モザイク架空国家

ミュンツィヒ市はナウエルン州?の州都で、ベッツェル市、ヴィーナスハーフェン市に次ぐロイヘン帝国で3番目の規模を誇る都市である。

かつてはナウエルン王国?の都で、第二次フェレンブルク=ナウエルン戦争?にナウエルンが敗れた後は帝国の都市の一つとして位置づけられた。

今日のミュンツィヒは帝国の交通と金融の中心都市であり、転移後?レンガ造りの建物が主流のベッツェルと違い中世らしい街並みがそのまま残っている事から観光地として多くの観光客が訪れている。しかし、南部ロイヘンには過激思想を持つ団体が多く潜んでいると言われており、また帝国からの独立を望む分離主義勢力?もこの地を根城にしている為、地区によってはかなり治安が悪い。

ミュンツィヒは古いナウエルン語(高地ロイヘン語) で “Münich” が由来とされている。

また、ひらがな表記では「ミュンチヒ」と書かれることもあるが、これは正確な発音ではない。

ミュンツィヒはオーバーベルク州?にあるフェルスツィヒ山脈の北から50kmほど進んだところにある高い平野に位置する。

山脈に近いことからミュンツィヒ周辺では定期的に雨が降る。また、山から吹き下ろされる局地風によって急激に気温が上がることがよく見られる。

欧暦1068年頃にはこの地に集落が建設されていたとされ、1075年頃には都市の様相を呈した。欧暦1092年にこの地に当時のナウエルン王のハーゲンバッハ家がこの地に王宮を置いたことにより、この地はナウエルン王国の首都となった。

欧暦1502年にナウエルン王国はオーバーベルク王国?を吸収し、南ロイヘンにおける地方大国となった事で、ミュンツィヒは稀に見る大都市となった。しかし、欧暦1586年にロイヘン各地でペストが流行したことでミュンツィヒの人口の3分の1が死亡した。

1888年にナウエルンは北部ロイヘンの大国フェレンブルク王国?に敗北( 統一戦争 (ロイヘン史)?を参照 )。戦勝国であるフェレンブルクはロイヘン帝国を形成し、ナウエルンは帝国への加盟を余儀なくされた。ナウエルン人の大半はこれを支持せず、帝国への加入をフェレンブルクによるナウエルンの併合とみなした。

欧暦1913年〜1918年の大戦争?においてナウエルンはロイヘン帝国軍の一部として戦争に参加する。この時ミュンツィヒにはヴェランヌ共和国?軍の飛行船が襲来し、空襲を4回受けている。

戦後帝国は戦勝国となったものの、総力戦の後遺症で経済は停滞。ミュンツィヒ市民の生活も苦しくなり、帝国からの離反を目指す分離主義勢力の活動が活発化した。欧暦1921年にベッツェルで軍隊によるクーデター?が発生した際に分離主義者たちは武装蜂起を起こしたが、これは当局によって弾圧された。

今日では分離主義者の活動はほとんど無いものの、未だに住民の間では帝国からの離反を支持する声が少なからずある。

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