ビジネス会議のルール　〜会議のやり方・進め方〜

良い会議は、参加者全員が会議の進め方に納得しています。会議で決定した内容が参加者に納得できるものでないと実行力が伴いません。もし決定した内容が理想的なものであっても、それを実行できなければ絵に描いたモチにすぎません。

会議の目的は「実行する内容を決めること」にあります。決定した内容が参加者の納得のいかないものであればやる気を持って実行することはできないでしょう。たとえば、下記のような営業会議の場面。

渡辺　「会社全体として来月は10億の売上目標を立てる。それを5人の営業で割ると一人2億だ。頑張って目標を達成してほしい」

伊藤　「（え〜！？　マジかよ。今月だって一人3千万が限界なのに、2億なんて無理に決まってんだろ！）はい、わかりました」

山本　「（てきとーに返事しとくか……）はい、頑張ります」

このような決定のしかたでは、参加者は意欲を持って営業活動をすることはできないでしょう。一人2億という決定は、会社や上司によっては理想的な内容です。しかし会議の決定を実行する当事者にはまったく納得感がありません。このような会議のやりかたでは、まちがいなく来月の売上は悪い結果となるでしょう。

100％の内容に0％の実行力を掛けても0％。しかし60％の内容でも100％の実行力を掛ければ60％になります。理想的な決定よりも納得感のある決定をすべきでしょう。

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