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・個人差はあるが浣腸液250-500mlで直腸、500-1000mLで下行結腸、2-3Lで盲腸まで洗滌できる。
・注入する際に物理的な抵抗があれば一時中断して浣腸液を排出する。体重計に乗ろう。
・時間短縮のため、S字結腸以降は注入中断の後、痛みが引いて再燃するまで我慢してから排出する。

とある事情による問題を抱えたFetlifeのメンバーを手助けするためにこの記事は書かれたものである。彼女の住まいはシェアハウスだったため、浣腸を敢行するにはとても難しかったのだ。彼女は週末仕事場から3時間も運転して彼氏のところへ遊びに行くのだが、そこから金曜日の夜の大部分をアナルの準備に費やすのは彼女にとって難儀だった。一秒たりとも無駄にはしたくなかったのだ。それ故、彼氏の家に着く頃、つまりはお昼休憩から6-7時間のうちに彼女の直腸は洗滌されている必要があった。そして、そのお昼休憩しか彼女は腸内洗滌できないのであった（これはひどい）。だから金曜日のお昼、そのおよそ30分の機会を彼女は活用するしかなく……。

時間を最重要視するなら、いの一番に大切なポイントはあまり大量の浣腸液を使ってはいけないということだ。だって結局出さないといけないのだから。急いでいる最中に最もしたくないこと、それはガスや固形物を直腸や結腸の奥へ奥へ押しやる事だ。テンパっているとき、逸る気持ちでなるたけ大量の浣腸液を腸内にどんどこ流し込むことは大変蠱惑的に思える。しかし、それではブツを後退させること確実だし、出すに出せないような便秘や腹痛を引き起こす。勇み足だ。「急がば回れ」でうまくやろう。ブツをおかしな方向へ押しやらぬよう、浣腸液を満たす間は起立するかあるいは背筋をまっすぐ。浣腸液が入るのを「助長する」体位や裏技は使わない事。もしすんなりと入ってこなかったり、飽満感や圧痛を催したなら、ガス乃至固形物に浣腸液が突っ張っていると知るべし。浣腸液が固形物を通り過ぎて行くのはセーフなのだが（どんぶらこ奥へ流されない限りは）、液がガスを行き過ぎるとまずい。蒸気閉塞vapor lockになる。そうなると、踏ん張ってる最中のどん詰まり感はすごいことになるのだがわたわたしつつも何にも出てこない。という訳で、圧痛感がガスポケット由来なのか固形物由来なのか分からない以上は、それがガスであると踏んでいかなければならない。　往来の妨げとなるガスポケットを結腸が逸らしてくれるのを待つような時間はないのだ。

まずは少量のぬるま湯で。エネマバッグを使う必要はまだなくて、バルブシリンジの方が早くて簡単。筋肉を弛緩させるためにはぬるま湯を使おう。温かければ温かいほどなお良しだけど熱菌消毒しようとか考えちゃいけない。100ml目安に、さらっと直腸からガスも固形物もなくせるように。1回の出し入れ（1 squirt and 1 squat）で1分。

次はさらりと直腸全域を洗い流す。体格にもよるが直腸を満たすには300-500ml必要だろう。エネマボトルやシリンジを使うと入れすぎてミスることがある。ゆっくりやるのが秘訣で、飽満感や圧痛を催したらそこでストップだ。直腸最上部にたどり着いたかあるいは固形物かガスにぶち当たっているかしている。最初息んだ時に中身が降りて来たのかも知れないし、ステップ1での洗いが不十分だったのかも知れない。いずれにせよ、圧痛があればストップして一旦出す。最後にガス漏れがあれば上々。

三歩目の手順として、S字とあわよくば下行結腸まで綺麗にしてやろう。しかし、それはぬるま湯でいっぱいに満たすということではない。もしステップ2で500ml入れなかったのなら、ここで500入れよう。まあ入れなくてもいいけど。やる事はさっきの繰り返しで、駆け込み乗車禁止でゆっくり注いでいこう。500mlにつき最低でも1分はかけること。抵抗なく行くのであれば、1lまでは入れてOK。いつもの温みで。これまで通りに痛かったらストップ。前回よりもたくさん入っていないように思えても超過して無理に入れないこと。その代わり、出す前にしばし瞑目。
浣腸液を追加せず、例の痛みが治まるまでとどまる。みるみる内面が静かになっていくのをあなたは感じている。もう何分か行けるかな。痛みが再燃したら、また心頭滅却で明鏡止水。ここで出すんじゃなくて坐す。正座して、すこし鳩胸になりそうな勢いでぴんしゃんと身を律し、はらわたを真一文字に。排出をうまく制御し、「気張る」というより「解放する」という趣で行ってみよう。
奔流が止むか滴りにまで衰えたなら、意識的に括約筋を閉じて（拭いてから）地面に立つ。伸びをし、背中を反らし、胴体をひねり腹の筋を動かして内臓を外へ出そう。できることならちょっと歩き回ってもいい。やわっこくお腹に両手で円を描く。それからいつもの姿勢で便器に腰掛け、股関節を曲げて膝を持ち上げ、ふたたび排泄する。この過程に少なくとも1分はかけるように。
ここまでで10分そこら。

このステップでは2回の注入が必要になる。もちろんぬるま湯で。そしてゆっくりと。故に決してエネマバッグを肩や頭より高い位置においてはいけない。下行結腸の最上部に来るまで全くよどみなく浣腸液は流入していく。下行結腸と横行結腸の曲がり角、つまり500ml-1lの間のどこかでちょっとした圧痛や飽満感があるはずだ。そしてその圧痛はかなりしつこい。しかしちょっとした痛みであり増悪しないようであれば、そのままさらに浣腸液を流し込んでも構わない。注意深く観察すれば、この圧痛を感じたタイミングで一瞬浣腸液の流れが止まることさえ分かるだろう。痛みが増してきたならこれまでと同じく一旦ストップし、ステップ3の排泄作法を繰り返す。
もし何か物理的な抵抗感があっても、半分以上の浣腸液が入ればその感覚は消える。ゆっくりさを維持しよう。全ての浣腸液が入るまで3分以上はかかる。入れ終わったとどめておくのは楽勝になっているはずだ。しかし5分以上は我慢しないこと。やさしく、下行結腸が体の左側を降りていることを考えながら手のひらで腹部表面を撫でまわす。
便器に腰掛ける際は、体幹を直立させ背筋を反らし、心持ち膝を沈めよう。気張るんじゃなく解放。そして滴りしかなくなったら強制終了だ！　どんなに異物感があろうとも、ここでストップ！　清拭し、ちょっと立ち上がってからまた座る。お腹がゴロゴロしてきても、まだストップ！　その不快感をなんとかすることで頭がいっぱいになっても、どんなに辛くても、括約筋を絞る。念のためもう一遍拭いてから立ち上がると、腹痛は速やかに治まる。それからまた座ろう。
なんというか歯切れの悪い感じで、排泄の終わりはどろどろした臭いものとなる。もしうまくいけば、結腸の奥高くに潜んでいたガスポケットによって排泄は分節される。内容液が流れ出るにしたがってガスは常に上へと登っていくため、ガスが体外に出て行くのはかなり後半の方になる。
今20分。

ここからは2通りのやり方がある。ステップ4までであなたの結腸は空になっているだろうが、全長に渡って残骸が腸壁を覆っている。残りの10分で直腸をより重点的に綺麗にするのもいいし、ステップ4を繰り返して残骸を減らすのもいい。結腸を洗い直した場合、夜中のプレイ中音が鳴るほど綺麗な状態にするためには、念のため直前に改めて少量のぬるま湯で手早く直腸洗滌を施す必要がある。
これがもし、トイレに行ったり洗浄を行ったりするどんぴしゃ最後のチャンスであるならば、これまでの巻き戻しよろしくS字結腸から下へ下へ改めて洗い直そう。様々な量の浣腸液をオススメすることができるが、これには個人差があるだろう。経験を通じて、結腸の各区域を満たすのに十分な浣腸液の量が見えてくるはずだ。残念ながら、適量を探るには試行錯誤しかない。直腸とS字結腸と下行結腸の少なくとも下部を満たすにはおおよそ1l要る。S字までは500から多くても800mlくらいか。大切なことは、もう一度横行結腸まで浣腸液を満たし尽くさないことだ。ぬるま湯をゆっくりとしかし排泄できる準備が整い次第すぐ入れていこう。体幹の直立と排泄時の解放。息まない。完全に出し切ったことを確実にするためしばらく座り続ける。
さらに浣腸液の量を減らす。そろそろバルブシリンジが再び役に立ち始める頃だ。繰り返し繰り返し250mlのぬるま湯を直腸に出し入れしよう。ここでも完全に出し切るまでちょっと待つこと。何も濁らなくなるまでこれを続ける。
より時間を短縮して直腸洗滌を行うためのもう1個の方法は状況に大きく依存するもので、エネマバッグに長いノズルが入っていないと使えない。カバンをぬるま湯で満たし、およそ250ml入ったタイミングを見極めてノズルを取り出さずに排泄を同時進行で行う。ノズルで浣腸液を注入しながら同時に直腸から流し出すことで、文字通り洗い流すということになる。これは純粋におまけのアイデアだ。普通この手のものはシャワーか、より洗練されたシャワーショット・エネマ・アタッチメントを用いて行う。

結腸は水分を吸収するのが仕事であるが、決して「無造作に」吸収している訳ではない。吸収と同時に水分バランスの調節も行なっているのだ。もしそのバランスが崩れたら、便秘や下痢になってしまう。たった1回きりでも結腸を浣腸液で満たせば、（日を跨いで続くことはないにしても）何時間かは代償反応があらわれることを覚悟しよう。浣腸液をたぱたぱに残していない限りは、残った水分は結腸が勝手に吸収してくれる。いくら洗滌したとはいえ、潤滑液なしで指を肛門に挿れてみると肛内はべとついているだろうから、やはり潤滑液は必要だし豪奢に使ったほうがいい。結腸の奥の方にある残存物は乾燥と粘性で降りて来られないはずだから、一連の浣腸を終えた何時間後もあなたは長時間のプレイを楽しむことができるし、S字越えだってへっちゃらである。

（原文：http://www.maxprivate.net/30-min-colon-clean-out/）