あらゆる架空国家が併存するモザイク世界

鈴屋直助(すずのや なおすけ)
愛称「人情噺の直助」「落語界の良心」
本名加藤安光
性別
年齢46歳
種族人間
身長170センチメートル
体重70キログラム
誕生日12月29日
血液型AB型
職業扶桑国 落語家(噺家)
宗教神道、仏教
趣味盆栽
言語扶桑語

概要

鈴屋直助は、扶桑国を代表する落語家(噺家)の一人である。人情噺を得意とする。

略歴

鈴屋直助は江戸時代、旗本の五男として生まれる。本名は加藤安光。当時は本居宣長を始めとする、「国学」が盛んであった。元服後、加藤は「古事記」や「日本書紀」を通読し、近隣の国学者に入門し、20代で国学者となった。日本の神話を分かりやすく語り、親子の情や君臣のことを説くことで有名であった。

転移、曽呂利真太郎への弟子入り

20代後半ででモザイク第2地球、イタリア半島へ転移する。加藤は戦場の中である武士団に成り行き上参加することとなり、その中でも日本神話を語る講釈師となっていた。そんな中、武将から「勉強になる」と言われて寄席に行き、曽呂利真太郎の落語を聞く。加藤は最初落語を笑い話とバカにしていたが、2席目の人情噺「文七元結」を聞き、号泣してしまった。彼は泣きながら、楽屋の真太郎を訪ね弟子入りを志願した。その頃、真太郎には数ヶ月前に入門したばかりの一番弟子・曽呂利小太郎(後の梅亭鶯志)がいたため、加藤は「曽呂利新之丞」という名を与えられて二番弟子となった。落語家は入門した順番が序列となるため、年下である曽呂利小太郎を「兄さん」と呼ばなくてはならず、前座時代はそれがかなりストレスであったと後に彼は語っている。

「独特の解釈、独特の味わい」を得るまで

前座は基本的に滑稽噺をするものであり、長い「大ネタ」と呼ばれる人情噺を高座でかけることは本来タブーである。
しかし、当時の扶桑国には落語家が曽呂利真太郎、前座の小太郎、新之丞の3人しかいなかったため、真太郎は弟子たちに「とにかく噺を覚えること」を目的とさせ、寄席での仕事や内弟子としての仕事をさせる傍ら、求めに応じて何でも教えた。新之丞は滑稽噺の中でも教訓めいたものや、大ネタと呼ばれる人情噺を中心に習っていった。元々彼は難しいことを分かりやすく伝える能力に長けており、滑舌も良かったたため、噺を次々に覚えていったが、自身の「思い」が強く、噺をさらりと語ることはほとんどしなかった。だが真太郎はそれに何も言わず、そのまま続けさせた。しかし生真面目な新之丞は一番弟子の小太郎とは反りがあわず、「落語とはどうしようもない人間を、どうしようもなく演じるものだ。そこに高尚なものを持ち込むのは間違っている」という小太郎、「落語を通じて人情や道徳のような大切な物を伝えたい」という新之丞、正反対であったので何かにつけ落語論で口論した。一度取っ組み合いの喧嘩をしたことがあるが、その事は師匠の真太郎から「熱心なのはいいが、いい大人が喧嘩なんぞするなイ、馬鹿野郎」と一喝され、翌日2人は詫びを入れたという。

怒られながらも、新之丞は高座では人情噺・芝居噺を中心にした。その落語は、端々のくすぐりによって笑えるものの最後に物事の真理をついたり、泣かせたりするような噺が多く、普通の落語にはない独特の味わいを得るようになる。真太郎はある日「お前さんに先に話されると、演りにくくッていけねえや。独り立ちの日が来たようだな」と言い、独立を示唆した。新之丞は「ここまで育てていただきました。お世話になりました」と一言言い、初代「鈴屋直助」を襲名。「鈴屋」は、国学者・本居宣長の号から取った。

「人情噺の直助」

泣ける噺、心を打つという小気味よい噺を演じ続ける直助の元には、「こういうことを落語にしてほしい」という依頼が多い。防犯や交通安全、社会道徳や倫理観など。直助はそれを古典落語に巧みに取り入れた(反対に梅亭鶯志はこういうことが大嫌いである)。また寄席の最後となる「大喜利」の司会もし、その中での梅亭鶯志との罵倒合戦や他の落語家からのイジられは名物となる。

出囃子

出囃子は長唄「元禄花見踊」。満開の上野の山に、きらびやかな衣装を着た人々が花見の踊をするという、陽気なものである。

芸風・得意ネタ

散々書いてきた通り、自身の「義理人情に熱く、生真面目」な性格がそのまま落語ににじみ出ている。人情噺、芝居噺を好んで演じるが、一方で「滑稽噺は落語の基本」という認識は師匠譲りである。しかし、下品な噺や下ネタは演じない。老若男女誰にでもウケるのが特徴で、「毒がない」のが持ち味である。
  • たらちね
  • 芝浜
  • 文七元結
  • 紺屋高尾
  • 淀五郎

人物

  • 曽呂利真太郎門下で兄弟子であった梅亭鶯志とはまったく馬が合わず、会うと必ず口論となってしまう。しかし本心では鶯志の芸を認めている。
  • 弟子には非常に熱心に指導し、弟子思いである。

メタ設定

モデルは三遊亭円楽(5代目)。
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