ジャハナム・インダストリー(Jyhanum Industry)とは、バルドシリーズに登場する組織。
- 旧時代
- 初代ジャハナムが工業製品メーカーとして創業、一代で大手企業へと成長させる。
初代ジャハナムの意向により、彼の複製 生産体制が構築される。初代ジャハナムの死後、オールド・ジャハナムと呼ばれる複製 たちは、彼の意志に従いジャハナム社内外で活動する。 - 前々時代
- 無機AIの開発競争に参入、後にその究極系であるバルドルマシンの開発に着手する。また、無機AIの発展に伴って仮想空間が成立するが、関連分野への進出には積極的ではなかった。
- 『FORCE』時代
- リバイアサン事件では、情報の入手も困難な状況だった。情報部ですら
凄腕 であればリバイアサンを撃破できる可能性があると認識していることからも、著しい情報不足が窺える。その状況を打開するべく、FLAK・VSS合同の対リバイアサン作戦時、VSS構造体を襲撃してリバイアサンの情報を奪取する。 - 大戦
- 大戦には、統合側で参戦。共同でバルドルマシンを完成させ、各地に建造する。また、ルネサンス計画にも関与していたと思われる。
- 大戦後
- バルドルマシンが主流となり、ジャハナム社は業界最大手としての地位を確立。バルドルシステムの成立によって、経済だけでなく政治においても絶大な影響力を持つに至る。
また、軍用HAWSの生産を行う傍ら、次期主力戦闘機の開発に着手する。 - 『BULLET』時代
- BS−OSAを設立する一方、BFAを支援することで戦争状態を作り出し、合法的に兵器運用実験を実施。次期主力戦闘機として、GIGASや大型戦闘機の試作機を実戦投入する。
社内の一部でバルドルシステムと互換性を持つ後継システムの開発を行おうとする動きがあったが、中止を命じている。 - 黄金の時代
- 超高度文明において中心的な地位を占める。
次期主力戦闘機としてGIGASを正式採用、後に民生転用によって一般にも普及する。 - 混沌の時代
- バルディストと反バルディストの戦いが反バルディストの勝利で終わり、バルドルシステムは停止、ジャハナム社も壊滅的な打撃を受ける。
百年後、ジャハナム社はGIGASを始めとする重作業機械メーカーとして復興。いくつもの失われた技術 を独占し、バルドヘッドプロジェクトを開始、バルドルシステムの復活を目指す。 - 『HEAD』時代
- 文明が衰退の一途を辿る中、数千人の社員を抱える人類史上最後の大企業となる。
バルドヘッドプロジェクトの開始から三百年、十五代の総帥の代替わりを経て、バルドヘッドの復元とコネクターの回収に成功する。ところが、研究員が突如バルドヘッドを持ち出して失踪。特殊コマンド部隊を派遣し、これを奪回する。
ノーマルルートでは、バルドルシステムの復活に成功。同時に、本社は壊滅状態に陥る。
トゥルールートでは、バルドルシステムの復活に失敗。バルドヘッドプロジェクト関係者全員が更迭されたため、一般企業への転身を図る。
- 大戦後
- 有機AIが主流となり、人類が仮想への依存を強めるにつれ、ジャハナム社の業績は悪化していったが、現実における影響力は維持していた。
反AI派と強い繋がりを持つ一方、VERTEXに陰ながら参画する。 - 『SKY』時代
- 地球統合政府とVERTEXの戦争には、統合側で参戦。ジャハナム社の役割はVERTEXが敗北した際の保険であり、統合との関係悪化を回避するための消極的な参戦だった。ところが、オールド・ジャハナムが突如VERTEXとジャハナム社を制圧、戦争は統合の勝利に終わった。以後、ジャハナム社は実質的にオールド・ジャハナムの支配下に置かれることとなる。
戦後、オールド・ジャハナムが設立したOld J社の主導でVERTEXの技術接収に当たる。 - 『HEART』時代
- 統合の凋落と企業の台頭に伴い、超大企業の一角を占める。
VERTEXの技術接収を完了。企業間戦争の調停、汚染された環境の浄化や新たな生存域の開拓を試みるが、いずれも人類の妨害によって失敗に終わる。 - 『BRINGER』時代
- 一千万人の人類を仮想世界VERTEXに保管、現実の人類を滅亡させる。
- キャロルの世界
- 表向きはVSSの洗脳政策に賛同しているが、実際にはヒトの知性活動を鈍化させるものとして敵視しており、陰ながらレジスタンスに協力する。
- エルミの世界
- WALRUSが実権を握るSASへの介入の機を窺っており、WALRUSによるマリア占有の打破を目論む。
- ひさめの世界
- ドミニオンの拡大に伴う仮想依存者の増加によって、バルドルマシンの有用性が低下、ドミニオンを敵視している。
- 絹花の世界
- 企業連合軍の一角を占める。人類は亡霊に勝てないと判断し、人類を亡霊として生き長らえさせることを目指す。
- イオタの世界
- 反バルディストとの戦いにおいて、バルディストは劣勢に立たされており、ジャハナム社が存続しているのかも不明。
- アンネの世界
- レジスタンスに協力していたが、目的を達したのか、政府軍に壊滅させている。目的はおそらく合法的にジャハナム社の兵器運用実験を行うこと。
『HEAD』時代では、山岳地帯と森林地帯に挟まれた平地に本社が所在する。西側には海があるが、海面が大きく上昇しているので具体的な場所は不明。また、本社前の原野には私設軍による防衛線が張られている。
「ジャングルのアリ塚のような奇怪な」とも形容される、厚いコンクリートの塀と重火器による防御網に守られた要塞のようなビル群。その中央には、99階建ての本社ビルが存在する。内部はGIGASが行動可能なほど広大で、50階は大ホール、98階は研究フロア・対侵入者警備区画、99階はクローン実験室・エレミーの部屋となっている。また、地下にはコネクターが隠匿されている。かつて、本社を中心とする一大都市が存在した。
仮想シリーズでは、ミッドスパイア内に支社の社屋が所在する。
「ジャングルのアリ塚のような奇怪な」とも形容される、厚いコンクリートの塀と重火器による防御網に守られた要塞のようなビル群。その中央には、99階建ての本社ビルが存在する。内部はGIGASが行動可能なほど広大で、50階は大ホール、98階は研究フロア・対侵入者警備区画、99階はクローン実験室・エレミーの部屋となっている。また、地下にはコネクターが隠匿されている。かつて、本社を中心とする一大都市が存在した。
仮想シリーズでは、ミッドスパイア内に支社の社屋が所在する。
『BULLET』時代では、超法規かつ超国家的軍隊であるBS−OSAの最精鋭部隊SERR14を容易く壊滅状態に追い込むほどの戦力を有する。
『HEAD』時代では、ジャハナム社の私設軍が防衛する本社を攻め落とせる地上軍は事実上存在しないとされる。また、特殊コマンド部隊を保有するが、あまり練度は高くないようだ。
仮想シリーズでは、仮想産業に深く関わっていないことから、大規模な仮想戦力は保有していないものと思われる。ただし、凄腕 であるオールド・ジャハナムを数十人単位で擁する。
『HEAD』時代では、ジャハナム社の私設軍が防衛する本社を攻め落とせる地上軍は事実上存在しないとされる。また、特殊コマンド部隊を保有するが、あまり練度は高くないようだ。
仮想シリーズでは、仮想産業に深く関わっていないことから、大規模な仮想戦力は保有していないものと思われる。ただし、
- BALDRHEAD 〜武装金融外伝〜
- バルドヘッドプロジェクトを推進し、バルドルシステムの復活を目論む。
- 装甲姫バルフィス
- バルフィスを主催し、コネクターを回収する。
- BALDR BULLET
- SERR14とBFAの戦争を裏で操り、兵器運用実験を行う。
「蛇」、「開戦の狼煙」、「復讐の女神」では、バルドルシステムの監視下から逃れたSERR14に大規模攻勢を掛ける。 - BALDR BRINGER
- 作品の舞台となる仮想世界VERTEXを構築する。
- 初代ジャハナム
- 創業者。
- オールド・ジャハナム
- 初代ジャハナムの
複製 であり、ジャハナム社の使い走り 。 - パーヴェル・ブッティリスキー
- システム開発部門の重役(『BULLET』時代)。
- シャオ・マリー・マクナマラ/ヘナ・プラカシュ/セレナ・ジェルディ
- 事務員。SERR14に出向中(『BULLET』時代)。
- ドイツ語数字の医師たち
- 元研究員(『BULLET』時代)。
- エレミー・ジャハナム
- 総帥(『HEAD』時代)。
- ラミカ・ストンコールド
- 特殊コマンド部隊隊長(『HEAD』時代)。
- ビル・ルイス
- 研究開発部門の元研究員(『HEAD』時代)。
- 地球統合政府
- 地球統合政府とVERTEXの戦争において、統合の勝利に大きく貢献したで緊密な関係を築く。
- BS−OSA
- バルドルシステムとの共同出資で設立。
- BFA
- 密かに支援している。
- ガードナー商事
- 深い取引がある大手海運会社(『HEAD』時代)。
- 企業複合体VERTEX
- 陰ながら参画している。
- Old J
- 子会社。
- バルドルマシン
- ジャハナム社が開発した無機AIの究極系。
- バルドルシステム
- バルドヘッド
- GIGAS
- ジャハナム社が開発した主力戦闘機規格。
- 仮想世界VERTEX
- BT
- ジャハナム社が開発したバルドルマシン用接続端末。
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