タグ検索で♀龍×♂竜3件見つかりました。

小さなお目付役

人間に姿を変えることの出来る恐ろしい雌老龍と奇妙な王族生活を始めたあの日から数年・・・ 何時の間に産んでいたのか、俺達の間には唐突に1人の・・・いや、1匹の雌の仔龍が出来ていた。 彼女達が人間に姿を変えられるようになるまでには生まれてから最低でも1年は掛かるらしいのだが、それでも幼子に化けるのが精々で赤ん坊に化けることは出来ないのだという。 その為仔龍の存在を正式な王妃の子供として何も知らぬ周囲の人々に認知させることは難しく、表向きは城下町で見つけた孤児を城で保護しているという体で彼女に城での行動を許して…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%be%ae%a4%b5%a4%c... - 2013年11月03日更新

巨影蠢く閨で

カツーン・・・カツーン・・・ ユラユラと揺れる燭台の明かりが、人々の寝静まった暗い城の通路をぼんやりと照らし出している。 最早履き慣れてしまった王族用の煌びやかな硬い靴が相変わらず甲高い足音を周囲に響かせているものの、通路を歩く俺の存在に気付いている者はたったの1人・・・いや、1匹しかいなかった。 その薄暗い視界の最奥に、やがて大きな寝室の扉が見えてくる。 今夜もまた、彼女があの扉の向こうで俺を待っていることだろう。 そう・・・俺は・・・彼女に選ばれたのだ。 彼女の生涯の伴侶として。 この国の新たな王とし…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b5%f0%b1%c6%ea%c... - 2008年08月26日更新

ふと気がつくと、俺は見知らぬ世界にいた。 空は薄暗い群青色の雲に覆われ、赤茶けた大地がどこまでも広がっている。 「な、なんだここは?」 混乱と恐怖に駆られて俺はペタンと尻餅をついた・・・はずだった。 スラッと細長い不思議な体が視界に入り、尻をつく感触もないまま 俺はいつの間にか完全に仰向けに転んでいた。 慌てて自分の体を見回して驚く。緑色の細かい鱗に覆われた背中、何段にも横筋の入った白い腹。 そして、3本の指が生えた異常に短い手足・・・ 「これは・・・」 まるで龍のようだ。自分の顔がどうなっているのかはわ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%cc%b4... - 2008年08月12日更新

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