季節が夏から秋へと変わり、冬の気配も感じてきた11月中旬。
日本のどこかにある『意府地区』に住む田中家にとって、大事な大事な記念日を明日に控えた夜。
濡れ髪のままリビングのソファーにパジャマ姿で腰掛けたさゆみはラグマットに座ったお揃いのパジャマ姿の優樹の髪をドライヤーで乾かしてあげている。
自分と同じ長い黒髪をさゆみは愛おしそうに乾かしてあげるその光景は、田中家にとって当たり前だけれどとても幸せで大事な日常風景。
「はいっおしまい。」
「んぅ…ありがとぉ…」
ドライヤーをオフにして小さな肩をポンッと叩いてあげると優樹は目を覚ました。
髪を乾かしてる間も前後左右に船を漕いでいた優樹はすでに本格的におねむモード。
「目こすっちゃだめ。」
「ぅん…」
「優樹一人で寝られる？」
「ん〜〜…ベッドまでぇ…」
「ふふっｗ じゃ､一緒にいこ？」
来年小学校に上がる娘の少し大きくなった手を繋いであげて、寝室に繋がる扉を開ける。
向かうは夫婦の大きなベッドの奥、パーテーションを一枚挟んだ向こう側にある優樹用の小さなベッド。
日々の成長によっていよいよ窮屈になってきたそのベッドに潜り込んだ優樹にタオルケットをかけてあげると、今度は優樹の方からさゆみの手を握ってきた。
「んっ、どうしたの？」
「チチ…おたんじょぉび おめでとぉ…」
「ふふっｗ ハハはチチじゃないよ？」
「そうだったぁ…」
寝ぼけて間違えた優樹はどうしようもないほど可愛く、胸がキュンとなるさゆみ。
「それにチチのお誕生日は明日だし。」
「でもあしたになるまえに…まさ ねちゃうから…」
「いいんだよ？そのぶん明日いっっぱいお祝いしてあげよ？」
「うん…するぅ……チチも、ハハも、だぃすきぃ……」
つぶやくような声のあと、夢の中へと旅立った優樹の静かな寝息が聞こえてきた。
握られていた手を起こしてしまわないようにゆっくりほどきながら、最愛の天使の寝顔を穏やかな表情で見つめる。
そして繋いでいた手の甲とおでこに優しくキスをしてから、
「おやすみ、ハハも優樹が大好き…」
そうつぶやいてから名残惜しそうに寝室を後にした。
寝室からリビングに戻ると先ほどまで優樹が座っていた場所に今度は夫・れいなが座って美容液や化粧水でお肌のケア中。
「マサキング寝た？」
「うん。『チチおたんじょうびおめでとう』だって。」
「そっかｗ」
「れーな、」
「ん？」
「お風呂掃除ご苦労さま。」
さゆみはソファーに座りながられいなのほっぺたに軽くチューをする。
されたれいなは100点の答案を褒められた無邪気な子供のように笑顔が弾ける。
「ﾆﾋｨｰｗ あっそうやった、浴槽用の洗剤そろそろ切れようかも。」
「うん、今度ドラッグストア行くから買っておくー。」
「よろしくー。」
れいなの肩にかけられていたヒョウ柄のタオルで最近伸びてきた明るい茶髪の水気を取るさゆみ。
「あっ、つむじの辺りプリンになってきたね。」
「まじ？髪伸びんの早くね？」
「れーながスケベやから？」
「あースケベは髪伸びるの早いってやつ？うん、否定はせん！」
「やろうね。証拠は十分揃っちょる。」
「ﾆｼｼｯｗ あぁでも次は何色にすっかなー。いっそ青とかどうよ？さゆ的には。」
「れーなは何色でも似合うやろうけど……あんまり遊ぶといつかハゲるよ？」
ドライヤーを手に取ったさゆみはスイッチを入れてれいなの髪を乾かし始める。
「げっ、やっぱそうかな…やだなー…」
「今はフサフサでも10年後、20年後までは分からないねー。」
「う〜急に心配になってきたと…ついにれーなも育毛剤の出番やろか…」
「でも大丈夫。さゆみ、薄毛の人にも理解があるし全然嫌いじゃないから。」
「いや将来ハゲる前提で話進めんで？」
「んー…想像してみたらツルツルのれーなも可愛いかも。」
「いくらさゆに可愛いって言ってもらっても、つるピカハゲ丸くんは嫌やって…」
「もしくは植毛できるぐらいお金持ちになるか…」
「それもこれも夢のマイホームをクリアしてからやね…」
「そのとーり。はいっおしまい。」
トークが楽しくてあっという間に髪を乾かし終わり、さゆみは優樹にしたようにれいなの肩をポンッと叩いた。
「ありがと。じゃあ交代ー。」
「よろしく。」
お互いに場所を交換して今度はれいながドライヤーでさゆみの黒髪を乾かし始め、さゆみは化粧水と乳液で保湿や顔のマッサージをする。
「さゆの髪すきー。色艶も触り心地も。」
「さゆみもれーなの乾かし方好き。さりげなくすっごい上手いよね？」
「あぁ、いっときれーなカリスマ美容師に憧れよったことがあるんよ。」
「へー。」
「ただそんときまだ140cm台のチビやったけん、お客の頭に届かんからすぐに諦めたっちゃけど。」
「そうなんだー…まだまだ知らないことあるねー…」
髪を乾かすれいなの手つきに気持ち良さそうなさゆみは目を瞑って堪能する。
そして至福の時間を終えたれいなは、ドライヤーをオフにしてさゆみの髪を掬って鼻に当てる。
「ありがと。」
「うん………ｽｰ…ﾊｰ…いい匂いしよる…」
「シャンプー同じでしょ？」
「うん。でも違う…さゆの匂い…」
「ふふっｗ」
「…なぁ、ここ座って？」
「だっこ？」
「うんうん。」
自らはソファーの奥へ、手前にさゆみを座らせたれいなは背中から全身を包み込むようにギューっと抱きしめた。
そして目の前の髪やうなじに顔を埋めたれいなは大好きな香りをいっぱいに吸い込んで蕩ける。
「すぅ〜………はぁ、安心するぅ…」
「さっきから嗅ぎすぎだから…ｗ」
「いーの。さゆの身体を抱きしめられて、さゆの匂いを深呼吸して嗅げるのはれーなに許された特権やもん。」
「えっ？さゆみは許したつもりはないけど？」
「えっ？まだ許してくれんとー？」
「んーー、許す！」
「は？軽っ！ｗ」
「んふふっｗ」
そしてまたれいなはさゆみの匂いを嗅ぎ続ける。
「ふぅ………」
「れーな、年々甘えん坊になってない？付き合い始めた頃はもっとこう…ドライだったのに。」
「まぁ人は変わるってゆーやろ。」
「尖りまくってた中学生のれーなに今の甘えん坊な姿を見せてあげたいの。」
「あん時のれーなが今のれーな見たらキレて蹴り飛ばしてくるかもしれんとｗ」
「かもねｗ このまま行ったら40代になったら赤ちゃんになっちょるんやない？ｗ」
「ありえるｗ ﾆｼｼｼｯｗ ……なぁさゆぅ？」
「ん？」
れいなの声のトーンが少し落ちたことにさゆみはすぐに気付いた。
「…30代って、どんな感じ？」
「どうしたの？不安？珍しいね。」
「いや不安まではいかんけど、知りたいなって。」
少しの間考えるさゆみの背中に耳と頬を当ててトクトク鳴る鼓動を聴きながら静かに答えを待つれいな。
「ん〜〜〜…実感はないよ。まだ5ヶ月だもの。」
「そりゃそっか。」
「毎日変わらず充実してるから変な焦りもないし、30歳になってもさゆみはさゆみでしょ？」
「そうやね。」
「でも改めて20代があっという間だったなって思っちょる。二十歳になった夜にバイト終わりにビール買って一口飲んで流しで吐いたのが十年前とは思えないの…ｗ」
「ﾆﾋﾋｯ…ｗ」
「あと書類を書くときは気を付けてね？必ず年齢の欄に『2』って書きそうになるからｗ」
「あーそれはマジで気を付けなイカンやつｗ」
「あとはなんだろうなぁ………逆にれーなから見てさゆみは変わった？」
「いつと比べて？」
「やっぱり大人になって再生…じゃなくて再会してからじゃない？」
「そっか。うーん、変わってないところが多いけど、変わったところもあるかな。」
「具体的には？」
「ん〜…まずは肉付きが良くなった♪」
れいなはパジャマの上からさゆみの二の腕をムニムニする。
「気にしてるんだから…」
「いや、褒め言葉よ。れーなが日本に帰ってきたときも痩せてはいたけど6年ぐらい前はやつれとったやん。心配になるぐらいゲッソリして仕事も休んだし。」
「あのときはねぇ……疲れとかストレスが重なって蕁麻疹が出たり足が攣りやすかったり大変だったなぁ…」
「その頃と比べれば今の健康的なさゆの方が断然よかよ。細くてスタイルいいのに触り心地も抱き心地も最高っ♪」
「お腹プニプニしない！」
「ひひっｗ」
「もぉ……あとは？体型以外で。」
「内面とかやろ？んー、良い意味で強くなったかな。」
「そう？」
「うん。真面目なんは昔からやけど自信を持って生きとうなって。昔より弱音吐かんくなったし。」
「れーなに似てきたのかもね。」
「それはあるかもしれん、味覚とかも似てきようしｗ」
ステーキ、タピオカ、ピザポテトなど。
「でも、れーなと優樹のおかげで本当に幸せな20代だった。こんなに幸せでいいのって思うときもあるぐらい。」
「そんなんいいに決まっとう。さゆは、幸せになるべき人よ？」
「ふふっ、嬉しい。………れーなはどう？幸せやった？」
「とーぜん！さゆの幸せはれーなの幸せやけん、さゆと優樹に出会えてれーなはバリ幸せやと。」
「良かった…♪」
「よしっ、明日からさゆもれーなもピッカピカの30代っちゃん。」
「うん。」
「また新しく、今日までみたいな幸せな時間を家族3人仲良く作ってこ？」
「……うん、そうだね。」
自然と手を繋いだ二人は互いの体温と感触をじっくり確かめ合い心を通わせる。
「あっ。」
「なに？」
「一つ変わったことがあったかも。」
「えっ、やだなに？今さら？」
「うん。さゆはねー、美人さんになったと。」
「そう？」
「うん。綺麗で大人っぽくて、笑い皺がセクシーで……でもやっぱりまだ可愛いなーｗ」
「ふふっありがと。れーなも可愛くて、カッコいいよ？」
「そう？バリ嬉しかー♪」
後ろから抱いたさゆみの肩に顎を乗せたれいなは話を続ける。
「変な話してもよか？」
「いいよ。」
「…自分でも不思議なんやけど、毎日さゆと暮らしとると、れーなん中に『好き』のアップデート通知が来るんよ。」
「通知？」
「うん。そのたびにれーなは『好き』を更新してインストールすると。そしたらもっと幸せになって、今日も明日も頑張ろうって思えるっちゃん。」
「………」
「…な？変な話やろｗ」
「…ふふっｗ 変っていうか、ちょっとクサいのｗ」
「やっぱそう？ｗ でも、嘘偽りのない言葉やけん、仕方なか。」
「れーなは昔より丸くなって甘えん坊になったけど、口説き癖もついちゃったねｗ」
「自分では気付かんからなー。」
「でも…れーなの口説きに毎回ドキドキしちゃうから間違ってないと思う…」
「………」
「それにそのアップデート通知、さゆみにも来ちょるし…」
ぎゅー。
照れながら語るさゆみの言葉に身体を包むれいなの腕に力がこもる。
「………スイッチ、入れちゃった…？」
「もうさゆを抱き締めた瞬間から、ずーっと入りっぱなしよ…」
れいなはあえて固くそそり立つ分身をさゆみの背中に当ててみる。
「すけべ…」
「こればっかりは一生かかっても治らん自信あるからそこんとこよろしくｗ」
「もぉーｗ」
「あっ！それに今日はさゆからの"サプライズ"もあるみたいやし？」
何かを思い出したような表情のさゆみは恥ずかしそうに笑って、
「…じゃ、れーなの20代最後の夜も、おいしくいただいちゃって？」
「にひひっｗ …いただきまぁす♪」
さゆみの前で手を合わせたれいな。
そしてその手はさゆみの顎に添えられて自分の方に振り向かせ、長い黒髪を耳にかけてあげてから柔らかな唇に自らの唇を重ねた。
誓いのキスのようなソフトで優しいキスは、やがて何度も角度を変えながら深いものへと移っていき、潤んだ瞳で見つめながら舌を絡めとろうとするさゆみをれいなは優しくソファーに押し倒した。
………
ソファー上の戯れから場所を薄暗い寝室のベッドの上に変えると、いつの間にか日付は越えていて、
「お誕生日おめでとう」「ありがとう」の言葉を早々に済ませた二人は互いにパジャマを脱がし合って、白い肌と肌を重ねている。
「んふぅ…ふぅ…っ」
キングサイズのベッドの上に薄桃色のショーツのみを残したさゆみは、額や首筋はもちろん鎖骨に溜まるほどの汗をすでにかいていた。
次々湧いてくる快感をこらえようと口を真一文字に閉じながらも、やっぱり我慢できずに甘い鳴き声を漏らしてしまうさゆみ。
逆にサラサラの素肌を擦り合わせながら覆い被さるれいなは、腕を頭上に押さえつける必要もなく無防備に晒されたさゆみの腋に、無我夢中でしゃぶりついていた。
どこまでも滑らかな陶器のように、手入れの行き届いた腋をれいなのザラついたベロが撫で付けられるたびに、口や鼻を通して甘い音色を聞かせてしまう。
視覚・触覚・聴覚だけでなく蒸れた腋の甘酸っぱい香りがれいなの脳みそを狂わせ、分泌される汗という名の愛液の粒をあえて音を立てて吸引すると、さゆみは喉元を天井に向けながら背中が浮いて反り返る。
腋だけに夢中になり他が鈍感にならないようにと、れいなの舌は柔肌をなぞりながら汗で濡れた首筋や鎖骨を味わい、形の良い縦へそを尖らせた舌先でほじって楽しむ。
そしてふわふわの小振りながら形の良い大福2つを両手で優しく揉みながら、中央でぷっくり膨らんだ桜色の突起を左右交互に舐めて・吸って・甘噛みして。
ふやけてしまいそうなほど味わってから固く跳ね返してくるようになった両の先っぽを、思いつきで小さな輪っかの中に指で押し込み中でクリクリする。
「んんぁっ！んっんぅぅ…！」
「（おっいい反応…♪）」
新たにさゆみの弱いところを見つけられて嬉しそうなれいなは、胸の中で捏ねる指はそのまま動かしながら先ほどとは逆の腋に口をつける。
あえて痕をつけるように何度も何度も強めのキスを落とすと、白い腋に虫刺されのような斑点がいくつも浮かび、それを癒すようにベロ〜ンっと大きく舐め上げるとさゆみの背筋がゾワリと震えた。
その震えがくすぐったさではなく快感に変換されてしまう自身の身体に戸惑うさゆみは、目尻に涙を浮かべた顔を左右に振って…
「イッ…ちゃ、う………!!」
さゆみの予告にれいなはボクサーパンツの中で窮屈そうにしている分身を、中央に染みを作っているさゆみの下着の上から軽く小突いてみる。
「ひぁあ…っ！」
れいなの分身は下着の中で固くなり包皮から顔を出し始めたピンクの蕾を狙っていた。
素股の要領で竿全体で擦るとさゆみは我慢を忘れて声をあげた。
そして腋、両胸、クリの4ヶ所を同時に刺激されるさゆみは吸い付いて離れないれいなの身体に両手両足でしがみつきながら、
「ぁあっ!!…イクッ!!」
抑えきれなくなった快楽の大波に身を任せたさゆみの全身がビクンッビクンッ！と激しく痙攣し、達した。
………
「だいじょぶ？」
「はぁ、はぁ…うん…」
縛り付けるように強くしがみついていたさゆみの手足がダランと投げ出される。
絶頂を迎え火照った白い肌はピンク色に染まり、全身にかいた汗がローションのようにテラテラと光り輝いて、引き締まったスレンダーボディをより一層美しくする。
しばしそのまま見惚れていたれいなだが、イッたばかりの身体が冷えてしまわないように風呂上がりに使っていたバスタオルをかけてあげて、隣に寄り添うように寝転がった。
「愛しとうよ、さゆ…」
自らの愛情に応えてくれたさゆみに感謝しながら、汗でおでこに張り付いた前髪を愛おしそうに整える。
やがて身体が落ち着いてきたさゆみが隣を見るとニッコリ笑うれいなと目があった。
何度同じ夜を過ごし数えきれないほど身体を重ねようと事後はどうにも気恥ずかしい。
何も言わずに差し出したれいなの腕に頭を乗せて枕にすると一つ大きなため息が出た。単なる疲れだけではなく満足感から来るため息を。
そしてれいなは腕の中のさゆみのおでこに長めのキスをしてから悪戯っ子のような笑顔で「軽めのと合わせて2回イッたやろｗ」と笑った。
顔が熱くなるさゆみは「まだ1回だし…」と強がるのが精一杯で「うそつけーｗ」と簡単に否定されてさらに熱くなる。
本当はすでに3回達していたのはさゆみだけの内緒…ｗ
「…れーな？」
「んー？」
「お誕生日おめでとう…改めて、ね。」
「うん、ありがとう。」
祝福と感謝のキスは優しく触れ合わせるだけのキスで。
じっくり時間をかけて最愛の人に『大好き』を伝え合った。
「はぁ〜好きすぎてやばー…」
「ふふっｗ……さゆみもやばいぐらい好き。」
「今までも十分好きやのに、これから絶対もっと好きになるやん？れーなどうなっちゃうと〜？って思うと。」
「いいやん別に。」
「いや、れーなが暴走せんように気を付けんとなって。」
「あっ少しは大人になった？ｗ」
「とーぜん！れーな30の大人やもんｗ」
「まだ10分ぐらいしか経っちょらんしｗ…でも確かに30過ぎて今以上に激しくされちゃうとね〜…(まだ平気だけど…)」
「それがそうでもないらしいとよ？」
「えっどういうこと？」
意外な返事に鳩が豆鉄砲を食ったような表情のさゆみ。
「うん、どっかの頭の良い人が調査したらしいんやけど、」
「いきなり漠然としてるね…」
「男の性欲は10代後半から上がっていって20代後半でピークを迎えるんやって。」
「へー。」
「でも女の性欲は20代前半から上がって30代前半がピークらしいと。」
「そうなんだ…」
「やけんこれからエッチするときは、逆にさゆに搾り取られるようになるんかなーって密かに期待しとうとｗ」
「でもそういうの得意じゃないし…」
「さゆは気付いとらんけど最近『おっ！これか？』ってなるときあるとよ？」
「そうなの？やばい気付いてない…」
「自覚してないのにエロエロとか最高やんｗ」
「ばか…ｗ」
れいなの邪気の無い純粋な笑顔を見るといつも（何でもしてあげたくなっちゃうんだよなぁ〜…）と惚れた弱味を自虐する。
「さて、そろそろ続きしてもよか？」
「…うん、ちょっと冷えてきたから暖めて貰おうかな？ｗ」
「ノリノリやんｗ」
「ふふふっ…ｗ」
互いに大好きな笑顔を見せ合ってから再度唇を重ねる。
今度はいきなり舌を絡め合い唾液を啜る、自分と相手を高ぶらせるためのキス。
3度の飯と同じくらい好きなキスに夢中になり始め、差し出した舌に吸い付いて離れないさゆみを仰向けに寝かせ正常位に移行する。
さゆみに髪をぐしゃぐしゃにされながら唇と舌を預けてから数分、呼吸が辛くなってくる少し前にやっと解放される。
すると目の前で口元を唾液で汚し、ペコちゃんみたいにピンク色の舌を覗かせながら笑みを浮かべるさゆみの妖艶な姿にれいなはクラクラ。
「さゆえっろ…ｗ」
「んふふっｗ」
「次はれーなのターンね。」
「はいはい。」
密着していた身体を起こしてさゆみの股の間に正座したれいなは、中央に大きな染みを作る薄ピンク色の布に手をかけた。
「…脱がすよ？」
「うんっ……」
抵抗することなく開脚し腰を浮かせるも同時に肩を強張らせ目を閉じたさゆみ。
恥じらいを見せる妻に微笑みながら下着を下ろしていくと、染みと秘部の間に粘液の太い糸で橋を作られ、ゴクッと生唾を飲む。
そしてさゆみはいくら相手がこの世でたった一人の愛する夫とはいえ、生まれたままの全てを晒すことは今でも恥ずかしい。
でも、今日のさゆみにはそれ以上の理由があって…
「うわっ……きれー……」
思わず目の前の『いつもとは違う』光景に釘付けになるれいな。だがそうなるのも無理もない。
だって、いつも恥丘の上で丁寧に整えられ綺麗に生え揃っているさゆみの陰毛が、一本も無かったのだから。
「ううっ…///」
恥ずかしそうに身体をくねらせるさゆみを含め、まさにサプライズ。
「あんまり見ないでよ…」
「いや無理よ、こんなん………でも良かったと？」
「なに…？」
「前から何回も頼んだけど断ってたやん？れーなほとんど諦めとったっちゃけど…」
「うん……でも……」
「でも？」
「…れーなの気持ちが分かるかなって。」
「えっ？！」
意外な言葉に大きな声が出るれいな。
「れーなのコンプレックスでしょ？だから、その……これからもずっと夫婦なんだから、一つでも多くのことを理解してあげたいなって…」
顔を真っ赤にして目も合わせられないほど恥ずかしそうにしながら語るさゆみにれいなは心を打たれた。
白状すればさゆみに剃毛をねだっていたのは『エロ下心れいな100％』なだけで、自分のコンプレックスのことなんて忘れていた。
でもさゆみは妻として一緒に向き合ってくれようとしていた。
その真意に気付いたれいなは嬉しさと幸せな気持ちで胸がいっぱいになって、思わず飛び付くように寝ているさゆみに覆い被さり、強く抱き締めた。
「さゆうううううううううう!!!!!!」
「ちょっ…ちょっと重いよれーな…ｗ」
「ごめん！でも最高の誕生日プレゼントっちゃよ！れーな泣きそう！うわぁん！」
「もう泣いちょるし…これが最高って言われてもそれはそれで恥ずかしいんだけど…」
苦笑いするさゆみの胸で泣くれいな。
「はいもう泣くの終わり。涙と鼻水拭いて？」
「うん…ぐすっ…」
「もう…おバカだけど可愛いんだから…ｗ」
「なぁさゆ…見たり触ったりしてよか？」
「ダメって言ってもするでしょ？」
「うん、当然…」
「も〜ｗ ………いいよ。」
「ﾆﾋｯｗ 愛しとうと、さゆ…」
「んふふっ…ぶち愛しちょる、れーな…」
ついばむようなキスを二度三度。そしてチュルッと唾液を吸いあってから、開かれた股の間に顔を近づける。
目の前数十センチの距離に無毛の白い丘、そしてその下には透明な汁をトプトプと溢れさせるピンク一色のヒクつく源泉。
「賢明な読者のみなさんには『桃まん』で検索して頂けると分かりやすいかと…」
「誰に言ってんのよぉ……ひゃぅっ！」
吸い付くような肌触りの恥丘をプニプニと摘まむれいな。
「さゆのココ、しっとりして柔らかくて…白玉やん…」
「食べ物じゃないからっ…」
「でもれーなの大好物やけん、あぁﾄｩﾙﾄｩﾙしとう…」
「いつも自分の触ってるでしょ？」
「いやプニッと感が全然っ違う！わぁ柔らかー…」
「んっ…！」
サラサラと指の腹で撫でたりムニムニと揉んだり…そして、
「なぁそろそろ食べても…？」
「好きにしてよもう…」
「…にひっｗ いただきまーす。」
はぷっ！と何の躊躇もなく吸い付くれいな。
「んんーっ！」
優樹を起こしてはいけないと気付いて手で口を塞ぐさゆみにれいなは構わず口内で舌を動かす。
見た目はもちろん舌触りも極上で、歯を立てぬよう唇だけで食んで柔らかな感触を楽しんだ。
「（フカフカして、ワッフルみたい…）」
次々と食べ物に例えながら今度はワッフルに挟むクリームが欲しくなったれいな。
中指を一舐めして、さゆみの呼吸に合わせて収縮を繰り返す秘穴にヌプヌプ…と差し込んでいく。
「んぁっ！いきなっ、りっ…!!」
さゆみの身体が強張り只でさえ狭い道がさらに締め付けられる。
しかしそこは夫婦生活7年＋恋人生活1年半、本人以上に内部構造を知り尽くしているれいなは、手慣れた指使いで中をほぐしながら愛液の量を増やして潤滑油にする。
そして中指が根本まで収まると第一関節を曲げて指の腹を使って奥から愛液を掻き出していく。
初めは透明でサラサラだったジュースが、れいなが指を出し入れするたびにトロトロと粘り気のある本気のジャムに変わり、ネチャネチャと音を立てながら白濁してくると特製生クリームの出来上がり。
それを指ですくって恥丘もといワッフルにたっぷり乗せてデコると、頭上から「変態っ…！」と怒りと恥ずかしさが入り交じった声が聞こえてくる。
ただ『変態』ぐらいでは今のれいなには褒め言葉も同然で、嬉しそうに「ﾆｼｼｼｯｗ」と笑って、目の前の極上スイーツを口いっぱいに頬張った。
………
時は過ぎ11月12日午前。
れいなと優樹を職場と幼稚園に送り出し、窓から自然光の明かりのみが差し込むリビングのソファーに寝転がったさゆみは、何もせずまったりとした時間を過ごしている。
テーブルの上の皿にはれいなの弁当の残りのサンドウィッチが食べかけのまま放置され、点いているだけのテレビの内容はほぼ頭に入って来ていない。
ただただ、点いていない照明しかない白い天井を見つめるさゆみ。
その頭の中を巡るのは、2夜連続の熱くも激しいコッテリとした営みと、心も身体も満たされまくった充実感だけ。
そして身体に残った心地よい疲れを感じながら（あんなに燃え上がったのは久しぶり…）と小さな溜め息をついた。
そしてその幸せな記憶を辿るたびに自然と口角が上がり、頬がさくら色に染まっていくのが分かる。
思いきって実行したサプライズも（より密着できた気がして気持ち良かったし………なにこれからもお揃いでいる気？ｗ）と、自虐的に笑った。
そして、まったりついでに体力回復も兼ねて一眠りでもしようと思った瞬間、お腹の上に乗せていたスマホに着信が入る。
くすぐったくてすぐにスマホを持つと画面には『ふくちゃん』の文字。
「もしもし？」
「あっもしもし、おはようございまーす！」
「おはよー。どうしたの？」
「あの、さゆみさん今日おやすみでしたよね？」
「うん、そうだよ。」
「ではこれから何か予定あります？」
「んー、特に予定はないけど？」
「だったらみんなで温泉入りませんか♪」
ここで言う『温泉』とはマンションの7階の多目的スペースにある住人のみが使える完全予約制の温泉施設のこと。
「えっ、急だねｗ」
「すみません、実はみんなのお休みが合う日が今日しかなくて…」
「みんな来るの？」
「はい、香音ちゃん、はるなん、小田ちゃん、野中ちゃん、横山ちゃん、ちぃちゃん、私です。」
「そっかーじゃあ断れないねｗ」
「あっ、すみません…」
「いいのいいの、さゆみ今日暇だったし。」
「それは良かったです♪実は今日からお湯が変わって美肌効果がスゴいらしいと噂で、これは必ずお誘いしなきゃなと！」
「ふふっｗ ありがとう。なんだかさゆみも楽しみになってきたの。何時に集合？」
「お昼前に温泉に入って、上がったらそのままカフェで女子会しようと思ってるので11時に7階のロビーでいかがでしょう？」
「んーと、2時間後ね。了解♪」
「ではお待ちしてまーす♪」
「はーい。」
電話口でも聖のワクワクとウキウキが伝わってきてさゆみも釣られて笑顔になる。
「（さて、1時間半は仮眠できそう…ちょっとだけ…）」
立ち上がって軽く背伸びをして、大きなあくびをするさゆみは寝室の扉を開け、歴戦の爪痕が残る乱れたベッドに 、ボフッと倒れこんだ。
…しかし、このときさゆみは重大な問題に気付いていなかった。
2時間後、温泉の脱衣所で純白のショーツを下したその瞬間に問題に気付いたが、時すでに遅し。
恍惚とした表情の女性陣(あと少年一人)の視線を一手に受けてしまい、ゆでダコのように赤面しっぱなしだったという。
田中家の日常 揃いの夫婦はピッカピカの30歳編 おしまい
ついにやっちゃった♪でも今日から夫婦でお揃いだから恥ずかしくないねーｗ
(今後も私の中ではﾄｩﾙﾄｩﾙ夫婦でやっていきます！笑)
川��*＾ _l＾）＜とてもいいものを見せていただいちゃった〜♪
川*∩ゥ∩)＜目を閉じれば今でもあの時の素晴らしい光景を思い出せます…！
川;- ｡.-）＜もう忘れてよ…///
れいな生誕作なのに結局さゆみさんメインになった感がありますが、その分れいなクンはたっぷり甘えん坊になれたと思うのでお許しを。
さゆみさんを後ろから抱きしめたいし、れいなクンに後ろから抱かれたい作者でした。
30歳でバリバリアイドルなさゆれな最高じゃろう！！！もっと高ぶれ、さゆれな熱！！！
日本のどこかにある『意府地区』に住む田中家にとって、大事な大事な記念日を明日に控えた夜。
濡れ髪のままリビングのソファーにパジャマ姿で腰掛けたさゆみはラグマットに座ったお揃いのパジャマ姿の優樹の髪をドライヤーで乾かしてあげている。
自分と同じ長い黒髪をさゆみは愛おしそうに乾かしてあげるその光景は、田中家にとって当たり前だけれどとても幸せで大事な日常風景。
「はいっおしまい。」
「んぅ…ありがとぉ…」
ドライヤーをオフにして小さな肩をポンッと叩いてあげると優樹は目を覚ました。
髪を乾かしてる間も前後左右に船を漕いでいた優樹はすでに本格的におねむモード。
「目こすっちゃだめ。」
「ぅん…」
「優樹一人で寝られる？」
「ん〜〜…ベッドまでぇ…」
「ふふっｗ じゃ､一緒にいこ？」
来年小学校に上がる娘の少し大きくなった手を繋いであげて、寝室に繋がる扉を開ける。
向かうは夫婦の大きなベッドの奥、パーテーションを一枚挟んだ向こう側にある優樹用の小さなベッド。
日々の成長によっていよいよ窮屈になってきたそのベッドに潜り込んだ優樹にタオルケットをかけてあげると、今度は優樹の方からさゆみの手を握ってきた。
「んっ、どうしたの？」
「チチ…おたんじょぉび おめでとぉ…」
「ふふっｗ ハハはチチじゃないよ？」
「そうだったぁ…」
寝ぼけて間違えた優樹はどうしようもないほど可愛く、胸がキュンとなるさゆみ。
「それにチチのお誕生日は明日だし。」
「でもあしたになるまえに…まさ ねちゃうから…」
「いいんだよ？そのぶん明日いっっぱいお祝いしてあげよ？」
「うん…するぅ……チチも、ハハも、だぃすきぃ……」
つぶやくような声のあと、夢の中へと旅立った優樹の静かな寝息が聞こえてきた。
握られていた手を起こしてしまわないようにゆっくりほどきながら、最愛の天使の寝顔を穏やかな表情で見つめる。
そして繋いでいた手の甲とおでこに優しくキスをしてから、
「おやすみ、ハハも優樹が大好き…」
そうつぶやいてから名残惜しそうに寝室を後にした。
寝室からリビングに戻ると先ほどまで優樹が座っていた場所に今度は夫・れいなが座って美容液や化粧水でお肌のケア中。
「マサキング寝た？」
「うん。『チチおたんじょうびおめでとう』だって。」
「そっかｗ」
「れーな、」
「ん？」
「お風呂掃除ご苦労さま。」
さゆみはソファーに座りながられいなのほっぺたに軽くチューをする。
されたれいなは100点の答案を褒められた無邪気な子供のように笑顔が弾ける。
「ﾆﾋｨｰｗ あっそうやった、浴槽用の洗剤そろそろ切れようかも。」
「うん、今度ドラッグストア行くから買っておくー。」
「よろしくー。」
れいなの肩にかけられていたヒョウ柄のタオルで最近伸びてきた明るい茶髪の水気を取るさゆみ。
「あっ、つむじの辺りプリンになってきたね。」
「まじ？髪伸びんの早くね？」
「れーながスケベやから？」
「あースケベは髪伸びるの早いってやつ？うん、否定はせん！」
「やろうね。証拠は十分揃っちょる。」
「ﾆｼｼｯｗ あぁでも次は何色にすっかなー。いっそ青とかどうよ？さゆ的には。」
「れーなは何色でも似合うやろうけど……あんまり遊ぶといつかハゲるよ？」
ドライヤーを手に取ったさゆみはスイッチを入れてれいなの髪を乾かし始める。
「げっ、やっぱそうかな…やだなー…」
「今はフサフサでも10年後、20年後までは分からないねー。」
「う〜急に心配になってきたと…ついにれーなも育毛剤の出番やろか…」
「でも大丈夫。さゆみ、薄毛の人にも理解があるし全然嫌いじゃないから。」
「いや将来ハゲる前提で話進めんで？」
「んー…想像してみたらツルツルのれーなも可愛いかも。」
「いくらさゆに可愛いって言ってもらっても、つるピカハゲ丸くんは嫌やって…」
「もしくは植毛できるぐらいお金持ちになるか…」
「それもこれも夢のマイホームをクリアしてからやね…」
「そのとーり。はいっおしまい。」
トークが楽しくてあっという間に髪を乾かし終わり、さゆみは優樹にしたようにれいなの肩をポンッと叩いた。
「ありがと。じゃあ交代ー。」
「よろしく。」
お互いに場所を交換して今度はれいながドライヤーでさゆみの黒髪を乾かし始め、さゆみは化粧水と乳液で保湿や顔のマッサージをする。
「さゆの髪すきー。色艶も触り心地も。」
「さゆみもれーなの乾かし方好き。さりげなくすっごい上手いよね？」
「あぁ、いっときれーなカリスマ美容師に憧れよったことがあるんよ。」
「へー。」
「ただそんときまだ140cm台のチビやったけん、お客の頭に届かんからすぐに諦めたっちゃけど。」
「そうなんだー…まだまだ知らないことあるねー…」
髪を乾かすれいなの手つきに気持ち良さそうなさゆみは目を瞑って堪能する。
そして至福の時間を終えたれいなは、ドライヤーをオフにしてさゆみの髪を掬って鼻に当てる。
「ありがと。」
「うん………ｽｰ…ﾊｰ…いい匂いしよる…」
「シャンプー同じでしょ？」
「うん。でも違う…さゆの匂い…」
「ふふっｗ」
「…なぁ、ここ座って？」
「だっこ？」
「うんうん。」
自らはソファーの奥へ、手前にさゆみを座らせたれいなは背中から全身を包み込むようにギューっと抱きしめた。
そして目の前の髪やうなじに顔を埋めたれいなは大好きな香りをいっぱいに吸い込んで蕩ける。
「すぅ〜………はぁ、安心するぅ…」
「さっきから嗅ぎすぎだから…ｗ」
「いーの。さゆの身体を抱きしめられて、さゆの匂いを深呼吸して嗅げるのはれーなに許された特権やもん。」
「えっ？さゆみは許したつもりはないけど？」
「えっ？まだ許してくれんとー？」
「んーー、許す！」
「は？軽っ！ｗ」
「んふふっｗ」
そしてまたれいなはさゆみの匂いを嗅ぎ続ける。
「ふぅ………」
「れーな、年々甘えん坊になってない？付き合い始めた頃はもっとこう…ドライだったのに。」
「まぁ人は変わるってゆーやろ。」
「尖りまくってた中学生のれーなに今の甘えん坊な姿を見せてあげたいの。」
「あん時のれーなが今のれーな見たらキレて蹴り飛ばしてくるかもしれんとｗ」
「かもねｗ このまま行ったら40代になったら赤ちゃんになっちょるんやない？ｗ」
「ありえるｗ ﾆｼｼｼｯｗ ……なぁさゆぅ？」
「ん？」
れいなの声のトーンが少し落ちたことにさゆみはすぐに気付いた。
「…30代って、どんな感じ？」
「どうしたの？不安？珍しいね。」
「いや不安まではいかんけど、知りたいなって。」
少しの間考えるさゆみの背中に耳と頬を当ててトクトク鳴る鼓動を聴きながら静かに答えを待つれいな。
「ん〜〜〜…実感はないよ。まだ5ヶ月だもの。」
「そりゃそっか。」
「毎日変わらず充実してるから変な焦りもないし、30歳になってもさゆみはさゆみでしょ？」
「そうやね。」
「でも改めて20代があっという間だったなって思っちょる。二十歳になった夜にバイト終わりにビール買って一口飲んで流しで吐いたのが十年前とは思えないの…ｗ」
「ﾆﾋﾋｯ…ｗ」
「あと書類を書くときは気を付けてね？必ず年齢の欄に『2』って書きそうになるからｗ」
「あーそれはマジで気を付けなイカンやつｗ」
「あとはなんだろうなぁ………逆にれーなから見てさゆみは変わった？」
「いつと比べて？」
「やっぱり大人になって再生…じゃなくて再会してからじゃない？」
「そっか。うーん、変わってないところが多いけど、変わったところもあるかな。」
「具体的には？」
「ん〜…まずは肉付きが良くなった♪」
れいなはパジャマの上からさゆみの二の腕をムニムニする。
「気にしてるんだから…」
「いや、褒め言葉よ。れーなが日本に帰ってきたときも痩せてはいたけど6年ぐらい前はやつれとったやん。心配になるぐらいゲッソリして仕事も休んだし。」
「あのときはねぇ……疲れとかストレスが重なって蕁麻疹が出たり足が攣りやすかったり大変だったなぁ…」
「その頃と比べれば今の健康的なさゆの方が断然よかよ。細くてスタイルいいのに触り心地も抱き心地も最高っ♪」
「お腹プニプニしない！」
「ひひっｗ」
「もぉ……あとは？体型以外で。」
「内面とかやろ？んー、良い意味で強くなったかな。」
「そう？」
「うん。真面目なんは昔からやけど自信を持って生きとうなって。昔より弱音吐かんくなったし。」
「れーなに似てきたのかもね。」
「それはあるかもしれん、味覚とかも似てきようしｗ」
ステーキ、タピオカ、ピザポテトなど。
「でも、れーなと優樹のおかげで本当に幸せな20代だった。こんなに幸せでいいのって思うときもあるぐらい。」
「そんなんいいに決まっとう。さゆは、幸せになるべき人よ？」
「ふふっ、嬉しい。………れーなはどう？幸せやった？」
「とーぜん！さゆの幸せはれーなの幸せやけん、さゆと優樹に出会えてれーなはバリ幸せやと。」
「良かった…♪」
「よしっ、明日からさゆもれーなもピッカピカの30代っちゃん。」
「うん。」
「また新しく、今日までみたいな幸せな時間を家族3人仲良く作ってこ？」
「……うん、そうだね。」
自然と手を繋いだ二人は互いの体温と感触をじっくり確かめ合い心を通わせる。
「あっ。」
「なに？」
「一つ変わったことがあったかも。」
「えっ、やだなに？今さら？」
「うん。さゆはねー、美人さんになったと。」
「そう？」
「うん。綺麗で大人っぽくて、笑い皺がセクシーで……でもやっぱりまだ可愛いなーｗ」
「ふふっありがと。れーなも可愛くて、カッコいいよ？」
「そう？バリ嬉しかー♪」
後ろから抱いたさゆみの肩に顎を乗せたれいなは話を続ける。
「変な話してもよか？」
「いいよ。」
「…自分でも不思議なんやけど、毎日さゆと暮らしとると、れーなん中に『好き』のアップデート通知が来るんよ。」
「通知？」
「うん。そのたびにれーなは『好き』を更新してインストールすると。そしたらもっと幸せになって、今日も明日も頑張ろうって思えるっちゃん。」
「………」
「…な？変な話やろｗ」
「…ふふっｗ 変っていうか、ちょっとクサいのｗ」
「やっぱそう？ｗ でも、嘘偽りのない言葉やけん、仕方なか。」
「れーなは昔より丸くなって甘えん坊になったけど、口説き癖もついちゃったねｗ」
「自分では気付かんからなー。」
「でも…れーなの口説きに毎回ドキドキしちゃうから間違ってないと思う…」
「………」
「それにそのアップデート通知、さゆみにも来ちょるし…」
ぎゅー。
照れながら語るさゆみの言葉に身体を包むれいなの腕に力がこもる。
「………スイッチ、入れちゃった…？」
「もうさゆを抱き締めた瞬間から、ずーっと入りっぱなしよ…」
れいなはあえて固くそそり立つ分身をさゆみの背中に当ててみる。
「すけべ…」
「こればっかりは一生かかっても治らん自信あるからそこんとこよろしくｗ」
「もぉーｗ」
「あっ！それに今日はさゆからの"サプライズ"もあるみたいやし？」
何かを思い出したような表情のさゆみは恥ずかしそうに笑って、
「…じゃ、れーなの20代最後の夜も、おいしくいただいちゃって？」
「にひひっｗ …いただきまぁす♪」
さゆみの前で手を合わせたれいな。
そしてその手はさゆみの顎に添えられて自分の方に振り向かせ、長い黒髪を耳にかけてあげてから柔らかな唇に自らの唇を重ねた。
誓いのキスのようなソフトで優しいキスは、やがて何度も角度を変えながら深いものへと移っていき、潤んだ瞳で見つめながら舌を絡めとろうとするさゆみをれいなは優しくソファーに押し倒した。
………
ソファー上の戯れから場所を薄暗い寝室のベッドの上に変えると、いつの間にか日付は越えていて、
「お誕生日おめでとう」「ありがとう」の言葉を早々に済ませた二人は互いにパジャマを脱がし合って、白い肌と肌を重ねている。
「んふぅ…ふぅ…っ」
キングサイズのベッドの上に薄桃色のショーツのみを残したさゆみは、額や首筋はもちろん鎖骨に溜まるほどの汗をすでにかいていた。
次々湧いてくる快感をこらえようと口を真一文字に閉じながらも、やっぱり我慢できずに甘い鳴き声を漏らしてしまうさゆみ。
逆にサラサラの素肌を擦り合わせながら覆い被さるれいなは、腕を頭上に押さえつける必要もなく無防備に晒されたさゆみの腋に、無我夢中でしゃぶりついていた。
どこまでも滑らかな陶器のように、手入れの行き届いた腋をれいなのザラついたベロが撫で付けられるたびに、口や鼻を通して甘い音色を聞かせてしまう。
視覚・触覚・聴覚だけでなく蒸れた腋の甘酸っぱい香りがれいなの脳みそを狂わせ、分泌される汗という名の愛液の粒をあえて音を立てて吸引すると、さゆみは喉元を天井に向けながら背中が浮いて反り返る。
腋だけに夢中になり他が鈍感にならないようにと、れいなの舌は柔肌をなぞりながら汗で濡れた首筋や鎖骨を味わい、形の良い縦へそを尖らせた舌先でほじって楽しむ。
そしてふわふわの小振りながら形の良い大福2つを両手で優しく揉みながら、中央でぷっくり膨らんだ桜色の突起を左右交互に舐めて・吸って・甘噛みして。
ふやけてしまいそうなほど味わってから固く跳ね返してくるようになった両の先っぽを、思いつきで小さな輪っかの中に指で押し込み中でクリクリする。
「んんぁっ！んっんぅぅ…！」
「（おっいい反応…♪）」
新たにさゆみの弱いところを見つけられて嬉しそうなれいなは、胸の中で捏ねる指はそのまま動かしながら先ほどとは逆の腋に口をつける。
あえて痕をつけるように何度も何度も強めのキスを落とすと、白い腋に虫刺されのような斑点がいくつも浮かび、それを癒すようにベロ〜ンっと大きく舐め上げるとさゆみの背筋がゾワリと震えた。
その震えがくすぐったさではなく快感に変換されてしまう自身の身体に戸惑うさゆみは、目尻に涙を浮かべた顔を左右に振って…
「イッ…ちゃ、う………!!」
さゆみの予告にれいなはボクサーパンツの中で窮屈そうにしている分身を、中央に染みを作っているさゆみの下着の上から軽く小突いてみる。
「ひぁあ…っ！」
れいなの分身は下着の中で固くなり包皮から顔を出し始めたピンクの蕾を狙っていた。
素股の要領で竿全体で擦るとさゆみは我慢を忘れて声をあげた。
そして腋、両胸、クリの4ヶ所を同時に刺激されるさゆみは吸い付いて離れないれいなの身体に両手両足でしがみつきながら、
「ぁあっ!!…イクッ!!」
抑えきれなくなった快楽の大波に身を任せたさゆみの全身がビクンッビクンッ！と激しく痙攣し、達した。
………
「だいじょぶ？」
「はぁ、はぁ…うん…」
縛り付けるように強くしがみついていたさゆみの手足がダランと投げ出される。
絶頂を迎え火照った白い肌はピンク色に染まり、全身にかいた汗がローションのようにテラテラと光り輝いて、引き締まったスレンダーボディをより一層美しくする。
しばしそのまま見惚れていたれいなだが、イッたばかりの身体が冷えてしまわないように風呂上がりに使っていたバスタオルをかけてあげて、隣に寄り添うように寝転がった。
「愛しとうよ、さゆ…」
自らの愛情に応えてくれたさゆみに感謝しながら、汗でおでこに張り付いた前髪を愛おしそうに整える。
やがて身体が落ち着いてきたさゆみが隣を見るとニッコリ笑うれいなと目があった。
何度同じ夜を過ごし数えきれないほど身体を重ねようと事後はどうにも気恥ずかしい。
何も言わずに差し出したれいなの腕に頭を乗せて枕にすると一つ大きなため息が出た。単なる疲れだけではなく満足感から来るため息を。
そしてれいなは腕の中のさゆみのおでこに長めのキスをしてから悪戯っ子のような笑顔で「軽めのと合わせて2回イッたやろｗ」と笑った。
顔が熱くなるさゆみは「まだ1回だし…」と強がるのが精一杯で「うそつけーｗ」と簡単に否定されてさらに熱くなる。
本当はすでに3回達していたのはさゆみだけの内緒…ｗ
「…れーな？」
「んー？」
「お誕生日おめでとう…改めて、ね。」
「うん、ありがとう。」
祝福と感謝のキスは優しく触れ合わせるだけのキスで。
じっくり時間をかけて最愛の人に『大好き』を伝え合った。
「はぁ〜好きすぎてやばー…」
「ふふっｗ……さゆみもやばいぐらい好き。」
「今までも十分好きやのに、これから絶対もっと好きになるやん？れーなどうなっちゃうと〜？って思うと。」
「いいやん別に。」
「いや、れーなが暴走せんように気を付けんとなって。」
「あっ少しは大人になった？ｗ」
「とーぜん！れーな30の大人やもんｗ」
「まだ10分ぐらいしか経っちょらんしｗ…でも確かに30過ぎて今以上に激しくされちゃうとね〜…(まだ平気だけど…)」
「それがそうでもないらしいとよ？」
「えっどういうこと？」
意外な返事に鳩が豆鉄砲を食ったような表情のさゆみ。
「うん、どっかの頭の良い人が調査したらしいんやけど、」
「いきなり漠然としてるね…」
「男の性欲は10代後半から上がっていって20代後半でピークを迎えるんやって。」
「へー。」
「でも女の性欲は20代前半から上がって30代前半がピークらしいと。」
「そうなんだ…」
「やけんこれからエッチするときは、逆にさゆに搾り取られるようになるんかなーって密かに期待しとうとｗ」
「でもそういうの得意じゃないし…」
「さゆは気付いとらんけど最近『おっ！これか？』ってなるときあるとよ？」
「そうなの？やばい気付いてない…」
「自覚してないのにエロエロとか最高やんｗ」
「ばか…ｗ」
れいなの邪気の無い純粋な笑顔を見るといつも（何でもしてあげたくなっちゃうんだよなぁ〜…）と惚れた弱味を自虐する。
「さて、そろそろ続きしてもよか？」
「…うん、ちょっと冷えてきたから暖めて貰おうかな？ｗ」
「ノリノリやんｗ」
「ふふふっ…ｗ」
互いに大好きな笑顔を見せ合ってから再度唇を重ねる。
今度はいきなり舌を絡め合い唾液を啜る、自分と相手を高ぶらせるためのキス。
3度の飯と同じくらい好きなキスに夢中になり始め、差し出した舌に吸い付いて離れないさゆみを仰向けに寝かせ正常位に移行する。
さゆみに髪をぐしゃぐしゃにされながら唇と舌を預けてから数分、呼吸が辛くなってくる少し前にやっと解放される。
すると目の前で口元を唾液で汚し、ペコちゃんみたいにピンク色の舌を覗かせながら笑みを浮かべるさゆみの妖艶な姿にれいなはクラクラ。
「さゆえっろ…ｗ」
「んふふっｗ」
「次はれーなのターンね。」
「はいはい。」
密着していた身体を起こしてさゆみの股の間に正座したれいなは、中央に大きな染みを作る薄ピンク色の布に手をかけた。
「…脱がすよ？」
「うんっ……」
抵抗することなく開脚し腰を浮かせるも同時に肩を強張らせ目を閉じたさゆみ。
恥じらいを見せる妻に微笑みながら下着を下ろしていくと、染みと秘部の間に粘液の太い糸で橋を作られ、ゴクッと生唾を飲む。
そしてさゆみはいくら相手がこの世でたった一人の愛する夫とはいえ、生まれたままの全てを晒すことは今でも恥ずかしい。
でも、今日のさゆみにはそれ以上の理由があって…
「うわっ……きれー……」
思わず目の前の『いつもとは違う』光景に釘付けになるれいな。だがそうなるのも無理もない。
だって、いつも恥丘の上で丁寧に整えられ綺麗に生え揃っているさゆみの陰毛が、一本も無かったのだから。
「ううっ…///」
恥ずかしそうに身体をくねらせるさゆみを含め、まさにサプライズ。
「あんまり見ないでよ…」
「いや無理よ、こんなん………でも良かったと？」
「なに…？」
「前から何回も頼んだけど断ってたやん？れーなほとんど諦めとったっちゃけど…」
「うん……でも……」
「でも？」
「…れーなの気持ちが分かるかなって。」
「えっ？！」
意外な言葉に大きな声が出るれいな。
「れーなのコンプレックスでしょ？だから、その……これからもずっと夫婦なんだから、一つでも多くのことを理解してあげたいなって…」
顔を真っ赤にして目も合わせられないほど恥ずかしそうにしながら語るさゆみにれいなは心を打たれた。
白状すればさゆみに剃毛をねだっていたのは『エロ下心れいな100％』なだけで、自分のコンプレックスのことなんて忘れていた。
でもさゆみは妻として一緒に向き合ってくれようとしていた。
その真意に気付いたれいなは嬉しさと幸せな気持ちで胸がいっぱいになって、思わず飛び付くように寝ているさゆみに覆い被さり、強く抱き締めた。
「さゆうううううううううう!!!!!!」
「ちょっ…ちょっと重いよれーな…ｗ」
「ごめん！でも最高の誕生日プレゼントっちゃよ！れーな泣きそう！うわぁん！」
「もう泣いちょるし…これが最高って言われてもそれはそれで恥ずかしいんだけど…」
苦笑いするさゆみの胸で泣くれいな。
「はいもう泣くの終わり。涙と鼻水拭いて？」
「うん…ぐすっ…」
「もう…おバカだけど可愛いんだから…ｗ」
「なぁさゆ…見たり触ったりしてよか？」
「ダメって言ってもするでしょ？」
「うん、当然…」
「も〜ｗ ………いいよ。」
「ﾆﾋｯｗ 愛しとうと、さゆ…」
「んふふっ…ぶち愛しちょる、れーな…」
ついばむようなキスを二度三度。そしてチュルッと唾液を吸いあってから、開かれた股の間に顔を近づける。
目の前数十センチの距離に無毛の白い丘、そしてその下には透明な汁をトプトプと溢れさせるピンク一色のヒクつく源泉。
「賢明な読者のみなさんには『桃まん』で検索して頂けると分かりやすいかと…」
「誰に言ってんのよぉ……ひゃぅっ！」
吸い付くような肌触りの恥丘をプニプニと摘まむれいな。
「さゆのココ、しっとりして柔らかくて…白玉やん…」
「食べ物じゃないからっ…」
「でもれーなの大好物やけん、あぁﾄｩﾙﾄｩﾙしとう…」
「いつも自分の触ってるでしょ？」
「いやプニッと感が全然っ違う！わぁ柔らかー…」
「んっ…！」
サラサラと指の腹で撫でたりムニムニと揉んだり…そして、
「なぁそろそろ食べても…？」
「好きにしてよもう…」
「…にひっｗ いただきまーす。」
はぷっ！と何の躊躇もなく吸い付くれいな。
「んんーっ！」
優樹を起こしてはいけないと気付いて手で口を塞ぐさゆみにれいなは構わず口内で舌を動かす。
見た目はもちろん舌触りも極上で、歯を立てぬよう唇だけで食んで柔らかな感触を楽しんだ。
「（フカフカして、ワッフルみたい…）」
次々と食べ物に例えながら今度はワッフルに挟むクリームが欲しくなったれいな。
中指を一舐めして、さゆみの呼吸に合わせて収縮を繰り返す秘穴にヌプヌプ…と差し込んでいく。
「んぁっ！いきなっ、りっ…!!」
さゆみの身体が強張り只でさえ狭い道がさらに締め付けられる。
しかしそこは夫婦生活7年＋恋人生活1年半、本人以上に内部構造を知り尽くしているれいなは、手慣れた指使いで中をほぐしながら愛液の量を増やして潤滑油にする。
そして中指が根本まで収まると第一関節を曲げて指の腹を使って奥から愛液を掻き出していく。
初めは透明でサラサラだったジュースが、れいなが指を出し入れするたびにトロトロと粘り気のある本気のジャムに変わり、ネチャネチャと音を立てながら白濁してくると特製生クリームの出来上がり。
それを指ですくって恥丘もといワッフルにたっぷり乗せてデコると、頭上から「変態っ…！」と怒りと恥ずかしさが入り交じった声が聞こえてくる。
ただ『変態』ぐらいでは今のれいなには褒め言葉も同然で、嬉しそうに「ﾆｼｼｼｯｗ」と笑って、目の前の極上スイーツを口いっぱいに頬張った。
………
時は過ぎ11月12日午前。
れいなと優樹を職場と幼稚園に送り出し、窓から自然光の明かりのみが差し込むリビングのソファーに寝転がったさゆみは、何もせずまったりとした時間を過ごしている。
テーブルの上の皿にはれいなの弁当の残りのサンドウィッチが食べかけのまま放置され、点いているだけのテレビの内容はほぼ頭に入って来ていない。
ただただ、点いていない照明しかない白い天井を見つめるさゆみ。
その頭の中を巡るのは、2夜連続の熱くも激しいコッテリとした営みと、心も身体も満たされまくった充実感だけ。
そして身体に残った心地よい疲れを感じながら（あんなに燃え上がったのは久しぶり…）と小さな溜め息をついた。
そしてその幸せな記憶を辿るたびに自然と口角が上がり、頬がさくら色に染まっていくのが分かる。
思いきって実行したサプライズも（より密着できた気がして気持ち良かったし………なにこれからもお揃いでいる気？ｗ）と、自虐的に笑った。
そして、まったりついでに体力回復も兼ねて一眠りでもしようと思った瞬間、お腹の上に乗せていたスマホに着信が入る。
くすぐったくてすぐにスマホを持つと画面には『ふくちゃん』の文字。
「もしもし？」
「あっもしもし、おはようございまーす！」
「おはよー。どうしたの？」
「あの、さゆみさん今日おやすみでしたよね？」
「うん、そうだよ。」
「ではこれから何か予定あります？」
「んー、特に予定はないけど？」
「だったらみんなで温泉入りませんか♪」
ここで言う『温泉』とはマンションの7階の多目的スペースにある住人のみが使える完全予約制の温泉施設のこと。
「えっ、急だねｗ」
「すみません、実はみんなのお休みが合う日が今日しかなくて…」
「みんな来るの？」
「はい、香音ちゃん、はるなん、小田ちゃん、野中ちゃん、横山ちゃん、ちぃちゃん、私です。」
「そっかーじゃあ断れないねｗ」
「あっ、すみません…」
「いいのいいの、さゆみ今日暇だったし。」
「それは良かったです♪実は今日からお湯が変わって美肌効果がスゴいらしいと噂で、これは必ずお誘いしなきゃなと！」
「ふふっｗ ありがとう。なんだかさゆみも楽しみになってきたの。何時に集合？」
「お昼前に温泉に入って、上がったらそのままカフェで女子会しようと思ってるので11時に7階のロビーでいかがでしょう？」
「んーと、2時間後ね。了解♪」
「ではお待ちしてまーす♪」
「はーい。」
電話口でも聖のワクワクとウキウキが伝わってきてさゆみも釣られて笑顔になる。
「（さて、1時間半は仮眠できそう…ちょっとだけ…）」
立ち上がって軽く背伸びをして、大きなあくびをするさゆみは寝室の扉を開け、歴戦の爪痕が残る乱れたベッドに 、ボフッと倒れこんだ。
…しかし、このときさゆみは重大な問題に気付いていなかった。
2時間後、温泉の脱衣所で純白のショーツを下したその瞬間に問題に気付いたが、時すでに遅し。
恍惚とした表情の女性陣(あと少年一人)の視線を一手に受けてしまい、ゆでダコのように赤面しっぱなしだったという。
田中家の日常 揃いの夫婦はピッカピカの30歳編 おしまい
ついにやっちゃった♪でも今日から夫婦でお揃いだから恥ずかしくないねーｗ
(今後も私の中ではﾄｩﾙﾄｩﾙ夫婦でやっていきます！笑)
川��*＾ _l＾）＜とてもいいものを見せていただいちゃった〜♪
川*∩ゥ∩)＜目を閉じれば今でもあの時の素晴らしい光景を思い出せます…！
川;- ｡.-）＜もう忘れてよ…///
れいな生誕作なのに結局さゆみさんメインになった感がありますが、その分れいなクンはたっぷり甘えん坊になれたと思うのでお許しを。
さゆみさんを後ろから抱きしめたいし、れいなクンに後ろから抱かれたい作者でした。
30歳でバリバリアイドルなさゆれな最高じゃろう！！！もっと高ぶれ、さゆれな熱！！！
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