「ふぁ〜〜〜〜あぁ〜………。」

リビングのソファーに半分寝転がったような形で座っているさゆみは、大きなあくびを一つした。
花と熱帯魚柄の白いキャミソールに揃いのショーパン姿の彼女の目線の先で、壁に掛けてあるハト時計が14時をお知らせする。



そんなさゆみに重なるように寄りかかっているのは水色のスウェット姿のニャンキー旦那れいな。
そのれいなもまたさゆみと同じように大きなあくびをし、溢れた涙を袖で拭う。

「ねむぅ…。」
「さゆもお疲れ?」
「誰かさんのせいでね…。」
「申し訳なかと…」

昨晩も昨晩で朝焼けが昇るまで濃密な時間を過ごし、沢山の愛を交わした二人。
まだ起きてから30分と経っていなく目覚まし代わりのシャワーを浴びたのだがまだこんな感じで。

「なぁ飯はぁー?もう2時やし、腹減ったっちゃけど…」
「お鍋に昨日の残りがあるでしょ…勝手に食べてよ。」
「えぇ〜カレー暖めるのめんどいっちゃけど」
「じゃあ食パンでも食べたら。」
「焼くのめんどい」
「焼かずに食べたら。」
「トーストが好き」
「じゃあ焼いたら。」
「だから焼くのめんどい」
「あっそ、じゃあ餓死しなさい。」
「ひどっ」
「今日は動かない日って決めたの…。」

実は先日かられいな一家三人と、田中・道重両家の祖父母総出でグアムに家族旅行に行っていた。
しかしお盆休み明けの仕事が待っているれいなとさゆみは昨日一足早く帰国したのだが、
まだまだ遊び足りない娘の優樹と祖父母達は今日の夜帰国予定。
やはり初孫は目に入れても痛くないと言われるように、とにかく可愛くて仕方がないらしい。
里帰り→お墓参り→グアム旅行というお盆のスケジュールにだいぶ疲れていた二人には、
元気が有り余っている優樹を少しの間預かって貰えるのは正直ありがたい話なのだが。

「ったくぅー……っておいまた寝るとー?」
「寝過ぎて逆に眠いの…。」

一度座り直し、枕にしていたハート型のクッションを抱いたさゆみは、背もたれに身体を預けれいなの肩にコテンと頭を乗せ目を閉じる。
その一部始終を見つめていたれいなは嬉しそうに小さく微笑んだ。
何故ならこれが優樹が産まれてからしっかり者の母親を一生懸命演じてきたさゆみの本当の姿だからで。
春からコンビニ勤めを再開したさゆみだが、本性は完全インドアの引きこもりで友達も少なく、好きな事以外は面倒臭がり。
子供の頃はダンゴムシと会話をし、大人になっても独りぼっちでこっくりさんをやっていたような女(ヒト)だ。
だがそんな自然体で無防備なさゆみが見られるのはこうやって二人っきりになれる時だけ。
しかし素のさゆみを温かく見守っていただけなのに、れいなは誘われるようにさゆみの黒髪に顔を埋めていた。

「んぅ?」
「さゆ……いい匂いすると…」
「れーなと同じシャンプーと石鹸だよ。」
「じゃあこれは元々のさゆの匂いなんやね…たまらんと」

耳や首筋に近づき鼻を利かせては吐息を吐いてくるれいなに徐々に胸が高まってくるさゆみ。
昨日も実家でもグアムでもシたのに…とれいなに訴えたいのですが、興奮しつつあるのも事実なので口にはしにくい様子。
れいなはさゆみの抵抗が弱いのを良いことに耳にフゥーっと息をかけると「ひゃっ」と声を上げた。

「んっ…くすぐったいから…!」
「かわいか」
「やめてよ…そういう気分じゃないの…」
「うそつけ〜」
「ほんとなの…」

明らかにバレバレの反応をするさゆみが愛しくて、れいなは耳に舌を入れる。

「んんっ…!ばっ…かっ…!」

性感帯の一つである耳を責められ咄嗟に逃げようとするさゆみ。
しかしれいなはその身体を抱きしめ、いとも容易くさゆみの自由を奪った。
辛うじて動く指先でピシピシと叩いてくることなど気にせず耳を味わう。
耳の形にそって舌でなぞり、耳たぶを唇でハムハムし、穴の周りや中を舌先でくすぐるように突付き、
空いてるもう片方の手で反対側の耳も絶妙なソフトタッチで攻め立てる。
ほんの一分前までボケボケだったさゆみの頭は完全に覚醒し、一つ一つの行為に背筋を震わせていた。

「これでも?」

口角を上げ少しだけイジワルな口調でささやくれいな。
まんまとやられたと一度軽くため息をついたさゆみは、少し潤んだ瞳でれいなを見つめる。
やがて、そうなる事が決まっていたかのように自然とお互いに目を閉じ唇を重ねた。

チュッ……チュルッ……チュ、チュッ……

重ねるだけのキスを何度かしてから、一旦数cmの距離を置くと吐息を漏らしながら半開きになったさゆみの口が見えた。
そこからチロリと覗く赤い舌をれいなは自らの舌で捕まえにかかる。
さっき風呂場で二人で使った薬用歯磨き粉のミントの香りがした。
舌や唇をついばむように吸い、口内に貯まった唾液をすすり、火の付いたさゆみと狂ったように舌を絡ませ合う。

もはや周知の事実であるが、さゆみはどんな行為よりも好きなのが、れいなとのキスで。
おはよう、おやすみ、いってらっしゃい、おかえりなさいでする軽いキスも、ベッドの上で唾液まみれになる激しいキスも。
その理由が初めて結ばれた"あの夜"に二人が最初にした共同作業だった事は大いに関係がありそうだが、
たまにれいなに「さゆはキス魔やねー」なんて冗談で言われるが図星のさゆみはキス魔を否定できないでいる。

「んんっ……ふぅ……はぁ……」

リビングルームには二人の荒い息使いとさゆみの甘い鳴き声が響く。
口の端から溢れたヨダレが糸を引き、互いの服を汚すが二人には関係ない。むしろその跡を見てれいなは更に興奮した。
さゆみはさゆみでもっともっと、と言うようにれいなの頭を抱え、髪をぐしゃぐしゃにかき乱し、唇をグイグイ押しつけ欲しがってくる。
キス魔とはいえ珍しく素直に求めてくるさゆみに嬉しくなったれいなも呼吸をする時間さえも惜しくなるほどに求めた。

「んふぅ…っ…ふぅ…んん…っ…ぷはっ…」

どちらからともなく二人の唇が離れ、胸が高鳴るほど荒い呼吸をする。
太く粘りのあるヨダレが二人を繋ぎ、それをれいなは絡め取るように舐め取って行き、再度さゆみの唇に軽くキスをする。
半開きの唇から赤い舌をはみ出せながら、ハァハァと息を漏らすさゆみの姿は実にエロエロしい。
パッチリ二重の目じりからは少量の涙が流れ落ち、それを指で受け止めたれいなはペロリと舐めて微笑んだ。

「昼やけど、いいやろ?」

れいなの低く甘い囁きに頬を染めるさゆみの口からは言葉が出て来ず、ただコクンと頷くだけ。
何度となく唇を合せ何度となく身体を重ねて来たというのに、初めてのあの夜と何も変わらぬ反応がれいなにはたまらない。
さゆみの愛おしすぎる姿に一度艶やかな黒髪を撫でて、キャミソールの上からゆるやかな膨らみに手を沈ませていく。
「はぁ…」と短く鳴き声をあげるさゆみ。その膨らみは服の上からでも十分すぎるほどの柔らかさが伝わってくる。
胸元から覗く滑らかな素肌に触れたくなったれいなはキャミソールの肩紐を下ろし、ブラをしていない上半身を裸に剥く。
即座に腕で胸を隠すさゆみに、ふふっと微笑んだれいなは、細い首筋や耳たぶにキスを落としながらさゆみの腕を優しく解いて行く。

「きれいやね…」

ついさっき風呂場で散々見たというのに、目の前に現れた二つの膨らみに自然と言葉がこぼれる。
染みやキズなど一つもなく、血管が見えそうなほど白い乳房が、さゆみの呼吸に合わせて震える。
そして小さく可愛らしい豆粒サイズの乳首、そして食べ頃の桃のようにみずみずしく透き通ったピンク色の乳輪。
それもまた初めての夜の頃と何の代わりも無い姿。まさに黄金比であり色彩美。

「言わないでよ…」
「褒めとうのに」
「うれしくないっ…し…っはぁ…んっ…」

さゆみの言葉を遮るように身体を押し倒しソファーに寝かせるれいな。
右首筋のほくろにチュッと吸い付き、舌先で肌をなぞりながら徐々に胸に近づいていく。
白い乳房全体に痕をつけないように優しいキスを何度も落としさゆみの反応を見る。
興奮と緊張からさゆみの肌がしっとりとしてきたのを確認して、桜色の乳輪を舌先でくすぐるとピクンと反応した。
さらに乳輪の中でまだ縮こまったままの乳首をほじくるように愛撫し、硬くしこらせる。
ピンと硬くなって来た乳首を舌で上下左右に倒したり、強めに吸いつき引っ張ったり、優しく甘噛みしたり。
そして癒すように唾液を乗せた舌でじっくりと舐め回す。

「コリコリしとう…」
「んうぅっ…んふぅ…」

さゆみは口元を手の甲で抑えるも漏れる声にさらに熱が帯びてきたのが分かる。
そして丹念な愛撫で限界まで乳首を勃起させると、もう片方の胸にも同じ愛撫を始める。

「うまかぁ」
「もうおっぱい出ないよ…」
「出ないのにうまいからさゆのおっぱい最高なんよ?あむっ…」

不思議と舌が甘く感じるのは気のせいなのか、それがさゆみの味なのかは分からないが、
れいなにとってはどんな高級スイーツよりも甘くとろけるさゆみのおっぱいが好きだった。

「ぷよっぷよたい…」

乳首を咥えたまま乳房を下から持ち上げ、指と手の平で優しくじっくりと揉みこんでいく。
しっとり吸いついてくるモチ肌に、マシュマロのようにどこまでも指が沈んでいくような柔らかさ。
決して大きくないがれいなの小さな手の平には少し余るサイズで、指の間からむにゅっと溢れる極上の触り心地を、
れいなは「ワシが育てた」と言わんばかりに無我夢中で味わう。

「あんっ…ふあぁ………ハァ、ハァ…ねぇ…」
「んん?…ちゅっ、ちゅばっ…」
「んぅぅっ……あまり、強くしないでね…」
「…あぁ、うん、ごめん。」

つい夢中になりすぎたせいで少しだけ愛撫が強くなっていたようで。
いかんいかん、といつもの悪戯っ子のようなニヒヒと笑ったれいなは、乳頭を舌先でクリクリと転がし、
円を描くように乳輪を舌でなぞってから二つの乳首にチュッ、チュッとお詫びのキスをする。
さゆみの乳首はピンと天井を向き、乳輪はれいなのヨダレでキラキラと妖しく光っていた。

「今、一瞬だけ付き合い始めの頃の気持ちやったw」
「ハァ、ハァ……がっつきすぎ…」
「だってさゆがあの頃のまま綺麗で可愛いけん…」
「ふふっ…れーなもだよ?」
「そうかな?老けとらん?」
「この前もさゆみの弟に間違われたじゃん。」
「弟はないやろ〜。俺はさゆの夫で、さゆを守るたった一人の騎士(ナイト)やのにぃ」
「騎士とかいい歳して恥ずかしいから止めてよ。」
「れーなは恥ずかしくなかもーん」
「さゆみは恥ずかしいの。」
「さゆは恥ずかしがり屋さんやけん。でも恥ずかしいのがバリ好きなドMでもあるっちゃけど…」

そう言ったれいなはショーパンに包まれたさゆみの股間に指を這わせた。
れいなの指が触れた所には500円玉ほどの大きさの丸い染みがついていた。
そこを指で押すと丸い染みが更に拡がり、生地の色を濃くする。

「あぁっ…」
「見て…まだ触っとらんかったのにもうこんなんなっとう…」
「いわないでよ…」
「もう大人なんやからお漏らししたらいけんよ?w」
「ばか…」
「にひひw でもほら、こんなに……さゆはエロい子やね…ちょーMやし…」

れいなの優しいながらもSっ気のある言葉責めに、さゆみの顔はゆでダコのように紅く染まる。
手で顔を覆い抵抗するように太股をモジモジさせるさゆみを尻目に、れいなはさゆみのショーパンに手をかける。
少しでも早くさゆみの全てを見たいれいなはショーパンを下着と一緒にツルンっと一瞬で脱がせてしまう。
あまりの早技に驚く暇もなく上から下までスッポンポンにされたさゆみ。気付けばれいなに膝を掴まれ脚を開いていた。

「ちょっ!いきなりすぎっ…!」
「良いから良いからw」

むっちりとしたプニプニの白い丘の上に柔らかな陰毛が薄く綺麗に整えられている。
グアムでビキニ姿になったからか、いつも以上の範囲が処理されているとれいなは見破る。
『いつかれーなとお揃いにしてやるっちゃん』と企むれいなは、目線を下にやるとトゥルトゥルで桃色の大陰唇に目を奪われた。

「うわっ…さゆもう大洪水やん…♪」

ぴったりと閉じられた大陰唇の割れ目からは下の口のヨダレがトクトクと生まれては流れ落ちていく。
それを指で掬いとりワザと音が聞こえるようにネチャネチャと擦り合わせる。

「ほらっ…」
「ぃやっ…」
「嫌やないやろぉ。さゆが悦んでるから出とるんやもん」
「れーなのばかばか…」
「さゆはエロエロ…w」

ふざけるれいなに「もぉ…」と諦めのような溜息をついたさゆみは抵抗するのを止め自ら脚を開いた。
れいなはバカな自分を受け止めてくれるさゆみに心の中で感謝をしてから大陰唇を指で開いていく。

「きれいやね…」

さっきと同じ言葉が自然とこぼれた。
ココもまた初めての夜と何ら変わらぬサーモンピンク一色の世界が広がっていて。
肥大化する事もなく可愛らしいままの小陰唇の間からは、半分顔を出した小さなクリトリスと、コポコポと愛液が湧いてくる膣口が見える。
その美しくも生々しい光景に喉をゴクッと鳴らしたれいなは、甘い蜜に誘われるように吸いついた。

「はぅっ…!あっはぁぁ…んんっぅう……!!」

突然の出来事に悲鳴を上げそうになる自分を必死に押しとどめるさゆみ。
そんなさゆみの事など構わずれいなは、ベロベロとさゆみの性器を舐め回し、ジュルジュルと愛液をすすった。
ちょっとしょっぱくてちょっと甘い気がするさゆみの愛液をれいなはじっくりと味わいながら、目線を上げさゆみの様子を伺う。
薄い陰毛越しに見えるさゆみはその一つ一つの行為に過敏に反応し、腰をくねらせ嬌声を上げていた。
普段のクールな姿とはかけ離れたさゆみの淫らな姿に、股間に顔を埋めたれいなの興奮は増していく。
さらに丘をお腹の方へ押し上げ包皮をめくりクリトリスを空気に触れさせる。
すかさずれいなはクリトリスに吸いつくとさゆみの身体は雷に打たれたように痺れ、膣口からピシャッと液体が吹きだした。

「ひぃあっ!」
「うおっ!と……潮?」

どうやら不意打ちのようなクリトリスへの愛撫にさゆみは軽くイッてしまったようだ。
最近さゆみが潮を吹きやすくなったとは感じていたれいなだが、まさかこんな簡単に出るとはと呆気にとられる。
潮を目の前で受けたれいなのスウェットの胸の辺りが色濃く染まり、さゆみは顔を腕で隠し身体を震わせていていた。
とりあえずれいなは自分の上下のスウェットを脱いでソファーの下に敷き、中指を一度舐めてから膣口へと侵入させていく。

「はぁあっ…ああっ…!」

ほぐされる前のさゆみの中は本当にココから優樹を産んだのかと思うほどに狭い。
キューキューと吸いつき締めつけてくる膣道を角度を変えたり指を回したりしてゆっくり探っていく。
ただ、さゆみが感じやすいおかげで愛液は次々と分泌され、ツブツブの膣壁を撫でると徐々にほぐれて来る。
そしてれいなの中指が奥まで中に飲み込まれると、さゆみは一旦休憩とばかりに小さく「はぁぁ…」と息をついた。
しかしれいなの指はさゆみの中でL字に曲げられ、弱点の一つであるアノ部分を探していた。
「ぃやっ…」と小さく声をあげるも、すでにれいなは小さな膨らみを見つけ爪を立てないように優しく擦り始めていた。

「ひゃぁんっ…!そこ…だめっ……ハァ、ハァ……はあぁっ!」

いわゆるそこはGスポットというやつで、さゆみも例に漏れずそこが弱い。
ただ、AVのような膣内を傷つけてしまうような激しいだけの見せ技は決してしない。
コリコリと指先で掻くように優しく刺激しながらニュルニュルと指を膣口からじっくりと出し入れする。
愛液がドロドロと濃いモノになって来たら薬指を追加し、股間に顔を埋め膨らんでいるクリトリスにチュィーッと強めに吸いつく。
上の方かられいなの頭をペシペシ叩きながら「だめだめだめ…!」と甘く震えた声がするがお構いなし。
Gスポットをより的確に擦り、出し入れを少し早め、クリトリスをベロベロジュルジュルとあえて下品に舐めしゃぶる。
するとガクガクと跳ねていた腰が浮き、さゆみの「イクっ…!!」という切羽詰まった声の後、

プシャァァーー!!!

先ほどとは比べ物にならない量と勢いの潮が噴き出た。まさにクジラの潮吹きのように盛大に。

「……すごっ…」
「…………はぁ!、はぁ…はぁ!、はぁぁぁ…!!」

数えきれないほど身体を重ねて来たれいなもこの光景には圧倒された。ここまでの潮吹きは未体験だった。
念の為ソファーの下に敷いていたスウェットは近すぎたせいかほぼ役に立たず、テーブルや床など2mほど先まで撒き散らされていた。
初めは快楽から頭がボーっとして何が起きたか分からなかったさゆみだが、徐々に恥ずかしさに気付きクッションを抱いて縮こまる。

「ぃやぁ……」
「ごめん、やりすぎたっちゃ…」
「れーなのばか…!」
「ごめんって…まさかこんなん…」
「ばか!」
「ごめん…」
「ばかばか!」
「…」
「ばかばかばか!」
「…後でれーなが掃除するけん…」
「………ばかぁ。」

さゆみに寄り添うようれいなは、ギュッと優しく抱きしめ包み込む。
さゆみの身体は折れそうなほど細いのに全身がまるでおっぱいのように柔らかい。
自分が包み込んでいたはずなのに、逆にさゆみに包まれてるみたいで笑ってしまうれいな。
少しだけ時間が経ち、やがてクッションをどけたさゆみがゆっくり起き上がると目に涙を浮かべ赤くなっていた。
本当にウサギみたいだなっと思ったれいなは、また流れた涙を指で掬い口にする。

「…痛かったと?」
「うぅん…」
「…恐かったと?」
「うぅん…」
「…じゃあ、」
「………恥ずかしかった…」
「…ごめん。」

少しばかり調子に乗っていた自分をれいなは恥じた。

「もういいの…」
「…でも、そんな嫌やった?」
「………そんなじゃないけど…」
「……そっかw」
「…でも、調子にのるな。」
「いはいいはいw」

れいなのほっぺを軽くつまむさゆみ。
れいなは泣いた赤子を慰めるようにもう一度抱きしめる。そして今日何度目かのキスをする。
唇と唇を合わせるだけの軽いキスだが、唇を離すとさゆみは嬉し恥ずかしと言った表情で微笑んでいた。
そして先ほどまで触れ合っていたその唇から思わぬ言葉が出て来た。

「…して?」
「…いいと?」
「………めちゃめちゃに、してよ…。」
「!」

想像もしてなかったさゆみの言葉に背筋がゾワゾワするれいな。
普段のクールで清楚なさゆみの口から出たとは思えない過激なお誘いにれいなの男根は急激に膨らみ始め、
コンマ数秒で竿が反り返り、パンツの中で痛くなるほど硬く大きく勃起する。
急いで起き上がりパンツを脱ぎ捨てさゆみの脚元に移動したれいなは、躊躇する事なく股を開き、受け入れ準備万端のアソコを凝視する。
するとさゆみの手が自らの花びらに添えられ、れいなに見せつけるようにゆっくりと拡げてられていった。
湯気が出そうなほど熱く煮えたぎるピンク色の粘膜は、たっぷりの愛液が塗りつけられているせいで光り輝いて見えた。
幻想的とも思える光景にれいなの男根は誘われるようにさゆみのアソコに触れ、ニチャっと音を立てさせる。
一度離れるとまるで濃厚なキスでもしたかのようにネバネバの糸が二人を繋いだ。
…もう我慢の限界。男根をさゆみの中へと導いてくれる場所に狙いを定める。

「…いくよ」

れいなの言葉に小さく頷いたさゆみ。
お互いに見つめ合ったまま、いざさゆみの中へ。

「…はぁぁあ…あぁんっ…んんっぅ…」
「くぁっ…!」

ドラゴン化しているれいなの男根が狭い膣口の中に呑み込まれていくと、
さゆみは快感と少々の痛み、両方の意味を持つ鳴き声上げ、それに釣られるようにれいなも思わず声が出た。
それだけ中は凄い事になっていて、まだ先っぽしか挿入れてないのに一瞬でも気を抜けば射精しそうになる。
パンパンに膨らんだカリが膣口を通り過ぎた後も、ゆっくり時間をかけて竿を押しこんでいかねばならないほど。
熱くヌルヌルとした愛液や膣壁のツブツブ、コリコリとした感触に慣れるまでれいなは唇を噛んで我慢する。
よく女性の中のことを『数の子天井』とか『ミミズ千匹』なんて表現するが、
恐らくさゆみの中はその手を表現を超えた名器なんだとれいなは包まれながら感じていた。

「大丈夫と?」
「うん…」
「はぁぁぁ……」
「…さゆみの中、きもちいい?」
「うん…バリやばか…」

やがて男根全体がさゆみの中へ収まると同時に先っぽがさゆみの奥の奥をコツンとノックする。
軽く触れただけなのに一番の性感帯は反応してしまうようで、「あぁん!」と大きな声を上げ慌てて口を抑えるさゆみ。
自らの敏感な身体に戸惑う姿がやたら可愛くてれいなは身体を倒しぎゅーっと抱きしめ耳元で囁く。

「なぁさゆぅ…」
「…ぅん?」
「さっきのホント?」
「さっき?」
「めちゃめちゃにーってやつ」
「…ホントだよ?」
「じゃあ、めちゃくちゃにするけんw」
「ぅんw」
「覚悟すると…w」
「…ふふっw」

優しく微笑みあってから唇を合わせ、れいなの腰は静かに動き始めた。
まずは大き過ぎる男根をさゆみの中に馴染ませるように、ゆっくりと大きく出し入れする。
ツブツブの膣壁にカリや竿をじっくりと絡みつかせ擦れ合せると「はぁぁ…っ」とさゆみが悩ましい声を上げた。

「…気持ちよか?」
「…ぅ、うん…っ」

快感を我慢しているのか片目を閉じて切なそうな表情で答えるさゆみ。
そして少しずつさゆみの緊張はほぐれ、キツい締め付けは無くなっていく。
むしろ入っていく時は優しく包み込むように迎え入れられ、抜く時は別れを惜しむように締めつけながら擦り合わせてくる。
それを無意識の内にやってしまっているさゆみの名器ぶりに思わず笑ってしまうれいな。
しかし笑っていられるのも今の内、やがて我慢が効かなくなってきたれいなは腰を振るスピードを上げていく。

「ふあぁんっ!だっめっ!やぁあん!」

パンッ、パンッと破裂音のような音をあげながら男根をピストンさせる。
ぷるんぷるんと揺れる柔らかな胸に手を伸ばし乳首を捻ると膣内もキュッと反応し締め付け、
腰を打ちつけ引き抜くたびにカリで掻き出されたさゆみの愛液が付着し泡立ち始める。
さゆみが本格的に感じ始めた事を確信したれいなは、さゆみの片脚を肩にかけ再度腰を振り始める。
いわゆる『松葉崩し』というやつで、正常位よりも奥まで挿入する事が出来るので二人の好きな体位の一つだ。

「あっ!あっ!…ふかっ…いいっ…!」
「奥までっ…届きようやろ…?」

さゆみの弱点である子宮口を狙って先ほどよりも激しく男根を出入りさせる。
肌がぶつかる音、愛液が絡みつく音、そしてさゆみの言葉にならない鳴き声がリビングに響く。
更に抱えていたさゆみの白い脚に舌を這わせ、チュバチュバと痕をつける。
くすぐったいような気持ちいいような、その微妙な感覚がさゆみの感度を上げていく。

「さゆっ…一回イッとく…?」
「ぇ?えっ?…っあぁっ!ひゃあぁっ!」

『一杯やってく?』みたいな言い方で、れいなは空いていた左手で包皮から顔を出しているクリトリスに触れる。
指の腹でコリコリと転がしてから爪の先で優しく掻き、更に包皮ごとしごくように摘まむ。
膣内、クリトリス、脚の3点同時責めにドッと愛液の量が増え、泡立った二人の液が男根にまとわりつくと、
元の正常位の体勢に戻してからさゆみと両方の指を絡ませ手を繋いだ。
体温が高まっているのか普段は冷たいさゆみの手が赤ちゃんのように熱くなっている。そして改めて激しく突いていく。
手を繋いだことによりさゆみの身体が固定され逃げ場がなくなり、子宮に打ちつけられる衝撃がより強くなる。

「あぁ!ああっ!!…すごっいいいっ!」
「イッていいとよっ…!」
「はぁぁっ、イクイクイクイクッ…!」

激しくピストンされていたれいなの男根が子宮口をノックした瞬間、

「ふあっ!ぅあぁっ!イっくぅううぅっ…!!!」

言葉にならない鳴き声をあげ、仰け反ったさゆみの身体がピーンと硬直する。
その際に膣内がグニュグニュと蠢き、亀頭から竿の根元までを急激に絞めつけられたが、射精寸前で唇を噛んで必死に我慢するれいな。
そして少しばかりの静寂のあと硬直は解かれ、さゆみの身体はソファーに投げ出された。

「…さゆ、だいじょうぶと?」

顔を紅潮させ呼吸を整えながらコクンとうなづくさゆみ。
投げ出されたままの身体は激しくイッたばかりで、身動きが取れないらしい。
一旦湯気が出そうなほど熱い中から男根を抜くとドロリとした濃い粘液がこぼれ落ちソファーを汚した。

「なぁさゆ、次立ってしたいんやけど」
「…いいけど…ちょっとまって…」
「もちろん」

れいなはイッたばかりの身体が落ちつくまでの間、タオルでさゆみの汗を拭いたり、ストローでポカリを飲ませたりする。
せっせと自分のケアをしてくれるれいなが何故かおかしくって思わずさゆみも笑顔がこぼれる。

「なん?」
「なんでもないの。」

そう言ってさゆみは額から新たに流れてくる汗を拭いながらゆっくりと立ちあがる。
さゆみの裸体を下から眺め見惚れていたれいなだがフラつくさゆみを見て慌てて身体を支える。

「大丈夫なん?」
「うん…大丈夫、ちょっと腰が立たないだけだから。」
「無理はせんで欲しいと」
「無理してるのはれいなの方でしょ?」

射精寸前でお預け状態なことに気付いているさゆみはれいなを気遣う。

「そんなことなか」
「うそつき。」
「でもさゆの身体の方が大事やけん」
「さっき言ったでしょ?」
「なん?」
「めちゃめちゃにしてって。」
「うん」
「だからさゆみ…」

れいなに支えてもらっていた腕を振り解き、互いの胸や腹をすり合わせるように抱きつくと、

「もっとシたいな?」

小首をかしげてれいなに微笑む。

「ぶっ…可愛すぎて鼻血出そうになったとw」
「ふふっw」
「さゆはカワイイの天才っちゃね…でもさゆがそう言うなら、れーなが断る理由はないけん。でも、」
「?」
「立ってするのは今度のお楽しみに取っておくと」

れいなはさゆみの手の甲にキスを一つ落とし、

「おいで、れーなのお姫さま?」
「はいはい、さゆみの王子さま。」

手を引き導かれたさゆみは、ソファーに腰掛けたれいなの太股に跨る。
対面座位の形になったら潤んだ瞳で見つめ合い、さゆみは自然と腕をれいなの肩に回す。

「キスする?」
「えっ…」
「したそうな顔してたけん」
「…どんな?」
「目がとろんってして、口半開きでベロが見えて、」
「いつもさゆみそんな感じなの?」
「うん、まぁ」
「うそぉ…」

自分では気付かぬ癖を見抜かれ自然とれいなを求めていた事に気付き、耳まで赤くなるさゆみ。

「はずかしい…」
「大丈夫やってw れーなもさゆのその顔見たら反射的にしたくなるけん」
「その顔が恥ずかしいんだってば。」
「でもそんなさゆを愛しとう。これからもれーなに見せてほしか」
「ぅーっ…」
「…さゆみ、キスすると。」
「さゆみって…」
「略さん方が夫婦っぽいかなって」
「なんかくすぐったいの…w」
「れーなもそう思ったとw で、さゆみはキスしてくれると?」
「…はい、アナタ。」

優しく微笑んだ後、キスを求めるいつもの顔でれいなの唇に自らの唇を合わせるさゆみ。
唇同士が触れ合うチュルチュル、ピチャピチャという音が耳に響き二人の興奮をより高める。
溢れた唾液が互いの顎や首筋を伝うが構うわけもなく、やがて舌を奪い合うような激しいキスに発展していく。
唇が少し離れても舌先同士の戯れは終わらず、チロチロと絡ませてから再度キスを始める。
そんな口と口とのSEXを飽きるまで続け、やっと唇が離されると、
れいなはさゆみの口周りや首筋、鎖骨にキスの雨を降らせ、溢れた唾液を丹念に舐め取っていく。
熱い吐息をこぼしながら目をつぶり気持ちよさそうにれいなの愛撫を味わうさゆみ。

「汗の味する…うまっ」
「へんたい。」
「舌触りさいこう」
「どへんたい。」
「事実やけん仕方なかよ。でもまぁ変態ついでに…」
「えっ、またぁ?」

さゆみの両腕を掴んで上げバンザイの状態にさせるれいな。

「そこは恥ずかしいからっ…」
「毛穴も分からんくらい超キレイやって」
「だからって…はぁっ!」

無防備に晒された腋を子猫のようにペロペロと舐められると自然と身体は反応しビクビクと跳ねる。
腋を舐められ始めた当初は単なるくすぐったさとプライベートな部分を見られる恥ずかしさしか感じなかったが、
れいなのねちっこい努力の甲斐もあってか最近は性感帯の一つになりつつある。
今もれいなの舌がワザと音を立てながら自分の腋をくすぐるたびに股間が疼いてくるのがさゆみにも分かっていた。

「ハァ、ハァ……さゆの濃厚な匂いと味がすると…」
「言わないでよ…」
「次はこっちも」
「ひゃぁっ…」

まだ口をつけていない反対側の腋にも、がむしゃらにしゃぶりつくれいな。
いくらいつも完璧に処理してるとはいえ腋の皺一本一本を丁寧に舐められ、慣れる事のない羞恥心がさゆみを襲う。
心行くまで味と匂いを堪能したれいなは、おしまいにプニプニの二の腕にも舌を這わせ、歯を立てずハムハムしてから口を離した。

「ふぅ、ごちそうさんw」
「舐めすぎ…」
「ニシシw」
「どんだけ好きなのよ…」
「えっ食レポして欲しいと?」
「いらない!」
「冗談やってw」
「いつか仕返ししてやるから。」
「れーなくすぐったがりやけん腋舐めNGよ?」
「さゆみだって本当はNGよ………あとさ、」
「ん?」
「さっきからコレがおヘソに当たってくすぐったいの。」

コレとはもちろんれいなの凶暴な白とピンクのアナコンダで。

「あぁこれは…」

れいなはそうつぶやきながら、さゆみのぽっこりお腹を円を描くように指でなぞる。

「さゆのココに早く入りたくて、外からノックしてたと」
「なによそれ。」
「ココはれーなだけの特等席っちゃ」
「優樹もいたけどね。」
「あ、そうやった。でも優樹は女の子やしセーフ!」
「ばかなんだから…w」
「でも、さゆも準備万端やろ?」

れいなは自分のトゥルトゥルの股間にベッタリと付着している愛液を指ですくってさゆみに見せた。
そしてトロトロの粘液でキラキラと輝く指を口に咥えて、さゆみと目を合わせながらチュルチュルと音を立てて味わう。
味がしなくなるまで舐めてから満足そうに「うまか」とつぶやくと、急にさゆみが抱きついてきた。

「はやくぅ…」
「ごめんジラしすぎたと」
「ばか…」
「いれるけん」
「うん…」

片手でさゆみの尻を浮かせもう片方の手で男根を握り、パンパンに膨れ上がった亀頭とクリトリスをコリコリと擦り合わせる。
あえて自分達をギリギリまでジラしながらお互いに潤んだ瞳で見つめ合う。
自然とハァ、ハァと熱い吐息が漏れ二人の興奮を高めていく。
やがて擦り合わせていた性器には粘り気のある二人のカクテルが出来上がっていて、それを潤滑油にし侵入を試みる。

「んんっ…」

本日二度目の挿入によりすっかり中はほぐれていて思いの外簡単に飲み込まれた。
しかし呼吸に合わせるようにキュッキュッと心地良く締め付けるのは勿論、膣壁が竿全体に吸盤のように吸い付いてくる。
さらに亀頭の先が子宮口に優しくキスをすると、さゆみは声にならない声をあげ身体を震わせた。

「さゆん中さっきより熱っ…」
「れーなのも……あつくて、かたくて、おっきいぃ…」

男なら誰もが言われてみたい言葉を最愛の妻に言われたれいなは、さゆみの尻を持ち上げ勢いよく根元まで打ち付けた。

パンッ!

「ひゃぁん!」
「さゆ…今からさゆん事めちゃめちゃにするけん…」
「ハァ、ハァ、ハァ、ぅん…」
「れーながイクまでさゆが何回イッても絶対止めんから…覚悟すると!」
「あぁぁっ!」

れいなは返事を聞く前にさゆみを突き上げ、パンッパンッパンッという破裂音がリビングに響き始める。
さゆみの小さく柔らかな尻をグニグニと揉みながら膣内に包まれた分身へ叩きつけ、自らの腰も振り速度と衝撃を高める。
溢れた愛液が二人の汗と混じり、肌と肌とがぶつかり合うたびに飛沫が舞う。

「すごぉぃい…!!」
「まだまだっ…!」

ピストン運動はそのままに目の前で上下左右に揺れる胸に噛みつくように咥えるれいな。
ピンクの乳輪をベロベロ舐め回し、勃起した乳首を八重歯で甘噛みすると膣壁が蠢き男根を締め付ける。
快感を抑えきれないさゆみは乳首を咥えられたままれいなの頭にしがみ付き、金髪をぐしゃぐしゃに掻き乱す。
しかしれいなの男根は容赦なく抜き差しされ、弱点である子宮口をトントンと執拗に叩いてくる。

「イキそっ、イキそぉっ…!」
「好きなだけイクッちゃ!」
「ふあぁ…あぁだめ、イッ……くぅっっっ…!!!」

れいなの頭にしがみついて身体をガクンガクンと跳ねさせるさゆみ。
呼吸が止まるほどの快感が身体中を駆け巡り、その反動で膣内の男根もギューっと激しく締め付けられた。
このままではイッてしまうと感じたれいなはあえてピストンを再開させると、さゆみは仰け反り首筋を晒す。

「ひぃいいっ!!ここ、こわれるぅっ…!」
「いつものお上品なさゆをれーなが壊してやるっちゃん…!」
「えっ…?」
「もっともっと下品でスケベな本当のさゆ見して!」

そう叫んだれいなはさゆみの細いウエストを掴んで先ほどよりも更に激しいピストンでさゆみを攻めたてる。
ほとんど亀頭が見えるぐらいまで勢いよく引き抜き、一気に振り下ろしながら突き上げ、子宮口に衝撃を与える。
同時に汗でビッショリのさゆみの背中を撫でたり、首筋にキスの雨を降らせ痕をつけたり、尻の窄まりを優しく指でなぞったり、
れいなは思いつく限りのテクニックでさゆみを絶頂へと導こうと必死になる。
あまりの気持ちよさから喘ぐ事も出来ないさゆみは「あ゛っ!!」「ん゛っ!!」と嗚咽のような声を上げ、顔を真っ赤にしながら左右に首を振った。

「ぐっ、ヤバッ…れーなもそろそろ…」

いよいよ我慢も限界に近付いてきたれいな。しかしココで尽きてしまうわけにはいかないと唇を噛み締めた。
が、その時、生暖かくヌルリとした感触がピアスをした耳に触れ、穴の中までくすぐってきた。

「さゆっ、耳はぁ…!」
「ハァ、ハァ…んんっ…」

耳を舐められ今にも爆発しそうになるれいなの事などお構いなしに耳への愛撫を続けるさゆみ。
さらにさゆみは耳元で、

「…れーなも気持ちよくなって…?」

熱く甘い声でつぶやいたさゆみはれいなに掴まれている腰をフラフープでもするように器用にグラインドさせる。

「それやばっ…!」
「ね、一緒にイこ?いっしょに…!」

まるで動物に戻ったかのように求め合う二人。
れいなはさゆみの背中を抱えて腕を組み、さゆみは決して逃がさないように両脚でれいなの腰をホールドする。
お互い汗も涙もヨダレも鼻水も何もかもが一緒になった酷い顔なのに浮かんでくるのは『大好き』って気持ちだけで。

「れーな、さゆんこと愛しとう…!好きすぎてどうしたらいいか分からんっちゃ…!」
「さゆみも、れーなのこと大好き…!好きすぎて…すぐイッちゃう…!」

その『大好き』が、れいなとさゆみの人生の全て。

「……死んでも、ずっと一緒っちゃ、さゆ…!」
「はっ、、、れーなぁっ…!」

痛いほど抱きしめ合い、互いの熱い体温を感じながら、唇と唇を重ね合わせる。そして…

「ぅあああっっ!!!」
「はぁぁんんんぅっっ!!!」

雷に打たれたように脳から爪先まで身体が痺れた。
心臓が止まりそうになる衝撃。そしてドクドクと耳にまで届きそうな永遠とも思える射精。
さゆみの子宮内が白く染め上げられていくのを感じた二人の目の前も同じように真っ白になった。

………

……



……

………

「さゆ…」
「ん…?」

いつの間にかソファーの背もたれを倒し、気だるそうに寝転がっている二人。
まだ後処理をしておらず、さゆみの秘所からは濃厚な精液がドロドロと溢れている。

「変なこと言うけん怒らん?」
「怒る余裕もないの…」
「そっか……れーな、やっぱ生が好きやと…」

怒らないとは言ったがナニそれ?と言わんばかりに眉間に皺を寄せるさゆみ。

「気持ちいいから?」
「それもあるけど、なんかこうゴムがあるとさゆの全部を感じられんやん?」
「うん…」
「さゆの中の熱とか感触とか、さゆの全てを何にも邪魔されず粘膜同士で直に感じたいっちゃん」
「わかるかも…」
「れーなはこの世で一番好きな人と一番気持ちいいコトをしながら、
 身も心も一つになれるこの瞬間が、生きてて一番幸せな時間っちゃ」

照明しか付いていない天井を、青空でも見てるかのように見つめるれいなはしみじみと語った。
さゆみは気だるい身体を何とか動かして、れいなの懐に潜り込み腕枕をしてもらう。

「…さゆもみだよ。さゆみもこの瞬間が幸せ。」
「それはうれしか」

玉のような汗をかいているさゆみのおでこにチュッと軽くキスを落とす。

「不思議だけどね…」
「なにが?」
「今でも自分の指を入れるのも恐いのに、その何倍も大きいれーなのなら全然平気なこと。」
「たしかに…でもそれが愛の力ってヤツやない?愛は不可能を可能にするっちゃん」
「かもね……なんか今日のれーなずっとキザなのw」
「そう?」
「うん。でも…」

さゆみの言葉が止まり、自然と見つめ合う。

「…さゆみの心にグイグイ来るから、嫌いじゃないの。」
「さゆ…」
「キザれーなはどうせもう1コぐらい持ってるんでしょ?」
「あ、分かった?ニシシw」
「ンフフw 聞かせて?」

んじゃ、と言いながら腕枕を解いて仰向けのさゆみに覆い被さるれいな。

「さゆ、天国行っても…れーなとエッチしてくれん?」

バカで、スケベで、不器用なのに。
カッコよくて、可愛くて、優しいれいなの表情にさゆみの胸はキューっと締め付けられる。

「当然でしょ…」

嬉しさとか恥ずかしさとか色々ゴチャまぜになった状態でつい出た言葉はいつもの素直じゃない憎まれ口。
でもそんなさゆみを丸ごと愛しているれいなはニコッと笑みを浮かべて、ゆっくりと顔を下ろしていく。
今日何度目かの触れあう唇と唇。そして繋がる心と心。
もう何千何万回としてきたのに、いまだに触れるだけのキスでときめくのは、
遠回りをした末に結ばれ、やがて子を授かり夫婦になっても…いつまでも『恋』を止められないから、かもしれない。





おわr…





ピンポーン

あまりにも場違いな電子音が家中に響く。

「あっ…」
「うるさいっちゃねぇ…石田か?小田か?宅配便は後にすると…」

無視をしてキスを再開させたら、テーブルの上のさゆみのスマホが震えた。

「あっLIME。」
「後にしーよ」
「でも…ねぇ取って?」

チャイムの次はスマホに邪魔をされ明らかに不機嫌になりながらも渋々スマホを渡すれいな。

「ええっ!」
「どしたん?」
「ママ達、帰ってきた…」
「えっ!?だってまだ…」

れいなが指差した壁掛け時計はエッチが始まる前の2時からピクリとも動いていなかった。

「電池切れとぉ…」
「もう6時みたいだよれーな…」

顔が青いさゆみにスマホの画面を見せられ、れいなの顔も青くなる。
とりあえずれいなは床に落ちていた丸まったスウェットを股間に当て、
某100%な格好で最近見に行ったJK忍者な映画のごとく忍び足で玄関まで行き、覗き穴を確認してくる。

「全員集合しとう…」
「じゃあ早く片付けないと!…あ゛っ。」
「どうしたと?」

さゆみの低い声に反応するれいな。

「立てない…」
「えぇー!どうするとー!」

先ほどまでの営みのせいで完全に腰が立たなくなっていた。

「れーなが激しくしすぎるから!」
「いや、さゆが『めちゃめちゃにして?』って言ったんやろ?!」
「まさかあんなにするとは思わなかったのよ!」
「最後の方はさゆもノリノリで腰振ってたやろうが!」

ダンダンダン!

『ちちー!ははー!』

ケンカになる寸前に外から聞こえる我が子の声で我に返る二人。

「こんな言い合いしてる場合じゃないの!」
「そうやね。とりあえずこの辺はれーなが掃除するけん!さゆ!」

パスされた箱ティッシュをキャッチして2、3枚ほど取って自らの股間へ。

「あぁもぉ、どんだけ出したのよぉ…」

拭いても拭いても溢れてくる旦那の愛情たっぷりの精液に愚痴をこぼすさゆみ。
れいなは辺りに撒き散らした潮やら体液やらを雑巾で四つん這いになって必死に拭き取っていた。

「れーなタオル取って!ソファーも拭かないと汗でベタベタなの!」
「換気扇もフルパワーで回さんと匂いでバレバレっちゃー!」

………

「チチもハハもでてこないー」
「どうしたんだろうね〜。」
「出掛けてるんじゃないか?」

室内で壮絶な証拠隠滅作戦が行われてるとは夢にも思わない優樹と祖父母。
するとそこへ現れたのは、

「すみません田中さんのご家族ですか」
「あーはい、そうですが。」
「あ、ズッキーニさんだぁ!」
「「「「ズッキーニ?」」」」

両家の祖父母の頭の上に?マークが並ぶ。

「優樹ちゃんにつけられたあだ名で。田中さんご夫婦と仲良くさせて頂いてる鞘師と言います。」
「は!鞘師ってあの元ハロ島の1番センターで三冠王の!!」
「今はメジャーでニチローの記録を塗り替えようとしとーあの鞘師?!」
「ちょっと興奮しすぎですよお二人さん」
「あなたが鞘師選手の奥さんなん?」
「はい…」

少し照れくさいような居心地が悪いような表情の香音。

「で、今田中さん達お昼寝中みたいで、起きるまで立ち話も何なのでウチにいらっしゃいませんか?」
「あらホント?いいのかしら。」
「はい是非是非!お茶とお菓子ぐらいしか出せませんが。」
「マリアいるぅ?」
「もちろんいるよ?」
「まりあにあうー!」
「じゃあ皆さんお世話になりますか。」

………

「香音ちゃんが時間稼いでくれるって。」
「良かったぁ…ひとまずは安心やね…。」
「でも急がないと夕飯の準備もしてないし!ねぇれーなおんぶして?」
「なに?あ、シャワー?後で良くなか?」
「こんな汗だく汁だくで親に会えるわけないでしょ!」
「へいへい。」

しかし近付いてきたれいながしたのはおんぶではなくお姫様だっこで。

「えっ?」
「さゆがしてほしいのはおんぶじゃなくて、コレやろ?w」
「ほんとばか…w」

そのままキスをしながらお風呂場へ向かった二人が湯船の中でもう1回戦したのは、言うまでもない話。


川;´◇`)。o(後処理にしては時間が掛かりすぎなんだろうね…)





田中家の日常 天国でもシたいコト編 おわり







【後書き】
日々If小ネタばかり書いて皆さんにご迷惑をかけている田中家大好きの日常作家です。
今回の話は『ただエロいだけの話を書いてみよう!』とさゆの休業が始まった頃に書き始め、気付けば世に出すまでに3年近く経ってました(*_*)
その3年の間に設定や内容が書くたびに変わり、さゆに会えない欲求不満がやたらねちっこい性的描写に現れ(笑)、結果私が書いた話の中で一番の長編になっていました。
楽しんで頂けたらありがとう。つまらなかったらごめんなさい。

エロッキスレ、また盛り上げて行きたいですね。
また頑張って書くのでよろしくお願いします(´∀`)感想マッテマス
 

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