Maxprivate - Sex Engineer. ヒトの性行動と変態性への理解にまつわる、分析的かつ科学的な集中議論

3行まとめ

・腸の解剖学的な構造は複雑だが、最低限肛門括約筋が外だけでなく体内にもあることは押さえておきたい(一見してくぱっていれば準備OKという訳では無い)。
・外肛門括約筋は随意筋なので息めば開くが、内肛門括約筋が開くには肉体的・精神的にリラックスしていなければならない→浣腸の必要性。
・括約筋以外にも、肛門直腸角、恥骨直腸筋(∈肛門挙筋)、腸ヒダ、そして関連痛といった制約があるため、挿入角、体位、時間的猶予を活用して開発を進めよう。

アナルセックスにまつわる問題

千年に渡り人々は肛門に何かを突っ込んできた。直腸の走行について何もよくわかっていないまま、それでも大抵は大きな問題を引き起こさずうまくやってきたようである。しかし、肛門への挿入は全く問題を引き起こさないかと言えばそうではないから、尻遊びやアナルセックスをより簡単にしたいのであれば、腸管の構造やそのコントロール法について知っておくのが賢い方法だろう。
外肛門括約筋も内肛門括約筋も問題を引き起こしうる

ヒトの肛門を「括約するものthe sphincter」と言い表すのはとてもありふれたことである。しかし、これでは単数形だ! それが最初の勘違いである。現実にはふたつの肛門括約筋があり、外界と直腸との間の管腔(訳註:いわゆる肛門櫛が観察される領域、重層扁平上皮と粘膜上皮との移行部)を囲んでいる。この管腔は「肛門管」と呼ばれる。肛門管の長さは人によって大きく異なっている。2cm未満の人もいれば、5cmもある人も居る。

ふたつの肛門括約筋を知っている人は、それらが積み重なったように位置していて、肛門管のより下部にあるのが外肛門括約筋で、上部にあるのが内肛門括約筋であると考える。しかし、これも事実にあてはまってはいない。両方の肛門括約筋は肛門管の全長に渡って存在し、外肛門括約筋が内肛門括約筋を包み込んでいるのだ。外肛門括約筋の下端が内肛門括約筋の端を超えて巻き上がっているだけで、その様子は例の皺の寄った肛門輪として、人によってはとても明瞭に観察することができる(「外肛門括約筋の下端による肛門輪」の上図を参照)。
外肛門括約筋は実のところ3個の筋構造に分けられ、それらはまた別の筋や筋以外の組織構造に結合している。これら全てを考慮に入れると、ふたつの肛門括約筋の図説や描写に一貫性を見出すのはとても困難である。なぜなら、肛門輪が人によって顕著であったり見えなかったりするように、肛門括約筋の構造には個人差が大きいからである。
外肛門括約筋の3種類の部分構造は下図に明示してある(A,B,Cを参照)



外肛門括約筋の3種類の部分は協調して作動する随意筋であるということと、それに対して内肛門括約筋の作用は完全に不随意的であるため常に全力で収縮した状態にあり、肛門の絞扼力の85%を占めるということは事実として広く認められている。故にアナル挿入に関して人々が抱える最初の問題は内肛門括約筋を弛緩あるいは開口させることである。肛門のちょうど入口(?)で外肛門括約筋が弛緩しているのが見えるから、システム・オール・グリーンと早とちりして突撃すると……痛ったい!
外肛門括約筋にまつわる問題
固形物を押し出すため、平均的な勃起したペニスと同じ幅まで大半の人が毎日アナルを拡張しているはずである。そして、それ以上に大きなものをも快適に収めることができる潜在能力を備えているのだ。したがって、外肛門括約筋を平均的なペニスの幅かそれ以上まで開くのはクソ楽勝as easy as having a shitである。
大半の人はパートナーの上に粗相をしてしまうことを恐れるため、アナルセックスの快感を探索開始するためのもっともありふれたアドバイスは「まずは浣腸から始めよう」である。そうすれば、出そうにも実際何も出ないという自信が生まれる。
しかし、外肛門括約筋を弛緩させてもたった15%の圧力しか減らすことができない。なぜなら、内肛門括約筋は依然としてきつく閉ざされたままであり、無理矢理こじ開けようとすれば傷ついてしまうだろうからだ。それはもう激しく。
内肛門括約筋にまつわる問題
身体的、精神的にリラックスしていることは内肛門括約筋を開口させる過程において重要である。だから、行為の最中での失禁に対する恐怖心は両方の肛門括約筋のお邪魔虫show stopperと言える。もし意識的にその恐怖心を乗り越え、外肛門括約筋を開口させるために息み始めるとしても、無意識の恐怖心や不安がある限り内肛門括約筋は応えずに立ち道を塞ぐ。こういう理由もあって、浣腸はここまで頻繁に推奨されるのだ。あなたの消化管が清潔であると確信させ、精神的に余裕を持たせるという効能も浣腸にはある。
アナル挿入による痛みを回避するためには、外肛門括約筋を通じて何かを押し当ててはいけない。内肛門括約筋に優しく摂するよう、忘れずに心がけよう。挿入されたのものの先端部を用いて、内肛門括約筋をマッサージするのに時間をかける必要があるだろう。指、ペニス、おもちゃ、何でもいい。
肛門括約筋の制御は半自律的な反応である(自律神経)。腸内に蓄積された物体からの圧力に対し、内肛門括約筋は自動的に反応する。腸の深部から内肛門括約筋に圧力がかけられると、内肛門括約筋は「青信号」をだす。この現象は、突然便意を催した際に経験されるものである。しかし、意識的に外肛門括約筋を収縮させることはできるため、漏らすということはない。内肛門括約筋が「トイレに行く時間だ」と認識しても、催した途端に漏らす訳では無い。
こんな訳で、外肛門括約筋を通過するまで待機することが標準的なアドバイスとして挙げられるのだ。凹が落ち着いて、リラックスしている限り、内肛門括約筋は圧力に反応する。凹が最初の段階でコントロールを手中に納めるのは、大きな助力となりうる。もし凸が行為の主導権を握っているといても、ペニスやおもちゃの先っちょを挿れた後、凹が挿入の次の段階をコントロールし準備を完了させるときまで、そのまま動かずにいることは大いに役立つことだろう。それはつまり、内肛門括約筋がリラックスしているのを凹が感じるタイミングである。もっと深く挿入する心の準備を果たさせるのがリラックスした内肛門括約筋であると、多くの人は気付きさえもしないのだが。
故に、初期の挿入は段階を踏んで行おう。外肛門括約筋を通り過ぎるために息み、息んでいる間にも完全な挿入の前に内肛門括約筋がリラックスするのを待機しよう。ペニスを受け入れるために、凹は繰り返し繰り返し息むのと息抜きとを交互に行わなければならない。
圧倒的な便意にまつわる問題
一旦肛門が全て飲み込んでしまえば、固形物からの圧力に対する内肛門括約筋の反応はかえって問題になる。始めた途端にトイレに駆け込みたくなる衝動に襲われるというのは初心者にありがちな問題である。何かが内肛門括約筋の奥へ入ってしまうと、自律神経系はすぐさま脳へと「時間ですよ」と伝令を送る。凹が制御不能な便意を感じ、結局トイレに直行するのはよくあることだ。
「パートナーや寝具へと撒き散らされてしまうような、排泄物がその便意の原因では無い」と自信を持つ必要がある。それ故に、凹が腸管を綺麗にするため浣腸を施していれば、トイレへと駆ける必要はないと信じられるから、またまたここでも浣腸は役に立つ。
角度にまつわる問題
断面図を見ないと、次の問題は見えてこない。断面の様子は男性でも女性でも相違がない様子である。



座る、立つ、仰向けになる、うつ伏せになる。大半の時間、肛門感は大まかに言っておヘソと同一直線上にある(上の図では全く異なる両性の臓器の位置どりが示されているにも拘らず)。直腸に入るところで背骨方向への急な曲がり(肛門直腸曲anorectal flexure)が見られ、また肛門管と直腸との結合部には意図的に閉じられた関門がある。ここの筋肉も通り抜けるにはなだめられる必要がある。この曲はとても鋭く屈曲している場合もあれば、あまり急では無い場合もある(ヒトの腹部の異なる断面図を見比べれば分かる。また、その曲がり具合に性差は関係ない)。この急な曲がり角(肛門直腸角anorectal angleとも呼ばれる)は肛門の浅部を取り巻く恥骨直腸筋puborectalisというとても重要な筋肉により保持されている。恥骨直腸筋は肛門や直腸を構成する筋肉とはみなされていないため、一般的に見過ごされやすい。



したがって、腸を開くということはただ肛門を開くということだけでは無い。恥骨直腸筋もまた弛緩する必要がある。アナルセックスに夢中の人々の大半が告白するところによると、アナルセックスについて考えたり期待したりするだけでトイレに行きたくなるような感覚に襲われるらしい。恥骨直腸筋が期待から弛緩することでこの感覚が生じるということを、大半の人は理解していない。そして、もしあなたがアナルセックスにそそられず、掘られる予感に高鳴らないのであれば、恥骨直腸筋は弛緩しないであろう。
身体の「闘争か逃亡」反応がこれらすべての筋肉を収縮に向かわせることもまた忘れないでおきたい。挿入に対して不安を覚えているときトラブってしまうのはこのせいである。また、その気になるのが重要なのもこれが理由である。初回からうまくできる人も居れば、そうでない人も居る一因もこれである。何かが腸内に押し込まれている状態に心と体が馴れるにつれて、身体が自動的に調節を行えるというのが救いだ。したがって、トレーニングのためにはアナルプラグを長期に装着するのが優れている。筋肉の拡張ではなく、それはむしろ脳や神経系の再教育なのだ。
体位にまつわる問題
初挿入において、体位は大きな助けとなりうる。とりわけ、凹が意志力だけで上記の重要な筋肉を制御できない場合は尚更である。

こういう訳で、凹が凸の上に跨って始めること、より具体的にはしゃがみ込み騎乗位で息みながら挿入するのが優れたやり方であると多くの人々が口を揃えている。別の効果的な最初の体位はヨガの「子供のポーズ」であり、これは簡単にワンワンスタイルへと移行可能である。
さらに別の人気な最初の体位は「匙のポーズ」で、これは凹の膝が胸に着くまで股関節を屈曲させるものである。これらの体位を取ることで凹は挿入の速度もコントロールできるようになる。
腸内での操舵にまつわる問題
さて、肛門括約筋と恥骨直腸筋を超えてもさらに回避すべき新たな種類の痛みが待ち構えている。その痛みは、「これだ」とか「ここだ」と特定するのが遥かに難しい類のものである。なぜなら、体内のストレスは時に関連痛という結果になるからである。
https://en.wikipedia.org/wiki/Referred_pain(訳註:日本語版は図が無かったため英語版)
この痛みは肛門直腸角をうまく曲がり切れなかったり、肛門の上にある直腸壁を押し込んだりすることによって生じうる。直腸だけが疾病を抱えるとは限らない。男性の場合、直腸壁のすぐ裏手には前立腺prostateと精嚢seminal glandがあるため失禁しそうな感覚に襲われる。また、女性の場合は子宮頸cervixや子宮uterusが痛みの原因になりうる。肛門直腸角をうまく通過するためには、体位や角度、そして挿入された物体の曲がり具合による影響を考慮しなくてはならない。もし凹がのげぞっていればその屈曲はより急になるだろう。逆に、もし凹が前方へとうずくまり、文字通り頭を膝の間に収めているのであれば、この屈曲部を直線状にぴんと伸ばしていることになる。関連痛としては、頭痛が生じることもある。Wikipediaによる図を見ると、関連痛に関しての特定の部位対応がよく分かり、その中には体内の苦痛は時として頭痛、あるいは首や背中の痛みとして感覚されると示されている。
しかし、しかしまだ、私たちは免許皆伝では無い。次に考えなければならないのは腸ヒダintestinal foldsである。これらのヒダに挿入物の先端が前後からこすれぶつからないよう、挿入時にはやさしく回転をかけてやる必要がある。
そうしたら、「破裂」感覚が現れ、おそらく関連痛であろう、それに付随する鋭い痛みがやってくることがある。肛門括約筋のいずれかを準備ができていないのにこじ開けることや、これまた準備のできていない恥骨直腸筋を無理矢理通り抜けること、肛門直腸角を真っ直ぐな物体で貫くこと、横直腸ヒダを強行突破することを原因としてこの感覚は生じうる。激しい破裂感や他の関連痛を食い止めるためには、凸が舵とりを模索している間に凹がきちんと息み続けておく必要がある。
肛門括約筋の前線(肛門管)を突破するためには、凸はヘソの方向へ向けて入場を開始するのがいい。それから、凹に過度なストレスや拡張を強いぬよう注意しながら、やさしく挿入物を背中へと、脊椎に沿うように方向転換させる。この段階においては、しつこいけれども凹が外へ出そうと息むことが肝心である。繰り返しになるが、これは直腸と肛門管がより直線状に近づくよう矯正してくれる当然の手段なのだ。凸がより肛門直腸角より深くに収まれば、横腸ヒダが道を開ける時間的猶予を設けながら、再び脊椎に沿うようにして挿入物を前方へと傾けていく。
アナルセックスにまつわる問題 - 結
身体(肛門)が、外へ出て行くものではなく、中に入ってくるものに対しより馴れてくるにつれて、この操作全体に対する不安感は見る見る減っていくだろう。そして、心はその下の方にある筋肉群を独立してコントロールできるようになるだろう。しかし、第一歩はまずただ単に挑戦し、そして何かを入れるときに息むことだ。先っちょをちょっと入れるところから始めて、そこから腸の力でそれを押し戻す。腸で押し出す練習のためには、ディルド(か何か練習器具)をやさしく挿れることを始めてみよう。そして、それをまた押し戻させ、それから息んだ状態を維持したまま手を使って再び挿入するという具合だ。
また、「高品位なアナル用潤滑液の特質は何か?」の記事もチェックしてほしい。潤滑液は必要だ。沢山の潤滑液が入り用になる。おそらく想像するよりまだ多くの潤滑液だ。始める前に潤滑液を腸内にひいておくことがスタート地点になる。
もし将来に向けてこれらの参考資料や他の資料をいつでも検索できるようにしておく必要があれば。アルファベット順にタグが延々と並んでいるAnal 101に参加してほしい(訳註:日本でもこういうデータベース的なのがあればいいのになあ)。

(原文:http://www.maxprivate.net/anal-sex-problems/

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