アイドルマスターシンデレラガールズに登場する恥ずかしがり屋な正統派キュートアイドル「小日向美穂」に関する情報をまとめたwikiでございます。



オープニング It's about Time to…

あらすじ

Pに呼ばれた凛、夏樹、美玲、美穂、周子は
プロダクションのアニバーサリーLIVEへの出演を
任される。やりがいある仕事に色めき立つ5人だが、
続いてPに告げられた言葉をきっかけに、アイドルと
しての自分たちを今一度振り返る。歩んできた
これまでの道と、これから歩むべき道を――。

内容

LIVE会場
夏樹会場も、身体も、いい具合にあったまってきたじゃねーか。
これなら、最高の一曲を披露できそうだ。
美玲すー……はー……。
緊張、するけど……楽しみだなッ ! !
夏樹ああ ! 曲に乗せて、叩きつけてやろうぜ。
この先へ進んでいく、アタシたちの決意を !
数ヶ月前
プロデューサー、入るよ。
美穂おはようございますっ !
周子おっはよー。
美玲呼ばれた通り、全員来たぞッ !
夏樹こうやって大勢で呼ばれたってことは……、
なにか、でっかい仕事の話かい?
選択肢(赤)うなずく
企画の内容を伝えた……
美穂わぁ……プロダクションのアニバーサリー !
内向けにはみんなでパーティーをやって、
その後で、外向けには大きなLIVEをやる、と。
美玲それまで、いろんなお仕事で告知と宣伝か !
忙しくなりそうだなッ !
周子やー、豪勢だねー。
パーティー用のカッコ、用意しなきゃじゃーん。
夏樹オイオイ、なんていったって、
メインはこの、LIVEだろ !
美穂この5人で歌わせてもらえるんですね !
やりがいのある仕事、だね。
うん、任せてよ。
美玲だなッ !
ウチたちで、最高に盛り上がるLIVEにしてやるよ !
選択肢(赤)今回はそれだけじゃない
美穂それだけじゃない?
……って、どういうことですか?
周子なにか別の企画があるの?
それとも、他になにかしてほしいことがあるとか?
選択肢(赤)考えてほしい
美玲うぅ……考える……? なにをだ?
選択肢(赤)これまでとこれからを
夏樹これまでと……。
これから……。
美穂どういう意味なんでしょうね。
プロデューサーさんが言ってた、
「これまでとこれから」って……。
周子これまでをきちんと振り返って、
この先の目標をきちんと持ちましょう……
みたいな、そーいうやつじゃない?
周子アニバーサリーっていうか、節目ってさ、
そういうもんでしょ。
美玲あー……。お正月の書初めとか、
そういうこと、言われるよな。
美玲ウチ、ああいうの真面目に考えるの苦手だ。
つまんないし……リンさんは、どう思う?
……えっと。それより先に。
私も、「凛」でいいよ。
もう、センパイでもなんでもない、仲間なんだから。
美玲そうか?
じゃあ、えっと……リンは、どう思う?
プロデューサーが言ったことだからね。
考えては、みるべきなんじゃないかな。
夏樹ロッカーは振り返らない……、
なんてカッコつけるのは簡単だが。
反省しないヤツは、上手くならねーし……。
夏樹凛の言う通り、あのプロデューサーさんが、
ただ意味もなく形式じみたことを言い出したとも思えねぇしな。
美穂たしかに……毎日忙しくてあっという間だったけど。
いろんなお仕事をしてきたもんね、私たち……。
そうだね。
一心不乱に走ってきたけど、
このあたりで少し、振り返ってみようか。

第1話 Magic in the Hand

あらすじ

仕事を終え、事務所に戻ってきた凛、美玲、美穂。
ちょうど始まった卯月が出演するテレビ番組。それを
見た凛は、デビューから今までを振り返り「アイドル
としての夢がない」と言われたことを思い出す。
仕事にがむしゃらに取り組んで自分は成長してきた。
だけど、ずっとそのままでいいのだろうか――と。

内容

収録中
司会はーい、というわけで、
今回は可愛いアイドルのみんながゲストにきてくれてまーす !
美穂・凛・美玲よろしくお願いします !
司会3人は今度、プロダクションのアニバーサリーで、
LIVEに出るんだって?
いやぁー、おめでとうございます !
美穂ありがとうございます !
そうなんですよ。アニバーサリーって言われて、
もうそんなに経ったんだなぁってびっくりしちゃいました !
うん。
たまには、いったん振り返りでもしてみたら、って
言われたりもしたよね。
司会ははあ、そうですね。
ひとつの区切りには、そういうことも大事かもしれません。
振り返ってみて、いかがです?
美玲ウチは……ホントにあっという間だったな !
新しいことが、毎日たくさんで……。
ノノやショーコと曲を出したのが、この前みたいだ。
そっか。あれももうだいぶ前なんだよね。
ふふっ……でも、美玲はなんだか、あの頃に比べたら
すごく頼もしくなった気がするよ。
美穂うんうん。
すごく堂々としてるし、安定してるっていうか。
お仕事も、いろんなことができるようになってるよね。
美玲え、えへへ。ありがとなッ !
前は、ひとつひとつのお仕事が不安でしょうがなかったし、
ミスもしちゃってたけど……。
美玲ちょっとずつそういうのも減ってきて、
自分でも、頑張れてる気がしてるんだ !
美玲そういうミホだって、可愛い系ばっかりじゃなくて、
最近はいろんなイメージに挑戦してたよなッ !
美穂うん、そうなの !
オトナっぽい雰囲気に挑戦してみたり、
ツインテールになってみたり。
美穂楽しかったのももちろんなんだけど、
私はもともと、あがり症なのを治したいって思ってたから。
こういうことができるようになったのが、嬉しくて♪
美穂これからももっと、いろんなことができるように
なっていったらいいなぁ……って、思いました !
司会美玲ちゃんも、美穂ちゃんも、
成長を実感しているんですね !
凛ちゃんは、いかがでしょう?
私は最近だと、
奈緒と加蓮と、ユニットの曲を出したのが大きいかな。
ぶつかり合って、高め合えた、いい経験だったよ。
司会なるほど ! ぶつかり合いとは、青春ですねぇ。
着々と力をつけている皆さん、
これは、アニバーサリーも良いLIVEが期待できそうです。
司会それでは、この3人と一緒に、次のコーナーにいってみましょう。
お次は――。
事務所
美穂ただいま戻りましたっ !
美玲帰ったぞッ !
ただいま。ラジオのお仕事、終わったよ。
選択肢(赤)お疲れさま どうだった?
美穂今日も、楽しくお話できました !
いいかんじだったと思います !
美玲ちゃんと、アニバーサリーの宣伝もできたしなッ !
で、プロデューサーはテレビの前で……休憩?
選択肢(赤)もうすぐ始まる
美穂始まるって……あ、そっか !
卯月ちゃんが出てるの、今日放送でしたっけ !
ああ、こないだ収録してたやつ。
そっか、今日だったっけ。
司会『――はい、というわけで今回は、
いま話題のアイドルのみなさんとお送りしまーす ! 』
美玲ウヅキ、凄く楽しそうだな !
自然っていうか、リラックスしてるかんじだ !
美穂この番組には、何度か呼んでいただいてますから。
スタッフさんとも仲良しなんだーって、言ってました♪
……ふふっ。
美玲……?
どうしたんだ、リン?
なんだか、懐かしくって。
デビューしたばっかりの頃は、誰かがテレビに出るってなったら、
みんな集まって、大騒ぎで見てたでしょ?
美穂そういえば、そうだったなぁ……。
ふふっ、うん ! 懐かしいね♪
選択肢(赤)みんな成長した
そうだね。
みんな忙しくなって、お仕事も増えて。
一回のテレビ出演で大騒ぎしたりも、もうしないし。
美玲LIVEだって、演技だって、
今できないことも、できるようになるって、思うしなッ !
美穂プロデューサーさんと一緒に、
いろいろ乗り越えてきたから、ですね !
選択肢(赤)だからこそ期待してる
美穂・凛・美玲はいっ !
うん !
ああッ !
プロデューサーが、私たちに期待してくれてること。
……振り返りと、この先。
振り返りっていえば……。そうだ。
私……「アイドルとしての夢がない」って、言われたっけ。
これまでは、目の前にあるお仕事に
がむしゃらに取り組んで、それで進んでこれた。
みんなも、その成長を実感してる……けど。
これからもずっと、それでいいのかな……?

第2話 Lock at the Clock !

あらすじ

ミニLIVEのため、京都にやって来た夏樹と周子。
羽衣小町のLIVEをしたとき、今回と同じように過去と
未来、そして「現在」について考えたという周子の話
を聞いた夏樹は、Pに頼んで路上LIVEを決行する。
そして気づいた。自分たちはいつの間にか、アイドル
であることに慣れてしまっていたということに……。

内容

京都
周子ふぃー、ついたついた。
夏樹ちゃん、今日のミニLIVE、改めてよろしくねー。
夏樹おう、よろしくな !
周子にしても……。
最近は、京都といえばあたし、みたいなとこあるよねー。
イメージ戦略、成功しちゃったなー。
夏樹ふっ、いいじゃねーか。順調だな、羽衣小町。
神宮でのLIVEも熱かったって聞いてるぜ。
周子そりゃあ、ま。
あたしと紗枝はんのユニットだもん。
周子そーいえばあのときも、今回と似たようなこと考えたっけ。
ひとつの節目に、過去と未来。
夏樹アニバーサリーに向けて、プロデューサーさんが言ってたことか。
なにかの参考になるかもしれないし、
よければ聞かせてくれよ。
周子んー? そんな大したことじゃないよ。
過去の伝統と、未来への変化。
ふたつともがあるからこそ、「現在」なんだって。
周子なんか、そんなかんじ?
夏樹へぇ、そいつはなかなか粋だな。
「現在」ねぇ……。
周子ま、プロデューサーさんの意図はよくわかんないし、
あんまりあてにされても困るけどねー。
……おっと、そろそろいこっか。
LIVE後
周子京都のみんなー、来てくれてありがとー !
あたしたちのLIVE、楽しんでくれたー?
夏樹今度、プロダクションのアニバーサリーを祝って、
もっとでっかいLIVEをやるから、そっちもよろしくな !
周子あたしは実家に顔出すから、ここで。
じゃあね、夏樹ちゃん。
夏樹おう、今日はサンキューな !
夏樹…………。
夏樹LIVEは、大成功だった。
けど……「現在」って周子の言葉を覚えてたからかな。
ふと、考えちまったんだ。
夏樹今日、アタシたちはこのLIVEのために来たはずだ。
なのに、本番直前まで考えてたのは……
アニバーサリーLIVEのことだ。
夏樹もちろん、アニバーサリーはでかい仕事だ。
いまから準備をしておくのは、当たり前。
だけど……。
夏樹アタシたちはいつから……
次の仕事のことを考えながら、いまの仕事に臨むように
なっちまったんだ?
夏樹……もしもし、プロデューサーさん?
悪いな、いま大丈夫か?
実はひとつ、頼みがあってさ……。
数日後
美玲おお…… !
なんだか、いつものLIVEとは全然違う雰囲気だなッ !
周子路上でとはまた、大胆だよねー。
あたしたちも、それなりに顔売れてきてるのにさ。
おーおー、人、集まり始めてるねぇ。
夏樹アタシにとっちゃ、むしろ古巣に帰ってきた気分だけどな。
少しだけって約束とはいえ、許可をとってくれた
プロデューサーさんには感謝だぜ。
夏樹……よし、機材の準備はOK。
覚悟はいいかふたりとも ! はじめるぜっ !
周子やー、新鮮だった。けっこう面白いねー。
夏樹だろ?
聴いてくれてる人の反応もよくわかるし。
美玲ウチはちょっと悔しかったぞッ !
素通りしてく人、いっぱいいたからな…… !
夏樹そりゃ通り過ぎてくさ。
むしろ今日なんて、すげー聴いてもらえた方だぜ。
美玲うう〜、
もっとみんなに、聴いてほしかったッ !
周子まー、いっつもLIVEに来てくれてる人たちは、
あたしたちの歌を聴きに来てくれてるんだもんね。
お客さんが違うんだから、仕方ないよ。
周子……でさ、夏樹ちゃんは、どーしたの?
夏樹ん? なにがだ?
周子いきなり「路上で歌いたい」なんて
プロデューサーさんにお願いにいったって聞いたからさー、
なにか思うところがあるのかなーって。
美玲それは、ウチも気になってたぞ !
どうしたんだ、ナツキ?
夏樹あー、それは、なんだ。
初心にかえろうと思ってさ。
美玲初心……って、どういうことだ?
夏樹アイドルになる前はさ、
路上で歌っても、聴いてくれるヤツなんて、
ほとんどいなかった。みんな素通りさ。
夏樹だから、通り過ぎる人を振り向かせてやるって、本気だった。
聴いてくれる人の心を揺さぶってやるって、必死だった。
夏樹もちろん、その心意気を忘れたことなんてなかった。
アイドルになってからだって、ファンのみんなにも、仕事にも、
本気で、必死に、向き合ってきたつもりだった。
夏樹けど……。
今日、久しぶりにストリートで歌ってみて、わかったよ。
いつの間にか、鈍ってたんだ。
夏樹アタシは……アタシたちはさ。
アイドルであることに、慣れちまってたんだ……。

第3話 Restart from Now on

あらすじ

Pの言っていた意味を考えたいとカフェに集まる凛、
夏樹、美玲、美穂、周子。「現在」に慣れ、停滞して
いることにすら気づかずにいた自分たちが今するべき
ことは、改めて先に進むことだと言う凛。そのために
必要なもの。それは、アイドルとして意志を示す、
新曲という武器だと5人は考えるのだった。

内容

夏樹――よし、みんな集まったな。
パーティーの準備に、LIVEの準備……忙しいのに、悪ぃな。
急に来てもらって。
美穂ううん、そんなことないよ。
それで……なにか、相談事?
周子ちょっと、みんなの意見を聞きたいことがあってさー。
美玲ウチたち5人が任された、アニバーサリーLIVE。
プロデューサーが言ってたことを、しっかり考えたいんだ !
うん、そうだね。
私も気になってはいたし……ちょうどいいよ。
夏樹ありがとな。
で、どこから話したもんか……そうだな。
夏樹例えばの話なんだが。
LIVE中に歌詞を忘れちまったら、どうなると思う?
どうって……。
うろ覚えのまま歌うしかないよね。
本番中なら、止められないわけだし。
美穂聴いてくれてるお客さんには、申し訳ないですけど……。
夏樹足がもつれて、転んじまったら?
周子急いで立ち上がって、立て直すしかないよねー。
美玲悔しいけど、それしかない、な。
夏樹だよな。アタシもそう思う。
失敗したら、すぐ立て直して、お客さんには謝って。
んで、後で悔しがって、次のレッスンに励む。
夏樹それだけだ。
それだけで終わって、失敗しても次がある。
アタシたちはもう、そう知っちまった。
美穂えっと、それは……。
夏樹プロデューサーさんに連れられてさ、
初めてステージにあがったときのこと、覚えてるか?
もちろん。
レッスンはしてたけど、なにもわからなくて、不安だった。
美穂失敗しないようにって、直前まで復習してたよ。
すっごく、緊張してた……。
夏樹アタシだってそうさ。
ちょっと失敗したら、もうステージにあがれねぇって思ってた。
でも、いまはどうだ? あの頃ぐらい、ミスが怖いか?
美穂・凛…………。
…………。
美玲いつの間にか……慣れちゃってたんだな。
周子プロデューサーさんと一緒に頑張ってきてさ。
アイドルとして成長して……それと一緒に、
あたしたち、なにかが変わっちゃったんだよ。
美穂ま、待って !
それは少し、よくない方に考え過ぎじゃないかな?
美穂私たちだって、毎日いろんなことに、挑戦してるよ?
レッスンして、勉強して。
みんな真面目だし、誰も怠けてなんか……。
それは……そうだけど。
でも、それだけでいいのかな。
周子どういうこと?
これは、私が聞いてみたかったことなんだけど。
みんなの、「アイドルとしての夢」って、なに?
美玲アイドルとしての……。
美穂夢……?
うん。
舞台に出てみたとか、ドラマに挑戦したとか、
新しい曲調の歌にチャレンジしてみたとか……。
できることを増やしていって、
それで、みんなは何をしたいんだろう、って。
周子それは……んー……。
美玲えっと、ウチは……。
夏樹…………。
ギターテクを練習することはできる。
新しい弾き方をモノにする、それは挑戦で、成長だ。
夏樹でも、大事なのは……
そのギターテクで、どんなロックを魅せるか、だ。
技術があっても、込める魂がなきゃ意味がねぇ。
夏樹アタシは……ロックアイドルになりたいって言ってきた。
……が。そうだよ、だけど……。
アタシはもう、ロックアイドルだ。
夏樹その上で、アタシがこめるもの……。
オイオイ、案外難しいな。
プロデューサーは、たしかにたくさんの「挑戦」をくれるよ。
でもそれはさ、結局、もらったものなんだ。
プロデューサーが、私たちのために用意してくれたもの。
私たちの、成長と努力のためのもの。
頑張れば越えられることがわかってる、安全な壁。
美玲ウチたちは……「挑戦」にも慣れちゃった、ってことか?
周子あたしたちはみんな、
プロデューサーさんに、アイドルにしてもらったよね。
美穂アイドルになりたいっていうのを叶えてもらった子や、
アイドルの楽しさを教えてもらった子……いろいろだけど。
みんな、そうだよね。
周子そうやって、アイドルになって、時間が経ってさ、
周りのことはどんどん変わって、
あたしたちができることも増えて……。
周子でも、あたしたちはいつまでも、
「アイドルに憧れる女の子」の気持ちのまんまだった。
周子ま、そりゃそうだよね。
実際アイドルになっても、あたしはあたしのまんまだし。
生活は変わったけど……でも、それが日常だもん。
美穂慣れちゃった……から。
私たちの気持ちは、変わらないままだったんだ。
周子きっと、みんなそうだよ。今日も明日も明後日も、
新しいお仕事があって、それなりの「挑戦」があって、
でも楽しくて、明るい毎日が、ずっと続くんだって。
周子そう思ってたし、実際そうだったと思う。
だから、変える必要もなかったんだ。
夏樹……けど……アタシたちは、気づいちまった。
プロデューサーさんが言いたかったのは、これなんだ。
夏樹アタシたちは現在に慣れちまって、停滞して……。
そんな自分たちにさえ、気づかずにいた……。
美玲プロデューサーに、聞きにいくか?
ウチたちは、次はどうすればいいんだッ ! って。
それは……ちょっと違う気がする。
プロデューサーは、私たちの夢を手助けしてくれるけど……。
でも、夢をくれるわけじゃないから。
この夢は……もらっちゃいけないものだと、思う。
美玲それは……たしかに、そうだな。
けど、じゃあ、どうすればいいんだ……?
……先へ進もう。
周子先へ……?
うん。
先へ進んでいるつもりで、いつの間にか立ち止まっちゃってた。
そのことに気づいたんだから、改めて、進めばいいんだよ。
美玲でもさ、その「先」って、どこだ?
それはまだわからない。だけど……
ううん、だからこそ、まずは一歩、踏み出してみないと。
いきなりゴールは見えなくていい。それを探すんだから。
まずは、私たちはこの先へ進みたいって、示すんだ。
それが、最初の一歩。
夏樹となりゃ、武器がいるな。
美穂武器……?
夏樹ああ。新しい場所に進むんだ。
闘うための、武器がいるだろ?
美玲それって、なんだ?
夏樹アタシたちはアイドルだぜ?
武器っていや、決まってる。
そうだね。行こう。
私たちの意志を示す武器――新曲を、もらいに。

第4話 Be a Challenger !

あらすじ

本番までに新曲を歌いこなせるのか不安を感じる凛、
夏樹、美玲、美穂、周子。しかし、デビューしたての
頃を思い出し、今回も越えてみせると気合を入れる。
守るべきは過去じゃない。でも、過去は未来に進む
力になる。「stay at the frontier」――最前線に
居続けることこそが、自分たちアイドルなのだから。

内容

事務所
周子おはよー。
美穂あ、周子ちゃん。
おはよう。
美玲おはよう、シューコ !
周子早いねーふたりとも。
なにか話してたみたいだけど、なんのお話〜?
美穂えっとね、いまちょうど、
新曲の話をしてたの。
美玲そーだぞッ !
一緒に、歌詞の意味を考えてたんだ !
周子おっと、真面目なお話だった。
まぁいっか。あたしも混ぜてー。
美穂もちろん ! いま考えてたのは……
この「stay at the frontier」ってどういう意味なのかなって。
周子「フロンティア」は、直訳で……、
んっと、「最前線」とか「未開拓の地」だって。
美穂じゃあ、「最前線に居続けろ」ってかんじかな?
美玲ウチ、なんとなくわかるぞッ !
周子お、どゆこと?
美玲誰かの後についていくのは簡単だけど、
群れの一番前は、誰の後にもついていけないからなッ !
美玲責任も重いし、立ち止まれないし、タイヘンなんだ !
だから、一番強いやつが、一番前を歩くんだ !
周子立ち止まれない、か……たしかにね。
アイドルも、あっという間に新しい人が出てきて、
CDとか、テレビとか、流行になるもんね。
美穂その人たちに追い抜かれないで、
最前線に立ち続ける……うん、大変だね。
美玲……前、さ。
individualsでユニット曲をもらったとき、
リンに、いろいろアドバイスをもらったんだ。
美玲あのときはリンが先輩だったけど、やっと追いついた。
ううん、ここで追い抜いてやるッ。
……って、思ってた。
美玲でも、ホントの戦いはここからだったんだな。
追いつくだけなら、誰かの通った道でいいけど……
追い抜く為には、自分で道を開拓しなきゃいけない。
美玲「最前線に居続けろ」って、きっとそういう意味なんだ。
うん、そうだね。
それはたしかに大変だけど……でもきっと、
すっごくやりがいのあることだよ。
美玲うおッ ! ? リンッ ! ?
いつの間に ! !
夏樹アタシもいるぜ。
……3人とも、そろそろレッスンの時間だ。行こうぜ。
周子あらら、時間が経つのは早いねー。
それじゃー今日も、みっちりしごかれてくるとしますかー。
美穂頑張ろうね、みんな !
レッスン後
周子さすがに、きびしーねー。
こんなタイミングで新曲なんてもらったら、
当然なんだろうけどさー。
美穂正直、本番までに間に合うのか、
……けっこう、危ないかも。
周子LIVE前のパーティーには、
そこそこ穏やかな気持ちで参加したいんだけど……。
どーかなー、キワドイよねー。
美玲大丈夫だッ !
ウチたちなら、まだまだやれるだろッ !
うん、自分たちを信じよう。
それに……なんか、楽しいよね。このぐらいの方がさ。
夏樹ははっ、わかるぜ。
不安なぐらいの方が、挑んでるって気になる。
……ああ、そうさ。こうじゃなきゃな。
周子おーおー、やる気組というか、根性組はさすがだねぇ。
きっついレッスンで、活き活きしちゃって。
美穂ふふっ。
そういう周子ちゃんも、十分楽しそうだと思うな♪
周子えー、気のせいじゃない?
シューコちゃんはそんな暑苦しくないよ。
ただなんてゆーか、デビューしたばっかの頃、こうだったなって。
美玲それは、ウチもそうだったな。
レッスンがすっごく厳しい気がして……、
いや、やっぱ、あの頃の方がキツかったッ !
美穂それはそうかも……。
私も、毎日クタクタだったなぁ。
それを、乗り越えてきたんだから。
今回だって、越えてみせないと。
夏樹そうさ。過去の自分に負けるわけにはいかねーからな !
周子…………。
守るべきは過去じゃない。……だけど。
過去は、未来へ進む力になる、ってね。
美穂それ、なんだか素敵だね。
周子あ、聞かれちゃった?
独り言のつもりだったんだけど、恥ずかし。
周子……未来のことばっか見てると、
過去なんていらない、みたいになるけどさ。
周子デビューしたばっかりの頃の頑張りとか、
いろんなお仕事ができるようになった時の嬉しさとか、
そーいう記憶があるから、次も頑張れると思うんだよね。
周子夢だって……きっとそう。一番底にあるのは、
ずーっと子どもの頃に憧れた、キラキラしたものなんだよ。
美穂うん、わかる気がする。
美穂アイドルになれて嬉しいって気持ちや、
新しいお仕事に挑戦して、ドキドキした気持ち。
アイドル仲間とお泊り会をしたときの、楽しい気持ち。
美穂そういうのも、間違いじゃないから。
先に進めるのは、ここまでこれたお陰だから。
過去に、感謝しないと。
美穂過去を大事に想ってるからこそ、
ここまでの想い出が、幸せだからこそ、
それを嘘にしないために……先へ、進もう。
周子そーだね。進もう。
最前線に居続けるために。
美穂それが――アイドルだと思うから。

第5話 Fairytale for Everyone ! ! !

あらすじ

アニバーサリーパーティーに参加する凛、夏樹、
美玲、美穂、周子。ここまで来られたのはPに背中を
押して貰えたからだと振り返る。だけどここから
先は、手を引いてもらうだけのお姫様じゃない。
最前線を走り続けるアイドルとして、
一緒に輝く星へ向かっていこうとPに語るのだった。

内容

パーティ会場
あ、プロデューサー。
いろんな子が探してたけど、もう話してきた?
周子さすが、大人気じゃん。
こんなときまで、プロデューサーってのも大変だねぇ。
美穂お疲れさまですっ。
お飲み物はいりますか?
選択肢(赤)ありがとう
美穂はい、どうぞっ♪
美玲相変わらず、凄い人だな。
これ、全部で何人ぐらいいるんだ?
夏樹アイドルだけで相当な人数だからな。
ちょっと、想像がつかないぜ。
周子料理も豪華で美味しいし、
これはきっと、結構な額が動いてるんだろうなー。
そういう生々しい話されると、居づらくなるよ……。
美玲そーだぞッ !
楽しいパーティーなんだから、そういうのは無しだ、無しッ !
美穂LIVE前でドキドキするけど……。
いまは、切り替えて楽しまないと、だもんね。
後は、本番でどれだけの熱を込められるか、だしね。
結局は、LIVEってそういうものだから。
選択肢(赤)見せてもらう
うん、期待しててよ。
美玲任せろッ ! とびっきりのやつを、お見舞いしてやるッ !
夏樹しっかし……。
選択肢(赤)どうかした?
夏樹いや……内向けとはいえ、
未だに、こういう場は慣れないなと思ってさ。
美穂ふふ、実は、私も。
お伽噺の中みたいで、ヘンな気持ちになっちゃう。
美穂昔は、こんなパーティーに参加する自分なんて、
想像もしてなかったなぁ……。
選択肢(赤)みんなが頑張ったからだ
美玲ああ、そうだなッ !
頑張って、たどり着いた場所だ !
美穂うん……そうですよね。
私たちはみんな、キラキラしたこういう場所を目指して、
頑張ってきて……。
美穂プロデューサーさんに、
たくさんのことを教えてもらって、背中を押してもらって、
やっと、たどり着いた。
周子だから、楽しいんだよ。
みんな嬉しくて、楽しくて、ニコニコしてる。
時間が経つのを、忘れちゃうぐらいにさ。
でも……私たちは、欲張りだから。
この場所の輝きには、もう、目が慣れてきて……。
そしたら、羨ましくなってきたんだ。
あの空に光ってる星。
届くかどうかもわからない、遠くて高い星の光。
どうしようもなく憧れて、手を伸ばす楽しさを、
思い出しちゃったんだよ。
だから……。
選択肢(赤)一緒に目指そう
夏樹ああ。ここから先は、
アンタに手を引いてもらうお姫様じゃなくて。
最前線を走り続ける、アイドルとして。
一緒に、向かっていこう。
一同あの輝く星へ !

A1話 Party with Quintet

あらすじ

柚、肇、比奈、巴、裕美はパーティーに参加する
大勢の人を見て、5人で一緒に歌ってからいろいろな
人と触れ合い、経験してきたことを思い出して
しんみりとなる。しかしそんな空気になるのはまだ
早い、せっかくのパーティーをもっと楽しもうと言う
柚と巴。その言葉に肇、比奈、裕美は大きく頷いた。

内容

パーティ会場
おっ !
プロデューサーサンを発見 !
プロデューサーさん。
お疲れさまです。
選択肢(赤)なにしてるの?
比奈ああ、これはっスねぇ、
パーティー会場でいろんな人から挨拶される裕美ちゃんを、
生暖かく見守ってるんスよ。
以前、感謝を伝える仕事のときに、
裕美ちゃんは事務所中を回ってましたから……。
これも一種の、お礼参りじゃな。
選択肢(赤)なるほど
4人と一緒に、裕美を見守った……
裕美ふぅ……。やっと一段落ついた……。
選択肢(赤)お疲れさま
裕美あ、プロデューサーさん !
お疲れさまです !
選択肢(赤)大人気だったね
裕美いやいや、そ、そんなことないよっ !
でも、いろんな人とまたお話できたのは、嬉しいな。
このパーティー、すごい人数だもんねー。
内向けって聞いてたけど、アイドル以外のスタッフさんもたくさんいるし !
実家の新年会も大概賑やかじゃが、
さすがに比べもんにならんわ。
これだけの人に支えられているのだと思うと、
少し、不思議なかんじがしますね。
裕美それで……プロデューサーさんたちは、
なんの話をしてたの?
比奈裕美ちゃんが人気者で、
アタシたちはなんだか寂しいっスねぇって話っス。
裕美ええっ ! ?
裕美チャンは……アタシたちを捨てて、
メタルでキノコな一族になっちゃうんだね……。
裕美えええっ ! ?
巴・肇くくっ !
ふふっ。
裕美も、もうっ !
からかわないでよ、みんな !
比奈にしても……この5人で歌ってから、
もうけっこう経ったんスねぇ……。
え? まだ昨日ぐらいのイメージなんだけどっ !
いやぁ、びっくりだねぇ〜。
選択肢(赤)いろんな経験をしたね
そうですね。
裕美ちゃんだけではなく、みんな。
いろいろな人と触れ合って、仲間の輪も広がってきました。
ここで、たくさんの人のお顔を見ていると、
特にそう思います。
かと思ったら、こうしてまた5人で集まったりな。
比奈昔は漫画仲間ぐらいしかいなかったのが、
プロデューサーさんと出会って、ファンがついてくれて、
他のアイドルと仲間になれて……。
裕美こんなに、支えてくれる人たちがいて、
これからも、応えていかないとね。私たち。
うん、そうだね……って。
え、待って待って !
しんみりするには早いよっ !
せっかくだもん ! まだまだパーティーを楽しまないとっ !
そうじゃな。せっかくのハレの場……、
きっちり楽しまんと、むしろ失礼じゃ。
選択肢(赤)ゆっくり楽しんで
一同はいっ !

A2話 Party with Friends

あらすじ

偽サンクチュアリに籠る乃々を引きずり出そうと
奮闘する美玲と輝子。Pの出現でようやく出てきた
乃々が、お約束を一通りやったところで……と、本題を
切り出す。美玲が不安を抱いていることに気づいて
いた乃々と輝子は、「美玲はひとりじゃない。
自分たちが一緒だ」とエールを送るのだった。

内容

パーティ会場
美玲ノノ〜 ! 出てこいって !
せっかくだし、料理も美味しいぞ !
乃々人が……多すぎます……。
むりのくぼです。
もりくぼは、偽サンクチュアリから出ません……。
輝子フヒ。
ま、まぁ、人が多くてびっくりなのは、わかるぞ。
乃々美玲ちゃんはとってもオシャレさんですし……。
内向けパーティーだから服装は自由って言われたのに……。
むーりぃ……。
美玲こッ ! これはッ !
ウチたち5人は、きちんとしたカッコでって、プロデューサーが !
だから別に、う、ウチが着たかったわけじゃ……。
乃々とかいって、きっとウキウキで選んだんです……。
ウキウキで。ウキウキなんでしょう? いまも……。
美玲うがーッ ! !
選択肢(赤)どうかした?
輝子お、プロデューサー。ちょうどよかった。
乃々ちゃんがテーブルの下から出てこなくてな……。
選択肢(赤)出ておいで
乃々プロデューサーさんが来てしまいました……。
うう……ここが迷惑なのは、わかってますし……。
わかりました……。
乃々……というわけで、お約束を一通りやったんですけど。
輝子の、乃々ちゃんは……意外とタフだよな。
美玲もう、どういうときがホントに嫌がってるのか、
ウチにもよくわかんなくなってきたぞ……。
乃々本題は、ここからです。
輝子ああ。ここからだな。
美玲……?
なんだ? なにか話してたのか、ふたりとも。
乃々・輝子美玲ちゃん !
美玲ちゃん !
美玲お、おうッ ! ?
乃々凛さんとのステージ、頑張ってください…… !
輝子「次はステージの上で競おう」なんて言われたんだからな。
一泡……一胞子、ふかせてやれッ !
美玲ま、待て待てッ ! なに言うんだオマエらッ !
そんなの、リンに聞かれたら…… !
選択肢(赤)喜ぶと思うけど……
美玲た、たしかに……。
いや、そうじゃないッ !
輝子美玲ちゃん……。
今回、まわりが年上ばっかりで、
ちょっとだけ、不安に思ってたのは知ってるよ。
乃々大役ですし……。
もしもりくぼだったらと思うと、腰が抜けそうです。
……けど。
乃々・輝子美玲ちゃんは、individualsのリーダーですから。
美玲ちゃんは、individualsのリーダーだから。
輝子ステージの上にいるときも。
いつだって、ひとりじゃないぞ。
乃々美玲ちゃんならやれるって、
もりくぼ、信じてますから。
美玲ふ、ふたりとも…… !
輝子だから、胸張っていってこい !
乃々もりくぼたちも、一緒ですから !
美玲うん……ッ !
よくみてろ ! ウチの姿を !

A3話 Party with Unknowns

あらすじ

志希とフレデリカにより、激辛ソースのかかった
料理の餌食になるP。パーティー後に披露される新曲
を聴いたというふたりに感想を求めると、本番で
聴くまではわからないという。ふたりは、一緒に
最前線を走る仲間として、面白いものを見せて
くれるかお手並み拝見だと笑うのだった。

内容

パーティー会場
フレデリカおっ ! 今回はけっこういっちゃうねぇ !
まだいく? まだ? 一ノ瀬選手、攻める !
おお〜っ ! !
志希どばどば〜っ ! !
大丈夫大丈夫♪ いい料理なら、激辛にしてもきっと大丈夫〜。
志希が、料理に激辛ソースをかけている……
選択肢(赤)逃げる
志希おやおやぁん?
キミキミィ、それはあんまりにもハクジョーじゃないかな?
フレデリカはろはろ、プロデューサー♪
フレデリカアタシ、フレちゃん !
こっちはカガクシャのシキちゃんで……
それからこれは、激辛のカラちゃん !
志希はい、あーん♪
フレデリカわーお♪ シキちゃん大サービス♪
ほらほらプロデューサー、お口あーん。
選択肢(赤)諦める
フレデリカそれいけカラちゃん、大冒険っ♪
強烈な辛さだった……
志希ふーむ。リアクション的には、
さっきの美嘉ちゃんの方が面白かったねー。
フレデリカめちゃくちゃ顔ひきつってたけど、
取り乱さずに我慢してたもんね !
あれぞ、カリスマギャルの根性…… !
選択肢(赤)やめなさい
志希にゃはは〜♪
仕方ないねー。自重するよう、鋭意努力するよ。
フレデリカ力の限り、精進していきますっ !
選択肢(赤)楽しそうだね……
志希おかげさまでねー。
新曲の5人は知らないけど、あたしたちは気楽だし。
フレデリカねー。それで思い出したんだけど、
新曲、シキちゃんはもう聴いた?
志希んーん。まだ聴いてなーい。
フレデリカうっそー !
ふたりでレッスンルームまで聴きにいったじゃーん !
志希そうだっけー?
なら、聴いたのかも。うんうん、聴いたねー !
選択肢(赤)どうだった?
志希どうって言われてもなー。
フレデリカドーナツが食べたくなってきたねー。
志希ま、本番で聴くまで、わっかんないねー。
志希偉そうなイントロ書くだけなら、誰でもできるし?
生データ見てみないと、なんとも言えないかにゃー。
フレデリカでもでも、
アタシたちもすーっごく楽しみにしてるんだー♪
志希それはそうだねー。
本気の人間の良い匂いは、漂ってたし。
フレデリカアタシたちは、
お客さんでも、プロデューサーでもないけど……。
志希一緒に最前線を走る仲間として、
面白いものを見せてくれるか、お手並み拝見♪
志希・フレデリカにゃははっ♪
あははっ♪

A4話 Party with Twins

あらすじ

Pを捕まえ、強制的に休憩をとらせる美嘉と莉嘉。
新曲を聴いたというふたりは、LIVEで歌う
周子や凛だけでなく、他のみんなも同じ気持ちを
持っていると告げる。その気持ちに応える、
と答えたPに、一緒に頑張ろうと言って、ふたりは
楽しそうにパーティーへ戻っていくのだった。

内容

パーティー会場
美嘉やっほー、プロデューサー★
莉嘉あーっ ! Pくんやっとみつけたーっ !
莉嘉もー、どこいってたの。
お姉ちゃん、ずーっとPくんのこと探してたんだからねっ !
美嘉あ、ちょ、こらっ ! 余計なこと言わないっ !
……まぁ、やっぱほら。挨拶とか、大事じゃん?
選択肢(赤)ここまでお疲れさま
莉嘉うん、ありがとっ☆
美嘉プロデューサーもお疲れさま★
莉嘉パーティーに、LIVEに、最近忙しそうだったもんね。
あんまり無理しちゃダメだよ、Pくん。
選択肢(赤)アイドルの頑張りに応えたいからね
莉嘉そういうとこ真面目なんだからー。
じゃあ、今日だけでもパーッと楽しんで☆
莉嘉えっと……あっ !
はいはい、飲み物 ! お料理もあるよ !
美嘉はいはい。そのぐらいにしとく。
あんまり持ってきても困るでしょー。
美嘉ま、ちょっとゆっくりしなよ。
パーティーでもいろいろ挨拶があるだろうし、大変なんでしょ。
アタシたちに捕まってる間は、きゅーけいってことで。
しばらく、美嘉と莉嘉の心遣いに甘えた……
美嘉そういえばさ、アニバーサリーLIVEの新曲、聴いたよ。
莉嘉アタシも聴いた !
めーっちゃカッコいいよねーっ。
美嘉あの曲をもらいにいくまでの話も聞いたんだけど、
アレ、アタシも同じ気持ちだから★
美嘉ううん、アタシだけじゃなくて……。
今回歌うのは周子ちゃんや凛たちだけど、
他のみんなも、同じ気持ちを持ってると思う。
莉嘉うんっ !
アタシたちも一緒に、「フロンティア」で頑張るから☆
選択肢(赤)それに応えるよ
莉嘉えへへー。
じゃあアタシたちは、応えてくれるPくんに応える☆
選択肢(赤)それにも応えるよ
莉嘉えっと……?
アタシたちが頑張って、Pくんが応えて、アタシたちが……?
美嘉一緒に、頑張ろ★
莉嘉それそれ ! 一緒に☆
選択肢(赤)……そろそろ、いくよ
美嘉おっけー。
だいぶひきとめちゃったね。ありがと。
美嘉……あ。
そういえば。
選択肢(赤)どうかした?
美嘉もしさ、会場のどっかで志希ちゃんを見たら、叱っといて。
アタシじゃなに言ってもムダだし。
莉嘉あー……お姉ちゃん、
かなりイジられてたもんね……。
美嘉あのふたりはホント……アタシに容赦ないってゆーか。
ま、それはついででいいから。
美嘉じゃーね、プロデューサー。
これからもヨロシク★
莉嘉ばいばーい☆
美嘉あ、加蓮に唯はっけ〜ん★
おーいっ !
美嘉と莉嘉は楽しそうにパーティーに戻っていった……

A5話 Party with New Bonds

あらすじ

噛み合ってるのか合っていないのかわからない会話に
花を咲かせる愛海、凛、晴。パーティーが終わらなけ
ればいいのに……と言う愛海に、目の前の楽しさに
縛られたらいけないと語る凛。だが、この時間を
楽しむのも頑張ってきた特権だと言う晴の言葉を
受け、次に進むために今を楽しもうと頷くのだった。

内容

パーティー会場
愛海うひひ……渋谷には自然が足りないと思ってたけど……
いやぁ、なかなかどうして、いい山があるんだなって。
……?
渋谷の街に山なんてあったっけ……?
愛海あるよ。あるある。
謙遜しなくていいんだよ。
なんだこの、噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか
よくわかんねー会話は……。
選択肢(赤)珍しい組み合わせだ
おう、プロデューサー。
愛海や晴とはそんなにお仕事したことないなって思ってさ。
こういうときに、ちょっとお喋りしておこうかなって。
愛海うんうん、そうだね。
あたしも凛さんと、ゆっくりわきわきお話したいよ。
…………。
なぁ、これ、もしかしてオレが止めなきゃダメか?
選択肢(赤)任せた
待て待て !
ここはオレとアンタのツートップでいこう ! なっ !
っつーか、逃がさねーぞ !
愛海トップを逃がさない ! ? お山の話っ ! ?
んなこと一言も言ってねーよっ !
っつーわけでよぉ、
親父ときたら、オレにカワイイ服ばっかり
着せようとしやがって。
オレはそういうんじゃなくて、
カッコいいやつの方が着たいんだっつーの !
だいたい、オレにカワイイ服なんか着せたって、なんにも……。
ふふふっ。
なんだよ。
いや、ごめん。……ふふ。
その、似たようなことをいっつも言ってるのが、
傍にいるから……。
愛海あたしは、晴ちゃんの可愛い服も似合ってると思うけどなー。
うん、私も。似合ってないとは思わないよ。
それに……。
カワイイ服を見せておけば、
カッコいい姿を見せたときに、凄くカッコよく見えるから。
大丈夫。うちのプロデューサーは、
そこまで変なことばっかする人じゃないよ。
選択肢(赤)そうそう
凛さんの言ってることはわかるけどよ……。
相槌が軽いんだよなぁ……。
……ふぅ。
だいぶ話しこんじゃったね。
だな。パーティーが終わる前に、
もうちょっといろんなとこいってみるか。
そうしよっか。
いろんな人と喋った方が、見えるものも多いだろうし。
愛海あーん……パーティーがずっと終わらなきゃいいのに……。
そうすれば、素敵なドレス姿のお姉さんたちがいつまでも……。
終わらなきゃいいのに、か……。
どうかしたのか?
ううん、大したことじゃないよ。
ただ……それでも、パーティーは終わらなきゃ、
って思っただけ。
愛海ぐすん……。
でも、そうですよね。パーティーにもいつか慣れちゃうし。
愛海それよりは、四季折々のいろんなお山がみたいっ !
お山は、わからないけど……。
でも、そうだよ。
目の前の楽しいことに、ずっと縛られてちゃいけないんだ。
きっと、進んでいく先にしか、もっと楽しいことはないから。
なーんか、難しいことはよくわかんねーけどよ。
でも、終わった後のことばっか考えてても、しょーがねぇぜ。
いまは、パーティー中なんだから。
それを楽しむのも、ここまで頑張ってきた特権ってことで♪
ふふふ、うん、そうだね。
次に進むために、まずはいまこのパーティーを、楽しもうか。

エンディング Girls in the Frontier

あらすじ

豪華で楽しいパーティーは終わり、LIVEの時間が
始まる。アイドルの衣装と、走って踊れる靴。グラス
をマイクに持ち替えて、お姫様からアイドルに変わる
時間。凛、夏樹、美玲、美穂、周子たちの、決意を
込めた歌『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』で、
「未来」へ向かう一歩を今、彼女たちは踏み出した。

内容

パーティー終了後
豪華で楽しいパーティーも、終わったね。
明かりも落ちて……少し、寂しいな。
夏樹祭りの後はこんなもんさ。
だが、あんまり悠長なことも言ってられないな。
夏樹なにせ次は……LIVEの時間だ !
周子ドレスを脱いで、アイドルの衣装を着ないとね。
美玲走って踊れる靴にならないとなッ !
美穂グラスからマイクに、持ち替えないと !
選択肢(赤)ここからはみんなの時間だ
美穂うぅ〜。
改めて、ドキドキしてきましたっ !
新曲は、私たちの覚悟を形にしたものだもんね。
これで、盛り上げられなかったら……。
夏樹オイオイ、やめてくれ。
そんな想像しちまったら、ステージに上がれなくなるだろ。
周子ねー。
LIVEを、ホントに怖いって思うの、けっこうひさしぶりかも。
美玲やめろよなオマエらッ !
ひっかくぞッ ! !
選択肢(赤)でも楽しみだろう?
美穂……はい。
たまらなく不安で、怖いですけど……。
周子同じぐらい、自信もあるから。
あたしたちは、ここまで来られたアイドルだからさ。
美玲ウチたちの新曲で、ステージで、
どれだけ盛り上げられるか……。
夏樹その光景を想像するだけで、熱くなる。
ワクワクして、早くステージに上がりたくて仕方がないぜ。
そうだよね。
だって、やっぱりこういうのこそ、
私たちが求めてた、先へ進むための一歩だから。
選択肢(赤)期待してる
一同はいっ !
翌日
美穂おっきな会場に、たくさんのお客さん。
夏樹これ以上ない、絶好の舞台さ。
美玲ウチたちなら見せつけてやれるって、信じてるぞッ !
周子あたしたちのこれから、歌い上げてくるよ。
だから、プロデューサーも。
しっかり聴いて、心に刻んで。
周子・美穂・美玲あたしたちの――。
私たちの――。
ウチたちの――。
凛・夏樹――決意の歌。
――決意の歌。
一同『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』 ! !

予告1(渋谷凛)

こんにちは。渋谷凛です。今度、私たちの記念日をお祝いして、
LIVEをやることになったんだ。私と夏樹、それから、周子に美穂、
美玲がメインメンバーに選ばれて、順調なはず……だったんだけど。
導かれて辿りついた、絢爛豪華な舞踏会。
だけど私たちは……そこで、なにか変わっていたのかな。
一夜の幻想が終わったら、次は出発の朝が来る。
私たちが踏み出す一歩――『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』。
ぜひ、聴いてください。

予告2(夏樹)

夏樹よう、木村夏樹だ。今度、うちのプロダクションが、
アニバーサリーを迎えるんだ。パーティーの準備もしてるらしいからな。
いろんなヤツと話せるのが、いまから楽しみだぜ。
夏樹それで、LIVEの方だが……。ま、これは聴くまでのお楽しみだな。
アタシたちの「これから」を込めた、覚悟の曲だ。
魂に刻んでやるから、よーく聴いてくれ。
夏樹っつーわけで。
『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』。
よろしくな !

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