邪悪・獲物態度妖怪ネットワーク『天中殺』

○ネットワークのフレーバー的な設定
□人間への態度が「邪悪」または「獲物」の妖怪が集まる溜まり場的妖怪ネットワーク。本拠地「大殺界」は特殊なゲートを使って入る隠れ里であり、明けの刻か宵の刻に、海と陸の間(海岸など)へと東に向かって踏み込む必要がある。
ネットワークのリーダーである妖怪空亡(そらなき)こと、『空王 空矢(そらおう くうや)』が集めた、悪の妖怪達が所属している。ネットワークに加入するには、ネットワークに所属している上級格以上の妖怪からの勧誘を受けなければならない。時々中立態度の妖怪も勧誘されることもある。

□所属員は好き勝手に欲を満たすために活動しており、基本的に仲が悪い。協力関係といってもお互いにお互いを利用している場合が多い。
このネットワークに所属するものは、前もってリーダーに出撃の旨を伝えることで緊急時用の命を一つないしは二つ与えられる。ただし、人間を全滅させるようなことをしでかそうとした場合、空亡による粛清が行われる。

□ネットワーク(というよりもリーダーの)理念は、「人間が絶滅しない程度に好きにして構わない」というもの。リーダー曰く、「人間が絶滅しては妖怪も立ちいかなくなる。故に、絶滅させることは避けよ」とのこと。
リーダーの理念は甘っちょろいと思う所属員もそれなりに居るが、下手にそれに触れれば待っているのはリーダー自らが手を下す粛清であるため、口にだすことは暗黙のタブーとなっている。

□空矢の居室には、所属員を模した模型が並べられており、支給された命の数だけ模型の周囲に火の玉が浮かんでいる。


○隠れ里「大殺界」のフレーバー的な設定
□条件を満たした状態でゲートとなる海と陸の間の領域を踏み越えると、大殺界という結界の中にある孤島に踏み込むこととなる。大殺界は、大雑把に区分すると上空にある島と海に浮かぶ島の二つの区域に分けられている。本拠地となる場所は上空の島の方であって、海に浮かぶ島は現世と大殺界の行き来をするための橋渡しの役目をしているようなもの。
海の方の島には、上空に浮かぶ島に通じる高い山がある。天中殺の所属員であれば、麓にある岩で出来た祠に触れるか、中に入るかすることで瞬時に上空の島の祠の前に転送される近道が使える。所属員でなければ、高い山を昇るか、もしくは空を飛んで直接乗り込む必要がある。

□山の麓には、許可のないものを追い返すための門番が配置されている。今の門番はメネオラスが三犬を改造し、それから抽出した攻撃性などを凝縮した番犬。ケルベロスの首の一つであったものを再度改造し、在り方を歪め、別個体にして同位体とした存在。メネオラス曰く、「妖怪ガルム」。通称、暗黒の海の番犬。
三犬とは元が同じものであり、別個体として改造されたとはいえ同位体という存在であるため、側に立ってしまうと共鳴現象と自己規定の不安定化が起きるという弱点があるらしい。
また、今の番犬が配置される前は、一人の妖怪が番人として配置されていたらしい。その妖怪は時として、岩のような身体に変化し、相手を閉じ込めることもあったという。他にも、この妖怪が番人をしていた頃は空矢がよくこの妖怪の元を訪れていたという話もある。ある日、上空の島にふらりと出かけていったのを境に、その妖怪は二度とその姿を門の前に表すことがなくなった。番犬が配置されるまでは、門番の席は空席のままだったとも言われている。

□海に浮かぶ島は多くの木々と岩が並ぶ地である。山も岩山であり、島の環境もあって此処に棲み着く妖怪は余程の修行好きでもない限り居ない。門番の配置されている場所は小石などが転がっているものの、拓けた場所となっており、大規模な戦闘が起きても受容し切る。そこ以外は岩と木々が複雑に絡み合っていて、門番の居る地以外から山へと向かうことが困難になっている。
番犬ガルム曰く、「門番の地より外から地上を駆け、御山に向かうのであれば、命の5つや6つ、たやすく落とす覚悟が必要と思うといい」とのこと。一部の場所では妖力や妖術が機能しなくなるポイントが存在するとも言われている。

□空に浮かぶ島は、緑豊かな区域もあれば機械化が進んでいる区域もある不可思議な地。相当な広大さを誇るが、ほとんどの区域は手付かずの自然のままであり、機械化区域もウォーデンやメネオラスといった研究者の側面ももつ妖怪の研究所等がある以外はあまり目立った特徴はない。
山を登ってきた場合、島の東側から踏み込むこととなる。中央にある天中殺の集会所と、黒い岩で出来た空矢の棲む黒天塔が天中殺の所属メンバーが集まる場所でもある。基本的には空矢が指令を出す時は集会所に顔を出すため、所属メンバーは集会所に集まることが多い。黒天塔は空矢の居城のようなもので、幹部級の妖怪が空矢に会いに来ることもある。集会所との連絡石碑も存在し、空矢へ出撃したいという意思表明がすぐに伝えられるようになっている。ちなみに希望者は空矢と同じく黒天塔の中の部屋を自分の住居として使ってもいいとのこと。「とはいえ、ほとんど希望者が居ないのだがな」と空矢は肩を竦めているが。
島の南側には大殺界内に住居をもつ妖怪たちの住宅街(住居の多くは木製だったり岩製だったり)がある。級ごとに一応住宅街の場所は離されているが、トラブルを起こさないなら別の級の住宅街に棲むのも見逃されている。
島の北側には小さいものの妖怪用の牢獄や、天中殺の所属員同士が戦えるようにと空矢が用意した戦闘場がある。どちらも下にある島から採ってきたらしい岩が要所要所に配置され、妖力や妖術が外に漏れ出ないように結界が張られている。


○データ面での解説
ネットワーク『天中殺』
大小問わず人間に対して邪悪・獲物の態度を持つ妖怪が所属している大規模ネットワーク。中立の妖怪も拒まれてはいない。
本拠地である隠れ里「大殺界」は、明けの頃または宵の頃に東の海岸と海の間にゲートが開く。

妖怪の使用CPごとに級分けがされており、大雑把に区分すると以下の4つに分けられる。
・下級妖怪(200CP〜300CPクラス)。基本的に雑兵扱いをされている。支給される命の数は最大で0です。代わりにネットワーク所属のCP消費は0です。
・中級妖怪(350〜550CPクラス)。ここからは戦力に数えられる実力がある存在、といった扱いをされている。支給される命の数は最大で1です。
・上級妖怪(600〜900CPクラス)。ネットワークの活動にある程度自分の意思を通せる権力者扱いである。支給される命の数は最大で2です。
・特級妖怪(1000CP以上クラス)。リーダーである空王 空矢のように、単独で大規模な変化を起こす存在として畏れられている。
なお支給命は場合によっては増減が起きたりもします。

支給された命は、空矢の居室にある火の玉を空矢が吹き消すことで自由に取り上げられます。


○所属エネミー作成ハウスルール
態度によるマイナスCPは、マイナスCP合計に計上しません。通常の作成をする場合は弱点等で-100CPまでとっても大丈夫です。

さらなる特殊ルールとして、弱点の制限を解除して、重たい弱点を持たせてCPを稼ぐことを許可します。
ただし、弱点のみで稼いだCPの総計が一定以上になると、ネットワーク内の立場が使用CPよりも低下します。
・-151から-250CPだと、格を一段階下げて評価されます。(例:中級→下級)
・-251から-350CPだと格が二段階下げて評価される。(例:上級→下級)
・-351CP以上だと強制的に下級の更に下となる、最下級扱い(特殊な級であり、式神や魑魅魍魎以下の扱い)にまで落とされる。
立場低下を受けると、支給される命の数が減らされたり、場合によっては本来同格だったはずの妖怪のおもちゃにされたりします。
特に最下級妖怪扱いにされた場合、捨て駒として単騎で動くように仕向けられたり、大規模計画などを知らされずに参加できないなどのデメリットが発生します。(簡単に言うと4体以上ここのネットワークの妖怪が関わるシナリオの時、最下級扱いの妖怪は使用できません。また、3体以上の時は、他の妖怪はその妖怪と一緒に戦闘せずに逃げても構いません)


○天中殺PC作成レギュレーション
基本的にはトップページに書いてある通り、600CPでの作成となります。ただし、自動的に扱いが空矢の認めた天中殺幹部となります。600CPであれば特に相談なく作成と登録もOKとしています。ネットワークの規模は大きい(20CP)扱いでどうぞ。-CPに関しては、態度分は-100までの制限に含めません。
また、命が2つまではCP消費無しで取得可能となっています(空矢からの支給品)。支給品の命を一つ喪った時点で、空矢から撤退命令が下ることになります。
態度は邪悪、獲物、中立を推奨しています。ただし、友好と独立は許可していません。代わりに、本気でお勧めはしませんが善良も態度としては許可されてはいます。善良態度の妖怪を作る場合は黒夢への相談をお願い致します。
上級幹部PCとして動きたい! という方も相談をお願いします。総CP合計、900CPまでならば融通もします(エネミーでの上級妖怪の限界値がここなので)。
下級妖怪であれば、下僕として何体かの持ち出し(処理的に重くなるので実データが使えるのはおそらく1,2体程度ですが)を許可します。しもべへのCP消費は考えなくて大丈夫ですが、だいたい持ち出しをするというPCならば仲間枠で下僕の記載をしておいていただけると分かりやすくて助かります。
最後に、「このPCはエネミーとして出してもいいよ!」というPLの方は、PCの属性欄に「エネミー使用許可」の一文をお願いします。代わりに、その場合は知らぬ間にPCロストが起きていても責任は持ちません。


●このネットワーク所属員に関して
基本的にエネミーとして使うことを推奨しています。各GM様方は、シナリオソースや、エネミーが思いつかない時などに使ってください。
このネットワークの作成の発案者である黒夢は、特段このネットワークの所属員をPCに据えてのシナリオを考える気は2014年11月時点ではありません。エネミー一覧に当たるものがあってもいいのではないかという思いつきからこのネットワークを立ち上げています。
エネミーとしての妖怪を追加することに関して、制限するつもりはありません。特に黒夢に断りなく所属させても問題ありません。
ただし、態度は邪悪、獲物、中立のうちから選んでください。善良、友好、独立は、このネットワークの所属員の態度として基本的に認めていません。
(2014年12月10日追記)意外と悪側PCを使ってみたいという人が多いようなので、PC枠を別枠で用意することにします。PCの方はエネミーとしての使用をPLが許可していない限りは、エネミーとして出すことを禁止します。


裏設定(まだ未完成ではありますが)

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