ポケモンの育成論が一応のメインコンテンツとなる、サークル『ファルコンパンチ』によるWikiサイトです。対人戦、中でもシングルバトルのLv50戦の見せ合いあり3vs3をメインにしており、単純な『強さ』よりも各人が『やりたい事』を形にしていった型を載せています。

  • イカサマ:威力95 命中100 タイプ:あく 相手の攻撃をつかって攻撃する。

そのままな文章を書いたらなんだかかえって分かりにくくなったがようするにイカサマによる攻撃は、自分のこうげきではなく相手のこうげきを使って計算する、ということだ。
つまり、自分の攻撃力がどんなにカスでも相手の極振り130族あたりにぶっぱできればかなり高い火力で攻撃できるということ。

もう少し具体的に書くとこう。

自分の攻撃:50 相手の攻撃:100
かみくだく→自分の攻撃50を計算に使用して、威力80で攻撃。
イカサマ→相手の攻撃100を計算に使用して、威力95で攻撃。

こう表現すると攻撃無振りでも高い火力が出せる優秀な技に見えるが、どうも実際はそううまくいかないように見えて仕方がない。
  • イカサマが有効なシチュエーション
・相手のこうげきが高い。欲を言えばぼうぎょが低い。またはぼうぎょが極端に低い。
・自身が悪タイプで攻撃のパラメータが低い。
・相手が悪を半減しない。
この条件のうち、1番目と2番目の基準があいまいではあるものの、やはり3点とも満たして初めて効果的といえると思う。
多少妥協できるとすれば、自身のタイプ一致であるという点と、相手の防御が低いという点か。

とりあえずイカサマできるポケモンをリストアップ。
ペルシアン
ヘルガー
ダーテング
ヤミラミ
カクレオン
スカタンク
ドンカラス
レパルダス
ワルビアル
ゾロアーク

続いて、相手の場に攻撃の高いポケモンがいるとき、自分の場にはどんなポケモンがいるだろう。
・物理受け
・物理が受けられない
・タイプ受けから出したアタッカー
・先発同士、偶発対峙したアタッカー

偶発の事は考えても仕方がないので切る。
ということで、まず物理受け。リストの中から物理受けが務まりそうなポケモンを抽出。
ヤミラミ
カクレオン
スカタンク
ドンカラス(ヤミカラス)
ワルビアル

うむ、かなり妥協しているものの、このあたりならマイナー相手にはやってやれないことはない。
ところでイカサマを使うという事は、こちらが物理受けを出した時点で相手が引っ込めてはいけないのだが大丈夫か?
とりあえずタイプについては現段階ではほぼ考えない。

ヤミラミ→おにびがある。相手が潰しきれると判断した場合居残る=潰される。
カクレオン→大丈夫だ、問題ない。
スカタンク→ふいうち警戒でエスパー・ゴーストは逃げる。それ以外は大丈夫だ、問題ない。
ドンカラス→同上。
ワルビアル→スカーフ警戒で相手が紙なら逃げる。相手がワルビアルのじしん・かみくだくを耐えうる大物なら居残る。

ここでちょっとワルビアルの対戦相手について考察。
ワルビアルの攻撃種族値は117。相手はこちらがイカサマを使うことを前提としていないので、火力としては117族の極振りスカーフじしんで考える。
=169*150=25350となる。 ところで130族を相手取ったイカサマの威力=27000なので、強力といえば強力なのだが普通に叩いても誤差程度の火力しか出ないのだが。
つまりワルビアルの一致じしんを耐える想定で居残った相手はイカサマで屠ることができないという現実が必然的にニアリーイコールで成り立ってしまう。
よってワルビアルのイカサマは、極めて限定的なシチュエーションでは最大火力を呼び起こすものの、それを有効活用できるシーンはまずありえないと言える。
これが攻撃種族値において更に上をいくドンカラスにも言えてしまう。
ドンカラス・ワルビアル脱落。

ヤミラミ脱落。
ここでイカサマのタイプについて考える。
イカサマはあくなので、イカサマを半減するあく・はがね・かくとうを呼びこんではいけない。
しかしイカサマをタイプ一致で使うと自身があくということになり、自身が悪という事は悪技を半減するはがねと悪を半減し悪に抜群である格闘を呼びこんでしまう必然がある。
この点を考慮すると……。
スカタンク:だいもんじでおk。
カクレオン:ノーマルなので格闘とはがねを呼び、適切な役割破壊を持たない。

カクレオン脱落。

さて、スカタンクの場合には火力という問題においても極振り辻斬りと130族にカウンターで放つイカサマの威力は大きく異なり、
鋼にはだいもんじ、格闘はまあ等倍だがどくづきでの牽制ができ、物理受け(流し・誤魔化しのレベルだが)もできるということで、
イカサマを有効活用できるという結論でいいと思う。


話を冒頭まで戻して、こちらが物理を受けられない――つまり物理ATを呼び込む瞬間について考える。
このとき、相手の物理ATを呼び込み、かつそれがかくとう・あく・はがねでなければいいのだからかなり楽なはず。

ヘルガー
スカタンク
ヤミラミ
カクレオン

ヘルガー・ヤミラミは鬼火を考えて炎を呼びやすいといえる。
ワルビアル・ドンカラスは自身の火力が出すぎるため、物理受けを呼んでしまうだろう。
ダーテング・レパルダス・ペルシアンはメインウェポンのタイプからはがねを呼びやすいのでダウト。
こいつら4匹は比較的高威力のイカサマをうちやすそう。


続いて、タイプ受けからの繰り出し。

ペルシアン:ゴースト読み
ヘルガー:もらいび・エスパー読み
ダーテング:水・草・エスパー・ゴースト読み……以下略。

タイプ相性・または補助技を読んでの繰り出しならば、全てのポケモンで可能。
しかし、ここで必要な要素として、逆に相手に『繰り出されたが、このまま居座るべき』と思われなければならない。
そう考えさせるケースは以下の通り。

・こちらからも有効打がなく、相手のサブウェポン(またはメインウェポン)でこちらに有意義なダメージを見込める。
・積み技によって相性が覆されている・覆りかけている。
・こちらの新手に対して有効な控えがいない。(PT構築時の想定なので割愛)

そしてそれらの要素のうち、実際に相性が覆っていてはこちらが負けてしまうので、先手ゲー状態であってはいけない。
(例:ヘルガーVSエスパー、サイコキネシス読みで無償降臨したものの、相手にはきあいだまがある。こちらが先手なら相手は引いてしまうし、こちらが後手ならきあいだまで乙ってしまう)
また、こちらが悪タイプの場合には相手は悪で攻撃されることまで織り込んでしまうので悲しいかな、こちらが悪タイプである程度の火力を出せるポケモンであってはいけない。
この条件だと……

ペルシアン:霊読みで出したが不一致シャドークローくらいしか返せない。
ヤミラミ:エッジ等倍、シャドークローやしっぺがえしは抜群とりづらい。
カクレオン:即火力はおんがえしくらい

但しこれらのポケモンはいずれも格闘・鋼を呼びやすいので、机上論通りに行きづらいだろう。

  • まとめ
イカサマを使えるポケモン
・積極的に使えるポケモン:スカタンク
・相手に合わせて受動的に使えるポケモン:ヘルガー、ヤミラミ、カクレオン、ペルシアン


威力95命中100という高火力な悪技でありながら、使いこなすのは難しいようだ。

番外。
他にロクなメインウェポンをもたないレパルダスの場合、イカサマに頼らざるを得ないということで、
イカサマを持たせることも選択肢に入る。

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