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19年3月9日 第3分科会 議事録9

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 徹底的に勉強させます。そして、同時にアメリカの場合は多くの大学が、若者をものすごくエンカレッジするんですよ。いいところをどんどん伸ばす。それから、厳しいふるい分けもやりますね。 Ph.Dまで行けない人はどんどんふるい分けも厳しいんですが、1つだけそこに行った人は、徹底的にいい点を伸ばす、エンカレッジするんですが、日本の場合は少なくとも人文社会は、かなり暗いトンネルを 20代の後半から 30代の前半に掛けて、何かポストを得るまでは教授の一挙手一投足におびえるような、一種のアカデミックハラスメント的な状況が依然としてかなり支配的だと思うんです。したがって、そこで若者がスポイルされてしまうという問題もあると思います。したがって、暗いトンネルをくぐるのではなくて、若者がいかに伸び伸びと創造性を発揮できる環境をつくってやるかということが非常に大事だと思います。

 最後に、実は私自身、中教審が必ずしも十分ではないので、かなり頑張らなければいけないと言っておきながら、少なくとも大学院部会に関しては私は部会長として、日本で初めてワーキンググループをつくりまして、医療系なども何回もワーキンググループをやった上でまとめてありますので、また中教審と同じだと言われないためにも、 30分でいいですから、この答申を後で皆さんに読んでいただきたいと思います。お願いいたします。

○川勝主査 どうもありがとうございました。余り時間もないんですけれども、一応検討チームに案の上がっている先生に御発言をいただきたいと思います。
 小宮山委員、もしおありでしたら。

○小宮山委員 それは勿論ありますよ。まず、野依座長の基本認識には全面的に賛成です。是非ワーキングでやらせていただきます。
 ただ、中嶋・野依・小宮山・川勝で日程調整をすると、日にちがなくなったりするといけないから、副学長に代理出席させることを認めていただきたいということをお願いします。

 私は4つだと思っています。多様化、国際化、基盤整備、社会総がかり、この4つが高等教育においても重要だと思っています。中身については、検討チームの中で対応策を出すわけですが、イノベーション 25とか経済財政諮問会議への対応等を考えながら5月ごろまでにやらなくてはいけないので時間はないわけですが、対応は、結果をよく考えなければいけない。ここが悪いからこうしようなどと言っていると、角をためて牛を殺すという結果になりかねない。我々は非常に慎重になるべきです。先生のおっしゃる大学院の教育強化、教育をちゃんとやらなければいけないという点は、我々東京大学にとっても最重要課題です。だけれども、そのために世界トップクラスに幾つもある日本の研究をつぶしてしまったら何もならない。こういう辺りもよく考えるべきです。入試の問題も同じですよ。日本でこれをやったらやったらどうなるのか、結果をよく考えないと、結局一番いいところは全部外国に行ってしまったというようなことにしてしまったら、これこそ、牛を殺すことになるわけです。そこのところをよく考えないと、これは大変な話ですよ。要するに、短い時間で結果がよくなるような、しかも、長期のビジョンを持ったものを提案するということだと思います。私は、この後教育院の構想を発表させていただきますけれども、それはそのつもりでつくりました。そのためには、相当の時間を私自身も割きました。私の周辺で相当の人と議論してあります。それぐらいのことをやらないといけないと思います。

○川勝主査 私も一言だけ。国際競争の中で日本の大学院の国際競争力というものが試されておりまして、同時に、国内側からでは大学への進学率というのが非常に高くなっております。したがって、6・3・3・4だけの問題ではなくて、プロジェクトXあるいはプロジェクトα、6・3・3・4+αというところの重要性が今、極めて問われているわけです。問題点は野依座長が言われたとおりで、そして、論点としては小宮山委員が出されたとおりであると。そして、ここに新しい提言も中嶋委員によってまとめられております。これらの材料を基にしまして検討チームを立ち上げて、短期的ではありますけれども、十分に質的な中身を充実させていく最大限の努力をしていかなければならないと思っております。しかも、これはここの教育再生会議で議論ができなければ、ほかのところで議論しにくい。しかも、これは決定を急がれているということなので、野依座長のもとで一丸となってやっていきたいと思っております。

○池田座長代理 私はこれで失礼しますので。大変すばらしい方向付けを出していただきまして、是非とも詰めていただきたいということと、下から上を見ることも必要なんでしょうけれども、大学院、大学の在り方から下に下ろしていただくということも必要ではないかと思います。むしろ、大学院、大学の在り方から高校教育、中等・初等教育まで下ろしていただければ、大変ありがたいのではないかと思います。途中ですが失礼いたします。

○小野委員 野依座長の意見は非常に大賛成なんですが、1つだけ、要するに大学院の出口の質の保障をどうするかというのが一番大事なんですね。国民はそこを望んでいると思います。そのために、さまざまなシステムの改革が私は必要だと思うんです。そのためには、勿論5月に骨太を出すのは構わないんですが、5月までに議論が全部煮詰まるとはちょっと思えないので、12月の分含めて2段階ロケットでもいいんじゃないかということがあります。

 それから、もう一つ、中教審が大学院教育の実質化ということを言ったことについて、私は非常に反対だったんです。実質化ということは中教審自身が実質化していないことを認めたわけですよね。そんなことで本当にいいんだろうかと私は非常に怒ったんですが、中教審もそこまで言わなければいけないほど今の大学院教育に問題があることは確かなので、これはやはり財源の問題にも絡むし、全体のシステムに絡むので、5月、 12月の2段ロケットを見ながらまとめていかれるのがいいんじゃないかと思います。

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2007年05月25日(金) 12:30:06 Modified by nipponkamoshjka




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