次の仕事について事務所で説明を受ける美穂・奏・
美嘉。彼女たちへのオファーは、テレビ特番のロケで廃校前の小学校の卒業式を盛り上げるというもの
だった。「児童を笑顔で送り出したい」という
教師の思いをプロデューサーから聞いた3人は
アイドルとして児童たちに笑顔を届けると意気込む。
美嘉。彼女たちへのオファーは、テレビ特番のロケで廃校前の小学校の卒業式を盛り上げるというもの
だった。「児童を笑顔で送り出したい」という
教師の思いをプロデューサーから聞いた3人は
アイドルとして児童たちに笑顔を届けると意気込む。
奏 | 気持ちのいい風……。 なんだか怖いくらい。 |
美嘉 | 奏ちゃーん、どうかしたのー? |
奏 | ……なんでもないわ。 ちょっと感慨に浸ってただけ。 小学校に来たのは卒業以来だもの。 |
美嘉 | あー、そっか。 妹か弟でもいないと、そうなっちゃうよね。 アタシは莉嘉を迎えに行ったりしてたからなー。 |
奏 | ふふ、真面目なお姉ちゃんね。 |
美穂 | 美嘉ちゃ〜ん、奏ちゃ〜ん ! お待たせ〜っ ! |
美嘉 | わぁ〜 ! 美穂ちゃん、カワイイ〜 ! ! 超似合ってるよ、ツインテールっ★ |
美穂 | そ、そうかなぁ? えへへ……♪ |
奏 | あら、妬けるわね。 美嘉ったら、私にはそこまで言ってくれなかったのに。 この間のデート企画が続いてるのかしら。ミカオくん? |
美穂 | デート企画って、CDリリースのときのっ? 思い出しただけで……ううっ。 は、恥ずかしい〜 ! |
美嘉 | ああっ、美穂ちゃん大丈夫? ちょっと、奏ちゃんっ ! あの話もミカオも禁止っ ! |
奏 | はいはい。 それじゃ、メンバーも揃ったことだし……行きましょうか。 ちいさな先輩たちが待ってるわよ。 |
数週間前 | |
美穂 | 次のお仕事は、テレビ特番のロケですか? |
選択肢 | (赤)泊りがけでね |
奏 | それで、ご指名されたのが私たちと……。 そちらのふたり、ってこと? |
亜季 | ご推察の通りであります ! と言っても、私たちは途中参加でありますが。 |
夕美 | でも、サポートはしっかりやるからっ。 よろしくね、みんな♪ |
美穂 | よろしくお願いします ! 夕美さん、亜季さん ! |
美嘉 | その感じだと、夕美ちゃんたちは説明を受けてるっぽいね。 ね、プロデューサー。 アタシたちにも教えてよっ★ |
全員に企画書を手渡した…… | |
奏 | 学校の卒業式を芸能人が盛り上げる……。 ふぅん、卒業シーズンにピッタリの企画ね。 |
美嘉 | アタシたちが行くのは……美郷小学校。 山間の小学校、最後の一週間に密着 ! え……最後? |
美穂 | プロデューサーさん。 この小学校、卒業式のあとに廃校予定って……。 本当なんですか? |
選択肢 | (赤)うなずく |
奏 | 本当……テレビにピッタリの企画ね。 ハンカチは何枚持っていけばいいのかしら。 |
美嘉 | ちょっと奏ちゃんっ。 気持ちはわかるけど、言い過ぎだって。 |
選択肢 | (赤)学校からの依頼なんだ |
児童を笑顔で送り出したいという教師たちの思いを伝えた…… | |
美穂 | 笑顔で……。 |
選択肢 | (赤)笑顔を届けてもらえるかな |
美嘉 | もう……。 また真面目な顔で、そういうこと言うし。 そう言われちゃったら、やらないわけにはいかないじゃん? |
美穂 | はい ! ファンのみんなに笑顔を届けるのが、 アイドルのお仕事ですもんねっ。 |
奏 | はぁ……わかったわ。 こうなったら、思いっきり楽しませてあげましょうよ。 感動ものを狙ったテレビ局の思惑が外れるくらいに。 |
亜季 | その意気でありますよ ! 私も、みなさんに合流しましたら 全力でお手伝いいたします ! |
夕美 | 私たちの仕事は、 亜季さんはレクリエーションで、 私は記念樹の植樹についてのお手伝いなんだっ。 |
美嘉 | そうなんだ。えっと、企画書によると……。 卒業式のあとに、桜の木とタイムカプセルを グラウンドに埋めるってなってるね。 |
美穂 | わぁ、懐かしいなぁ〜。 私も小学校を卒業するときに埋めたよ。 未来の自分あてに作文を書いて。 |
奏 | これは、ますます責任重大ね。 楽しんでもらえなかったら、 タイムカプセルが時限爆弾になっちゃうわ。 |
美穂 | どういうこと? |
奏 | 数十年後にタイムカプセルを開けた途端、 楽しくなかった気持ちを思い出しちゃうってこと。 |
美穂 | た、大変っ ! それじゃあ、楽しんでもらえるように頑張らないと ! |
選択肢 | (赤)アイディアはあるかな? |
美穂 | アイディアですかっ? えっと、えっと……うーん……。 |
美穂 | あ、そうだ ! みんなでツインテールになるっていうのは、どうですか? ちょうど『ツインテールの風』も歌いましたし ! |
美穂 | なーんて、えへへ……。 |
美嘉 | もうっ、美穂ちゃんってば★ そりゃあ、あの歌は小学生が主役の歌詞だったけど……。 さすがに、ねぇ? |
奏 | あら、そうかしら。 私は面白いと思うけど。 せっかくの小学生体験だもの。 |
亜季 | 確かにフィールドに適した服装をするのは基本ですな。 よろしいのではないでしょうか? |
美嘉 | えっ……ちょっと、マジ? |
夕美 | うーん。 プロデューサーさんはどう思う? |
選択肢 | (赤)それでいこう |
美穂 | えっ……。 ええええ〜〜〜っ ! ? |
校庭 | |
校長 | えー……というわけで。 みんなに新しいお友だちを紹介します。 さ、みなさん……前にどうぞ。 |
美嘉 | 美穂ちゃん、合図よろしくっ★ |
奏 | 頼んだわよ、ツインテールの言いだしっぺさん♪ |
美穂 | う、うんっ ! せーのっ ! |
美穂・美嘉・奏 | よろしくお願いしまーす ! |
今回のロケの舞台・美郷小学校に到着した3人は
くじ引きで決めた学年の教室に向かい、児童たちと
対面する。児童から憧れの眼差しを向けられる美嘉。
児童に笑顔になってもらおうと張り切る美穂。
わんぱくな児童からイタズラを仕掛けられる奏。
校舎にはアイドルと児童たちの楽しげな声が響いた。
くじ引きで決めた学年の教室に向かい、児童たちと
対面する。児童から憧れの眼差しを向けられる美嘉。
児童に笑顔になってもらおうと張り切る美穂。
わんぱくな児童からイタズラを仕掛けられる奏。
校舎にはアイドルと児童たちの楽しげな声が響いた。
美郷小学校 | |
美嘉 | よし ! みんなに挨拶したことだし、 早速移動しよっか★ |
奏 | 教室は低学年・中学年・高学年の3つ。 だから、私たちはひとりずつお世話になるわけね。 |
美穂 | それで、誰がどの教室に行くのかは、 くじ引きで決めるんだよね? どの学年に行っても頑張ろうねっ ! |
美嘉 | 美穂ちゃん、気合入りまくってるね★ |
美穂 | うんっ ! せっかくアイドルとして呼んでもらったんだもん。 たくさん笑顔になってもらわないと ! |
奏 | ふふっ、頼もしいわね。 でも、張り切りすぎて空回りしないように気をつけて。 |
美嘉 | そういう奏ちゃんこそ大丈夫? 小学生って思ったよりパワフルだよ〜? |
奏 | ご忠告ありがとう。 安心して。ちゃんと演じ切ってみせるわ。 小学生を相手にしてる速水奏をね。 |
スタッフ | くじ引きの用意できましたー。 ロケ再開しまーす。 |
美嘉 | というわけで、今からくじを引きたいと思いまーす★ じゃ、ふたりとも。せーので引こっか。 ……いくよ? |
美穂・美嘉・奏 | せーのっ ! |
低学年の教室 | |
美嘉 | ヤッホー★ 美嘉だよ ! |
女子児童A | わぁ〜 ! ミカちゃんだぁ〜 ! |
女子児童B | かっこいい…… ! |
美嘉 | ありがと★ ふたりとも、よろしくね♪ |
女子児童A | あのね、あのねっ ! おうたおしえてっ ! |
女子児童B | あたしはね、だんす ! だんすがいいの ! |
担任教師 | ふたりとも、今は算数の時間ですよ? |
美嘉 | ほら、先生を困らせちゃダーメ。 休み時間になったら、歌でもダンスでも教えてあげるから。 ね? |
女子児童たち | はーい ! |
美嘉 | うん、いいお返事っ。 よくできました♪ |
高学年の教室 | |
美穂 | こ、こんにちは ! 小日向美穂です ! みほたんって呼んでねっ♪ |
児童たち | …………。 |
美穂 | あっ……。 あの、その……ああっ、やっぱりダメっ ! ごめんなさいっ ! 今のはなかったことに〜っ ! |
児童たち | かわいーっ ! ! |
美穂 | ええっ ! ? |
女子児童C | 美穂ちゃん、握手してくださいっ ! あとサインもっ ! |
美穂 | う、うんっ ! 私でよければっ、喜んで ! |
女子児童D | 前に美嘉ちゃんたちと出てたドラマ、観ました ! 幼馴染に告白するお話 ! 胸がキュンってしました ! |
美穂 | 観てくれたんだ ! ありがとう ! あっ、でも、思い出すと……顔が熱く……うぅ。 |
男子児童A | ケッ、くだらねー ! アイドルっぽくねーじゃん、ソイツ ! なんかフツーだしさ ! |
美穂 | あうっ。 |
女子児童D | ちょっとノブっ ! ごめんなさい、美穂ちゃん。 この教室は男子ひとりだから……アイツ強がってて。 |
美穂 | ううん、大丈夫だよっ。 あ、あはは……。 |
中学年の教室前 | |
奏 | 男子が多い教室とは聞いてましたけど……。 わんぱくな子が多いみたいですね。 |
スタッフ | 入口に黒板消しが挟んである……。 |
奏 | うーん。 こういうの、引っかかってもらったほうがオイシイですよね? 番組的には。 |
スタッフ | 美味しいといえば美味しいですけど……。 最近、そういうのコンプライアンス的に厳しいので……。 |
奏 | そうですか。 なら、お言葉に甘えて別の入口から入りますね。 失礼します。 |
児童たち | がおーっ ! ! |
奏 | ッ ! ふぅ……驚いた。 まさか待ち伏せされてるなんて……。 |
男子児童B | スキあり ! スカートめくり〜 ! |
奏 | きゃっ ! |
奏 | まったく……。 油断も隙もないわね。 ……撮りました? |
スタッフ | いえ、撮れてないです。 ご安心ください。 |
男子児童B | あー ! 顔、赤くなってるー ! |
男子児童B | 真っ赤、 真っ赤、まっかっか〜♪ 奏の顔はまっかっか〜♪ |
奏 | ふぅ…………。 すいません。 少し出ていてもらえますか? |
男子児童B | 逃げろー ! |
女子児童E | きゃー、捕まっちゃったー ! あはははっ ! |
ロケを終えた3人が宿泊先のロッジにやって来ると、
明日からロケに合流する夕美が待っていた。夕美が
用意してくれた食事をとり、初日を振りかえった面々
は児童たちを笑顔で送り出そうと決意を新たにする。
そして夜も更けたころ、奏と夕美は星空を眺めながら
自分たちのいる意味について話し合うのだった。
明日からロケに合流する夕美が待っていた。夕美が
用意してくれた食事をとり、初日を振りかえった面々
は児童たちを笑顔で送り出そうと決意を新たにする。
そして夜も更けたころ、奏と夕美は星空を眺めながら
自分たちのいる意味について話し合うのだった。
ロッジ | |
美穂 | わぁ…… ! ここがロケの間に泊まるロッジ? 立派だなぁ……。 |
奏 | さ、早く入りましょう。 コーヒーでも飲んで、ゆっくりしたいわ。 |
美嘉 | あはは。大分お疲れだね、奏ちゃん。 あれ? 灯りがついてる。 プロデューサーはまだ来ないはずだよね。スタッフさんかな? |
夕美 | あっ、みんな ! ロケ初日、お疲れさまっ。 |
美穂 | 夕美さんっ ! お疲れさまです。 もう着いてたんですね? |
夕美 | うんっ、少し前にね。 みんな、お腹すいてるでしょ? 簡単なものだけど、ごはんの準備はしておいたから。 |
美嘉 | 嬉しい〜 ! お腹ペコペコだったんだ。 夕美ちゃん、ありがと★ |
夕美 | どういたしまして。 うふふっ♪ |
美穂 | はぁ〜……美味しかった。 ごちそうさまでしたっ。 |
夕美 | おそまつさまでした。 はい、食後のお茶をどうぞ。熱いから気をつけてね。 奏ちゃんはコーヒーだよね? |
奏 | ありがとう。 悪いわね。何から何まで。 |
夕美 | 気にしないで。 それより、みんなの話を聞きたいな。 学校はどうだった? |
美嘉 | みんな、すっごく元気だったよ。 休み時間は、ずっとおしゃべりしちゃった。 学校のこと色々教えてもらったんだ〜★ |
奏 | 私は一日中追いかけっこしてたわ。 なにせイタズラっ子が多かったから。 |
夕美 | 奏ちゃんが? うーん、想像つかないなぁ。 明日も追いかけっこはする予定? |
奏 | もう、からかわないでよ。 それで美穂のところはどうだったの? |
美穂 | 私のところも、ふたりと同じだよ。 みんな元気で明るくって、先生たちも楽しそうで。 |
美穂 | とても、もうすぐ学校がなくなるようには……。 あっ、ごめんねっ。 こんなこと言って……。 |
美嘉 | ううん、大丈夫だよ。 アタシたちが呼ばれた理由だしさ。 |
夕美 | でも……そっか。 みんな楽しそうなんだ。 それなら、このまま笑顔で送ってあげたいね ! |
美穂 | はいっ ! |
奏 | ……そうね。 |
美嘉 | もちろん★ よし ! じゃあ、作戦会議しよ ! 何して遊んだら盛り上がると思う? |
美穂 | うーん、何をして遊んだかなぁ。 小学校のとき、小学校のとき……。 あ ! ドッジボールとか? |
夕美・美嘉 | 懐かし〜 ! 懐かし〜 ! |
数時間後 | |
奏 | はぁ……。 |
夕美 | 奏ちゃんっ。 何してるの? |
奏 | ……別に何もしてないわ。 星を眺めていただけ。 こんな星空、都会じゃ見られないもの。 |
夕美 | そうだね。 綺麗だなぁ……。 |
奏 | ええ、本当に。 私たちとは大違いね。 |
夕美 | どういうこと? |
奏 | 私たちは、子どもたちの思い出の中に突然現れた不純物。 星空に例えるなら、ライトのついた飛行機ってところかしら。 今、飛行機に横切られたら興ざめだとは思わない? |
夕美 | そうかもね。 でも……それは眺めている私たちの感想ともいえるよ。 |
夕美 | お星さまのほうは、変わったお友だちが来て ワクワクしてるかもしれないよ? 今日、奏ちゃんが小学校で見たみたいにっ。 |
奏 | なるほど……。 そういう考えかたもあるかも。 |
奏 | 夕美って大人なのね。 |
夕美 | そうかな? 私より、奏ちゃんのほうが大人に見えるよ。 年下には思えないくらいっ。 |
奏 | 大人のフリをしてるだけよ。 中身は普通の女子高生なんだから。 普通のね。 |
夕美 | そっか。 それじゃあ、人生の先輩からひとこと。 |
夕美 | 何が正しいか、正しくないかはわからないけど……。 今日みんなが笑顔だったのは、奏ちゃんがいたからだよ。 それは絶対に間違いないことだから ! |
奏 | ……ありがとう。 肝に銘じておくわ。 |
夕美 | どういたしまして。 って言っても、私も受け売りなんだけどね。 前にボランティアをしてるときに言われたんだ。えへへ……。 |
奏 | ふふ、経験って大事なのね。 |
美嘉 | あっ、いたいた。 ふたりとも、お風呂空いたよー。 |
奏 | わかったわー。 それじゃあ、裸の付き合いといきましょうか。 お背中お流ししますね、先輩♪ |
夕美 | うんっ。 お言葉に甘えちゃおうかな。ふふっ♪ |
美穂 | よしっ。 これで明日の準備はオッケー ! あとは、今日着てたお洋服を片づけて……あれ? |
美穂 | スカートのポケットに何か入ってる。 よいしょ。 これって……手紙、かな。誰からだろう……。 |
美穂 | ……ノブくん? |
小学校の裏の雑木林に呼び出された美穂は、手紙の
差出人であるノブくんから相談を受ける。どんなもの
を女の子にプレゼントすれば喜ばれるのか悩んでいる
彼の力になろうと、一生懸命考える美穂。
そんな彼女のもとにやってきたのは、学校に到着した
ばかりの亜季だった。
差出人であるノブくんから相談を受ける。どんなもの
を女の子にプレゼントすれば喜ばれるのか悩んでいる
彼の力になろうと、一生懸命考える美穂。
そんな彼女のもとにやってきたのは、学校に到着した
ばかりの亜季だった。
校庭 | |
夕美 | うんっ。 ここなら日当たりもいいし、ちょうどいいかな。 |
美嘉 | 夕美ちゃん、仕事は順調? |
夕美 | 美嘉ちゃん、奏ちゃん。 ちょうど植樹によさそうな場所を見つけたところだよ。 |
奏 | なら、ちょうど良かったわ。 今からドッジボールをするんだけど……。 一緒にいかが? |
夕美 | いいよ ! あれ、美穂ちゃんは? |
美嘉 | あっ、美穂ちゃんは大丈夫。 ね、奏ちゃん? |
奏 | ええ。 なんだか忙しいみたいだし、ね。 |
校舎裏 | |
美穂 | 右よし、左よし……。 うん、誰もいない。 みんなに気付かれずに抜けだせて、よかったぁ〜。 |
美穂 | えっと、ノブくん。 私に話ってなにかな? |
ノブくん | ……あのさ。 女の子って、どんなものをもらったら嬉しいの? |
美穂 | どんなものをもらったら? それって、プレゼントのことかな。 誰かにあげるの? |
ノブくん | だ、誰にだっていいじゃん ! それで、どんなものがいいの? アイドルならプレゼントとかもらうことあるんだろ? |
美穂 | う、うんっ。時々だけど……。 でも、私はあんまり参考にならないかも。 心がこもってたら、どんなものでも嬉しいから。えへへ。 |
ノブくん | それじゃ困るんだよっ。 どんなものでもいいからさ、教えてよ ! 都会で流行ってるヤツでもいいから ! |
美穂 | 流行ってるものっ? え、えっと……。 |
美穂 | (あれ? もしかして、これって…… 好きな子にあげるプレゼントの相談? 私に ! ? ど、どどどどうしよう〜 ! ) |
美穂 | (でも……ノブくんは、私を頼ってくれたんだもん。 私がなんとかしてあげないとダメだよね ! うん ! ) |
美穂 | ……ん? なんだろう、この音……。 木の上に何かがいる? |
??? | 見つかってしまいましたか……。 とうっ ! |
亜季 | 不肖、大和亜季 ! ツインテール部隊の救援に参りました ! |
美穂 | あっ、あああああ、亜季さんっ ! ? もう、びっくりしましたよ〜 ! ! 私てっきりクマがいるのかと ! |
亜季 | あっはっは ! いや、これは失礼しました ! |
亜季 | 実はつい先ほど到着したのですが……。 この雄大な自然と地形を見ている内に、 サバゲーマーの血が騒いでしまいまして ! |
亜季 | そこで森を散策していたところ、 おふたりを見つけたわけであります。 |
亜季 | なにやら密談めいた雰囲気でありましたし、私は木の上。 出るに出られず、といった次第で。 |
美穂 | そうだったんですね。 それで、その……聞こえましたか? 私たちが話してたこと。 |
亜季 | はい。 そちらの少年……ええと、ノブくん殿でしたか。 偶然とはいえ、大変失礼しました。 |
亜季 | かくなる上は、この大和亜季。 聞き流しはいたしません ! できる限り尽力させていただく所存であります ! |
美穂 | 本当ですか? とっても心強いです ! |
亜季 | なんの ! 三人寄れば文殊の知恵。 それに、美穂殿は同じ日に生まれたよしみがありますからな。 他人事にはできないのであります ! |
美穂 | 亜季さん……。ありがとうございます ! それじゃ、ノブくん。 改めて、お話を聞かせてもらってもいいかな? |
ノブくん | い、言うもんか ! |
美穂 | ああっ、大変 ! ノブくんが森の中に ! |
亜季 | ほう? この私にかくれんぼ勝負を挑むとは……おもしろい ! 美穂殿、ここは私にお任せください ! |
美穂 | あ、亜季さんっ ! ? ああっ、もう見えなくなっちゃった……。 |
数分後 | |
亜季 | さぁ、ノブくん殿。 正直に話したほうが身のためでありますよ? |
ノブくん | ……はい。 |
美穂 | そっか。6年生のみっちゃんとケンカしちゃったから、 卒業する前に仲直りがしたいんだね。 それで仲直りのプレゼントしようと思ったんだ。 |
亜季 | しかし、まだ謝罪の言葉は言っていないと。 そういうことですな。 |
ノブくん | うん。 だって……なんか、かっこわるいじゃん。 |
美穂 | どうして? 何もかっこわるいことなんてないよっ。 |
亜季 | 美穂殿。 私事ではありますが、私には兄がおりまして。 幼少の頃より、兄やその友人たちと遊ぶ機会が多かったのです。 |
亜季 | その中で学んだのです。 男子には、男子特有の妙な意地があると。 その意地のせいで、素直になれないこともあるようでしてな。 |
美穂 | そうなんですか……。 うーん、難しいなぁ。 |
亜季 | なに、ご心配には及びません。 根性という名の心の筋肉をつければ、即解決であります ! この手に限る ! |
亜季 | というわけで、ノブくん殿 ! これから貴殿を鍛えてさしあげます ! 本気のレクリエーション……つまり、実戦で ! |
ノブくん | たっ、助けてー ! |
校庭 | |
美嘉 | あれっ、亜季さんっ? もう着いてたんだー。 って、なんで校舎の裏から? |
亜季 | はっはっは ! まぁ、色々とありましてな ! |
奏 | 美穂もいるってことは、隠し事は終わったのかしら? |
美穂 | えっ ! ? な、なんのことっ? |
美嘉 | あはは、バレバレだって★ 今日一日中ソワソワしてれば気付くよ。 |
美嘉 | アタシたちに手伝えること、あったりする? |
美穂 | 美嘉ちゃん…… ! うんっ ! ノブくん、みんなに相談してもいいかな? |
ノブくん | ……好きにしてよ。 でも、テレビには映さないで。 |
夕美 | ……それじゃあ、美穂ちゃんたちはお話してきて。 こっちは私と亜季さんでなんとかするからっ。 |
亜季 | 今回、私たちはサポート役ですからな。 援護はお任せください ! |
美穂 | ありがとうございます ! それじゃあ……美嘉ちゃん、奏ちゃん。 私の話、聞いてもらえるかな? |
ノブくんが幼馴染のみっちゃんとケンカしていること
を知り、ふたりに仲直りをしてほしいと願う美穂。
美穂の思いを聞き、奏と美嘉も同意する。かくして
テレビスタッフには内緒の計画が行われることに。
しかしその矢先、亜季に根性を鍛えられていたノブ
くんが行方をくらましてしまう。
を知り、ふたりに仲直りをしてほしいと願う美穂。
美穂の思いを聞き、奏と美嘉も同意する。かくして
テレビスタッフには内緒の計画が行われることに。
しかしその矢先、亜季に根性を鍛えられていたノブ
くんが行方をくらましてしまう。
亜季 | フンッ ! |
教師 | ぐわっ ! やられたぁ……。 |
亜季 | どうしました、美郷小学校の児童並びに教師諸君 ! こちらは私ひとり ! すべての外野は、そちらのボール ! 私にヒットさせればゲームセットでありますよ ! |
亜季 | それとノブくん殿 ! ボールをキャッチしようとする根性が見えませんな ! 避けるたびに、グラウンド10周追加であります ! |
ノブくん | そっ、そんなー ! |
亜季 | なぁに、私も付き合います ! さぁ、もう一戦いきましょう ! 本物のドッジボールを教えてさしあげます ! |
夕美 | みんなー、頑張ってー ! |
女子児童たち | がんばれー ! |
美嘉 | 亜季さん、すっごい……。 ドッジボールって、あんなのだっけ? |
奏 | スタッフさんたちも釘づけね。 おかげで、こうして内緒話ができるわけだけど。 それで、話ってなにかしら? |
美穂 | うん。実は……。 |
奏 | なるほど。 そういうことだったの。 |
美嘉 | みっちゃんとノブくんかぁ……。 そういえば、ケンカしたって聞いたかも。 |
奏 | あら、なにか知ってるの? |
美嘉 | ほら、低学年組ふたりの内のひとり。 あの子、みっちゃんの妹なんだよね。 家も隣同士なんだって。幼馴染ってヤツ? |
美嘉 | あー、だから美穂ちゃんに相談したのかな。 前にそんな感じのドラマやったもんね。 |
奏 | 例え作り話の中でも、一度経験してる人なら……。 ってところかしら。 ふふっ、可愛いじゃない。 |
美穂 | そっかぁ。 ノブくん、私のことアイドルって認めてくれてたのかな。 えへへへ……♪ |
奏 | ほら、喜んでる場合じゃないでしょ。 美穂はどうしたいの? |
美穂 | あ、うんっ。 仲直りさせてあげたいなって。 できれば卒業式の前に。 |
美穂 | このままだと、楽しい思い出にはならないと思うし……。 それに奏ちゃん、最初に言ってたよね。 タイムカプセルのこと。 |
美穂 | 楽しくない気持ちのまま埋めたら、 次に開けたときに、その気持ちを思い出しちゃうって。 |
美穂 | 私は、ノブくんとみっちゃんが感じている気持ちを、 タイムカプセルの中に入れてほしくないんだ。 |
美穂 | だって……笑顔で送り出して、笑顔で思い出してもらうために 私たちはここに来たんだから。 |
美嘉 | 美穂ちゃん……。 そっか。ふふっ、いいと思うよ。 アタシもその意見に賛成 ! |
奏 | そうね。 頼ってきたのは向こうのほうだもの。 多少のお節介は許容範囲だと思うわ。 |
美穂 | ふたりとも……ありがとう ! |
美嘉 | じゃあ、どうしよっか。 夕美ちゃんたちには後で事情を説明するとして、 スタッフさんたちには気付かれないようにしないとね。 |
奏 | 悪い人たちじゃないけど、そうなるわね。 誰にだってカメラに撮られたくないことはあるもの。 |
美穂 | あとは、みっちゃんの気持ちだよね。 どうやって聞いたらいいかな。 |
奏 | それなら適任がいるじゃない。 お姉ちゃんの悩みがわかる、今をときめくカリスマJKが。 |
美嘉 | それって……アタシ? |
奏 | そういうこと。 みっちゃんのことは頼んだわよ。 みっちゃん♪ |
美穂 | あっ、そっか ! よろしくね、みっちゃん♪ |
美嘉 | って、美穂ちゃんもみっちゃんでしょー? |
校舎裏 | |
美嘉 | ごめんね、呼び出しちゃって★ ちょっとお話してもいいかな? |
みっちゃん | は、はいっ ! ミカちゃんとお話できるなんて、夢みたい…… ! あっ、そうだ ! 妹がお世話になってます ! |
美嘉 | いいっていいって★ アタシも楽しいし ! それでね、妹ちゃんから聞いたんだけど……。 |
美穂 | 美嘉ちゃん、上手くお話聞けてるかなぁ。 |
奏 | 美嘉なら大丈夫よ。 ……あら? |
亜季 | 美穂殿、奏殿 ! ノブくん殿を見ませんでしたか? |
美穂 | 見てませんけど……どうかしたんですか? |
亜季 | それが、少し目を離した隙に脱走されてしまいまして。 これからグラウンド50周だというのに一体どこへ……。 まさに軍法会議ものであります ! |
美穂 | 50周っ? とにかく、わかりました ! 私たちも探してみますね ! |
亜季 | よろしくお願いします ! では ! |
奏 | まったく……可愛くて世話の焼ける子なんだから。 |
アイドルたちがノブくんとみっちゃんの仲直りの
きっかけを作った数日後……ついに、美郷小学校
最後の卒業式が行われた。式が終わり、グラウンドに
タイムカプセルを埋めるアイドルと児童たち。
そして、すべてが終わると、児童たちの目には
否応なく涙が浮かんでしまうのだった。
きっかけを作った数日後……ついに、美郷小学校
最後の卒業式が行われた。式が終わり、グラウンドに
タイムカプセルを埋めるアイドルと児童たち。
そして、すべてが終わると、児童たちの目には
否応なく涙が浮かんでしまうのだった。
廊下 | |
美穂 | ノブくん ! 探したよ〜……。 こんなところにいたんだねっ。 |
美穂 | 急にいなくなったりして、どうしたの? って、グラウンド50周は嫌だよね、あはは……。 |
ノブくん | そ、そうだよ。 そんなことしなくても、仲直りくらいできるってっ。 |
奏 | 頼もしい言葉ね。 美穂に泣きついてきた小学生に聞かせてあげたいくらい。 |
美穂 | か、奏ちゃんっ。 |
奏 | 都合のいい言い訳を見つけて逃げ出しても、 自分の気持ちからは逃げられないわよ。 |
奏 | それに……あなたが迷っているこの時間が、 誰かを傷つけていることもあるの。 |
ノブくん | …… ! |
美穂 | ノブくん。 ノブくんは、かっこわるいって言ってたけど……。 |
美穂 | 自分の気持ちをちゃんと伝えることは、 全然かっこわるいことじゃないんだよ。 |
ノブくん | ほ、本当……? バカにされたりしない? |
美穂 | うんっ ! |
奏 | 不安なら、試してみればいいんじゃないかしら。 ねぇ? |
みっちゃん | …………。 |
美嘉 | えっと……もしかしてタイミング悪かった感じ? |
奏 | まさか。むしろグッドタイミングよ。 さぁ、私たちは出てましょうか。 スタッフさんたちに怪しまれちゃうわ。 |
美穂 | そうだね。 ……ノブくん、頑張ってねっ。 ここでちゃんと言わなかったら……バッテン、だよ? |
ノブくん | ……うん。 |
美嘉 | アタシ、あんまり状況わかってないんだけど……。 大丈夫なの? |
奏 | 大丈夫よ。 ちょうど男の子が覚悟を決めたところだから。 あとは、みっちゃん次第。 |
美嘉 | ふーん。 ふふっ、そういうことなら安心していいかな★ |
ロッジ | |
夕美 | そっかぁ。 そういうことだったんだ。 仲直りできてるといいね、そのふたりっ♪ |
亜季 | 成果はまだわかりませんが、 ノブくん殿に根性がついたようでなによりであります ! これは脱走の件も大目に見ましょう ! |
美穂 | そうしてあげてくださいっ。 |
美嘉 | あれ、こんな時間にお客さん? |
奏 | ああ、もしかして……。 |
選択肢 | (赤)みんなお疲れさま |
美嘉 | プロデューサー ! 長旅、お疲れさまっ★ |
選択肢 | (赤)何も問題はなかった? |
美穂 | 問題ですか? 問題は……えっと。 |
亜季 | 美穂殿。 こんな時は、こう言うのです。 ノープロブレム ! |
美穂 | ……うん、プロデューサーさん、 ノープロブレムです ! |
選択肢 | (赤)それならよかった |
奏 | そうね。あったのは青春ドラマだけだもの。 それより、プロデューサーさん。 お土産は持ってきてくれたのかしら? |
タイムカプセルを取り出した…… | |
夕美 | これが番組が用意したタイムカプセルかぁ……。 立派だね ! |
美穂 | この中にみんなの思い出を入れてもらうんだね。 |
美嘉 | 笑顔の、でしょ? |
奏 | そのために来たんだもの。 ……飛行機でね。 |
選択肢 | (赤)飛行機? |
夕美 | なんでもないよっ。 こっちの話。 うふふっ♪ |
美嘉 | よーし ! それじゃあ、卒業式まで思いっきり楽しんでいこうね ! えいえい、おー ! |
奏・美穂 | おー ! おー ! |
夕美・亜季 | おー ! おー ! |
翌日 | |
児童たち | おはようございまーす ! |
美嘉 | みんな、おはよー★ 今日もいっぱい遊ぼうねっ♪ |
奏 | おはよう。 ……あら。ふふっ。 美穂、あっち見て。いい笑顔してるわよ。 |
美穂 | どうしたの? ……あっ ! |
ノブくん・みっちゃん | おはようございまーす ! おはようございまーす ! |
美穂 | わぁ…… ! えへへっ♪ |
卒業式後 | |
美穂 | それじゃあ、みんな。 準備は、いい? |
児童たち | はーい ! ! |
美穂 | よいしょっ……と。 よし、これで大丈夫だね ! |
美嘉 | っていうか、穴がおっきくない? 埋めるの大変だよ〜。 |
亜季 | いや、面目ありません ! 塹壕掘りの要領で、つい掘り過ぎてしまいました ! |
児童たち | あははっ ! がんばろーっ ! |
夕美 | よいしょっと。 ふぅ……あれ、奏ちゃんは? |
美嘉 | さっきまで、そこにいたのに……。 どこいっちゃったんだろ? |
児童たち | ……ぐすっ。 |
美嘉 | えっ……ちょっと、みんな……。 なんで急に……。 |
児童たち | ぐすっ……うわぁああああん ! |
美穂 | ダメだよ、みんなっ。 卒業式だって、泣かなかったでしょ? だから……ううっ。 |
夕美 | ぐすっ……美穂ちゃんっ。 |
亜季 | これは……任務失敗でありますなぁ……。 ぐしっ。 |
児童たち | うわぁああああん ! |
奏 | …………。 あら、見つかっちゃった。 |
選択肢 | (赤)どうしたの? |
奏 | 別に、なんでもないわ。 タイムカプセルを埋め終わったから、休憩していただけ。 力仕事は慣れてなくて。 |
奏 | なんて言ったら……都合のいい言い訳に聞こえるかしら。 ふふ、やっぱり私は子どもね。 |
奏 | そう、まだまだ……ね。 |
美郷小学校の卒業式から一か月。美穂、奏、美嘉が
出演するフェスの楽屋に特別ゲストが訪ねてくる。
アイドルたちは美郷小学校の関係者をLIVEに招待し
たのだった。会場にいるすべてのファンを笑顔にする
ため、彼女たちはステージへと向かっていく――。
出演するフェスの楽屋に特別ゲストが訪ねてくる。
アイドルたちは美郷小学校の関係者をLIVEに招待し
たのだった。会場にいるすべてのファンを笑顔にする
ため、彼女たちはステージへと向かっていく――。
美郷小学校の卒業式から一か月…… | |
美穂 | いよいよフェスの本番かぁ……。 頑張ろうね、ふたりとも ! |
奏 | ええ、もちろん。 |
美嘉 | 当たり前じゃん★ 特に、今日は特別ゲストも呼んであるしね♪ |
亜季 | 本番前に失礼いたします ! ゲストのみなさんをお連れしました ! 旧美郷小学校、関係者の皆さまです ! |
夕美 | みんな、入って入って♪ |
児童たち | こんにちはー ! ! |
美嘉 | わぁー ! みんな、久しぶり〜★ 元気だった? |
児童たち | ミカちゃーん ! |
校長 | いやぁ、すみません。 私たち全員をLIVEに招待していただいて……。 |
選択肢 | (赤)彼女たちの希望ですから |
美嘉 | あのとき泣かせちゃったしね。 だから、これはそのお詫びっ♪ |
奏 | そういうこと。 今日は目いっぱい楽しみなさいよ? |
ノブくん | は、はいっ ! |
男子児童 | すげぇ……アイドルっぽい……。 |
奏 | あら、今になって緊張してるの? あんなに私のスカートをめくっておいて。ふふ♪ |
美穂 | ノブくん、みっちゃん ! 久しぶり ! 元気だった? |
みっちゃん | はいっ ! 美穂ちゃんも元気そうでよかったですっ ! |
美穂 | あれ? ノブくん……身長伸びた? |
ノブくん | うん。ちょっとだけ。 あの……LIVE頑張って。 オレ、応援してるから ! |
美穂 | ありがとう…… ! 私、頑張るよ ! |
美嘉 | はぁ〜……すっごいパワーもらっちゃったね★ コンディションバッチリって感じ ! |
美穂 | うんっ ! 私も緊張が、どこかに飛んでいっちゃった ! 奏ちゃんは? |
奏 | 私はいつも通りよ。 いつも通りアイドルとして求められる役割をするわ。 それが私にとってのベストだもの。 |
スタッフ | そろそろ準備お願いしまーす。 |
奏 | 時間ね。 |
美嘉 | プロデューサー。 出番前のアイドルに、何か言いたいことは? |
選択肢 | (赤)みんな…… |
美穂 | は、はいっ ! |
選択肢 | (赤)笑顔を届けてもらえるかな |
奏 | あら、デジャヴかしら。 随分、前に同じことを聞いた気がするけど。 |
美嘉 | いや、確かに聞いたよ。 アタシも覚えてるし。 |
美穂 | でも、私たちにとってはとっても大事なことだよっ。 私たちのファンの人にも、 初めてLIVEに来てくれた人にも楽しんでもらわなくちゃ ! |
奏 | 観てくれた人の思い出に残って…… また私たちに会いたいと思ってくれるようなLIVEをね。 |
P | お願いできるかな? |
美嘉 | もちろん★ だって、ね? |
奏 | ええ。なにしろ私たちは……。 |
美穂 | みんなを笑顔にする、アイドルですからっ ! |
美穂 | みんな、こんにちは ! 小日向美穂です ! 予告をするのは緊張しちゃうけど……が、頑張りますっ ! |
今回、私たちは泊りがけのロケに行くことになりました。 目的地は山の中にある小学校。 そこの卒業式を盛り上げるのが、私たちの役目なんですっ。 | |
そして、その学校には事情があって……。 この続きは『ツインテールの風』と一緒にお届けします ! きっと笑顔にしてみせますから……楽しみにしていてくださいね ! |
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