卯月、美穂、響子は、ステージセットの城を
見あげていた。3人のユニット『P.C.S』の特別な
ステージが、これから始まるのだ。
時はさかのぼり、新年を迎えたある日――。
3人はPの前で今年の目標を誓った。その目標とは、
アイドルユニットのトップになること――。
見あげていた。3人のユニット『P.C.S』の特別な
ステージが、これから始まるのだ。
時はさかのぼり、新年を迎えたある日――。
3人はPの前で今年の目標を誓った。その目標とは、
アイドルユニットのトップになること――。
響子 | うわぁ……うわあ〜っ ! すごいですっ ! すっごく大きくて立派なお城ですねっ ! |
卯月 | ステージセットのはずなのに…… 本物のお城みたいに、立派に見えるねっ ! |
美穂 | ううん、卯月ちゃん ! 私たちにとっては、本物のお城よりも本物だよっ ! |
卯月 | そうだねっ ! だって……私たちのために、プロデューサーさんや、 スタッフさんたちが、一生懸命建ててくれたお城なんだから ! |
響子 | ……ここで、ついに、できるんですね…… ピンクチェックスクールの、 私たち3人だけの、特別なステージ…… ! |
美穂 | うんっ。色んな事があったけど…… この、私たちのためのお城を見ていたら なんだか実感が湧いてきちゃった…… ! |
卯月 | 普通の私たちが決めた、新しい目標へのステップ…… きっと、成功させようね ! 美穂ちゃん、響子ちゃんっ ! |
新年を迎えたある日 | |
女子寮 | |
初仕事の前に、 ピンクチェックスクールの3人と会うことになった…… | |
響子 | あっ、プロデューサーさん♪ こっちですよ〜 ! |
美穂 | わざわざ来てくれて、ありがとうございます ! |
卯月 | それじゃ、せーのっ ! |
美穂・卯月・響子 | あけましておめでとうございますっ ! |
選択肢 | (赤)あけましておめでとう |
響子 | プロデューサーさん、 おせちとお雑煮は食べましたか? |
美穂 | あっ ! あのですね、聞いて下さい ! 私の地元だと、お雑煮って昆布や、スルメを使うんですけど…… 卯月ちゃんが、そんなのヘンっていうんですよっ。 |
卯月 | えぇぇっ? だって、お雑煮のスープって鶏ガラだよね……? 私てっきり、それが普通のものだとばかり……。 |
響子 | あはは♪ お雑煮って、地域によってイロイロですからね。 ちなみに私の故郷の鳥取では、あずきぜんざいのお雑煮ですよ♪ |
美穂・卯月 | ええーっ ! ? |
美穂 | 響子ちゃん、本当? それって甘いの ! ? |
卯月 | あ、甘いお雑煮ぃ…… ! ? |
響子 | もうっ、ふたりしてそんなに驚かなくっても ! いいですよーだ、さっき作ったお雑煮は、 プロデューサーさんと一緒に食べちゃいますからっ ! |
卯月 | あっ ! 響子ちゃん、ごめんごめん ! |
美穂 | あ、甘いお雑煮も美味しそうだよねっ ! おしるこみたいなものだもん ! |
甘くておいしいお雑煮を食べながら、 しばらく雑談が続いた…… | |
選択肢 | (赤)ところで、今日はどうしたの? |
響子 | あっ、そうでした ! つい話し込んじゃいました……。 |
卯月 | えへへっ。たった数日でも、 プロデューサーさんやみんなと会えなかったから、 話したいことが溜まっちゃったみたいです♪ |
美穂 | もうっ、卯月ちゃんたら♪ 寮でお泊り会もしたし、 その前だって遅くまで電話してたのにー。 |
卯月 | あはは、まぁそれはそれということで……。 |
響子 | 卯月ちゃん美穂ちゃん、 また話が脱線しかけてますよっ ! |
美穂 | ああっ ! ごめんなさい〜…… やっぱり響子ちゃんはしっかりしてるなぁ。 |
卯月 | そうだねっ。 さすが、お嫁さんにしたいアイドルナンバーワン ! |
響子 | そ、それはあんまり関係ないと思うんですけどっ…… 今は、本題に移りましょう ! いいですか、プロデューサーさん? |
選択肢 | (赤)うん |
卯月 | あっ、あのですね ! 今日来てもらったのは、私たちの…… ピンクチェックスクールの、今年の目標を聞いてほしくって ! |
選択肢 | (赤)うん |
美穂 | 私たち、一生懸命考えてみたんです ! でも……私たちの目標って、 この3人で意思統一するだけじゃ、きっと足りなくって……。 |
響子 | このユニットをプロデュースしてくれる、 プロデューサーさんが……私たちに力を貸してくれてこそ、 はじめて進んでいけるものだと思ったんです。 |
卯月 | えっと…… き、聞いて、もらえますか? |
選択肢 | (赤)うん |
美穂・卯月・響子 | ……。 ……。 ……。 |
選択肢 | (赤)どうしたの? |
卯月 | あの……。ちょ、ちょっとだけ…… あ、いえ、かなり、その立てた『目標』っていうのが、 おっきいものになってしまいまして……。 |
美穂 | でも、どう考えてもこれしかなくて、ですね…… ! |
響子 | き、聞いてくださいプロデューサーさん ! えっと……えーっと…… ! |
卯月 | ……美穂ちゃん、響子ちゃん ! みんなで、せーので、言っちゃいましょう ! |
美穂・響子 | う、うんっ ! う、うんっ ! |
卯月 | 私たち、ピンクチェックスクールは…… せ、せーの ! |
美穂・卯月・響子 | アイドルユニットの、トップになりたいです ! ! |
昨年末。美穂の部屋に、卯月と響子が集まっていた。
普通の女の子たちの、楽しいお泊り会。そして折しも
TVに映った自分たちのインタビューを見て、
ふと考えた。この3人なら、もっといろんなことが
できるはず――。「アイドルユニットのトップに
なる」という目標は、かくして立てられたのだ。
普通の女の子たちの、楽しいお泊り会。そして折しも
TVに映った自分たちのインタビューを見て、
ふと考えた。この3人なら、もっといろんなことが
できるはず――。「アイドルユニットのトップに
なる」という目標は、かくして立てられたのだ。
響子 | というわけで ! 私たち、もっともっと成長して……お仕事して…… アイドルユニットの中でも、一番になりたいんですっ ! |
美穂 | だから、お願いですプロデューサーさんっ ! 私たちに、協力してくださいー ! |
選択肢 | (赤)それはいいけど…… |
卯月 | けど……? |
選択肢 | (赤)どうしてそう思ったの? |
卯月 | あっ…… ! ご、ごめんなさい ! いきなりこんなお願いしても、困っちゃいますよね……。 |
美穂 | えっと……話すと、 ちょっとだけ長くなっちゃうんですが……。 |
響子 | 聞いて下さい、プロデューサーさんっ ! お餅はまだまだ焼いてますからっ ! |
年末のある日 | |
響子 | おそば、お待たせしましたー♪ アツアツですから、ヤケドしないように 気をつけて食べてくださいね♪ |
響子 | 年越しには少し早いですけど、 私たちの場合はお仕事もありますし。 気分だけでも、年越しそばです♪ |
卯月 | わーっ、おいしそう♪ いただきます、ママー♪ |
響子 | はい、めしあがれー♪ |
美穂 | (……響子ちゃん…… 卯月ちゃんにママって呼ばれても、 すっかり気にしなくなっちゃったなぁ……) |
美穂 | あっ、ほんとにおいしい…… ! このお蕎麦って、響子ちゃんが自分で打ったの? |
響子 | 私だけじゃないですよっ。 寮のキッチンで、肇さんや まゆさんたちも協力してくれて……あ〜っ ! ? |
卯月 | ど、どうしたの? |
響子 | 七味、かけすぎちゃいました…… ! ちょっと振るだけのつもりだったんですけど…… ! |
美穂 | わっ……どばっと入っちゃってる……。 フタがゆるんでたんだね……。 |
卯月 | ……あっ、そうだ ! 響子ちゃん、私のおそばと一緒にして、半分に薄めよう? これでも私、けっこう辛いのも大丈夫だから ! |
美穂 | わ、私も大丈夫だよ、 辛子レンコンとか好きだからっ ! 3分の1に薄めれば、きっとそんなに辛くないはずだよっ ! |
響子 | お、おふたりとも、ありがとうございます ! じゃあ、失礼して……。 |
美穂 | ……うんっ、いい感じ ! あんまり辛そうな色じゃなくなったよね……? |
卯月 | それじゃあ、あらためて……いただきま〜す♪ |
卯月・響子・美穂 | ……ぱくっ。 ……ごくっ。 ……ごくっ。 |
響子 | …………や、やっぱり、辛い〜っ ! |
美穂 | 舌が、ぴりぴりするぅ〜…… ! |
卯月 | お水、お水っ…… ! ごくっ……ふぅ〜……。 …………ふふっ。 |
美穂 | ……? 卯月ちゃん? どうしたの? |
卯月 | ううん。 なんだか、普通だなって思って。 |
卯月 | 冬休みにお泊りして、友だちとおしゃべりして、 テレビを見ながら、おいしいおそばを食べて。 なんだか普通で……普通に、すっごく楽しいなって♪ |
美穂 | うん、そうだね♪ 今年は、私たち田舎に帰れなかったけど…… でも、ふたりと一緒で、すっごく楽しいよ♪ |
響子 | ふふっ、そうですね♪ ……そういえば、今ごろ弟たちは 私たちみたいにテレビ見てるのかな…… ……って、あれ? 今やってる、この番組って……? |
TVの司会者 | 『……というわけで、 ここからはゲストの3人にお越しいただきました ! まずは自己紹介、どうぞ ! 』 |
TVの中の卯月 | 『私たち、』 |
TVの中の3人 | 『ピンクチェックスクールです♪』 |
響子 | あああっ ! このあいだ、みんなで受けたインタビューやってますよ ! 今日が放送日だったんですね。……で、でも……。 |
卯月 | う、うん。 ……私たち、アイドルになってから、いろんな仕事を させてもらって……CDも出させてもらったけど……。 |
響子 | 自分たちがテレビに映ってるのを、 こうしてお茶の間で見ると……。 やっぱり……ちょっと、恥ずかしいですよね。 |
美穂 | わっ、私なんて、インタビューのときから恥ずかしかったもん ! もう、なんて言ったか覚えてないよ〜。 ああっ、噛んだりとかしてないといいなぁ……。 |
TVの中の美穂 | 『きょっ、今日はっインタビュー、 よろしくおねがひゅっ…… ! 』 |
卯月 | 美穂ちゃん、噛んでる噛んでるっ。 |
美穂 | わわわっ ! もうディレクターさんっ、編集して〜 ! |
TVの司会者 | 『……と、いま人気急上昇中の3人ユニットですが…… ここで、来年の抱負なんかを聞いてみましょう ! どうですか? ユニットとしての目標は?』 |
TVの中の卯月 | 『うぇっ ! ? も、目標ですか…… ! ? えーっと……おっ、お部屋をキレイにしたいです…… ! 』 |
TVの中の響子 | 『じゃあ私は、新しい圧力鍋がほしいですね♪ みんなのぶんがいっぺんに作れる、大きいのを ! 』 |
TVの中の美穂 | 『ふ、ふたりともっ ! ユニットとしての……だよ ! ピンクチェックスクールの目標を、聞かれてるみたいだよ……?』 |
TVの中の卯月 | 『あっ ! そ、そうでした ! じゃあ、今のはナシで…… う〜〜ん、美穂ちゃん、何かありますか?』 |
TVの中の美穂 | 『ええっ ! ? えーっと、えーっと……響子ちゃん、おねがひっ ! 』 |
TVの中の響子 | 『ええっ ! ? じゃあ……じゃあ…… 卯月ちゃんのお部屋を、キレイにしにいきたいですっー ! 』 |
TVの中の卯月 | 『もっ、もうっ、そうじゃなくってー ! 』 |
響子 | け、結局、ちゃんと答えられないで終わっちゃいましたね……。 |
美穂 | 笑いはちゃんと取れてたみたいだけど……。 うぅ……は、恥ずかしいよぅ……。 |
卯月 | ……。 あ……あの、美穂ちゃん。響子ちゃん。 私、思ったんだけど……。 |
響子・美穂 | なんでしょう? なぁに? |
卯月 | この3人での…… ピンクチェックスクールでの目標っていうの、 あらためて、じっくり考えてみない? |
美穂 | ……うん、そうだねっ ! プロデューサーさんからも、自分たちがどうなりたいか イメージを持つのって、大事だって言われてるし…… ! |
響子 | そうですね ! 私も……この3人でだったら、 もっといろんなことが出来ると思うんです ! |
卯月 | よーしっ ! それじゃあ、年末のP.C.S緊急会議、はじめよっか ! |
卯月、美穂、響子は、目標に向かって頑張っていた。
トレーナーたちのスペシャルなレッスンメニュー
でへとへとになっていると、話を聞きつけた菜々が
応援に訪れていた。一方、Pもまた、3人の頑張りに
応えようと、積極的にユニットとしての仕事を取りに
行き、そして新たな楽曲のために奔走するのだった。
トレーナーたちのスペシャルなレッスンメニュー
でへとへとになっていると、話を聞きつけた菜々が
応援に訪れていた。一方、Pもまた、3人の頑張りに
応えようと、積極的にユニットとしての仕事を取りに
行き、そして新たな楽曲のために奔走するのだった。
レッスンルーム | |
卯月 | トレーナーさん…… 今日は、よろしくお願いしますっ ! |
美穂・響子 | お願いしまーすっ ! |
ベテラントレーナー | 島村、小日向、五十嵐。 プロデューサー殿から、話は聞かせてもらっている。 |
マスタートレーナー | お前たちの、新たなる目標……。 アイドルユニットの中で、一番になりたいそうだな ! |
美穂・卯月・響子 | はいっ ! |
ベテラントレーナー | うむっ。 新年から、気持ちのこもった良い返事だ ! |
マスタートレーナー | その意気やよし…… だが今のままのお前たちでは、 トップなど夢のまた夢だと思え ! |
ベテラントレーナー | ああ ! 私たちのスペシャルメニューで、 みっちり鍛えてやるからな ! 覚悟しろよ ! |
卯月 | はいっ、頑張りますっ ! |
美穂 | 卯月ちゃんじゃないけど、 私たちも…… ! |
響子 | がっ、頑張りまーすっ ! |
P.C.Sの3人が、スペシャルなレッスンメニューでしごかれている その頃…… | |
事務所 | |
LIVEディレクター | プロデューサーくん ! 企画書、読ませてもらったよ ! 新年早々頑張ってるねぇ ! |
選択肢 | (赤)もっと頑張ってる子達がいますので |
LIVEディレクター | はっはっは ! そういうの、キライじゃないよ ! それじゃ、こっちは任せておきなさい ! |
選択肢 | (赤)よろしくお願いします ! |
収録スタジオ | |
作曲家 | ……ふむふむ。 ピュアで、スマイルで、チャーミングに…… わかりました、新曲はそんな感じでいきましょう ! |
選択肢 | (赤)急な依頼ですみません…… |
作曲家 | いえいえ ! 新年一発目ですし、個人的にも応援したいユニットですしね ! 気合入れて作りますよ ! |
選択肢 | (赤)よろしくお願いします ! |
番組マネージャー | あっ、よかった捉まった ! お疲れ様ですプロデューサーさん ! 実はちょっと、相談が……。 |
選択肢 | (赤)どうしました? |
番組マネージャー | ウチの新春生放送に、急な欠員が出ちゃって……。 いきなりですみませんが、そちらのプロダクションで 誰か、出られるアイドルはいませんかね? |
選択肢 | (赤)P.C.Sをよろしくお願いします ! |
…… …… | |
レッスンルーム | |
ベテラントレーナー | よーし、ここまで ! お前たち、今日はよく耐え抜いたな ! |
マスタートレーナー | だが明日も朝から、地獄の特訓の続きだぞ ! 今のうちにゆっくり休んでおけよ ! |
美穂・卯月・響子 | あっ、ありがとう、ございました〜…… ! |
レッスン終了後 | |
響子 | はぁ、はぁ……。 み、みんな、大丈夫ですか……? |
美穂 | ぜぃ、ぜぃ……。 ……う、うん…… なんとか……って、言いたいところだけど……。 |
卯月 | うぅっ……こんなにハードに感じたのは、 はじめてマンツーマンでレッスンしてもらった時以来かも……。 ちょっと休まないと、おうちまで帰れそうにないよ〜……。 |
響子 | ほ、本当に、厳しかった、ですね……。 トレーナーの麗さんと、聖さん…… ふたりがかりで、みっちりレッスンでしたからね……。 |
菜々 | みなさん、お疲れさまで〜す♪ ウサミン星から、ホットレモンの差し入れに来ましたよ〜♪ |
美穂 | あっ菜々ちゃん…… ! お疲れさまです♪ |
響子 | 菜々さん、差し入れありがとうございます♪ いただきます。 こくっ、こくっ……。 |
卯月 | ……うーんっ ! おいしいっ ! はちみつの甘さとレモンの酸っぱさが、沁み渡ります〜 ! |
菜々 | ふふっ♪ 疲れた身体にはやっぱりコレですよね ! たーっぷりの愛情と、ちょっぴりのショウガが決め手ですよ♪ |
卯月 | それにしても菜々ちゃん、 差し入れのタイミング、すっごく良かったですね ! もしかして、準備してくれてたんですか……? |
菜々 | それは……キャハ☆ ウサミン星人のアンテナが、助けを求めるみなさんの シグナルをキャッチしちゃいましたので♪ ピピピッ☆ |
菜々 | ……なーんて。本当は昨日、トレーナーさんたちが みなさんのスケジュールを相談しているの、 たまたま聞いちゃっただけなんですけどね。 |
響子 | あっ、そうだったんですね。 |
菜々 | あ、あのスケジュールは……ミ゙ンッ……。 ちょっと思い出すだけでも、冷や汗が出ちゃいます〜……。 ナナじゃ、1時間と体力持たないかも……。 |
美穂 | ……たしかに、すごく大変なレッスンでしたけど。 でも、自分たちからお願いしたことですし……。 |
響子 | それにプロデューサーさんも今ごろきっと、 私たちのために頑張ってくれてますし…… ! |
卯月 | このくらいで、音をあげていられません ! だって私たち、アイドルユニットの、一番を目指すんですから ! ねっ ! |
美穂・響子 | うんっ ! |
菜々 | まっ、まぶしっ ! みなさんの若さの輝きが、ナナの目にはまぶしいですぅ〜…… ! |
菜々 | ……でも……どうして、そんなに頑張ってるんですか? ああいえっ、もちろん、大きな目標を持って頑張るのは すごく素敵な事だな〜って思うんですけど……。 |
美穂 | えっと、実は……この前の年末に、 ユニットのこれからについて緊急会議を開いて、 じっくり話し合ってみたんです。 |
卯月 | それで、私たち、まだまだやれることが…… やりたいことが、たくさんあるなぁって思って。 |
美穂 | アルバムを出したりとか、 海外ロケとか、単独のLIVEツアーとか……。 |
響子 | 映画の主役になったりとか、 お城みたいに大きなイベント会場を お客さんでいっぱいにしたりとか…… ! |
菜々 | あ〜、魔法少女のステージとかですよね ! 3人なら、とっても似合いそうですっ。 |
響子 | えっ、魔法少女……ですかっ? |
卯月 | ま、魔法少女はともかく…… 一番のアイドルユニットになれたら、 やりたいことが、きっと全部できるんじゃないかって思って ! |
菜々 | なるほど〜っ ! いいですねぇ、若さがあふれてるって感じです〜 ! |
美穂 | もちろん、まだまだなんですけどねっ ! いくら厳しいレッスンだって、 余裕をもって乗り越えられるようにならなきゃ ! |
響子 | はいっ ! 卯月ちゃん美穂ちゃん、明日も頑張りましょうね ! 帰ってゆっくり休んで、体力回復です ! |
菜々 | ならっ、ホットレモンだけじゃなく…… この、ウサミンスペシャル湿布がっ ! 疲れた身体に、よく効きますよ〜♪ ささっ、遠慮せず〜 ! |
美穂・卯月・響子 | あ、あはは……。 |
かるた取り、料理番組、凧揚げ……Pが取ってきた、
さまざまな新春番組を頑張る美穂、響子、卯月。
もちろんハードなレッスンも続いている。そんな中
行われた新曲レコーディングで、自分たちの息が合っ
ていないことに気づく。正確なことは言えないが、
拭いきれない違和感を3人は感じていたのだった。
さまざまな新春番組を頑張る美穂、響子、卯月。
もちろんハードなレッスンも続いている。そんな中
行われた新曲レコーディングで、自分たちの息が合っ
ていないことに気づく。正確なことは言えないが、
拭いきれない違和感を3人は感じていたのだった。
バラエティ収録中 | |
読み手 | ちはやぶる〜神代もきかず龍田川〜 からくれなゐに水くくるとは〜 |
美穂 | はっ……はーいっ ! |
美穂 | えっとえっと、札、あってるよね? ……やったぁ、取れたよ〜♪ |
卯月 | 美穂ちゃん、すごーいっ ! |
響子 | この調子で、どんどんいきましょうっ ! |
選択肢 | (赤)みんな、よく頑張ったね |
卯月 | ありがとうございます ! でも……うーんっ、あとちょっとで 相手のユニットに勝てたんですけど…… ! |
響子 | そうですね、悔しいです〜っ ! 私があと、もう1枚とれていれば…… ! |
美穂 | でもでも、いい勝負だったし……きっと、 ピンクチェックスクールのアピールは出来たよね ! |
選択肢 | (赤)それじゃ、次の現場に行こうか |
響子 | はいっ ! 次こそは私、いっぱいアピールしちゃいます♪ |
別の番組・収録中 | |
卯月・美穂 | ピンクチェックスクールのーっ♪ |
響子 | お正月スペシャル・かんたんクッキングコーナー ! です♪ P.C.SのCharming担当、五十嵐響子と一緒に、 旦那様の胃をチャームしちゃいましょう♪ |
美穂 | 響子ちゃん、今日は何を作るの? ……って、なんだかそこのバケツの中で おっきいのがピチピチしてるんだけど ! |
卯月 | わぁっ、ザリガニかな? |
響子 | ふふっ、伊勢海老ですよーっ♪ せっかくのお正月特番なので、豪華にしたいですって お願いしたら、こんなにおっきいのを用意してくれたんです♪ |
美穂 | 本当に大きいエビだけど…… いくら響子ちゃんでも、こんなの捌けるのかな……? |
響子 | 確かに、うちは食べ盛りが多くて食材は量で選びがちだったから あまり高級なものの調理は慣れてないんですよね。 だから今日は、新しいことへの挑戦なんです ! |
響子 | ふふっ、腕が鳴っちゃいますね♪ それじゃ、美穂ちゃん卯月ちゃん ! エビを押さえててくださいね ! |
卯月 | えええっ ! ? すっ、すごいピチピチしてるんだけどっ…… ! |
美穂 | よ、よいしょっ…… う、うんっ。大丈夫だよ、響子ちゃん…… ! 卯月ちゃん、尻尾のほうを押さえててね…… ! |
響子 | それじゃ、いきますよ〜っ ! |
伊勢海老 | ピチピチ、ピチピチっ ! |
美穂 | あっ、暴れないでっ…… ……わわっ ! |
卯月 | ひゃぁあ〜っ ! に、逃がしちゃいました ! |
響子 | た、大変っ ! 捕まえなきゃ〜っ ! |
レッスンルーム | |
ベテラントレーナー | 1、2、3、4、5、6、7、8…… ……島村っ ! 一瞬でも笑顔を忘れるな ! お前はスマイル担当だろう ! |
卯月 | はいっ ! |
マスタートレーナー | 1、2、3、4、5、6、7、8…… ……小日向 ! ピュア担当 ! 純粋さを全身で表現しろ ! |
美穂 | はいっ ! |
ベテラントレーナー | 1、2、3、4、5、6、7、8…… 五十嵐 ! チャーミング担当なら、 私たちまで虜にするつもりでやってみろ ! |
響子 | はいっ ! |
マスタートレーナー | 全員、不合格 ! 最初からやり直しだ ! そら、へばってるんじゃない ! |
卯月・美穂・響子 | は、はいぃっ ! |
河川敷 | |
司会 | 毎年恒例、墨田川新春凧揚げ大会 ! なんと今回は特別ゲストの、 ピンクチェックスクールのみなさんにお越しいただきました〜 ! |
美穂 | みっ、みみなさん、よろしくお願いしまーっす ! |
響子 | 今日は私たちの新しい夢を、この凧に乗せて ! おいしく……じゃなかった、たかーく揚げちゃいますよーっ♪ |
卯月 | 響子ちゃん、すっごく気合が入ってるね♪ 私も凧揚げってはじめてですけど、頑張ります ! |
司会 | ではではさっそく、凧を揚げて頂きましょう ! どうぞー ! |
卯月・美穂・響子 | それーっ ! |
卯月 | ……あっ ! い、糸が絡まっちゃった ! |
美穂 | た、大変っ ! とりあえず降ろそうっ? ……あぁぁっ ! ? |
響子 | 糸が、私たちにまで絡まって…… ! ぐるぐる巻きです〜っ…… ! |
響子 | き、気合が絡まり……じゃなくて、空回りしちゃいました〜っ ! |
新曲レコーディング中…… | |
卯月・美穂・響子 | ……。 |
レコーディング監督 | はいっ、お疲れ様ですー ! さすが仲良しユニットで売り出し中の3人、 息がピッタリ合ってたね ! |
響子 | え、えっと……。 |
美穂 | 今の、その……。 |
卯月 | (あ、あんまり、合ってなかったよね……?) |
レコーディング監督 | うんうん、良い感じの曲になりそう ! あとはこっちに任せてくれれば大丈夫だから、 今日はみんなお疲れさま……。 |
選択肢 | (赤)少し待ってもらえますか |
レコーディング監督 | はい? どうしました、プロデューサーさん? |
選択肢 | (赤)みんな、これでいいの? |
卯月 | いっ、いえ…… ! なんだか今、ちょっとだけ違和感があって…… ! 歌だけじゃなくって……その、うまく言えないんですけど…… ! |
響子 | プロデューサーさん、 今回のレコーディングって、もう1日 予備のスケジュールが押さえてありましたよね……? |
美穂 | それ、使わせてもらえませんか ! みんなで、この違和感について話し合いたくって…… ! |
卯月 | ワガママばっかりで、本当にごめんなさい ! でも、お願いしますっ…… ! |
大丈夫だよ | |
卯月・美穂・響子 | ありがとうございますっ ! |
卯月 | それじゃあ……もう1回、 P.C.S緊急会議だねっ ! |
美穂・響子 | うんっ ! |
違和感のもとを探ろうと、もう一度話しあう卯月、
美穂、響子。訪れた菜々の助言もあり、3人は初心の
大切さに気づく。最初に決めたユニットの目標は、
「クラスメートのようなユニット」になること。
それはとても「普通」の目標。しかしそれが「普通」
の女の子である自分たちらしさだと気づくのだった。
美穂、響子。訪れた菜々の助言もあり、3人は初心の
大切さに気づく。最初に決めたユニットの目標は、
「クラスメートのようなユニット」になること。
それはとても「普通」の目標。しかしそれが「普通」
の女の子である自分たちらしさだと気づくのだった。
事務所 | |
響子 | というわけで、ふたたびP.C.S緊急会議ですっ。 ……えっと……。 |
卯月 | 『アイドルユニットで、トップになりたい』っていう 目標を立てて、プロデューサーさんに協力してもらって、 いろいろ頑張ってみてるわけだけど……。 |
美穂 | ……何か、違和感があるというか。 ズレてしまっているような気がするというか……。 |
卯月・響子 | ……うん。 |
響子 | ……でも、間違ってるっていう感じはないですよね。 お仕事やレッスンをしていて、 手応えみたいなものもすごくあるし。 |
卯月・美穂 | ……うん。 |
美穂 | じゃあ、焦ってるとか、疲れてるとかで、 いつのまにか余裕が無くなってるのかな? |
菜々 | 余裕が無いのはよくありませんね〜。 はいっ、オヤツのウサミンクッキーですよ♪ キャハ☆ |
美穂 | あっ、ありがとうございます。 ……ぱくっ。 |
卯月 | う〜ん、なんだかほっとする味です〜♪ |
響子 | ……でもでも。 あれだけレッスンしたことが、 無駄になんてなるはず、ありませんよね? |
美穂 | そうだよね。 むしろ、体力がついた気がするし ! |
卯月 | ……じゃあ……。 目標が、間違ってたのかな……? |
響子 | そんなことないですよ ! 私、卯月ちゃんや美穂ちゃんと もっといろんなことがしたいですからっ ! |
美穂 | 響子ちゃんっ……そうだよね ! いろんな場所にお仕事に行ったり、 みんなで新しい曲を歌ったりしたいよね ! |
卯月 | うんっ ! もっともっと、たくさんのファンの人に来てもらって お城みたいなステージで歌ったりしたいよね ! |
響子・美穂 | うんうんっ ! |
卯月 | …………でも、それを叶えるためには、 やっぱり何もしないままじゃダメで……。 |
響子 | お仕事やレッスンを頑張ること…… アイドルグループのトップを目指すこと……。 それ自体は、みんな、望むところだーって思ってて……。 |
美穂 | ……じゃあ、何だろう? 何が、引っかかってるんだろう……? |
卯月・響子 | うーん……。 |
菜々 | そうですねぇ……。 もしかしたらですけど……何かを、忘れてたりしませんか? |
響子 | あれっ ! ? 菜々さん ! ? |
美穂 | いっ、いつからいたの ! ? |
菜々 | わ、わりとさっきからいたんですけど……。 |
卯月 | ごっ、ごめんなさい、全然気づかなくって ! 私なんて、差し出されるままにクッキー食べてたのに ! |
菜々 | あはは……みんな、すっごく集中してましたからね。 |
菜々 | あ、あのですね……。 人生の先輩として……じゃなかったっ、 ウサミン星人として、ちょっとだけ口出しさせて頂きますと……。 |
菜々 | ……ナナも……プロデューサーさんと出会うまでずっと、 このままじゃダメだーって思い続けてたんです。 でも、自分だけじゃ、どうすることも出来なくて……。 |
菜々 | でもでも、そんなつらい時期であっても、 「夢をみんなに届けたい」って想いはずっと忘れなかったんです。 だからこそ……今もこうして笑えるようになったんじゃないかって。 |
菜々 | だから…… 初心を忘れないのって、すごく大事なんだって思いますよ。 いくつになっても……いつまでも、いつまでも……。 |
卯月・響子・美穂 | ……。 |
菜々 | あっ、あははっ……なんちゃってー ! ……えっとえっと…… お茶、汲んで来ますね ! クッキーだけじゃお口がぱさぱさに〜 って、ナナのお肌はぱさぱさじゃないですからね〜っ ! ? |
響子 | い、行っちゃいました……。 すごい勢いで……。 |
卯月 | ……うん。 すごいね、菜々ちゃん。 親切で、可愛くて、優しくて……。 |
美穂 | ほんと、そうだね。 私や卯月ちゃんと同い年のはずなのに、しっかりしてて……。 ……初心、かぁ……。 |
卯月 | あ……そっか……。 ……ねぇ、美穂ちゃん響子ちゃん。 覚えてる? 最初に決めた、ユニットの目標って……。 |
響子 | えっと、TVのインタビューで最初に言ってたのは…… お部屋をキレイにする、でしたっけ? |
卯月 | そっ、そっちじゃなくて ! もっと前の、ラブレターを歌うちょっと前のときの…… ! |
美穂 | あっ……もしかして 卯月ちゃん家にお泊りしたとき……最初に立てた目標……? |
響子 | あっ ! 私も思い出しましたっ ! ときどき喧嘩もするけど、仲良く団結する クラスメートみたいなユニット…… ! |
美穂 | うん。 学校みたいに広い心で、教室みたいに賑やかに。 ファンの人たちとも、クラスメートになれるようなユニット…… ! |
卯月 | これって……すごく私たちらしくて、 すごく……普通の、目標だったよね。 |
響子 | ……そう、ですよね。 私たちって、お姫様でもウサミン星人でもない、 普通の女の子……なんですよね。 |
美穂 | そうだね。年末にお泊りして、 おしゃべりして、一緒におそばを食べたりする…… そういう普通の子が集まって出来たユニット……だよね。 |
卯月 | そんな私たち、ピンクチェックスクールが、 これから目指す未来……。 なんだか……見えたような気がする…… ! |
美穂・響子 | ……うんっ。 |
卯月 | それじゃあ……プロデューサーさんに、 もう1回、聞いてもらおっ ! 私たちの歌と……目指す未来を ! |
レコーディングで息がピッタリ合った卯月、美穂、
響子。答えは見つかった。目指すのは、普通の女の子
たちが、普通のままで、アイドルユニットのトップに
なること。大変だが、Pもその想いを強く支持する。
3人は新たな、そして大きなステージへ笑顔で挑む。
『P.C.S』単独公演が、今始まろうとしていた――。
響子。答えは見つかった。目指すのは、普通の女の子
たちが、普通のままで、アイドルユニットのトップに
なること。大変だが、Pもその想いを強く支持する。
3人は新たな、そして大きなステージへ笑顔で挑む。
『P.C.S』単独公演が、今始まろうとしていた――。
再レコーディングの日 | |
3人が、あらためて新曲を歌い終えた…… | |
美穂 | ……ふぅ……。 今の、すっごくいい感じじゃなかった? |
卯月 | うんっ ! 今度こそ、ピッタリ合わせられたね♪ |
響子 | ふふっ♪ とーっても気持ちよかったですね♪ |
レコーディング監督 | ……す、すごい ! 可愛くて和気藹々として…… でも上辺のなぁなぁじゃなくて、互いの良さを引き出し合って ! これが本当の、彼女たちの可能性なんですね…… ! |
響子 | ……プロデューサーさーんっ ! |
美穂 | 聴いてくれましたかっ、私たちの歌 ! |
卯月 | えへへっ、ピース♪ って感じでしたよね ! |
選択肢 | (赤)答えは見つけられた? |
響子・美穂・卯月 | はいっ。 |
卯月 | この3人で、アイドルユニットのトップになりたいっていう 気持ちは、今も変わってないです。 でも……。 |
響子 | 私たちは、 ピンクチェックスクールは、 どこにでもいる普通の女の子たちが集まったユニットで……。 |
美穂 | その普通っぽさが、やっぱり私たちの良さなんだって。 みんなで話し合って、そう再確認できたんです。 |
響子 | だから、目指すべきは……。 私たちの目標は……。 |
美穂 | 『普通の女の子たちが集まったこのユニット』が―― |
卯月 | 『普通のままで、アイドルユニットのトップ』になること ! |
響子・美穂・卯月 | ですっ ! |
選択肢 | (赤)…… |
レコーディング監督 | へ……? |
美穂 | ……あ、あの…… プロデューサーさんっ……。 |
卯月 | えーっと…… ど、どうでしょう……? |
響子 | 私たち、なれますかね? 普通のままで、アイドルユニットのトップに……。 |
P | 大変かも知れないけど…… |
選択肢 | (赤)なれる ! |
選択肢 | (青)一緒に頑張ろう ! |
響子・美穂・卯月 | ……はいっ ! |
そして、P.C.Sの単独公演の日がやってきた…… | |
響子 | ……ここで、ついに、できるんですね…… ピンクチェックスクールの、 私たち3人だけの、特別なステージ…… ! |
美穂 | うんっ。色んな事があったけど…… この、私たちのためのお城を見ていたら なんだか実感が湧いてきちゃった…… ! |
卯月 | 普通の私たちが決めた、新しい目標へのステップ…… きっと、成功させようね ! 美穂ちゃん、響子ちゃんっ ! |
美穂・響子 | うんっ ! |
選択肢 | (赤)3人とも、そろそろ時間だよ |
美穂・響子・卯月 | はーいっ ! |
卯月 | ……これは私たち、普通の女の子の物語。 |
卯月 | 普通の女の子が、魔法をかけてもらって……。 |
美穂 | 普通の女の子が、素敵なドレスを着て……。 |
響子 | 普通の女の子が、お姫さまになる物語……。 そう、 |
卯月・響子・美穂 | シンデレラみたいに ! |
卯月 | ……それじゃふたりとも、準備はいいよねっ? |
響子 | 勿論ですっ ! いきましょうっ ! |
美穂 | うんっ ! せーのっ ! |
美穂・卯月・響子 | 私たち、ピンクチェックスクールですっ♪ |
普通の女の子としてアイドルの仕事に励み、
普通の女の子として日常を過ごす卯月、美穂、響子。
3人はPに改めて感謝の想いを告げる。自分たちが
前に進めたのはPの応援があったから。ケンカして、
仲直りして、また笑って……。普通の女の子たちの
未来へのステップは、これからも続いていく――。
普通の女の子として日常を過ごす卯月、美穂、響子。
3人はPに改めて感謝の想いを告げる。自分たちが
前に進めたのはPの応援があったから。ケンカして、
仲直りして、また笑って……。普通の女の子たちの
未来へのステップは、これからも続いていく――。
番組収録中 | |
美穂・卯月 | ピンクチェックスクールのーっ♪ |
響子 | 普通にかんたん♪ クッキングコーナーです ! |
美穂 | 響子ちゃん、今日は何を作るの? |
響子 | はい ! おせちで残った食材を、さくっと大変身させちゃいます♪ まずはシャケの昆布巻きを使って、和風スパゲッティですよ♪ |
卯月 | わぁっ、美味しそうー♪ |
響子 | 煮物やエビとかお刺身、ハムの余ったぶんは、 チャーハンやオムレツの具にします ! 細かく刻めば、小っちゃい子も喜んでくれますよ♪ |
美穂 | さっすが響子ちゃん ! 手際が良いなぁ…… ! |
数分後 | |
響子 | それじゃあ最後に、 甘〜い栗きんとんを使ってデザートを……あれっ? ……ここにあった栗きんとんは……? |
卯月 | あっ……。 つ、つまみ食いしちゃった…… もう、使わないのかなーと思って……。 |
美穂 | 私も、お腹空いちゃって……。 ご、ごめんね……? |
響子 | えええーっ ! もうっ、ふたりとも ! デザート、どうするんですかーっ ! |
美穂・卯月 | ご、ごめんなさ〜いっ ! |
響子 | っていうことがあってですね、プロデューサーさん ! 結局、デザートが作れなかったんですよ〜 ! |
選択肢 | (赤)大変だったね |
美穂 | 響子ちゃん、ごめんなさいってば〜っ。 |
卯月 | で、でも……番組は、一応、成功だったんですよ? プロデューサーさん。 笑いも取れてましたし……あはは……。 |
響子 | あははじゃないですよーっ。 |
美穂 | えーっと……う、卯月ちゃん…… ! |
卯月 | 美穂ちゃん……う、うん…… ! |
美穂 | P.C.S緊急ミニ会議、C抜きでー…… ! |
卯月 | (こしょこしょ……。 響子ちゃん、そんなにデザート食べたかったんだね……) |
美穂 | (そ、それじゃあ……。 こしょこしょこしょこしょ……) |
響子 | ……? ふたりとも、どうしたんですか……? |
美穂 | ……あのね、響子ちゃん ! 響子ちゃんほど上手くないけど…… 私たち、今から寮のキッチンでデザートつくるから ! |
卯月 | それでどうか、機嫌直してくださいーっ ! |
響子 | はーい♪ ふふっ、卯月ちゃんと美穂ちゃんがどんなのを作るのか、 楽しみです♪ |
美穂 | あっ、あれ? もう機嫌が直っちゃった……? |
卯月 | ……響子ちゃん、 つまみ食いしちゃったこと、怒ってたんじゃなかったの? |
響子 | えっ? それはまぁ、少しは……。 でもそれって、スタッフさんに感謝をこめて、 美味しいデザートを食べてもらいたかったからですし……。 |
美穂 | そ、そうだったんだ…… ! ごめんね……。 |
卯月 | でも、感謝の気持ちを伝えるのって、すごく大事なことだよね ! せっかくだし、お世話になってるトレーナーさんたちや、 菜々ちゃんの分も作って持っていこっか♪ |
響子 | わぁっ、いいですね ! なら、もちろん私も作りますよ ! でも、確か冷蔵庫にはそんなに材料が無かったはずなので…… 先にスーパーに行きましょうか♪ |
選択肢 | (赤)自分も手伝うよ |
美穂 | ありがとうございます、プロデューサーさんっ♪ ……でも……。 |
響子 | えへへ…… 私たちったら、真っ先に感謝しなくちゃいけないひとを 忘れちゃってましたね。 |
卯月 | それじゃあ……プロデューサーさんっ ! |
美穂・卯月・響子 | いつも本当に、ありがとうございますっ ! |
卯月 | えへへ……。 プロデューサーさんがたくさん応援して、見守って、励まして、 一緒にいてくれたから……私たち、前に進むことが出来ました ! |
美穂 | でも、まだまだ先は長いですし…… 普通のままで一番になるのって、 きっと難しいと思いますけど……。 |
響子 | 一生懸命お仕事したり、レッスンを頑張ったり、 こんなふうにデザートをめぐってケンカしちゃったりして、 仲直りして、また笑って……。 |
美穂 | プロデューサーさんと一緒に、こんな時間を過ごすことが きっと……普通の私たちにとっては、 一番いいシンデレラへのステップですから……。 |
卯月 | だからこれからも、私たちのプロデュース、 よろしくお願いしますっ♪ |
選択肢 | (赤)もちろん ! |
選択肢 | (青)任せて |
響子 | よーしっ ! 美味しいデザートづくり、いっぱい挑戦しちゃいます♪ |
卯月 | わぁっ♪ なんだか調理実習みたいで、 楽しくなってきちゃいました♪ |
美穂 | ふふっ♪ それじゃあみんなで、 スーパーへ買い出しに行きましょうか♪ |
美穂 | みなさん、こんにちは♪ ピンクチェックスクールのpure担当、小日向美穂です♪ |
冬休み ! 寮に集まった私たちは、 ピンクチェックスクールの未来について話し合いました。 そうして決まった私たちの、新しい目標は…… ! | |
私たちの歩みを、応援してもらえたら嬉しいです ! 3人で歌う新曲『Palette』も、お楽しみに♪ |
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