| 美穂 「あ、悠貴ちゃん! おはよう♪ 今日も早いね〜。 朝からトレーニングしてたの?」 |
| 悠貴 「美穂さん、おはようごさいますっ♪ はいっ。レッスン前にちょっとだけ 外を走ってきましたっ。」 |
| 美穂 「わぁ、えらいね、悠貴ちゃん!」 |
| 美穂 「って、感心してないで、 私も頑張らなくちゃな〜。 私のほうがお姉さんなんだし。」 |
| 悠貴 「ええっ、それ以上ですかっ? 美穂さん、いつもトレーニング 頑張ってると思いますけど……。」 |
| 美穂 「そう、かな? えへへっ。ありがとう♪」 |
| 悠貴 「あのっ、今からミックスジュースを 作ろうと思ってたんですっ。 美穂さんも飲みませんかっ?」 |
| 悠貴 「アボカドとはちみつと牛乳のやつで、 朝にもピッタリですよっ♪ アボカドは栄養満点ですしっ。」 |
| 美穂 「わぁ、美味しそう! じゃあ、お言葉に甘えて……」 |
| 美穂 「って、隙がないよ悠貴ちゃん! 朝の過ごし方が完璧だよ〜っ」 |
| 悠貴 「えっ、そ、そうですかっ?」 |
| 悠貴 「褒められちゃった……えへへっ♪ ありがとうございますっ」 |
| 美穂 「うぅ、これじゃ悠貴ちゃんのほうが お姉さんみたい……。 せめて年上としてなにか……。」 |
| 美穂 「あっ、そうだ! じゃあ、お礼に お姉さんがおすすめメニューを教えてあげるね♪」 |
| 悠貴 「わぁっ、嬉しいですっ! 美穂さんのおすすめ、 ぜひ教えてくださいっ♪」 |
| 美穂 「辛子レンコンっていうんだけどね♪ ちょうど冷蔵庫にストックが……」 |
| 美穂 「って、ダメだ〜! レンコンって野菜だよ〜っ。 悠貴ちゃん、苦手だよね!?」 |
| 悠貴 「あっ、えっと……でもっ、 生野菜じゃなければ大丈夫ですっ!」 |
| 美穂 「そっか! ああ、でも〜っ。 一応ボイルはしてるけど 生っぽいといえば生っぽいもん……!」 |
| 悠貴 「えっと……あっ、ジュースとかっ! レンコンをミックスジュースにしたら ダメでしょうかっ?」 |
| 悠貴 「案外美味しいかもしれませんっ。 何事もチャレンジって言いますし、 私、やってみますっ!」 |
| 美穂 「そ、そう? じゃあ、今度一緒に試してみよう♪」 |
| 悠貴 「はいっ♪」 |
| 美穂 「ふふふっ♪」 |
| 美穂 「…………って、また悠貴ちゃんに フォローしてもらってる〜っ。」 |
| 美穂 「他になにか……あ、宿題とか! 学校の勉強で困ってることとかっ! …………は、なさそうだよねぇ。」 |
| 悠貴 「はいっ! あ、でも、今度難しい宿題が出たら 教えてもらいたいですっ♪」 |
| 美穂 「うん…って、またフォローされてる! じゃ、走ったあとだし……ドリンク! ……は、これから作るんだった。」 |
| 美穂 「あっ! タオルは!? 走って汗かいたでしょ!? 新しいタオルを……!」 |
| 悠貴 「み、美穂さんっ! なんだか陸上部のマネージャー みたいになってますっ!」 |
| 美穂 「そ、そっか! じゃあ……レッスンまでに今日の スケジュール確認しとくっ?」 |
| 悠貴 「それだと、プロデューサーさんか ちひろさんみたいですっ……!」 |
| 美穂 「そっ…… そっかぁぁぁぁぁ!!」 |
| 美穂 「あぁ〜……ごめん〜……。 そぎゃんねー、ほんなこつねー……。」 |
| 悠貴 「……ふふっ、あははっ♪ 美穂さん、楽しいですっ。」 |
| 美穂 「うぅ、不甲斐ないなぁ……。 ちゃんとお姉さんしなきゃって 気合入れてたつもりなんだけど。」 |
| 悠貴 「美穂さんは立派なお姉さんですよっ♪ 私、憧れてますっ!」 |
| 美穂 「えっ!?」 |
| 悠貴 「私も、美穂さんみたいな 可愛いアイドルになりたいですっ。」 |
| 悠貴 「それに、可愛いだけじゃなくて…… 明るくて、私のことも色々考えて くれててっ! とってもステキでっ。」 |
| 悠貴 「だから私…… 美穂さんと同じステージに立てる のって、とっても嬉しいですっ♪」 |
| 美穂 「ほ、本当? ならよかったぁ〜! 私、悠貴ちゃんと一緒にいると なんだか心がほっこりするの。」 |
| 美穂 「だからね、可愛い妹と信頼できる 仲間がいっぺんにできたみたい。 私も、すっごく嬉しいよ♪」 |
| 悠貴・美穂 「…………えへへっ♪」 |
| 悠貴 「私、もっと美穂さんのことが 知りたいですっ。 好きな歌とか、ものとか、色々っ!」 |
| 美穂 「んーと…… 好きなことは、やっぱり…… のんびり日向ぼっこかなぁ♪」 |
| 美穂 「でも……悠貴ちゃんは陸上部だから、 のんびり日向ぼっことかってしない のかな? 真逆、だよね……?」 |
| 悠貴 「ううん、そんなことないですっ♪ それに私たち、真逆だから ほっとするのかなぁって思いますっ。」 |
| 悠貴 「好きなことがちょっとずつ違う方が きっと、もっと可愛い自分になれる。 そんな気がしてますっ。」 |
| 美穂 「そうだねっ♪ でも、悠貴ちゃんは、じゅうぶん 可愛いよ♪」 |
| 悠貴 「いえっ! まだまだ、全然なんですっ!」 |
| 美穂 「ふふっ……なら、一緒に頑張ろう! なんたって私たち、 「ソラーナ・チーカ」だもんねっ。」 |
| 悠貴 「スペイン語で「陽だまりのお嬢さん」 ……みたいな意味でしたよねっ?」 |
| 美穂 「陽だまりみたいにあったかくて、 ほわほわで……みんなを癒せる 可愛いお嬢さんになろうねっ♪」 |
| 悠貴 「はいっ、頑張りますっ♪」 |
| 美穂 「じゃあ、さっそくだけど、 朝の日向ぼっこに行ってみない?」 |
| 悠貴 「行きましょうっ! 急いでジュースも作りますねっ。」 |
| 美穂 「手伝うよ〜。一緒に作ろう♪ それで、二人でジュースを片手に 屋上におしゃべりしよう♪」 |
コメントをかく