フィギュアスケート×ファンタジーのテキストベースRPG

オティス【人名】


氷都の創設者。
「狼槍の豪商」の異名を持つ、はじまりの地から来た凄腕の冒険商人。
現代の氷都では、伝説的な存在となっている。

彼の功績を伝えるエピソードは、以下のように語られている。

異界からの迷い人

オティスの率いるキャラバンは、何らかのきっかけでオーロラの道に迷い込み
見知らぬ極寒の地にたどりついた。
幸いにも、彼らが通った出口は「ボッカ族」の地下集落に通じており
寒さによる遭難を免れることができた。それだけでなく、ボッカ族には
異界からの客人を手厚くもてなす風習があったことも、大きな幸運だった。
オティスたちは、彼らと歓談する中でこの地が「バルハリア」であることと
氷結の呪い」に閉ざされた遺跡、「旧都」の存在を知る。

ボッカ族のシャーマンから、女神アウロラにまつわる伝承を聞いていた彼は
冒険商人らしい発想で、巫女の力「オーロラヴェール」を利用し、数百年もの間
禁忌とされてきた旧都の探索を思いつく。

もし、五王国崩壊以前の高度な文明の遺産を発見できれば
それを用いて新たな都を建設し、ローザンヌ王国の滅亡以降
苦難の歴史を歩んできたボッカ族の未来に、希望をもたらすことができる。

オティスの熱い言葉は、それを密かに聞いていた女神アウロラの心をも動かし
やがて、舞姫の同行のもと、旧都の探索が開始された。
自分たちと同郷の「アウンの民」の危険予知能力について聞いていたオティスは
予測不可能な危険が潜む旧都の探索において、彼らの勘を頼りにしたという。
その成果を活用し、氷都の建設が始まったのは、10年後のことだった。

賢者の知恵を持った商人

以上のことから分かるように、オティスの博識ぶりは学者や賢者に匹敵し
その知識を商売に役立てることにおいて、天賦の才を持っていた。
また彼は、はじまりの地において紋章術に相当する魔法の使い手でもあり
氷都に紋章術の研究機関、紋章院を設立した。

氷都の運営が軌道に乗ってからは、はじまりの地と氷都世界の
関係強化に動いているとも噂されている。

氷都の一般人がオティスの姿を目にすることはめったにないが
一年に一度、12月24日の「星霊光臨祭」には、毎年必ず出席している。

氷都の創建から150年が過ぎた今も、彼は
60歳前後の精悍な老人の姿を保っているという。

彼を見たある地球人は、北欧神話の「オーディン」と、三国志の「関羽」と
「サンタクロース」をひとつにしたような人物だった、と感想をのべている。

百科事典もくじへ戻る

管理人/副管理人のみ編集できます