅっ!ズチュッ!ちゅぶっ!メシャッ!ぐちゅっ!
突如として両脇に叩き込まれた快感に意識が乱れた瞬間、俺は8本の肉棒と2つの乳首を同時にウズメリの触手にしゃぶり尽くされていた。
「っ・・・ぁっ・・・ぃっ・・・」
粘着質な水音が幾重にも重なって広大な部屋の中へと響き渡り、数百倍に増幅された爆発的な快感が全身を沸騰させていく。
声を出すどころか呼吸することすら難しい程の甘過ぎる刺激が全てを桃色に塗り潰し、俺は目玉が飛び出しそうな程に両目を一杯に見開きながらまるで噴水のように8本全てのペニスから文字通りの命を迸らせていた。
生気を注入されていなければ一瞬で燃え尽きていただろうと確信出来る程の快楽に焼かれ、ウズメリの触手の中へドクドクと白濁が吸い上げられていく。
にもかかわらず、俺は鮮明な意識を保ちながらその快感の全てを余すところなく味わわされていたのだ。
死や気絶、或いは精神の崩壊といったある種の救いの道を全て閉ざされて、人の身には到底耐えられぬ刺激を無理矢理に注ぎ込まれるというまるで拷問のような責め苦。
何か秘密を話せばこれが止むというのならば、俺はどんなことでも躊躇無く話したことだろう。
だがその拷問の執行者である当のウズメリにとっては、限界を超えた快楽に悶え狂い堕ちていく獲物の姿を眺めることこそが至高の目的。
そこには一片の慈悲が入り込む隙さえあるはずも無く、俺は破壊的な快感に打ちのめされながらウズメリが満足する瞬間をただただ待ち続けたのだった。

無限に引き延ばされた刹那を幾度と無く味わわされること数分・・・
ゴボッ・・・ドロッ・・・
ウズメリの体外膣の中にさえ収まり切らなかったと見える大量の精を溢れさせながら8本のペニスが魔性の肉洞から解放されると、俺は虚ろな瞳で虚空を見つめながらヒクヒクと戦慄きを繰り返すだけの抜け殻に成り果てていた。
「ほほ・・・これはまた随分と手酷く搾り尽くしたものじゃな・・・」
「流石に儂の女陰に8つの雄をしゃぶられた人間は今までおらなかったからのぅ・・・少々やり過ぎたようじゃ」
「ぁ・・・ぅ・・・」
既に生きているのが不思議な程の苦悶を味わわされたというのに、絶えず注ぎ込まれる神の生気が体力だけは瞬く間に回復させていく。
だが如何にこれまで凶悪な雌竜達と数え切れぬ程の夜を共にしてきて鍛え上げられていたと言っても、所詮は極々普通の人間である俺の精神は既に快楽という名の怒涛に押し流されて粉々に砕け掛けてしまっていた。

「流石にこれ以上搾るのは無理じゃな・・・」
「くく・・・まあ、それはそれで構わぬではないか。それに丁度・・・小腹も空いて来たところじゃしのぅ・・・」
ぼんやりと霞掛かった視界の中で、そう言ったウズメリが背後にいたメルタナへと視線を送る。
それを受けて何かを悟ったのか、メルタナはその顔にニヤリと邪悪な笑みを浮かべると先程まで体高1メートルにも満たなかったその小柄な体をゆっくりと肥大化させ始めていた。
ズズ・・・ズズズ・・・
傍目には仔竜のように細く頼り無かったその手足がミシミシと軋みながら膨れ上がり、ただでさえ太かった尾孔が体の膨張に従って極太の肉塊へと変貌を遂げていく。
そしてものの1分もしない内にその体高を4メートル以上にまで巨大化させると、見上げるような巨竜が足元の力尽きた人間を妖しい青眼で見下ろしていた。

「は・・・はぁ・・・」
だが次は一体何をされるのかと怯えていると、今度はウズメリがゆっくりとその体を膨らませ始めていた。
それと同時に、体の見た目にも明確な変化が表れ始める。
神竜らしい純白の皮膜に覆われていた腹は背中側のそれよりも淡い桃色に染まった歪な蛇腹状の甲殻へと変わり、背中側へと移動した4匹の白蛇達の代わりに鋭いキールの並ぶ鱗に覆われた逞しい竜尾が背後に伸びていた。
胸にはまるでその身に秘めた魔力のようなものが凝集したかの如く深紅に煌く結晶が顔を出し、蛇達もまたその1匹1匹が人間1人くらい易々と呑み込めそうな程の大蛇へと成長したのだ。
そうして彼女もまた体高4メートル以上の巨躯を手に入れると、俺は今正に自分自身が彼女達にとって文字通りの"餌"になったことを理解させられたのだった。

「くくく・・・さぁて小僧・・・まずは何処で味わってくれようかのぅ・・・?」
「ウズメリや、その前にやらねばならぬことがあるじゃろう?」
だが4匹の蛇達を含めた10個の瞳に睨み付けられた直後、メルタナはそう言うと不意に俺の方へと首を伸ばして来た。
ズボッ
「おぐっ!?」
やがて何の前触れも無く口の中へ舌を捻じ込まれると、ガリッという音がしてそこから彼女の血が俺の口内へと流れ込んでくる。
ん・・・んぐ・・・
そして半ば強制的にその血を飲まされると、先程まで8本に枝分かれしていた自身の巨大な肉棒が萎むように元の1本に戻っていった。
更にはウズメリの生気によって半ば相殺されていた体の麻痺も回復し、より強烈な活力が全身を縦横無尽に駆け回っていく。
お陰で体の方はもうすっかり元気一杯になってしまったものの、2匹の残忍な巨竜に見下ろされた俺は床の上にへたり込んだまま恐怖の余りその場からピクリとも動くことが出来なかった。

シュルッ
「わっ・・・!」
そんな絶望と諦観に沈んだ俺の様子をしばし愉しそうに眺め回すと、突然ウズメリの長い尻尾が俺の体に巻き付けられる。
そしてグルグルと桃色のとぐろの中へ小さな人間を捕らえると、俺はグイッと中空に持ち上げられていた。
ギッ・・・ギリ・・・メシッ・・・
「うぐ・・・うぅ・・・」
先程までのプニプニとした柔らかな皮膜の感触から一転して、硬い竜鱗に覆われた尾での締め付けが想像以上の苦痛を齎していく。
「くくく・・・よりにもよって儂らの餌になるとは、つくづく不運な小僧じゃなぁ・・・」
そして耳元にそんな不気味な声が囁かれると、大きな口を開けた1匹の白蛇がゆっくりと迫って来たのだった。

「ひ・・・ひっ・・・」
ほんのりと朱の滲んだ黒眼が眼前の獲物をじっとりと見つめながら、凶悪な毒牙の生えた巨口が尻尾のとぐろから飛び出していた俺の上半身へ覆い被さるように下りてくる。
シュッ・・・ギリッ・・・
「うあっ・・・がっ・・・」
そして先端が二股に分かれた長い舌が首に巻き付いてギュッと締め上げてくると、俺はそのまま蛇の口内へとじわじわと引き摺り込まれていった。
辛うじて呼吸が出来る程度に気管を絞め付けられ、悲鳴も制止の声も上げることが出来ないまま、暗く滑った肉洞の奥へと体が呑み込まれていくという想像を絶する恐怖。

ズズ・・・ズズズズ・・・
やがて上半身を完全に咥え込まれてしまうと、足元を締め付けていたウズメリの尾が緩められていた。
お陰で両足は自由になったものの、バタバタと暴れもがいてみたところで既に時遅く・・・
肉壁の蠕動と舌による引き込みで、俺は成す術も無く巨大な蛇の体内へと押し込まれていった。
グチュ・・・ズチュ・・・
「うぅ・・・」
次第に周囲に満ち始めた粘着質な水音と体内の蠢動が、暗闇に覆われた俺の視界に代わって五感を支配し始める。
既に天地の区別さえ付かない虚無の空間を彷徨うように、俺は全身に感じる奇妙な快楽と甘い絶望感に浸りながら深く深く奈落の底へと落ちていった。

だがそんな時間が数分も続くと、不意に周囲の感触に変化が訪れる。
全身をギュウギュウと締め付けていた肉洞の径が途端に広くなり、瑞々しい粘液に濡れ光る肉壁の輪郭が薄っすらと闇の中に浮かび上がっていた。
やがて何事かと顔を上げてみると、頭上にウズメリの竜口から仄かに差し込む外光がチラ付いている。
グ・・・ググ・・・ズズリュッ・・・
「うあっ・・・」
そして締め付けるような肉洞の動きに押し出されるようにして巨大なウズメリの口から上半身を吐き出されると、俺は粘液塗れになったグチャグチャの顔を鋭く生え並んだ牙の間から外へと出していた。
「ぶはっ・・・はっ・・・かはっ・・・」
長らく呼吸の苦しい閉所に押し込まれていたせいか、凄まじい疲労が全身を蝕んでいる。

「ほっほ・・・まだ宴は始まったばかりだというのに、もう虫の息とはのぅ・・・」
だがふとそんなメルタナの声が聞こえると、俺は眼前に迫っていた彼女の大きな口を目にして声を失っていた。
バグッ!
「ふぐっ!むぐぅ〜〜!」
そして上半身をメルタナに、下半身をウズメリに咥え込まれてしまうと、上下から分厚い舌による容赦の無い愛撫が始まる。
ジュッ・・・ジュル・・・ジョリリッ・・・ズチャッ・・・
「うばっ・・・た・・・すけ・・・や・・・ぁ・・・」
俺は何度も何度もメルタナに顔を舐め上げられては重い肉塊で押し潰され、無防備な肉棒へウズメリのザラ付いた舌がグリグリと押し付けられていた。
まるで吐き出す獲物を名残惜しむかのように下半身をたっぷりと舐め尽くされ、これから迎え入れる獲物を歓迎するように顔を舌先で弄ばれるという屈辱的な責め苦。
だがそんな2匹の巨竜の戯れに抗う術などあるはずも無く、憐れな飴玉と化した俺の体が口移しされるように今度はメルタナの口内へと送り込まれてしまう。
つい先程飲まされた血のお陰で彼女の体液が持つ人体への毒性はしばらくの間全て無効化されているものの、俺はまたしても冥府へと続く闇の中をじっくりと時間を掛けながら潜らされていた。

あ・・・つい・・・
燃え盛る炉の中のような高温の熱気が、闇の奥から立ち昇って来ては俺の顔をジリジリと炙っていく。
周囲の肉壁は喉を滑り落ちる獲物を弄ぶように蠕動しては押し潰し、俺は苦痛とも快感とも区別の付かない刺激を延々と味わわされながらまたしても巨大な腹の中へと呑まれていくのだ。
ズッ・・・ズズ・・・ドチャッ・・・!
「ぐえっ・・・」
そしてメルタナの胃袋らしき少しばかり広い空間に投げ出されると、熱い粘液の溜まった闇の中を更にグチュグチュと嬲られながら別の狭い空洞へと押し込められてしまう。

ズチュ・・・グチュ・・・
絶えず躍動する力強い肉襞の漣に押し流されるように、長い長い肉洞をひたすらに押し流されて・・・
やがて突如として闇の中に丸い口が開いて外の光が差し込んでくると、俺はメルタナの尾孔からズボッと上半身を吐き出されていた。
「ばはっ・・・う・・・ぶぐ・・・」
だがようやく新鮮な外の空気を吸えたという安堵とともに、まだ明るさに慣れていない目を開けると・・・
新たな白蛇が、俺の眼前で邪悪な微笑を浮かべていたのだった。

「や、止め・・・て・・・」
恐ろしい竜の腹の中から何とか生還しやっと外に出られたという思いが一瞬にして絶望に塗り潰され、大きく上下に開かれた暗い蛇の口内が音も無く静かに迫ってくる。
「くくく・・・良い顔じゃのぅ・・・恐怖に焼かれ絶望に沈んだその悲愴な表情、じっくり堪能してくれようぞ」
ウズメリはそう言うと、今にも蛇の巨口に呑まれようとしている俺の姿を他の蛇達とともに取り囲むようにして眺めていた。
「旨そうじゃのぅ・・・はよう儂にも呑ませてたもれ・・・」
「泣き喚く獲物の顔は何時見ても極上の甘露じゃなぁ・・・」
「疾く疾く寄越しや・・・儂の中で、たっぷりと舐ってくれようぞぉ・・・」
だが次の瞬間、これまで聞いたことの無い3つの声色が周囲に飛び交っていく。
そして一体何事かと泣き腫らした顔を周囲に向けてみると、ウズメリの竜頭と並んで俺の姿を眺めていた3匹の蛇達がウネウネとその身をくねらせながら微かな嘲笑を漏らしているのが目に入っていた。

この蛇達は・・・言葉が話せるのか・・・?
冷静に考えればウズメリの体から生えているとは言ってもこの蛇達は1個の生物なのだからそれぞれが自我を持ち人語を操ったとしても不思議は無いのだが、途端に自分の置かれている状況の救いようの無さが胸に染み込んでくる。
俺はウズメリとメルタナ・・・だけではなく、この蛇達や尾孔も含めて7匹の異なる捕食者に包囲されていたのだ。
バクッ
「んんっ・・・!」
そして俺の顔に空虚な陰が落ちたのをまるで見計らっていたかのように蛇に食らい付かれると、両足を解放された俺は上半身だけを咥え込まれたままブンブンと勢い良く左右に振り回されていた。
「ひっ・・・あっ・・・」
凄まじい遠心力で蛇の口から吹き飛んで行きそうになるのを恐ろしい咬合力だけで押さえ込まれ、外に飛び出していた下半身に3匹の蛇達の長い舌が伸びてくる。

チロチロッ・・ペロッ・・・ジュルルッ・・・
「うあっ・・・止めっ・・・はひぃっ・・・」
細く尖った舌先で足の裏を擽られ、尻穴を穿られ、ギンギンに漲った敏感なペニスを捏ね繰り回される無慈悲な拷問。
だが滅茶苦茶に暴れさせた両足に蛇の舌がシュルリと巻き付けられて左右に引っ張られると、大きく曝け出された俺の股間をウズメリの竜頭が大きな舌で思い切り擦り上げていた。
ジョリジョリジョリジョリリッ・・・!
「はぎゃあっ・・・!」
性感を数倍の感度に高められた肉棒をザラ付く舌で摩り下ろされ、ゾクゾクと背筋を強烈な快感が駆け上がってくる。
そして全身の力が抜けた瞬間に両足に巻き付いていた舌が離れると、俺を咥え込んだ蛇が垂直に身を起こして天を仰いでいた。

ズズリュッ・・・
「う、うわああああっ・・・!」
突如として全身を襲った浮遊感に続いて、深い肉洞の奥へと重力に引かれた体が一気に滑り落ちていく。
やがてまたしても激しく躍動する肉壁に咀嚼されるように揉みくちゃにされると、俺はあっという間に別の蛇の口の中へと熱く蕩けた体内を押し上げられていった。
「おうおう・・・来たぞよ来たぞよ・・・待ち侘びておったよぉ・・・」
そして少しばかり広くなっている口内まで吐き戻されると、そこで全身に舌を巻き付けられながらジュルジュルと揉み拉かれてしまう。
「うあっ・・・ひ・・・いぃ・・・」
「ほぉれ・・・主の魂、一須臾さえも余さずにしゃぶり尽くしてやろうぞぉ・・・」
舌に巻かれたまま二股に枝分かれしたその先端が顔を舐め回し、耳を、鼻を、尻を、体中の穴という穴を蹂躙する。
更には口の外からも3本の蛇の舌が差し込まれ、俺はチロチロとのた打つ蛇舌の群れに溺れながら全身を余すところ無く徹底的に舐め尽くされたのだった。

ジョリッ・・・ズズリュ・・・ゴシュッ・・・
蒸し暑い蛇の口内で4本の長い舌に翻弄され、唾液なのか胃液なのか判別も付かない粘液でグチャグチャになった体をこれでもかとばかりに舐め回されていく。
幾度も幾度も暗く狭い体内を潜らされたお陰で体は神竜の生気による回復も追い付かない程の疲労に塗れ、俺はぐったりと力尽きた体をされるがままに嬲り尽くされていた。
やがて散々に俺をしゃぶり尽くした舌の群れが引いていくと、グルグル巻きにされた体がようやく蛇の口の外へと差し出される。
「ほぉれ小僧、今度はこちらから呑んでやろうぞ」
そして丸く大きな口を開けたメルタナの尾孔が顔の前に迫って来ると、俺は最早悲鳴を上げる気力すら無いままに尾孔から伸びて来た舌に絡め取られて不気味な肉洞へズルズルと引き摺り込まれていったのだった。

グチュ・・・ズチュ・・・
薄く儚く引き伸ばされた現実味の無い意識だけが、俺の心身を辛うじて包み込んでいる。
既に起きているのか気を失っているのか自分でも判別が付かない永遠とも呼べる修羅の闇の中で、俺はメルタナとウズメリに幾度と無く呑まれ、吐かれ、舐め回され、しゃぶり尽くされていた。
決して溶けることの無い飴玉を愉し気に舐め転がす2匹の雌竜が、1人の人間の命を余りにも無慈悲に弄ぶ。
時間の感覚も何時しか溶けるように消えて無くなり、断続的に聞こえる粘着質な水音が微かに脳の奥で跳ね回るのだ。
そしてそんな時間が、一体どれ程永く続いた頃だろうか・・・
残酷な2匹の雌竜にもう数え切れぬ程に回し呑みされ続けた俺は、メルタナの尾孔から原形が窺えぬ程にドロドロになった頭をズボッと吐き出されていた。

「さてさて・・・もう随分と夜も更けてきたのぅ・・・メルタナや、そろそろ終いにせぬか?」
「ほっほ・・・そうじゃのぅ・・・儂は構わぬぞよ」
やがてぼんやりとした意識の外側でそんな会話が飛び交うと、ウズメリが不意にその視線を自身の股間へと落としていた。
そして・・・
ズズズリュゥッ・・・!
歪な蛇腹に隠されていた秘部から余りにも太く凶悪な対外膣が引き摺り出されると、その淫靡な紅蓮の妖花がグチャァッという尾を引くような音とともに先端の淫唇を大きく開いていく。
「くくくく・・・どうじゃ、儂らの玩具に落ちぶれた憐れな小僧よ・・・最期は、ここに呑んでくれようぞ」
「ぐぶ・・・ぅ・・・」
「ふん・・・最早声も出ぬようじゃのぅ・・・まあ良い。魂さえもを焼き焦がす、灼熱の淫獄で涅槃に就くが良いわ」
そんなウズメリの声とともに、巨大な対外膣が更にグワッとその口径を広げていた。

内部に蠢く幾重にも折り重なった無数の襞。
内壁一面をびっしりと覆い尽くした細かな柔突起。
ドロリと糸を引きながら垂れ落ちる、神竜の生気がたっぷりと溶け込んだ桃色の愛液。
更には顔に吹き付けられただけで火傷するのではないかと思える程の凄まじい熱気が、既に半ば抜け殻となっていた俺の危機本能を甚く刺激する。
だがそうかといって完全に力尽きた体には抵抗する力などほんの一欠片さえ残っているはずも無く、俺は燃え盛る煉獄の肉壷に頭からゆっくりと呑み込まれていった。
グチュゥ・・・ヌチャァ・・・
「ひ・・・ぃ・・・」
徐々に徐々に視界が赤黒い闇に染まり、立ち昇る熱気が粘液塗れになった体をじっくりと炙ってくる。
そしてついにメルタナの尾孔が俺の足先を完全に吐き出すと、俺はズボッという音とともにウズメリの膣の中へ丸呑みにされたのだった。

グチュッ・・・ズギュッ・・・ゴシュッ・・・グチャッ・・・
妖しい粘液に濡れ光るウズメリの極太の肉洞に呑まれた人間の末路は、単純な残虐さで言えば誰にも引けを取らぬと自負していたこの儂でさえ息を呑む程にそれはそれは凄惨なものだった。
人間1人を丸々包み込んだ醜悪な淫肉が激しく収縮し、ただでさえ力尽きていた獲物を更に容赦無く咀嚼しては扱き、しゃぶり、そして押し潰していく。
だが濃厚な愛液にとっぷりと溶け込んだ神竜の生気のお陰で、彼は死ぬことはおろか意識を失うことさえ出来ぬまま極限の地獄の快楽を朝までの数時間休む事無くその身に刻み込まれるのだろう。
自身の肉壷の中で無力な人間を蹂躙するウズメリの顔には何とも言えぬ恍惚の笑みが浮かび、底知れぬ神聖さと邪悪さが同居するその歪んだ神竜の姿に儂は密かに身震いしたのだった。

星10個の雌竜のペアを指名するという無謀な同僚と別れて地下3階の2番の部屋に入った俺は、まずその余りにも馬鹿げた広さにあんぐりと口を開けていた。
「凄いな・・・これ・・・ちょっと広過ぎないか・・・?」
だがそうは言ってみたものの、今夜俺が指名した雌竜人のアカネは実に身長14メートルという想像を絶する巨躯の持ち主なのだ。
地上4階建てのビルに匹敵するその巨大さを考えれば、確かにこのくらいの部屋の広さはあってしかるべきなのかも知れない。
そしてだだっ広い広間の中で服を脱いでしばし待っていると、やがて部屋の壁が開いてそこから凄まじく巨大な何かが姿を現していた。

全身に真っ赤な・・・いや、あれは・・・何かを着ているのだろうか・・・?
見上げる程のその巨大なアカネの姿を良く見てみると、彼女はどうやらその体躯に見合った大きさの着物を羽織っているらしかった。
一面を鮮やかな真紅に染め上げられたその分厚く丈夫な生地に、彼女の名前でもある茜の花が散りばめられるように刺繍されているようだ。
腰の辺りでギュッと締められている帯は深い藍色に金糸で東洋龍の柄が描かれていて、如何にも高貴でありながら何処か和風な雰囲気をその全身から漂わせている。
だが天井スレスレの身長を誇る彼女はその着物にも負けない鮮烈な紅眼で足元にいた小さな人間をじろりと見下ろすと、その場にゆっくりとしゃがみ込んでいた。

「お前さんが、今夜のアタイのお客かい?」
江戸時代に存在した遊郭の花魁を彷彿とさせる上品さの内に酷薄さを秘めたようなその声に、返事をすることも出来ずにただ茫然とアカネの顔を見上げてしまう。
だが彼女はそれが気に障ったのか、すっくとその場で立ち上がると素早く帯を解いて身に着けていた着物を脱ぎ去っていた。
バッサァッ・・・
身長14メートルの巨体を包み込んでいた広大な布の塊が部屋の隅に放り投げられ、思わずよろけそうになる程の強烈な風圧が俺の体を叩いていく。
そしてその着物の下から明るい桃色に輝く皮膜を纏ったアカネの肢体が露わになると、俺は思わずその想像以上の美しさに見惚れてしまっていた。

無駄な贅肉が一切付いていないのではないかと思えるような、それでいて筋肉質には見えない滑らかなボディライン。
腹側の正中線の付近だけが背面の桃色からグラデーションを掛けたように白い皮膜へと変わっていて、プルンと瑞々しいその質感はまるでスライムや水風船を彷彿とさせる程の柔らかさに波打っているようだ。
だが彼女の体の中で何よりもまず先に目を引いたのは、その胸に備わった2つの巨大な乳房だった。
身長14メートルという規格外の体格に比しても決して小さくはない・・・
いや、寧ろ巨乳の部類に入るのだろうその乳房は、直径が実に3メートル以上もあるように見える。
もしあの乳房の間に人間を挟み込んだりしようものなら、すっかり外からその体が見えなくなる程にはすっぽりと全身を包み込んでしまえることだろう。

「ふん、アタイの問いに返事もせずに見惚れてるだけなのかい?ちっぽけな人間の癖に、随分と生意気じゃないか」
やがてアカネはそう言うと、ゆっくりと俺の左右に両手を着いて四つん這いにその身を這わせていた。
ズズゥン・・・
「う・・・おっ・・・」
四足になってもその体高は実に7メートル近くもあり、俺の頭上で白と桃に塗り分けられた巨大な柔肉の塊がゆらゆらと揺れる。
「まあ良いさ。アタイもここで働くのは今日が初めてだからね。精々お前さんで遊ばせて貰うとするよ」
間近で話されるとまるで轟音のように聞こえるそのアカネの声に、ようやく身の危険を感じた体が目の前の脅威からの逃走を選択する。
だが動こうとしたところをあっという間に捕まって柔らかな巨掌の内に包み込まれてしまうと、俺は何処か喜悦を孕んだ真っ赤な瞳に見つめられながらゆっくりと体を握り締められたのだった。

ギュゥ・・・
「はぁっ・・ぅ・・・」
想像以上にむっちりと柔らかなその感触に困惑する間も無いままに、恐ろしい圧迫感がじんわりと全身に襲い掛かってくる。
締め付けられた痛みよりも先に肺が押し固められる息苦しさに襲われ、彼女の嗜虐心を煽るだけの結果になることは分かり切っているというのに思わず必死に身を捩ってしまう。
「ふふ・・・その程度の足掻きで逃げられるとでも思っているのかい・・・?」
ミシ・・・メシィ・・・
「ぐあ・・・はっ・・・」
グニグニとまるで手の内の玩具を弄ぶように何度も体をきつく握り締められて、ものの数秒もしない内に声を上げるのさえ困難な程に手酷く弱らされてしまう。

「ふん・・・この程度でもう息も絶え絶えだなんて、嬲り甲斐の無い客だねぇ・・・」
「う・・・うぅ・・・」
彼女にしてみれば本当にほんの少し遊んでみただけのつもりなのかも知れないが、その手の中にすっぽりと収まってしまう程の小さな獲物にとってはほんのちょっとしたじゃれ合いでさえ致命的な結果を齎すというもの。
そして2本の指先で脇の下を摘まみ上げられると、そのまま彼女の目線である地上14メートル以上の高さにまで一気に持ち上げられていた。
グイッ
「ひっ・・・」
ブラブラと不安定に支えられたまま遥かな眼下に見える床を見せ付けられて、俺は恐怖の余り全身を硬直させてしまっていた。
「や、止めて・・・止めてくれ・・・」
「おやおや・・・もしかして高いところが怖いのかい?」
そう言いながら、アカネが俺の体を爪先で支えたまま微かに揺する。
「ひいぃっ・・・!」
落ちたらただでは済まない・・・いや、確実に命は無いだろうと確信出来る程の高所に吊り上げられて、俺はただそれだけで精神を激しく擦り減らしてしまっていた。

「ふふふ・・・随分と良い声で鳴くじゃないか。それじゃあ、こういうのはどうだい?」
やがてアカネはそう言うと、妖しい微笑を浮かべて俺を見つめたままパッと体を支えていた指先を開いていた。
「あっ・・・うわあああああっ!」
ブニュッ・・・!
その瞬間一瞬にして全身に絶望的な浮遊感が駆け抜け・・・
俺は刹那の落下の感触を挟んで、ムチムチとした柔肉の谷間に落下していた。
そしてそれが彼女の乳房の上であることを理解するや否や、深い乳房の隙間へ体がズルズルと落ち込んでいく。
「ぼーっとしてても良いのかい?必死に登らないと、その下は奈落の底へ真っ逆様だよ」
やがて左右から巨大な乳房でグリグリと押し潰されながら柔肉の間を滑り落ちた俺は、不意に足先が何も無い空間に突き出した感触に背筋を凍り付か出ていた。

ズボッ
「うあっ・・・ひっ・・・ひっ・・・」
そして必死に両手でもっちりとした乳房を掻き分けるように谷間を攀じ登ると、ようやく乳房の上から顔を出すことが出来た安堵に大きく息を吐き出す。
「ふん・・・安心するのはまだ早いんじゃないのかい?」
「えっ?」
ズッ・・・グシャッ!
「ぐえっ!」
次の瞬間、突然両手で乳房を左右に押し広げたアカネがバランスを崩して落ち掛けた俺の体をその巨大な白桃で挟み潰していた。

「ほらほら・・・アタイの胸で、じっくりと磨り潰してやるよ」
グシッ、ズリュッ、ゴリュッ・・・
「ぎゃっ・・・や・・・め・・・ぶっ・・・」
何処までも何処までも際限無く沈み込むかのような異常な柔らかさを誇る乳房にこれでもかとばかりに執拗に捏ね繰り回され、苦痛の類はほとんど感じない代わりに手足の力がみるみる内に抜けていってしまう。
そしてそんな容赦の無い全身パイズリをたっぷり5分程も味わわされると、乳房の上に押し上げられた俺はこちらを見下ろしている彼女の顔に邪悪な思惑が宿っていることに気が付いたのだった。

「そうだ・・・ふふ・・・丁度良いアソビを思い付いたよ」
やがてそんな不穏な言葉と共に、アカネがゆっくりと俺の頭上にその尖ったマズルを近付けてくる。
そして口の端からトロリと糸を引く唾液が垂らされると、まるでローションのようにヌルヌルと滑るその極上の潤滑油が辛うじて柔肉に挟み付けられて支えられていた俺の体をズルズルと乳房の間へ引き摺り込んでいった。
「うっ・・・うわっ・・・」
「ふふふふ・・・」
トロリ、トロリと粘度の高い唾液が次々と降り注ぎ、谷間の底に落ちまいと踏ん張った両手を無慈悲に滑らせていく。
「ほぉら、もっと必死に足掻きな・・・ここから落ちたらただじゃ済まないのは、お前だって分かってるんだろう?」
胸の中で柔肉の海に溺れながら必死に体を支えようと奮闘する獲物の姿を嘲笑うかのように、アカネがユサユサと巨乳を揺らしては時折左右からグシャッと俺の体を押し潰していた。

グシッ・・・!
「うぐ・・・ぇ・・・」
まるで液体で出来ているのかと思える程に何処までも何処までも沈み込む極上の柔肉にじっくりと翻弄され、高所からの落下という多くの人間が持つ本能的で根源的な恐怖が俺の精神をじわじわと蝕んでいく。
だがそれ以上に俺が恐ろしかったのは、唾液というローション塗れにされた体を無造作に揉まれ扱かれ潰されるアカネの暴力的な責め苦が、何時しか耐え難い程の快楽を伴い始めていたことだった。
まるで1本の大きな肉棒そのものと化した体を凄まじい爆乳で挟み付けられ、ズリズリと磨り潰されながら思うがままに蹂躙されるという屈辱的な凌辱。
にもかかわらず、彼女の唾液の効能なのか明らかに感度の増している体がその柔らかな肉塊で捏ね繰り回される度に、俺自身の意思とは無関係に体からフッと力が抜けそうになってしまうのだ。

「ひっ・・・はっ・・・あぁっ・・・」
「おやおや・・・そんなに息を荒げてどうしたんだい?」
そう言いながら、如何にも意地の悪い笑みを浮かべたアカネが俺の顔をじっと覗き込んでくる。
「まさかこの状況で、感じてるだなんて言うんじゃないだろうねぇ?」
グニグニッ・・・
「あうっ・・・」
全身をすっぽりと包み込むような乳房で荒々しく揉み拉かれて、俺はその奇妙な快感に思わず上擦った声を上げてしまっていた。
それを見て、彼女の笑みに危険な雰囲気が漂い始める。

「ふぅん・・・お前、自分の置かれてる状況ってのがちっとも分かってないみたいだねぇ・・・」
「え・・・?」
「アタイの唾液は、どんな雄だろうと淫らに酔い狂わせる至高の媚薬なのさ」
グニグニと乳房で俺の体を捏ね回しながら、そんなアカネの漏らした声がスゥッと脳の奥底に刻み込まれていく。
「お前は気が付いてないみたいだけど、もしそんな唾液塗れの体で果てたらしばらくはイキっ放しだろうねぇ・・・」
しばらくは・・・イ、イキっ放し・・・?
「先に言っとくけど、もしお前がそこから落ちたってアタイは受け止めてやるつもりは毛頭無いからねぇ・・・?」
「そ・・・そんな・・・」
「ふふふ・・・ほぉら、もっと必死に我慢した方が良いんじゃないのかい?」
そしてそう言うと、ねっとりとした乳房による優しい全身愛撫が再開されていた。
「尤も、無様に雄汁をブチ撒けながらでもその身を支えられるっていうなら、話は別だけどねぇ・・・?」
ズリュ・・・ズズリュ・・・
「う・・・は・・・き・・・気持ち・・・いぃ・・・」
「ほぉら、恍惚に浸ってる場合じゃないだろう?爪を突き立て歯で噛り付いてでも、精々足掻いて見せな」

グチッ・・・グニュッ・・・ズチュ・・・ゴシュッ・・・
徐々に快楽の高みへ追い詰められていく俺を妖しく見下ろしながら、アカネの両手が豊満な両胸をじっくりと弄ぶ。
その柔肉の大波に呑み込まれて、俺は余りの気持ち良さと疲労に力を吸い取られていく気分を味わいながらまたしても両足の指先が乳房の下に広がる何も無い虚空を掻いた感覚が背筋を凍らせる。
「い・・・や・・・助け・・・はぁっ・・・」
「ふふふ・・・もう這い上がる力も無いってのかい?それじゃあ、そろそろ一思いに止めを刺してやろうかねぇ」
アカネはそう言うと、完全に乳房の間に埋まり込んだ俺の体を激しく摩り下ろしていた。
ゴシャゴシャゴシャゴシャゴシャゴシャゴシャゴシャ・・・
「っ・・・ぉ・・・んん〜〜〜〜〜!」
前後に、上下に、そして円を描くように、唾液というぬるぬるのローションに塗れた2つの巨大な肉塊が波打ちながら素早く擦り合わされ、その間に挟み込まれた無力で小さな人間を徹底的かつ無慈悲に痛め付けていく。
そして限界まで大きく漲った肉棒が直接乳房の柔肉に挟まれて扱き抜かれてしまうと、俺は悲鳴を上げる間も無く彼女の胸の内で盛大に精の奔流を噴き上げたのだった。

「ふふ・・・爆ぜたようだねぇ・・・ほぉら、もっと吐き出しな」
グシッ!グシッ!メシッ!ズリズリズリズリ・・・
大量の射精で更に敏感になった体を両側から乳房で幾度と無く押し潰され、悲鳴を上げる間も無くグリグリと互い違いに磨り潰される。
その荒々しく大雑把な責め苦の前に、つい今し方射精したばかりだというのにまたしても熱く屈辱的な情欲が込み上げてきた感触を味わっていた。
「う・・・あっ・・・」
ブシュッ・・・ビュクク・・・
あっという間に2度目の射精に追い込まれ、ただでさえ容赦の無い圧搾に疲弊していた体から更に力が奪われていく。
「まだまだ・・・これまでアタイの胸に挟まれて生きて出られた人間なんて、誰もいやしないんだからねぇ・・・」
そう言いながら、アカネがなおもズリズリと念入りに乳房を擦り合わせていた。
極上の柔らかさを誇るその巨乳に押し潰されても苦痛の類は一切感じないというのに、度重なる搾精と身動き1つ出来ない想像を絶する圧迫感に疲労だけが際限無く積み重なっていく。
そして結局成す術も無く3度目の絶頂を迎えさせられてしまうと、俺は遂に気力だけで強張らせていた体をぐったりと弛緩させてしまっていた。

ズ・・・ズルル・・・
「は・・・あぁ・・・」
足元には高さ7、8メートルはあろうかという奈落が広がっているというのに、滑った乳房の間を攀じ登るどころか滑り落ちる体を引き留める力さえ最早残ってはいないらしい。
そしてついに両足が虚空を掻き始めると、俺は唐突に現実味を帯びた落下の恐怖に声にならない息を吐き出していた。
だが・・・
ズリュッ!ドサッ・・・
「うっ・・・ぁ・・・?」
遥かな眼下の床に向けて墜落しながら絶望的な浮遊感が全身を襲うという予想とは裏腹に、乳房の間から滑り落ちた俺はすぐさま柔らかなアカネの腹の上に投げ出されていた。
どうやら、俺が乳房に挟まれて揉みくちゃにされている間に彼女は床の上に足を投げ出しながら座っていたらしい。
お陰で高所から床の上に叩き付けられるという悲劇は避けられたものの、俺は余りにも巨大な雌竜人の腹の上で力尽きた体をただ横たえていることしか出来なかった。

「ふぅん・・・良い感じに出来上がってきたようだねぇ・・・?」
ブニュブニュと波打つ程に柔らかい、薄っすらとした桃色に染まる広大なアカネの腹。
その頼りなさはまるでスプリングの入っていないウォーターベッドや巨大なスライムを彷彿とさせ、今にもズブズブとこの腹の中に沈んでいくのではないかという錯覚を引き起こさせる程だ。
そしてそんなプニュプニュの腹に両手足を着きながら頭上にあるアカネの顔を見上げてみると、俺は彼女が大きく開いた右手を上げている恐ろしい光景を目の当たりにしてしまっていた。

「えっ・・・?」
ブゥン!バァン!
「ぎゃっ!」
次の瞬間、勢い良く振り下ろされたアカネの掌が腹の上に這い蹲っていた俺を思い切り叩き潰す。
彼女の乳房に勝るとも劣らない柔らかな掌と腹の間に激しく挟み付けられて、鈍い痛みが全身に跳ね回っていた。
こんな荒々しい扱いの割に何処にも怪我を負わないのは彼女が必要最低限の手加減をしているからなのだろうが、それでも8倍近い体格差のある巨大な怪物に弄ばれる恐怖はこれまでの雌竜達との体験と比べても群を抜いている。
アカネにとっての俺は、その嗜虐心を満たす悲鳴を上げるだけのただの玩具なのだ。
「ほぅら・・・早いとこ逃げないと、虫けらのように叩き潰しちまうよ?」
そう言いながら、グリグリと俺を腹の上で踏み躙った彼女がまたしてもその巨掌をゆっくりと振り上げる。
「う・・・うわああぁぁっ・・・!」
その本能的な危機感を煽る状況に、俺は完全に弛緩し切っていたはずの体に力を入れると彼女から逃げるようにブニュブニュと波打つ柔肉の海を走り出していた。

ブオン!バァン!
「ひぃっ!」
わざと狙いを外したのか俺の居た場所のすぐ横に振り下ろされた掌が、壮絶な破裂音と衝撃波を伴いながら柔らかな腹の肉を弾けさせる。
「おっと・・・外しちまったねぇ・・・ふふふ・・・」
そう言うと、彼女がペロリと舌を舐めずりながら再び腕を振り上げていく。
だが俺は何とかアカネの股間まで辿り着くと、またもや鈍い風切り音を伴って振り下ろされた巨腕から逃げるように彼女の股間の隙間へと飛び込んだのだった。

ズブッ・・・
「う・・・ぐぶ・・・」
まるで巨大な人喰い花の如く淫らな秘肉を戦慄かせる竜膣を飛び越えて両脚の付け根の間へ潜り込んだ瞬間、とっぷりと熟れた濃厚な雌の匂いが俺の意識をグラリと揺らがせる。
それでも何とか極太の腿の間を滑り落ちるようにして数メートル下の床にまで無事に降り立つと、俺は薄暗いアカネの太腿の下から這い出そうと外から差し込んでいる光の方へと進んでいた。
「ふふ・・・それでこのアタイから逃がれられたつもりかい?」
しかしすぐさまそんな声が頭上から聞こえてくると、アカネの両脚が大きく左右に開かれてしまう。
そして身の隠しようの無い広大な床の上に取り残されてしまうと、俺は彼女がゆっくりとその巨体を立ち上がらせていく光景を絶望的な面持ちで見つめていることしか出来なかった。

「あ・・・ぁ・・・」
身長差実に8倍という、たとえ天地が引っ繰り返っても埋めようの無い圧倒的な彼我の立場の差。
またしても遥かな頭上から嗜虐的な表情を浮かべた巨竜に見下ろされてしまい、俺は床にへたり込んだままほんの数センチ後退さるのが精一杯だったのだ。
だがそんな完全に屈服したちっぽけな獲物の姿を愉し気に眼を細めて見つめると、彼女がその大きな右脚をゆっくりと持ち上げていく。
ズゥッ・・・
その脚の裏は彼女の体の他の部分と同様にプニュプニュとした滑らかで柔らかそうな皮膜で覆われていたものの、明らかにこれまで様々なものを無慈悲に踏み潰してきたのだろうと思えるくすんだ汚れが目に付いた。

「う・・・うあっ・・・」
これから彼女が何をしようとしているのかは誰の目にも明らかだというのに、残酷なまでにゆっくりと迫ってくるその巨大過ぎる足裏の圧倒的な存在感に思わず全身を硬直させてしまう。
そしてアカネの顔に何とも言えない恍惚の表情が滲んだかと思うと、俺の体をすっぽりと覆える程の大きな影を作り出す彼女の脚が真っ直ぐに振り下ろされていた。
ズズゥゥン・・・!
「ひぃっ・・・!」
次の瞬間、俺のほんの1メートル程左にあった床が巨大な足裏の犠牲となっていた。
じょ、冗談じゃない・・・こんなのに踏み潰されたら・・・
「おっと・・・やっぱり立ってると人間は小さ過ぎて良く見えないねぇ・・・」
踏み付けた床をこれ見よがしにグリグリと踏み躙りながら、彼女がその視線を俺の顔へと真っ直ぐに向けてくる。
う、嘘だ・・・見えてないわけがない・・・
ズッ・・・
やがて彼女の脚が再びゆっくりと持ち上げられると、俺は疲弊し切った体を翻して数十メートルも向こうまで続いている床の上を必死に這い出していた。

ズズッ・・・ズズッ・・・
「ひっ・・・ひっ・・・」
こんなことをしたところで彼女から逃げ切れるはずなど無いのは自分が1番良く分かっているというのに、先程見せ付けられた余りにも恐ろし過ぎる踏み付けの光景が何度も何度も脳裏に蘇ってくるのだ。
「ほらほら、必死に逃げないと踏み潰しちまうよぉ・・・ふふ・・・ふふふふ・・・」
ズウゥゥン!
「うわああっ!」
またしてもほんの少し俺から逸れたところへ脚を振り下ろされ、ズリズリと床を丹念に磨り潰す様子をじっくりと見せ付けられてしまう。
もし俺が心折れて彼女から逃げることを諦めたら・・・その時こそこの処刑の脚が俺の上に降り注ぐのだろう。

「た・・・助け・・・て・・・」
あれだけ散々に弄ばれてもう自力で動かす気力などほとんど残っていなかったはずの体が、迫り来る命の危機にまるで線香花火の最後の輝きのような活力を漲らせていく。
ズズッ・・・ズズズッ・・・
「良いねぇ・・・その必死な様子・・・ゾクゾクしちまうよぉ・・・」
ズウウウン・・・!
「うあっ・・・!は・・・はぁ・・・」
彼女が脚を振り下ろす度、凄まじい轟音と震動が俺の鼓膜と体と部屋を激しく震わせていく。
何時あの脚に踏み潰されるのかという紛れも無い死の恐怖が胸を締め付け、俺は涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら何れ遠くない未来に終わりを迎えるであろう逃走劇へ身を投じる以外に成す術が無かったのだった。

ズウウゥン・・・ズズウウゥン・・・
無様に床を這い回る俺の傍へ、定期的にアカネの巨大な脚が落ちてくる。
その度に意識が、床が、視界が、世界が激しく揺れ動き、俺はもうほとんどパニックになりながら滅茶苦茶に両手足を動かしていた。
立って走っているわけでもないのろまな人間などその気になれば何時でも捕まえられるだろうに、まるで足元を逃げ惑う小動物を弄ぶかのようにアカネが床を踏み鳴らすのだ。
ドオォン!
「ぐあっ!」
だがいよいよ業を煮やしたのか正に俺の目と鼻の先へ桃色の皮膜に覆われた巨大過ぎる脚が振り下ろされると、俺は間近からその爆音と衝撃波を顔に浴びて思わず後方へと吹き飛んでしまっていた。

「はっ・・・は・・・ぁ・・・」
「おや・・・もう逃げるのは諦めたのかい?嬲り甲斐の無い獲物だねぇ・・・」
先程踏み下ろした脚で丹念に床をズリズリと抉りながら、今度こうなるのはお前だとばかりに酷薄な視線が背後からでもそれと分かる程強烈に突き刺さってくる。
そして疲労の余り最早手を前に出すことさえ出来なくなってしまうと、これまでと比べても取り分けてゆっくりと彼女の右脚が持ち上げられていった。
も・・・もう・・・駄目だ・・・
「ふん・・・どうやら本当に力尽きちまったみたいだねぇ・・・」
ズッ・・・
面白がっているのか、或いは呆れているのか、感情の読めないそんな声とともに、遂に俺の背中へ柔らかな彼女の足裏がじわりと押し付けられていた。

ズズ・・・ズシッ・・・
「うっ・・・あっ・・・」
更にはそのまま床の上へゆっくりと踏み敷かれると、じわりじわりと凶悪な体重が圧し掛かってくる。
「た、助け・・・うわあああっ・・・!」
太い指の間から辛うじて首から上と両手の先だけが脚の外へと出ているものの、体全体に抗いようの無い絶望的な圧迫感が少しずつ積み増されていくのだ。
ズ・・・シ・・・ミシ・・・ギシ・・・
「か・・・はっ・・・あぅ・・・」
まるで万力で締め付けられるかのように肺の中の空気がじっくりと押し出され、吸いたくても息を吸えないという恐ろしい息苦しさが俺の心を更に痛め付けてくる。
ズシィッ・・・メキ・・・メキメキ・・・
「がっ・・・あぁ・・・」
まるで足裏に沈み込んでしまうのではないかと思える程の柔らかな感触と今にも踏み潰されてしまうのではないかという危機感が拮抗し、俺は最早無駄な足掻きと分かっていながらも唯一自由の利く首を左右に振り乱していた。

「ふふふふ・・・どうだい、惨めに踏み潰される虫けらの気分は・・・?」
「うぐ・・・ふ・・・」
だが微かに肺に届く微量の空気を求めて喘いでいると、またしても不気味な怒気の込められた不穏な彼女の声が背後から浴びせ掛けられる。
「おやぁ・・・返事が聞こえないねぇ・・・?」
「あっ・・・は・・・ひっ・・・」
ズシィッ・・・
「おごっ・・・ぁ・・・」
俺が返事の出来るような状況ではないことを知っていながら、彼女がそんな呟きとともに更に強く体重を掛けてくる。
「ふふ・・・苦しのかい?だけど、つまらない獲物へのお仕置きがまさかこの程度で済むとは思ってないだろうね?」
アカネはそう言うと、俺を踏み付けた足をゆっくりと左右に躙り始めていた。

ズ・・・ズリ・・・ズリリリ・・・
「うぐ・・・ああああぁっ・・・!」
指の間に挟み込まれる形となった俺の頭と両手がその動きに合わせて強制的に左右へと振り回され、鈍い痛みと息苦しさが更にその苛烈さを増して瀕死の体をこれでもかとばかりに痛め付けてくる。
「へぇ・・・随分と良い声で鳴くじゃないか・・・そら、もっと良い音色を聴かせて見せな」
ズリッ・・・ズシッ・・・グリグリグリ・・・
「う・・・あああああぁぁっ・・・!」
見上げるような巨大な竜人に微塵の容赦も無く踏み躙られて、俺は絶え間なく味わわされるその地獄の責め苦に彼女がその嗜虐心を満足させるまで無様な悲鳴を搾り出され続けたのだった。

「う・・・くふっ・・・」
成す術も無く床に擦り付けられる情けない姿を嘲笑されながらアカネの脚で嬲られること数分・・・
俺は柔らかな彼女の足裏に敷き潰されたまま、ついに力尽きてぐったりと体を弛緩させていた。
アカネもそんな俺の変調を感じ取ったのか、終始背中に圧し掛かっていた彼女の脚がほんの少しだけ持ち上げられる。
だがようやくこの踏み付け地獄から解放してくれるのかと思った次の瞬間、再び彼女の脚が無慈悲に俺の上へと振り落とされていた。
グシャッ!
「ぎゃっ!」
束の間の休息に油断していた体がまたしても凶悪な圧迫感に叩きのめされ、血を吐くような悲鳴が喉から溢れ出す。
ズンッ!ドスッ!グシッ!
「がっ!おぶっ!ごはっ・・・!」
更には辛うじて怪我をしない程度に幾度と無く上下に踏み付けられてしまうと、完全に火の消えていたはずの俺の体に逃げなければ本当に殺されるという危機感がぽつりと明かりを灯していた。
だがそんな生を求める命の灯火諸共磨り潰すかのように執拗に踏み拉かれて、結局その場からピクリとも動くことが出来ないまま再び巨大な脚の下敷きにされて黙らされてしまう。

ズシッ・・・メシ・・・メキメキ・・・
「あが・・・かはっ・・・」
も、もう止め・・・て・・・
こんな巨大な竜人にこれだけ踏み付けられて未だ怪我の1つも負っていないというのは正に奇跡としか言いようがないのだが、それだけに耐え難い苦痛が疲弊し切った体に延々と終わりなく刻み込まれていくのだ。
「ほぉら・・・まだまだ声が出るじゃないか・・・お前さん、このアタイを謀ろうって腹積もりのようだねぇ?」
「ち・・・違っ・・・がぁっ・・・」
ミシッ・・・
「いいや、何も違わないね。もうそろそろ喰らってやろうかと思っていたけど、ちょいとばかり気が変わったよ」
本当に気分を害してしまったのか、彼女は俺に対する怒りというよりはどちらかというと不快感を露わにそう言い放つと、ズズゥンという地響きを立てながら床の上に座り込んだらしかった。
そして床にへばり付いていた俺の体を左右から両脚で挟み込むと、そのまま柔らかな足裏でムギュッとサンドイッチにされてしまう。

「ぐ・・・えっ・・・」
「ふふふ・・・どうだい?床なんかよりも、こっちの方がずっと柔らかいだろう?」
そしてそう言いながら、俺を挟み付けた脚がズリズリと前後に摺り合わされる。
「ん〜〜〜!んん〜〜〜〜っ!」
ムチムチの柔肉で全身を包まれたまま無造作に体中を捏ね繰り回されて、先程まで感じていた苦痛とは一転して何だか奇妙な快感が湧き上がってきてしまう。
じっとりと汗ばんだ体を波打つ程に柔らかな足裏で愛撫され、俺は彼女の脚で弄ばれながら何時の間にか自身の雄を剛直にそそり立たせてしまっていた。
「おやおや?何だいこの固い物は?お前さん、まさかアタイの脚で弄られながら勃たせちまったのかい?」
足裏に感じる肉棒の感触を敏感に感じ取ったのか、そんなアカネの蔑むような声が俺の羞恥心を甚く刺激する。
だがどうやっても否定のしようが無いギンギンの怒張をグリグリと集中的に足裏で摩り下ろされると、俺はその屈辱的だが抗い難い快感に思わず熱の篭った声を上げてしまっていた。

「はぁっ・・・ぁ・・・」
「ふふふふ・・・こんなので感じちまうだなんて、お前さんは浅ましい雄だねぇ・・・」
そうは言いながらも、広い脚の裏で俺の股間だけが的確に扱き撫で回され摩り下ろされていく。
だ・・・駄目だ・・・出・・・る・・・
果ててはいけないと必死に理性が声を上げたのも空しく、俺はアカネの脚に挟まれたまま惨めな射精に追い込まれてしまっていた。

ビュピュッ・・・
「はぁっ・・・ぁ・・・」
グニグニと肉棒を捏ね繰り回すその巧みな足遣いに堪らず精を漏らしてしまい、胸の内に湧き上がった何とも言えない恥ずかしさが強烈な快感で押し流されていく。
グリグリグリグリ・・・
「ふあああぁっ・・・!」
だがそれだけでは終わらず、アカネは断続的に白濁を漏らすペニスを更にそのまま足裏で磨り潰していた。
「ほぉら・・・効くだろう?アタイの脚捌き、たっぷり味わいな」
更にはそう言いながら床の上へ仰向けに踏み敷かれると、ほんの少し体重を掛けられながら更にズリズリと踏み躙られてしまう。
次々と肉棒から溢れ出す精液をまるで潤滑油のように全身に塗りたくられて、俺はそのまま彼女の脚の下でボロ雑巾のようになるまで容赦無く踏み拉かれたのだった。

それからしばらくして・・・
「あう・・・うぅ・・・」
身も心も、雄としての矜持も、そして人としての尊厳までもが散り散りになるまで徹底的に蹂躙されると、アカネがまるで薄汚れた人形のように力無く床に横たわっていた俺を指先で摘まみ上げていた。
「ふふふ・・・随分と良い感じに堕ちたねぇ・・・」
そう言いながら、彼女が最早返事をする気力も尽き果てた俺を愉しそうに掌の上で転がしていく。
「それじゃあそろそろ、お前さんにはアタイの餌になって貰おうかい」
そしてそんな空恐ろしい声が聞こえるや否や、俺は大きく開けられた彼女の口内へポイッと放り投げられていた。

ドチャッ
「ぐえっ」
アカネにしてみれば精々スナック菓子を口に放り込む程度の認識でしかなかったのだろうが、優に数メートルもの距離を投げ飛ばされて熱く滑った舌の上に墜落した俺は思わず潰れたカエルのような声を出してしまっていた。
ヌチュ・・・ズチュ・・・
「うあっ・・・あ・・・つ・・・」
やがて煮え立つような高温の唾液の熱さに驚く間も無く、長い舌が俺の体にシュルリと素早く巻き付いてくる。
そして目の粗い鑢のようにザラ付くその下にドロリとした媚薬入りの唾液がたっぷり塗されると、俺は逃げることも抵抗することも出来ないままその凶悪な肉塊に無防備な体を舐めしゃぶられていた。

ジュル・・・グチュ・・・ゴシャッ・・・ズリュ・・・
まるで口内の飴玉を弄ぶかのように幾度と無く舌が敏感な場所へと擦り付けられ、手足の自由を奪いながら非力な人間の体をじんわりと締め上げていく。
「く・・・るし・・・」
如何に柔らかな感触だとは言っても、巨大な筋肉の塊である舌に揉まれ鞣され叩きのめされる感覚は正に命の危険を覚悟する程に激しく苛烈なものだった。
それに・・・俺を餌にすると言った以上、アカネはこのまま俺を呑み込むつもりなのだろう。
あれだけ手酷く彼女の脚で踏み付けられ嬲り者にされたというのにどういうわけか怪我だけは負わなかったことを考えれば彼女ももちろんこの店の掟だけは死守するつもりなのだろうが、それでも巨竜に喰われるのは恐ろしいのだ。
だがまるで体中を舐め清めるように舌先で丹念に全身を舐め尽くされると、彼女はそのまま喉の奥へと流し込まれるのだろうという予想を裏切って俺をペッと自身の腹の上に吐き出していた。

ベシャッ!
「あぐっ・・・」
口に放り込まれた時よりも高い場所から柔らかな腹の上へと落下し、特に痛みは感じなかったものの全身に走った衝撃にくぐもった悲鳴が漏れ出してしまう。
だが・・・てっきりあのまま丸呑みにされるのだろうと確信していたというのに、彼女は何故突然俺を吐き出したのだろうか?
「おや・・・何だい、その怪訝そうな顔は?」
「え?い、いや、だって・・・てっきりあのまま呑まれるもんだと思ってたからさ・・・」
「もちろん、お前さんにはアタイの腹に収まって貰うつもりだよ」
アカネはそう言うと、その顔に如何にも性悪な妖しい微笑を浮かべていた。
「だけど上から呑んだんじゃ、獲物の断末魔を十分に愉しめないからねぇ・・・」
上から呑んだんじゃ・・・?
ズ・・・ズブ・・・
そしてそんな奇妙なアカネの言葉に疑問を感じた次の瞬間、俺は自身の体が彼女の柔らかな腹へゆっくりと沈み始めていたことに気が付いたのだった。

「う・・・うわぁっ・・・!」
それまでは柔らかながらも確かな弾力があったはずのアカネの腹が突如として粘着く液体へと変化し、手足を絡め取りながらゆっくりとではあるものの彼女の腹の中へと俺の体を引き込み始めているらしい。
「ふふふ・・・ほぉら・・・早く逃げないと、そのままアタイの腹の中へまっしぐらだよぉ・・・?」
そう言いながら、アカネがうっとりとした表情を浮かべてペロリと舌を舐めずって見せる。
だが必死に手足を動かして暴れようにもべっとりと四肢に纏わり付く鳥もちのような彼女の柔肉はどうやっても引き剥がすことが出来ず、成す術も無く温かいアカネの腹へと沈められていくばかり・・・

「た・・・助けて・・・」
ズチュ・・・ズブブ・・・
決して急がず、決して逸らず・・・じわじわと呑まれていく獲物の絶望を丹念に咀嚼するかのように、アカネが俺の上げる無意味な命乞いの声を愉しそうに聞き流していた。
「ああ・・・やはり良いねぇ・・・恐怖と絶望に染まりながら喰われていく獲物の顔は格別だよぉ・・・」
やがて両足と両腕が完全に淡い桃色に染まったアカネの腹の中へ沈み込んでしまうと、俺は無防備に曝け出されていたペニスをその大きな指先でついっと摩り上げられていた。
「うあっ!」
「ふふ・・・なんて無様なんだい・・虫けらのように踏み躙られて、快楽に悦びながら喰われるなんて最高だろぉ?」
滑らかな指の腹でスリスリと敏感な肉棒を撫でられながら、なおも止まらぬ緩慢な捕食の恐怖に惨めさと恐怖が綯い交ぜになった涙が溢れ出してくる。

ズズ・・・ズズズ・・・
「あぁ・・・や・・・め・・・」
半分程柔肉の中に潜り込んだ背中に、アカネの優しい温もりが伝わってくる。
だがその奥に潜んでいる胃袋という名の絶対的な死の象徴の気配に、俺はもう自力では動かすことの出来ない手足を呪いながら必死に身を捩っていた。
「ふふふふ・・・そこまで呑まれちまったらもう抵抗したところで無駄さ・・・諦めるんだねぇ・・・?」
ペロ・・・レロレロ・・・
「ふぐっ・・・ぅ・・・」
指で弄るだけでは飽き足らなかったのか、彼女がもう胸から上と相変わらずギンギンに張り詰めている肉棒だけが腹から突き出していた俺を舌で無造作に舐め上げる。
「た、頼むから・・・こんな喰い方・・・止めて・・・くれぇ・・・」
そんな情けない声を上げながら身悶えている内に、俺はじわじわと底無し沼へ沈んでいくかのような恐ろしい感覚がいよいよ体の前面にまで侵食してきた感覚に一層震え上がっていた。

「ふぅん・・・そうかい・・・?アタイとしては、もう少しゆっくり味わってやりたかったところだけどねぇ・・・」
それでも最早顔とペニスの先端を残して腹の中に沈み込んでしまった憐れな獲物の姿にその嗜虐心は十分満足したのか、そう言った彼女の大きな掌がそっと俺の上に覆い被せられる。
「それじゃあそろそろ、一思いに呑み込んでやるよ」
そして冷たい声でそう言い放つと、その掌がグッと彼女の腹へと押し付けられていた。
「そ、そんな・・・うわああっ・・・」
ズグブッ・・・!
次の瞬間、俺は全身を温かい闇の中に呑まれたかと思うとすぐさま真っ暗な闇に包まれた蒸し暑い空間へドチャッという湿った音とともに排出されていた。

「熱っ・・・!」
だがおそらくは胃袋なのだろうそこに溜まっていた異臭のする粘液が背中に触れた瞬間、まるで熱湯のように感じたその余りの熱さに思わず飛び上がってしまう。
「ふふふ・・・どうだい、アタイの腹に収められた気分は?お前さんはこれから、朝までそこで過ごすんだよ」
「あ・・・朝・・・まで・・・?」
もちろん、彼女だって本当に俺を喰い殺すつもりは毛頭無いのだろう。
あれだけ散々に甚振られてもなお怪我だけは負わされていないことを考えればそこは信用しても良いのだろうが、そうだとしてもこんな恐ろしい空間に何時間も閉じ込められたのでは精神の方が先に参ってしまいそうだ。
それに先程触れた彼女の胃液は・・・流石に皮膚が溶けるようなことは無かったらしいものの、思わず飛び上がってしまう程に高温だったのだ。
もしあんなものを胃の中に満たされでもしたら・・・
やがてそんな心中の不安がどうにかしてアカネにも伝わったのか、俺はやがて真っ暗な闇の中から聞こえて来たゴボゴボという不穏な音にゴクリと息を呑んだのだった。

ジュッ・・・
「うあっ!」
その数秒後、俺は地面にへたり込んでいた足先に熱い胃液が触れたらしい感触に悲鳴を上げていた。
そして漆黒の闇に包まれた胃の中を、液体から遠ざかるように這い進む。
アカネの胃袋はどうやら横方向に長い形をしているらしく、俺は周囲に充満した異様な臭気と蒸し暑さに咽びながら何とか胃液の溜まった部分から避難することには成功したらしかった。
「ふふふ・・・必死だねぇ・・・だけど、その程度で助かったと思ってるんじゃないだろうね?」
体内に居る俺の様子もしっかり感じ取っているのか、アカネがそんな弾んだ声を上げながら自らの腹を撫で回す。
グニ・・・グニグニ・・・
「う・・・うわっ・・・」
それと途端先程まで広い空間を確保していた胃壁がグネグネとうねり、まるで胃の中の物を押し潰すように得待って来たらしかった。

ギュギュッ・・・ギュムッ・・・
「うぐ・・・うぅ・・・」
何処も彼処も餅のように柔らかかった体の表面とは対照的に、まるで圧縮したゴムのように固い弾力を秘めた胃壁が容赦無く俺の体を握り締めていく。
「ほぉら、しっかり踏ん張らないと押し潰しちまうよ。アタイの腹の中は、もう1つの口のようなものなんだからね」
もう1つの・・・口だって・・・?
いや、腹から直接獲物を体内に取り込んでしまうことが出来るのだから、確かにここは彼女にとっては胃袋であると同時に口の中でもあるのだろう。
ということはこの固い胃壁も、歯や牙のように取り込んだ獲物を咀嚼し磨り潰す為にあるのかも知れない。

「じょ、冗談じゃない・・・」
俺はそんなアカネの声にゾクリと背筋を凍らせると、懸命に両腕で左右から迫り来る胃壁を押し広げていた。
ググ・・・グググ・・・
「ふふ・・・そうそうその調子だよ・・・だけど、何か忘れてやしないかい?」
「え・・・?」
やがてそんなアカネの問い掛けに思わず疑問の声を漏らした瞬間、突然暗闇の中で何かが蠢いて俺の股間をザラ付いた感触でジョリリと摩り下ろしていた。
「うわぁっ!」
い、今のはまさか・・・舌・・・?
真っ暗で何も見えないものの、びっしりと細かな柔突起で表面を覆った大きな肉塊のような物が何処からともなく伸びて来たのだ。

「そこはアタイの口の中だって言っただろう?獲物を味わう為の舌だって、もちろんあるに決まってるじゃないか」
「そ、そんな・・・」
レロォ・・・ジュジュッ!
「うぐあぁっ!」
次の瞬間、俺は何の前触れも無く背中に大きな舌を這わせられると先程胃の中に溢れて来たあの高温の粘液をたっぷりと塗り付けられていた。
「あ・・・熱・・・ぃ・・・」
もしかしてこれは・・・彼女の胃液ではなく唾液なのだろうか・・・?
そう言われればこの空間を満たしている異臭も胃液特有の酸味のある臭気ではなく、どちらかというと自分でも馴染み深い口腔独特の臭いに近い気がする。
それならば確かにこの粘液に触れても体が溶けるような心配は無いかも知れないのだが、問題はそれが黙って触れていられない程に熱く煮え滾っているということだった。

ギュ・・・ギュゥ・・・
「う・・・わぁっ・・・!」
一条の光さえ差し込まぬ純黒の闇に覆われたアカネの体内に捕らわれたまま、またしてもじわりと押し迫って来た周囲の肉壁を必死に両腕で押し返す。
だがそちらに意識を振り向けた隙を狙って目の粗い鑢のような"舌"が敏感な俺の体を這い回り、じっくりと弄ぶように漲った肉棒を撫で上げては摩り下ろしていくのだ。
ジョリジョリジョリ・・・
「ぐああああっ・・・!」
そんな気色悪さとその数倍の快楽に揺さ振られ、俺は体を支えている両足から思わずフッと力が抜けそうになってしまっていた。

「ほらほら、もっと頑張りな。アタイとしては、これでも加減してやってる方なんだからねぇ?」
更にはそう言いながら、固い胃壁が中の獲物を咀嚼するかのように断続的な収縮を繰り返していく。
グシッ・・・グシャッ・・・メシッ・・・
「あ・・・が・・・」
人間などには到底抗いようも無い恐ろしい力で幾度と無く全身を締め上げ握り潰されながらこれでもかとばかりに全身を舐め回されて、俺はついに腰が砕けてその場にドサッと膝を着いてしまっていた。
「も・・・止めて・・・出して・・・くれ・・・」
一寸先も見えぬ闇の中で散々に嬲り者にされながら何時訪れるとも知れない朝をただ待つだなんて、どう考えたってそれまで正常な神経を保っていられるとは思えない。
もちろん獲物に対する慈悲など欠片も持ち合わせていないのであろう彼女にそんな懇願をしたところで聞き入れてくれる可能性などまず無いというのに、俺は一刻も早くこの地獄のような空間から抜け出したかったのだ。

「ふぅん・・・そんなにそこから出たいのかい?」
だが意外にも、アカネは胃壁の収縮を止めると俺にそんな言葉を投げ掛けてきた。
「あ・・・ああ・・・頼むから・・・」
そして一縷の望みに縋る思いでそう言うと、何処か呆れたような彼女の声が返ってくる。
「仕方無いねぇ・・・それなら特別に、そこから出してやるよ」
やがて闇に包まれていた空間の何処かへグチュリという粘着質な音と共に何か穴が開いたような気配が流れると、俺はようやくこの恐ろしい場所から出られるという明るい希望に音のした方向へと顔を向けていた。

「うっ・・・!」
だがその直後、俺は道が開けたのだろう方向からツンと鼻を突く酸味のある異臭が漂ってきたことに気が付いていた。
それは今度こそ間違いの無い、消化の為の胃酸の臭い。
まさか彼女は・・・腹から直接取り込んだ獲物を味わう体内の口から、正真正銘の胃袋へと俺を送り込もうとしているのだろうか?
ゴギュッ・・・ゴギュッ・・・
そしてそんな想像に身震いしていると、まるで胃の中の獲物を漉し出すかのように閉じた肉壁が背後から俺を胃袋の方へと押し出していた。

「うあっ・・・い、嫌・・・嫌だぁっ・・・!」
「おやおや、どうしたのさ?そこから出たかったんだろう?望みを叶えてやろうってんだから、おとなしくしときな」
恐らくはその顔にニヤニヤとした意地悪な笑みが浮かんでいるのだろうと確信出来るような声が聞こえ、最後の一滴まで絞り出される歯磨き粉のように本物の胃袋の中へと押し込まれてしまう。
ドシャッ!
「ぐえっ・・・」
そうして底に薄っすらと生温い液体の溜まった別の空間へ放り出されると、俺は突如として鼻腔を満たした吐き気を催す刺激臭に思わず呻いてしまっていた。
こ、ここが・・・アカネの本物の胃袋・・・
幸い溜まっている胃液の酸性度は低いのかやはり皮膚に触れても特に害は無さそうだったものの、胃袋特有の臭気が脳をクラクラと犯し酔わせていくのだ。
「う・・・うぐ・・・うえっ・・・」
そして酸欠と吐き気に身悶えながらその場にくず折れると、俺は声を上げる気力とともに意識を失ってそのままドチャッと浅い胃液の中へと倒れ込んだのだった。

早々に雌竜の指名を終えた先輩達がエレベーターへと向かったのを見送ると、僕は残された同期の彼と共に再びディスプレイへと視線を戻していた。
そしてしばしリストを繰りながらそのプロフィールに目を通していくと、やがて見覚えのあるカラフルな雌竜達の写真が目に飛び込んでくる。
「あれ、これって・・・」

名前:アデラ(6歳)
体高:1.29メートル(Mサイズ)
体色:青
眼色:緑
翼:無し
性格:受★★★★★★★☆☆☆攻
得意なプレイ:フェラチオ、舐め回し、集団プレイなど
口調:生意気
部屋:ノーマル
指名料金:3,000円/日
人気度:286/412(指名回数/勤務日数)
コメント:姉のブルーナ、カタリナと共に何時か大きくなって人間を食べたいという夢を持つ仔竜です。
Mサイズの体格へと成長してより幅広いプレイが可能となった他、息の合った三姉妹のコンビネーションももちろん健在です。
その為、3匹セットでの指名をお勧めしています。

名前:ブルーナ(6歳)
体高:1.31メートル(Mサイズ)
体色:黄
眼色:緑
翼:無し
性格:受★★★★★★★☆☆☆攻
得意なプレイ:フェラチオ、舐め回し、集団プレイなど
口調:優しいお姉さん
部屋:ノーマル
指名料金:3,000円/日
人気度:286/412(指名回数/勤務日数)
コメント:妹のアデラ、姉のカタリナと共に何時か大きくなって人間を食べたいという夢を持つ仔竜です。
Mサイズの体格へと成長してより幅広いプレイが可能となった他、息の合った三姉妹のコンビネーションももちろん健在です。
その為、3匹セットでの指名をお勧めしています。

名前:カタリナ(6歳)
体高:1.35メートル(Mサイズ)
体色:赤
眼色:緑
翼:無し
性格:受★★★★★★★☆☆☆攻
得意なプレイ:フェラチオ、舐め回し、集団プレイなど
口調:明るい少女
部屋:ノーマル
指名料金:3,000円/日
人気度:286/412(指名回数/勤務日数)
コメント:妹のアデラ、ブルーナと共に何時か大きくなって人間を食べたいという夢を持つ仔竜です。
Mサイズの体格へと成長してより幅広いプレイが可能となった他、息の合った三姉妹のコンビネーションももちろん健在です。
その為、3匹セットでの指名をお勧めしています。

確か3年程前の秋に、オータムイベントで複数指名に割引が適用された時に僕が選んだ雌竜の3姉妹だ。
あの時は確かまだ彼女達は3歳くらいで、体高も50センチ前後とかなり小さかったにもかかわらずその息の合ったコンビネーションプレイで散々に弄ばれたことを覚えている。
だがプロフィールとよく読んでみると、彼女達もあれから随分と成長したのか体高は3倍近くにまで大きくなり、サイズの区分もSからMになったらしい。
当然それによって出来ることも増えているのだろうし、久し振りに成長した彼女達を指名してみるのも良いかも知れない。
そして3匹共にチェックを入れて指名ボタンを押してみると、僕は意外にも地下1階の奥にある大部屋ではなく地下2階の大浴場を指定されたことに首を傾げたのだった。

「ん・・・この3匹、前は普通の部屋だったのに今回は大浴場なんだね」
「へぇ・・・そんなことあるのか」
そんな僕の声が聞こえたのか、1席離れたところのディスプレイに座っていた彼がパーテーションの影から顔を出してくる。
「うん・・・そう言えば前に指名した時もお風呂でのプレイがあったから、それに対応してるのかもね」
「ああ、成る程・・・確かに普通のお風呂じゃよっぽど小さい雌竜とじゃないと複数で一緒に入れないもんな」
「じゃあ、僕は先に行ってるよ」
僕はそう言うと、まだ指名相手が決まっていないらしい彼を置いて席を立っていた。
そしてさっき先輩達が地下3階まで降りていったらしいエレベーターが到着するのをじりじりした思いで待つと、ポーンという着階音とともにようやく開いた扉の中へと滑り込む。

「地下2階か・・・最後に行ったのは2年くらい前にミズチを指名した時だったっけ・・・」
様々な種類の雌竜が在籍しているこの雌竜天国の中でも、一際異質な存在だった水竜神のミズチ。
あの時は随分と不思議な体験をしたような気がするが、今回は寧ろカタリナ達3姉妹の成長が見られるという別の意味での期待感が僕の胸を満たしていた。
やがて地下2階に辿り着くと、指定された1番の部屋へと飛び込んでまずはベッドの上に着ていた服を脱ぎ捨てる。
そして素っ裸のまま部屋の奥にある大浴場へと続く扉を開けてみると・・・
例によって信号機にしか見えない青赤黄色の3匹の雌竜がバシャバシャと盛大にお湯を跳ね上げながら浴槽の中で泳いでいたらしかった。

「あ!お客さん来たよ!」
「あら、あなたは・・・」
「前に私達を指名してくれた人間ね」
僕が彼女達を指名したのはもう3年以上も前・・・
それにプロフィールを見た限りではあれから実に300回近い指名が入っているというのに、どうやらカタリナとブルーナは僕のことを覚えていてくれたらしい。
ザバ・・・ザババ・・・
「うっ・・・」
だがいざ風呂から上がってきた彼女達の姿を目の当たりにすると、懐かしさを伴った既視感以上にある種の身の危険を感じてしまう。
以前指名した時は3匹とも体高50センチ前後と精々が大型犬くらいの大きさしか無かったというのに、その倍以上のサイズに成長した彼女達は最早1匹1匹が逞しい雌竜へと変貌を遂げているらしかった。

「えへへへ・・・やっぱり美味しそうだねぇ・・・」
「ふふ・・・私、もう涎が止まりませんわ・・・」
だが明らかに食事としての獲物を見つめるそんなアデラとブルーナの不穏な視線に怯えていると、そんな僕の虚を突いて勢い良く走り寄ってきた長女のカタリナが素早く僕の背後へと回り込む。
ガシッ!
「わっ・・・!」
そして正しく肉食獣といったしなやかな動きで背後から腕ごときつく抱き竦められると、僕はそのまま仰向けに床の上へと引き倒されてしまっていた。
ドサッ・・・
「ほら、捕まえたわよぉ」
「あらぁ・・・随分と呆気無かったですわね・・・」
「やった!あたしが一番乗りよ!」
次の瞬間、身動きを封じられた獲物の姿にアデラとブルーナが我先にと飛び掛かってくる。
やがて体高1.3メートルという十分に大きな2匹の雌竜に間近から見下ろされると、僕はこれから何をされるのかという凄まじい不安に声を失ってしまっていた。

そんな僕の恐怖を更に煽るように、青鱗を纏った末娘のアデラが以前には無かったはずの鋭い牙の森を僕の眼前に突き付けてくる。
ギラリ・・・
「えへへ・・・あたしも良い牙が生えたでしょ?これで柔らかいお肉を噛み締めるの、凄く好きなんだよねぇ・・・」
「ひっ・・・ひぃ・・・」
人喰い竜の本性を露わにしながら凶悪な牙を見せ付けられて、それがこれから自身の体に突き立てられるのではないかという恐ろしい想像にゴクリと息を呑んでしまう。
カプッ・・・
だが目の前の飢えた雌竜達に意識を割かれていると、僕は突然背後からカタリナの大きな口で首を咥え込まれた感触に声にならない悲鳴を漏らしたのだった。

「はぁっ・・・」
ミシ・・・ギュゥッ・・・
首筋の敏感な部分に尖った牙の先が微かに食い込みながら、じんわりとした圧迫感が左右から僕の頸動脈を締め付けてくる。
その本能的な危機感をざわめかせる感覚に思わず両足を暴れさせようとした刹那、アデラとブルーナの太い尻尾が僕の足首に素早く巻き付けられていた。
ギュッ・・・グイッ!
「うひぃっ・・・!」
その力には3年前の彼女達がまだ小さかった時でさえ抗うことが出来なかったというのに、より一層力強さを増した尾に両の足首がメキッという軽い軋みを上げながら痛い程に締め付けられてしまう。
そしてそのまま股関節の固い両足を左右に大きく開かせられると、僕は完全に身動きを封じられたという恐怖に身を震わせてしまっていた。

既に人間などよりも遥かに強大な膂力を持つ3匹の人喰い竜に拘束され、凶悪な牙を見せ付けられながら食べ応えを吟味されるという絶望的な光景。
だがほんの少しでも抵抗するような素振りを見せると、背後から僕を抱き締めたカタリナの腕にも無慈悲な力が込められるのだ。
「う・・・うぁ・・・」
「それじゃあ、まずは軽く味見させて頂きますわね」
やがて力尽くで体を縛められる鈍い痛みと抗い難い竜の暴威の気配に呻く僕の耳に、そんなブルーナの澄ました声が吹き込まれていく。
ペロッ・・・レロォッ・・・
「はひぃっ・・・」
そして両脇からアデラとブルーナに乳首へと舌を這わせられると、僕はその鋭い快感にビクッと背筋を反らせてしまっていた。

メキキッ
「あぐっ・・・ぐぅ・・・」
そんな僕の反応を捻じ伏せるように、カタリナの抱擁が更にきつくなる。
絶体絶命の窮地だというのに被虐的な喜びに雄々しく天を衝いてしまっていた肉棒には3匹とも意識の片割れを振り向けているものの、まずは獲物を弱らせ弄ぶ前戯というわけなのだろう。
雄を求める本能のまま我先にと肉棒へしゃぶり付きそこから溢れ出す甘露を手当たり次第に啜り上げていたあの時とは違って、今の彼女達は文字通り獲物を味わい尽くす術を身に付けたのだ。
「えへへ・・・気持ち良い?」
「ふふ・・・もう既に顔が蕩けてますわよ」
細く尖らせた舌の先で乳首やその周りをチロチロと擽りながら時折牙の先で敏感な蕾を摘まみ上げられるという、以前の彼女達からは到底考えられないレベルの巧緻な責め。
しかもそのこそばゆさに身悶え体を緊張させる度に、カタリナが背後から容赦無く僕を抱き潰すのだ。

メキッ・・・ミシシ・・・チロチロ・・・チュプ・・・
「うあっ・・・や、止め・・・あぐ・・・うわああああっ・・・!」
息苦しさと苦痛と快楽を矢継ぎ早に味わわされ、見る見る内に体力が奪われていく。
ただ身動きが出来ないというだけでも生物は急速に消耗し疲弊していくというのに、そこへ叩き込まれる容赦の無い七色の刺激に僕はものの5分と経たない内に全員へぐっしょりと汗を掻きながらクタッと力尽きていた。
「はっ・・・あ・・・はぁ・・・」
最早意味のある言葉を発する気力さえもが磨り潰され、断続的な吐息が擦れた喘ぎとなって漏れ出していくばかり。
「あは・・・随分弱ったねぇ・・・」
「まだまだ、これからが本番ですのにねぇ・・・」
やがて僕の目の焦点がふら付き始めたのを見て取ると、アデラとカタリナがそんな声を漏らしながらギンギンに漲っていた僕のペニスを互いの手で優しく握っていた。

ギュッ・・・
「ふ・・・あっ・・・」
竿の部分にブルーナの黄色い手が、先端の亀頭部にアデラの青い手が乗せられ、チロチロと乳首を舐られながら張り詰めた肉棒が優しく撫で回される。
シュル・・・シュルルル・・・
「はひっ・・・やっ・・・駄目・・・そ・・・れぇ・・・」
うっとりと上気した凄艶な表情で乳首を舐めしゃぶる2匹の妹達に見上げられながら、僕は巧みな指遣いでペニスを擽り弄ぶ手淫にもんどりうったのだった。

優しく、時に激しく肉棒を扱き上げるブルーナの動きに合わせて、亀頭を握り締め鈴口を指先で擽るアデラの手技。
更にはそんな快楽に耐えられず身を捩ろうとする僕を容赦無く抱き締めながら、首の後ろの部分にもカタリナの舌がねっとりと這い回る。
「んぐ・・・あ・・・うわああっ・・・!」
与えられているのは紛れも無い快感・・・それに抵抗する獲物への懲罰とも入れる幾許かの苦痛・・・
別段それ自体には命の危険を想起させる程の脅威は無かったはずだというのに、僕は成す術も無く3匹の人喰い竜達に弄ばれるこの状況の先に待つ未来を想像して震え上がっていた。
「た、たす・・・け・・・ん・・・ぐ・・・」
やがて必死に漏らした命乞いの声をカタリナの顎に噛み締められると、いよいよ獲物に止めを刺そうというのか乳首を舐め転がす妹達の舌遣いがなおも激しさを増していく。

「ひっ・・・いあっ・・・」
ペニスを扱き撫で回す手にも力強さが宿り、僕はじんわりと込み上げてきた熱い衝動を吐き出すまいとあちらこちらへ揺さ振られる意識を懸命に集中していた。
「あら・・・なかなかしぶといですわね・・・?」
「ねぇねぇ・・・このお客さん、必死に我慢してるよ?」
そんな僕の様子に気が付いたのか、唾液塗れの乳首から口を離したブルーナとアデラが言葉の内容とは裏腹に何処か邪悪な笑みを滲ませながら無様に喘いでいた獲物の顔を覗き込んでくる。
「は・・・はぁ・・・」
「このままおとなしく果てていれば良かったですのに・・・」
「ほんと、無駄な抵抗は体に悪いよ」
そしてそんな彼女達の声に呼応するかのように、それまでずっと床の上に伸びていただけだったカタリナの尻尾が僕の股間の奥からのそりと鎌首を擡げたのが視界の端に入ってしまう。

「うぁっ・・・そ、そん・・・な・・・」
その瞬間、僕はこれから何をされるのかを悟って無駄だと分かっていながらも動かない体を震わせていた。
だが腕の骨が折れるのではないかと思える程の凄まじい力でカタリナにきつく抱き締められると、肺まで圧迫されたその息苦しさに声が途切れてしまう。
そしてフラフラと中空を漂っていたその赤い竜槍と手で掴むと、ブルーナが僕の尻穴に向けて鋭く尖ったその先端を近付けてきた。
「や・・・やあぁ・・・」
ミシッ・・・メキ・・・
「あぁっ・・・!」
思わず尻穴を窄ませた聞き分けの無い獲物への制裁とばかりに、もう既に限界まで左右に開かされていた両足が彼女達の尻尾によって更に外側へと無慈悲に引っ張られてしまう。

「ほぉら、行くよ〜?」
「ふふ・・・どんな悶え顔を見せて貰えるのか愉しみですわ・・・」
ツプ・・・
「ひぃ・・・」
次の瞬間、無防備に曝け出された敏感な尻穴へカタリナの竜尾がその先端を軽く突き入れていた。
ズ・・・ズズグッ・・・
「はがっ・・・あっ・・・」
その途端標的を捉えた尻尾に凶悪な力が漲り、鈍い音を立てながら太い尖塔が数センチ肛門へと押し込まれてしまう。
「えへへへ・・・入れただけで苦しそうだねぇ・・・」
「早く果ててしまった方が身の為ですわよ・・・このまま、グリグリと抉られたくはないでしょう・・・?」
更にはあくまでも優しく落ち着いた声で、ブルーナが恐ろしい脅迫の言葉を僕の耳に吹き込んでいた。
そして再び僕の乳首に吸い付くと、あの苛烈な責め苦が再開される。

チュ・・・チュル・・・チロロ・・・ゴシュシュッ・・・シュルシュル・・・
「ひああぁっ・・・!」
だ、駄目だ・・・こ、こんなの・・・耐えられ・・・る・・・?
全身の性感帯へ止めど無く叩き込まれる快感に身悶えながらも、僕はギリギリのところで絶頂にまでは至らないようにコントロールされているらしい奇妙な責めに困惑を覚えていた。
時折射精の予兆となるドクンという脈動が走るものの、その瞬間明らかにペニスを扱く2匹の手の動きが緩むのだ。
何で・・・どうしてそんなことを・・・?
だがそこまで考えたその時、不意に僕の脳裏に先程のブルーナの声が蘇ってくる。
"早く果ててしまった方が身の為ですわよ・・・このまま、グリグリと抉られたくはないでしょう・・・?"
「あ・・・あぁ・・・!」
尻穴に突き入れられはしたものの、それからは特に何の動きも見せずに静かな沈黙を保っているカタリナの尾・・・
僕が早く果てなければあれで尻穴を抉ってやると言われ、僕は素直に彼女達の責めに身を任せていた。
なのにこんな寸止めが続けられたら・・・

「あら・・・もしかしてまた我慢しているのですか・・・?」
「ふぅん・・・お客さん、いけない子なんだねぇ・・・?」
やがてそんな僕の嫌な予感を裏付けるように、先程よりも残酷さを増した危険な微笑を浮かべる2匹の声が左右から耳元へと囁かれてしまう。
「ま、待って・・・待っ・・・うわあああああっ・・・!」
そして最早断末魔と区別の付かない僕の悲鳴が広い浴場内に轟いた直後、深々と尻穴を貫いていたカタリナの尻尾がいよいよビクンという蠢動と共に目を覚ましたのだった。

ガッ!
「ふむぐぅっ・・・!」
次の瞬間、破滅的な刺激の予感に甲高い悲鳴が迸ろうとした矢先にブルーナの大きな手がいきなり僕の口を塞ぐように顔を掴んでくる。
ムギュッ・・・ギリリ・・・
更にはそのまま頭蓋骨が微かに軋みを上げる程の力できつく締め上げられると、頭を握り潰されそうな鈍い痛みと突然視界を塞がれたことでパニックに陥り掛けた僕はカタリナの尾による肛門責めをまともに受けてしまっていた。
グリグリグリグリッ!
「んぐぅ〜〜〜っ!!」
肌理細やかな、それでいて確かな凹凸の感じられる竜鱗に覆われた固い穂先が肛門を押し広げ、直腸を抉り、前立腺を貫いていく。
その暴力的かつ甘美な刺激に全身がまるで高圧電流にでも触れたかのように激しく痙攣し、僕は口を塞がれたまま声にならない呻き声を広い大浴場に轟かせていた。

パクッ
「むごぉっ!?」
更には直腸内で激しく暴れる尻尾に気を取られている内に肉棒が蒸し暑い誰かの口内に咥え込まれると、そのまま凄まじい勢いで張り詰めた肉棒が啜り上げられてしまう。
ズリュリュリュゥッ!
「ごばっ・・・か・・・は・・・」
こ、この壮絶な吸引は・・・間違い無くアデラの責めだ・・・
3年前に味わわされた彼女の口淫の感触が鮮明に脳裏に蘇り、見る見る内に抑えようの無い射精感が込み上げてくる。
だがそのままでももう長くは耐えられないというのに、あろうことか手を持て余したらしいブルーナがその舌と指先で2つの乳首を弄んでいた。
チロチロロ・・・キュッ・・・クリクリクリ・・・
「ぶごぉっ!」
呼吸器を塞がれながら全身のありとあらゆる性感帯を同時に嬲り尽くされて、まるで獣のような咆哮を上げながら肉棒にしゃぶり付いたアデラの口内へと盛大に熱い白濁を噴き上げる。
その激しい精の噴出にアデラは一瞬驚いたらしかったものの、すぐさま溢れ出した精を吸い尽くそうと更なる吸引が射精中のペニスを蹂躙していた。

ズズズッ・・・ズリュ・・・ズギュッ・・・
「う・・・かふっ・・・ぁ・・・」
精どころか命が、魂が直接吸い上げられているのではないかと思えるような、長く激しい吸精。
そして無限に薄く引き伸ばされていくように感じられた数秒の吐精がようやく終わると、アデラとブルーナがようやく僕から手と口を離してくれていた。
「ぷはっ・・・美味しかった!」
「かは・・・」
やっとのことで呼吸が回復したというのに、限界を超えた快楽を容赦無く叩き込まれたせいか上手く息を吸うことが出来ずにそのまま酸欠の苦しみに悶絶してしまう。

グイッ
「うぶっ・・・はっ・・・はぁっ・・・はぁ、はぁ・・・」
そんな僕の様子を見かねてかブルーナがその手でお腹を強く押してくれると、僕は枯渇していた酸素を掻き込むように何度も何度も短い呼吸を繰り返していた。
「大丈夫ですか・・・?」
そう言いながら、ブルーナが僕の顔をそっと覗き込んでくる。
だがまだ焦点のおぼろげな視界の中に飛び込んできた彼女の顔には、その心配そうな声色とは裏腹に次は自分の番だとでもいうような妖しい歓喜の表情が滲み出していた。

僕は・・・心の何処かで彼女達を甘く見ていたのかも知れない。
前に彼女達を指名した時はまだこの店で働き始めて間も無い頃で、体だって少々大きめの犬と大差の無い仔竜だったのだ。
だが早いものでもうあれから3年余りの月日が経ち・・・
体も大きく成長した上に実に300回近い人間との夜伽の経験を重ねた彼女達は、既に6歳というその若齢に似合わぬ老獪な手練手管を身に付けている。
獲物をあの手この手で執拗に嬲り弄び、悲鳴も嬌声も命乞いの声さえもを絞り出しながら徐々に弱り堕ちていくその無様な姿を嘲笑しては、身も心も文字通りじっくりと味わい尽くす残酷な人喰い竜達。
そんな狡猾な捕食者達の群れの中に、僕はあろうことか自らその身を捧げてしまったのだった。

やがて僕の身を案じていたはずのブルーナの視線が、あれ程の大量の射精にもかかわらずまだ完全には萎れ切ってはいなかったらしい僕のペニスへと滑るように移動する。
「う・・・うぁっ・・・」
メギッ・・・
その不穏な気配に思わず身を揺すってしまうと、静かにしろとばかりにカタリナが凶悪な力で僕を締め上げていた。
く、苦しい・・・
体高だけで比べれば自身の2倍近い体格差のある竜に力一杯抱き締められ、まるで大蛇にでも巻き付かれているかのような絶望的な圧迫感が肋骨の上から肺を押し固めていくのだ。
両足に巻き付いた2匹の妹達の尻尾にも、その気になれば僕の骨など粉々に締め砕ける程の力が秘められているだろうことは皮膚に食い込む鱗の感触からだけでも良く分かる。
僕がそんな彼女達の群れに捕らわれていながら今もまだ生きていられるのは、それが単に客の身の安全を保証しているこの雌竜天国の中だからというだけに過ぎないのだ。

そしてどんな抵抗も無駄だということを正しく力尽くで分からせられると、いよいよブルーナがその大きなマズルを僕の肉棒へと近付けていく。
フンフン・・・
「は・・・はぁ・・・」
鼻先を鳴らしてペニスの匂いを嗅がれるという羞恥を呼び起こす仕草にも、ほんの小さな身動ぎさえ許しては貰えないという無力感。
だがやがてその蒸し暑い口内に肉棒が咥え込まれると、僕は牙を立てないようにしながらも敏感な雄を力強く咀嚼されてしまっていた。

モグッモグッ・・・グチュ・・・ズズルッ・・・
「うあっ・・・や、止め・・・て・・・」
前回彼女達を指名した時も、ブルーナの口淫は肉棒を甘く噛み締められるような独特の刺激を伴うものだった。
だが特に何のテクニックも無く無造作にペニスを甘噛みしていただけの以前とは違って、今の彼女のフェラチオは正に熟練の技術に裏打ちされた恐ろしい威力を誇っていた。
時折尖った牙を押し当てるように根元を噛み締めたかと思うと、ペニスに舌を巻き付けたままゆっくりと口を上下させて扱きながら敏感なスポットを的確に咀嚼していく。
そんな不規則かつ巧緻な責め手に、僕は終始グネグネと身を捩りながら悶え狂うことしか出来なかった。
決して止めを急がない、しかし一瞬の休息も与えられぬ執拗で性悪な、正しく拷問の如き口淫。
お淑やかで落ち着いたその口調と性格からは想像も付かない程にねっとりと雄を弄ぶそのブルーナの舌遣いに、心身がゆっくりと削り取られていくかのように消耗しているのが自分でも分かってしまう。

ムギュ・・・ムグ・・・グリリッ・・・
「ひあっ・・・!」
更にはペニスを咥え込んだままマズルを左右に振り乱しては捻るような動きまで加えられて、僕は彼女の思うがままに無様な嬌声を上げさせられた。
そんな獲物の痴態にたっぷり精を啜り上げて満足していたらしいアデラも再び興奮が高まってきたのか、先程までブルーナがそうしていたように僕の乳首へとその舌と指を這わせ始める。
「えへへ・・・あたしも手伝ってあげるね」
クリクリ・・・レロッ・・・チュブッ・・・チロチロチロ・・・
「あ、あっ・・・ああ〜〜〜っ!」

グギュッ!ゴリゴリッ!
「ひぎゃああっ!」
やがてそんなアデラの追加攻撃に一際強く体が跳ねた直後、まるで聞き分けの無い獲物だとばかりに容赦の無いカタリナの制裁が叩き込まれていた。
腕ばかりか肋骨が鈍い軋みを上げる程の凶悪な締め付けと尻穴を2度3度と抉る無慈悲な尾撃を同時に味わわされ、純粋な苦痛による悲鳴が喉から溢れ出していく。
な・・・嬲り・・・殺され・・・る・・・
この店の中では実際には身の危険など無いはずというのに、僕はそんな本能の鳴らす警鐘にただでさえ荒れ狂っていた呼吸をますます乱れさせていった。
「はっはっはっ・・・はぁっ・・・」
だがそれさえもが獲物の抵抗の兆しだと受け取ったのか、カタリナがその口で咥え込んでいた僕の首をミシリと噛み締める。
ミシッ
「いっ・・・ぅ・・・」
お前の細首など何時でも噛み砕けるのだぞというその無言の脅迫に、僕はもうどうして良いのかも分からずに両目から絶望の涙を零れさせたのだった。

ギシ・・・ギリリ・・・メキッ・・・
人間になど到底抗い難い圧倒的な力で捻じ伏せられながら良いように弄ばれる、無力な獲物の末路。
口の端から食欲の涎を滴らせる貪欲な雌竜達の饗宴に、僕は散々に悶え狂いながら容赦無く2度目の射精へと追い上げられていった。
肉棒を甘く咀嚼されながら舌先で舐め転がされ、前後左右に振り乱されながら激しく扱き上げられるという野性的なブルーナのフェラチオ。
更にはそこへアデラの乳首責めが加わり、またしても屈辱的な快感が体の奥底から込み上げてくる。
ブルーナもそんな肉棒の脈動を感じ取ったのか、一層荒々しくペニスを貪り尽くしていた。

「ひあああぁっ・・・!」
ビュビュグッ!ズズ・・・ジュルルル・・・
次の瞬間、盛大に精を噴き上げた肉棒をブルーナが荒々しく吸い上げてくる。
ジュルジュルと精巣から直接精を啜り上げられるようなえげつない快感を味わわされながら肉棒を幾度と無くモグモグと噛み締められて、僕は視界が真っ白に染まるような感覚を味わいながら悶絶していた。
メギメギメギィッ
「ぎゃは・・・ぁ・・・」
最早抵抗への制裁を通り越して僕の苦悶の声を愉しんでいるかのようなカタリナの全力の締め上げに、きつく押し固められた肺が呼吸の自由を奪われてしまう。
更には器官と頸動脈を噛み潰すように首をグギュッと噛み締められると、僕は悲鳴もロクに上げることが出来ないまま空っぽになるまでブルーナの口に命の雫を吸い尽くされたのだった。

それからしばらくして・・・
ドサッ
「か・・・かはっ・・・」
やがて完全に力尽きた体がぐったりと弛緩すると、僕は風呂場の床にドサリと倒れ込んでいた。
既に体の拘束は全て解かれていたものの、最早自力では指先さえ動かせそうにない程に全身から気力と活力がすっかり奪い取られてしまっている。
寧ろ、まだ意識を保っていられるのが奇跡に感じられる程だ。
「ふふ・・・美味しかったですわ・・・」
ブルーナもたっぷりと僕の精気を味わって満足したのか、うっとりと上気したような顔で仕留めた獲物の顔を覗き込んでくる。

「それじゃ、お風呂に入ろっか」
そしてこの上まだカタリナの相手をしなくてはならないのかという絶望感に打ちひしがれていると、満面の笑みを浮かべたアデラがそんな提案を持ち掛けてくる。
ああ・・・そう言えば、前回も入浴サービスという名目で体力が回復するまでお風呂に連れ込まれたんだっけ・・・
だが以前は自分の順番はまだかと急かすアデラ達に半ば連行されるようにして風呂場まで自分の足で歩いたものの、今回は歩くどころか体を起こす程の体力さえ残っていないのだ。
それ程までに激しく凌辱されたということでもあるのだが、どうやら彼女達はそんな僕の状況も既に織り込み済みだったらしい。
やがてカタリナがその尻尾を僕の体に巻き付けて上体を引き起こすと、2匹の妹達が左右から両足と腰を掴んで僕を持ち上げる。
「わっ・・・」
そしてまるで運動会でやる騎馬戦のように3匹の雌竜達に担ぎ上げられたまま広い浴槽へと運ばれると、僕はされるがままに温かい湯船の中へと体を浸けられたのだった。

チャポッ・・・
「はぁ・・・」
気持ち良い・・・
度重なる激しい凌辱にすっかり力尽きた体が、お湯の中で蕩けていくかのような気分だ。
彼女達もこの時ばかりは容赦無く獲物を貪る捕食者からお客を持て成す立場へと変わるらしく、疲れた体を労わるように手足や背中を揉んだり擦ったりしてくれている。
「ね、ねぇ・・・そう言えば・・・アデラ達はもう人間を食べたことがあるの?」
やがてふとした好奇心で隣りにいたアデラにそう訊いてみると、すぐさま明朗な返事が返ってくる。
「あるよ!」
「ふふ・・・あれは美味しかったですわねぇ・・・」
「ほんと、あの時は私も感動で涙が出て来たよ」

どうやら、3匹とももう実際に人間の肉を味わった経験があるようだ。
「そ、それってその・・・まさかお客さんを・・・?」
「成長に伴って私達の指名料が値上げされた時に、テロメアさんが特別に人間を差し入れてくださったんですわ」
テロメア・・・そう言えば、僕も前に彼女を指名したことがある。
気に入った人間のクローンを作り出してそれを貪り食うという、ある意味で人畜無害な人喰い竜。
だが人間のクローンを生み出すにはテロメア自身も相応に体力を消耗するから、彼女はたとえ自分が食べる相手だったとしてもその獲物の選定には慎重に慎重を期していたはず。
そんなテロメアがこの3姉妹の為だけに"食事用"の人間を用意してくれたというのは、それはそれは特別な計らいだったのだろう。
初めて念願の人間を食べることが出来た当時のことを思い返しているのか、彼女達はしばし無言のまま高い浴場の天井へと視線を向けていたのだった。

「う・・・ん・・・?」
ここは・・・一体何処だ・・・?
テロメアという小柄な雌竜の野性的で荒々しい腰遣いに翻弄されながら柔らかなベッドの上で気を失うまで精を搾り尽くされた俺は、さっきまでとは全く感触の異なる固い床の上に寝ていたことに気付いて意識を取り戻していた。
そして微かな湿気を感じながらもそっと目を開けてみると、どうやら俺は何時の間にか雌竜天国の地下2階にある広い大浴場の床に寝かされていたらしい。
何故突然こんな所に・・・?
それに、テロメアは何処へ行ったのだろうか?
余りにも気を失う前との状況が変わり過ぎていることに一瞬これは夢なのかという思いが湧き上がってきたものの、それにしては意識も記憶も現実同然にはっきりとしている。
だが混乱した思考を抱えながら静かに体を起こしてみると、俺はベッドのある居室側へと通じる扉の前にまるで信号機のように赤青黄色の3色に塗り分けられた3匹の小柄な雌竜達が蹲っていることに気付いていた。

「あ!起きたよ!」
そして俺が目を覚ましたことに気付いたらしい青色の雌竜が、如何にも嬉しそうにそんな快活な声を上げる。
「ああ・・・ようやくですわ・・・この時を一体どれ程待ち詫びたことか・・・」
「流石はテロメアさんよね。食いでのある美味しそうな獲物を良く分かってるわ」
更には赤と黄色の雌竜達も口々にそう言いながら体を起こすと、俺は丁度体高1メートル程度の小柄な彼女達から静かな殺気が漏れ出していることを半ば本能的に読み取ってしまっていた。
「な、何だ・・・お前達は・・・」
何が何だか分からないが、あの雌竜達からは何とも言えない危険な気配が感じられる。
とは言え、ここから逃げ出そうにも唯一の出口である部屋への扉はあの3匹の雌竜達が塞いでしまっていた。
そして何とか他に逃げられる場所を探そうと彼女達から視線を切った直後、静かに身を屈めた赤い雌竜が突然物凄い勢いで俺の方へと突進してきた。

ドドドドッ・・・ズガッ!
「ぎゃっ!」
雌竜の中では小柄な方だとは言え、鍛え上げられた逞しい筋肉と厚い竜鱗を身に纏う彼女の突撃に100キロ近い体重がある俺の体が優に5メートル近くも吹き飛んで宙を舞う。
ドサッ・・・
「あ・・・がぁ・・・」
い、痛い・・・
まるで車に撥ねられたかのような凄まじい衝撃と床への激突で、俺は全身に跳ね回る到底夢とは思えない程の激痛にもんどりうっていた。
ズシッ!ガシッ!シュルル・・・
だが痛みに呻いているほんの数秒の間に、我先にと群がって来た3匹の雌竜達がまるで予めお互いの役割を決めてあったかのように素早く俺の体を床の上へと組み伏せていた。

「な、何だ・・・何を・・・するんだ・・・」
青と黄色の左右の雌竜が俺の肩と手を床に踏み付けたかと思うと、両足にもそれぞれの尻尾を巻き付かせてはメキメキと恐ろしい力で締め上げながらそれをゆっくりと左右に開いていく。
「うあっ・・・や、止めろ・・・それ以上・・・はぁ・・・」
ミシ・・・ギシィ・・・
太った体相応の固い股関節が容赦無く引っ張られ、股を引き裂かれるのではないかと思える程の苦痛がビリビリと全身に跳ね回る。
ズン!
「おごっ・・・!」
そして頭の方へと回った赤い雌竜にまるで口を封じるかのように顔を踏み付けられると、俺は3匹の雌竜達にじっくりと体の匂いを嗅がれながらその舌先を這わせられていた。

スンスン・・・フンフン・・・チロチロ・・・
「ふごっ・・・んごぉっ・・・!」
辛うじて鼻での呼吸は出来るものの、声を出そうとする度に頭蓋骨が軋むような恐ろしい力で顔が握り締められる。
こ、こいつらは・・・まさか・・・俺を喰い殺すつもりなのか・・・?
決して客に怪我をさせてはいけないという鉄の掟があるにもかかわらず、彼女達の俺に対する扱いは正に獰猛な捕食者が獲物に対して行う荒々しい狩りのそれだった。
その証拠に、俺が暴れようと微かに身を捩る度に肩と手を押さえ付けている雌竜達の鋭い手の爪がズブリと容赦無く皮膚を断ち割り肉に食い込んでいく。
そう言えば・・・俺が指名したテロメアは、獲物の人間のクローンを作ることでそれを喰い殺す雌竜だったはず・・・
ここにその当のテロメアがいない以上断言は出来ないものの、もしかして俺は・・・
竜に喰い殺されることを前提に生み出されたクローンの方なのだろうか・・・?
"流石はテロメアさんよね。食いでのある美味しそうな獲物を良く分かってるわ"
そう考えれば、さっきこの赤い雌竜が言ったあの言葉の意味も理解出来る。
「う・・・うぅ・・・」
そしてそんな自分の置かれている状況をようやく理解してしまうと、俺は余りの恐怖に両目からじわりと大粒の涙を滲ませたのだった。

「えへへ・・・美味しそう・・・」
やがてそんな俺の心を抉るように、左脇にいた青い雌竜の視線がゆっくりと俺の股間へ吸い寄せられていく。
スンスン・・・
「ふぐ・・・う・・・く・・・」
だがいよいよ興奮に熱せられた鼻息が恐怖に萎え切っていた肉棒へと吹き掛けられると、俺はどうしてもじっとしていることが出来ずにまたしても動かぬ体を捩っていた。
「んもう、じっとしてなさいよ。そんなに痛い目に遭いたいの?」
脆弱な人間の身の安全を考えない手荒な扱いで俺はもう既に十分過ぎる程に痛め付けられているというのに、なおも顔をきつく握り締めた赤い雌竜が微かな怒気を放ちながらそう凄んでくる。
とは言えこのまま言われた通りにじっとしていたら、最後には喰い殺されるという結末が確定しているのだ。
それもどう足掻いても抵抗のしようが無い巨大な雌竜に一思いに丸呑みにされるというのならばまだ辛うじて諦めも付くのだが、彼女達の手に掛かった獲物にはその3つの口で無惨に食い千切られる運命が待っている。
「ぐ・・・くふっ・・・うぅ・・・」
そんなそう遠くない未来に起こる恐ろしい光景が脳裏に再生され、くぐもった嗚咽が喉の奥から止めど無く溢れ出していた。

パクッ
「ふごっ・・・!?」
しかしそんな獲物の心情など御構い無しに、青い雌竜が不意に俺の肉棒をその口へと咥え込む。
そしてザラ付く舌でペニスを丹念に摩り下ろされると、俺は今正に命の危機に瀕しているというのに萎れていた肉棒をギンギンにそそり立たせてしまっていた。
ジュゴッ・・・ジュゴジュゴッジュゴッ・・・!
「おごっ・・・あっ・・・」
次の瞬間、余りにも激しい吸引とマズルによる執拗な扱きが快感という名の電流を俺の体に流していく。
その想定外の気持ち良さに、俺は両目を大きく見開きながらビクンビクンと背筋を反らして悶絶していた。
グシッ!
更には左腕を赤い雌竜の空いていた手で踏み付けられると、代わりに手を離した青い雌竜がその指の先に生えた鋭い爪の先を俺の尻穴へと近付けていく。

ツツッ・・・ツプッ・・・
「ぶぐぅ〜〜っ!」
ほんの僅かに湾曲した細い爪先がじりじりと尻穴へと突き入れられ、肉棒への責めと連動してゆっくりと左右へ捻られるのだ。
その暴力的な快感に抗う術も無いまま、やがて熱い屈服の証が体内に込み上げてくる。
「んっ・・・う・・・うぐうぅぅ〜〜〜!」
そしてついに我慢の限界を迎えて青竜の口内へ盛大に精をブチ撒けてしまうと、まるで精巣の中身を吸い尽くさんばかりの凄まじい吸引が始まっていた。
グリグリグリグリィッ・・・
更には尻穴へ突き入れられた爪で滅茶苦茶に直腸内を掻き回され、暴れ跳ね回る体を強引に床へと捻じ伏せられる。
た・・・すけて・・・死・・・ぬ・・・
もうそれだけで意識が吹き飛びそうな程の快楽の嵐に翻弄されて、俺は実際にはほんの数秒で終わりを迎えたのだろう永い永い射精の果てにグタッと全身を弛緩させていた。

「ふふふ・・・ようやく静かになりましたわね・・・」
「ぐ・・・あぅ・・・」
幾度と無く味わわされた苦痛と恐怖と疲労と快感に、まるで自分の意思から切り離されてしまったかのように全くもって体が動かない。
「では・・・今度は私の番ですわ」
そして今度は右脇にいた黄色い雌竜がそう言うと、青竜と後退してまだ辛うじて固さを保っているらしい唾液塗れのペニスを口に含んでいく。
モグ・・・モグモグ・・・
「んおっ!?」
そして先程の強烈な吸引責めから一転して肉棒を優しく甘噛みされ始めると、俺はその想像以上の気持ち良さにヒクヒクと全身を戦慄かせたのだった。

身の安全の保証されていない、雌竜達とのまぐわい・・・
時折肉棒にチクチクと押し付けられる鋭い牙の感触が、確かな快感と同時に何時肉棒を食い千切られるか分からないという恐怖を胸の内に醸成していく。
はむ・・・あむ・・・モグモグ・・・
「うぅ・・・」
遅かれ早かれこれから惨たらしく喰い殺されることが分かっていながらじっとしていられる程の鋼の精神を持っているわけでもなく、俺はまた手酷い制裁を加えられることを承知の上で必死に身を捩っていた。
ガブッ
「おぐっ!?」
だがまた頭を握り締められるのだろうという俺の予想を裏切って、赤い雌竜は俺から手を離すと代わりに無数の牙が生え揃ったその顎で俺の首を咥え込んでいた。
そしてじんわりとその凶悪な牙の森を突き立てながら、無防備な首筋がミシリと噛み締められる。
「ひっ・・・ぃ・・・」
まだ軽く顎の間に挟まれた程度だというのに、致命的な弱点を竜の顎に捉えられた俺はたったそれだけのことで抵抗の意思を粉々に噛み砕かれてしまっていた。

「えへへへ・・・」
クリクリ・・・レロッ・・・チロチロ・・・
そんな俺の状況に子供っぽい悪戯心でも芽生えたのか、胸元に吸い付いていた青竜がさらに激しく乳首を責め立てる。
モグモグ・・・ズチュ・・・ジュルッ・・・グギュッ・・・
「はぁっ・・・う・・・く・・・」
巧みな舌遣いで肉棒を舐めしゃぶられながら敏感な蕾も弄ばれて、俺は腕を踏み付けられたまま必死に拳を握り締めてその快感を堪えていた。
快楽に打ち負けて精を放つ度に、死の気配が這い寄ってくる実感があるのだ。
実際、まだ俺に"玩具"としての利用価値がある内は彼女達も俺を殺すつもりは無いのだろう。
こんなことをしたところで精々寿命がほんの数分延びるだけかも知れないが・・・
容赦無く肉を引き裂き食い千切るであろう恐ろしい竜牙の脅威をまざまざと見せ付けられて、俺は無駄だと分かっていながらも必死に残り少ない生に縋り付ことしか出来なかったのだ。

あぐあぐ・・・はぐ・・・ズズリュッ・・・
「く・・・ふぁっ・・・」
だが幾度と無く執拗に肉棒を咀嚼され舐め転がされる内に、いよいよ堪え切れなくなった絶頂の気配が込み上げてくる。
彼女達も敢えて事を急ぐつもりは無いのか、じっくりと獲物を嬲り味わうことを心の底から愉しんでいるようだった。
「い、嫌・・・嫌・・・だぁ・・・」
ミシッ・・・
「いっ・・・ぐ・・・ぅ・・・」
その瞬間、赤竜が黙れとばかりに俺の首を強く噛み締める。
幸い牙が突き立てられることは無かったものの、気道を噛み潰された俺はその鈍い痛みと呼吸を侵された息苦しさにくぐもった呻きを漏らしていた。

ゴシュゴシュゴシュッ・・・ズジュルルル・・・
「ひ・・・ぁっ・・・」
そして止めとばかりに最早限界寸前だった肉棒をしゃぶり尽くされると、俺は遂に黄色い雌竜の口内へ溜まりに溜まった命の雫を噴き上げてしまっていた。
ドブッ・・・ドク・・・ビュクク・・・
「は・・・あ・・・ぁ・・・」
焦らしに焦らし抜かれた末の射精に、脳が沸騰しそうになる程の快感が全身を甘く蕩かしていく。
そして例によって精を噴き上げるペニスを丹念に噛み解されながら僅かな精の残滓まで残らず搾り尽くされると、強烈な多幸感にまたしても全身の筋肉からすっかりと力が抜けてしまっていた。

「ふぅ・・・頂き甲斐のある精でしたわ・・・ふふ・・・」
たっぷりと甘露を吸い上げて満足したらしい黄色い雌竜が、そんな言葉と共にうっとりとした凄艶な表情を浮かべながら憔悴し切った俺の顔を見下ろしてくる。
「た・・・助け・・・て・・・」
「それじゃあ、今度は私の番ね」
制裁も覚悟の上で恐る恐る漏らしたその情けない命乞いの声をあっさりと聞き流し、それまで俺の拘束に徹していた赤竜がようやく自分の順番が巡って来たとばかりに颯爽と顔を上げる。
それと同時に青竜と黄竜が俺の足に尻尾を巻き付けたまま左右へと離れると、体位を入れ替えた赤竜が一瞬自由になったはずの俺の両肩を床の上へと踏み敷いたのだった。

ズシッ!
「ぐ・・・うぅ・・・」
一応肘から先はまだ自由が利くのだが、小柄とは言え優に200キロ以上はあるだろうその凄まじい体重のほとんどを預けられた肩の方はピクリとも動かせそうにない。
そして両足も左右の竜達に巻き付けられた尻尾で大きく開かせられてしまうと、俺はようやくこの赤竜の目的を察していた。
ズ・・・チュプ・・・
長らく獲物を嬲り弄ぶ内にその心中へ静かな興奮を滾らせていたのか、既にとっぷりと熟れに熟れているらしい小さな竜膣が彼女の股間にぽっかりと口を開ける。
「ま、待って・・・くれ・・・も、もう・・・出ない・・・から・・・」
2度に亘る強烈な口淫でもう精などとうに枯れ果てているというのに、この赤竜は今度はその熱い肉壷で俺を責め立てるつもりなのか・・・
だが途切れ途切れに漏らしたその言葉にも、赤竜からは明るい声で無慈悲な返事が返って来ていた。

「大丈夫だよ!まだまだ時間はたっぷりあるんだし」
「そ、そんな・・・」
「それにさ・・・もし本当に何も出なくなっちゃったら・・・どうなるか、もう分かってるんでしょう・・・?」
そう言いながら、彼女が俺の首筋をその舌でペロリと軽く舐め上げる。
自身の暗い行く末を匂わせるその言葉に、俺はスゥッと自身の体温が冷えていく感触を味わっていた。
「カタリナってば相変わらず意地が悪いよね。そんなこと言ったら人間が怯えちゃうじゃない」
「ふふ・・・そういうアデラだって、口の端からもう涎が垂れてますわよ」
「え?あっ・・・えへへへ・・・」
や、やっぱり・・・俺は喰い殺されるんだ・・・
改めてその絶望的な現実を思い知らされて、両目から諦観の滲んだ涙が溢れ出してくる。

グ・・・グリ・・・
「あっ・・・つ・・・」
だが既に心折れそうな獲物をなおも責め立てようと、煮え立つ高温の愛液を滴らせる赤竜の膣口がヘニャリと萎え切っていたペニスへと無造作に押し付けられていた。
その想像以上の熱さに思わずビクッと跳ね上げた腰が、反対にドスッと押し付けられた赤竜の尻に押し潰されてしまう。
「そんなに焦らなくても良いわよ。精力が回復するまで、ゆっくりじっくりと味わってあげるわ」
そう言いながら、カタリナと呼ばれた赤竜がドロリとした愛液を塗しながら俺の肉棒を膣口でグリグリと磨り潰す。
「き・・・気持ち・・・い・・・ぃ・・・」
火傷しそうな程に熱いローション塗れの肉棒を捏ね繰り回される乱暴な快感に翻弄されて、俺はもう出す物など何も残ってはいないというのにまたしてもその雄槍を真っ直ぐに屹立させてしまっていた。

「おっ、勃った勃った・・・」
「待っ・・・止め・・・て・・・」
傍に近付けられるだけでもムワッとした熱気を感じる程に熱く蕩けた肉壷が、無謀にもそそり立ってしまった肉棒へと向けてゆっくりと降りてくる。
だがどんなに必死にもがいてもこの赤竜の膂力には敵うはずも無く、俺は精一杯の抵抗を示すように首を左右に振り乱しながら燃え盛る火口へとペニスをゆっくりと呑まれていった。
ズブ・・・ズブズブズブ・・・
「あああ〜〜〜〜〜〜っ!」
竜としてはまだ小柄な赤竜の膣が膨れ上がった肉棒をミシリと締め上げ、焼け付くような愛液の海に敏感な粘膜をじっくりと浸し沈めていく。
ただ入れているだけでも気が狂いそうな程の熱さと圧迫感を味わいながら、俺は声にならない悲鳴を上げながらビクンビクンと全身を痙攣させていた。

「んっ・・・まだちょっときついかな・・・初めてで力加減が良く分かんないから、もし潰しちゃったらごめんね」
「ひっ・・・!い、嫌・・・ぁ・・・」
「そっかぁ・・・あたしもそっちの練習すれば良かったなぁ・・・この獲物なら、壊しちゃっても大丈夫だもんね」
そんな空恐ろしいことを呟きながら、青竜が興味深げに俺と赤竜のまぐわいを見つめている。
ギュッ・・・メキュ・・・
「あぐ・・・ぁ・・・きつ・・・いぃ・・・」
ただでさえ肉棒を強烈に締め付けられるような狭い膣だというのに、赤竜がほんの少しその身を緊張させるだけではち切れんばかりに膨れ上がったペニスが握り締められるような鈍い痛みに晒されるのだ。

「あ・・・ちょっと分かってきたかも・・・こうすれば・・・」
グギュゥ・・・
「うあああああっ・・・!」
まるで実験でもしているかのような軽いノリで肉棒を万力のようにじんわりと締め上げられ、今にも潰れそうな程の圧痛とそれを遥かに上回る抗い難い快感に甲高い悲鳴が迸る。
「ねえねえカタリナ、そろそろ手伝っても良い?」
「んっ・・・もう少し待って・・・ちょっとでも気を抜くと・・・勢い余って潰しちゃいそうだから・・・」
やがて真っ直ぐ俺の顔に視線を注ぎながら赤竜にそう言われると、俺は極度の緊張に息を荒げながらゴクリと息を呑んだのだった。

こいつらは・・・表面上は一見純真無垢な仔竜を演じながらも、実のところは間近に迫った死の恐怖に獲物が狼狽する様を愉しんでいるのだろう。
だがそんな屈辱的な事実が分かったところで、今の俺にはもう出来ることなど何も無い。
赤竜の両手に踏み付けられた肩と腕は血流が遮られているせいかもう半ば痺れていて、左右の雌竜に両足を引っ張られ続けたお陰でもう足を元に戻すのさえ激痛が走る程に股間節が凝り固まっている。
その上、俺の最大の弱点であるペニスは無邪気な怪力を誇る雌竜の膣に根元まで呑み込まれてしまっていた。
ニヤニヤと妖しい笑みを浮かべながら俺の顔を覗き込んでいるこの赤竜は、その気になれば何時でもひ弱な雄を跡形も無く握り潰すことが出来るのだ。
そんな生殺与奪の全てを握られたまま慰み者に・・・いや、体の良い交尾の練習台にされるという雄の尊厳を丸ごと踏み躙られるような酷い仕打ちを受けて、俺の心はもう既に折れ掛けてしまっている。
いっそ気が狂ってしまえば死に対する恐怖も幾分か和らぐのかも知れないが、次々と与えられる残酷なまでに甘美な快楽に俺のひび割れた精神は俺の望みとは裏腹に崩壊という名の一線の前で踏み止まってしまっているらしかった。

ギュ・・・グギュ・・・ゴギュッ・・・
「あ・・・はっ・・・あくっ・・・」
やがて赤竜も自信の膣の扱いに慣れてきたのか、肉棒を無造作にギュウギュウと力任せに締め上げるだけだったその動きにも微かな変化が表れ始める。
無数の小さな肉襞がゆっくりとペニスを舐め上げるように蠕動し、ザワザワとした漣のような快感が込み上げてきたのだ。
「ふぅん・・・これ、気持ち良いんでしょ?」
グチュ・・・グチュ・・・
「うああっ・・・や・・・めて・・・」
きつくペニスを締め上げたまま蠕動のペースを速めたり緩めたりと自在に翻弄され、まだ腰さえ全く動かしていないというのに赤竜の腹下で無様に悶えてしまう。

「そろそろ良いわよ」
やがて思うがままに俺の嬌声を搾り出せるようになると、赤竜が傍で傍観を決め込んでいた2匹にそんな声を掛けていた。
「やった!えへへ・・・」
それを聞いて、真っ先に近付いて来た青竜が俺の乳首へとその舌を這わせ始める。
レロレロッ・・・チロロッ・・・
「あひぃっ・・・!」
「ふふ・・・記念すべき私達の最初の獲物ですし・・・そこへ行く前に、たっぷりと天国を味わって貰いましょうね」
更には反対の乳首にも黄竜の舌が絡み付くと、大きく広げられたまま無防備な姿を曝け出していた俺の尻穴へ固く尖った感触が微かに触れる。

ツツ・・・ツツツ・・・
「はぁ・・・そ・・・んな・・・い・・・やぁ・・・」
そしてそれが赤竜の尻尾の先だということに想像が及ぶと、俺はまだ自由の利く首を滅茶苦茶に振り乱してもがいていた。
「もう、往生際が悪いなぁ・・・アデラ、ちょっと黙らせてあげてよ」
「ふぇ?あたしがやって良いの?」
「良いけど、まだ牙は立てちゃ駄目よ?顎の力でゆっくり噛み締めれば良いだけだから」
やがてそんな赤竜の"レクチャー"を聞くと、アデラというらしい青竜がそれまで舐めていた乳首から口を離して俺の首をその顎に捉えていた。
ガプッ!
「うあっ!」
ギュ・・・メキ・・・ミキキ・・・
「ん〜〜っ!うぐぅぅ〜〜〜っ!」
赤竜の言う通り牙は刺さらなかったものの、強靭な咬合力で気管と頸動脈が同時に絞め上げられていく。

い・・・息・・・が・・・
「ほらほらアデラったら・・・息が出来なくて苦しそうですわ。少しは緩めてあげたら?」
「ん・・・ちょっと強かった?」
そう言いながらようやく首から口を離されると、俺は不足していた空気を貪るように荒い呼吸を繰り返していた。
「はっ・・・はっ・・・はぁ・・・」
ズブッ
「はぁっ!」
だがそんな最中にも容赦無く赤竜の尻尾で尻穴を貫かれ、肺の中の空気が全て悲鳴に変換されて外へと押し出されてしまう。
「ごめんね、今度は優しくするから」
も、もういっそ・・・噛み・・・殺してくれ・・・
ガプ・・・
「ふ・・・ふぐ・・・ふぐぅぅ・・・」
3匹の雌竜達に寄って集って嬲り者にされては、壊れるまで一時の玩具として弄ばれるだけの消耗品。
そんな救いようの無い自身の境遇に絶望し、俺は声にならない嗚咽を漏らしながらただシクシクと悔恨の滲んだ涙を流すことしか出来なかったのだった。

ズチュッ・・・ゴギュッ・・・
「あ・・・ぐぅっ・・・」
しかし逃れ得ぬ死の運命に悲嘆に暮れる俺の顔を何処か愉悦の表情で見下ろしながら、赤竜が今度はゆっくりとその腰を前後に振り始める。
それと同時にペニスへの締め付けにも緩急が加わり、俺は波打つ肉襞による蠕動とグラインドという周期の違う2種類の刺激に翻弄されていた。
メキッ・・・
「がっ・・・かはっ・・・」
だがそんな俺の苦悶の声を、アデラが無慈悲に噛み潰していく。
そして無言で悶える獲物を更に苦しめようと、黄竜が両の乳首を抓み舐め転がしていた。

も・・・駄目・・・だ・・・
精を放てばそれだけ終末に近付いてしまうというのに、息の合った3匹の雌竜による責めに否応無く熱い物が込み上げてくる。
「おっ・・・来た来た・・・」
赤竜もそんな雄の限界を感じ取ったのか、期待に満ちた声を上げると更に腰の動きを速めていた。
ゴシュッ、グチュッ、ドスッ、ズジュッ・・・
「うあぁっ・・・やご・・・ぉ・・・」
呼吸が苦しくなる度に微かに緩められては声を上げる度にミシリと喉笛を噛み締められ、悲鳴さえもが彼女達の思うがままに操られてしまう。
「ふふ・・・そろそろ限界が近そうですわね・・・」
「あっ・・・これ・・・凄い・・・私もイキそっ・・・」
狭い膣内をギチギチに満たした肉棒の抽送に初めて雄を受け入れたのだろう赤竜もまた限界が近いのか、その声が明かな興奮の熱を帯びていく。
そしてついにドクンという一際大きな脈動とともに白濁が込み上げてくると、俺は3度目とは思えない程大量の精を赤竜の中に盛大に噴き上げてしまっていた。

ドプッ!ビュククッ・・・
「ああっ!」
赤竜も突如として膣内を満たした精の熱さに甲高い声を上げながらその身を仰け反らせると、やがて勢い余ったのか吐精中の肉棒をその恐ろしい筋力できつく締め上げていた。
メシャッ!
「ぎゃっ・・・!」
しかし跡形も無くペニスを押し潰された衝撃に上げた悲鳴までもが、アデラの顎であっさりと噛み砕かれてしまう。
「か・・・ぁ・・・」
限界を超えた快楽と苦痛が全身に跳ね回り、俺はヒクヒクと手足を痙攣させながら半ば白目を剥いていた。
尤も、ここで気を失うことが出来ていたならまだ俺は幸運だったのかも知れない。
だがただ竜の餌食になる為だけについ先程産み出されたばかりの仮初めの生命に一体どんな罪があったというのか、俺はことここに至っても辛うじて意識の残滓をその肉体に留めてしまっていたらしかった。

それから数分後・・・
ズ・・・ズルッ・・・
「は・・・ぁ・・・」
しばらく時間が止まったかのような静寂を挟んでようやく各々の興奮が収まると、俺はペシャンコに萎びた肉棒をようやく赤竜の膣から引き摺り出されていた。
そして他の雌竜達も俺から口を離すと、完全に力尽きた俺を取り囲むように覗き込んでくる。

「そう言えば、誰が何処を食べるか決めてなかったわね」
「ああ・・・喜びの余りうっかりしていましたわ・・・」
「あたしは太腿!絶対ここだけは譲らないからね!」
いよいよ・・・俺は喰われるのか・・・
ぼんやりとした頭の中にそんな雌竜達の声がくぐもって聞こえ、何だか体中から力が抜けていくような気がする。
それと同時に死を受け入れた体からは快楽の余韻も苦痛の類いも感覚らしい感覚が一切消えて無くなり、俺は不思議と甚大な疲労に打ちのめされていたはずの体がさっきまでよりも動くらしいことに気が付いていた。
動・・・ける・・・?
俺の体の何処を食べるか議論に没頭している彼女達は、そんな俺の様子には気が付いていないようだ。
今なら体も拘束されてはいないし、俊敏で力も強いこの赤竜さえ何とかすることが出来ればもしかしたら部屋の外に逃げることだって出来るかも知れない。
俺は不意に胸の内に降って湧いたその希望に、彼女達に気付かれないようそっと拳を握り締めていた。

大浴場から居室へと通じる横開きの扉まではほんの5メートル程・・・
何とかそこさえ潜り抜けられれば、廊下まで飛び出すことも不可能ではないだろう。
やがて気持ちを落ち着けるべく数回深呼吸すると、俺はふとこちらに視線を向けた赤竜の顔を力一杯殴り付けていた。
ガッ!
「きゃぁっ!」
「えっ?」
「カタリナ?」
その瞬間、死に物狂いで放った一撃をまともに浴びた赤竜が思いの外大きく体勢を崩して床の上に転がっていた。
固い竜鱗を殴った手がジンジンと痺れるような痛みを訴えたものの、今逃げなければ本当に喰い殺されてしまう。
青竜と黄竜もそんな突然の事態にオロオロと混乱していたらしく、俺は素早く体を起こすと部屋へと通じる扉を全力で引き開けていた。

カラカラカラカラカラ・・・
そして一瞬だけ背後を振り返りまだ赤竜が体を起こせずにいる様子を確かめると、そのまま外の廊下へと続く扉に勢い良く突進する。
あの雌竜達に捕まれば命は無いという絶対的な危機感がもうほとんど瀕死だったはずの体に凄まじい活力を漲らせていて、俺はまるで体当たりするようにして辿り着いた扉のノブを力一杯捻っていた。
だが・・・
ガチッ!ガチャガチャガチャッ・・・
「あ、開かない・・・何で・・・?」
「ふふふ・・・そこの扉は、朝の鐘が鳴るまでの間はどうやっても内側からは開かないんですよ」
やがて背後から聞こえてきたその黄竜の声に恐る恐る後ろを振り向いてみると、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべた赤竜を先頭に3匹の雌竜達がゆっくりと部屋の中へと入って来ていた。

「あ・・・あぁ・・・そん・・・な・・・」
「あは・・・良い顔するのねぇ・・・活きの良い獲物って好きよ」
「全く・・・カタリナってほんとに意地悪だよね。わざわざあんな芝居までするなんてさ」
し・・・芝・・・居・・・?
じゃああの赤竜が俺が殴りやすいように顔を近付けてきたのも・・・
俺が思った以上に大きく吹き飛んでしばらく起き上がれなかったのも・・・
他の2匹がすぐに俺を追い掛けて来なかったのも・・・
どうせこの部屋から出ることは出来ないと分かった上で、敢えて俺を逃がす為にやったことだとでも言うのだろうか?
「折角逃げられると思ったのに残念だったね。それじゃ、向こうにいこっか」
「ねぇねぇカタリナ、早く食べちゃおうよ」
「駄目ですよアデラ。後始末がしやすいようにちゃんとお風呂場で食べなさいって、店長にも言われたでしょう?」
そしてそんな会話を交わしながらカタリナとブルーナの尻尾が両足にそれぞれ巻き付けられると、俺はそのままズルズルと風呂場の方へと床を引き摺られていった。

「い、嫌だ・・・ひっ・・・助け・・・助けてくれぇっ・・・!」
部屋の家具やベッドや床に必死でしがみ付こうとしてみたものの、足を引き千切られそうな程の力で容赦無く引っ張られては最早俺に成す術などあるはずも無い。
そして結局大声で泣き叫びながらも大浴場の洗い場まで引き摺り込まれてしまうと、まるで殴ったお返しだとばかりにカタリナが背後から俺の頭を床に踏み付けていた。
ドスッ!
「ぎゃっ・・・」
「ほら、あなた達から食べて良いわよ」
「ほんとに!?やった!」
いよいよ待ちに待った食事の時間の訪れに、アデラが嬉々として俺の右足の太腿をパクリとその顎に咥え込む。
「では私も・・・」
そして黄竜は俺の左腕を掴んで肘の辺りまでを口に咥え込むと、レロレロとこれから味わうその肉に舌を這わせていた。

「うあ・・・い、嫌ぁ・・・」
「心配しなくても、ちゃんと残さず食べてあげるからね」
そう言いながら、カタリナが俺の首を背後からゆっくりと咥え込んでくる。
「それじゃ、頂きまーす・・・」
ガブッ!グシッ!ブチチッ・・・!
「っ・・・!・・・ぉっ・・・!」
次の瞬間、俺は強靭な竜の顎に自身の体が食い千切られた確かな感触に目を剥きながら泡を吹いていた。
グチャッ、モグ・・・バキッ・・・ゴキッ・・・
「かっ・・・ぁっ・・・」
首をきつく噛み締められているお陰で断末魔の悲鳴さえ漏らすことが出来ず、あちこちの肉を思い思いに食い千切られては咀嚼され、盛大に噴き出した鮮血で目の前が深紅に染まっていく。
グ・・・ボギゴキメキッ・・・
そしてようやくカタリナが咥え込んでいた首を力一杯噛み砕いてくれると、俺は苦痛と快楽に満ちたほんの数十分という短い命を露と散らしたのだった。

それぞれで幸せそうな食事の光景を思い起こしていたらしい彼女達が再び口を開いたのは、それから実に15分程も経ってからのことだった。
「ねぇ、そろそろ上がらない?」
余程美味しい記憶を掘り起こしていたのか今にも口の端から唾液が垂れ落ちそうだったカタリナが、ふと我に返って僕にそんな声を掛けてくる。
「う、うん・・・良いよ」
しばらくゆっくりと湯船に浸かれたお陰で、僕の疲労も随分と回復したような気がする。
そしてさっきと同じように浴室の床にそっと寝かせられると、特に何の合図も無しにアデラとブルーナが僕の両足に尻尾を巻き付けて大きく股を広げていた。

ミシッ
「うあっ・・・」
勢い良く足を開かれたせいで股が裂けそうな痛みがビリリと走り、思わず顔を顰めてしまう。
だが妹達に責めさせるばかりで長らくお預けを食っていたカタリナが静かに上へ覆い被さってくると、彼女はそのまま僕の両肩をズシリと床に踏み付けていた。
「お・・・重・・・い・・・」
改めてこうして腹下に組み敷かれてみると、彼女達がもう十分に大きな雌竜だというのが良く分かる。
あの小さかった仔竜のイメージが焼き付いているせいで僕は未だに彼女達を心の何処かで子供扱いしてしまっていたのだが、逞しく発達したカタリナの腕は隆々としたはち切れんばかりの筋肉をその鱗の下に犇めかせていた。
さっきはこんな太い腕で締め上げられたのか・・・そりゃあ息が出来ないぐらい苦しかったのも納得が行く。
そしてそのカタリナは・・・妹達のように口ではなく、自身の股間に備わっている熱く蕩けた竜膣で僕のモノを味わうつもりらしかった。

グチュ・・・ジュプ・・・
「わっ・・・」
やがて聞こえてきた粘着質な水音にそちらへ視線を向けてみると、ぱっくりと口を開けた縦割れからトロリと桃色掛かった愛液が垂れ落ちる様子が目に飛び込んでくる。
そしてそんな扇情的な光景にお風呂での休息で幾分精力の回復した肉棒が再び真っ直ぐに天を衝いて聳え立ってしまうと、カタリナがゆっくりとその雄の象徴目掛けて腰を下ろしていた。
クチュ・・・ズプ・・・ズブブブ・・・
「うあっ・・・あ・・・つい・・・」
触れた瞬間に思わず腰を引いてしまった程の灼熱の愛液をたっぷりと纏った肉洞がじわじわとペニスを呑み込み、その耐え難い熱さに暴れる体がカタリナの怪力で事も無げに捻じ伏せられてしまう。
ズ・・・ズグブッ・・・
「ひあああぁっ・・・!」
入れているだけで肉棒を蕩かされてしまうのではないかと思える程の強烈な熱さに、僕は頭では無駄だと分かっていながらも激しく悶絶してしまっていた。

ギュゥ・・・ゴシュッ・・・ジュプッ・・・
「いひぃっ・・・きも・・・ち・・・ぃ・・・」
何時の間にこんな技術を身に付けたのか、カタリナの竜膣は熟れに熟れた老練な雌竜のそれにも引けを取らない程の凄まじい威力を誇っている。
自在に波打ち震える肉襞が、ペニスを押し潰さんばかりに締め上げてくる膣壁が、そして捕えた雄をじっくり蒸し焼きにするかのような高温の愛液が、これでもかとばかりに激しく責め立ててくる。
「どう?こっちの方も随分上達したでしょ?ここで味わう雄も・・・なかなかに美味しいのよねぇ・・・」
人間の肉を食べることにあれだけ執着していたはずのカタリナがそこまで言うということは、余程雌雄のまぐわいの感触が気に入ってしまっているのだろう。

「は・・・はぅ・・・う・・・」
「それじゃあ、止めはどんな風に刺されたいかなぁ・・・?ブルーナ達も呼んで、じわじわ追い詰められたい?」
そう言いながら、カタリナが僕を組み敷いたまま手足を踏ん張って微かに体を浮かせて見せる。
「それとも、このまま私が一思いに搾り尽くしてあげよっか?」
「うぅ・・・」
それはどちらも同等に恐ろしい、しかしそれ以上に魅力的な選択肢だった。
先程から僕の足を尻尾で巻き取っただけで自分達の出番は今か今かと身構えているらしいアデラ達は、いざ姉の許しが出れば獲物に対する慈悲など欠片も示さずに僕を責め立てることだろう。
その一方で、自信たっぷりに上達したというカタリナの本気の責めというのも味わってみたい気がする。
ペロッ
「ひぅっ・・・!」
「ほらほらぁ・・・早く選ばないと・・・それとも、私が決めちゃっても良いのかなぁ・・・?」
だが究極の2択とも呼べるその質問に対する答えを急かすように乳首を舐め上げながらも、彼女の顔にはまるで僕が答えないことを望んでいるかのような不穏な雰囲気が滲み出していたのだった。

3年前に初めて彼女達を目にした時のような純真無垢な印象からは余りにも程遠い、まるで雄の本能を竦ませるような鋭い眼差しが、カタリナの両眼には宿っていた。
体の大きさだけで言えばブルーナやアデラともさして変わらないはずだというのに、彼女だけは明らかにその四肢が力強くかつしなやかに発達しているのが見て取れる。
何時も真っ先に獲物を捕らえる役目を買っていたことでカタリナだけが他の2匹に比べて狩りに必要な機能が特化した結果なのかも知れないが、それ故にそんな彼女の誘い文句は正しく僕の心を魅了してしまったのだ。
「う・・・じゃ、じゃあ・・・カタリナに・・・」
だがか細い声でそう答えると、意外なことに彼女の顔に浮かんだのは喜びの表情ではなく・・・
思い通りに獲物が我が手に堕ちたという悪魔の如き不気味な笑みだった。

「ちぇっ・・・今回もあたし達は出番無しかぁ・・・」
そんな僕の返事を聞いて、アデラが心底残念そうな声を漏らす。
"今回も"ということは、きっとカタリナは毎度のように追い詰めた獲物に同じような質問をしているのに違いない。
だが事前にあれだけ3匹の息の合った凌辱を味わわされては、ただでさえ凄まじい威力を誇っているのだろうカタリナの竜膣に雄を捕らわれたまま再びあの苛烈な責めを自ら選べる人間が一体どれだけいるというのだろうか。
それに・・・仮に獲物が自らの処遇に決断を下せず答えに窮したのだとしても、カタリナの立場にしてみれば公然と獲物を独り占め出来るチャンスをみすみす逃す手は無いだろう。

やがて名実ともに僕の全てを手中に収めたカタリナは、その屈強な足腰でじっくりと風呂の床を踏み締めていた。
それと同時に彼女の膣に捕らわれたペニスがキュウッと軽く締め上げられ、これから彼女の腰遣いに滅茶苦茶にされるのだという破滅的な期待感が胸の内に湧き上がってきてしまう。
「それじゃあ、行くよ・・・?覚悟は、出来たよねぇ・・・?」
そしてあくまでも甘い、ねっとりと尾を引くような声が僕の耳へと吹き込まれると、いよいよ肉棒を咥え込んだままの彼女の腰がじっくりと前後に振られ始めていた。

ズチュッ・・・グチュッ・・・
「んあっ・・・は・・・あぅ・・・」
自ら望んで彼女に身を捧げてしまった獲物をじっくりと味わうようにカタリナが相変わらずの微笑を浮かべながら徐々にそのペースを上げていく。
グチュッ・・・ゴシュッ・・・ジュプ・・・ズジュ、ズブッ、グシュッ・・・
「あっ・・・は・・・あああぁっ!」
そして前後に揺らされるだけだったその腰遣いに横の動きが加えられると、8の字を描きながら振り回される肉棒が根元から先端へ向かって扱き上げるような蠕動に曝されていた。
「だ、駄目・・・これ・・・駄目ぇっ・・・!」
かつてどんな雌竜とのまぐわいでも味わったことの無い、リズミカルにして荒々しい腰捌きと抽送。
未熟な仔竜どころか、数多の獲物を糧に磨き上げられたカタリナのそれはどんなに屈強な雄をも善がり悶え狂わせる魔性の名器であり熟練の雄殺しの技だった。

「駄目駄目っ・・・今更暴れたって逃がさないからね」
そう言いながら、余りの気持ち良さに身を捩る僕を彼女の大きな手が正に力尽くで床へと押さえ付ける。
両足も妹達の尻尾によって無慈悲に左右へ大きく開かれて、僕は大の字に床へ磔にされたままカタリナの責めを余すところ無く味わわされていた。
「た・・・すけて・・・カ、カタリナっ・・・許し・・・てぇっ・・・!」
必死に喉から絞り出したその精一杯の命乞いの声にも、無力な獲物を蹂躙する喜びに満ちた酷薄な笑みが返って来るばかり。
そして肉棒を押し包んだ無数の細かな肉襞が更に細かく震え始めると、僕はその人智を超えた快楽の嵐に暴風に舞う木っ端のように翻弄されていた。

「うわああああっ・・・!」
ビュルルッ!
脳が沸騰・・・どころか蒸発してしまうのではないかと思えるような快感が爆発し、カタリナの小振りな膣内へ一気に大量の精が吐き出されていく。
だが当然のことながらそれだけでは終わらず、カタリナは膣内を満たした熱い雄汁の感触を愉しみながらも更に僕を追い詰めようと既に峻烈を極めるその責めを激化させていた。

グシャッ、ゴギュッ、ミシャッ、ズギュッ!
「あが・・・ぁ・・・」
一瞬の休みも与えられぬまま射精中のペニスを激しく扱き上げられ、入浴の間に僅かばかり回復した精がまたしても根こそぎ啜り上げられていく。
「うわ・・・すっご・・・」
「あの様子じゃあ、もう1分と持ちませんわね・・・」
ロクに声を上げる間も無くカタリナの飢えた竜膣にポンプのように貪欲に精を搾り尽くされて、僕は3匹の雌竜に捕らわれたまま白目を剥いて枯れ果てた体から意識を弾き飛ばされたのだった。

一緒に来た4人の中で唯一最後までディスプレイの前に残っていた俺は、幾つもの魅力的な雌竜のリストの中から珍しく今夜の1匹を決めあぐねていた。
そしてあーでもないこーでもないとリストを繰っていた俺を見かねてか、カウンターから出て来たイザベラが背後から話し掛けてくる。
「あら、今日は随分と指名相手に迷ってるのね」
「ああ・・・久し振りだし、何だかどれもこれも指名してみたくてさ・・・何かお勧めの雌竜はいますか?」
「そうねぇ・・・捕食系の雌竜ってことなら、今夜から新しく入ったこの子なんてどうかしら?」
彼女はそう言うと、俺の代わりにマウスを操って画面に1匹の雌竜の写真を表示していた。

名前:ネガル(推定300歳)
体高:6.21メートル(Lサイズ)
体色:紫
眼色:金
翼:有り
性格:受★★★★★★★★★★攻
得意なプレイ:フェラチオ、舐め回し、丸呑みなど
口調:明るい少女
部屋:ノーマル
指名料金:4,500円/日
人気度:新(指名回数/勤務日数)
コメント:その口内に収められた数十本の様々な形状を持つ長い舌を活用した責めを得意とする特殊な雌竜です。
無邪気で明るい性格ながら、その裏に隠された嗜虐心を満たす為に獲物は苛烈な責め苦を味わわされるでしょう。
気が狂う程の舌責めを堪能してみたい方にお勧めしています。

「へぇ・・・舌責めメインの雌竜か」
これまでクイーンのお姉さんには色々とお勧めの雌竜を紹介して貰ったことがあるのだが、イザベラから雌竜をお勧めして貰ったことは1度も無いだけに、このネガルは是非とも指名してみるべきだろう。
「それじゃあ、彼女を指名してみるよ」
やがてそう言いながらネガルのチェックを入れて指名ボタンを押してみると、地下1階の11番の部屋が指定される。
「ふふふ・・・ネガルはオーナーのお気に入りらしいから、楽しんできてね」
「そうなの?」
「ええ・・・休業が明けたら是非ともうちで出したいって、多少無理を言ってオーナーが引っ張って来たみたいなの」
そんなことを言われると、否が応にも期待が高まってきてしまう。
そして長い通路を歩いて指定された11番の部屋の前に辿り着くと、俺はそっとそのドアを開いていた。

「ネガルは・・・まだ来てないか」
俺はまだ誰もいない広大な部屋の様子に一旦興奮していた呼吸を落ち着けると、まずは服を脱いで先に軽くシャワーを浴びることにした。
何をするにも四六時中マスクを着けていることもあって顔の周りは蒸れるし、厚着のせいで建物の中に長くいると体中がじんわりと汗ばんできてしまうのだ。
そしてほんの数分熱いシャワーを浴びて浴室から出て来てみると、何時の間にか広い部屋の中央に深い紫色の竜鱗に身を包んだ雌竜がその巨体を横たえているのが目に入ってくる。

「あはっ、いらっしゃい!待ってたよ!」
「あ、ああ・・・待たせてごめん・・・」
その体高、実に6メートル以上・・・
これまでの経験から言えば特別に大きな雌竜というわけではないのだが、真っ直ぐに俺を見下ろしている金色に光る大きな竜眼が何とも言えない威圧感を滲ませている。
だがそんな見た目の印象よりも、俺は彼女の声に微かな違和感を覚えていた。
「何かその・・・変わった声だね」
「あっ、気付いた?私ね、声を出す声帯が喉のずっと奥の方にあるの」
そう言うと、ネガルが長い首の真ん中辺りにある小さな膨らみを指先の爪で指して見せる。
確かにそう言われると、おかしいのは声そのものではなくその出所の方のようだ。
口から声を発しているのではなく首の中程にあるその声帯の部分から直接音を出しているから、まるで思わぬ方向から声が聞こえてくるかのように感じられるのだろう。
「そ、そうなんだ。でも、どうしてそんなところに声帯があるんだ?」
「えーと・・・それはね・・・」
だがそんな俺の何気ない質問に、彼女はしばし押し黙るとそっと俺の方に閉じた口を近付けて来たのだった。

ビュルッ!
やがて俺の目の前まで近付けられたネガルの大きな口が微かに開いたかと思うと、そこから突然3本の長い舌がまるで鞭のようにしなりながら飛び出して来る。
「うわっ!」
そしてそのそれぞれが俺の両腕と首へ素早く巻き付けられると、俺はギリッと首を絞め上げられた息苦しさにドサリとその場へ膝を着いていた。
「ほらどう?凄いでしょ?」
だが口から3本もの舌を出しているというのに、ネガルが何事も無かったかのように普通に声を発しているらしい。
成る程・・・彼女の声帯が喉のずっと奥の方にあるのは、舌を出して獲物を拘束した状態でも声を出せるようにする為なのか。
よくよく見れば彼女の声帯があるという首の膨らみの部分には呼吸の度に微かに開閉する小さな弁のような穴も2つ開いているらしく、恐らくはあれが発声の為の空気を取り入れている場所なのだろう。

ギリ・・・ギリリ・・・
「う・・・ぐ・・・」
しかし・・・それにしても凄い力だ・・・
俺の両腕と首に巻き付いているのは直径8センチ程の細い舌なのだが、恐ろしく筋肉質で腕の骨がギシギシと軋む程の力で締め付けてくるのだ。
もしこれと同じ力で首など絞められたりしようものなら、呼吸が出来ないどころか人間の細い首の骨などあっさりと圧し折られることだろう。
そう言う意味では彼女ももちろんある程度は手加減してくれているのだろうが、圧倒的な力の差を思い知らされるようなそのきつい締め付けに軽く意識が飛び掛けてしまう。

「く・・・ぅ・・・」
「ふぅん・・・このくらいかぁ・・・これ以上やったら気絶しちゃいそうだね」
俺の体の限界でも試していたのか、やがてネガルはそう言うとそっと首に巻き付けていた舌を緩めてくれていた。
「うっ・・・ゲホッ・・・ゴホホッ・・・」
長らく酸欠の苦しみに喘いでいたところに新鮮な酸素が供給され、薄れ掛けていた意識が途端にはっきりとしてくる。
ズボッ
「むぐっ!?」
だが何度か荒い息を吐いて呼吸を整えようとしていたその時、俺は唐突に口内へ彼女の舌先を突き入れられていた。

ズズ・・・ゴ・・・ク・・・ゴク・・・
「うぐ・・・ぅ・・・」
更にはその舌から大量の唾液が溢れ出し、口を塞がれていたせいで半ば強制的にその甘い雫を飲まされてしまう。
そして俺が確かに唾液を飲み込んだことを確かめると、ようやく腕と首に巻き付いていたネガルの舌が離されていた。
ドサッ
「あ・・・あぐ・・・ぁ・・・」
何だ・・・一体・・・何を飲まされたんだ・・・?
強い甘みのある妙な液体を飲まされた俺は、何だか頭の中がグワングワンと大きく揺れるような感覚にしばし床の上に倒れ込んだまま動くことが出来ずにいた。

これは・・・毒・・・なのだろうか・・・?
舌責めに特化した雌竜であるネガルの唾液に何か特殊な効果があったとしても不思議ではないものの、手足が思うように動かない以外は特に体が火照ったり感度が上がったりといったような効果は感じられない。
だが体が動かないとは言っても痺れているのとはまた少し違うらしく、俺は何とか体を起こそうと床の上でグネグネと身を捩っていた。
そしてしばらく芋虫のように体をくねらせていると、ようやく自分の身に何が起きているのかがおぼろげながらに理解出来てくる。
右足を曲げようとすると左肩が上がり、右肘を曲げようとすると足首が伸び、指を伸ばそうとすると膝が曲がり・・・
自分が動かそうと思ったところとは全く別の部分が、俺の意思とは関係無く勝手に動いてしまうのだ。
しかも少し時間が経つだけで脳からの指令に対して反応する場所がころころと無秩序に変わってしまい、その度に体のあちこちを滅茶苦茶に動かしながら床の上を無様に転がってしまう。

「な、何だ・・・これ・・・」
「ふふーん・・・体が思ったのとは違う動きをしちゃうでしょ?」
そう言うと、ネガルが足元でのたうつ小さな獲物を指先で弄ぶようにツンツンと突っついてくる。
「私の毒を飲んじゃうと、体の感覚が狂ってしばらくは思ったように動けなくなっちゃうの」
「そ、そんな・・・」
「満足に動かない体で必死で逃げようとする獲物を眺めるの、私・・・好きなのよねぇ・・・」
ネガルはうっとりと満足そうに金色の竜眼を細めると、抑え切れない嗜虐心をその顔に溢れ出させていた。

「は・・・あぁ・・・」
その巨体に似合わぬ朗らかな口調のお陰でつい忘れ掛けてしまっていたものの、彼女は紛れも無くこの店で最高の星10個という評価を与えられている雌竜なのだ。
そんな彼女の前で体が自由に動かせなくなっているという自分の置かれた状況の危うさが、今更ながらに俺の胸を恐怖と不安でギュッときつく締め付けてくる。
とはいえ、ここは客の身の安全だけは固く保証されている雌竜天国・・・
何れにしても彼女から逃げる必要は無いのだから、体が思ったように動かないのも麻痺しているのも実態としてそれ程大きな違いは無いはず・・・
だがそんな俺の甘い考えは、その直後の彼女の行動によってあっさりと打ち砕かれることになったのだった。

レロォッ・・・
「うあっ!?」
思い通りに動かない体をくねらせながら床の上でもがいていた俺の背中に、熱い唾液をたっぷりと纏ったネガルの舌がねっとりと這わせられる。
だが背中に感じるべきその熱くザラ付いた感触が、どういうわけか肉棒の裏筋に余すところ無く塗り付けられたのだ。
「う・・・く・・・うぅ・・・」
そんな・・・舐められたのは背中のはずなのに・・・
ジョリリィッ、ズリュッ、チロチロ・・・
「う、うわあああっ!」
やがて何が起きたのかを理解する間も無く新たにネガルの口から伸びて来た三つ又の舌が、俺の肩を、頬を、そして足の裏をそれぞれ舐め擽ってくる。
だが舌を這わせられた場所には何も感じない代わりに、両の乳首とペニスの鈴口が熱くこそばゆい感触に晒されてしまっていた。

「ほら・・・凄いでしょう?その時になるまで何処を舐められるか想像が付かないなんて、ゾクゾクしない?」
そう言いながら、再び三つ又の舌が今度は右の脇腹と尻と左の脹脛を器用に舐め擽ってくる。
だが今度はその3つの刺激が全てペニスの左右と亀頭へ塗り込められると、俺は突然の3ヵ所同時攻撃にビクンと体を強張らせていた。
体が思うように動かないばかりか、脳が感じる触感の刺激までもが受けた場所とは違う部位に感じられるのか・・・
だがそんなことよりも、何故ネガルは俺の体のあちこちに散っては時間とともに転々とその反応場所を変えているはずの感覚位置を正確に把握出来るのだろうか?
「は・・・ぁ・・・何・・・で・・・」
「ふふ・・・私の作った毒なんだから、獲物が今どんな状態なのかなんて私には手に取るように分かるのよ」
そんなネガルの言葉に、俺はようやくこの毒が彼女の舌責めにおいてどれ程恐ろしい威力を誇っているのかを理解していた。
ただでさえ思ったところとは違う場所が動く体では敏感な性感帯を護ることすらままならないというのに、その上それらの皮膚感覚が全くの別の場所に存在しているのでは彼女の舌責めから逃れる術など無いことになる。

「さてと・・・あなたが今置かれてる状況、ちゃんと理解出来たかしらぁ・・・?」
「あ・・・ぁ・・・」
それまで必死に押さえ込んでいたのだろう残酷な笑みをその顔に浮かべながら、ネガルが絶望に暮れる獲物の顔をじっくりと覗き込んでくる。
そしてその口内から4本の太い舌が飛び出して来ると、それらが俺の両手足にシュルリと巻き付けられていた。
グイッ!
「う・・・わぁっ・・・」
更にはそのまま手足を左右一杯に広げられながら、空中に磔にされてしまう。
ギリ・・・ギリリ・・・
「ぐ・・・うく・・・」
す、凄い力だ・・・舌が・・・皮膚に食い込む・・・
四肢に幾重にも巻き付いた舌がきつく引き絞られる度、両手足とは全く別の場所に強烈な圧迫感と唾液の熱い感触が襲い掛かってくる。
しかも数秒おきにその場所が無秩序に体中を転々と跳ね回り、俺はただ両手足を拘束されているだけだというのに全身を絶え間無く痛め付けられていた。

ミシィッ・・・メリ・・・メリ・・・
「うあああっ・・・!」
まるで手足を引き千切られるのではないかと思える程の締め付けが、時に腹へ、時に首へ、そして時に肉棒へと味わわされていく。
だがそんな拷問のような時間が過ぎ去ると、俄かに消耗し切った俺はガクリと首を項垂れさせていた。
そしてそんな俺の眼前で、ネガルがゆっくりと大きな口を開いていく。
「ふふふふ・・・大分弱ったみたいね・・・それじゃあ、そろそろ本番と行こうかしらねぇ・・・?」
やがて喉の奥深くに存在する声帯から聞こえて来たそんなネガルの声に釣られるようにして顔を上げてみると・・・
俺は目の前に広がっていた余りに恐ろしい光景に思わず声を失ってゴクリと息を呑んだのだった。

グバァッ・・・
トロリと粘性の高い唾液が糸を引く、突如として眼前に花開いたネガルの口内。
そこには数十・・・いや、優に100本近くはあるだろう無数の舌が所狭しと蠢いていた。
口内の粘膜があるべき部分も舌状の柔突起でびっしりと覆い尽くされていて、宛ら口内全体が消化器官のような悍ましいグロテスクさに満ち満ちていたのだ。
「う・・・うわああっ・・・!」
そんな想像を絶する不気味な口内の様子に、思わず滅茶苦茶に体を捩ってしまう。
だがほんの少し手足を引っ張られただけで難無くその抵抗を捻じ伏せられると、ネガルの口内から6本程の触手のような舌がゆっくりとこちらに伸びて来ていた。

「や・・・止めて・・・あぁ・・・」
これは・・・本当に舌なのだろうか・・・
それぞれが異なる形状をしている6本の舌が、ぬらりと光る唾液をたっぷりと纏いながらじわじわと迫って来るのだ。
そしてまずは細かな粒々にみっちりと覆われた細い舌先を尻穴へ突っ込まれると、敏感な粘膜をグリグリと摩り下ろされてしまう。
ズブッ・・・ズズ・・・ズググ・・・
「ひああぁっ・・・!」
だがそこに与えられた強烈な刺激は当然俺の尻ではなく・・・
脇腹や足裏といったこそばゆさを感じる部位へと集中的に注ぎ込まれていた。
やがてその異常な程のくすぐったさに身悶える間も無く、2本の先端が5股に枝分かれしている極細の舌が左右の乳首へと絡み付く。
チロチロチロチロチロォッ
そして細かく震えるその指のような舌先に両乳首を蹂躙されると、そのザワザワとした快感が首筋と左の膝裏へと飛んできたのだ。

「あひゃあああぁっ・・・!」
「ああ・・・良い声ねぇ・・・それじゃあ、ここも気持ち良くしてあげるわ」
更にはそんな声と共に残っていた3本の舌が一斉に俺の背後へ回り込むと、鑢のように荒々しくザラ付いた舌が、イソギンチャクのようなブラシ状の舌が、ビー玉大の大きな粒々に覆われた舌が、思い思いに俺の体を舐め回す。
だがそれらの感触のほとんどがペニスを這い回り、俺は喉が張り裂けんばかりの悲鳴を上げながら悶え狂っていた。
「ひぎいいいぃぃぃっ!」
「ほらほら、どんなにくすぐったくても、果てるのは我慢した方が良いわよ」
そう言いながら、更に2本の舌が俺の足裏をジョリジョリと摩り下ろす。
その感触を左の乳首と睾丸に味わわされ、ますます絶頂の予感が色濃くなってくる。
「今あなたの雄は、体中にその感覚が散っているのよ?そんな状態で精を放ったら・・・どうなるか分かるかしら?」
「ひ・・・ひぃ・・・」
「そう・・・全身で射精の快感を味わえるのよ・・・きっと、10倍は気持ち良いでしょうねぇ・・・」
そ、そんな・・・
感覚が狂っているお陰で腰に力を入れることさえままならないというのに、無防備なペニスをこれ以上弄ばれたら射精を堪えるだなんて到底無理な話だろう。

「ふふ・・・絶望って感じの表情ね・・・でも容赦はしないわ。もっともっと追い詰めてあげる」
ネガルはそう言うと、その口内から伸ばして来た1本の太い舌を俺の口内へと突っ込んでいた。
ズボッ!
「おぐっ!?」
「ほぉら、良い毒を飲ませてあげるわ・・・全身の感覚が鋭利になる、とっておきの媚薬よ」
「ふぐ・・・ふぐぅ〜〜っ!」
だ、駄目だ・・・今・・・こんなものを飲まされたら・・・
だが太い舌で口を塞がれたまま大量の唾液を口内に流し込まれてはそれを吐き出すことも出来ず、俺は飲んでは駄目だと思いながらも彼女の毒をたっぷりと飲み込んでしまっていた。

ゴクッゴクッ・・・
「はっ・・・あ・・・うあああっ・・・!」
その瞬間体中の感度が一気に数倍に上昇し、舌が触れているだけでもゾクゾクとした快感が全身に弾け回っていく。
こんな・・・こんな状態で責められたら・・・
しかしそんな想像とは裏腹に、口から舌を引き抜かれた俺は間髪入れずに今度は別の舌を口内に突き入れられていた。
ズボッ
「はい、今度はこっちよ」
「おぐ・・・おごぉっ・・・!」
「ふふ・・・これは吐精が止まらなくなるちょっと危ない毒だけど、あなたはこういうの、好きなんでしょう?」
まるで俺のことなど何でもお見通しだとばかりに意地の悪い笑みを浮かべながら、さっきよりも更に甘い毒の唾液が喉の奥へと流し込まれていく。
「ん・・・んぐ・・・んぐ・・・」
そして射精が止まらなくなるという毒もたっぷり飲まされてしまうと、俺は完全にネガルの玩具となってしまった体をぐったりと弛緩させていた。

「な・・・んで・・・こん・・・な・・・」
「あら・・・これでも私、毒竜なのよ?ふふ・・・体中たっぷり毒漬けにされちゃった気分はどうかしら?」
毒・・・竜・・・?
プロフィールのお陰で彼女は舌責めに特化した雌竜だとは思っていたものの、確かにそう言われてみれば彼女の体色は毒々しい紫色だ。
無数の舌で獲物を弄び蹂躙するというのはあくまでもネガルの持つ特徴の一部でしかなく・・・
本当はありとあらゆる毒の唾液で無力化した獲物をじっくりと狂わせて嬲り殺すのが、彼女の本性なのだろう。
「う・・・ぁ・・・」
「ふふ・・・そろそろ覚悟は出来たかしら?狂おしい程の快楽の底無し沼に沈めて、天国へと連れて行ってあげるわ」
そしてそんな死刑宣告にも似たネガルの声が聞こえてくると、いよいよ彼女の口内に収められていた100本近い舌が残らず俺の体へと群がって来たのだった。

ウジュル・・・ウジュル・・・
ドロリと粘性の高い唾液をとっぷりと纏った、夥しい程の舌の群れ。
それらが俺の体を全方位からゆっくりと取り囲み、ユラユラと舌先を揺らしながらさざめいている。
「ふ・・・ふぐ・・・ぅ・・・」
体に数本の舌が触れているだけでもザワザワとした快感が込み上げてくる程全身の感度が鋭敏になっているというのに、その上こんなにも大量の舌で体中を舐め擽られたら一体どうなってしまうのだろうか・・・
だが想像の中で展開されるその地獄絵図が、もう数瞬後にも現実のものになろうとしているのだ。
やがてそんな性悪な焦らしに神経を擦り減らせていると、ふと1本の太い舌が群れの中から抜け出してそっと俺の顔へと近付いてくる。

ズ・・・グブッ・・・
「うぐ・・・ふ・・・」
そして必死で閉じようとした口を無理矢理に抉じ開けられてまたしても口内に筋肉質な舌先を突っ込まれてしまうと、俺は今度はどんな毒を飲まされるのかという恐怖に両目からじわりと涙を溢れさせていた。
「ふふ・・・心配しなくても良いわよ。それはあなたが舌を噛み切らないように、念の為入れてあげただけだから」
そう言いながら、大きく口を開けたままのネガルがクスクスと小さな笑い声をあげる。
一件俺の体のことを気遣っている風を装いながらも、彼女は獲物がじわじわと弱り疲弊して行く姿を愉しんでいるだけなのだ。
それに・・・俺が舌を噛み切らないようにということは、これから味わわされる彼女の舌責めがそれ程までに苛烈であることを暗に仄めかしている。
きっとこれまで彼女に襲われた獲物の中には苦悶の余り自ら舌を噛み切って命を断とうとした者や、或いは図らずも歯を食い縛った拍子に舌を噛んでしまった者が大勢いたのだろう。
そういう意味ではネガルも客に怪我をさせてはいけないという掟は守るつもりなのだろうが、逆に言えば怪我さえさせなければどんなことをしても良いというのがこの店の最大の魅力でもあり恐ろしいところでもあるのだ。

ギュッ・・・
そして試しに口内に突き入れられた彼女の熱い唾液を帯びた舌を噛み締めてみると、まるで丸めたタオルのような適度な弾力と全く歯の立たない頑丈さが同居したような感触が伝わってくる。
少なくとも言葉を発することが出来るということは彼女の毒で狂わされた感覚もどういう理屈か口の周辺だけには影響が無いのだろうから、これなら取り敢えずは彼女の言う通り舌を噛んでしまう懸念だけは払拭されるだろう。
「ふふふ・・・」
だがそれが引き金になったかのように彼女の笑い声が聞こえてくると、周囲を取り囲んでいた無数の舌が突然音も無く俺の体へと殺到していた。
グジュグジュグジュッ・・・ジュル・・・レロレロレロ・・・
「ん〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
その瞬間、焼け付くような未曽有の快感が敏感な全身に一気に塗り込められていた。
全身をほとんど余す所無く舐め擽られながら、肉棒の感覚を帯びた部分が寸分の狂いも無く念入りに弄ばれてしまう。
そんな人の身が耐えられる限界を遥かに超越した快楽が脳内で爆発すると、俺はものの数秒と持たずに熱い奔流が体内へ込み上げてきた感覚に打ち震えていた。

ドビュゥッ!
これまで幾度と無く経験してきた中でも飛び切り勢いのある射精とともに、体中に散ったペニスの感覚が同時に射精の快感を俺の脳髄へと叩き込んでくる。
「がっ・・・おご・・・ぁ・・・」
正しく全身で絶頂の快感を味わいながら、俺は勢い良く噴出した精が全く途切れること無く溢れ出していく感覚に目を剥いていた。
ビュグビュグッ・・・ブピュッ・・・ブシュシュ・・・
「ぉっ・・・ば・・・ぐばっ・・・」
数秒の時間の経過とともに切り替わる全身の感覚が、無限に続く射精の感覚を無慈悲に跳ね回らせていく。
しかも激しく身悶えながら精を吐き出し続ける俺の体を、ネガルは淡々とかつ執拗に舐めしゃぶり続けていた。
あ・・・たまが・・・お・・・かし・・・く・・・な・・・る・・・
絶え間無く味わわされる快感とこそばゆさの暴力に、ありとあらゆる体液が全身から溢れ出していく。
涙、鼻水、涎、尿、汗、そして途切れる事無く噴き上げる精、精、精。
最早自分の体が原型を保っているのかさえ分からなくなる程の峻烈な責め苦に、俺は彼女の舌を必死に噛み締めながら塵も残さぬ程徹底的に焼き尽くされていったのだった。

絶え間無く響く粘着質な水音、断続的に漏れるくぐもった悲鳴、そして時折溢れ出すネガルの嘲笑の声。
無数の舌の群れに纏わり付かれてその心身を余すところ無く蹂躙された憐れな人間が、赤い肉塊の隙間から覗く手足をヒクヒクと戦慄かせている。
次々と肉棒から搾り出される白濁の勢いは止まるところを知らず、彼の体はものの5分と経たぬ内にその水分の大半を失って半ばミイラのように萎び掛けていた。
そしてそんな凄惨な搾取の光景が10分程も続くと・・・

グジュ・・・ジュルル・・・
手足いに巻き付いている物を除いて全身に群がっていた無数の舌がそっと離れていくと、俺はぐったりと弛緩した体を項垂れさせていた。
「う・・・くふ・・・」
もうあれから・・・一体何時間が経ったのだろうか・・・
永遠に続くかに思われた苛烈な舌責めに嬲り尽くされて朦朧とした視界の中に、ホクホクと湯気を上げている自身の体が飛び込んでくる。
だがそこにあったのは、見るも無残に痩せ細り干乾びた枯れ木のような体。
まるで骨と皮だけになってしまったかのようなその酷いやつれ具合に、ほんの少しだけ淡い意識が覚醒する。
「ふふ・・・随分萎びちゃったわね・・・これを味わって生きてた人間なんて、ほとんどいないのよ?」
そして最早瀕死の様相を呈している獲物の様子を見て得意げにそう言うと、ネガルが平たい幅広の舌で何が何なのか分からない粘液に塗れていた俺の体を綺麗に舐め清めていった。

「う・・・うぅ・・・」
先程立て続けに飲まされた毒の効果はもう消えたのか、体中が火照るような感覚も運動神経の狂いも全てが元通りになっているような感触がある。
だがそれとは別にありとあらゆる体液を搾り尽くされた体はまだ意識を保っているのが不思議な程の凄まじい疲労に苛まれていて、俺にはもう指先を微かに曲げる力さえ残ってはいないらしかった。
「あら・・・もう返事も出来ないみたいね・・・それじゃあ、ちょっと癒してあげるわ」
ネガルはそう言うと、先端に乳首のような大きな瘤のある舌を俺の口へと突っ込んでいた。
ズブッ
「う・・・うぐっ・・・」
「ほぉら、美味しいおしゃぶりよ。たっぷり飲みなさいね」
更には優しげな声でそう囁くと、咥え込んだ舌の先からまるで砂糖を煮詰めたのかという程に甘ったるい母乳のような唾液が溢れ出して来る。
これも彼女の毒の一種なのだろうが、俺には最早黙って言われるがままにそれを飲まされることしか出来なかった。

ゴク・・・ゴク・・・
甘い・・・ただただ甘い・・・
濃厚な甘さと微かにフルーティな香りが鼻を抜けるそれは、眼を瞑って飲めば極上のフルーツジュースのようだった。
だがほんの数口それを飲み込むと、先程までピクリとも動かせなかったはずの手足に急激に活力が戻って来る。
それと同時に肋骨が浮き出る程に痩せ細っていた体にも張りと水分が供給され、俺はさっきまでぐったりしていたのがまるで嘘のように元の元気を取り戻していた。
「ん・・・んく・・・んっ・・・」
美味しい・・・何だこれは・・・
無我夢中で舌先をしゃぶり回す俺の様子を見つめているネガルの顔にも、何だか母性を感じさせる柔らかな笑みが浮かんでいるように見える。
そして甘い蜜をたっぷり飲まされて萎びていた体がすっかり元通りになると、強烈な誘惑を断ち切って舌から口を離した俺は新鮮な空気を胸一杯に吸い込んでいた。

「はああぁ・・・」
「ふふふ・・・満足したかしら?」
「あ、ああ・・・凄かった・・・よ・・・」
だが半ば恍惚の表情を浮かべながらそう言うと、彼女が舌で捕えたままの俺の体をゆっくりと上に持ち上げていく。
「・・・?な、何をするんだ?」
「何って・・・決まってるじゃない」
その瞬間、俺はさっきまで穏やかな笑みが浮かんでいたはずの彼女の顔に何時の間にか嬉々本能をざわめかせる嗜虐的な色が滲んでいることに気が付いていた。
「今までのはただの味見・・・捕食者に捕らわれた獲物がどんな末路を辿るかなんて、あなたも知ってるでしょう?」
そしてそんな言葉と共に、彼女の遥かな頭上にまで持ち上げられた俺の眼下で巨大な口がゆっくりと開いていく。
「なっ・・・あ・・・そ、そんな・・・もう・・・終わりじゃ・・・」
「あなた、凄く美味しかったわ。だからもう1度・・・今度は私の中で、じっくり味わってあげるわね」
「ひっ・・・い、嫌だ・・・うあっ・・・うわああああっ・・・!」
如何に体力が回復したとは言え、両手足に巻き付いた舌の膂力にただの人間が抗うことなど出来るはずも無く・・・
俺は無数の舌が蠢く不気味な肉洞へ向かって、残酷なまでにゆっくりと引き摺り込まれ始めたのだった。

ジュル・・・ジュルル・・・
熱い唾液をたっぷりと滴らせる無数の舌が、これからそこへ投げ込まれる獲物を待ち遠しそうにのたうっている。
口内をぎっしりと埋め尽くした真っ赤な舌と細かな柔突起の群れから逃れようと、俺は必死に太い舌を巻き付けられた手足を暴れさせていた。
「ふふ・・・活きの良い獲物は好きよ・・・」
だがグネグネと体を捩ってみたところでぎっちりと手足に絡み付いた舌を振り解くことなど出来るはずも無く、ただただ空しい疲労だけが積み重なっていった。
そしてなおも徒労に終わることが分かり切っている抵抗を続けている内に突然1本のザラ付いた舌がこちらに伸びて来たかと思うと、それが両足を大きく広げられて無防備だった俺の股間を荒々しく舐め上げていた。

シュルッ・・・ジョリリリッ
「ひあぁっ!?」
その乱暴だが極上の快感に、思わず素っ頓狂な悲鳴を上げてしまう。
グリグリ・・・ジョリリ・・・
「あひ・・・ひぃっ・・・」
「ほぉら・・・気持ち良いでしょう・・・?でも私の口の中なら、もっと気持ち良くなれるのよ・・・?」
あくまでも優し気な、獲物の恐怖心を和らげ警戒を緩めさせるかのような声色でそう囁きながら、ネガルの舌が俺のペニスを、睾丸を、クチュクチュと卑猥な音と共にいやらしく弄ぶ。
その逃れようの無い執拗な舌責めに悶えていると、俺は何時の間にか間近にまで迫っていた巨大な彼女の口にまずは両足を引き摺り込まれていた。

バグッ
「うあっ!」
そして腹の辺りを咥え込むようにネガルの口が閉じられると、大量の舌が蠢く口内に下半身だけが取り残されてしまう。
ジュルジュル・・・グジュル・・・ザワザワザワ・・・
「うわっ・・・うわああああっ・・・!」
やがて熱い空間へ取り込まれた両足へ、数十本の舌の群れが我先にと絡み付いてくる。
その余りの悍ましさと焼け付くような熱さに、俺はほとんど半狂乱になって口の端から飛び出していた上半身を滅茶苦茶に振り回していた。

ズジュル・・・ズジュル・・・クチュ・・・ゾワワ・・・
だがそんな抵抗も空しく、いよいよ無数の舌が俺の股間にまで這い上がって来てしまう。
「やめ・・・止めてぇ・・・」
グジュ・・・ゴシュ・・・ジョリッ・・・ズチュブッ・・・
「ああ〜〜〜〜〜っ!!」
そしていよいよ肉棒にまで到達したザラザラの舌達に敏感な雄を扱き抜かれてしまうと、俺は余りの気持ち良さにビクビクッと全身を跳ね上げていた。
「ふふふ・・・最高の天国でしょう?それに、ここを掘られるのも好きなのよねぇ・・・?」
ズププッ
「うひぃっ・・・」
更にはそんな声と共に細く尖った槍のような舌先を素早く尻穴へ滑り込ませられると、突如としてその先端が松ぼっくりのような無数の断片を持つ膨らみへと変化してしまう。

ゴシュゴシュゴシュッ・・・
「あ〜〜〜〜〜っ!あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
やがてペニスと前立腺という最大の弱点を同時に舌で摩り下ろされてしまうと、俺はあっという間に絶頂の気配が込み上げてきたことを感じ取っていた。
ヒク・・・ヒクヒク・・・
「あら、もう果てそうなのね・・・それじゃあ、もっと中までいらっしゃい・・・?」
グブ・・・ズ・・・ズルル・・・
「い、嫌だっ・・・助けっ・・・」
ズグッ!
そしてもう今にも精を放ってしまいそうな程に高められたまま全身を完全にネガルの口内へと引き摺り込まれてしまうと、更に数十本の舌が俺の乳首を撫で上げ、脇腹を擽り、顔中を舐め上げていく。
「う・・・ぶ・・・ひっ・・・出し・・・て・・・」
まるで熱湯のような熱い唾液の海に半身を浸されながら、文字通り全身を舌先で舐られるのだ。
「う・・・うああああっ!」
だがそんな苛烈を極める責め苦に一瞬にして限界を迎えてしまうと、俺は文字通り全身を熱い舌の海で捏ね繰り回されながら無様な断末魔と共に精を根こそぎ搾り取られたのだった。

グジュル・・・グジュル・・・
固く閉ざされたネガルの口内から、幾重にも重なった淫靡な水音が絶えること溢れ出していく。
無数の舌の群れに呑まれしゃぶり尽くされている人間の悲鳴は程無くして聞こえなくなり、ただただ巨竜の餌食となった獲物が味わっているのだろう凄惨な凌辱の気配だけが広い部屋の中に漂っていた。
「んふ・・・美味しい・・・」
憐れにもその犠牲となった人間を隅々まで味わっているのか、時折ネガルがうっとりと顔を綻ばせながら口中に捕らえた飴玉をムシャリムシャリと舌の牙で咀嚼する。
だがしばらくしてその顔に浮かんでいた愉悦の表情も何時しか鳴りを潜めてしまうと、味わい尽くした獲物を呑み込んだのか毒々しい紫色の竜鱗に覆われていたネガルの首を小さな膨らみがゆっくりと下っていく。
そしてゴクン・・・というくぐもった音を最後に部屋の中に再び静寂が戻って来ると、ネガルは静かにその場に蹲って食事の後の余韻を愉しむかのように満足気に眼を閉じたのだった。

カーン、カーン、カーン・・・
ズ・・・ズズ・・・ドチャァッ・・・
憐れな人間が無惨に弄ばれる音を聴きながらしばしの眠りに就いていた儂は、不意に耳に飛び込んで来たその大きな音に気付いて閉じていた眼をそっと開けていた。
見ればウズメリの体外膣に呑まれて夜通し休み無く凌辱され続けたのだろう人間が、大量の粘液と共に床の上に吐き出されている。
「う・・・ぁ・・・」
濃厚な神竜の生気を与えられ続けたお陰かあれ程凄まじい目に遭わされたにもかかわらず意識は明瞭に保っているらしいものの、それは同時に彼が気絶という逃避を許されぬまま一晩中彼女の慰み者にされたことをも意味していた。

「くくく・・・どうじゃ小僧・・・儂の中は無上の極楽だったじゃろう・・・?」
「ぐ・・・くふっ・・・」
俺は・・・まだ・・・生きてるの・・・か・・・?
永遠にも思える程の永い永い間・・・
俺はウズメリの熱い肉洞の中で、一瞬の休みも与えられぬまま身も心も魂までもをじっくりと嬲り尽くされたのだ。
闇の中で絶え間無く与えられる快楽の底無し沼に深く深く沈められ、命が容赦無く削り取られていくような射精を無限に味わわされて・・・
だが失ったそばから新たに注ぎ込まれる生気によって強制的に回復させられるお陰で、こうして無事に吐き出された今も俺の体には消えぬ快楽の波が深々と刻み込まれていた。

「何じゃ小僧?返事も出来ぬのか?」
やがて粘液塗れのまま荒い息を吐いていた俺の姿に、ウズメリが怪訝そうな表情を浮かべながら顔を近付けてくる。
「ウズメリや・・・もう朝の鐘もなったことじゃし、もう少し休ませてやってはどうじゃ?」
「ほう・・・?よもやお主が獲物の心配をするとは、少々意外じゃったのぅ・・・」
しかしそんなメルタナの助け舟に感謝する間も無いまま、元の小さな姿に戻ったウズメリの白蛇達が突然俺の手足に噛み付いていた。
ガブガブッ!
「痛っ・・・あ・・・」
だが牙を突き立てられた痛みを感じた次の瞬間、大量に流し込まれた生気によって莫大な活力が全身に漲っていく。
「ほれ、これで元通りじゃろ?何ならメルタナや、朝食代わりにもう1度こ奴を味わってやったらどうじゃ?」
「ま、待って・・・」
俺はそんなウズメリの恐ろしい提案に思わずそう声を上げると、ようやく床から立ち上がっていた。
「もう・・・十分・・・だから・・・」
信じい難いことにもう体力の方は完全に回復しているどころか寧ろ元気になったくらいだというのに、心の奥底にまでたっぷりと思い知らされた恐ろしい凌辱の記憶が今もなおこの魂を震わせている。
そしてニヤニヤと俺を見つめるウズメリと何処か困惑気味な表情を浮かべているメルタナから逃げるようにして風呂場へ駆け込むと、俺はまず熱いシャワーを浴びてドロドロになってしまった体を洗い流したのだった。

それから数分後・・・
さっぱりした体をタオルで拭きながら部屋へ戻ってみると、ウズメリと同じように小さく体を縮めたメルタナだけが部屋の中に残っていた。
「あれ・・・ウズメリは?」
「お主を味わい尽くして満足したのか、儂を置いて先に帰ってしまったわ。全く、自由奔放な神もいたものじゃな」
「そっか・・・その・・・さっきは心配してくれてありがとう」
俺がそう言うと、メルタナが困ったような表情を浮かべながらそっと俺から顔を背ける。
「夜通しお主の悲痛な悲鳴と惨たらしい凌辱の音を聞かされ続けたからのぅ・・・少々情が移っただけじゃ」
「じゃあ・・・また指名させて貰うよ。ウズメリにもそう伝えといて貰えるかい?」
「なっ・・・お、お主・・・あれだけのことをされたというのに・・・」
その俺の言葉に心底驚いたのか、メルタナがギョッとした表情を浮かべながら声を詰まらせる。
だがそう言ったメルタナ自身も2回目の指名であったことに思考が及んだのか、彼女は若干呆れながらも小さく頷いていた。
「そうじゃな・・・全く・・・ウズメリもお主も、少々常軌を逸しておるわ・・・」
そしてそんなメルタナに別れを告げて部屋を出ると、俺は奇妙な程に軽く感じる体をエレベーターへと向かわせたのだった。

最早幾度と無く聞き慣れた、それでいて何だか久し振りな気のする朝のチャイムが、遠く深い闇の中を彷徨っていた意識をゆっくりと現実へ引き戻していく。
そしてずっしりとした倦怠感を感じながらもそっと目を開けてみると、何時の間に吐き出されたのか胃液塗れのまま床の上に転がっていた俺を傍に座り込んだアカネがじっと見つめているという光景が目に飛び込んで来た。
「わっ・・・」
床に尻を着いていても体高8メートル近い巨躯を誇る、余りにも巨大な竜人。
だが朝の鐘が鳴ったからなのかその顔には昨夜見たような意地の悪い笑みは見当たらず、寧ろ何処か気品の感じさせる落ち着いた表情が浮かんでいた。

「ふふ・・・ようやくお目覚めかい?」
「あ、ああ・・・」
「ふぅん・・・てっきりアタイの姿を見た途端に泡を食って逃げ出すかと思ったのに、案外落ち着いてるんだねぇ?」
確かに、ここが客の身の安全を保証している雌竜天国でなかったなら俺だってそうしていたかも知れない。
だがこれまでにも大勢の雌竜達に夜通し恐ろしい目に遭わされてきたお陰か、俺は自分でも意外な程に目の前の巨大な怪物を見上げていた。
「ああ、まあ・・・こういうの、初めてじゃないからな・・・」
「へぇ・・・なかなか骨があるじゃないか。確かにここなら、アタイもそれなりに楽しめるかも知れないねぇ・・・」
そうか・・・そう言えば、アカネは今夜がこの店での初出勤だったのだ。
客である俺に怪我だけはさせないようそれなりに気を遣ってはいたのだろうが、その実どの程度まで獲物を痛め付けても良いものなのかについては彼女も実際のところ手探りだったのかも知れない。
まあそれは裏を返せば、昨夜のあれも彼女の本気の責めではなかったということなのかも知れないのだが・・・
「と、とにかく・・・凄く良かったよ。アカネの体、何処も彼処も柔らかくて気持ち良かったしさ」
「ふん・・・何だい、煽てたって何も出やしないよ。さっさと体を洗ってきな」
俺は照れているのかこちらから視線を外した彼女のその言葉に微かな動揺が現れているのを感じ取ると、言われた通りに風呂場へと駆け込んで酸っぱい異臭を放つ体を丹念に洗ったのだった。

それからしばらくして部屋へ戻ってみると、ここへ来た時と同様に床に脱ぎ捨ててあった茜柄の巨大な着物を羽織ったアカネが悠然と立ち上がって俺を見下ろしていた。
彼女の古風な口調と立ち居振る舞いとが相俟って、その着物姿にとても竜人とは思えぬような一層際立つ上品さを纏わせているように見えるのは、きっと俺の目の錯覚ではないのだろう。
「もう行くのかい?」
「ああ・・・俺の連れにも、アカネのことを紹介しておくよ。きっと気に入るだろうって奴もいるしさ」
「そうかい・・・ふふ・・・そいつは楽しみだねぇ・・・それじゃあ、気を付けて帰りな」
もしかしてあれは、彼女なりの客の見送り方なのだろうか?
俺はそんな美しく着物を着こなした姿でこちらを見つめているアカネの姿を目に焼き付けると、元通りに服を身に着けて部屋を後にしたのだった。

「ねえ、もう鐘が鳴ったよ」
「そろそろ起きる時間ですわ」
心地良い陶酔にも似た眠りに就いていた僕は、耳元で囁かれるそんな会話でふと目を覚ましていた。
そして誰かに体をユサユサと揺すられているような感触がおぼろげだった意識を俄かに覚醒させると、開けた視界の中で赤青黄色の3匹の雌竜達の顔がこちらを覗き込んでいる様子が目に入ってくる。
「あ、起きたわ」
「ねぇ、大丈夫?」
「ん・・・ここ・・・は・・・?」
昨夜の記憶が曖昧だったせいで思わずそんな寝惚けた声を上げてしまったものの、不意にカタリナに手酷く凌辱された光景が脳裏にフラッシュバックして僕はハッと体を起こしていた。
そして意識を失っている間に風呂にでも入れてくれたのか綺麗に清められていた自身の体に何処にも異常が無いことを確認すると、そこでようやくこちらの様子を窺っていた3姉妹へと視線を向ける。

「どうしたの?大丈夫?」
「あ・・・う、うん・・・多分・・・」
「ちょっとカタリナ、やっぱりやり過ぎたんじゃないの?彼、何だかボーッとしてるわよ」
そんな姉を詰るアデラの甲高い声が、まだ夢と現の境を行き来しそうになっていた僕の頭をはっきりさせてくれる。
「そ、そんなこと無いと思うけど・・・」
だが珍しくアデラの言葉を否定し切れなかったのか、カタリナは少々困惑気味に声のトーンを落としていた。
昨夜のカタリナに味わわされた、まるで雄の全てを奪い去られるかのような荒々しい責め苦。
それが苦しくなかったのかと言われれば流石に否定は出来ないものの、かつては牙もロクに生えていなかった小さな雌竜達の確かな成長の証拠に、僕が何だか奇妙な嬉しさを感じていたこともまた事実だった。

「だ、大丈夫だってば・・・カタリナのあれ・・・凄く良かったよ」
「ほ、本当?」
「正直、皆の成長が何だか嬉しくてさ・・・夢だった人間だって、無事に食べられたみたいだしね」
そう言うと、人間を食べた当時のことを思い出したのか彼女達の口元にじわりと涎が溢れ出したのが目に入る。
「だから、その内また皆を指名するよ」
「やった!そしたら、今度はあたちが搾り取ってあげるね!」
「あらあら、駄目ですよアデラ。次は私の番でしょう?」
僕は俄かに騒がしくなった妹達の様子を眺めながら体を起こすと、彼女達と共に部屋へと移動していた。
そして濡れていた体を拭いて服を身に着けた僕は、宿泊用の居室の中に並ぶともう少々狭く感じる程にまで大きくなった3姉妹達に見送られながら部屋を後にしたのだった。

ドチャッ・・・
「う・・・ぶ・・・」
無数の舌が蠢く口内と柔肉にみっちりと揉み潰される胃袋とを幾度も幾度も往復させられながら、時折意識が覚醒する毒を飲まされ続けた俺は朝のチャイムが鳴るまでの間彼女の苛烈な責め苦を鮮明な意識で味わい続けていた。
だがようやく外の床に吐き出して貰うと、唾液と胃液でグチャグチャになった体に全く力が入らない。
体中の水分という水分を吸い尽くされては強制的に回復させられ、体の内外を群がる舌の群れで蹂躙され尽くす・・・
それは俺がこれまで指名して来た数々の凶悪な雌竜達と比べても、段違いに命の危険を感じる程の無慈悲な搾取だった。
「ふふふ・・・とっても美味しかったわよ、あなた・・・」
目の前でぐったりと力尽きている俺をうっとりと見下ろしながら、ネガルがそんな声を俺の耳元に囁いてくる。
そして彼女の口内からまたしても1本の舌が伸びてくると、それがそっと俺の口の中へと差し込まれていた。

「ほら、これを飲めば元気が出るわ」
「んっ・・・んぐ・・・んぐ・・・」
やがてその舌から溢れ出した甘ったるい甘露をたっぷりと飲み込むと、ついさっきまでピクリとも動かせなかった体に奇妙な程の力が湧き上がってくる。
「はぁ・・・あぁ・・・」
体中が熱い・・・
度重なる凌辱で半ば麻痺していた全身の感覚が復活し、体に纏わり付いていた高温の唾液の感触が痛く感じられる。
そしてまだフラ付く体で何とか風呂場へ駆け込むと、俺はシャワーで全身を綺麗に洗い流していた。

それにしても・・・
完全な暗闇の中でネガルの嘲笑を聴きながら成すがままに弄ばれたあの数時間は、不安や恐怖などいった感情よりももっともっと原始的な、自分という存在の全てを他者に完全に握られているという絶望と諦観に染め上げられていた。
夜通し味わわされたのは紛れも無い極上の快感の嵐だったはずだというのに、命を維持する為に最低限の栄養と酸素を与えられながら舌や胃袋で無限に咀嚼されるという容赦の無い責めに、何時しか俺も無心で身を任せていたのだろう。
あの数時間、俺は完全にネガルの一部となってその体内に取り込まれていたのだ。
朝になって無事に外に出された今となっても、全身を這い回る舌の感触が、皮膚を焼く灼熱の唾液の熱さが、喉を通る甘い毒の味が、何度も何度も脳裏に思い起こされてくる。

そして長い長いシャワーを終えて部屋に戻ると、床に蹲っていたネガルがふと首を上げていた。
「それで・・・私との一夜は気に入って貰えたかしら?」
「あ、ああ・・・それはもちろん」
「嬉しいわ。またここに呑まれたくなったら、何時でも指名して頂戴ね」
そう言いながら、彼女がグチュグチュと舌の群れが踊る口内を俺の方に見せ付けてくる。
「そ、そうだね・・・そうするよ」
その余りにもグロテスクで不気味なネガルの口内の様子に半ば怯えながらも、俺は服を身に着けると彼女に手を振って部屋を後にしていた。

やがて受付に戻ってみると、長らくシャワーを浴びていたせいか既に他の3人が集まって俺を待ってくれていたらしかった。
「おう、お疲れ。随分遅かったな」
「ああ、ちょっと長めにシャワーを浴びてたので・・・」
「それじゃ、帰ろうか」
そしてそんな先輩の言葉に従って4人でイザベラに料金を支払うと、揃ってエレベーターへと乗り込む。
「ここに来るのも随分久し振りだったけど、やっぱり良いもんだな」
「そうですね。また休業したりしなければ良いですけど・・・」
「確かに、何だかんだでまた感染者も増えて来てるしなぁ・・・」

それから数分後、外に出た俺達は、新宿駅の方へ向かって歩きながらまだ疎らな人通りを眺め回していた。
そこを行き交う人のほとんど全てが白や黒のマスクをしていて、ほんの数ヶ月前とは世界そのものが変わってしまったかのような印象さえ受けてしまう。
もしかしたらまた情勢が悪化してあの店も再び休業してしまうかも知れないが、ひっそりと地下に存在している雌竜の天国が消えることは、きっと無いのだろう。
そしてそんな希望と共に新宿駅で他の3人と別れると、俺は家に向かって冷え込み始めた街の中を急いだのだった。

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