この「ミラノ・マッドネス」シリーズでは、来たるシーズン9ファイナルズに向けて、選手たちの考えていることや、舞台裏での出来事について取り上げていきます。第2回は、Evil GeniusのAmmar “Necrox” Albannaです。

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原文:https://siege.gg/news/1084-necrox---it-certainly-i...


原著:InfianEwok / 2019年5月4日 / 読み終わるまで:5分

生まれは米国ながら、カタールで育ち、その後再び米国へ移住したAmmar “Necrox” Albannaは、競い合うことについては多少なりなじみがあったと「The Players’ Lobby」で語っている。彼は大学でレインボーシックスと出会い、戦いを始めた。後は歴史が語る通りだ。

プロリーグ・シーズン3で優勝した後、彼は当時所属していたチーム「Continuum」の仲間たちとともに、シックス・インビテーショナル2017でもタイトルを獲得した。それからチームはEvil Geniusと契約した。しかし、多くの人々が彼らのことをずっとシージ最強チームの一柱と見なしているにも関わらず、以来タイトルとは縁がない。

その理由は? G2 Esportsだ。


Evil Geniusがシックス・インビテーショナル2018で敗退した後、茫然自失のAustin "Yung" Trexlerを元気づけたのは、当時のコーチJordan "BKN" Soojianだった。


PENTA SportsのメンバーがG2に移る以前から、この2チームは幾度となく相対してきた。とはいえ、勝つのは常にヨーロッパチームの方だった。最初の対決が恐らく最低のものだろう。Evil Geniusは当時のPENTA相手に1マップリードしながらも逆転を許し、世界チャンピオンの王冠を防衛することができなかった。後のG2 Esportsとなるこの相手にはシックスメジャー・パリの決勝でも敗れ、向こうはタイトルをまた一つその戦績に書き連ねた。

さらに、シーズン8ファイナルズでは満身創痍のFnaticに打ち負かされ、シックス・インビテーショナル2019では、驚くべき可能性を秘めたTeam Reciprocityに敗れたことで、Evil Geniusはすっかり過去のものにされてしまった。

今シーズン、選手たちは全員でシアトルにある新しいアパートメントに引っ越し、これまでの数々の失敗について深く掘り下げ、チームの穴も一つ一つ塞いでいった。そして今回に限っては、G2 Esportsがファイナルズへの出場を逃したので、その存在に悩まされることもない。
チームとしての完成度をどれだけ維持し続けられるのだろうか。最後にタイトルをとってから、どれだけの月日が流れたのだろうか。彼ら北米のチームにとって、このファイナルズが「いちかばちかの大勝負」だと見る向きもある。


Ammar "Necrox" Albanna (写真提供:Peter Chau)


G2 EsportsのNiclas “Pengu” Mouritzenもその一人であり、彼は他の誰にも増して、今回がEvil Geniusにとって「まさにいちかばちか」の大会であるとの見方を示している。それ以外の意見はどうであれ、SiegeGGはNecroxにインタビューを行い、今シーズンのチームについて彼が考えてきたことや、ミラノに向けた準備について探らせてもらった。


ではまず聞きにくい質問から。G2 Esportsのことです。と言っても、彼らは今回出場しないのですが。ミラノにG2がいないわけですから、あなた方にとっては少し気が楽になったんじゃないでしょうか?

G2がいなくても、こっちの練習量が増えたり減ったりすることはないですよ。結局のところ、良いチームというのは大会に出続けているものなんです。


あなたのチームにとって、今回のファイナルズは「いちかばちかの大勝負」でしょうか? 優勝するまたとないチャンスだと言っている人はたくさんいます。この状況がむしろプレッシャーになっていませんか?

いちかばちかの大勝負なんかじゃない。というより、勝負の世界でそういう考え方は邪道です。私たちはこれまでも、優勝に極めて近いところまでは辿り着けていますからね。


多少の失態についてはともかく、今シーズンのオンライン戦では非常に好調でしたね。この好調ぶりを、どのようにオフラインでの試合に持っていくのでしょうか?

私たちは異なるリージョンのチームと対戦することになるので、プレイスタイルもオンラインとはまったく異なるものになるでしょう。適応力こそが勝利の鍵です。


シアトルにあるチーム専用の新しいアパートメントに引っ越した感じはどうですか? お互いの距離が近くなったおかげで、チームがどんな具合により良くなったとお考えですか?

(写真提供:@BroCanadian)

ブートキャンプをしていたときは、毎日のように劇的な改善が見られました。問題点や反省点も、普段よりも早く埋めたり無くしたりできました。一つの施設内で年中一緒にプレイすれば、これと同じような効果が期待できますね。


Immortalsはまだオフラインの試合で頂点に立ったことはありませんが、彼らの強さの秘訣とはなんでしょうか。あるいはLATAM地域全般の強さでもいいのですが、準備段階でその対策を講じていますか?

Immortalsの場合は特にそうなんですが、LATAMのチームはどこも死ぬほど攻撃的で、他のチームなら避けるようなリスクを嬉々として冒してくるんです。彼らの積極的な動きをいなすことができれば、試合を終わらせるのがとても楽になるでしょうね。


ESLが「同じリージョンから出場した2チームは準々決勝では対戦しない」というルールを廃止したことについては、どうお考えですか?


シーズン9プロリーグ・ファイナルズの対戦表


オフライン大会というのは、異なるリージョン同士がぶつかり合う場なんです。(決勝戦でもない限り、)リーグ戦で既に二度戦っている2チームが大会でまた戦ったところで、観る側の関心はまるで薄いでしょう。


今回の大会で、注目に値するのはどのチームでしょうか?

Team Empireですね。今シーズンはEUのプロリーグを支配していましたから。もっとも、最近ロースターが変わった点については少なからざる影響が及ぶことでしょう。果たしてそれは良い影響になるのか、それとも……。大会が始まればおのずと分かるでしょうね。


準々決勝では、あなた方以外でどこのチームが勝ち進むと思いますか?

LeStream Esportと、Team Empireと、あとはFnaticでしょうかね。

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ミラノでのファイナルズは5月18日と19日に開催され、Evil Geniusは現在、およそ2年半ぶりとなるタイトル獲得までの三つの大きなハードルを見据えていることでしょう。最初の相手はImmortalsです。ミラノに辿り着くまでに、SiegeGGからお送りする情報をお見逃しなく。大会期間中も、シージの最新の動きを随時こちらまでチェックしに来てください。

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