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18年12月21日 総会 議事録11

議事録1         10 11 12 13 14 15


○小谷委員 ありがとうございます。まず「社会総がかりで教育再生を」というタイトルについては、第1次報告のタイトルとしてはいいと思うんですけれども、ほかの先生方、皆さんおっしゃっているとおり、一般のふだんはスーパーに走り、幼稚園の送り迎えをし、新聞・テレビでしか教育再生会議の中身などを知らない庶民には、国が教育再生してくれるんだ、子供を学校に入れさえすれば、これからは変わっていってくれるんだなというように受け取られ、逆に、自分が何とかしなければいけないという気持ちにならないと思うんですね。

 この間の合宿の会議のときにも申し上げたのを繰り返しさせていただきますけれども、例えば陰山先生がおっしゃったような、子供たちに尊敬される大人社会、品性ある大人社会をつくりましょう、というようなタイトルの方が、国に任せる前に、まず自分が親としてやらなければいけないんだという意識をすごく持てる気がするんです。

 ふだんから、私はインタビューや取材など一切受けていないんですね。それは、以前から言われているとおり、私の発言したことが曲がって伝わってしまうと困るなと思っているからで、私の仕事としては、幼稚園の砂場で、今、こんなふうに皆さんが考えているんだよとか、こういうふうに国を変えていこうとしているんだよというような、私の感想を地道にママさんたちに伝えていっているんですけれども、そういう方に直接届くようなメッセージも、教育再生会議の後ろには、安倍総理の顔が皆さん見えているわけですから、そこから直接響くような言葉をつけ加えていただくと、もう少し幅広い方々に受け入れていただく内容になるのではないかと思います。

○野依座長 御発言ない方、どうぞ。

○海老名委員 私も同じように思います。学校へ入学する前の子育て、親の教育、これをもう少しどこかでうたっていただけたらよかったかなと思います。乳幼児、入学前の子供たちへの教育も、大切なだと思いますが、それが抜けているように思います。戦後育てられた親が、今、子育てをしている。それで学校に上げているという空間のところで、子育ての失敗があるだろうと思うんです。それにはもう少し、親を教育し直さなくちゃいけない。親自体が学び直さなくちゃいけない、そう思います。ですから就学前の子供の子育てについて、もっと親が勉強し、学ぶということを1行入れていただけたらいいかなと思いました。

○義家委員 まず、すべての根底に流れているのが、学校教育が果たす責任というのは何なのかというところ、ここを共通認識できないことには各論がばらばらになっていくと思うんですね。その上で、私自身はこう思っています。

 今の教育が、なぜばらばらなのかというと、多くの親は、あるいは先生は、子供たちの人生に責任を負おうとしているというところ。人生に責任を負おうとしたら、いろんなことになっていくと思うんですけれども、まず前提として押さえなければならないのは、教育は子供たちの成長に責任を負っているということ、それをしっかりと確認すべきだと思うんですね。

 成長に責任を負うという前提があれば、成長というのは抵抗の中でしか成り立ちませんから、当然勉強、学習、ハードルというものを効果的に与えていくということはすごく大切です。しかし、例えば、今現在、少子化の中で高校入試の推薦枠が40%とか、そういう地域もあります。それから、大学もAO入試、つまり全く試験というハードルをくぐらないで社会に出ている層も物すごい数いるわけですね。そういう子たちは、社会に出たときに常にハードルを与えられて結果を残す環境の中で生きていく訳ですら、そこで挫折し、そしてニートなどになっていくわけですね。

 例えば、今、塾がすごく通学率が高くなって、学校の教師はこう言っています。宿題を出さなくなったと。つまり学校からもう宿題が出ないわけですね。塾で大変だから、家に帰って家庭学習したら大変だから、学校の教師は小学生とかに宿題を出していないわけですね。例えばその辺のことも、今後考えて、子供たちにもっと効果的な抵抗、愛ある抵抗をどう与えていくかということの具体的なことというのを示していかなければならない。

 その意味で、私はこの原案、確かに抽象的な感じはすると思うんですけれども、根底の部分にそういう思いが入っていたら、それをたたき台にしながら各論に向かっていくわけですから、あまりにも答えを焦るのは危険だと思います。今の時点で1つひとつの各論を具体的に出すということが、どういう影響につながるかは、これまで、マスコミとかかわりながら学んできたような気がするんですね。

 例えば、私自身が、悪質ないじめは出席停止だと言ったことが、物すごいがあっとなっていく。もちろん国民的議論を巻き起こすために作為的に1つのことを発信していくことは大切だと思うんですけれども、その根底にあるものはすごく大がかりな問題ですから、そこについてどういう認識をそれぞれが持つのか。そして、何としてもなし遂げなければならないものがあったとしたら、それは慎重さというものも必要になってくるのではないかなと私は感じています。

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2007年05月28日(月) 06:45:18 Modified by ID:MR4HHjnzyQ




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